江城子 其二 奇麗に結った髪も激しい情事に乱れたが顔の眉は長く化粧は残る、別れを告げられ、これからいつ会えるかもわからない、悲しくて閨房から飛び出した。それが愛する潘岳の様ないい男との別れとなった。

 

2013年9月22日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2 曹植(曹子建) 《送應氏二首 其一》 魏詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3026 (09/22)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
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李商隠詩
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Ⅰ李商隠150首

 

104 江城子 其二 韋荘  Ⅹ唐五代詞・宋詩Gs-296-5-#50   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3027

 

 

江城子二首 其一

(女が愛する男と床をともにするさまを詠う。)

恩重嬌多情易傷,漏更長,解鴛鴦。

男の愛情が深く、女はそれに応えて甘えることで男の愛に応えるが、その情が多ければ、後には心の傷おおきくなりやすいもの。それでも二人の夜は長く、鴛鴦たちは佩びを解く。

朱唇未動,先覺口脂香。

紅き唇はそのまま動かず待っているが、そのまえに、早くも口紅が香る。

緩揭繡衾抽皓腕,移鳳枕,枕潘郎。

刺繍の掛け布団を静かにめくり白い腕出す。そして鳳凰の枕をはずす。愛しき男は晋の潘岳のように女を愛し、その腕を枕にする。

 

江城子二首 其二

(女が愛する男と床をともにしたが、何かの事情で別れを告げられ、その悲しさを詠う。)

髻鬟狼藉黛眉長,出蘭房,別檀郎。

奇麗に結った髪も激しい情事に乱れたが顔の眉は長く化粧は残る、別れを告げられ、これからいつ会えるかもわからない、悲しくて閨房から飛び出した。それが愛する潘岳の様ないい男との別れとなった。

角聲嗚咽,星斗漸微茫。

朝廷警備の軍隊が吹き鳴らす胡笳の角笛のように声を出して泣いた。見上げれば星も涙でぼんやりとしか見えない。

露冷月殘人未起,留不住,淚千行。

夜露に濡れれば体も冷えてきて、名残の月も照らしている人々はまだ起き出してはいない。女自身もここに住むことはできないし、涙がとめどなく流れ、もう幾筋になるのかわからない。

 

江城子二首 其の一

恩 重く 嬌 多ければ情 傷み易し,漏更 長く,鴛鴦を解く。

朱唇 未だ動かざるに,先に口脂の香りを覺ゆ。

緩やかに繡衾を揭げて 皓腕を抽き,鳳枕を移し,潘郎に枕せしむ。

 

江城子二首 其の二

髻鬟 狼藉たりて 黛眉 長く,蘭房より出でて,檀郎と別る。

角聲 嗚咽し,星斗 漸く微茫たり。

露冷やかに 月殘りて 人未だ起きず,留むること住わざれば,淚 千行たり。

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『江城子二首』現代語訳と訳註

(本文) 其二

江城子二首 其二

髻鬟狼藉黛眉長,出蘭房,別檀郎。

角聲嗚咽,星斗漸微茫。

露冷月殘人未起,留不住,淚千行。

 

 

(下し文)

江城子二首 其の二

髻鬟 狼藉たりて 黛眉 長く,蘭房より出でて,檀郎と別る。

角聲 嗚咽し,星斗 漸く微茫たり。

露冷やかに 月殘りて 人未だ起きず,留むること住わざれば,淚 千行たり。

 

 

(現代語訳)

(女が愛する男と床をともにしたが、何かの事情で別れを告げられ、その悲しさを詠う。)

奇麗に結った髪も激しい情事に乱れたが顔の眉は長く化粧は残る、別れを告げられ、これからいつ会えるかもわからない、悲しくて閨房から飛び出した。それが愛する潘岳の様ないい男との別れとなった。

朝廷警備の軍隊が吹き鳴らす胡笳の角笛のように声を出して泣いた。見上げれば星も涙でぼんやりとしか見えない。

夜露に濡れれば体も冷えてきて、名残の月も照らしている人々はまだ起き出してはいない。女自身もここに住むことはできないし、涙がとめどなく流れ、もう幾筋になるのかわからない。

 

 

(訳注)

江城子二首 其二

(女が愛する男と床をともにしたが、何かの事情で別れを告げられ、その悲しさを詠う。)

 

髻鬟狼藉黛眉長,出蘭房,別檀郎。

奇麗に結った髪も激しい情事に乱れたが顔の眉は長く化粧は残る、別れを告げられ、これからいつ会えるかもわからない、悲しくて閨房から飛び出した。それが愛する潘岳の様ないい男との別れとなった。

・髻鬟 髻【もとどり】:《「本取り」の意》髪を頭の上に集めて束ねた所。また、その髪。たぶさ。鬟:頭頂で左右に分け,それぞれ耳のわきで輪をつくって束ねた結い方。びずら。びんずら。

・狼藉 通史『史記 滑稽列伝』による漢語である。 「藉」には「敷く」や「踏む」「雑」などの意味があり、狼藉は狼が寝るために敷いた草の乱れた様子から、物が散らかっている様子を意味した。

・蘭房 女性の美しい寝室。また、美人の閨房(けいぼう)

檀郎/安仁/潘郎 晋の潘岳のあざな。彼は美男子であり、詩人であったが、妻の死にあい「悼亡」の詩三首を作った。後世、妻の死をなげいた模擬作が多く作られた。潘岳の幼名が檀奴だったので、「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する。・潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。

『和新及第悼亡詩二首 其一』

仙籍人間不久留,片時已過十經秋。

鴛鴦帳下香猶暖,鸚鵡籠中語未休。

朝露綴花如臉恨,晚風欹柳似眉愁。

彩雲一去無消息,潘嶽多情欲白頭。

和新及第悼亡詩二首 其一 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-87-23-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1982

和新及第悼亡詩二首 其二 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-88-24-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1987

 

角聲嗚咽,星斗漸微茫。

朝廷警備の軍隊が吹き鳴らす胡笳の角笛のように声を出して泣いた。見上げれば星も涙でぼんやりとしか見えない。

・角聲 胡笳の角笛

・星斗 星辰(せいしん)

・漸 ① しだいに。だんだん。「漸減・漸次・漸進・漸漸・漸増」 少しずつ進む。

・微茫 景色などがぼんやりしてはっきりしないさま。

60moon
 

露冷月殘人未起,留不住,淚千行。

夜露に濡れれば体も冷えてきて、名残の月も照らしている人々はまだ起き出してはいない。女自身もここに住むことはできないし、涙がとめどなく流れ、もう幾筋になるのかわからない。

・月殘 月がまだ上にあるが少し傾き始めたくらいであるから、真夜中過ぎというところか。

・淚千行 涙がとめどなく流れることを云う。この場合百行といわない。

 

江城子二首 其の二

髻鬟 狼藉たりて 黛眉 長く,蘭房より出でて,檀郎と別る。

角聲 嗚咽し,星斗 漸く微茫たり。

露冷やかに 月殘りて 人未だ起きず,留むること住わざれば,淚 千行たり。
58moon