(改訂版)-28韋荘106《巻3-06 河傳三首 其二》(成都は古い蜀の都で、貴族の長い歴史があり、我が物顔で飲み歩く遊侠の司馬相如の様な貴公子の若者と卓文君のような娼妓について詠う。)春も終わりごろになるともう風も暖かく、成都錦官城には花が満ち溢れていて、行楽している人や風流な人をそんな春はおぼれさせてしまう。

 


『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-28韋荘106《巻3-06 河傳三首 其二》三巻6-106〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5732

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『河傳』十八首

 

 

溫助教庭筠

2-09

(改訂版)河傳三首其一

曉妝仙,仙景箇

 

 

2-10

(改訂版)河傳三首其二

雨蕭蕭,煙浦花

 

 

2-11

(改訂版)河傳三首其三

杏花稀,夢裡每

 

 

韋相莊

巻二

河傳三首 其一

何處,煙雨,隋堤

 

 

巻二

河傳三首 其二

春晚,風暖,錦城

 

 

巻二

河傳三首 其三

錦浦,春女,繡衣

 

 

張舍人泌

巻五

河傳 二首之一

渺莽雲水,惆悵暮

 

 

巻五

河傳 二首之二

紅杏,交枝相映,

 

 

顧太尉

巻七

河傳三首 其一

鷰颺,晴景。小

 

 

巻七

河傳三首 其二

曲檻,春晚。

 

 

巻七

河傳三首 其三

棹舉,舟去,波光

 

 

孫少監光憲

巻七

河傳四首(1

太平天子,等閑遊

 

 

巻七

河傳四首(2

柳拖金縷,着煙籠

 

 

巻七

河傳四首(3

花落,煙薄,謝家

 

 

巻七

河傳四首(4

風颭,波斂。

 

 

閻處士選

巻九

河傳一首

秋雨,秋雨,

 

 

李秀才珣

巻十

河傳二首其一

朝雲暮雨,依舊

 

 

巻十

河傳二首其二

落花深處,啼鳥

 

 

 

 

 

 

 

 


 
 2015年3月22日の紀頌之5つのBlog 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
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(旧解)

河傳其二

(河を題材にした我を忘れた逸話 其の二)

春晚,風暖,錦城花滿,狂殺遊人。

春も終わろうとしている。風も暖かい。成都錦官城には花が満ち溢れている。行楽している人や風流な人をそんな春におぼれさせてしまう季節である。

玉鞭金勒,尋勝馳驟輕塵,惜良晨。

立派な乗馬用のむちに金で飾ったくつわ、景勝地に馬を駆って早馬で蒙塵を発てて行くものがいるほどだ。良い夜を過ごしてよい朝が来るのにもう少し夜が長ければおしんでいる。

翠娥爭勸邛酒,纖纖手,拂面垂絲柳。

そこには黒髪の美しい芸妓が卓文君のようにお酒を進めてくれるのを争ってしてくれ、その手はかぼそくかわいい、時折垂れてくる髪を拂うのは柳の枝が垂れているのを拂う感じなのだ。

歸時煙裏,鐘鼓正是黃昏,暗銷魂。

帰るころには靄が広がっている中、まさに夕方の時を告げる鐘と鼓の音が聞こえてくる。そして、また我を忘れさせる夜のしじまの中にいるのだ。

(河傳 其の二)

春の晚,風暖かなり,錦城 花滿ちて,遊人を狂殺す。

玉鞭 金勒,勝を尋ねて 輕塵を馳驟【ちしゅう】し,良晨【りょうしん】を惜む。

翠娥 勸めて邛酒を爭う,纖纖たる手,面を拂う 垂絲の柳。

歸時 煙の裏,鐘鼓 正に是れ黃昏なり,銷魂に暗れる。

 

河傳其三

錦浦,春女,繡衣金縷,霧薄雲輕。

花深柳暗,時節正是清明,雨初晴。

玉鞭魂斷煙霞路,鶯鶯語,一望巫山雨。

香塵隱映,遙見翠檻紅摟,黛眉愁。

蜀中転々圖
 

 

