(改訂版)韋荘  訴衷情二首 其二(妃嬪の孤独な心情を詠う二首の其の二。妃嬪の夢をくだく、雨による舟遊びの中止の様子を詠う。)後宮の池には柳の緑に水面も染まっていて、赤い花と薫り高い花が咲きほこっているが、カスミが靄になり細雨に変わり静かに時が過ぎていく。その日の舟遊びを楽しみにしていた妃嬪が、蘭の棹に倚り、ゆくのをためらっている。


 
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『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-40韋荘118《巻3-18 訴衷情二首 其二》三巻18-118〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5792


 

作者

詩題

詞形 ○平韻 ●仄韻


 

溫庭筠

訴衷情一首

7③❸❷③ ⑤②⑤③

33

六平・二仄

 

❷❷❸❸❷③ ⑤②⑤③)

(十一句六平五仄)

韋莊

訴衷情二首其一

7③❸❷③ ⑤②⑤③

33

六平・二仄

訴衷情二首其二

⑦③❸❷③ ⑤②⑤③

33

六平・二仄

毛文錫

訴衷情二首其一

7⑤33⑤ ⑤③⑦③

41

六平韻

訴衷情二首其二

7⑤33⑤ ⑤③⑦③

41

六平韻

顧夐

訴衷情二首其一

7③❸❷③ ⑤②⑤③

33

六平・二仄

訴衷情二首其二

7③❸❷③ ⑤②⑤③

33

六平・二仄

魏承班

訴衷情五首其一

⑦⑤3③⑤ ⑤③⑦③

41

八平韻

訴衷情五首其二

⑦⑤3③⑤ ⑤③⑦③

41

八平韻

訴衷情五首其三

⑦⑤3③⑤ ⑤③⑦③

41

八平韻

訴衷情五首其四

⑦⑤3③⑤ 5③7③

41

六平韻

訴衷情五首其五

⑦⑤3③⑤ ⑤③⑦③

41

八平韻

(旧解)

訴衷情二首 其二

碧沼紅芳煙雨靜,倚蘭橈。

春も深まり緑に染まる池の周りには赤い花や薫り高い花が咲き、カスミが靄になり細雨に変わり静かに時が過ぎていく。そして蘭の大きな弱くなった樹に倚りかかる。

垂玉佩,交帶,嫋纖腰。

朝が来ると朝賀の儀に佩び玉が垂れ整列する。其の後でもう閨で交わる。妖艶な細腰は寵愛されていたのである。

鴛夢隔星橋,迢迢,越羅香暗銷,墜花翹。

鴛鴦のように過したものが七夕の橋渡になり今はそれも隔たることになった。春ははるか遠くになってしまった。うす絹の上衣、香をたくこともなく消え行ってしまった。あれだけ寵愛によって栄華を誇ったものも今や落ちてしまった。

(訴衷情【そちゅうじょう】二首其の二)

碧沼の紅き芳に煙雨静かに、蘭橈に倚れば。

玉佩び垂れ、帯交る、嫋【しなや】かに纖【ほそ】き腰鴛夢は星橋を隔てて、迢迢たり、越羅の香は暗【ひそ】かに銷え、花翹 墜つ。



改訂版 3 韋莊《03-38 
訴衷情二首 其一

訴衷情二首 其一

(女盛りを過ぎた女の孤独な心情を詠う二首の其の一:踊りと美しさにより妃嬪となったが、毎年新しい女性が後宮に選ばれて後宮に入って来次第に忘れ去られる寵愛を失った踊りの得意であった妃賓を詠う。)

燭燼香殘簾半卷,夢初驚。

寵愛を失い、孤独の夜をうとうととしている、今しがた、なにかで夢から目覚めて驚いた、春とはいえ少し肌寒いと思えば、蝋燭も燃え尽き、残り香も消えても未だ昼間に帳を半分巻き上げたままにしていたからだが、それでも何もする気になれない。

