20161112

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

 

 

Ⅰ李白詩(李白詩校注)

744年-007-#2 卷182_22.2 月下獨酌四首 其二-#2 (卷二三(二)一三三二)Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7631

 

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Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

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玉-012 玉臺新詠集序⑿§4-1〈徐陵〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7635

 

 

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-012 玉臺新詠集序⑿§4-1〈徐陵〉Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7635

⑿§4-1  そこでこれに十巻を附添するに黄金の箱を以てし、これを宝玉の軸に被装した。筆者はいにしえ、後漢の三台、蔡邕の妙蹟にも比すべきものであるだけに、文字は龍躍り、蠼屈するの姿勢があるのである。それは、五色の花模様の詩箋であり、その料紙は河北・膠東の名産である。高楼紅粉の才媛が念入りに校勘して魯魚の誤りを正し、書中には麝香の薬剤をはさんで一応蛙損を防いである。

 

-001-#11

玉臺新詠集序

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ7629

徐陵

 

(11)§3-3

 

 

 

 

玉臺新詠タイトル
 

玉臺新詠集序

        陳尚書左僕射、太子少傅、東海徐陵孝穆撰。

⑴§1-1

夫凌雲槩日、由余之所未窺、千門萬、張衡之所曽賦。

周王璧臺之上、漢帝金屋之中、玉樹以珊瑚作枝、

珠簾以玳瑁爲柙。其中有麗人焉。

⑵§1-2

其人、五陵豪族、充選掖庭、四姓良家、馳名永巷。

亦有潁川新市河間觀津、本號嬌娥、魯名巧笑。

楚王宮裏、無不推其細腰、衞國佳人、俱言訝其纎手。

詩敦禮、豈東鄰之自媒。

⑶§1-3

婉約風流、異西施之被教。

弟兄協律、自少小學歌、長生河陽、由來能舞、琵琶新曲、

無待石崇、箜篌雜引、非關曹植、傳鼓瑟於楊家、得吹簫於秦女。

(玉臺新詠集の序) ⑴

夫れ凌雲・槩日は、由余の未だ窺ほざる所にして、千門寓戸は張衡の曾て賦せし所なり。

周王璧臺の上、漢帝金屋の中、玉樹は珊瑚を以て枝と為す。

珠簾は玳瑁を以て押へと為す。其の中麗人有り。

其の人や、五陵の豪族にして、掖庭に充選せられ、四姓の良家にして、名を永巷に馳す。

亦た穎川・新市・河聞・觀津、に本と矯蛾と號し、魯て巧笑と名づくる有り。

楚王の宮裏、其の細腰を堆さざる無く、衞國の佳人、俱に言ひて其の纎手を訝る。

詩を閲し禮に敦き、豈 東隣の自ら媒するがごとくならんや。

婉約風流、西施の被教に異なれり。

協律を弟兄とし、小より歌を学び、少きより河陽に長じて、由来能く舞ふ。

琵琶の新曲は石崇を待つ無く、箜篌の雜引は曹植に関するに非ず。

鼓瑟を楊家に傳はり、吹簫を秦女に得たり。

 

