薛濤《摩訶池贈蕭中丞》この前の武元衝節度使をあなたは、持っておられる才能生かして立派に補佐されました今朝から、また、この想い出の摩訶池に同じように舟を浮かべ、お遊びのお相手を申しあげるのです。

2013年6月26日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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Ⅲ杜甫詩1000詩集陳拾遺故宅 五言古詩 成都6-(27-#1) 杜甫 <489-#1>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2585 杜甫詩1000-489-#1-711/1500
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Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性摩訶池贈蕭中丞 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-208-74-#68  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2587
 
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登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
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李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html
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李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 


摩訶池贈蕭中丞 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-208-74-#68   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2587


摩訶池贈蕭中丞摩訶池贈蕭中丞
(武元衝と遊んだ摩訶池に来て蕭中丞様に贈る。)
昔以多能佐碧油,今朝同泛舊仙舟。
この前の武元衝節度使をあなたは、持っておられる才能生かして立派に補佐されました今朝から、また、この想い出の摩訶池に同じように舟を浮かべ、お遊びのお相手を申しあげるのです。
淒涼逝水頹波遠,惟有碑泉咽不流。
しかし、さびしいことに、流れてゆく水が、遠くくずれ落ちてゆく岸のあたり、武元衝を偲んで建っている碑の前では、思いなしか、水までが忍び泣きにむせんで、流れ去ってゆくことを、ためらっているような気さえします。

摩訶池、蕭中丞に贈る
昔 多能を以って碧油【へきゆう】を佐く,今朝 同に泛ぶ舊仙舟。
淒涼たる逝水【せいすい】頹波 遠く,惟だ碑泉に有って咽【むせ】んで流れず。

魚玄機が宮島に














摩訶池宴
摩訶池上春光早,愛水看花日日來。
穠李雪開歌扇掩,綠楊風動舞腰回。
蕪臺事往空留恨,金谷時危悟惜才。
晝短欲將清夜繼,西園自有月裴回。
成都城の摩訶池のまわりに春のひかりが早くも届いている。この春めいた池の水を愛で、咲き誇る花を見て春の日は日とともにすぎていく。
花がたくさん咲いているすももはその枝に雪を開かせ、それは扇で花吹雪を散らすようだ。土手の緑の柳の枝は風で揺れ動き、まるで細腰を廻し踊るようである。
荒れ果てた政治府は仕事をするために行くけれど空しく恨みだけをそこにとどめている。贅の限りを盡した苑はそれが危うくなる時才能あるものを生かすことなくいたずらに行くしかなかった。
秋が訪れ昼の時間が短くなると清々しい夜の部分でもってつながっていくが、西向きの庭園では明月が上がってきて夜の散策が風流である。
摩訶池の宴
摩訶池の上【ほとり】春光早し,水を愛し花を看るに日日來る。
穠李【じょうき】雪開く歌扇【かせん】掩い,綠楊 風動く舞腰 回る。
蕪臺【ぶだい】事往きて空しく恨みを留め,金谷 時危うくして才を惜むを悟る。
晝短かければ清夜を將って繼がんと欲す,西園 自ら月の裴回する有り。


『摩訶池贈蕭中丞摩訶池贈蕭中丞』 現代語訳と訳註
(本文)
昔以多能佐碧油,今朝同泛舊仙舟。
淒涼逝水頹波遠,惟有碑泉咽不流。


(下し文)
摩訶池、蕭中丞に贈る
昔 多能を以って碧油【へきゆう】を佐く,今朝 同に泛ぶ舊仙舟。
淒涼たる逝水【せいすい】頹波 遠く,惟だ碑泉に有って咽【むせ】んで流れず。


(現代語訳)
(武元衝と遊んだ摩訶池に来て蕭中丞様に贈る。)
この前の武元衝節度使をあなたは、持っておられる才能生かして立派に補佐されました今朝から、また、この想い出の摩訶池に同じように舟を浮かべ、お遊びのお相手を申しあげるのです。
しかし、さびしいことに、流れてゆく水が、遠くくずれ落ちてゆく岸のあたり、武元衝を偲んで建っている碑の前では、思いなしか、水までが忍び泣きにむせんで、流れ去ってゆくことを、ためらっているような気さえします。


(訳注)
摩訶池贈蕭中丞
武元衝と遊んだ摩訶池に来て蕭中丞様に贈る。
・摩詞池 成都城内にある池の名。陳・隋間の勇将、蕭摩訶がつくったというもの。蕭摩訶は、南蘭陵の人で、あざなは元胤。幼い時に父をなくしたが、元気いっぱい、勇力があり、陳の呉明徹の部将となり、北伐にしたがい、部下の騎馬隊を引具して、深く敵の城に入り、縦横に奮撃、当たるところ敵なしというありさまであったので、呉明徹は、彼を三国時代の蜀の勇将、関羽や張飛以上だといったという。功績によって腰騎大将軍となり、緩遠郡公に封ぜられた。隋の時代には、開府儀同三司になったが、幷州で叛逆に加わり、誅せられた。この他、今はないという。摩訶池では、しばしば船を浮かべて宴が催されたらしく、西川節度使武元衝の詩中にも、「摩訶池宴」とか、「摩訶池送李侍禦之鳳翔」(摩詞池にて李侍御の鳳翔に之くを送る)などの詩がのこっている。「摩訶池宴」は当時のこの池の風光をよく写している。
・蕭中丞 中丞は御史中丞の略称。官名。法律にあかるい者をもってあて、官吏の弾劾などのことに当たる役。蕭は蕭祜。また蕭祐ともいう。あざなは祐之。蘭陵の人。進士の試験によらず、処士から特に召されて、拾遺(官名)となり、元和の初め、御史中丞をへて、桂管防御史観察使になった。


昔以多能佐碧油,今朝同泛舊仙舟。
この前の武元衝節度使をあなたは、持っておられる才能生かして立派に補佐されました今朝から、また、この想い出の摩訶池に同じように舟を浮かべ、お遊びのお相手を申しあげるのです。
・多能 いろいろな才があっての意。蕭砧は、琴が巧みで、かつ書画をよくし、自然を愛し、ごくおだやかな人物であったという。
・碧油 碧油の幢。幢は旗の一種。青色の、雨をとおしがたい布の旗。多く軍中に用いたので、ここは節度使(軍政長官)のことをさす。剣南西川節度使の武元衡をさす。
・仙舟 風流な舟。仙はその美称の冠辞。


淒涼逝水頹波遠,惟有碑泉咽不流。
しかし、さびしいことに、流れてゆく水が、遠くくずれ落ちてゆく岸のあたり、武元衝を偲んで建っている碑の前では、思いなしか、水までが忍び泣きにむせんで、流れ去ってゆくことを、ためらっているような気さえします。
・淒涼 ものさびしい感じ。・淒涼 ひえびえとする。うらさびしい。別れて、一人で清々する。 でも、また寂しさを感じる。杜甫は人と別れる際の詩に多く使う。『贈虞十五司馬』詩に「淒涼憐筆勢,浩蕩問詞源。」など。
・頹波 くずれる波。岸辺に寄せる波。
・碑 石碑。