張泌《酒泉子 二首之一》 壁に絵がかかれた奥まった閨には、火影小さく、燭台に背を向け横になっている。酒に頼るしかなく物憂げに酒の甕を取れば酒の香りは鼻打つ、やるせなく悲しいのは酌み交わす人がいないことなのだ。
 

2013年11月17日  の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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班孟堅(班固)《兩都賦序》(5) 文選 賦<111―5>13分割41回 Ⅱ李白に影響を与えた詩951 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3303
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《晚秋郾城夜會聯句〔韓愈、李正封〕》(17)-#15韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <864>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3304韓愈詩-220-#15
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 692 《陪章留後侍御宴南樓〔得風字。〕》 蜀中転々 杜甫 <599>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3305 杜甫詩1000-599-855/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 76 《麥秀歌》 (殷末周初・箕子)  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3306 (11/17)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 酒泉子 二首之一 張泌【ちょうひつ】 ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」Gs-352-7-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3307
 
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
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酒泉子 二首之一 張泌【ちょうひつ】 Ⅹ唐五代詞・「花間集」Gs-352-7-#14   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3307

 

 

酒泉子二首 其一

(女性の孤閏の悲しみを詠う。)

春雨打,驚夢覺來天氣曉。

春雨は窓を打つ、うとうとして夢におどろいて、目が覚めてみれば、もう夜が明けはじめたはれた空にかわる。

畫堂深,紅焰小,背蘭缸。

壁に絵がかかれた奥まった閨には、火影小さく、燭台に背を向け横になっている。

酒香噴鼻懶開缸,惆悵更無人共醉。

酒に頼るしかなく物憂げに酒の甕を取れば酒の香りは鼻打つ、やるせなく悲しいのは酌み交わす人がいないことなのだ。

舊巢中,新鷰子,語雙雙。

二人の愛の古巣には、新しき番いの燕だけが、仲睦まじく語らい、鳴き交わす

春雨 窓を打ち、夢を驚かせ覚め来たれは 天気 暁なり。

画堂 深く、紅焔 小さく、蘭鉦【らんこう】を背く。

酒の香り 鼻を噴ち 懶【ものう】く缸【かめ】を開き、惆悵す 更に人の酔いを共にする 無きに。

舊巢の中,新しき鷰子,雙雙と 語る。

 

其二

紫陌青門,三十六宮春色。

御溝輦路暗相通,杏園風。

咸陽沽酒寶釵空,笑指未央歸去。

插花走馬落殘紅,月明中。

 

野鴨0111

 

『酒泉子二首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子二首 其一

春雨打,驚夢覺來天氣曉。

畫堂深,紅焰小,背蘭缸。

酒香噴鼻懶開缸,惆悵更無人共醉。

舊巢中,新鷰子,語雙雙。

 

(下し文)

春雨 窓を打ち、夢を驚かせ覚め来たれは 天気 暁なり。

画堂 深く、紅焔 小さく、蘭鉦【らんこう】を背く。

酒の香り 鼻を噴ち 懶【ものう】く缸【かめ】を開き、惆悵す 更に人の酔いを共にする 無きに。

舊巢の中,新しき鷰子,雙雙と 語る。

 

(現代語訳)

(女性の孤閏の悲しみを詠う。)

春雨は窓を打つ、うとうとして夢におどろいて、目が覚めてみれば、もう夜が明けはじめたはれた空にかわる。

壁に絵がかかれた奥まった閨には、火影小さく、燭台に背を向け横になっている。

酒に頼るしかなく物憂げに酒の甕を取れば酒の香りは鼻打つ、やるせなく悲しいのは酌み交わす人がいないことなのだ。

二人の愛の古巣には、新しき番いの燕だけが、仲睦まじく語らい、鳴き交わす

宮島(10)
(訳注)

酒泉子二首 其一

(女性の孤閏の悲しみを詠う。)

『花間集』には張泌の作が二首収められている。双調四十三字、前段二十字五句二平韻二仄韻、後段二十三字五句二平韻で、④❼3❸③/⑦733③の詞形をとる。

女性の孤閏の悲しみを詠う。末尾の、去年の古巣に新しい番の燕がやって来て仲良く鳴き交わしているとは、女性の孤独を際立たせている。

 

春雨打,驚夢覺來天氣曉。

春雨は窓を打つ、うとうとして夢におどろいて、目が覚めてみれば、もう夜が明けはじめたはれた空にかわる。

天気暁 空の気配は明け方。時は既に暁であることを言う。

 

畫堂深,紅焰小,背蘭缸。

壁に絵がかかれた奥まった閨には、火影小さく、燭台に背を向け横になっている。

背蘭鉦 灯火の光が日に入らぬよう背ける。

 

酒香噴鼻懶開缸,惆悵更無人共醉。

酒に頼るしかなく物憂げに酒の甕を取れば酒の香りは鼻打つ、やるせなく悲しきのは酌み交わす人がいないことなのだ。

酒香唱鼻 酒の香りが鼻を打つ。

 

舊巢中,新鷰子,語雙雙。

二人の愛の古巣には、新しき番いの燕だけが、仲睦まじく語らい、鳴き交わす

燕子 燕。子は接尾字。
ホトトギス