花欲謝,深夜,月朧明。

庭を見ると、もう、深夜をすぎたから、月はおぼろにあかるくて、花はもう散りかけ凋み始めている。

何處按歌聲?輕輕,舞衣塵暗生,負春情。

夢を醒ませた楽器に合わせて歌う歌声は何処の御殿から聞こえてくるのだろう、こちらには、自慢であった舞の衣に塵が積もって色あせて見える、春の心情は忘れないし、寵愛を受ける準備も、踊りの準備も毎日している、それに負けたら生きていけないのだと思っても、心は折れそうになる。

(訴衷情【そちゅうじょう】二首其の一)

燭 燼【も】え 香 残り 簾 半ば捲かれて 夢初めて驚む。

花も謝【しぼ】まんと欲す、深き夜、月朧に明かく。

何處よりぞ 按歌の聾の軽軽たる、舞衣は塵 暗【ひそ】かに生じて春の情に負【そむ】く。


 


(改訂版)-40韋荘118《巻3-18 訴衷情二首 其二》

訴衷情二首 其二

(妃嬪の孤独な心情を詠う二首の其の二。妃嬪の夢をくだく、雨による舟遊びの中止の様子を詠う。)

碧沼紅芳煙雨靜,倚蘭橈。

後宮の池には柳の緑に水面も染まっていて、赤い花と薫り高い花が咲きほこっているが、カスミが靄になり細雨に変わり静かに時が過ぎていく。その日の舟遊びを楽しみにしていた妃嬪が、蘭の棹に倚り、ゆくのをためらっている。

垂玉佩,交帶,嫋纖腰。

そこには大勢の宮女たちが整列して佩び玉もたれて整列している、ゆっくりと帯列が動き交差してゆく、見目麗しくしなやかなか細い腰である。

鴛夢隔星橋,迢迢,越羅香暗銷,墜花翹。

鴛鴦の様に寵愛されることを夢見ていたし、その数少ないチャンスは、七夕のカササギの橋の様なものだった、また遙か遠いものになってしまった、魅力的な越のうす絹の上衣にしっかりとお香を付けていたのに、うす暗くこの雨によりすべて消え去った、このままでは若くて花もしっかりと開いている時をいたずらに過ごしてしまって枯れ落ちてしまう。

(訴衷情【そちゅうじょう】二首其の二)

碧沼 紅芳して煙雨静かなり、蘭橈【らんとう】に倚る。

玉佩【ぎょくはい】垂れ、交帯し、嫋纖【じょうせん】の腰。

鴛夢 星橋を隔ち、迢迢たり、越羅の香は暗【ひそ】かに銷え、花翹 墜つ。

 

宮島(10)
 

(改訂版)-40韋荘118《巻3-18 訴衷情二首 其二》 

『訴衷情二首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

訴衷情二首 其二

碧沼紅芳煙雨靜,倚蘭橈。

垂玉佩,交帶,嫋纖腰。

鴛夢隔星橋,迢迢,越羅香暗銷,墜花翹。

 

(下し文)

(訴衷情【そちゅうじょう】二首其の二)

碧沼 紅芳して煙雨静かなり、蘭橈【らんとう】に倚る。

玉佩【ぎょくはい】垂れ、交帯し、嫋纖【じょうせん】の腰。

鴛夢 星橋を隔ち、迢迢たり、越羅の香は暗【ひそ】かに銷え、花翹 墜つ。

 

(現代語訳)

(妃嬪の孤独な心情を詠う二首の其の二。妃嬪の夢をくだく、雨による舟遊びの中止の様子を詠う。)

後宮の池には柳の緑に水面も染まっていて、赤い花と薫り高い花が咲きほこっているが、カスミが靄になり細雨に変わり静かに時が過ぎていく。その日の舟遊びを楽しみにしていた妃嬪が、蘭の棹に倚り、ゆくのをためらっている。

そこには大勢の宮女たちが整列して佩び玉もたれて整列している、ゆっくりと帯列が動き交差してゆく、見目麗しくしなやかなか細い腰である。

鴛鴦の様に寵愛されることを夢見ていたし、その数少ないチャンスは、七夕のカササギの橋の様なものだった、また遙か遠いものになってしまった、魅力的な越のうす絹の上衣にしっかりとお香を付けていたのに、うす暗くこの雨によりすべて消え去った、このままでは若くて花もしっかりと開いている時をいたずらに過ごしてしまって枯れ落ちてしまう。

