李珣《南子十首,其二》十巻 (南郷の入り江の土手で広げられる、妓女と過ごす酒宴を詠う。)木蘭で作った美しい舟が進み、棹を使うと、その度に水紋が広がってゆく、女たちは籐の籠を携えて蓮の花を摘みにきている。

 
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20-519《南子十首,其二》十巻 李珣唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-702-20-(519)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5057

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『南子』十八首

 

 

作者



初句7字

 

 

欧陽烱           (歐陽舍人炯)

巻六

子八首 其一

嫩草如煙,石榴花

 

 

巻六

子八首 其二

二八花鈿,胸前如

 

 

巻六

子八首 其三

岸遠沙平,日斜歸

 

 

巻六

子八首 其四

洞口誰家,木蘭舡

 

 

巻六

子八首 其五

袖斂鮫綃,採香深

 

 

巻六

子八首 其六

畫舸停橈,槿花籬

 

 

巻六

子八首 其七

翡翠鵁鶄,白蘋香

 

 

巻六

子八首 其八

路入南中,桄榔葉

 

 

李珣            (李秀才珣)

巻十

子十首其一

煙漠漠,雨淒淒,

 

 

巻十

子十首其

攏雲髻,背犀梳,

 

 

巻十

子十首其

傾淥蟻,泛紅螺,

 

 

巻十

子十首其

歸路近,扣舷歌,

 

 

巻十

子十首其

乘彩舫,過蓮塘,

 

 

巻十

子十首其

沙月靜,水煙輕,

 

 

巻十

子十首其

相見處,晚晴天,

 

 

巻十

子十首其

蘭棹舉,水紋開,

 

 

巻十

子十首其

漁市散,渡舡稀,

 

 

巻十

子十首其

雲帶雨,浪迎風,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子十首

 

子十首其一

煙漠漠,雨淒淒,岸花零落鷓鴣啼。

遠客扁舟臨野渡,思處,潮退水準春色暮。

(長江下流域の南の地に来て、春の霞の中、雨がしとしと降る景色は故郷の景色であり、鷓鴣の啼くのは「いかないで」といった妻の声、泛ぶ小舟は、故郷で隠遁する私の気持ち、それでも季節は移り変わってゆくと季節の変わり目の気持ちを詠う)

靄は煙霧のように遠く果てしなくおおっている、雨は淒淒と静かに降ると故郷を思い出す、すると、岸辺の花は雨に打たれてこぼれ散り、「行不得哥哥」といった妻の声を、鷓鴣がまた啼くので聞いたようで、切なさが増してくる。

遠来の旅人にとって隠遁したい気持ちを増す大河に泛び渡る小舟を野に立ってじっと臨む、するとまた、故郷を思うのである、潮が退いてなぎになり、水面は鏡のように平らかになる。時の流れはやがて春景色は暮れてゆくのである。

 

(南子十首其の一

煙 漠漠として、雨 凄凄たり、岸花 零落して 鵡鵡 啼く。

遠客の扁舟 野渡に臨み、郷を思う処、潮 退き 水 平らかに 春色 暮る。

 

子十首其二

蘭棹舉,水紋開,競攜藤籠採蓮來。

迴塘深處遙相見,邀同宴,淥酒一巵紅上面。

(南郷の入り江の土手で広げられる、妓女と過ごす酒宴を詠う。)

木蘭で作った美しい舟が進み、棹を使うと、その度に水紋が広がってゆく、女たちは籐の籠を携えて蓮の花を摘みにきている。

入り江の堤の奥深い所に舟を廻して男たちが来ていて互に見つめ合っている、どうやらその同じ場所で酒宴をするようだ、緑の少し濃い清酒を大杯の取手を以て豪快に飲んで、女たちの頬紅の上にもほてって来た顔で、みんな上機嫌である。

 

(南の子十首其二)

蘭棹 舉げれば,水紋 開く,競うて藤籠を攜えて 蓮を採る來る。

塘の深き處を迴り遙かに相い見て,同宴を邀え,淥酒 一巵 紅上の面。

 

子十首其三

歸路近,扣舷歌,採真珠處水風多。

曲岸小橋山月過,煙深鏁,荳花垂千萬

 

子十首其四

乘彩舫,過蓮塘,棹歌驚起睡鴛鴦。

帶香遊女隈伴笑,爭窈窕,競折團荷遮晚照。

 

子十首其五

傾淥蟻,泛紅螺,閑邀女伴簇笙歌。

避暑信舡輕浪裡,遊戲,夾岸荔枝紅蘸水。

 

子十首其六

雲帶雨,浪迎風,釣翁回棹碧灣中。

春酒香熟鱸魚美,誰同醉?

