女は翡翠の羽を高く掲げるほど有頂天になって雲型の黒かにを動かしていく、服の乱れを整えて、金の鳳凰の飾りを奇麗に弾いて髪を調える。やがて宴も終る、そして、蘭の香りの閨に入ってゆく、すべてを迎い入れ、佩び玉と耳飾りをといて、はじめて結ばれる。

 
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15-442《菩薩蠻二首其一》魏承班Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-625-15-(442)  巻八漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4672

 

魏承斑(生卒年未詳、およそ九三〇年前後に在世)

前蜀の詞人。字、出身地ともに未詳。魏承斑の父親の魏宏夫は、前蜀の王建の養子となり、王宗弼の名を賜り、斉王に封じられた。蜀承斑は鮒馬都尉(皇女の婿に与えられる官職)となり、官は大尉に至った。その詞は、専ら抒情を主とし、淡白にして明噺で、人々は好んでその詞を模倣したと言われ、薛昭蘊や牛橋には譲るが、毛文錫には勝ると評価されている。『花間集』には十五首の詞が収められている。全唐詩によりなお六首を補うことができる。詞風は溫庭筠に近い。

 

 

花間集 巻八 魏太尉承班二首

花間集 巻九 魏太尉承班十三首

 

 

菩薩蠻二首

 

菩薩蠻二首 其一

(秋も深まり、菊と月を愛でる宴において、結ばれることになった妓優は初めて男と結ばれた)

羅裾薄薄秋波染,眉間畫時山兩點。

うす絹の裾から足元が透けて見えてきて秋景色の波はずっと色濃くしている。女の眉の間には花鈿が綺麗に点々と画かれて化粧を整えている。

相見綺筵時,深情暗共知。

秋を愛でるきれいな宴の花筵に互に見つめ合う二人がいる、愛し合う心はますます深くなり、ますます二人だけの世界に入っていくことを知る。

翠翹雲鬢動,斂態彈金鳳。

女は翡翠の羽を高く掲げるほど有頂天になって雲型の黒かにを動かしていく、服の乱れを整えて、金の鳳凰の飾りを奇麗に弾いて髪を調える。

宴罷入蘭房,邀入解珮璫。

やがて宴も終る、そして、蘭の香りの閨に入ってゆく、すべてを迎い入れ、佩び玉と耳飾りをといて、はじめて結ばれる。

(菩薩蠻二首 其の一)

羅裾 薄薄として秋波染め,眉間 畫時 山兩點たり。

相い見る 綺筵の時を,深く情す 暗く共に知るを。

翠翹して 雲鬢動き,態を斂めて 金鳳を彈く。

宴罷み 蘭房に入る,邀えて入る 珮璫を解く。

 

菩薩蠻二首 其二

羅衣隱約金泥畫,玳筵一曲當秋夜。

聲戰覷人嬌,雲鬟裊翠翹。

酒醺紅玉輭,眉翠秋山遠。

繡幌麝煙沉,誰人知兩心。

 

 

『菩薩蠻二首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

羅裾薄薄秋波染,眉間畫時山兩點。

相見綺筵時,深情暗共知。

翠翹雲鬢動,斂態彈金鳳。

宴罷入蘭房,邀入解珮璫。

 

 

(下し文)

(菩薩蠻二首 其の一)

羅裾 薄薄として秋波染め,眉間 畫時 山兩點たり。

相い見る 綺筵の時を,深く情す 暗く共に知るを。

翠翹して 雲鬢動き,態を斂めて 金鳳を彈く。

宴罷み 蘭房に入る,邀えて入る 珮璫を解く。

 

(現代語訳)

(秋も深まり、菊と月を愛でる宴において、結ばれることになった妓優は初めて男と結ばれた)

うす絹の裾から足元が透けて見えてきて秋景色の波はずっと色濃くしている。女の眉の間には花鈿が綺麗に点々と画かれて化粧を整えている。

秋を愛でるきれいな宴の花筵に互に見つめ合う二人がいる、愛し合う心はますます深くなり、ますます二人だけの世界に入っていくことを知る。

女は翡翠の羽を高く掲げるほど有頂天になって雲型の黒かにを動かしていく、服の乱れを整えて、金の鳳凰の飾りを奇麗に弾いて髪を調える。

やがて宴も終る、そして、蘭の香りの閨に入ってゆく、すべてを迎い入れ、佩び玉と耳飾りをといて、はじめて結ばれる。

 

(訳注)

菩薩蛮二首其一

(秋も深まり、菊と月を愛でる宴において、結ばれることになった妓優は初めて男と結ばれた)

『花間集』には魏承斑の作が二首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/➎➎⑤⑤の詞形をとる。

○○●●○○●  ○△●○○●●

△●●○○  △○●△○

●△○●●  ●●△○●

●△●○○  ○●●●○

bijo02
 

羅裾 薄薄秋波染,眉間畫時山兩點。

うす絹の裾から足元が透けて見えてきて秋景色の波はずっと色濃くしている。女の眉の間には花鈿が綺麗に点々と画かれて化粧を整えている。

:絡み織を用いた、目の粗い絹織物の一種。 もともと羅とは鳥や小動物などを捕獲するための網を意味する言葉だったが、絹で織った網のような薄物を指す言葉にもなった。:膝から下という意味。転じて、衣服の下の方。

眉間山兩點 花鈿をかくこと。

 

相見綺筵時,深情暗共知。

秋を愛でるきれいな宴の花筵に互に見つめ合う二人がいる、愛し合う心はますます深くなり、ますます二人だけの世界に入っていくことを知る。

 

