薛濤 《酬郭簡州寄柑子》 御史台様から頂いたこの黄金色の物は同じ色をしていても責められることはありません。まるい形の中にふくまれている清らかな味と、すがすがしい香りは、清らかできびしい高潔なお役目のように思われます。

2013年6月10日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 


酬郭簡州寄柑子 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-192-58-#52   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2507
52酬郭簡州寄柑子20


酬郭簡州寄柑子
(郭簡州の刺史さまへ、成都近くの簡州の特産のミカンを送ってくださりそれに酬いた詩をおくります。)
霜規不讓黃金色,圓質仍含御史香。
御史台様から頂いたこの黄金色の物は同じ色をしていても責められることはありません。まるい形の中にふくまれている清らかな味と、すがすがしい香りは、清らかできびしい高潔なお役目のように思われます。
何處同聲情最異,臨川太守謝家郎。
どこかで同じような詩を作り歌う、心持を一般の人とは違った善いお方を思われます。そうそれは六朝の山水詩人、清廉潔白な臨川太守の謝靈運ということでございましょう。


『酬郭簡州寄柑子』 現代語訳と訳註
題新津北橋棲00(本文)
霜規不讓黃金色,圓質仍含御史香。
何處同聲情最異,臨川太守謝家郎。


(下し文)
郭簡州の柑子を寄せらるるに酬ゆ。

霜規 讓めず黃金の色,圓質 仍お含む御史の香。
何處か 同聲をじうして情は最も異なり,臨川の太守謝家の郎。


(現代語訳)
(郭簡州の刺史さまへ、成都近くの簡州の特産のミカンを送ってくださりそれに酬いた詩をおくります。)
御史台様から頂いたこの黄金色の物は同じ色をしていても責められることはありません。まるい形の中にふくまれている清らかな味と、すがすがしい香りは、清らかできびしい高潔なお役目のように思われます。
どこかで同じような詩を作り歌う、心持を一般の人とは違った善いお方を思われます。そうそれは六朝の山水詩人、清廉潔白な臨川太守の謝靈運ということでございましょう。


(訳注)
酬郭簡州寄柑子
郭簡州の柑子を寄せらるるに酬ゆ。
(郭簡州の刺史さまへ、成都近くの簡州の特産のミカンを送ってくださりそれに酬いた詩をおくります。)
・郭簡州 簡州の刺史で郭という人。簡州は今の四川省簡陽縣。成都の東南(D-3)にあり、成都から比較的近い。郭という人物は不明であるが謝靈運と同じような境遇、詩才の人物であったのだろう。
・柑子 みかんの一種。湖北・四川地方はみかんの名産地であったという。


霜規 不讓 黃金色,圓質 仍含 御史香。
御史台様から頂いたこの黄金色の物は同じ色をしていても責められることはありません。まるい形の中にふくまれている清らかな味と、すがすがしい香りは、清らかできびしい高潔なお役目のように思われます。
・霜規 御史台のことを霜憲・霜台・霜署などということを跨まえ、規はおきて、法度の意。御史台は官吏を監察し司法をつかさどる役所。刺史もまた地方長官として管内でその一端をになう。
・黄金 おうごんの色
・圓質 円いみかんのなか身。
・御史香 御史は右の御史台の官。香は、その清廉正直な風格をさす。


何處 同聲 情最異,臨川 太守 謝家郎。
どこかで同じような詩を作り歌う、心持を一般の人とは違った善いお方を思われます。そうそれは六朝の山水詩人、清廉潔白な臨川太守の謝靈運ということでございましょう。
・臨川太守謝家郎 六朝宋代の有名な詩人謝霊運をさす。謝霊運は 「文章の美、江左第一といわれ、康楽侯に封ぜられたから、謝康楽ともよばれ、族弟の謝恵連らと「文章の四友」といわれ、当時第一の詩人で、李白は「春夜、桃李の園に宴するの序」で「吾人の詠歌は康楽に促づ」とまでいっている。
一般的に、性香惨を好み、高位に就き得ないことに不平を抱き.奇矯な行動が多かったので、臨川の内史の時、有司に訴えられて、広州(今の広東)に移され、そこで謀叛を謀ったという者があり、ついに死刑となった。しかし、文選、古詩源に取り上げられている詩からは、その一般的に言われる雰囲気は全く見られない。当時の権力者にとって邪魔な存在であったのであろうとしか思えないのである。
謝靈運の詩についてはそのほとんどを訳注解説しているので参考にされたい。



謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー
http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。