晩春になって、木綿の花が咲き水面に映る、草むらの中に祠が小さく見えてくる。そこの傍を通り抜けると、野鳥が裏の土塀を越えて朝日が昇る中で鳴きだした。銅鑼と太鼓が鳴ったらそれに合わせて南の異民族の歌を謡い始めた、嶺南山脈を越えるとそこの住民の人は土着のいろんな神が多くおり、船出を祈るのである。

        
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14-358《菩薩蠻五首(5)》孫光憲(18)唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-541-14-(358)  花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4252

 

菩薩蠻  其一

(女も年を重ねてきて以前の若さがなくなってきて、それでも希望をもって夜を待つ女を詠う)

           月華如水籠香砌,金環碎撼門初閉。

仲秋の明月は水面を照らすように庭を照らすと水を照らすのと見まごう、庭に出ようとすると石砌のとこまでは閨のお香が漂ってくる。風が吹く度、門がゆれると錠の音が響くので、青の人を待つため開いていた門戸をはじめて閉じることにした。

           寒影墮高簷,鉤垂一面簾。

秋の夜が更けると高き庇の影寒々と地に落ちている。月の形の吊金具をはずしてすべての簾を垂らした。

           碧煙輕裊裊,紅戰燈花笑。

それでもきっと来てくれると閨で青い薫香がなよなよと立ち上るし、紅き炎が大きく揺れ、灯芯が爆ぜて嬉しき知らせと思わず笑みがうかべる。

           即此是高唐,掩屏秋夢長。

これだと、おんなはきっと「高唐賦」にいう化身をすることになる。寝牀のまわりにたてる屏風の用意をし、あの人を待つ。秋の夜は長いから、遅くなっても来てくれるかもしれないし、秋の夜の夢はあきらめることはない。

 

(菩薩蠻          其の一)

月華 水の如く香砌【こうせい】を籠め,金環 碎け撼【ゆ】れて 門 初めて閉す。

影を寒くして 高簷【こうえん】に墮ち,鉤は 一面に簾を垂らす。

碧煙 輕やかに 裊裊【じょうじょう】とし,紅 戰うは 燈花 笑う。

即ち 此れは 是れ「高唐」なり,屏を掩うは 秋の夢も 長し。

 

菩薩蠻  其二

           花冠頻皷牆頭翼,東方澹白連色。

(やっと一緒に過ごすことが出来たというのに暗いうちからいろんなことで別れを知らせられる。別れたくない女を詠う)

           門外早鶯聲,背樓殘月明。

まだ暗いうちに雄鶏が土塀の上でしきりに羽ばたきをはじめた。するとまもなく、東側の窓が白みはじめて空が明け初めた。

           薄寒籠醉態,依舊鈆華在。

門の外の高枝で、まだ早いというのに鶯がなきだした、名残月は高殿の彼方にまだ明るくのこっている。

           握手送人歸,半拖金縷衣。

春といっても早朝はまだ寒く、酔いが残るからだを寒さが包む、少しでも長く仲睦まじくしていたいから、夜化粧はそのままにしている。

手を握り交わしあの人が帰っていくのを見送る、半ば金糸の縫い取りの衣の裾を引きずり取りすがって別れを惜しむ。

(菩薩蠻          其の二)

花冠 頻りに 牆頭 翼を鼓し、東方 澹白にして 窓色に連なる。

門外 早に鶯声すれど、楼を背に 残月 明きらかなり。

薄寒 酔態を寵め、旧に依り 鈆華 在り。

手を握り 人 帰るを送り、半ば金縷の衣を拖く。

 

曉鶯001
 

菩薩蠻  其三

(昔春の盛りに散った花ビラを風流に楽しんで一緒に過ごしたのに今は独りで春が過ぎようとしている)

           小庭花落無人掃,疎香滿地東風老。

愛妾の家の中庭には咲き誇って花もみんな散り落ちているのに、掃除する人もいない。偶に焚くお香はこの中庭に漂い満ちていて春風も月日を重ね春を過ぎさせる。

           春晚信沉沉,天涯何處尋。

春も終ろうとするのに便りもなく暗い気持ちになってどうしようもない。天下は広い何処にいるのかどうしたらいいのかだれに尋ねたらいいのか。

           曉堂屏六扇,眉共湘山遠。

朝焼けに奥座敷の閨には六曲の屏風と團扇を飾っている、眉も湘水流域の山々も遠く影を薄くする。

           爭那別離心,近來尤不禁。

心の中で連絡のないあの人攻めたり、許したり、もうあきらめるかと落ち着かずにいる、でも別れる気持ちにどうしてなることなどあろうか、もうすぐだろう、もうしばらくすると考えてばかりこんな想いはいけないというのだろうか

