皇甫松《摘得新》行楽には錦の筵、蝋燭ともされたその下で、この時は再びは来ないものだからこの時を逃すな。盛りの花も一夜嵐の襲い来たならば、空しきただの枝となるではないのか。

 

2013年10月7日  同じ日の紀頌之5つのブログ
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摘得新 皇甫松  Ⅹ唐五代詞・宋詩Gs-311-5-#65   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3102

 

摘得新二首

 

摘得新二首 其一

(時を逃すことなく、今宵の歓を尽くすべきことを詠む。)その一

酌一巵,須教玉笛吹。

大盃一杯の酒を酌みかわす、そうすれば、玉笛を吹き鳴らすしかないのだよ。

錦筵紅燭,莫來遲。

行楽には錦の筵、蝋燭ともされたその下で、この時は再びは来ないものだからこの時を逃すな。

繁紅一夜經風雨,是空枝。

盛りの花も一夜嵐の襲い来たならば、空しきただの枝となるではないのか。

 

(摘得新【てきとくしん】二首 其の一)

一巵【し】を酌み、須く玉笛を吹かしむべし。

 

錦筵【きんえん】 紅の蝋燭、来たり遅るること莫かれ。

繁紅 一夜 風雨を経れば、是れ空枝。

 

摘得新二首 其二

摘得新,枝枝葉葉春。

管弦兼美酒,最關人。

平生都得幾十度,展香茵。

 

1781180
 

『摘得新二首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

摘得新二首 其一

酌一巵,須教玉笛吹。

錦筵紅燭,莫來遲。

繁紅一夜經風雨,是空枝。

 

 

(下し文)

(摘得新【てきとく】二首 其の一)

一巵を酌み、須く玉笛を吹かしむべし。

錦筵 紅の蝋燭、来たり遅るること莫かれ。

繁紅 一夜 風雨を経れば、是れ空枝。

 

 

(現代語訳)

(時を逃すことなく、今宵の歓を尽くすべきことを詠む。)その一

大盃一杯の酒を酌みかわす、そうすれば、玉笛を吹き鳴らすしかないのだよ。

行楽には錦の筵、蝋燭ともされたその下で、この時は再びは来ないものだだからこの時を逃すな。

盛りの花も一夜嵐の襲い来たならば、空しきただの枝となるではないのか。

 

 

(訳注)

摘得新二首 其一

(時を逃すことなく、今宵の歓を尽くすべきことを詠む。)その一

 

唐の教坊の曲名。『花間集』には皇甫松の二首のみ所収。単調二十六字、六句四平韻で、③⑤/5③/7③の詞形をとる。

 

酌一巵,須教玉笛吹。

大盃一杯の酒を酌みかわす、そうすれば、玉笛を吹き鳴らすしかないのだよ。

○巵 四升 〔約7.2リットル〕 入りの大盃。

○教 ここでは使役を表す。

 

 

錦筵紅燭,莫來遲。

行楽には錦の筵、蝋燭ともされたその下で、この時は再びは来ないものだだからこの時を逃すな。

○莫来遅 時を逃すな、の意。

 

 

繁紅一夜經風雨,是空枝。

盛りの花も一夜嵐の襲い来たならば、空しきただの枝となるではないのか。

○繁紅 今が盛りと咲き誇る花。紅はここでは花のこと。
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