 

 

(訳注)

訴衷情二首 其二

(妃嬪の孤独な心情を詠う二首の其の二。妃嬪の夢をくだく、雨による舟遊びの中止の様子を詠う。)

唐教坊曲、『花間集』には韋荘の作が二首収められている。単調三十三字、九句六平韻二仄韻で、7③❸❷③⑤②⑤③の詞形をとる。

03-38 訴衷情二首 其一

燭燼香殘簾半卷  夢初
花欲   月朧

何處按歌  舞衣塵暗  負春

  
  
 

    

《巻3-18 訴衷情二首 其二》  

訴衷情二首 其二

碧沼紅芳煙雨靜、倚蘭橈。
垂玉、交、嫋纖

鴛夢隔星橋、、越羅香暗銷、墜花


 

 

碧沼紅芳煙雨靜,倚蘭橈。

後宮の池には柳の緑に水面も染まっていて、赤い花と薫り高い花が咲きほこっているが、カスミが靄になり細雨に変わり静かに時が過ぎていく。その日の舟遊びを楽しみにしていた妃嬪が、蘭の棹に倚り、ゆくのをためらっている。

・蘭橈 蘭の棹。楚辞九歌、湘君「薜茘柏兮蕙綢、蓀橈兮蘭旌。」(薜茘【へいれい】の柏、蕙の綢。蓀の橈【かじ】、蘭の旌。)湘君が行くのをためらっている様子をうたうもの。・橈:くじく。よわまった蘭の花。しなやか。みだす。くじく。ちらす。かい。さかえる。蘭の曲った木。

 

垂玉佩,交帶,嫋纖腰。

そこには大勢の宮女たちが整列して佩び玉もたれて整列している、ゆっくりと帯列が動き交差してゆく、見目麗しくしなやかなか細い腰である。

・玉佩【ぎょくはい】礼服(らいふく)の付属具の一。即位・大嘗会・朝賀の儀式に、三位以上の臣下が腰に帯びた装身具。5色の玉を貫いた5本の組糸を金銅の花形の金具につないで足先に垂らし、沓(くつ)先にあたって鳴るようにしたもの。佩()び物。

交帶 せいれつしたものがこうさする。

嫋纖腰 見目麗しくしなやかなか細い腰。

 

鴛夢隔星橋,迢迢,越羅香暗銷,墜花翹。

鴛鴦の様に寵愛されることを夢見ていたし、その数少ないチャンスは、七夕のカササギの橋の様なものだった、また遙か遠いものになってしまった、魅力的な越のうす絹の上衣にしっかりとお香を付けていたのに、うす暗くこの雨によりすべて消え去った、このままでは若くて花もしっかりと開いている時をいたずらに過ごしてしまって枯れ落ちてしまう。

・鴛夢 鴛鴦のように過すことを夢におもう。

・星橋 七夕のように牽牛と織姫のカササギの橋。年に一度は銀河をわたって夜を過ごすというものである。李商隱『七夕』詩「鸞扇斜分鳳幄開,星橋橫過雀飛。」

・羅 羅は絡み織を用いた、目の粗い絹織物の一種。もともと羅とは鳥や小動物などを捕獲するための網を意味する言葉だったが、絹で織った網のような薄物を指す言葉にもなった。宮妓が夜天子が閨に來るのを待つ時の上に着る体のラインが透けて見える衣服を云う。

・翹 ①鳥の尾羽のように、高くかかげる。つまだてる。つま先だって背を高くする。②特に秀でた人。また、特にすぐれているさま。ぬきんでる。翹楚【ぎょうそ】大勢の中でとびぬけてすぐれていること。また、その人。

「楚」は、特に丈の高い木。『詩経、周南・漢広』「翹翹錯薪、言刈其楚(翹翹と錯れる薪の、言は其の楚を刈らん)」とある。
隋堤01