(菩薩蠻          其の三)

小庭 花落ち 人 掃く無し,疎香 滿地 東風 老ゆ。

春晚 信 沉沉,天涯 何處にか尋ねん。

曉堂 屏 六扇あり,眉 共に 湘山 遠し。

爭 那ぞ別離の心あらん,近來 尤も禁じえず。

 寒梅002
            

菩薩蠻  其四

(成都から乗り合わせの舟に乗って長江を下る。重慶に立ち寄るまでの舟の中から見えた南渓の景色と美人に見とれた様子を詠う。)

           青巖碧洞經朝雨,隔花相喚南溪去。

舟が急流に差し掛かると苔が張り付いた大きな岩があり、今度は木々の被われた洞窟を過ぎる。巫女の化身の朝から降っていた雨が止んだ。川岸には花が離れ合って互いの綺麗さを競っている。峨嵋山を過ぎて長江の流れは進み、南渓を通過していく。

           一隻木蘭舡,波平遠浸天。

一槽の木蘭の中型船は進んでゆく、川幅は広がり、波は穏やかに平坦な流れに変わると流れの先、遠くの先の方では天にしみ込んでいくようだ。

           扣舡驚翡翠,嫩玉擡香臂。

船端をたたいて詠い始めると翡翠鳥は驚いて翅をばたつかせると、舟の上の美しく若い妓女は香りの良い肩と腕を少し高くするように動かして翡翠のまねをして可愛いい振りをする

           紅日欲沉西,煙中遙解觽。

夕日は紅く西の山影に沈んでゆき、夕靄に煙る中を遙か先に向い謎解きのように探りながら船は進んでゆく。

(菩薩蠻          其の四)

青巖 碧洞 朝雨を經り,隔花 相喚して南溪 去り。

一隻 木蘭の舡,波平らかにして 遠く天に浸む。

扣舡 翡翠驚き,嫩玉 香臂に擡す。

紅日 西に沉まんと欲し,煙中 遙か觽を解く。

              

Nature1-012

菩薩蠻  其五

 (旅先の一夜過ごしてくれた美人がひそかに見送ってくれる中急いで船に乗り旅に出る)


          木綿花映叢祠小,越禽聲裏春光曉。

 晩春になって、木綿の花が咲き水面に映る、草むらの中に祠が小さく見えてくる。そこの傍を通り抜けると、野鳥が裏の土塀を越えて朝日が昇る中で鳴きだした。

          銅皷與蠻歌,南人祈賽多。

銅鑼と太鼓が鳴ったらそれに合わせて南の異民族の歌を謡い始めた、嶺南山脈を越えるとそこの住民の人は土着のいろんな神が多くおり、船出を祈るのである。

           客帆風正急,茜袖隈牆立。

旅人となって船旅をするがここの風はまさに急に強く吹いたりするし、そうしたら旅は中断されるので急いで旅立つのである。南の美人は土塀の陰からそっと覗いて茜の袖を振って送ってくれた。

           極浦幾迴頭,煙波無限愁。

入り江の一番奥まった所の湊を何度も何度も振り返って見返した。朝靄に煙る中、少し波立つと、もうこれ以上の悲愁を感じることはないのだ。

(菩薩蠻          其の五)

木綿の花映し 叢祠 小し,禽越え 裏に聲えし 春 曉に光く。

銅皷 蠻歌を與え,南人 賽多を祈る。

客帆に 風は 正に急なり,茜袖 隈に 牆 立つ。

浦に極まり 幾びか頭を迴らさん,煙波 愁い限り無し。

唐時代 韓愈関連05
 

 

『菩薩蠻  其五』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻    其五

木綿花映叢祠小,越禽聲裏春光曉。

銅皷與蠻歌,南人祈賽多。

客帆風正急,茜袖隈牆立。

極浦幾迴頭,煙波無限愁。

 

