牛嶠《江城子二首 其二》 地の果てほどの遠くにある水辺にたちこめていた靄が消えると水鳥は飛びたつのだ。別離の宴があり、別れは迫っている。そこでさらに金杯の酒を勧める。渡し場の柳絮の花は、風吹くままに吹雪のように狂い散っている。

 

2013年10月25日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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江城子二首

其一

(睦まじかった鷺も飛び立って戻ってこない大江のほとりの高楼の女を詠う。)

鵁鶄飛起郡城東,碧江空,半灘風。

ごいさぎ.は起き上がって群れをなして、城東の方へ飛んでゆく、そこは大江と天空は碧く一体化しているし、なかば航海が困難な急流があり風がある。

王宮殿,蘋葉藕花中。

「会稽の恥」で臥薪嘗胆して呉を破った越の宮殿には浮草であっても気っても繋がっているレンコンのような花が集まっている。

簾捲水樓魚浪起,千片雪,雨濛濛。

簾を巻き上げ 水辺の高樓から 河を見ると波野真美間に魚が躍っている。山に積もった沢山の雪は春の出水となって流れ、そこに春の長雨でもうもうとした雨霧の中、流れている。

(江城子 二首 其の一)

鵁鶄【こうせい】 起きて郡て城東に飛び,江空を碧とし,半灘の風。

越王の宮殿,蘋葉 藕花 中【あつま】る。

簾捲 水樓 魚浪 起き,千片の雪,雨 濛濛たり。

 

 

江城子二首其二

(旅立ちの船着き場で別離を詠う。)

極浦煙消水鳥飛,離筵分首時,送金巵。

地の果てほどの遠くにある水辺にたちこめていた靄が消えると水鳥は飛びたつのだ。別離の宴があり、別れは迫っている。そこでさらに金杯の酒を勧める。

渡口楊花,狂雪任風吹。

渡し場の柳絮の花は、風吹くままに吹雪のように狂い散っている。

日暮天空波浪急,芳艸岸,雨如絲。

今日も人けもない日暮れのこの港のある川は春水の波が荒れて、芳しい春草の岸には、糸のような雨が降っている。

(江城子二首其の二)

極浦 煙 消えて水鳥 飛び,離筵 分首の時,金巵【きんし】を送る。

渡口の楊花,狂雪 風吹に任かす。

日暮 天空 波浪 急に,芳艸の岸,雨 絲如し。

 柳絮01

 

江城子二首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

江城子二首 其二

極浦煙消水鳥飛,離筵分首時,送金巵。

渡口楊花,狂雪任風吹。

日暮天空波浪急,芳艸岸,雨如絲。

 

 

(下し文)

(其の二)

極浦 煙 消えて水鳥 飛び,離筵 分首の時,金巵【きんし】を送る。

渡口の楊花,狂雪 風吹に任かす。

日暮 天空 波浪 急に,芳艸の岸,雨 絲如し。

 

 

(現代語訳)

(旅立ちの船着き場で別離を詠う。)

地の果てほどの遠くにある水辺にたちこめていた靄が消えると水鳥は飛びたつのだ。別離の宴があり、別れは迫っている。そこでさらに金杯の酒を勧める。

渡し場の柳絮の花は、風吹くままに吹雪のように狂い散っている。

今日も人けもない日暮れのこの港のある川は春水の波が荒れて、芳しい春草の岸には、糸のような雨が降っている。

 

 

(訳注)

江城子二首 其二

(旅立ちの船着き場で別離を詠う。)

荒れる川面も、糸のように降る雨も実景であると同時に、人を見送った後の心の中の風景でもある。また岸辺の芳草も旅立った人の帰りの遅くなることを暗に予期させる。

 

 

極浦煙消水鳥飛,離筵分首時,送金巵。

地の果てほどの遠くにある水辺にたちこめていた靄が消えると水鳥は飛びたつのだ。別離の宴があり、別れは迫っている。そこでさらに金杯の酒を勧める。

○極浦 果ての遙か遠くの水辺。

○離筵 別離の宴席。

〇分首時 いよいよの別れの時。分常は別れる。

〇金巵 金の杯。金属製の杯を飾って言ったもの。

 

渡口楊花,狂雪任風吹。

渡し場の柳絮の花は、風吹くままに吹雪のように狂い散っている。

 

日暮天空波浪急,芳艸岸,雨如絲。

今日も人けもない日暮れのこの港のある川は春水の波が荒れて、芳しい春草の岸には、糸のような雨が降っている。

○芳草 芳しい草。旅立った男が旅先で春草(女)に心奪われて帰って来ないことを。『楚辞』招隠士第十二「王孫遊兮不歸、春草生兮萋萋。」(王孫 遊びて歸らず、春草 生じて萋萋たり。) 

韋荘『望遠行』

欲別無言倚畫屏、含恨暗傷情。

謝家庭樹錦鶏鳴、残月落邊城。

人欲別、馬頻噺、綠槐千里長堤。

出門芳草路萋萋、雲雨別來易東西。

不忍別君後、却入旧香閏。

100 望遠行 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-285-5-#39  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2972

 美女画557