牛希濟  臨江仙七首其七  

洞庭波浪颭晴天,君山一點凝煙。此中真境屬神仙,玉樓珠殿,相映月輪邊。

萬里平湖秋色冷,星辰垂影參然。橘林霜重更紅鮮,羅浮山下,有路暗相連。

(洞庭湖を望む周りには隠遁者を受け入れるが、特に真ん中に在る君山辺りは日月の輝きで最高の神仙郷である。東の湖面静かな平湖あたりは、天高い秋の星が降る季節が良い神仙郷である。五嶺山脈を超えると羅浮山のふもとには蜜柑と霜と紅葉の神仙の郷があると詠う。)洞庭湖に波立つのは、晴天の日は水面は輝き、風がそよぐ程度でも吹かれて波立つ。洞庭湖の中には、隠遁者の住む君山がポツンと浮んでそこだけ霞が立ちこめる。洞庭湖の真ん中あたりは神仙の郷に属しているし、そこには、輝くような高楼と真珠の宮殿がある。そして月が昇れば湖面に映す月と互いにその輪辺を接し、すべてが月の世界である。この洞庭湖から長江を下って東の方、万里さきの湖面静かな平湖は冷気がひろがると秋の色に染まると一番の景色で、空高く星たちが瞬けば星も湖面に垂れ、影を写し、千差万別、境目もわからず、星屑の世界になる。五嶺を越えれば、柑橘樹の名産地で、この季節霜が重ねて降りるようになると更に木々の紅葉が進んで鮮やかな色に変わる。羅浮山のふもとには蜜柑と霜と紅葉の神仙の郷があり、それが向かう道にはどこまでも、奥深い所までも連なっている。

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『臨江仙七首其七』

洞庭波浪颭晴天,君山一點凝煙。

此中真境屬神仙,玉樓珠殿,相映月輪邊。

萬里平湖秋色冷,星辰垂影參然。

橘林霜重更紅鮮,羅浮山下,有路暗相連。

(洞庭湖に面した渡し場に、君山島に、羅浮山にそれぞれ仙郷として女妓たちがいる。)

洞庭湖に波立つのは、晴天の日は水面は輝き、風がそよぐ程度でも吹かれて波立つ。洞庭湖の中には、隠遁者の住む君山がポツンと浮んでそこだけ霞が立ちこめる。

洞庭湖の真ん中あたりは神仙の郷に属しているし、そこには、輝くような高楼と真珠の宮殿がある。そして月が昇れば湖面に映す月と互いにその輪辺を接し、すべてが月の世界である。

この洞庭湖から長江を下って東の方、万里さきの湖面静かな平湖は冷気がひろがると秋の色に染まると一番の景色で、空高く星たちが瞬けば星も湖面に垂れ、影を写し、千差万別、境目もわからず、星屑の世界になる。

五嶺を越えれば、柑橘樹の名産地で、この季節霜が重ねて降りるようになると更に木々の紅葉が進んで鮮やかな色に変わる。羅浮山のふもとには蜜柑と霜と紅葉の神仙の郷があり、それが向かう道にはどこまでも、奥深い所までも連なっている。

 

(臨江仙七首其の七)

洞庭 波浪 晴天に颭じ,君山 一點 煙に凝す。

此の中 真境 神仙に屬し,玉樓 珠殿,相い映す 月輪の邊。

萬里にある平湖は 秋色冷かにし,星辰 影を垂る 參然たり。

橘林 霜重く 更に紅鮮かなり,羅浮の山下,路有り 暗く相い連る。

 

 

『臨江仙七首其七』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

臨江仙七首其七

洞庭波浪颭晴天,君山一點凝煙。

此中真境屬神仙,玉樓珠殿,相映月輪邊。

萬里平湖秋色冷,星辰垂影參然。

橘林霜重更紅鮮,羅浮山下,有路暗相連。


(下し文)
(臨江仙七首其の七)

洞庭 波浪 晴天に颭じ,君山 一點 煙に凝す。

此の中 真境 神仙に屬し,玉樓 珠殿,相い映す 月輪の邊。

萬里にある平湖は 秋色冷かにし,星辰 影を垂る 參然たり。

橘林 霜重く 更に紅鮮かなり,羅浮の山下,路有り 暗く相い連る。

(現代語訳)
(洞庭湖を望む周りには隠遁者を受け入れるが、特に真ん中に在る君山辺りは日月の輝きで最高の神仙郷である。東の湖面静かな平湖あたりは、天高い秋の星が降る季節が良い神仙郷である。五嶺山脈を超えると羅浮山のふもとには蜜柑と霜と紅葉の神仙の郷があると詠う。

