(改訂版)-7韋荘85《巻2-35 菩薩蠻五首其二》(長安にいて、世間の人が言う若いうちに江南に行ったことのあるものが、その良さを想像して詠うもの)世間の人々だれもかれも、江南はいいところだという。遊学して世間のことが分かっている人は、歳をとったら江南へいって暮すのが一ばんよいとおもっている。 


 

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-7韋荘85《巻2-35 菩薩蠻五首其二》二巻35-85〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5627

 

 

(改訂版)-6韋荘84《巻2-34 菩薩蠻五首之 一》

菩薩蛮五首 其一

(この夜が最後の夜で、別の妃嬪のもとに行くという、最後の夜と翌朝を詠う。)

紅樓別夜堪惆悵、香燈半捲流蘇帳。

赤く美しい御殿での明日の朝には別れなければいけない、その夜だけに、恨み嘆くことをこらえることができない。閨に香しい灯火のかげに五色の糸を混ぜた房に飾られたとばりを半ばかかげて、寝牀の中に入ってゆく。

殘月出門時、美人和涙辭。

名残の月が残る夜が明けて、門を出る時が来ると、美しい妃嬪に涙ながらの別れを告げた。

琵琶金翠羽、絃上黄鶯語。

妃嬪は翡翠のかざりが付いた撥で琵琶を奏でてくれる。その絃の調べは響き渡って、鶯の春を告げる言葉のように二人を引き留める。

勸我早歸家、綠窗人似花。

「早くここにお帰ってきてください」と勧める歌と琵琶曲で、「東鄰の女」、美人で賢い女であるから、「花のようにきれいな女になっているから、待っている」と云っているのだろう。

(菩薩蛮五首その一)

紅樓の別夜 惆悵に堪え、香燈 半ばに捲く 流蘇の帳【とばり】を。

殘月 門を出でし時、美人 涙と辭を和【とも】にす。

琵琶 金翠の羽。絃上 黄鶯 語る。

我に勸む 「早【つと】に 家に歸れ」と。「綠窗の人」 花の似【ごと】し。

 

(旧版)

菩薩蠻 二

人人盡説江南好,遊人只合江南老。

春水碧於天,  畫船聽雨眠。

爐邊人似月,  皓腕凝雙雪。

未老莫還鄕,  還鄕須斷腸。

だれもかれも、江南はいいところだといいます。よそのくにへ遊びに出た人は、江南へいって年をとるまでくらすのが一ばんよいとおもっているのです。 

春は、雪解けの増水したながれは空の青さと一体化する。舟遊びの美しく彩られた船にのって、雨をききながら寄り添って眠ります。

酒爐のほとりには、お月さまを彷彿させる美人が居ます。その人の真白な腕から想像して、まるで雪がかたまったようなうつくしい体をしているのです。

一旦こういうところへ来たならば、年をとりたくはないし、まして故郷へ帰ることなど思いはしないのです。故郷などへ帰ったならば、この性的欲求不満を解決することが出来はしないことがわかるのです。

(菩薩蠻 二)

人人 盡く説く  江南は好しと,遊人 只だ合に  江南に老ゆべし。

春水は 天よりも碧く,畫船に 雨を聽きて眠る。

爐邊 人は 月の似く,皓き腕は 雙つの雪を凝らせる。

未だ老いざれば 鄕に還る 莫かれ,鄕に還らば  須らく 斷腸すべし。

 
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(改訂版)-7韋荘85《巻2-35 菩薩蠻五首其二》

菩薩蠻五首其二

(長安にいて、世間の人が言う若いうちに江南に行ったことのあるものが、その良さを想像して詠うもの)

人人盡説江南好,遊人只合江南老。

世間の人々だれもかれも、江南はいいところだという。遊学して世間のことが分かっている人は、歳をとったら江南へいって暮すのが一ばんよいとおもっている。 

春水碧於天,畫船聽雨眠。

雪解けの澄んだ増水した春水のながれは空の青さと一体化し、舟遊びには江南名物の美しく彩られた船にのって、雨音をききながら眠る。

爐邊人似月,皓腕凝雙雪。

酒爐のほとりには、お月さまを彷彿させる美人が居てくれる。色白の顔、真白な腕は昔の西施を思い浮かべる両の腕、両の足の、雪のようなうつくしさがある。

未老莫還鄕,還鄕須斷腸。

まだまだ歳をとってはいないものがここへ来たならば、故郷へ帰りたいとは思いはしない。故郷などへ帰ったならば、だれもが性的欲求不満を起してしまうに違いない。

(菩薩蠻五首其の二)

