韋荘清平楽 其四鴬が啼いて春を告げてくれたと思ったら、もう春の月も10日をきろうとしている。今宵も待ち侘びてきれいな楼閣にも香を焚くのも、燈火も消えてしまうまで眠れない。

 

2013年9月9日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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清平楽 其四

(世の中が清らかに治まっていることを詠う詩譜)その四

鴬啼残月、綉閣香燈滅。

鴬が啼いて春を告げてくれたと思ったら、もう春の月も10日をきろうとしている。今宵も待ち侘びてきれいな楼閣にも香を焚くのも、燈火も消えてしまうまで眠れない。

門外馬嘶郎欲別、正是落花時節。

この家の門の外で馬が嘶くとあの人は別れたいといったのです。それはまさに、今と同じ、満開の花が散っていく時期のことでした。

 

妝成不畫蛾眉、含愁濁倚金扉。

お迎えする化粧を整えてあの時の様な遠山の眉を書く気にはなれないのです。いろんなことを考えながら、ただ一人で金色に飾られたあの人が入って來る扉に倚りかかるのです。

去路香塵莫掃、掃即郎去歸遅。

去って行った道も香の残りと舞い起した塵はそのままにしているので決して掃き掃除をしてはいけないのです。掃除をしてしまうと、すなわち、あの人があの女のもとを去って私のもとに帰って來るのが遅くなるような気がするのです。

 

鴬啼き月残り 綉閣は香燈滅ゆ。

門外に馬の嘶けば郎は別れんと欲す、正に是れ落花の時節。

妝成るも蛾眉を畫かず、愁いを含んで濁り金扉に倚る。去る路の香塵は掃くことなかれ、掃けば即ち郎去りて歸ること遅からん。

百舌鳥02 

 

『清平楽 其四』 現代語訳と訳註

(本文)

清平楽 其四

鴬啼残月、綉閣香燈滅。

門外馬嘶郎欲別、正是落花時節。

 

妝成不畫蛾眉、含愁濁倚金扉。

去路香塵莫掃、掃即郎去歸遅。

 

 

(下し文)

鴬啼き月残り 綉閣は香燈滅ゆ。

門外に馬の嘶けば郎は別れんと欲す、正に是れ落花の時節。

妝成るも蛾眉を畫かず、愁いを含んで濁り金扉に倚る。去る路の香塵は掃くことなかれ、掃けば即ち郎去りて歸ること遅からん。

 

 

(現代語訳)

(世の中が清らかに治まっていることを詠う詩譜)その四

鴬が啼いて春を告げてくれたと思ったら、もう春の月も10日をきろうとしている。今宵も待ち侘びてきれいな楼閣にも香を焚くのも、燈火も消えてしまうまで眠れない。

この家の門の外で馬が嘶くとあの人は別れたいといったのです。それはまさに、今と同じ、満開の花が散っていく時期のことでした。

お迎えする化粧を整えてあの時の様な遠山の眉を書く気にはなれないのです。いろんなことを考えながら、ただ一人で金色に飾られたあの人が入って來る扉に倚りかかるのです。

去って行った道も香の残りと舞い起した塵はそのままにしているので決して掃き掃除をしてはいけないのです。掃除をしてしまうと、すなわち、あの人があの女のもとを去って私のもとに帰って來るのが遅くなるような気がするのです。

 

 

(訳注)

清平楽 其四

(世の中が清らかに治まっていることを詠う詩譜)その四

詞譜の一。詞の形式名。双調。前半二十二字、後半二十四字の四十六字。平韻相互の換韻。花間集巻第二所収。

この作品は『花間集』第二にある。妓女が年増になって誰の相手もされないことへの寂しさを詠う。この詩も男の目から見た女性を詠うもので、年増の妓女が侘しく思う語句を鏤めている。

 

 

鴬啼残月、綉閣香燈滅。

鴬が啼いて春を告げてくれたと思ったら、もう春の月も10日をきろうとしている。今宵も待ち侘びてきれいな楼閣にも香を焚くのも、燈火も消えてしまうまで眠れない。

・鴬啼 春が来たことを知らせる鶯。今は来てくれないあの人も、仲睦まじく過ごしたころに鶯の啼き声を聞いていたので、きっと思い出してきてくれるという期待を持った語句である。

残月 この月もあと十日を切ってしまうこと。ここでの残月は晩春の月の後半の月を示す。まだ春で、残り少なくなってきているがもう来ないものとあきらめはしないというほどの意味になる。この初句四字でこの詩の概要をあらわしている。

・綉閣 樓閣の窓や行燈の布張りに刺繍やえがえがかれているもの。綉:刺繍がしてある。縫いとりがしてある。

門外馬嘶郎欲別、正是落花時節。

この家の門の外で馬が嘶くとあの人は別れたいといったのです。それはまさに、今と同じ、満開の花が散っていく時期のことでした。

・門外馬嘶 娼屋の一部にこの詩の主人公が居を構えていた。正面の門の外に馬を繫いだのである。

・落花時節 初句「残月」がここにかかってくるのである。

 

妝成不畫蛾眉、含愁濁倚金扉。

お迎えする化粧を整えてあの時の様な遠山の眉を書く気にはなれないのです。いろんなことを考えながら、ただ一人で金色に飾られたあの人が入って來る扉に倚りかかるのです。

・妝成 お迎えする化粧を整え、閨を整えること。

・蛾眉 遠山、柳の葉を眉に書くこと。

・金扉 その家の正面の扉。

 

去路香塵莫掃、掃即郎去歸遅。

去って行った道も香の残りと舞い起した塵はそのままにしているので決して掃き掃除をしてはいけないのです。掃除をしてしまうと、すなわち、あの人があの女のもとを去って私のもとに帰って來るのが遅くなるような気がするのです。DCF00104