春も暮れかかってきた杏花ちりおちて、疎らに残っているだけだ。もう夢だけでしか会えなくなったこの閨でも、依然とは違った生活で、愁えている毎日だ。ここに来る旅の人は燕は一たび去ると既に飛ぶのをやめる。そして、帰ることはない。別れて残されたものの頬には涙の痕が残っており、着物を中には空しさだけが残っている。

 
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1-65-413《河傳三首其三》温庭筠Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-596-1-65-(413)  二巻漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4527

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『河傳』十八首

 

 

溫庭筠

巻二

河傳三首其一

江畔,相喚。曉妝仙,仙景箇

 

 

巻二

河傳三首其二

湖上,閑望。雨蕭蕭,煙浦花

 

 

巻二

河傳三首其三

同伴,相喚。杏花稀,夢裡每

 

 

韋莊

巻二

105 河傳 其一 韋荘

何處,煙雨,隋堤

 

 

巻二

106 河傳三首 其二 韋荘

春晚,風暖,錦城

 

 

巻二

107 河傳三首 其三 韋荘

錦浦,春女,繡衣

 

 

張泌

巻五

河傳 二首之一 張泌【ちょうひつ】 

渺莽雲水,惆悵暮

 

 

巻五

河傳 二首之二 張泌【ちょうひつ】

紅杏,交枝相映,

 

 


巻七

 河傳三首 其一顧夐【

鷰颺,晴景。小

 

 

巻七

河傳三首 其二顧夐

曲檻,春晚。

 

 

巻七

13-9《 河傳三首 其三 顧夐

棹舉,舟去,波光

 

 

孫光憲

巻七

14-350《河傳四首(1)》孫光憲

太平天子,等閑遊

 

 

巻七

14-351《河傳四首(2)》孫光憲

柳拖金縷,着煙籠

 

 

巻七

14-352河傳四首(3)》孫光憲

花落,煙薄,謝家

 

 

巻七

14-353《河傳四首(4)》孫光憲

風颭,波斂。

 

 

閻選

巻九

河傳一首

秋雨,秋雨,

 

 

李珣

巻十

河傳二首其一

朝雲暮雨,依舊

 

 

 

巻十

河傳二首其二

落花深處,啼鳥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《河傳三首其一》

江畔,相喚。

曉妝仙,仙景箇女採蓮。

請君莫向那岸邊,少年,好花新滿舡。

紅袖搖曳逐風暖,垂玉腕,腸向柳絲斷。

浦南歸,浦北歸,莫知,晚來人已稀。

(大江のほとりの女の館に貴公子たちが遊びに来る、遊んだあとはそれぞれ女を棄てて帰っていくと詠う)

大江の岸辺のあたりで、女たちにむけて大きな声で呼び合っている。

朝化粧をきれいにした女たちがいる、こちらには川辺の祠館の風景の中で、今しも、一人の女が蓮を摘み取っている。

あなたにお願いしたいのは向うの方に行ってはダメだということ、あそこの岸辺のこと。貴公子がいるのだ。かれらはよい花の美人ばかりを新たに選んで行ってあの船をいっぱいにしようとしている。

採蓮の女は、紅い袖をたくし上げて素肌を見せている。そちらから吹いてくる風は暖かい。しろくかがやくうでを船縁から垂らして蓮を摘む。恋い焦がれた思いをいくら向けようとも、貴公子は柳の梢を断ち切るようにすぐわかれるだろう。

入り江の港から南に向かって帰っていくもの、同じように北に帰るものがいたとしてもそれ以上を知ろうとするものではない。やがて夕刻になるように若さもやがてなくなるもので、歳をとっても捨てられないというのも稀な事なのだ。

(河傳三首 其の一)

江畔,相いに喚【よびあ】う。

曉妝の仙,仙景 箇女 蓮を採る。

君に請う 向う莫れ 那の岸邊,少年,花を好み 新たに舡滿つ。

紅袖 搖れ曳き 風暖を逐う,玉腕を垂れ,腸は向えど 柳絲斷つ。

浦南 歸りて,浦北 歸り,知る莫れ,晚來りて 人に稀れなり。

 