人人の盡く説くは 江南好しとす,遊人 只だ合う 江南に老ゆべしと。

春水 天に碧く,畫船に 雨を聽きて眠る。

爐邊 人は 月の似く,皓き腕は 雙つ雪を凝らせる。

未だ老いざれば 鄕に還る 莫かれ,鄕に還らば 須らく斷腸すべし。

宮島(5)
 

 

(改訂版)-7韋荘85《巻2-35 菩薩蠻五首其二》

『菩薩蠻五首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻五首其二

人人盡説江南好,遊人只合江南老。

春水碧於天,畫船聽雨眠。

爐邊人似月,皓腕凝雙雪。

未老莫還鄕,還鄕須斷腸。

 

(下し文)

(菩薩蠻五首其の二)

人人の盡く説くは 江南好しとす,遊人 只だ合う 江南に老ゆべしと。

春水 天に碧く,畫船に 雨を聽きて眠る。

爐邊 人は 月の似く,皓き腕は 雙つ雪を凝らせる。

未だ老いざれば 鄕に還る 莫かれ,鄕に還らば 須らく斷腸すべし。

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(現代語訳)

(長安にいて、世間の人が言う若いうちに江南に行ったことのあるものが、その良さを想像して詠うもの)

世間の人々だれもかれも、江南はいいところだという。遊学して世間のことが分かっている人は、歳をとったら江南へいって暮すのが一ばんよいとおもっている。 

雪解けの澄んだ増水した春水のながれは空の青さと一体化し、舟遊びには江南名物の美しく彩られた船にのって、雨音をききながら眠る。

酒爐のほとりには、お月さまを彷彿させる美人が居てくれる。色白の顔、真白な腕は昔の西施を思い浮かべる両の腕、両の足の、雪のようなうつくしさがある。

まだまだ歳をとってはいないものがここへ来たならば、故郷へ帰りたいとは思いはしない。故郷などへ帰ったならば、だれもが性的欲求不満を起してしまうに違いない。

 

(訳注) (改訂版)-7韋荘85《巻2-35 菩薩蠻五首其二》

菩薩蠻五首其二

(長安にいて、世間の人が言う若いうちに江南に行ったことのあるものが、その良さを想像して詠うもの)

一定の期間を過ぎれば、子供できない場合、別の妃嬪に寵愛は移る。妃嬪の資格として、音楽、舞踊は最低限の嗜みであった。この詩は、妓優が朝別れるというには、全体的に優雅な雰囲気を感じさせるので、妃嬪の事と考える。。

唐の教坊の曲で花間集には四十一首所収、韋莊の菩薩蠻は五首、双調 四十四字。換韻。前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段四句二仄韻に平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。 

菩薩蛮五首 其一

紅樓別夜堪惆。 香燈半捲流蘇

殘月出門、美人和涙

琵琶金翠、絃上黄鶯

勸我早歸   綠窗人似

 
 
● 
 

菩薩蛮五首 其

人人盡説江南,遊人只合江南

春水碧於,  畫船聽雨

爐邊人似,  皓腕凝雙

未老莫還,  還鄕須斷

  
  
  
  

 この詞は花間集 韋荘の菩薩蛮其二である。上片で恋人との切ない別れの情景が、下片では、女性を懐憶している。

 

人人盡説江南好,遊人只合江南老。

世間の人々だれもかれも、江南はいいところだという。遊学して世間のことが分かっている人は、歳をとったら江南へいって暮すのが一ばんよいとおもっている。 

・人人:どの人も。みんな。誰もが。 

・盡説:ことごとく いう。 ・説:言う。 

・江南:中国南部の安徽省浙江省等、長江下流以南の地域を指す。この地名のイメージは、女性が美人であること、温暖・豊饒で、文化の成熟した風光明媚な潤いのある風景となる。 

・好:よい。形よく、美しい意味のよい。

・遊人:旅行者。遊は旅をする意。遊を游ともする。遊学して世間のことが分かっている人。 

・只合:ただ まさに。 

・合:まさに…すべし。当然…べきだ。≒應の意。 

・老:おいる。年をとる。

 

春水碧於天,畫船聽雨眠。

雪解けの澄んだ増水した春水のながれは空の青さと一体化し、舟遊びには江南名物の美しく彩られた船にのって、雨音をききながら眠る。

・春水:四川盆地を書くむ山々からの雪解け水により、ミネラル分の多い栄養価の高い増水した澄み切った水で、成長に不可欠の水をいう。杜甫『春水』 

春水 杜甫 成都(4部)浣花渓の草堂(4 - 18)  杜甫 <423  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2060 杜甫詩1000-423-606/1500

