(荷葉杯 其の三)楚の国の女が江南の港に帰ろうとしている。その朝、雨が降っている。女の紅い頬は憂いにあふれ涙にぬれている。

2013年10月2日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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荷葉盃 三首 其三 温庭筠  Ⅹ唐五代詞・宋詩Gs-306-5-#60   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3077

 

 

荷葉杯 其一

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)その一

一點露珠凝冷,波影,滿池塘。

鏡のような水面に映る秋の夜の月は、雪のように輝き庭を照らす。

綠莖紅艷兩相亂,腸斷,水風涼。

蓮を採る時、寒くなり始めた中、装いした乙女たちはその顔を冷たい水に差し向けている。

胸を痛め、怨みを思い、それでもまだ、あなたのことを思う。

荷葉杯【かようはい】 其一

一點 露珠 凝冷たり,波影あり,池塘に滿つ。

綠莖 紅艷にして 兩つながら相い亂れ,腸斷つ,水風の涼。

其二

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)その二

鏡水夜來秋月,如雪。採蓮時,

鏡のような水面に映る秋の夜の月は、雪のように輝き庭を照らす。

小娘紅粉對寒浪。惆悵,正思惟。

蓮を採る時、寒くなり始めた中、装いした乙女たちはその顔を冷たい水に差し向けている。

胸を痛め、怨みを思い、それでもまだ、あなたのことを思う。

荷葉杯【かようはい】 其の二

鏡水 夜來の秋月,雪の如し。採蓮の時,

小娘【しょうじょう】の紅粉 寒浪に對す。惆悵として,正に思惟す。

 

其三

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)その三

楚女欲歸南浦,朝雨,濕愁紅。

楚の国の女が江南の港に帰ろうとしている。その朝、雨が降っている。女の紅い頬は憂いにあふれ涙にぬれている。

小船搖漾入花裏,波起,隔西風。

旅立つ船はゆらゆら揺れながらこの街の船着き場に入って來る。波を起こして出向する。そして西風に乗って離れていく。

荷葉杯【かようはい】 其三

楚女 南浦に歸らんと欲す,朝 雨あり,愁紅を濕す。

小船 漾を搖らせ 花裏に入り,波 起し,西風を隔つ。

 蓮00

 

『荷葉杯』其三 現代語訳と訳註

(本文)

其三

楚女欲歸南浦,朝雨,濕愁紅。

小船搖漾入花裏,波起,隔西風。

 

 (下し文)

(荷葉杯 其の三)

楚女 南浦に歸らんと欲す,朝 雨あり,愁紅を濕す。

小船 漾を搖らせ 花裏に入り,波 起し,西風を隔つ。

 

(現代語訳)

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)その三

楚の国の女が江南の港に帰ろうとしている。その朝、雨が降っている。女の紅い頬は憂いにあふれ涙にぬれている。

旅立つ船はゆらゆら揺れながらこの街の船着き場に入って來る。波を起こして出向する。そして西風に乗って離れていく。

 

(訳注)

荷葉杯 其三

(秋になって夜の採蓮に出た乙女たちの恋しい男を思いやることを詠う)

唐の教坊の曲名。『花間集」一には十四首所収。温庭筠の作は三百収められている。単調二十三字、六句四仄韻二平韻で、❻❷/③❼/❷③の詞形をとる。

094荷葉杯 其一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-279-5-#33  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2942

荷葉杯 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-258-5-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2672

toujidaimapsoshu
 

楚女欲歸南浦,朝雨,濕愁紅。

楚の国の女が江南の港に帰ろうとしている。その朝、雨が降っている。女の紅い頬は憂いにあふれ涙にぬれている。

楚女 戦国時代、秦、燕、斉、趙、魏、韓、楚があり、楚の女性がきれいであったことでこういう。

・南浦 長江下流域の江南の港、浙江省、会稽、紹興をいう。

牛嶠『感恩多二首』其二

自從南浦別,愁見丁香結。

近來情轉深,憶鴛衾。

幾度將書托煙鴈,淚盈襟。

淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

春の東から初夏の南と時間の経過を感じさせる。その時間経過は、女の蕾を女盛りを過ぎようとする時間経過も感じさせる。下句の「西風」で完全に別れてしまったことを感じさせる。
 

小船搖漾入花裏,波起,隔西風。

旅立つ船はゆらゆら揺れながらこの街の船着き場に入って來る。波を起こして出向する。そして西風に乗って離れていく。

・漾 笑顔がこぼれる.水がゆらゆら揺れる。

・花裏 花は花街、その街のことをいう。

・西風 1 西方から吹いてくる風。にしかぜ。 寂しい秋の風。秋風。

采蓮004