⑷§2-1

至若寵聞長樂、陳后知而不平、畫出天仙、閼氏覽而遥妬至如。

東鄰巧笑來侍寢於更衣、西子微嚬得橫陳於甲帳。

馺娑、騁纎腰於結風、長樂鴛鴦、奏新聲於度曲。

⑸§2-2

粧鳴蟬之薄鬂、照墮馬之垂鬟、反揷金鈿、橫抽瑶樹。

南都石黛、最發雙蛾、北地燕支、偏開兩靨。

亦有嶺上仙童、分丸魏帝、腰中寳鳳、授曆軒轅。

⑹§2-3

金星将婺女爭華、麝月與姮娥兢爽。

驚鸞冶袖、時飄韓掾之香、飛燕長裾、宜結陳王之佩。

雖非圖畫、入甘泉而不分、言異神仙、戯陽臺無

⑺§2-4

眞可謂傾國傾城、無對無雙者也。

加以天時開朗、逸思雕華。妙解文章、尤工詩賦。

琉璃硯匣、終日隨身、翡翠筆牀、無時離手。

⑻§2-5

清文滿篋、非唯芍藥之花、新製連篇、寧止葡萄之樹。

九日登高、時有緣情之作、萬年公主、非無累德之辭。

其佳麗也如彼、其才情也如此。

⑷§2-1

寵 長樂に聞ゆるが若きに至りては、陳后知りて平かならず、

畫 天仙を出せば、閼氏覽て遥かに妬み至るが如し。

東鄰の巧笑に 來りて寢に更衣に侍し、西子の微嚬【びひん】せるは橫に甲帳に陳なるを得。

馺娑にしては、纎腰を結風に騁せ、鴛鴦に長樂しては、奏 聲を度曲に新たにす。

⑸§2-2

鳴蟬の薄鬂を粧い、墮馬の垂鬟を照し。

反まがって金鈿を揷し、橫ざまに瑶樹を抽く。

南都の石黛は、最も雙蛾を發き、

北地の燕支は、偏えに兩靨を開く。

亦た嶺上の仙童、丸を魏帝に分ち、腰中の寳鳳、曆を軒轅に授くる有り。

⑹§2-3

金星は将に婺女【ぶじょ】と華を爭い、麝月は姮娥と爽を兢う。

驚鸞の冶袖は、時に韓掾の香を飄し、飛燕の長裾は、陳王の佩を結ぶに宜し。

圖畫に非ずと雖も、甘泉に入りて分たず、

神仙に異なると言うも、陽臺に戯れてつなし

⑺§2-4

眞に傾國、傾城、無對、無雙の者と謂う可きなり。

加うるに天時の開朗、逸思の雕華を以てす。

妙に文章を解し、尤とも詩賦に工みなり。

琉璃の硯匣、終日 身に隨い、

翡翠の筆牀は、時として手より離す無し。

⑻§2-5

清文の篋に滿つるは、唯 芍藥の花のみに非ず、

新製の篇に連ぬるは、寧んぞ葡萄の樹に止まらん。

九日 登高、時に緣情の作有り、

萬年公主、累德の辭 無きに非ず。

其の佳麗や 彼の如く、其の才情あるや 此の如し。

⑼§3-1

而椒宮宛轉、柘觀隂岑。絳鶴晨嚴、銅蠡晝靜。

三星未夕、不事懷衾、五日猶賖、誰能理曲。

少託、寂寞多閒。厭長樂之疎鍾、勞中宮之緩箭。

⑽§3-2

纎腰無力、怯南陽之擣衣、生長深宮、笑扶風之織錦。

雖復投壺玉女、爲歡盡於百嬌、爭博齊心賞窮於六箸。

無怡神於暇景、唯屬意於新詩。

庶得代彼蘇蠲玆愁疾。

⑾§3-3

但徃世名篇、當今巧製、分諸麟閣、散在鴻都。

不籍篇章、無由披覽。

於是然脂暝寫、弄筆晨書、選錄艶歌、凡爲十卷。

曽無叅於雅頌、亦靡濫於風人。涇渭之間、若斯而已。

⑼§3-1

にして椒宮宛 轉し、柘觀 隂岑たり。

絳鶴 晨に嚴し、銅蠡 晝 靜かなり。

三星 未だ夕ならざれば、衾を懷【いだ】く事をせず、

五日 猶お賖【はる】かなれば、誰か能く曲を理めん。

 託すること少く、寂寞 閒なること多し。

長樂の疎鍾に厭き、中宮の緩箭に勞る。

⑽§3-2

纎腰 力 無くして、南陽の擣衣を怯る、

深宮に生長して、扶風の織錦を笑う。

雖【たと】い復た 投壺の玉女も、歡を爲すは 百嬌に盡く、

爭博の齊姫も、心に賞するは、六箸に窮まらん。

神を暇景に怡ばす無く、唯だ 意を新詩に屬す。

庶わくは 彼の蘇にり 玆しく 愁疾を蠲【のぞ】くを得ん

⑾§3-3

但 徃世の名篇、當に今の巧製、

諸【これ】を麟閣に分ち、散じて鴻都に在り。

篇章を籍にせざれば、披覽にする由し無し。

是に於て脂を然して暝寫し、筆を弄して晨に書す、

艶歌を選錄し、凡そ十卷と爲す。

曽ち 雅頌に叅【はず】る無く、亦た風人に於て濫【みだ】るる靡【な】し。

涇渭の間、斯の若き 已【のみ】。

 