河傳三首其二

湖上,閑望。

雨蕭蕭,煙浦花橋路遙。

謝娘翠蛾愁不消,終朝,夢魂迷晚潮。

蕩子天涯歸棹遠,春已晚,語空腸斷。

若耶溪,溪水西。

柳堤,不聞郎馬嘶。

湖の上り,閑かに望む。

雨 蕭蕭として,煙める浦に花橋の路遙なり。

娘 翠蛾を謝するは愁い消さず,終に朝なり,夢魂は晚の潮に迷う。

蕩子は天涯にあり棹して歸るは遠く,春 已に晚く,鶯語 空しく腸斷す。

若耶溪,溪水の西。

柳の堤,郎の馬嘶くも聞えず。

湖のほとりの樓閣から、静かに湖面を眺めている。

雨はしとしとと降り続いてる。雨靄のかかった入り江に、橋のほとりに花が雨に潤い鮮やかにさいている、その路はとおくはるかにかすんでいる。

嘗ては謝安に携えられた娘のようであったのに今は、みどりの蛾眉が消えかけても愁いは消えないでいるのです。宵の化粧もそのままについにあさになるのです、あの人は夜は夢のなか、昼は魂さえも雨靄に、夕ぐれになれば潮のあとを追って迷ってばかりなのでしょう。

空のはてに行ったまま、わたしのことも忘れてしまっている放蕩癖のあの人が、舟にのって帰ってくることはないのでしょうか。この長雨で春はもう過ぎて行こうとしています。鶯の鳴き声を聞くたびにただむなしい下腹はいたくなるだけなのです。

若耶渓にも女が居ます、西施が足を洗って見初められた渓川の西の方に。

楊柳を折った柳の堤に、ここにはあの人が旅立つときに乗った馬のいなないたのに、今はなにもきこえないのです。

『河傳』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-49-2-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1812

 

河傳三首其三

同伴,相喚。

杏花稀,夢裡每愁依違。

仙客一去鷰已飛,不歸,淚痕空滿衣。

天際雲鳥引晴遠,春已晚,煙靄渡南苑。

雪梅香,柳帶長,小娘,轉令人意傷。

(女の盛り、春の盛りにはいつも一緒に過ごしたのに、春も終わり、男は旅に出て帰って来ることはなかった、秋を迎えれば悲愁であり、心は傷つくばかりと詠う。)

いつも一緒だったし、何時も声を掛け合った。

春も暮れかかってきた杏花ちりおちて、疎らに残っているだけだ。もう夢だけでしか会えなくなったこの閨でも、依然とは違った生活で、愁えている毎日だ。

ここに来る旅の人は燕は一たび去ると既に飛ぶのをやめる。そして、帰ることはない。別れて残されたものの頬には涙の痕が残っており、着物を中には空しさだけが残っている。

空高く天の遠く雲のはし空が晴れているあたりに鳥が飛んでいく、春は既に終わろうとしている、春霞は広がり渡ってこの南苑に漂い渡る。

柳永が「雪梅香」という歌曲で、宋玉が九辯であらわした「悲愁」を詠い、柳の並木は長く続いている、その先にはまだあどけない女が一人、でもそれからは人として生きていても毎日は心痛められる事ばかりなのだ。

 

(河傳三首其の三)

同伴し,相い喚ぶ。

杏花稀れにして,夢裡 每に依違を愁う。

仙客 一去って 鷰已に飛び,歸らず,淚痕 空しく衣滿つ。

天際 雲鳥 晴遠を引く,春已に晚れ,煙靄 南苑に渡る。

雪梅 香り,柳帶 長く,小娘,轉た人をして意傷きわ令む。

紅梅00
 

 

河傳三首其三』 現代語訳と訳註

(本文)

河傳三首其三

同伴,相喚。

杏花稀,夢裡每愁依違。

仙客一去鷰已飛,不歸,淚痕空滿衣。

天際雲鳥引晴遠,春已晚,煙靄渡南苑。

雪梅香,柳帶長,小娘,轉令人意傷。

 