翠翹雲鬢動,斂態彈金鳳。

女は翡翠の羽を高く掲げるほど有頂天になって雲型の黒かにを動かしていく、服の乱れを整えて、金の鳳凰の飾りを奇麗に弾いて髪を調える。

翹《意味》. あげる。鳥の尾羽のように、高くかかげる。つまだてる。つま先だって背を高くする。 特に秀でた人。また、特にすぐれているさま。ぬきんでる。 【翹楚】ぎょうそ. 大勢の中でとびぬけてすぐれていること。また、その人。 「楚」は、特に丈の高い木。

斂態彈金鳳 服の乱れを整えて、金の鳳凰の飾りを奇麗に弾いて髪を調える。斂態:服の乱れをまとめること。

酒泉子三首其三

斂態前,裊裊雀釵頸。

鷰成雙,鸞對影,耦新知。

玉纖澹拂眉山小,鏡中嗔共照。

翠連娟,紅縹渺,早粧時。

14-372《酒泉子三首其三》孫光憲(32)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-555-14-(372) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4322

 

宴罷入蘭房,邀入解珮璫。

やがて宴も終る、そして、蘭の香りの閨に入ってゆく、すべてを迎い入れ、佩び玉と耳飾りをといて、はじめて結ばれる。

珮璫 佩び玉と耳飾り。・珮:① 身につけるもの。腰にさげる装飾品。 奈良時代,礼服(らいふく)に用いた装飾品。組み糸に玉を通し,胸の下から沓(くつ)のところまで垂らし,歩くときに鳴るようにしたもの。おんもの。玉佩。・璫:耳珠・冠飾。〔「木尻」の意〕 刀剣の鞘(さや)の末端。また,そこにはめる金物。 〘建〙(「木尻」とも書く)部材の先端の総称。主として,破風板・垂木などの下方の端。

 

春爛漫の美女007

 

 

花間集 教坊曲『菩薩蠻』四十一首

 

 

溫助教庭筠

巻一

『菩薩蠻 一』

小山重疊金明滅

 

 

 

巻一

『菩薩蠻 二』

水精簾裡頗黎枕

 

 

 

巻一

『菩薩蠻 三』

蘂黃無限當山額

 

 

 

巻一

『菩薩蠻 四』

翠翹金縷雙鸂鶒

 

 

 

巻一

『菩薩蠻 五』

杏花含露團香雪

 

 

 

巻一

『菩薩蠻 六』

玉樓明月長相憶

 

 

 

巻一

『菩薩蠻 七』

鳳凰相對盤金縷

 

 

 

巻一

『菩薩蠻 八』

牡丹花謝鶯聲歇

 

 

 

巻一

『菩薩蠻 九』

滿宮明月梨花白

 

 

 

巻一

『菩薩蠻 十』

寶函鈿雀金鸂鶒

 

 

 

巻一

『菩薩蠻十一』

南園滿地堆輕絮

 

 

 

巻一

『菩薩蠻十二』

夜來皓月纔當午

 

 

 

巻一

『菩薩蠻十三』

雨晴夜合玲瓏日

 

 

 

巻一

『菩薩蠻十四』

竹風輕動庭除冷

 

 

韋荘(韋相莊)

巻三

菩薩蠻 一 韋荘

紅樓別夜堪惆悵

 

 

 

巻三

菩薩蠻 二 韋荘

人人盡江南好

 

 

 

巻三

菩薩蠻 三 韋荘

如今卻憶江南樂

 

 

 

巻三

菩薩蠻 四 韋荘

勸君今夜須沉醉

 

 

 

巻三

菩薩蠻 五 韋荘

洛陽城裡春光好

 

 

牛嶠

巻四

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥鳳

 

 

 

巻四

菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲急

 

 

 

巻四

菩薩蠻七首 其三

玉釵風動春幡急

 

 

 

巻四

菩薩蠻七首 其四

畫屏重疊巫陽翠

 

 

 

巻四

菩薩蠻七首 其五

風簾鷰舞鶯啼柳

 

 

 

巻四

菩薩蠻七首 其六

綠雲鬢上飛金雀

 

 

 

巻四

菩薩蠻七首 其七

玉樓冰簟鴛鴦錦

 

 

和凝

巻六

菩薩蠻一首 其一

越梅半拆輕寒裏

 

 

孫少監光憲

巻八

菩薩蠻五首(1)其一

月華如水籠香砌

 

 

 

巻八

菩薩蠻五首(2)其二

花冠頻皷牆頭翼

 

 

 

巻八

菩薩蠻五首(3)其三

小庭花落無人掃

 

 

 

巻八

菩薩蠻五首(4)其四

青巖碧洞經朝雨

 

 

 

巻八

菩薩蠻五首(5)其五

木綿花映叢祠小

 

 

魏太尉承班

巻八

菩薩蠻二首其一

羅裾薄薄秋波染

 

 

 

巻八

菩薩蠻二首其二

羅衣隱約金泥畫

 

 

尹參卿鶚

巻九

菩薩蠻一首 

隴雲暗合秋天白

 

 

毛秘書熙震

巻十

菩薩蠻三首其一

梨花滿院飄香雪

 

 

 

巻十

菩薩蠻三首其二

繡簾高軸臨塘看

 

 

 

巻十

菩薩蠻三首其三

天含殘碧融春色

 

 

李秀才珣

巻十

菩薩蠻三首其一

迴塘風起波紋細

 

 

 

巻十

菩薩蠻三首其二

等閑將度三春景

 

 

 

巻十

菩薩蠻三首其三

隔簾微雨雙飛鷰