洞庭湖に波立つのは、晴天の日は水面は輝き、風がそよぐ程度でも吹かれて波立つ。洞庭湖の中には、隠遁者の住む君山がポツンと浮んでそこだけ霞が立ちこめる。

洞庭湖の真ん中あたりは神仙の郷に属しているし、そこには、輝くような高楼と真珠の宮殿がある。そして月が昇れば湖面に映す月と互いにその輪辺を接し、すべてが月の世界である。

この洞庭湖から長江を下って東の方、万里さきの湖面静かな平湖は冷気がひろがると秋の色に染まると一番の景色で、空高く星たちが瞬けば星も湖面に垂れ、影を写し、千差万別、境目もわからず、星屑の世界になる。

五嶺を越えれば、柑橘樹の名産地で、この季節霜が重ねて降りるようになると更に木々の紅葉が進んで鮮やかな色に変わる。羅浮山のふもとには蜜柑と霜と紅葉の神仙の郷があり、それが向かう道にはどこまでも、奥深い所までも連なっている。


(訳注)

臨江仙七首 其七

(洞庭湖に面した渡し場に、君山島に、羅浮山にそれぞれ仙郷として女妓たちがいる。)

洞庭湖に波立つのは、晴天の日は水面は輝き、風がそよぐ程度でも吹かれて波立つ。洞庭湖の中には、隠遁者の住む君山がポツンと浮んでそこだけ霞が立ちこめる。

洞庭湖の真ん中あたりは神仙の郷に属しているし、そこには、輝くような高楼と真珠の宮殿がある。そして月が昇れば湖面に映す月と互いにその輪辺を接し、すべてが月の世界である。

この洞庭湖から長江を下って東の方、万里さきの湖面静かな平湖は冷気がひろがると秋の色に染まると一番の景色で、空高く星たちが瞬けば星も湖面に垂れ、影を写し、千差万別、境目もわからず、星屑の世界になる。

五嶺を越えれば、柑橘樹の名産地で、この季節霜が重ねて降りるようになると更に木々の紅葉が進んで鮮やかな色に変わる。羅浮山のふもとには蜜柑と霜と紅葉の神仙の郷があり、それが向かう道にはどこまでも、奥深い所までも連なっている。

 

臨江仙

唐の教坊の曲名。『花間集』には初めに示した表のとおり、二十六首所収。牛希濟の作は七首収められている。詞形を以下の通り。

(臨江仙七首 其一)双調五十八字、前段二十九字五句四平韻一仄韻、後段二十九字五句三平韻一仄韻、⑦⑥⑦❹⑤/7⑥⑦❹⑤

峭碧參差十二  冷煙寒樹重重  宮殿是  金鑪珠  香靄晝偏

●●△△●●○  △○○●△△  ○○○●●○○  ○○○●  ○●●△○

一自楚王驚夢斷  人間無路相逢  至今雲雨帶愁  月斜江  征棹動晨

●●●△○△●  ○△○●△○  ●○○●●○○  ●○○●  ○●●○○

 

(臨江仙七首 其二)双調五十八字、前段二十九字五句四平韻、後段二十九字五句三平韻、⑦⑥⑦4⑤/7⑥⑦4⑤

謝家仙觀寄雲,岩蘿拂地成。 洞房不閉白雲,當時丹竈,一粒化黃

●○○△●○○  ○○●●○○  △○△●●○△  △○○●  ●●●○○

石壁霞衣猶半挂,松風長似鳴。 時間唳鶴起前,十洲高會,何處許相

●●○△△●●  ○△△●○○  ○△●●●○○  ●○○●  △●●△○

 

(臨江仙七首 其三)双調五十八字、前段二十九字五句四平韻、後段二十九字五句五平韻、⑦⑥⑦4⑤/7⑥⑦4⑤

渭闕宮城秦樹,玉樓獨上無。 含情不語自吹,調情和恨,天路逐風

●●○○○●○  ●○●●○○  ○○△●●△○  △○△●  ○●●△○

何事乘龍入忽,似知深意相。 三清攜手路非,世間屏,彩筆劃嬌

△●△○●●  ●○△●△○  △○○●●○○  △△△△  ●●●△△

 

