薛濤 《和李書記席上見贈》 李書記さまは、詩文がスラスラ舞い飛ぶように出て來る詩才をお持ちになって、文官のならぶお役所の間でも、特別にすぐれたお方とされています。本日光栄にも、そのようなお方にお逢いいでき、とても欒しく、小さなわたくしの心は、のびのびとよろこびにあふれております。


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和李書記席上見贈 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-225-91-#81   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2672


和李書記席上見贈 
(書記の李さまが、宴合の席で、わたくしにくださった詩に、お答え申しあげる。)
翩翩射策東堂秀,豈復相逢豁寸心。
李書記さまは、詩文がスラスラ舞い飛ぶように出て來る詩才をお持ちになって、文官のならぶお役所の間でも、特別にすぐれたお方とされています。本日光栄にも、そのようなお方にお逢いいでき、とても欒しく、小さなわたくしの心は、のびのびとよろこびにあふれております。
借問風光為誰麗,萬條絲柳翠煙深。
晩春のうるわしい景色が、誰のためのものか、しつもんさせてください。たくさんな柳の木が、緑の霞の枝をたれて、それに夕霞がかかり、とてもよい眺めになっています。

李書記の席上に贈らるを見て和す 
翩翩【へんぺん】射策 東堂の秀,豈に復た 相い逢うて寸心を豁くす。
借問す 風光 誰が為に麗しき,萬條【ばんじょう】の絲柳【しりゅう】 翠煙【すいえん】 深し。

美女画557













『和李書記席上見贈』 現代語訳と訳註
(本文) 
翩翩射策東堂秀,豈復相逢豁寸心。
借問風光為誰麗,萬條絲柳翠煙深。


(下し文)
李書記の席上に贈らるを見て和す 
翩翩【へんぺん】射策 東堂の秀,豈に復た 相い逢うて寸心を豁くす。
借問す 風光 誰が為に麗しき,萬條【ばんじょう】の絲柳【しりゅう】 翠煙【すいえん】 深し。


(現代語訳)
(書記の李さまが、宴合の席で、わたくしにくださった詩に、お答え申しあげる。)
李書記さまは、詩文がスラスラ舞い飛ぶように出て來る詩才をお持ちになって、文官のならぶお役所の間でも、特別にすぐれたお方とされています。本日光栄にも、そのようなお方にお逢いいでき、とても欒しく、小さなわたくしの心は、のびのびとよろこびにあふれております。
李書記さまは、詩文がスラスラ舞い飛ぶように出て來る詩才をお持ちになって、文官のならぶお役所の間でも、特別にすぐれたお方とされています。本日光栄にも、そのようなお方にお逢いいでき、とても欒しく、小さなわたくしの心は、のびのびとよろこびにあふれております。


(訳注)
和李書記席上見贈 
書記の李さまが、宴合の席で、わたくしにくださった詩に、お答え申しあげる。
・和 和電したということ。人から詩を贈られたのに対して、同一の韻群の字をつかって答えること。
・李書記 書記は官名。文書記録をつかさどる。李姓の人物については上の解説を見よ。


翩翩射策東堂秀,豈復相逢豁寸心。
李書記さまは、詩文がスラスラ舞い飛ぶように出て來る詩才をお持ちになって、文官のならぶお役所の間でも、特別にすぐれたお方とされています。本日光栄にも、そのようなお方にお逢いいでき、とても欒しく、小さなわたくしの心は、のびのびとよろこびにあふれております。
・翩翩 才の美しいかたち。ひらひらと舞い飛ぶことをあらわすことから、詩文がスラスラ舞い飛ぶように出て來ることをあらわす。
・射策 経書または政治上の疑問を竹のふだに書き、そのふだをならべておいて、問題をあらわさず、受験者めいめいに射あてたものについて、解答を書かせた官吏恕用試験の方法で、「漢書」 の児寛伝に、「射策を以て掌故となる」とある。
・東堂 門下省、翔鸞閣をいう。弘文館、史館、待制院など歴史記録などの文官をいう。
・秀 すぐれた人物。
・豈復 「全唐詩」、一般テキストで豈復となっているが、強調する語である。「豈弟」とむりやり、あやまりとする解説もある。参考までに、豈弟はまた憧悌とも書き、やわらぎ楽しんで親しみのあることとしている。


借問風光為誰麗,萬條絲柳翠煙深。
晩春のうるわしい景色が、誰のためのものか、しつもんさせてください。たくさんな柳の木が、緑の霞の枝をたれて、それに夕霞がかかり、とてもよい眺めになっています。
・寸心 小さいむねの意。杜甫の詩に、
杜甫『述懐』「反畏消息來,寸心亦何有?」
そうはいっても、実はかえって便りが来るのを畏れているのだ、もしたよりに家族全滅を知らせてくるかもしれないので私のこの胸の内は心も消えうせるばかりなのだ。
○消息 鄜州の妻子からのたより。○寸心 むねのうち、中国人は心のはたらきを一寸四方の心臓に在るとかんがえていた。○亦何有 なにもないことをいう、心も消えうせるばかり。述懐 #3 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 180
杜甫 『送重表姪王砅評事便南海』「苟活到今日,寸心銘佩牢。」(なんとか今日まで生きてこられたのは君のおかげ、心に深く刻みこんでけっして忘れはしない。)
○銘佩牢 肝に銘じて体に佩びること。佩は腰につける飾り。

送重表姪王砅評事便南海 杜甫 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 杜甫特集700- 131

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