欧陽炯≪浣渓沙 三首 其一≫ 春も盛り柳絮も飛び交う、春を告げる鶯も残り少ない春に啼いている私にとってこの日も半ば晴れているようなものだ。輝く様なか細いしなやかな指で盃を持ち、花に酔いしれて、ただこのまま眠りたいと思っている。窓に惹かれてみると、そこには竹の影が映り、香炉からの紫煙で座敷いっぱいに広がる。


2014年1月15日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 255 《秋懐詩十一首之五(5)》 韓愈  kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3601 (01/15)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 11 -1 浣渓沙 三首 其一 歐陽舍人炯十七首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-411-11-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3602
 
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欧陽炯 【おうようけい】(896-971)              中国,五代の詞人。初め前蜀に仕えたが,滅亡後,洛陽に出る。後蜀が建って蜀に帰り,滅亡後は宋に仕えた。詞は《花間集》《尊前集》に収める。        

益州の華陽、今の四川省成郡の人。若くして前蜀の王衍に仕えて中書舎人となり、後唐に前蜀が滅ぼされると、王衍に従って洛陽に行った。その後、孟知祥が後蜀を建てたので、欧陽烱は蜀に移り、中書舎人、翰林学士、礼部侍郎、陵州の刺史、吏部侍郎等に任じられた。後蜀が宋によって亡ぼされると、宋朝に帰した。欧陽烱は笛に長じていたので、末の太祖超匡胤は常に彼を召し出し笛を演奏させたと伝えられる。欧陽烱は音楽に明るかったということで、『花間集』の編者、後蜀の趙崇祚に請われて『花間集』の序文を書いた。序文の日付は、後蜀の広政三年(940年)夏四月になっている。欧陽烱の詞は、『花間集』には十七首が収められている。

 

歐陽舍人炯十七首

浣溪沙三首・三字令一首 ・南子八首 ・獻衷心一首

賀明朝二首・江城子一首 ・鳳樓春一首

1 浣渓沙 三首 其一 欧陽烱
2 浣渓沙 三首 其二 欧陽烱
3 浣渓沙 三首 其三 欧陽烱
4 三字令 欧陽烱
5 子八首 其一 欧陽烱
6 子八首 其二 欧陽烱
7 子八首 其三 欧陽烱
8 子八首 其四 欧陽烱
9 子八首 其五 欧陽烱
10 子八首 其六 欧陽烱
11 子八首 其七 欧陽烱
12 子八首 其八 欧陽烱
13 獻衷心一首 欧陽烱
14 賀明朝二首 其一 欧陽烱
15 賀明朝二首 其二 欧陽烱
16 江城子一首 欧陽烱
17 鳳樓春一首 欧陽烱

 

 

浣溪沙三首

其一

落絮殘鶯半日天,玉柔花醉只思眠,惹映竹滿爐煙。

獨掩畫屏愁不語,斜欹瑤枕髻鬟偏,此時心在阿誰邊。

 

其二

天碧羅衣拂地垂,美人初著更相宜,宛風如舞透香肌。

獨坐含嚬吹鳳竹,園中緩步折花枝,有情無力泥人時。

 

其三

相見休言有淚珠,酒闌重得敘歡,鳳屏鴛枕宿金鋪。

蘭麝細香聞喘息,綺羅纖縷見肌膚,此時還恨薄情無。

 

韋荘(韋相莊)

浣溪紗五首

薛侍郎昭蘊

浣溪紗八首

張舍人泌

浣溪紗十首

歐陽舍人烱

浣溪紗三首

(顧太尉

浣溪紗八首

孫少監光憲

浣溪紗九首

閻處士選

浣溪紗一首

毛秘書熙震

浣溪紗七首

李秀才珣

浣溪紗四首

 

浣溪紗三首 其一

(春が来ても女のもとに訪れることもなく、春も過ぎようとしている、女の侘しさを詠う。)

落絮殘鶯半日天,玉柔花醉只思眠,惹映竹滿爐煙。

春も盛り柳絮も飛び交う、春を告げる鶯も残り少ない春に啼いている私にとってこの日も半ば晴れているようなものだ。輝く様なか細いしなやかな指で盃を持ち、花に酔いしれて、ただこのまま眠りたいと思っている。窓に惹かれてみると、そこには竹の影が映り、香炉からの紫煙で座敷いっぱいに広がる。