纜卻扁舟篷底睡。

 

子十首其七

沙月靜,水煙輕,芰荷香裏夜舡行。

綠鬟紅臉誰家女?

遙相顧,緩唱棹歌極浦去。

 

子十首其八

漁市散,渡舡稀,越南雲樹望中微。

行客待湘天欲暮,送春浦,愁聽猩猩啼瘴雨。

 

子十首其九

攏雲髻,背犀梳,焦紅衫映綠羅裙。

越王臺下春風暖,花盈岸,遊賞每邀鄰女伴。

 

子十首其十

相見處,晚晴天,刺桐花下越臺前。

暗裡迴眸深屬意,遺雙翠,騎象背人先過水。

 

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『南子十首其二』 現代語訳と訳註解説

(本文)

子十首其二

蘭棹舉,水紋開,競攜藤籠採蓮來。

迴塘深處遙相見,邀同宴,淥酒一巵紅上面。

 

(下し文)

(南子十首其二)

蘭棹 舉げれば,水紋 開く,競うて藤籠を攜えて 蓮を採る來る。

塘の深き處を迴り遙かに相い見て,同宴を邀え,淥酒 一巵 紅上の面。

 

(現代語訳)

(南郷の入り江の土手で広げられる、妓女と過ごす酒宴を詠う。)

木蘭で作った美しい舟が進み、棹を使うと、その度に水紋が広がってゆく、女たちは籐の籠を携えて蓮の花を摘みにきている。

入り江の堤の奥深い所に舟を廻して男たちが来ていて互に見つめ合っている、どうやらその同じ場所で酒宴をするようだ、緑の少し濃い清酒を大杯の取手を以て豪快に飲んで、女たちの頬紅の上にもほてって来た顔で、みんな上機嫌である。

 

sairenkyoku640
 

(訳注)

子十首其二

(南郷の入り江の土手で広げられる、妓女と過ごす酒宴を詠う。)

晩春から初夏の蓮の花を廻る行楽は一つの風物詩であろう。李珣は、男女の問題を抒情詩の中にほんのりとにおわしてまとめ上げている。この採蓮という春と秋の二行事で広げられた様子を詠うが、後ろの欄に謝靈運と李白の採蓮行楽の詩を載せてみた。比較して読めば味わい深い。

 

唐の教坊の曲名。『花間集』には十八首所収。李珣の作は十首収められている。三十字、単調に二平韻三仄韻で、3③⑦の詞形である。

蘭棹舉 水紋 競攜藤籠採蓮

迴塘深處遙相見 邀同  淥酒一巵紅上

○●●  ●○○ ●○○△●△△

△○△●○△● ○○●  ●●●○○●●

 

蘭棹舉,水紋開,競攜藤籠採蓮來。

木蘭で作った美しい舟が進み、棹を使うと、その度に水紋が広がってゆく、女たちは籐の籠を携えて蓮の花を摘みにきている。

蘭棹 木蘭で作った櫂。蘭舟:木蘭で作った美しい舟。

 

迴塘深處遙相見,邀同宴,淥酒一巵紅上面。

入り江の堤の奥深い所に舟を廻して男たちが来ていて互に見つめ合っている、どうやらその同じ場所で酒宴をするようだ、緑の少し濃い清酒を大杯の取手を以て豪快に飲んで、女たちの頬紅の上にもほてって来た顔で、みんな上機嫌である。

巵【し】 古代中国で使われた酒杯の一。鉢形で、両側に環状の取手がある大杯。

 

 

李珣の詩と謝靈運の『東陽溪中贈答二首』、李白の『越女詞,五首』、『採蓮曲』の産時代に受け継がれた雰囲気を味わいたい。

 