(下し文)

(菩薩蠻              其の五)

木綿の花映し 叢祠 小し,禽越え 裏に聲えし 春 曉に光く。

銅皷 蠻歌を與え,南人 賽多を祈る。

客帆に 風は 正に急なり,茜袖 隈に 牆 立つ。

浦に極まり 幾びか頭を迴らさん,煙波 愁い限り無し。

 

(現代語訳)

(旅先の一夜過ごしてくれた美人がひそかに見送ってくれる中急いで船に乗り旅に出る)

晩春になって、木綿の花が咲き水面に映る、草むらの中に祠が小さく見えてくる。そこの傍を通り抜けると、野鳥が裏の土塀を越えて朝日が昇る中で鳴きだした。

銅鑼と太鼓が鳴ったらそれに合わせて南の異民族の歌を謡い始めた、嶺南山脈を越えるとそこの住民の人は土着のいろんな神が多くおり、船出を祈るのである。

旅人となって船旅をするがここの風はまさに急に強く吹いたりするし、そうしたら旅は中断されるので急いで旅立つのである。南の美人は土塀の陰からそっと覗いて茜の袖を振って送ってくれた。

入り江の一番奥まった所の湊を何度も何度も振り返って見返した。朝靄に煙る中、少し波立つと、もうこれ以上の悲愁を感じることはないのだ。

 美女画557

(訳注)

菩薩蠻     『花問集』 には孫光憲の作が五首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/➎➎➄➄の詞形をとる。

 

其五

(旅先の一夜過ごしてくれた美人がひそかに見送ってくれる中急いで船に乗り旅に出る)

 

木綿 花映 叢祠小,越禽 聲裏 春光曉。

晩春になって、木綿の花が咲き水面に映る、草むらの中に祠が小さく見えてくる。そこの傍を通り抜けると、野鳥が裏の土塀を越えて朝日が昇る中で鳴きだした。

・木綿 綿(わた),綿花とも呼ばれ,ワタになる種子についた繊維。綿織物を指すこともある。全紡織繊維中最大量の5割弱が消費される。ワタの花が落ちると子房がふくらみ始め,67週間でその皮が破れると,コットンボールと呼ばれる白い柔らかい種子毛繊維があふれてくる。コットンボールはそれぞれ数粒の種子の入った35室に分かれており,綿繊維は種子にくっついている。繰綿機(くりわたき)にかけて繊維を種子と分離する。木綿の花は「どこか遠くへとか」、「汚れがない」ということを意味する。蒔き時期は4月上旬~6月下旬(5月の連休頃が最適) 78月に開花。 9月ごろに綿の実がはじけ、コットンボールを収穫できる。

 

銅皷 與蠻歌,南人 祈賽多。

銅鑼と太鼓が鳴ったらそれに合わせて南の異民族の歌を謡い始めた、嶺南山脈を越えるとそこの住民の人は土着のいろんな神が多くおり、船出を祈るのである。

・銅皷 銅鑼と太鼓。船が出る報せであろう。

・與蠻歌 銅鑼と太鼓に合わせて南の異民族の歌を謡い始めること。

・南人 中国人にとって「南人」の南嶺山脈が分水嶺となる

・祈賽多 南嶺を超えると多民族となり、土着のシャーマニズムが多い、賽は賽子でまじない、占いを含めたこという

 

客帆 風正急,茜袖 隈牆立。

旅人となって船旅をするがここの風はまさに急に強く吹いたりするし、そうしたら旅は中断されるので急いで旅立つのである。南の美人は土塀の陰からそっと覗いて茜の袖を振って送ってくれた。

 

極浦 幾迴頭,煙波 無限愁。

入り江の一番奥まった所の湊を何度も何度も振り返って見返した。朝靄に煙る中、少し波立つと、もうこれ以上の悲愁を感じることはないのだ。

・極浦 入り江の一番奥まった所の湊。

・幾迴頭 何度も何度も振り返って見返すこと。

・煙波 朝靄が出てきて少し波立つ。詩では「煙」という場合、朝靄か夕靄である、ここでは朝早く、夜明けに合わせて舟が出る、

・無限愁 もうこれ以上の悲愁を感じることはない。
杏の花01