温庭筠 荷葉盃 三首 其一一粒の露の玉は寒くて凍えそうなのも緩んできた。池には小波が広がる。ため池には蓮がいっぱいに溢れている。

 

2013年9月30日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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荷葉杯 其一

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)その一

一點露珠凝冷,波影,滿池塘。

一粒の露の玉は寒くて凍えそうなのも緩んできた。池には小波が広がる。ため池には蓮がいっぱいに溢れている。

綠莖紅艷兩相亂,腸斷,水風涼。

みどりの肉太の茎があり、紅く妖艶な花があり二つながら合い乱れている。そんな蓮を見ると女の腸がちぎれるほどにいたむ、水面を抜けてくる風は涼しく現実に戻してくれる。

荷葉杯【かようはい】 其一

一點 露珠 凝冷たり,波影あり,池塘に滿つ。

綠莖 紅艷にして 兩つながら相い亂れ,腸斷つ,水風の涼。
其二

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)

鏡水夜來秋月,如雪。採蓮時,

鏡のような水面に映る秋の夜の月は、雪のように輝き庭を照らす。

小娘紅粉對寒浪。惆悵,正思惟。

蓮を採る時、寒くなり始めた中、装いした乙女たちはその顔を冷たい水に差し向けている。

胸を痛め、怨みを思い、それでもまだ、あなたのことを思う。

其の二

鏡水 夜來の秋月,雪の如し。採蓮の時,

小娘【しょうじょう】の紅粉 寒浪に對す。惆悵として,正に思惟す。
其三

楚女欲歸南浦,朝雨,濕愁紅。

小船搖漾入花裏,波起,隔西風。

采蓮004
 

 

『荷葉杯』三首其一 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯 其一

一點露珠凝冷,波影,滿池塘。

綠莖紅艷兩相亂,腸斷,水風涼。

 

 

(下し文)

荷葉杯【かようはい】 其一

一點 露珠 凝冷たり,波影あり,池塘に滿つ。

綠莖 紅艷にして 兩つながら相い亂れ,腸斷つ,水風の涼。


 

(現代語訳)

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)その一

一粒の露の玉は寒くて凍えそうなのも緩んできた。池には小波が広がる。ため池には蓮がいっぱいに溢れている。

みどりの肉太の茎があり、紅く妖艶な花があり二つながら合い乱れている。そんな蓮を見ると女の腸がちぎれるほどにいたむ、水面を抜けてくる風は涼しく現実に戻してくれる。

 

 

(訳注)

荷葉杯 其一

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)その一

唐の教坊の曲名。『花間集」一には十四首所収。温庭筠の作は三百収められている。単調二十三字、六句四仄韻二平韻で、❻❷/③❼/❷③の詞形をとる。

094荷葉杯 其一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-279-5-#33  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2942

荷葉杯 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-258-5-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2672

 

點 露珠 凝冷,波影,滿 池塘。

一粒の露の玉は寒くて凍えそうなのも緩んできた。池には小波が広がる。ため池には蓮がいっぱいに溢れている。

・池塘 いけ。池は円く、塘は四角いのをさす。謝靈運『登池上樓』「池塘生春草,園柳變鳴禽。」登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  詩集 395 kanbuniinkai紀 頌之漢詩ブログ1002

 

綠莖 紅艷 兩相亂,腸斷,水風涼。

みどりの肉太の茎があり、紅く妖艶な花があり二つながら合い乱れている。そんな蓮を見ると女の腸がちぎれるほどにいたむ、水面を抜けてくる風は涼しく現実に戻してくれる。

・綠莖 けい【茎〔莖〕】[漢字項目]とは。意味や解説。[常用漢字][音]ケイ(慣)[訓]くき〈ケイ〉1 植物のくき。「花茎・塊茎・球茎・根茎・地下茎」2 男根。「陰茎・包茎」〈くき(ぐき)〉「歯茎・水茎」[難読]芋茎(ずいき)
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