(臨江仙七首 其四)双調五十八字、前段二十九字五句四平韻、後段二十九字五句三平韻、⑦⑥⑦4⑤/7⑥⑦4⑤

江繞黃陵春廟,嬌鶯獨語關。 滿庭重疊綠苔,陰雲無事,四散自歸

○●○○○●○  △○●●○○  ●○△●●○○  ○○○●  ●●●○○

簫鼓聲稀香燼冷,月娥斂盡彎。 風流皆道勝人,須知狂客,判死為紅

○●○○○●△  ●○●●○○  △○○●△○△  ○○△●  ●●○○○

 

(臨江仙七首 其五)双調五十八字、前段二十九字五句四平韻一仄韻、後段二十九字五句三平韻二仄韻、⑦⑥⑦➍⑤/❼⑥⑦❹⑤

素洛春光瀲灩,千重媚臉初。淩波羅襪勢輕,煙籠日,珠翠半分

●●○△●●○  ○△●△○△  ○○○●●△△  ○△●●  ○●●△○

風引寶衣疑欲,鸞迴鳳翥堪。也知心許無恐,陳王辭,千載有聲

△●●△○●●  ○△●●○○  ●○○●○●○  △△○●  ○●●○○

(臨江仙七首 其六)双調五十八字、前段二十九字五句四平韻、後段二十九字五句三平韻、⑦⑥⑦4⑤/7⑥⑦4⑤

柳帶搖風漢水,平蕪兩岸爭。鴛鴦對浴浪痕。弄珠遊女,微笑自含

●●○△●●○  ○○●●○○  ○○●●△○○  ●○○●  ○●●○○

輕步暗移蟬鬢動,羅裙風惹輕。水精宮殿豈無?空勞纖手,解珮贈情

△●●○○●●  ○○△●△○  ●△○●●○○  △△○●  ●●●○○

 

(臨江仙七首 其七)双調五十八字、前段二十九字五句二平韻一仄韻、後段二十九字五句二平韻一仄韻、⑦⑥⑦➍⑤/7⑥❼4⑤

洞庭波浪颭晴  君山一點凝煙  此中真境屬神  玉樓珠殿  相映月輪

△○○△●○○  ○○●●△○  ●△○●●○○  ●○○●  △●●○○

萬里平湖秋色冷  星辰垂影參然  橘林霜重更紅  羅浮山下  有路暗相

●●○○○●△  ○○○●△○  ●○○△△○△  ○○○●  ●●●△○

 

張泌『臨江仙一首』双調五十八字、前段二十九字五句三平韻一仄韻、後段二十九字五句三平韻一仄韻、7⑥⑦❹⑤/7⑥⑦❹⑤

煙收湘渚秋江靜  蕉花露泣愁紅  五雲雙鶴去無  幾迴魂  凝望向長

○△○●○○●  ○○●●○○  ●○○●●○○  △△○●  △△●△△

翠竹暗留珠淚怨  閑調寶瑟波中  花鬟月鬢綠雲  古祠深殿  香冷雨和

●●●△○●△  ○△●●○△  ○○●●●○△  ●○△●  ○△●△△

(洞庭湖に灌ぐ秋の大江は静かに流れ、瀟湘八景八景を彩るカンナの花は露に泣き愁いに紅く色に染まる瀟湘八景八景には、桃源郷初め、屈原の断腸の思いでの投身、娥皇女英が投身した地でもあり、彼女らを祀った宮祠殿には冷たい雨と風が吹き付けると詠う)

張泌《巻四34臨江仙 一首》『花間集』185全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6197

 

洞庭波浪颭晴天,君山一點凝煙。

洞庭湖に波立つのは、晴天の日は水面は輝き、風がそよぐ程度でも吹かれて波立つ。洞庭湖の中には、隠遁者の住む君山がポツンと浮んでそこだけ霞が立ちこめる。

○洞庭湖 湖南省北東部にある中国最大の淡水湖。湘水(湘江)、沅水(沅江)などが流れ込んで長江に注ぐ。湖畔や湖中には岳陽楼や君山などがあり、瀟湘八景などの名勝に富む。