(改訂版)-28韋荘106《巻3-06 河傳三首 其二》

河傳三首其二

(錦江のほとり錦官城を題材にした恋愛の逸話 其の一:成都は古い蜀の都で、貴族の長い歴史があり、我が物顔で飲み歩く遊侠の司馬相如の様な貴公子の若者と卓文君のような娼妓について詠う。)

春晚,風暖,錦城花滿,狂殺遊人。

春も終わりごろになるともう風も暖かく、成都錦官城には花が満ち溢れていて、行楽している人や風流な人をそんな春はおぼれさせてしまう。

玉鞭金勒,尋勝馳驟輕塵,惜良晨。

天帝の使う立派な乗馬用のむちに金で飾った勒、好き勝手に馬を駆って早馬で蒙塵を発てて行く貴公子がいて、夜中まで騒いで、よい朝が来ても、もう少し夜が長ければとおしんでいる。

翠娥爭勸邛酒,纖纖手,拂面垂絲柳。

そこには黒髪の美しい芸妓が卓文君のように争って、お酒を進めてくれ、その手はか細くてかわいい、時折垂れてくる髪を拂うのは柳の枝が垂れているのを拂う感じなのだ。

歸時煙裏,鐘鼓正是黃昏,暗銷魂。

帰るころには夕靄が広がって、まさに夕方の時を告げる鐘と鼓の音が聞こえてきて暮れてゆく。そして、また、暗くなれば、我を忘れさせ、飲み始めているのだ。

 

(河傳 其の二)

春の晚,風暖かなり,錦城 花滿ちて,遊人を狂殺す。

玉鞭 金勒,勝を尋ねて 輕塵を馳驟【ちしゅう】し,良晨【りょうしん】を惜む。

翠娥 勸めて邛酒を爭う,纖纖たる手,面を拂う 垂絲の柳。

歸時 煙の裏,鐘鼓 正に是れ黃昏なり,銷魂に暗れる。

 

 

(改訂版)-28韋荘106《巻3-06 河傳三首 其二》

『河傳三首其二』 現代語訳と訳註

(本文

河傳其二

春晚,風暖,錦城花滿,狂殺遊人。

玉鞭金勒,尋勝馳驟輕塵,惜良晨。

翠娥爭勸邛酒,纖纖手,拂面垂絲柳。

歸時煙裏,鐘鼓正是黃昏,暗銷魂。

 

 (下し文)

(河傳 其の二)

春の晚,風暖かなり,錦城 花滿ちて,遊人を狂殺す。

玉鞭 金勒,勝を尋ねて 輕塵を馳驟【ちしゅう】し,良晨【りょうしん】を惜む。

翠娥 勸めて邛酒を爭う,纖纖たる手,面を拂う 垂絲の柳。

歸時 煙の裏,鐘鼓 正に是れ黃昏なり,銷魂に暗れる。

 

 

(現代語訳)

(錦江のほとり錦官城を題材にした恋愛の逸話 其の二:成都は古い蜀の都で、貴族の長い歴史があり、我が物顔で飲み歩く遊侠の司馬相如の様な貴公子の若者と卓文君のような娼妓について詠う。)

春も終わりごろになるともう風も暖かく、成都錦官城には花が満ち溢れていて、行楽している人や風流な人をそんな春はおぼれさせてしまう。

天帝の使う立派な乗馬用のむちに金で飾った勒、好き勝手に馬を駆って早馬で蒙塵を発てて行く貴公子がいて、夜中まで騒いで、よい朝が来ても、もう少し夜が長ければとおしんでいる。

そこには黒髪の美しい芸妓が卓文君のように争って、お酒を進めてくれ、その手はか細くてかわいい、時折垂れてくる髪を拂うのは柳の枝が垂れているのを拂う感じなのだ。

帰るころには夕靄が広がって、まさに夕方の時を告げる鐘と鼓の音が聞こえてきて暮れてゆく。そして、また、暗くなれば、我を忘れさせ、飲み始めているのだ。

 

