張泌《浣渓沙 十首 其四》又来ると約束したから流行の眉を書いたままにして、あの人が喜んでくれた黄蕊を額に収めて化粧しているのです。緑の丸髷の黒髪は簪を抜いて擲って長いままおろしています。春の日は暖かに吹いて、晴れやかに日は射しているけれど、もう朝の化粧直しはしないのです。


2013年11月7日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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司馬相如《上林賦 》(36)―#12-2  文選 賦<110-#12-2>13分割40回 Ⅱ李白に影響を与えた詩941 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3253
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(7)-#5韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <854>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3254韓愈詩-220-#5
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ683 《望兜率寺》 蜀中転々 杜甫 <589>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3255 杜甫詩1000-589-845/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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浣渓沙 十首 其四 張泌【ちょうひつ】  Ⅹ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-342-7-#4   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3257

 

 

浣溪沙十首 其四

(年を取ってきて男は寄り付かなくなってしまった。思い直して強い匂い袋を付けて気分を変えてみる。又夜を迎えて侘しい思いの女儀の気持ちを詠う。)

依約殘眉理舊黃,翠鬟擲一簪長,暖風晴日罷朝粧。

又来ると約束したから流行の眉を書いたままにして、あの人が喜んでくれた黄蕊を額に収めて化粧しているのです。緑の丸髷の黒髪は簪を抜いて擲って長いままおろしています。春の日は暖かに吹いて、晴れやかに日は射しているけれど、もう朝の化粧直しはしないのです。

閑折海棠看又撚,玉纖無力惹餘香,此情誰會倚斜陽。

春の終わり、海棠の花を静かに摘み取って、じっと見つめ、それから、花をよじって、からませてみます。玉のような肌には漲る力がなくなった入るけれど、香りのものをたくさんつけて惹かれるようにするのです。この思いは誰に逢うためなのでしょう、相手もいないのに傾いた日差しの中に窓辺に倚りかかっているのです。

 

 雲髻001

 

『浣溪沙十首』 現代語訳と訳註

(本文)

浣溪沙十首其四

依約殘眉理舊黃,翠鬟擲一簪長,暖風晴日罷朝粧。

閑折海棠看又撚,玉纖無力惹餘香,此情誰會倚斜陽。

 

 

(下し文)

(浣溪沙十首 其の四)

約に依り眉を殘し舊黃を理し,翠鬟【すいかん】擲【ほうてき】一簪【いちしん】長じ,暖風 晴日 朝粧を罷む。

閑にして海棠を折り 看 又た撚じ,玉纖 力無く 餘香に惹かる,此の情 誰れに會うのか 斜陽に倚る。

 

 

(現代語訳)

(年を取ってきて男は寄り付かなくなってしまった。思い直して強い匂い袋を付けて気分を変えてみる。又夜を迎えて侘しい思いの女儀の気持ちを詠う。)

又来ると約束したから流行の眉を書いたままにして、あの人が喜んでくれた黄蕊を額に収めて化粧しているのです。緑の丸髷の黒髪は簪を抜いて擲って長いままおろしています。春の日は暖かに吹いて、晴れやかに日は射しているけれど、もう朝の化粧直しはしないのです。

春の終わり、海棠の花を静かに摘み取って、じっと見つめ、それから、花をよじって、からませてみます。玉のような肌には漲る力がなくなった入るけれど、香りのものをたくさんつけて惹かれるようにするのです。この思いは誰に逢うためなのでしょう、相手もいないのに傾いた日差しの中に窓辺に倚りかかっているのです。

 

 

(訳注)

浣溪沙十首 其四

(年を取ってきて男は寄り付かなくなってしまった。思い直して強い匂い袋を付けて気分を変えてみる。又夜を迎えて侘しい思いの女儀の気持ちを詠う。)

 

依約殘眉理舊黃,翠鬟擲一簪長,暖風晴日罷朝粧。

又来ると約束したから流行の眉を書いたままにして、あの人が喜んでくれた黄蕊を額に収めて化粧しているのです。緑の丸髷の黒髪は簪を抜いて擲って長いままおろしています。春の日は暖かに吹いて、晴れやかに日は射しているけれど、もう朝の化粧直しはしないのです。

・翠鬟 1)輪にまいた黒毛のまげ。美人の髪をいう。(2)青々とした山のさま。

 (1) 投げる,ほうる。(2) 捨て去る,置き去りにする。女妻子を捨て去る.投げ売りする.(3)つや出しをする,研磨する.

・擲 なげうつ〈テキ〉なげつける。なげうつ。「一擲」はひとたび投げること。

 

 

閑折海棠看又撚,玉纖無力惹餘香,此情誰會倚斜陽。

春の終わり、海棠の花を静かに摘み取って、じっと見つめ、それから、花をよじって、からませてみます。玉のような肌には漲る力がなくなった入るけれど、香りのものをたくさんつけて惹かれるようにするのです。この思いは誰に逢うためなのでしょう、相手もいないのに傾いた日差しの中に窓辺に倚りかかっているのです。

・海棠 樹高:58m; 開花期:45; 花径:3.55cm; 花弁数:510; 花柄長:36cm; 果実径:2cm; 実色:赤。 花言葉は「温和」「妖艶」「艶麗」「美人の眠り」。

薛濤『海棠溪』

春教風景駐仙霞,水面魚身總帶花。

人世不思靈卉異,競將紅纈染輕沙。

蜀全体の海棠花が咲き乱れる渓谷とする。地図上で確認されるところとしては第一は四川省の重慶から長江を渡った対岸にある名所。おそらく薛濤は巫山へ行ったときでも上流運河を利用すると重慶を通過したかどうか、ここに立ち寄るには回り道である。第二は、四川省越雋県の北百二十五里に海棠関というのがあり、その南十五里を清水堡という。その附近にもあるが、營妓である薛濤が行くには遠すぎる。いずれにしても「百花譜」 に「海棠は蜀に盛んにして、秦中これに次ぐ」というから、あちこちに名所があるのであろう。

・撚 よじる。1 糸など、何本かをねじり合わせて1本にする。「縄を―・る」2 ねじる。ねじるように曲げる。また、ねじって螺旋(らせん)状にする。

・繊 1 ほそい。こまかい。2 繊維。

・惹 (1) (よくない事を)引き起こす

惹来不少麻 いろいろ面倒を引き起こした.

災いを起こす.

(2) 感情を害する,気に障ることを言う

不要惹他 彼を怒らせるようなことを言うな.

(3) 注意を引く,ある反応を引き起こす

惹人 人に嫌われる.

惹眼   人目をひく.
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