張泌《浣渓沙 十首 其六》あの人が来なくなって使わない枕があり、香炉もたたらのようになっている、そして、刺繍に飾られた垂れ幕に隔てられてしまっている、もう二年にもなる、一日中、あの人のことを思い続けている。又春が来て杏の花、あきの明月は女の身として、つらい思いを初めて知る。



2013年11月9日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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司馬相如 《上林賦 》(38)―#13-2  文選 賦<110-#13-2>13分割41回 Ⅱ李白に影響を与えた詩943 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3263
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(9)-#7韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <856>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3264韓愈詩-220-#7
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ685 《數陪李梓州泛江,有女樂在諸舫,戲為豔曲二首贈李,二首之一》 蜀中転々 杜甫 <591>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3265 杜甫詩1000-591-847/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集Fc2ブログ68  謝靈運(謝康楽) 《擬魏太子鄴中集詩八首 應瑒》 魏詩  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3266 (11/09)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性LiveDoor浣渓沙 十首 其六 張泌【ちょうひつ】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-344-7-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3267
 
 ■最近の人気の文・賦・詩・詞(漢詩の5ブログ各部門)
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『楚辞・九歌』東君 屈原詩<78-#1>505 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1332http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67664757.html
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謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
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魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
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主に花間集から
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『花間集』継続中 
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浣渓沙 十首 其六 張泌【ちょうひつ】  Ⅹ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-344-7-#6   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3267


木蓮001

浣渓沙 十首其六

(男に棄てられて2年目の春を過す女を詠う)

枕障燻鑪隔繡幃,二年終日兩相思,杏花明月始應知。

あの人が来なくなって使わない枕があり、香炉もたたらのようになっている、そして、刺繍に飾られた垂れ幕に隔てられてしまっている、もう二年にもなる、一日中、あの人のことを思い続けている。又春が来て杏の花、あきの明月は女の身として、つらい思いを初めて知る。

天上人間何處去,舊歡新夢覺來時,黃昏微雨畫簾垂。

来ないというのは、天上に召されたということなのか、あるいは、この世の中のどこかの女の所に行ってしまったのか、あの時はすごく喜んだし、いつも来たときには新しい夢を見たものだった、この黄昏に、春の細雨が降っているから来てくれることはない、だから、奇麗な簾はおろしてしまう。


浣渓沙 十首 其の六

枕障 燻鑪 繡幃を隔つ,二年 終日 兩つながら相い思い,杏花 明月 始めて應に知る。

天上 人間 何處に去り,舊歡 新夢 時に來るを覺ゆ,黃昏 微雨 畫簾垂る。


春爛漫の美女007

『浣渓沙 十首』 現代語訳と訳註

(本文)

浣渓沙 十首 其六

枕障燻鑪隔繡幃,二年終日兩相思,杏花明月始應知。

天上人間何處去,舊歡新夢覺來時,黃昏微雨畫簾垂。


(下し文)
浣渓沙 十首 其の六
枕障 燻鑪 繡幃を隔つ,二年 終日 兩つながら相い思い,杏花 明月 始めて應に知る。
天上 人間 何處に去り,舊歡 新夢 時に來るを覺ゆ,黃昏 微雨 畫簾垂る。

(
現代語訳)

(男に棄てられて2年目の春を過す女を詠う)

あの人が来なくなって使わない枕があり、香炉もたたらのようになっている、そして、刺繍に飾られた垂れ幕に隔てられてしまっている、もう二年にもなる、一日中、あの人のことを思い続けている。又春が来て杏の花、あきの明月は女の身として、つらい思いを初めて知る。

来ないというのは、天上に召されたということなのか、あるいは、この世の中のどこかの女の所に行ってしまったのか、あの時はすごく喜んだし、いつも来たときには新しい夢を見たものだった、この黄昏に、春の細雨が降っているから来てくれることはない、だから、奇麗な簾はおろしてしまう。

満月00

(訳注)
浣渓沙 十首 其六
(男に棄てられて2年目の春を過す女を詠う)

枕障 燻鑪 隔繡幃,二年 終日 兩相思,杏花 明月 始應知。

あの人が来なくなって使わない枕があり、香炉もたたらのようになっている、そして、刺繍に飾られた垂れ幕に隔てられてしまっている、もう二年にもなる、一日中、あの人のことを思い続けている。又春が来て杏の花、あきの明月は女の身として、つらい思いを初めて知る。

・枕障 1 じゃまをする。じゃま。さしさわり。「障害/故障・罪障・支障・万障・魔障」2 隔てさえぎるもの。「障子・障壁」3 防ぐ。「保障」[難読]

・燻鑪 1 物がよく燃えないで、煙ばかりを出す。「生木が―・る」「焼け跡が―・る」2 煙のすすで黒くなる。すすける。「天井が―・る」3 争い事などが表に現れずに、また、完全に解決しないままで続いている。鑪:粘土でつくられた高さの低い角形の炉。

・繡幃 刺繍に飾られた垂れ幕

天上 人間 何處去,舊歡 新夢 覺來時,黃昏 微雨 畫簾垂。

来ないというのは、天上に召されたということなのか、あるいは、この世の中のどこかの女の所に行ってしまったのか、あの時はすごく喜んだし、いつも来たときには新しい夢を見たものだった、この黄昏に、春の細雨が降っているから来てくれることはない、だから、奇麗な簾はおろしてしまう。

・天上人間何處去 この句は男がもう別の女性の所に行ってしまっていることを云う。

・舊歡新夢覺來時 この句は、昔はいい思いをさせてくれたという。

・黃昏微雨畫簾垂 春の夕暮になって雨が降り始めた、今日は誰も来ることはないというもの。