謝靈運      *385433年 南朝の宋の詩人。

『東陽溪中贈答二首』

之一 

可憐誰家婦。緣流洗素足。

明月在雲間。迢迢不可得。

東陽の谿中 答え贈る の一

可憐【かれん】なるは 誰【た】が家の 婦【おんな】ぞ,淥流【ろくりゅう】に 素足を 洗ふ。

明月  雲間に 在り,迢迢【ちょうちょう】として  得 可【べ】からず。

之二

可憐誰家郎。緣流乘素舸。

但問情若為。月就雲中墮。

憐れむ 可【べ】し  誰【た】が家の 郎【ろう】ぞ,淥流【ろくりゅう】に 素舸【こぶね】に 乘る。

但 問う  情 若為【いか】にと,月は雲中に就いて墮【お】つ。

東陽溪中贈答二首その(1) 謝霊運(康楽) 詩<40#1>Ⅱ李白に影響を与えた詩422 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1083

 

李白『越女詞,五首之二』

兒多白皙,好為蕩舟劇。

賣眼擲春心,折花調行客。

(越女の詞 其の二)

呉児 多くは白皙【はくせき】、好んで 蕩舟の劇れを為す。

眼を売って 春心を擲【なげう】ち、花を折って 行客【こうかく】を調す。

(越の女は細身の美人で、この地方の船頭屋の娼妓娘の風俗を映し出して詠う。)

呉の娼妓娘らは、いずれも色白が多く、好んで舟をゆさぶることで、戯れて男の目を引き、遊びをする。
色目をつかって、もえたつ色好みの春心をなげつけてその気にさせるのだ、花を折りとって旅人をからかう。

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『越女詞,五首之二』

兒多白皙,好為蕩舟劇。

賣眼擲春心,折花調行客。

(越女の詞 其の二)

呉児 多くは白皙【はくせき】、好んで 蕩舟の劇れを為す。

眼を売って 春心を擲【なげう】ち、花を折って 行客【こうかく】を調す。

(越の女は細身の美人で、この地方の船頭屋の娼妓娘の風俗を映し出して詠う。)

呉の娼妓娘らは、いずれも色白が多く、好んで舟をゆさぶることで、戯れて男の目を引き、遊びをする。
色目をつかって、もえたつ色好みの春心をなげつけてその気にさせるのだ、花を折りとって旅人をからかう。

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<!--[endif]-->

『越女詞,五首之四』

東陽素足女,會稽素舸郎。

相看月未墮,白地斷肝腸。

(越女の詞,五首の四)

東陽 素足の女,会稽 素の郎。
相看て 月 末だ墜ちず,白地に 肝腸を断つ。

(謝靈運の『東陽溪中贈答二首』の詩を現地で体験して詠う。)

東陽生まれと称する素足の女と、会稽の白木の舟の船頭とが顔を見あわせている。
名残月が沈まないので互いに語り合い、見つめ合っているのだ、それは、あからさまに、心も体も別れることが分かっているから名残惜しんでいるのさ。

117 《越女詞,五首之一【《越中書》所見也。】》李白index- 6 726年開元十四年26歳》 <117> Ⅰ李白詩1297 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5033

 

李白 『採蓮曲』(採蓮のおんなを男目線で詠う)

若耶溪傍採蓮女,笑隔荷花共人語。

日照新妝水底明,風飄香袂空中舉。

岸上誰家遊冶郎,三三五五映垂楊。

紫騮嘶入落花去,見此踟躕空斷腸。

若耶【じゃくや】渓の傍り 採蓮の女、笑って荷花【かか】を隔てて人と共に語る。

日は新粧を照らして水底明らかに、風は香袖を飄して空中に挙がる。

岸上 誰が家の遊冶郎【ゆうやろう】ぞ、三三、五五、垂楊に映ず。

紫騮【しりゅう】落花に嘶【いなな】きて入りて去り、此れを見て踟蹰【ちちゅう】して空しく断腸。
99 《採蓮曲》李白index- 6 《726年開元十四年26歳》 <99> Ⅰ李白詩1271 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4903 がある。