古樂府詩六首其五 (白頭吟) -#1〔皚如山上雪〕
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2016年12月13日 |
の紀頌之5つの校注Blog |
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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注 |
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Ⅰ李白詩 |
(李白集校注) |
744年-021 -#2卷162_22 西岳雲臺歌送丹丘子(卷七(一)四八八) -#2 Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集7817 |
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Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注 |
806年-16-#10 巻二 17-#10答張徹【案:愈為四門博士時作。張徹,愈門下士,又愈之從子婿。】Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7818 |
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806年-16-#14 巻二 17-#14巻二 答張徹 【字解集】Ⅱ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之韓愈詩集7842 |
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Ⅲ 杜詩 |
詳注 |
757年-43 承聞河北諸道節度入朝歡喜口號絕句十二首其一 杜詩詳注(卷一八(四)頁一六二四)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7819 |
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757年-40 寄薛三郎中璩 -#7 【字解集】 杜詩詳注(卷一八(四)一六二○)Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7801 |
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集 不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。 |
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Ⅳブログ詩集 |
漢・唐・宋詞 |
花間集 訳注解説 巻一35 (43)回目温庭筠 《楊柳枝八首其六》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7820 (12/13) |
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花間集 巻一 (27)回目温庭筠 《更漏子六首 【字解集】》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ7724 (11/27) |
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●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始 |
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Ⅴ.唐五代詞詩・女性 |
・玉臺新詠 |
玉-014-#1 古樂府詩六首其五 (白頭吟) -#1皚如山上雪〈無名〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7821 |
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玉-014-#1 古樂府詩六首其五 (白頭吟) -#1皚如山上雪〈無名〉 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ 7821
(苦しい時に一緒になって、いろんなことに自由にできるようになると、男の所業が耳に入ってくる、金と権力で女を釣り上げる、妻として貞操を守り、白頭の身になって、愛想も尽きて別れる決心をしたと歌う。)わたしの心はこれだけ真っ白であり山上の雪のようである、そして女としても、雲間に輝く清らかで澄んだ白い月光である。貞操を守っている女である。あなたが、心情を他に遣るということが聞こえてきている。わたしは愛想が尽きたので、わざわざあなたとわかれるためにやって来た。 今日は二人にとっての最後のお酒を飲む機会、明日なれば、知らんふりして、堀端のほとりを歩いているだけ。
お堀の畔をとぼとぼ歩いてみるものは、掘割の水が、何事もなかったように、西から東へ当たり前のように流れている。
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古樂府六首 其五 #1 | ||
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古樂府詩六首其五 (白頭吟) 皚如山上雪 #1
(苦しい時に一緒になって、いろんなことに自由にできるようになると、男の所業が耳に入ってくる、金と権力で女を釣り上げる、妻として貞操を守り、白頭の身になって、愛想も尽きて別れる決心をしたと歌う。)
皚如山上雪、皎若雲間月。
わたしの心はこれだけ真っ白であり山上の雪のようである、そして女としても、雲間に輝く清らかで澄んだ白い月光である。貞操を守っている女である。
