韋荘 浣渓沙 其三 毎夜夢を見て起きると恨めしさが残る下弦の月が山に傾いている。一つだけ燈火を付けた部屋の壁に影を映し、反田尾の小窓に張った絹布も影を落とす。離れ家があり、立派な高樓がある、あの生娘のいる家なのです。

 

2013年8月23日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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李商隠詩 
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浣渓沙 其三 (惆悵夢餘山月斜) 韋荘  Ⅹ唐五代詞・宋詩Gs-266-5-#20   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2877

 

 

浣渓沙 其三 ----081

(きれいな谷間が砂でいっぱいになる。)
惆悵夢餘山月斜、孤燈照壁背窗紗、

毎夜夢を見て起きると恨めしさが残る下弦の月が山に傾いている。一つだけ燈火を付けた部屋の壁に影を映し、反田尾の小窓に張った絹布も影を落とす。

小樓高閣謝娘家。

離れ家があり、立派な高樓がある、あの生娘のいる家なのです。

 

暗想玉容何所似、一枝春雪凍梅花、

ひそかに思っているのはあの綺麗な女のことですがどの家にいるのでしょう。春も盛りであの枝には雪のように梅の花が咲き誇る。

満身香霧簇朝霞。

その部屋に香はひろがり独り身に滲みる、待ち侘びて朝霧もこの霞に集まっているのです。

 

惆悵たり夢の餘り山月斜なり、孤燈は壁背の窗紗を照らす、小樓高閣は謝娘の家。

暗かに想ふ玉容何の似たる所ぞ、一枝の春雪梅花を凍らし、満身の香霧に朝霞簇【むら】がると。

 

 

浣渓沙其三 現代語訳と訳註

(本文) ----081

惆悵夢餘山月斜、孤燈照壁背窗紗、小樓高閣謝娘家。暗想玉容何所似、一枝春雪凍梅花、満身香霧簇朝霞。

 

 

(下し文)

惆悵たり夢の餘り山月斜なり、孤燈は壁背の窗紗を照らす、小樓高閣は謝娘の家。

暗かに想ふ玉容何の似たる所ぞ、一枝の春雪梅花を凍らし、満身の香霧に朝霞簇【むら】がると。

 

 

(現代語訳)

(きれいな谷間が砂でいっぱいになる。)

毎夜夢を見て起きると恨めしさが残る下弦の月が山に傾いている。一つだけ燈火を付けた部屋の壁に影を映し、反田尾の小窓に張った絹布も影を落とす。

離れ家があり、立派な高樓がある、あの生娘のいる家なのです。

ひそかに思っているのはあの綺麗な女のことですがどの家にいるのでしょう。春も盛りであの枝には雪のように梅の花が咲き誇る。

その部屋に香はひろがり独り身に滲みる、待ち侘びて朝霧もこの霞に集まっているのです。

 

 

(訳注)

浣渓沙 其三 ----081

kagaribi00(きれいな谷間が砂でいっぱいになる。)

春の行楽、男女のようすを詠う新しい形の詩。

詞牌の一。詞の形式名。双調 四十二字。平韻一韻到底。この詞は花間集巻二所収の浣溪沙其三である。

 

惆悵夢餘山月斜、孤燈照壁背窗紗、

毎夜夢を見て起きると恨めしさが残る下弦の月が山に傾いている。一つだけ燈火を付けた部屋の壁に影を映し、反田尾の小窓に張った絹布も影を落とす。

・惆悵:うらめしい。うらみがましい。

『淸平樂』

野花芳草,  寂寞關山道。

柳吐金絲鶯語早,惆悵香閨暗老。

羅帶悔結同心, 獨凭朱欄思深。

夢覺半床斜月, 小窗風觸鳴琴。

淸平樂 () 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-261-5-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2687

『荷葉杯』

記得那年花下。 深夜。

初識謝娘時。

水堂西面畫簾垂。 攜手暗相期。

惆悵曉鶯殘月。 相別。

從此隔音塵。

如今倶是異鄕人。 相見更無因。

荷葉杯 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-258-5-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2672

『應天長 之二』韋莊

別来半歳青書絶、一寸離腸千萬結。

難相見。易相別、又是玉楼花似雪。

暗相思、無虚説、惆悵夜来煙月。

想得此時情切、 涙沾紅袖

小樓高閣謝娘家。

暗想玉容何所似、一枝春雪凍梅花、

應天長 二 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-257-5-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2667

『歸國遙』 韋荘

春欲暮、 滿地落花紅帶雨。

惆悵玉籠鸚鵡、單棲無伴侶。

南望去程何許、問花花不語。

早晩得同歸去、恨無雙翠羽。

歸國遙 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-252-5-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2642

韋荘『菩薩蠻 一』

紅樓別夜堪惆悵。 香燈半捲流蘇帳。

殘月出門時。美人和涙辭。

琵琶金翠羽。絃上黄鶯語。

勸我早歸家。綠窗人似花。

菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617

 

海棠花022

















小樓高閣謝娘家。

離れ家があり、立派な高樓がある、あの生娘のいる家なのです。

・小樓 離れ家。樓は1 高く構えた建物。たかどの。2 遠くを見るためにつくった高い建物。ものみやぐら。望楼。

・高閣 (1)高くて立派な建物。高楼。 (2)高い棚。

・謝娘 おとめ。生娘。

 

 

暗想玉容何所似、一枝春雪凍梅花、

ひそかに思っているのはあの綺麗な女のことですがどの家にいるのでしょう。春も盛りであの枝には雪のように梅の花が咲き誇る。

 

満身香霧簇朝霞。

その部屋に香はひろがり独り身に滲みる、待ち侘びて朝霧もこの霞に集まっているのです。
 nrika01