《荷葉盃 三首 其二》蓮を採る時、寒くなり始めた中、装いした乙女たちはその顔を冷たい水に差し向けている。胸を痛め、怨みを思い、それでもまだ、あなたのことを思う。

 

2013年10月1日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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荷葉盃 三首 其二 温庭筠 Ⅹ唐五代詞・宋詩Gs-305-5-#59   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3072

 

 

荷葉杯 其一

一點露珠凝冷,波影,滿池塘。

綠莖紅艷兩相亂,腸斷,水風涼。

其二

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)

鏡水夜來秋月,如雪。

鏡のような水面に映る秋の夜の月は、雪のように輝き庭を照らす。

採蓮時,小娘紅粉對寒浪。

蓮を採る時、寒くなり始めた中、装いした乙女たちはその顔を冷たい水に差し向けている。

惆悵,正思惟。

胸を痛め、怨みを思い、それでもまだ、あなたのことを思う。

其の二

鏡水 夜來の秋月,雪の如し。採蓮の時,

小娘【しょうじょう】の紅粉 寒浪に對す。惆悵として,正に思惟す。

 

其三

楚女欲歸南浦,朝雨,濕愁紅。

小船搖漾入花裏,波起,隔西風。

蓮00

『荷葉杯』其二 現代語訳と訳註

(本文)

其二

鏡水夜來秋月,如雪。

採蓮時,小娘紅粉對寒浪。

惆悵,正思惟。

 

 

(下し文)

其の二

鏡水 夜來の秋月,雪の如し。採蓮の時,

小娘【しょうじょう】の紅粉 寒浪に對す。惆悵として,正に思惟す。

 

 

(現代語訳)

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)

鏡のような水面に映る秋の夜の月は、雪のように輝き庭を照らす。

蓮を採る時、寒くなり始めた中、装いした乙女たちはその顔を冷たい水に差し向けている。

胸を痛め、怨みを思い、それでもまだ、あなたのことを思う。

 

 

(訳注)

其二

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)

 

鏡水夜來秋月,如雪。

鏡のような水面に映る秋の夜の月は、雪のように輝き庭を照らす。

・鏡水 鏡のような水面。風の吹かない静かな水面を云う。

・夜來 夕方の薄明かりがなくなったころ。

・秋月 秋の夜の月。

・如雪 夜も更けたころの月の照らした様子。

 

採蓮時,小娘紅粉對寒浪。

蓮を採る時、寒くなり始めた中、装いした乙女たちはその顔を冷たい水に差し向けている。

・採蓮 楽曲には採蓮曲がある。娘たちが詠う歌である。採蓮のことは、六朝時代から詩によまれて、李白が長江下流域、呉越を旅する時の多くの詩を残している。
李白『採蓮曲』
若耶渓傍採蓮女、笑隔荷花共人語。
日照新粧水底明、風飄香袖空中挙。
岸上誰家遊冶郎、三三五五映垂楊。
紫騮嘶入落花去、見此踟蹰空断腸。
李白10  採蓮曲

淥水曲  李白 11

越女詞 五首 其一 李白12

越女詞 五首 其二 李白13

越女詞五首其三 14其四 12-5其五

李白秋浦歌十七首其十三  
淥水淨素月。 月明白鷺飛。 
郎聽采菱女。 一道夜歌歸。
秋浦歌十七首 其三 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集247/350

・小娘小娘の用語解説 - まだ、一人前に成長していない女。145歳くらいの少女。軽いあざけりの気持ちを含んでいうことが多い。

・紅粉 口紅と白粉。

・寒浪 冷たい水に差し向けていること。

 

惆悵,正思惟。

胸を痛め、怨みを思い、それでもまだ、あなたのことを思う。

・惆悵 恨めしく思うこと。恨み嘆くこと。うらめしい。うらみがましい。温庭筠『更漏子 一』「惆悵謝家池閣」  謝女というのは晋の謝安が東山の彼を愛した故事から出たもの。過去女もそういう時期もあった。李白『送侄良攜二妓赴會稽戲有此贈』「攜妓東山去。 春光半道催。遙看若桃李。 雙入鏡中開。」送姪良携二妓赴会稽戯有此贈  李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -287
池閣は、謝霊運の「池塘生春草」
謝霊運の「池塘生春草」にかけて、池堀に春草の生ずるようになったという春情にかける意がある。

・思惟 ここでは恋しく思うこと。
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