⑿§4-1

於是麗以金箱、裝之瑶軸。 

そこでこれに十巻を附添するに黄金の箱を以てし、これを宝玉の軸に被装した。

三臺妙迹、龍伸蠖屈之書、

筆者はいにしえ、後漢の三台、蔡邕の妙蹟にも比すべきものであるだけに、文字は龍躍り、蠼屈するの姿勢があるのである。

五色花牋、河北膠東之紙。

それは、五色の花模様の詩箋であり、その料紙は河北・膠東の名産である。

高樓紅粉、仍定魚魯之文辟惡生香、聊防羽陵之蠹。

高楼紅粉の才媛が念入りに校勘して魯魚の誤りを正し、書中には麝香の薬剤をはさんで一応蛙損を防いである。

⒀§4-2

靈飛太甲、高擅玉函、鴻烈仙方、長推丹枕。

至如靑牛帳裏、餘曲終、朱鳥窓前、新粧已竟、

方當開玆縹帙、散此繩、

永對翫於書幃、長循環於纎手、

⒁§4-3

豈如鄧學春秋、儒者之功難習、

竇專黃老、金丹之術不成。

固勝西蜀豪家、託情窮於魯殿、

東儲甲觀、流詠止於洞簫。

孌彼諸、聊同棄日、

猗歟彤管、無或譏焉。

 

⑿§4-1

是に於て麗【つ】くるに金箱を以てし、之を瑶軸に裝す。 

三臺の妙迹は、龍伸 蠖屈の書、

五色の花牋は、河北 膠東の紙。

高樓の紅粉は、仍りて魚魯の文を定め辟惡の生香、聊さか羽陵の蠹を防ぐ。

⒀§4-2

靈飛の太甲は、高く玉函を擅【ほしい】ままにし、鴻烈 仙方し、長えに丹枕を推す。

靑牛の帳裏、餘曲 終え、朱鳥の窓前、新粧 已に竟るが至るが如し。

方に玆の縹帙を開くに當り、此の繩を散じ、

永く書幃に對翫し、長えに纎手に循環す。

⒁§4-3

豈に鄧の春秋を學び、儒者の功 習い難く、竇 黃老に專らにして、金丹の術 成らざるが如くならんや。

固より西蜀の豪家、情を託する魯殿に窮まり、東儲の甲觀、流詠 洞簫に止まるに勝る。

孌たる彼の諸、聊か同じく日を棄て、

猗歟【ああ】彤管【とうかん】、或いは焉を譏る無からん。

 

 

 

玉臺新詠集序現代語訳と訳註解説
(
本文)

⑿§4-1

於是麗以金箱、裝之瑶軸。 

三臺妙迹、龍伸蠖屈之書、

五色花牋、河北膠東之紙。

高樓紅粉、仍定魚魯之文辟惡生香、聊防羽陵之蠹。

 

(下し文)

⑿§4-1

是に於て麗【つ】くるに金箱を以てし、之を瑶軸に裝す。 

三臺の妙迹は、龍伸 蠖屈の書、

五色の花牋は、河北 膠東の紙。

高樓の紅粉は、仍りて魚魯の文を定め辟惡の生香、聊さか羽陵の蠹を防ぐ。

 

(現代語訳)

⑿§4-1

そこでこれに十巻を附添するに黄金の箱を以てし、これを宝玉の軸に被装した。

筆者はいにしえ、後漢の三台、蔡邕の妙蹟にも比すべきものであるだけに、文字は龍躍り、蠼屈するの姿勢があるのである。

それは、五色の花模様の詩箋であり、その料紙は河北・膠東の名産である。

高楼紅粉の才媛が念入りに校勘して魯魚の誤りを正し、書中には麝香の薬剤をはさんで一応蛙損を防いである。

 

(訳注)

⑿§4-1 

 

