張泌  南歌子三首 其三  

錦薦紅鸂鶒,羅衣繡鳳凰。

綺疎飄雪北風狂,簾幕盡垂無事,鬱金香。

(若い妃嬪は春の水辺の宴に鴛鴦のように満ち足りた日を過ごす。いつしか風雪が窓を打っても、何事もなく寵愛を受ける。)

張泌《巻四41南歌子 三首之三》『花間集』192全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6232

 
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(改訂版Ver.2.1

南歌子三首 其一

(春に寵愛を受けて、桐の花が散るとともに、寵愛を失い、それでも毎日、寵愛の準備をして待つ、夏に窓を開いて部屋に風を入れる、夕陽が巻き上げた水晶の簾に当たってかがやく、もうずっとこの生活をする。)

柳色遮樓暗,桐花落砌香。

柳はすっかりみどりの色を茂らせていて、高殿を遮って影暗くしていると、桐の花は高殿のみぎりの石に散り落ちて春は過ぎていく。

畫堂開處遠風涼,高卷水精簾額,襯斜陽。

夏が来ると高殿の窓を開けて遠くより吹き寄せる風は涼しく通り抜けてゆき、水晶の簾を巻き掲げとめれば、傾いた日差しは簾の水晶に輝いている。

(南歌子三首 其の一)

柳色 樓を遮りて暗く,桐花 落砌【みぎり】香し。

畫堂 開く處 遠風 涼しく,高く水精の簾額を卷けば,斜陽を襯【つ】く。

 

(改訂版Ver.2.1

南歌子三首 其二

(柳が茂るのを見ても、庭の花を見ても、寵愛を受けていたのが昨日の日の様に思われる、何もすることが無く、横になるとその頃のことを思いだす。杜鵑の啼くのを聞いていて昼寝をしていて、急に鳴きやんだので、目を覚ましたけれど、何にも変わった事は無く、また夢を見る事しかない。閨の壁に倚る絵屏風は何時寵愛を受けても良い様に準備していること園もがむなしいと詠う。)

岸柳拖煙綠,庭花照日紅。

岸の柳は今年も芽を吹き、もう縁の靄のようにしげっている、寝殿前の中庭の花は、紅く一層美しく日に映えている。

數聲蜀魄入簾櫳,驚斷碧殘夢,畫屏空。

あちこちでホトトギスが別れた人を呼ぶために鳴くといわれる声が聞こえ、簾かかる連子窓からそよ風が入る、啼き声が止んで、驚いて目を覚ますが夢の出来事から離れられない、だから絵屏風が余計に空しく思われる。

(南歌子三首 其の二)

岸の柳は煙綠に【ひ】きて,庭花は日に照えて紅なり。

數聲 蜀の魄 簾に入り,驚斷す 碧殘夢,畫屏 空し。

 

(改訂版Ver.2.1

南歌子三首 其三

(若い妃嬪は春の水辺の宴に鴛鴦のように満ち足りた日を過ごす。いつしか風雪が窓を打っても、何事もなく寵愛を受ける。)

錦薦紅鸂鶒,羅衣鳳凰。

水上舞台の華美な墊席、頬を赤くした若い妃嬪は鴛鴦のように寄り添っている。閨では薄絹の着物を着ていてそれには鳳凰の刺繍で飾ってあり、満ち足りた日々をおくる。

綺疎飄雪北風狂,簾幕盡垂無事,鬱金香。

閨にはうつくしい模様をきざみこんだ彫刻の窓には北風が狂ったように吹きつけ、荒れ雪が舞い飛んでくる。簾ととばりもすべておろしたので何事も無かったように待ちつづける、美しく良い香りのお香をたいて閨に鬱々とただよう。

 

(南歌子三首 其の三)

錦薦 紅の鸂鶒,羅衣 繡の鳳凰。

綺疎 飄雪 北風の狂,簾幕 盡く垂れ 事無し,金香鬱にす。

 

 

『南歌子三首 其三』 現代語訳と訳註

(本文)

南歌子三首 其三

錦薦紅鸂鶒,羅衣繡鳳凰。

綺疎飄雪北風狂,簾幕盡垂無事,鬱金香。

 

(下し文)

(南歌子三首 其の三)

錦薦 紅の鸂鶒,羅衣 繡の鳳凰。

綺疎 飄雪 北風の狂,簾幕 盡く垂れ 事無し,金香鬱にす。

 

