薛濤 《贈蘇十三中丞》 後漢の時代に、地方官の心のゆるみをひきしめるために派遣されました張嗣が、「中央の執政者がよくない行為をしているのにくらぶれば、地方の小官の乱れなどは些細なことである。むしろ問題は中央の宰相の行為にあるんだ」といって、地方出張のためにあたえられた車を、都の郊外で埋めて出かけなかった
 

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贈蘇十三中丞 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-230-96-#86  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2697


贈蘇十三中丞
(蘇辯十三中丞さまにこの詩を贈ります。)
洛陽陌上埋輪氣,欲逐秋空擊隼飛。
後漢の時代に、地方官の心のゆるみをひきしめるために派遣されました張嗣が、「中央の執政者がよくない行為をしているのにくらぶれば、地方の小官の乱れなどは些細なことである。むしろ問題は中央の宰相の行為にあるんだ」といって、地方出張のためにあたえられた車を、都の郊外で埋めて、出かけなかったというような気概のあるものでしたが、あなたさまは、御史臺の長官できっとそのようなお方だと思っております。またたとえたならば、秋峯を高く飛んでいるはやぶさのように、役所に巣食う悪者どもを射落としてもらいたいものです。
今日芝泥檢征詔,別須台外振霜威。
天子さまの新しい印肉の勅命で悪い者どもを成敗されるという、どうかわるい人の恐れるようなきびしいご態度で、あらゆる方面におのぞまれることと、心からご期待申しあげております。


(蘇十三中丞に贈る)
洛陽 陌上【はくじょう】 埋輪【まいりん】の氣,秋空を逐うて隼の飛ぶを擊たんと欲す。
今日 芝泥【しでい】 征詔【せいしょう】に檢し,別に台外に霜威【そうい】を振わんことを須【ま】つのみ。


『贈蘇十三中丞』 現代語訳と訳註
DCF00021(本文)
贈蘇十三中丞
洛陽陌上埋輪氣,欲逐秋空擊隼飛。
今日芝泥檢征詔,別須台外振霜威。


(下し文)
(蘇十三中丞に贈る)
洛陽 陌上【はくじょう】 埋輪【まいりん】の氣,秋空を逐うて隼の飛ぶを擊たんと欲す。
今日 芝泥【しでい】 征詔【せいしょう】に檢し,別に台外に霜威【そうい】を振わんことを須【ま】つのみ。


(現代語訳)
(蘇辯十三中丞さまにこの詩を贈ります。)
後漢の時代に、地方官の心のゆるみをひきしめるために派遣されました張嗣が、「中央の執政者がよくない行為をしているのにくらぶれば、地方の小官の乱れなどは些細なことである。むしろ問題は中央の宰相の行為にあるんだ」といって、地方出張のためにあたえられた車を、都の郊外で埋めて、出かけなかったというような気概のあるものでしたが、あなたさまは、御史臺の長官できっとそのようなお方だと思っております。またたとえたならば、秋峯を高く飛んでいるはやぶさのように、役所に巣食う悪者どもを射落としてもらいたいものです。
天子さまの新しい印肉の勅命で悪い者どもを成敗されるという、どうかわるい人の恐れるようなきびしいご態度で、あらゆる方面におのぞまれることと、心からご期待申しあげております。


(訳注)
贈蘇十三中丞
(蘇辯十三中丞さまにこの詩を贈ります。)
・蘇十三中丞 蘇は姓。名は弁。十三は排行。同一血族中の男の順位。三十とした本もある。名をいうかわりに、この排行の順で、人をよぶ場合が多い。中丞は官名。官吏の弾劾や法律の施行をつかさどる御史台の長官。蘇十三中丞は、蘇世長の徒孫、蘇辯とおもわれる。蘇辯は、あざなを元容といい、京兆武功の人。進士に及第して奉天(駅西省乾陽)の主簿をしていたときに、朱泚の亂があり、(徳宗の建中四年)、徳宗が奉天に蒙塵したとき、よく部下をひきいて奉仕したので、乱が平らぐと、功によって大理司直に任ぜられ、司法関係の事務についていたが、やがて監察御史に抜擢された。中丞は御吏臺の長官をいう。この詩はこのときの就任をききつけ、おくったものである。


洛陽陌上埋輪氣,欲逐秋空擊隼飛。
後漢の時代に、地方官の心のゆるみをひきしめるために派遣されました張嗣が、「中央の執政者がよくない行為をしているのにくらぶれば、地方の小官の乱れなどは些細なことである。むしろ問題は中央の宰相の行為にあるんだ」といって、地方出張のためにあたえられた車を、都の郊外で埋めて、出かけなかったというような気概のあるものでしたが、あなたさまは、御史臺の長官できっとそのようなお方だと思っております。またたとえたならば、秋峯を高く飛んでいるはやぶさのように、役所に巣食う悪者どもを射落としてもらいたいものです。
・洛陽 後漢の首都。長安の西都にたいし、東都、東京と呼ばれた。
・陌上 陌は道路。
・埋輪気 順帝(115-144)は後漢の第8代皇帝。 概要[編集]. 安帝の末年から権勢を振るっていた外戚の閻氏や側近の宦官の讒言により一時廃嫡されたが、それを憎んだ宦官の孫程のクーデターにより閻氏らが打倒されたため、皇帝となった。梁商は専横を振るうことも無く、宦官と融和を図り朝政を運営した。しかし、その子梁冀を世襲させたことで、梁冀が宰相として権勢をほしいままにして、勝手なふるまいした。順帝は八人の特別使を各地方へ派遣して、風俗の乱れを正させようとしたところ、七人の署はそれぞれ出発したが、ひとり張嗣だけは、郊外に出ると、その乗車を破棄、埋めて云った。「射狼、国に当る。安くんぞ狐狸を問はん」大悪人が中央で政治を乱している時に、地方の小役人や小悪者をただしてみたところで、何になる?」といったという故事。


今日芝泥檢征詔,別須台外振霜威。
天子さまの新しい印肉の勅命で悪い者どもを成敗されるという、どうかわるい人の恐れるようなきびしいご態度で、あらゆる方面にのぞまれることと、心からご期待申しあげております。
・芝泥 印肉のこと。
・徴詔 天子より車夫官署へのお召のみことのり。したがってこの時、蘇弁は成都にいたと思われる。
・檢 ふういんすること。
・台外 御史台のほかに。
・霜威 きびしい威力。
DCF00023