於是麗以金箱、裝之瑶軸。 

そこでこれに十巻を附添するに黄金の箱を以てし、これを宝玉の軸に被装した。

60. 於是麗以金箱 「麗」は附添の意で、つく。「金箱」は黄金づくりの箱。つまり、十巻を黄金の箱に入れること。

61. 装之宝軸 「装」は被具。表装。装溝。「宝軸」は巻物の軸頭が白玉で出来ているのをいった。

 

三臺妙迹、龍伸蠖屈之書、

筆者はいにしえ、後漢の三台、蔡邕の妙蹟にも比すべきものであるだけに、文字は龍躍り、蠼屈するの姿勢があるのである。

62.  三臺妙迹 「三台」は三つの役所。漢代、尚書を中台、御史台を憲台、謁者を外台といい、併せて三台といった。この文でいう三台とは三台の官を歴任した後漢の蔡邕のことをいった。『後漢書』「蔡邕伝」に、「蔡邕、侍御史と為り、又持書侍御史に転じ、尚書に還る。三日の間、三台を周歴す」とある。蔡邕は後漢の圉【ぎょ】の人、字は伯喈、性至孝、博学にして辞章数術天文を好み、音律を操るに妙、書を善くした。官は議郎となり、後、王允の為に獄死した。憙平中(四年)、楊腸と六経文字を奏定し、自ら書して大学門外に建てた。所謂「憙平石経」である。「妙迹」とは立派な筆述で、「憙平石経」の文字をさす。

63.  龍伸蠖屈之書 「」はしゃくとりむし。龍が勢よく飛びあがり、尺蝮が身体を屈曲させたような姿勢がある書。その妙逆を形容した。 

 

五色花牋、河北膠東之紙。

それは、五色の花模様の詩箋であり、その料紙は河北・膠東の名産である。

64. 五色花箋 「花箋」は花模様のある紙。五色の模様入りの詩箋をいう。

65. 河北・膠東之紙 「河北」は黄河の北、今の河北省一帯。「膠東」は後漢の県名。今の山東省平度県。共に紙の産地。

 

高樓紅粉、仍定魚魯之文辟惡生香、聊防羽陵之蠹。

高楼紅粉の才媛が念入りに校勘して魯魚の誤りを正し、書中には麝香の薬剤をはさんで一応蛙損を防いである。

66. 高楼紅粉 「紅粉」はべに白粉をつけた美人。「古詩十九首」の第二に、「盈盈楼上女、皎皎当窓牅。」(盈盈たる楼上の女、餃々として降魔に当る。蛾蛾たる紅粉の散、赦々として素手を出す)とあるのに本づく。

古詩十九首之二 (2)

67.  仍定魚魯之文 「仍」は「よりて」、「かさねて」、「乃ち」、「尚」、などと用いる。ここは、なお、かさねてという意。「魯魚之文」とは誤った文字ということ。

この文は文章の文でなく、文字の意。「魯魚」は字形の相似て誤りやすいところからいぅ。『抱朴子』「遐覧篇」に、「諺に日く、書三たび写せば、魚は魯と為り、虚は虎と為ると」とある。そこで形の似た字を書き誤るのを魯魚の謬という。同じく文字伝写の誤りを、焉馬、豕亥、帝虎、虚虎、陶陰、温媼という。

68. 辟悪生香 「辟悪」は麝香の別名。蛙が避け嫌うからこの名がついた。梁の簡文帝の「琴筝の賦」に、「影は入る著衣の鏡、裾は含む辟悪の香」という句がある。「生香」は香料の名。麝香の一級品。『本草』「麝」の集解に、「其の香三等あり。第一は生香。遺香と名づく。乃ち麝の自ら剔出せる者なり。然れども極めて得難く、価明珠に同じ。」とある。

69.  聊防羽陵之蠹 羽陵」は地名。『穆天子伝』に、「天子東巡し、雀梁に次り、書を羽陵に蠹はまる」とあり、江総の「皇太子大学講碑」にも、「羽陵の蠹び、嵩山の落簡は外史の掌る所、広内の司る所」とある。よって書籍の蛙損を「羽陵の蠹」という。

 

 

玉臺新詠序の字解集