成都561
 

(訳注(改訂版)-28韋荘106《巻3-06 河傳三首 其二》

河傳其二

(錦江のほとり錦官城を題材にした恋愛の逸話 其の二:成都は古い蜀の都で、貴族の長い歴史があり、我が物顔で飲み歩く遊侠の司馬相如の様な貴公子の若者と卓文君のような娼妓について詠う。)

錦江が美しく流れる、成都錦官城、そこには、任侠の士であった司馬相如と、卓文君の恋が生まれたところである。そこに遊び貴公子と卓文君と思える娼妓を見て詠ったもので、前半は、成都の春が無礼講を許してしまものであるとし、杜甫の「少年行」を思わせる貴公子が飲み歩いている。後半はそこに、娼妓が卓文君を思わせるように酒の相手をしてくれて朝間で夜通し飲み続け、そのまま寝て、夕方起きだして、また飲み始める。

『花間集』には韋莊の作が三首収められていて双調五十三字、前段二十五字七句三仄韻三平韻、後段二十八字六句三仄韻二平韻で❷❷❹④4⑥③/❼❸❺4⑥③詞形をとる。

韋荘105《巻3-05 河傳三首 其一》
   隋堤春  柳色蔥
畫橈金縷  翠旗高颭香 水光

青娥殿春妝 輕雲  綽約司花
江都宮闕  清淮月映迷 古今

     
    

   
  
 

双調五十三字、前段二十五字七句三仄韻三平韻、後段二十八字六句三仄韻二平韻で❷❷❹④4⑥③/❼❸❺4⑥③詞形をとる。

韋荘106《巻3-06 河傳三首 其二》

,風,錦城花滿,狂殺遊

玉鞭金勒,尋勝馳驟輕,惜良

翠娥爭勸邛,纖纖,拂面垂絲

歸時煙裏,鐘鼓正是黃,暗銷

     
  
  

   
  
  

蜀の山50055
 

春晚,風暖,錦城花滿,狂殺遊人。

春も終わりごろになるともう風も暖かく、成都錦官城には花が満ち溢れていて、行楽している人や風流な人をそんな春はおぼれさせてしまう。

錦城 錦江ぞいの城、錦官城:成都城をいう。

○遊人 野山に出て遊ぶ人。ばくち打ち。風来坊。

狂殺 こんなにひどく狂ったように定まりなく動く。 狂:①狂う。②むやみに人にぶっつかる。③さだまりのなく動き廻る。④あわただしい、あわてる。⑤おごる。⑥ならぶ。⑦勢いが盛んなこと。⑧愚か。⑨もっぱら一事に進んで他を顧みぬもの。⑩志が高く小事を事とせぬもの。  殺:①ころす。②そこなう。③滅ぼす。④かつ。⑧狩る、とる。⑨さびしい。⑩殺気。陰気。⑪意味を強めるために用いる。

 

玉鞭金勒,尋勝馳驟輕塵,惜良晨。

天帝の使う立派な乗馬用のむちに金で飾った勒、好き勝手に馬を駆って早馬で蒙塵を発てて行く貴公子がいて、夜中まで騒いで、よい朝が来ても、もう少し夜が長ければとおしんで昼間に眠る。

○玉鞭:天子から賜ったような立派な乗馬用のむち。人が乗馬したことを表すが、ここでは貴公子の姿を表す。 

韋莊『古別離』

晴煙漠漠柳毿毿,不那離情酒半酣。

更把玉鞭雲外指,斷腸春色在江南。

古別離 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-277-5-#31  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2932

○金勒 勒はくつわ。上に玉字を使ったので、こちらでは金字を用いたもの。

薛濤『贈段校書』

公子翩翩校書,玉弓金勒紫綃裾。 

玄成莫便驕名譽,文采風流定不知。

○尋勝 好き勝手にする。

馳驟 はせあつまること。馬に乗って駆けまわる。早足で走り抜ける。

贈段校書 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-220-86-#80  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2647