4- 8.春夜喜雨 杜甫

4- 9.春水生 二絶其一 杜甫 

4-10.春水生 二絶其二 杜甫

4-11.江上水如海勢聊短述 杜甫

・春水生 冬の間に力をため込んでいたものを春になって万物が、育ち成長する。山に溜めこんだ冬の力が流れ出ることで、希望に向かう意味で杜甫はよく使う。同じ時期に『遣意二首 其一』「囀枝黃鳥近,泛渚白鷗輕。一徑野花落,孤村春水生。衰年催釀黍,細雨更移橙。漸喜交遊,幽居不用名。」(其の一 枝に囀【さえず】りて 黄鳥【こうちょう】近く、渚に泛かびて 白鴎【はくおう】軽し。一徑【いっけい】野花【やか】落ち、孤村【こそん】春水【しゅんすい】生ず。衰年【すいねん】黍【しょ】を醸【かも】すを催【うなが】す、 細雨【さいう】更に橙【とう】を移す。漸【ようや】く喜ぶ 交遊【こうゆう】の絶ゆるを、 幽居 名を用いず。)

などある。

・碧:あおい。みどり。あさみどり。あおみどり。碧玉等、宝石のような美しい青さをいう。 

・於:…よりも。「形容詞+於…」は、比較を表し、「…よりも○○い」の意味になる。

・碧於天:空の蒼さになる。河川が多く、成都盆地の河川の水は漫々としてゆったりと流れるが、江陵より下流域は川幅が更に広くなるので空と川が一体となる。。

・畫船:江南の色彩を施した船。特に河川の合流点は、交通の要衝地点となるため、性風俗のビジネスが盛んであった。美しい船のこと。畫は、「畫堂」の「畫」と同じ働き。 

・聽雨眠:蜀は夜雨が降り、朝には晴ることをいい、雨音を聞きながら眠りに就くとは男女の交じりあいを云う、テーマは江南であるが詩を披露しているのは成都である。

 

爐邊人似月,皓腕凝雙雪。

酒爐のほとりには、お月さまを彷彿させる美人が居てくれる。色白の顔、真白な腕は昔の西施を思い浮かべる両の腕、両の足の、雪のようなうつくしさがある。

・爐邊:酒屋。酒の瓶を置いている土台近く(酒爐辺)にいる(女性)。「爐」は、香炉のこと。香炉の香が立ちこめている奥深い所にある女性の部屋のこと。成都の性風俗店には江南の女性が大勢いた。

・人:ここでは女性指す。「爐邊人」だと、香炉の香が立ちこめている奥深い部屋にいる女性のこと。「邊人」は、酒の瓶を置いている土台のある酒屋にいる女性のことで、お酒の相手などをする女性、酒旗や青旆、また、青楼、商女、斜巷等といわれ、飲んだり、楽しんだりするところであった。古今東西、性にかかわることが初めにあり、やがて商売につながっていき、やがて整備、規制されていくものである。 

・似月:女性の尻まわりの曲線をいう。輪郭が月のように丸くて、白くて美しいことを云い、月は女性の代名詞である。白いということは、肉体労働に従事しない高貴な存在、性的アピールをするものである。性に関してかなり自由な部分があったことを示すものである。

・皓腕:まっ白な肌の腕のことで、女性の腕をいう。 

・凝:かたまる。こらす。 

・雙雪:ふたつ並んだ雪、両腕の白さをいう。

 

未老莫還鄕,還鄕須斷腸。

まだまだ歳をとってはいないものがここへ来たならば、故郷へ帰りたいとは思いはしない。故郷などへ帰ったならば、だれもが性的欲求不満を起してしまうに違いない。

・未老:いまだ 老いず。まだ歳をとっていない。 

・莫:なかれ。なし。禁止、打ち消しを表す。ここでは、後者の打ち消しになる。

・須:(古白話)必ず、まさしく、きっと。漢文の伝統では、「すべからく…べし」と読み、…すべきである。…する必要がある。の意味になるが、ここでは、そう読むのは不適切。「須斷腸」は「須(かならず)や斷腸せん」と読み、(きっと、断腸の思いをするだろう)と、とるべきであって、「須(すべから)く 斷腸すべし」とは、しない方がいい。 

・斷腸:性的欲求不満な状態をはらわたがちぎれるほどの、こらえきれない悶々とした感情のこと。性生活が隠された秘め事というのは時代が進んでからのことで、朱子儒学が科挙の基本になった北宋以降で、次第に、明清になると厳格に性生活が奥にしまいこまれたのである。
唐 長安図 基本図00