牛嶠女冠子四首 其一鏡を見るとただ変わっていくのが怖ろしいけれど、あの人を思う気持ちはまだ湧き上がるものがあるだから一緒に連れ立って歩きたいと思うのです。耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわるのが大好きで、逢瀬の約束の期日をしてたのです。

 

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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150
 

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花間集に収める『女冠子』

Ⅴ-ID

詩人

首数

掲載

1

溫助教庭筠

女冠子二首

5

韋相莊

女冠子二首

9

薛侍郎昭蘊

女冠子二首

6

牛嶠(牛給事嶠)

女冠子四首

7

張舍人泌

女冠子一首

12

孫少監光憲

女冠子二首

15

魏太尉承班

女冠子二首

18

毛秘書熙震

女冠子二首

22

李秀才珣

女冠子二首

 

 

牛嶠(生卒年不詳),字を松卿といい,また延峰ともいった。隴西(今の甘肅省西部)の人,唐の宰相、牛僧孺の孫である。唐の僖宗、878年乾符元年の進士,拾遺,補尚書郎を歷任した。王建が蜀の鎮守になると,牛嶠は判官に任じられ、王建が建国して帝を称えると給事中等職に任じられ,故に後の人は “牛給事”と稱した。牛嶠博學、文才有り,詩は李賀に學んだ,尤も其の詞を以って世に聞く,現在《歌詩集》三捲あったことは知られているが今日うしなわれていて傳わらない。花間集に三十二首収められている。

 

 

女冠子四首

其一

(奇麗で華やかだった女冠が年増になって少しさびしい様子を詠う。)其の一

綠雲高髻,點翠勻紅時世。月如眉。

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠の髪飾り、時代が移り変わっても赤くきれいな頬なのです。それは月に新月の眉を書いたようです。

淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

心から笑うことがないけれど微笑めば両の頬にえくぼがあるし、聞いてくれる人がいないので低い声で詞譜をうたっているのです。

看唯恐化,魂蕩欲相隨。

鏡を見るとただ変わっていくのが怖ろしいけれど、あの人を思う気持ちはまだ湧き上がるものがあるだから一緒に連れ立って歩きたいと思うのです。

玉趾迴嬌步,約佳期。

耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわるのが大好きで、逢瀬の約束の期日をしてたのです。

其一

綠雲の高髻,點翠 勻紅しく 時世なり。月 眉の如し。

淺笑 雙靨を含み,低聲 小詞を唱う。

眼看 唯だ化を恐れ,魂蕩 相い隨わんと欲す。

玉趾して嬌步迴り,佳期を約す。

 

其二

錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。

繡帶芙蓉帳,金釵芍藥花。

額黃侵膩髮,臂釧透紅紗。

柳暗鶯啼處,認郎家。

 

其三

星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮

明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。

醮壇春艸綠,藥院杏花香。

青鳥傳心事,寄劉郎。

 

其四

雙飛雙舞,春晝後園鶯語。卷羅幃。

錦字書封了,銀河鴈過遲。

鴛鴦排寶帳,荳繡連枝。

不語勻珠淚,落花時。

 

美女画55101道観

『女冠子四首』 現代語訳と訳註

(本文) 女冠子四首

其一

綠雲高髻,點翠勻紅時世。月如眉。

淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。

玉趾迴嬌步,約佳期。

 

 

 

(下し文)

女冠子四首

其一

綠雲の高髻,點翠 勻紅しく 時世なり。月 眉の如し。

淺笑 雙靨を含み,低聲 小詞を唱う。

眼看 唯だ化を恐れ,魂蕩 相い隨わんと欲す。

玉趾して嬌步迴り,佳期を約す。

 

 

(現代語訳)

(奇麗で華やかだった女冠が年増になって少しさびしい様子を詠う。)其の一

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠の髪飾り、時代が移り変わっても赤くきれいな頬なのです。それは月に新月の眉を書いたようです。

心から笑うことがないけれど微笑めば両の頬にえくぼがあるし、聞いてくれる人がいないので低い声で詞譜をうたっているのです。

鏡を見るとただ変わっていくのが怖ろしいけれど、あの人を思う気持ちはまだ湧き上がるものがあるだから一緒に連れ立って歩きたいと思うのです。

耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわるのが大好きで、逢瀬の約束の期日をしてたのです。

 

 

(訳注)

女冠子四首

唐の教坊の曲名。女冠は女道士の意。『花間集』 には牛嶠の作が四首収められている。双調四十一字、前段二十二字五句二灰韻二平韻、後段十八宇四句二平韻で、❹❻③5/55③の詞形をとる。

温庭筠、韋荘、女冠子参照。

女冠子 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-254-5-#8  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2652

女冠子 二 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-255-5-#9 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2657

女冠子二首 其一 温庭筠  Ⅹ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107

女冠子二首 其二 温庭筠  Ⅹ唐五代詞・宋詩Gs-313-5-#57-4   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3112

 

其一

(奇麗で華やかだった女冠が年増になって少しさびしい様子を詠う。)

 

綠雲高髻,點翠勻紅時世。月如眉。

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠の髪飾り、時代が移り変わっても赤くきれいな頬なのです。それは月に新月の眉を書いたようです。

・時世 時とともに移り変わる、世の中。時代。ときよ。

 

淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

心から笑うことがないけれど微笑めば両の頬にえくぼがあるし、聞いてくれる人がいないので低い声で詞譜をうたっているのです。

・靨 笑()(くぼ) (1)笑うと、頬にできる小さなくぼみ。 (2)ほくろ。

 

眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。

鏡を見るとただ変わっていくのが怖ろしいけれど、あの人を思う気持ちはまだ湧き上がるものがあるだから一緒に連れ立って歩きたいと思うのです。

 

玉趾迴嬌步,約佳期。

耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわるのが大好きで、逢瀬の約束の期日をしてたのです。

・玉趾 足跡が輝いている。ここでは歌声が余韻として残るというほどの意味である。

・佳期 逢瀬の約束の期日。
 芙蓉33302


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女冠子四首 其一 牛嶠  Ⅹ
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