○良晨 太陽がふるいたってのぼるあさ。生気に満ちた早朝の意に用いる。 とき。早朝、鶏がときを告げること。ここでは、前日の夜に逢瀬を過ごしたことを前提に良い夜明けを迎えたことを云う。

 

翠娥爭勸邛酒,纖纖手,拂面垂絲柳。

そこには黒髪の美しい芸妓が卓文君のように争って、お酒を進めてくれ、その手はか細くてかわいい、時折垂れてくる髪を拂うのは柳の枝が垂れているのを拂う感じなのだ。

・翠娥 翠は若く美しい娥は艶めかしい女。選ばれた女。青娥 靑は若く美しい、娥は艶めかしい女。選ばれた女。・嫦娥:月世界に棲むといわれる仙女。姮娥 『准南子』に「翠、不死の薬を西王母に請ふ。その妻檀紙、これを病みて月官に奔る」とみえる。・誇蛾 恒蛾、嫦娥、常娥、娥娥 蛾娥など 神話中の女性。神話の英雄、羿(がい)が西方極遠の地に存在する理想国西王母の国の仙女にお願いしてもらった不死の霊薬を、その妻の嫦娥がぬすみ飲み、急に身軽くなって月世界まで飛びあがり月姫となった。漢の劉安の「淮南子」覧冥訓に登場する。なお、魯迅(1881l936)にこの神話を小説化した「羿月」がいげつと題する小説がある。常蛾の詩1. 道教の影響 2. 芸妓について 3. 李商隠 12 嫦娥 神話中の女性。神話の英雄、羿(がい)が西方極遠の地に存在する理想国西王母の国の仙女にお願いしてもらった不死の霊薬を、その妻の嫦娥がぬすみ飲み、急に身軽くなって月世界まで飛びあがり月姫となった。漢の劉安の「淮南子」覧冥訓に登場する。

・邛酒 酒場で献身的に働く女性が注いでくれるお酒うぃうが司馬相如と卓文君の逸話に基づく。駆け落ちした司馬相如とてした卓文君は自分の所有物を売り払い、臨卭の街に酒場を開いた。そこで、卓文君は自らホステスとして働き、司馬相如は上半身裸で召使いのようにして働いた。

・纖纖 ほっそりとしているさま。かぼそいさま。 「纖纖たる細腰に軽綺の長裾を曳き/佳人之奇遇)」 

杜甫『句漫興九首』其八 

舍西柔桑葉可拈,江畔細麥複纖纖

人生幾何春已夏,不放香醪如蜜甜。

絶句漫興九首 其八 成都浣花渓 杜甫 <452>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2205 杜甫詩1000-452-635/1500

 

歸時煙裏,鐘鼓正是黃昏,暗銷魂。

帰るころには夕靄が広がって、まさに夕方の時を告げる鐘と鼓の音が聞こえてきて暮れてゆく。そして、また、暗くなれば、我を忘れさせ、飲み始めているのだ。

・鐘鼓 時を告げる鐘や太鼓。

韋莊『更漏子』.

鐘鼓寒,樓閣暝,月照古銅金井。

深院閉,小樓空,落花香露紅。

煙柳重,春霧薄,燈背水窗高閣。

閑倚,暗沾衣,待郎郎不歸。

韋莊『更漏子』2

星鬥稀,鍾鼓歇,簾外曉殘月。
蘭露重,柳風斜,滿庭堆落花。
虛閣上,倚欄望,還似去年惆
春欲暮,思無窮,舊歡如夢中。

123 更漏子 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-282-5-#36  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2957

・銷魂 ①驚きや悲しみのために気力が失せること。 ②夢中になること。我を忘れること。

杜甫『送裴五赴東川』 

故人亦流落,高義動乾坤。

何日通燕塞,相看老蜀門。

東行應暫別,北望苦銷魂

凜凜悲秋意,非君誰與論?

送裴五赴東川 成都5-(9) 杜甫 <462>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2255 杜甫詩1000-462-645/1500