聞君有兩意、故來相决絶。
あなたが、心情を他に遣るということが聞こえてきている。わたしは愛想が尽きたので、わざわざあなたとわかれるためにやって来た。
今日斗酒㑹、眀旦溝水頭。
今日は二人にとっての最後のお酒を飲む機会、明日なれば、知らんふりして、堀端のほとりを歩いているだけ。
躞蹀御溝上、溝水東西流。
お堀の畔をとぼとぼ歩いてみるものは、掘割の水が、何事もなかったように、西から東へ当たり前のように流れている。
#2
凄凄復凄凄、嫁娶不須啼。
願得一心人、白頭不相離。
竹竿何嫋嫋、魚尾何蓰蓰。
男兒重意氣、何用錢刀爲。
皚【がい】たること山上の雪の 如く,皎【こう】たること雲間の月の 若【ごと】し。
聞く君 兩意有りと,故【ことさら】に來たりて相い決絶す。
今日斗酒の會,明旦溝水の頭【ほとり】。
御溝の上に躞蹀【しょうちょう】すれば,溝水は東西に流る。
淒淒【せいせい】復た 淒淒たり,嫁娶【かしゅ】に啼【な】くを須【もち】いず。
願はくは一心の人を得て,白頭まで相い離れざらん。
竹竿何ぞ嫋嫋【じょうじょう】たる,魚尾何ぞ簁簁【しし】たる。
男兒は意氣を重んず,何ぞ錢刀を用いるを爲さん。
《玉臺新詠集古樂府詩六首其五 (白頭吟) 》
〔皚如山上雪〕現代語訳と訳註解説
(本文)#1
古樂府詩六首其五 皚如山上雪 #1
皚如山上雪、皎若雲間月。
聞君有兩意、故來相决絶。
今日斗酒㑹、眀旦溝水頭。
躞蹀御溝上、溝水東西流。
(下し文)
(古樂府詩六首其の五)
皚【がい】たること山上の雪の 如く,皎【こう】たること雲間の月の 若【ごと】し。
聞く君 兩意有りと,故【ことさら】に來たりて相い決絶す。
今日斗酒の會,明旦溝水の頭【ほとり】。
御溝の上に躞蹀【しょうちょう】すれば,溝水は東西に流る。
(現代語訳)
(苦しい時に一緒になって、いろんなことに自由にできるようになると、男の所業が耳に入ってくる、金と権力で女を釣り上げる、妻として貞操を守り、白頭の身になって、愛想も尽きて別れる決心をしたと歌う。)
わたしの心はこれだけ真っ白であり山上の雪のようである、そして女としても、雲間に輝く清らかで澄んだ白い月光である。貞操を守っている女である。
あなたが、心情を他に遣るということが聞こえてきている。わたしは愛想が尽きたので、わざわざあなたとわかれるためにやって来た。
今日は二人にとっての最後のお酒を飲む機会、明日なれば、知らんふりして、堀端のほとりを歩いているだけ。
お堀の畔をとぼとぼ歩いてみるものは、掘割の水が、何事もなかったように、西から東へ当たり前のように流れている。
(訳注)
古樂府詩六首其五 (白頭吟) 皚如山上雪 #1
(苦しい時に一緒になって、いろんなことに自由にできるようになると、男の所業が耳に入ってくる、金と権力で女を釣り上げる、妻として貞操を守り、白頭の身になって、愛想も尽きて別れる決心をしたと歌う。)
1.【解説】一に「白頭吟」ともいう。この詩は司馬相如の妻、卓文君の作と伝えられている。卓文君は臨卭(四川省)の富人卓王孫のむすめである。司馬相加かつて琴を以てこれを挑み、遂に出奔して辛苦を共にしたが、相如後に茂陵(陝西省興平県)の女を妾に迎えようとしたので、卓文君はこの歌を作って訣別したといぅ。この話は『西京雑記』にあるが、歌辞は載せていない。卓文君の作とするのは疑わしく、恐らくは後人の附会であろう。題名はいうまでもなく、第一句をとったのであり、別名の「白頭吟」は詩中の「白頭不二相離1」にもとづいたことも明らかである。
卓文君:前漢時代、臨卭の大富豪である卓王孫の娘。司馬相如と恋に落ちて駆け落ちをする、愛情溢れる女性とされる。
皚如山上雪,皎若雲間月。
わたしの心はこれだけ真っ白であり山上の雪のようである、そして女としても、雲間に輝く清らかで澄んだ白い月光である。貞操を守っている女である。
2. 皚如 白いさま。霜や雪の白いさま。・皚:白い。霜や雪の白さをいう。・皎:白い。二字を以て雪と月とを形容し、心の潔白なるをいう。
3. 山上雪 山上の穢れない純白の雪。
4. 皎若 白いさま。月光の白いさま。・皎 白い。月光の白さを発するさま。
5. 雲間月 女としても、雲間に輝く清らかで澄んだ白い月光である。貞操を守っている女である。
聞君有兩意,故來相決絶。
あなたが、心情を他に遣るということが聞こえてきている。わたしは愛想が尽きたので、わざわざあなたとわかれるためにやって来た。
6. 退隠して住んでいる茂陵で、やはり茂陵に住んでいる女性を妾としたことを指す。
7. 聞 耳に入る。聞こえる。…噂がある。風聞がある。
8. 有兩意 あだし心、浮気心。ふたごころ。二心。浮気心でなく本気で心をやっていること。ここでは、思いを他に遣るという表現であろうか。
9. 故 わざと。ことさらに。ゆゑ。わけ。普通でない事柄。
10. 決絶 愛想が尽きて永久の別れをする。永別、絶縁の意。
今日斗酒會,明旦溝水頭。
今日は二人にとっての最後のお酒を飲む機会、明日なれば、知らんふりして、堀端のほとりを歩いているだけ。
11. 斗酒 わずかな酒。・斗 ます。少しばかりの量。
12. 會 あつまる。よりあう。しる。とき。おり。しお。さかもり。訣別の宴の意。『古詩十九首之四』に「今日良宴會,歡樂難具陳。彈箏奮逸響,新聲妙入神。令德唱高言,識曲聽其真。」とある。
古詩十九首之四 (4) 漢詩<91>Ⅱ李白に影響を与えた詩523 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1386
13. 溝水頭 堀端のほとりを歩くという意。・溝水:都市の中の堀。・頭:ところ。畔。
躞蹀御溝上,溝水東西流。
お堀の畔をとぼとぼ歩いてみるものは、掘割の水が、何事もなかったように、西から東へ当たり前のように流れている。
14. 躞蹀 行く。行くさま。しょんぼりとして行くさま。
15. 御溝 宮殿の周囲の掘り割り。
16. 上 ほとり。そば。ところ。
17. 東西流 東と西に別れて流れゆこうということと別れたことがあたりまえのこととしてながれさっていく、「東流」という意味が重なって別れを強調する。