 

芙蓉33302
(
下し文)

(河傳三首其の三)

同伴し,相い喚ぶ。

杏花稀れにして,夢裡 每に依違を愁う。

仙客 一去って 鷰已に飛び,歸らず,淚痕 空しく衣滿つ。

天際 雲鳥 晴遠を引く,春已に晚れ,煙靄 南苑に渡る。

雪梅 香り,柳帶 長く,小娘,轉た人をして意傷きわ令む。

 

(現代語訳)

(女の盛り、春の盛りにはいつも一緒に過ごしたのに、春も終わり、男は旅に出て帰って来ることはなかった、秋を迎えれば悲愁であり、心は傷つくばかりと詠う。)

いつも一緒だったし、何時も声を掛け合った。

春も暮れかかってきた杏花ちりおちて、疎らに残っているだけだ。もう夢だけでしか会えなくなったこの閨でも、依然とは違った生活で、愁えている毎日だ。

ここに来る旅の人は燕は一たび去ると既に飛ぶのをやめる。そして、帰ることはない。別れて残されたものの頬には涙の痕が残っており、着物を中には空しさだけが残っている。

空高く天の遠く雲のはし空が晴れているあたりに鳥が飛んでいく、春は既に終わろうとしている、春霞は広がり渡ってこの南苑に漂い渡る。

柳永が「雪梅香」という歌曲で、宋玉が九辯であらわした「悲愁」を詠い、柳の並木は長く続いている、その先にはまだあどけない女が一人、でもそれからは人として生きていても毎日は心痛められる事ばかりなのだ。

 

(訳注)

河傳
・双調五十五字、前段七旬同氏韻五平韻、後段七句三穴韻四平韻(詞譜十一)。

河傳三首其三

(女の盛り、春の盛りにはいつも一緒に過ごしたのに、春も終わり、男は旅に出て帰って来ることはなかった、秋を迎えれば悲愁であり、心は傷つくばかりと詠う。)

 

 

同伴,相喚。

いつも一緒だったし、何時も声を掛け合った。

 

杏花稀,夢裡每愁依違。

春も暮れかかってきた杏花ちりおちて、疎らに残っているだけだ。もう夢だけでしか会えなくなったこの閨でも、依然とは違った生活で、愁えている毎日だ。

 

仙客一去鷰已飛,不歸,淚痕空滿衣。

ここに来る旅の人は燕は一たび去ると既に飛ぶのをやめる。そして、帰ることはない。別れて残されたものの頬には涙の痕が残っており、着物を中には空しさだけが残っている。

 

天際雲鳥引晴遠,春已晚,煙靄渡南苑。

空高く天の遠く雲のはし空が晴れているあたりに鳥が飛んでいく、春は既に終わろうとしている、春霞は広がり渡ってこの南苑に漂い渡る。

 

雪梅香,柳帶長,小娘,轉令人意傷。

柳永が「雪梅香」という歌曲で宋玉が九辯であらわした「悲愁」を詠い、柳の並木は長く続いている、その先にはまだあどけない女が一人、でもそれからは人として生きていても毎日は心痛められる事ばかりなのだ。

 

 

柳永【りゅうえい】  中国,北宋の詞人。生没年不詳。初めの名は三変,字は耆卿。福建省崇安の人。景祐1(1034)の進士に及第。官は屯田員外郎に至り,柳屯田と呼ばれる。都の開封で遊興に耽り,歌謡作家となる。歌辞文芸,詞の興隆期に当たり,卑俗とそしられながら通俗歌謡の形式や表現手法をとりいれることによってこの様式を発展させた。不遇であった晩年の作は,深い憂悶を旅情に託し,ことに優れる。詞集《楽章集》3巻がある。【村上 哲見】

 

柳永 雪梅香·景索景索,危楼独立面晴空。悲秋情緒,当時宋玉同①。市孤烟寒碧,水村残叶舞愁。楚天,浪浸斜阳,千里溶溶。 临风。想佳后愁镇敛眉峰②。可惜当年,乖雨迹云踪③。雅妍姿正洽,落花流水忽西