獨掩畫屏愁不語,斜欹瑤枕髻鬟偏,此時心在阿誰邊。

今は一人この部屋にいて絵の屏風のかこまれ、愁い心のままで語ることもしない。片手をつき、壁に寄り添い枕すると簪が揺れる、誰に見せるわけでもなく結った髪も髻も偏ってしまうけれど横になる。女はこんな時を過ごしているが心に思うことは、あの人はどこの誰の所に行っているのだろうかということばかり思う。

篠竹000
 

 

『浣溪沙三首』 現代語訳と訳註

(本文)

其一

落絮殘鶯半日天,玉柔花醉只思眠,惹映竹滿爐煙。

獨掩畫屏愁不語,斜欹瑤枕髻鬟偏,此時心在阿誰邊。

 

(下し文)

(其の一)

絮を落し 鶯を殘す 日 天に半ばす,玉は柔し 花は醉う 只だ思い眠るのみ,惹かれ 竹を映し 爐煙滿つ。

獨り畫屏を掩い愁 語らず,斜欹 瑤枕 髻鬟偏り,此の時 心には阿 誰れか邊に在らん。

 

(現代語訳)

(春が来ても女のもとに訪れることもなく、春も過ぎようとしている、女の侘しさを詠う。)

春も盛り柳絮も飛び交う、春を告げる鶯も残り少ない春に啼いている私にとってこの日も半ば晴れているようなものだ。輝く様なか細いしなやかな指で盃を持ち、花に酔いしれて、ただこのまま眠りたいと思っている。窓に惹かれてみると、そこには竹の影が映り、香炉からの紫煙で座敷いっぱいに広がる。

今は一人この部屋にいて絵の屏風のかこまれ、愁い心のままで語ることもしない。片手をつき、壁に寄り添い枕すると簪が揺れる、誰に見せるわけでもなく結った髪も髻も偏ってしまうけれど横になる。女はこんな時を過ごしているが心に思うことは、あの人はどこの誰の所に行っているのだろうかということばかり思う。

杏の白花012
 

(訳注)

浣溪沙三首

『花間集』には欧楊烱の作が三首収められている。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦の詞形をとる。

 

其一

(春が来ても女のもとに訪れることもなく、春も過ぎようとしている、女の侘しさを詠う。)

 

落絮殘鶯半日天,玉柔花醉只思眠,惹映竹滿爐煙。

春も盛り柳絮も飛び交う、春を告げる鶯も残り少ない春に啼いている私にとってこの日も半ば晴れているようなものだ。輝く様なか細いしなやかな指で盃を持ち、花に酔いしれて、ただこのまま眠りたいと思っている。窓に惹かれてみると、そこには竹の影が映り、香炉からの紫煙で座敷いっぱいに広がる。

玉柔 女妓のか細いしなやかな指を云う。

 窗、窓。薄絹を張った窓。

映竹滿爐煙 この語句は、一人になって侘しいさまを強調するもの。

 

獨掩畫屏愁不語,斜欹瑤枕髻鬟偏,此時心在阿誰邊。

今は一人この部屋にいて絵の屏風のかこまれ、愁い心のままで語ることもしない。片手をつき、壁に寄り添い枕すると簪が揺れる、誰に見せるわけでもなく結った髪も髻も偏ってしまうけれど横になる。女はこんな時を過ごしているが心に思うことは、あの人はどこの誰の所に行っているのだろうかということばかり思う。

掩【えん】おおうおおい隠す。かばう。「掩護・掩蔽(えんぺい)

斜欹 欹はそばだつ意。斜と欹も斜めに寄りかかる状態をいう。

阿 くま おもねる 1 山や川の曲がって入りくんだ所。「山阿」2 自分の意志を曲げて人に従う。「阿世・阿諛(あゆ)3 人を呼ぶ語に冠して親しみを表す語。「阿兄・阿父・阿母・阿蒙(あもう)
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