孟浩然『望洞庭湖贈張丞相』
八月湖水平,涵虚混太淸。氣蒸雲夢澤,波撼岳陽城。
欲濟無舟楫,端居恥聖明。坐觀垂釣者,徒有羨魚情。

杜甫『登岳陽樓』

昔聞洞庭水,今上岳陽樓。呉楚東南坼,乾坤日夜浮。

親朋無一字,老病有孤舟。戎馬關山北,憑軒涕泗流。

颭 風が(ものを)ふるわせる.風に吹かれて波立つ。そよぎ動く。

君山 中国湖南省北部にある洞庭湖の中にある、昔は洞庭湖の中に浮かぶ島であった君山(くんざん)は、現在は岸とつながっているが、かつて多くの道士が隠棲しており、湘江の女神・湘君が遊んだところとして知られる。君山島は観光地としても知られており、岳陽楼の付近から船で渡ることができる。島内の茶園は無農薬栽培だが、観光地化した環境故、有機認証の取得は出来ないのが実情で、君山島内で栽培された「本物の君山銀針」は有機認証を有していない。

 

此中真境屬神仙,玉樓珠殿,相映月輪邊。

洞庭湖の真ん中あたりは神仙の郷に属しているし、そこには、輝くような高楼と真珠の宮殿がある。そして月が昇れば湖面に映す月と互いにその輪辺を接し、すべてが月の世界である。

○玉樓珠殿 日が当たれば水面に強く光きらめく宝石を鏤めたようであり、月に照らされれば真珠のきらめきの中に在る宮殿のようである。

 

萬里平湖秋色冷,星辰垂影參然。

この洞庭湖から長江を下って東の方、万里さきの湖面静かな平湖は冷気がひろがると秋の色に染まると一番の景色で、空高く星たちが瞬けば星も湖面に垂れ、影を写し、千差万別、境目もわからず、星屑の世界になる。

平湖 平湖は中国揚子江デルタの杭嘉湖平原(杭州·嘉興·湖州)に位置し、北は上海に隣接し、南は杭州湾に臨む。気候は、温暖な亜熱帯モンスーン気候で、四季の移り変わりがはっきりしている。

參然 千差萬別の景色

 

橘林霜重更紅鮮,羅浮山下,有路暗相連。

五嶺を越えれば、柑橘樹の名産地で、この季節霜が重ねて降りるようになると更に木々の紅葉が進んで鮮やかな色に変わる。羅浮山のふもとには蜜柑と霜と紅葉の神仙の郷があり、それが向かう道にはどこまでも、奥深い所までも連なっている。

○羅浮 羅浮山のこと。広東省恵州市博楽県長寧鎮にある。 広州の東90キロに位置する羅浮山は古くは東樵山といわれ南海の西樵山と姉妹関係にある。広東四大名山の一つで、道教の聖地として中国十大名山の一つにも数えられている。主峰飛雲頂は海抜1296m、は香港の北、広州市の東、東莞市の北東に所在する山である。広東省の道教の聖地「羅浮山」羅浮仙ラフセン:隋の趙師雄が梅の名所の羅浮山で羅をまとった美女と出会い酒を酌み交わす酒に酔い伏し梅の樹の下で気が付いた美女は梅の精で羅浮仙ラフセンと呼ばれた故事もある。初発石首城 謝霊運(康楽) 詩<56-#3>Ⅱ李白に影響を与えた詩446 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1155

李白『江西送友人之羅浮』

爾去之羅浮、我還憩峨眉。

中閥道萬里、霞月逼相思。

如尋楚狂子、瓊樹有芳枝。

江西送友人之羅浮 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -280

李白『金陵江上遇蓬池隱者』

心愛名山游、身隨名山遠。

羅浮麻姑台、此去或未返。

金陵江上遇蓬池隱者 #1 李白Kanbuniinkai紀頌之の漢詩李白特集350 -285

『安陸白兆山桃花岩寄劉侍御綰』

云臥三十年、好閑復愛仙。 蓬壺雖冥、鸞鶴心悠然。

歸來桃花岩、得憩云窗眠。對嶺人共語、飲潭猿相連。

時升翠微上、邈若羅浮 兩岑抱東壑、一嶂橫西天。

樹雜日易隱、崖傾月難圓。芳草換野色、飛蘿搖春煙。

入遠構石室、選幽開上田。 獨此林下意、杳無區中緣。

李白85 安陸白兆山桃花岩寄劉侍御綰