(現代語訳)

(若い妃嬪は春の水辺の宴に鴛鴦のように満ち足りた日を過ごす。いつしか風雪が窓を打っても、何事もなく寵愛を受ける。)

水上舞台の華美な墊席、頬を赤くした若い妃嬪は鴛鴦のように寄り添っている。閨では薄絹の着物を着ていてそれには鳳凰の刺繍で飾ってあり、満ち足りた日々をおくる。

閨にはうつくしい模様をきざみこんだ彫刻の窓には北風が狂ったように吹きつけ、荒れ雪が舞い飛んでくる。簾ととばりもすべておろしたので何事も無かったように待ちつづける、美しく良い香りのお香をたいて閨に鬱々とただよう。

 

(訳注)

南歌子三首 其三

(若い妃嬪は春の水辺の宴に鴛鴦のように満ち足りた日を過ごす。いつしか風雪が窓を打っても、何事もなく寵愛を受ける。)

春の水亭の宴、鴛鴦のように寵愛を受け、鳳凰の褥に入って満足な日を過ごす、夏が過ぎ、風雪が窓を討つようになっても何事もなく、ちょうあいをうける。い、作中の主人公の思いは、遙か彼方へと向かい、もうあきらめてしまうしかない。

温庭筠『南歌子』は下記に示す。

『南歌子七首』(一) 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-30-5-#8 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1736

『南歌子七首』(二)温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-31-5-#9 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1740

『南歌子七首』(三)温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-32-5-#10 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1744

『南歌子七首(四)』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-33-5-#11 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1748

『南歌子七首(五)』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-34-6-#12 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1752

『南歌子七首』(六)温庭筠 ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-35-7-#13 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1756

『南歌子七首』 (七) 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-36-5-#14 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1760

『花間集』には張泌の作が二首収められている。単調二十六字、五句三平韻で、5⑤⑦6③の詞形をとる。

南歌子三首 其一

柳色遮樓暗,桐花落砌

畫堂開處遠風,高卷水精簾額,襯斜

●●○○●、○○●●○。

●○○●●△△、○△●△○●、●○○。

『花間集』には張泌の作が二首収められている。単調二十六字、五句四平韻で、5⑤⑦⑥③の詞形をとる。

南歌子三首 其二

岸柳拖煙綠,庭花照日

數聲蜀魄入簾,驚斷碧,畫屏

●●△○●  ○○●●○

●○●●●○○  ○●●?○△ ●△△

『花間集』には張泌の作が二首収められている。単調二十六字、五句三平韻で、5⑤⑦6③の詞形をとる。

南歌子三首 其三

錦薦紅鸂鶒,羅衣繡鳳

綺疎飄雪北風,簾幕盡垂無事,鬱金

●●○○●  ○△●●○

●△○●●△△  ○●●○○● ●○○

 

錦薦紅鸂鶒,羅衣繡鳳凰。

水上舞台の華美な墊席、頬を赤くした若い妃嬪は鴛鴦のように寄り添っている。閨では薄絹の着物を着ていてそれには鳳凰の刺繍で飾ってあり、満ち足りた日々をおくる。

・錦薦 錦で以て緣どりで飾った席子。 亦た水上に泛んだ華美な墊席をいう。水上舞台の華美な墊席。・薦1 マコモを粗く編んだむしろ。現在は多く、わらを用いる。こもむしろ。「荷車に―を掛ける」2 「薦被(こもかぶ)2」の略。おこも。3 (「虚無」とも書く)「薦僧(こもそう)」の略。4 マコモの古名。

・鸂鶒 おしどり。

 

 

綺疎飄雪北風狂,簾幕盡垂無事,鬱金香。

閨にはうつくしい模様をきざみこんだ彫刻の窓には北風が狂ったように吹きつけ、荒れ雪が舞い飛んでくる。簾ととばりもすべておろしたので何事も無かったように待ちつづける、美しく良い香りのお香をたいて閨に鬱々とただよう。

・綺疎 うつくしい模様をきざみこんだ彫刻、綺疏)、綺窓(キソウ=模様で飾った窓)

・飄雪 雪が風に吹かれ舞い飛ぶ、雪の花をいう。

・鬱 はればれしない気分のこと。

・金香 美しく良い香り。