-巻二27 和班氏詩一首 -#4〔傳玄〕

 

 

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-巻二27 和班氏詩一首 -#4〔傳玄〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 8955

貞女潔婦のいかりは猛烈であり、言葉は秋の霜よりきびしいものであった。男はまっしぐらに馬を駆けさせて、自宅にたどりついて来た。そして、即座に母の室へあがって黄金をささげたのである。母はすぐさま嫁婦を呼んでこさせた。親子の再会は歓び楽しみもまだ尽きはしないものである。中に秋胡はその嫁婦を見るとぎょっとして、煮え湯を探るような思いをしたのである。

 

 

 

 

玉臺新詠 巻二

 

 


烈女01
和班氏詩一首 §
1- #1

秋胡納令室、三日宦他皎皎潔婦姿、冷冷守空房。

燕婉不終夕、別如參與商。憂來猶四海、易感難可防。

§1-2 #2

人言生日短、愁者苦夜長。百草揚春華、攘腕採柔桑。

素手尋繁枝、落葉不盈筐。羅衣翳玉體、迴目流彩章。

 

§2-1 -#3

君子倦仕歸、車馬如龍驤。精誠馳萬里、既至兩相忘。

行人悅令顏、請息此樹傍。誘以逢郎、遂下黃金裝。

#4

烈烈貞女忿、言辭厲秋霜。長驅及居室、奉金升北堂。

母立呼婦來、歡樂情未央。秋胡見此婦、惕然懷探湯。

#5

負心豈不慚、永誓非所望。清濁必異源、鳧鳳不並翔。

引身赴長流、果哉潔婦腸。彼夫既不淑、此婦亦太剛。

 

玉臺新詠 68

和班氏詩一首  -#4

巻二27

〔傳玄〕

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠ブログ8955

蛾眉 00
 

和班氏詩一首 §1- #1

(班固が詠う“秋胡の妻、潔婦の詩”に合わせてこの詩を作る)

秋胡納令室、三日宦他

秋胡はよい妻をめとってから三日目で他国へ仕官の身となった。

皎皎潔婦姿、冷冷守空房。

妻の潔婦はま白く光る明月のような姿、そして彼女は夫に別れてひえびえとした気持ちで、うつろの部最を守ることになった。

燕婉不終夕、別如參與商。

むつみ合うたのも束の間、参と商との星のように別れ別れになってしまった。

憂來猶四海、易感難可防。

無限の憂いは四海の水の如く、ただ感じ易いのみで防ぐすべもない。

 

(班氏に和す詩、一首) §1- #1

秋胡令室を納れ、三日他郷に宦す。

皎皎たり潔婦の姿、冷冷として室房を守る。

燕娩夕を終へず、別るること参と商との如し。

憂の来る猶は四海のごとし、感じ易く防ぐ可き難し。

 

§1-2 #2

人言生日短、愁者苦夜長。

人はこの世に生きる日が短いものだという事を言うけれども、心に愁いをいだくものには夜の長いのがつらく長いものである。

百草揚春華、攘腕採柔桑。

それでも、春になっていろいろの草に花が咲くころになれば、潔婦は袖をまくり、かかげてしなやかに桑の葉をつみとる。

素手尋繁枝、落葉不盈筐。

ましろい手で葉の繁った枝をさがして摘むのだが、摘み落とされる葉は竹かごには一っぱいにならない。

衣翳玉體、迴目流彩章。

うすぎぬ衣が美しい体をおおうているし、潔婦がひとみをかえせば、あたりに光のあやが流れるようだ。

 

§1-2 #2

人は言う 生日短かしと、愁うる者は夜の長きに苦しむ。

百草 春華を揚ぐ、腕を攘げて 柔桑を採る。

素手 繁枝を尋ぬるを、落葉は筐に盈たず。

羅衣 玉體に翳ず、目を迴らせば 彩章流る。

 

§2-1 -#3

君子倦仕歸、車馬如龍驤。

夫は役人勤めに倦んで帰って来た。その車馬は龍のあがるごとくかけてきた。

精誠馳萬里、既至兩相忘。

二人のまごころは万里の遠方まで馳せ通うていたのであるが、もどって来て見ると二人共相手の見覚えがなくなっていた。

行人悅令顏、請息此樹傍。

道ゆくこの男は桑摘みの女の美しい容色がうれしくなって、この樹のそばに息ましてくれと請うたのである。

§2-1 -#3

君子 仕いに倦みて歸る、車馬龍の驤るが如し。

精誠萬里に馳す、既に至れば両ながら相い忘る。

行人令顔を悦ぶ、請ふ此の樹傍に息はんと。

誘ふに卿に逢ふの喩を以てし、遂に黄金の袋を下す。

 

§2-2 #4

烈烈貞女忿、言辭厲秋霜。

長驅及居室、奉金升北堂。

母立呼婦來、歡樂情未央。

秋胡見此婦、惕然懷探湯。

貞女潔婦のいかりは猛烈であり、言葉は秋の霜よりきびしいものであった。

男はまっしぐらに馬を駆けさせて、自宅にたどりついて来た。そして、即座に母の室へあがって黄金をささげたのである。

母はすぐさま嫁婦を呼んでこさせた。親子の再会は歓び楽しみもまだ尽きはしないものである。

中に秋胡はその嫁婦を見るとぎょっとして、煮え湯を探るような思いをしたのである。

§2-2 #4

烈烈たり貞女の忿、言辞秋霜より厲し。

長駆して居室に及ぶ、金を奉じ北堂に升る。

母立 に婦を呼び来らしむ、歓情樂しみ未だ央ならず。

秋胡此の婦を見、惕然として探湯を懐ふ。

 

 

《和班氏詩一首》現代語訳と訳註解説

(本文) 
§2-2 #4

烈烈貞女忿、言辭厲秋霜。

長驅及居室、奉金升北堂。

母立呼婦來、歡樂情未央。

秋胡見此婦、惕然懷探湯。

 

(下し文)
§2-2 #4

烈烈たり貞女の忿、言辞秋霜より厲し。

長駆して居室に及ぶ、金を奉じ北堂に升る。

母立 に婦を呼び来らしむ、歓情樂しみ未だ央ならず。

秋胡此の婦を見、惕然として探湯を懐ふ。

 

(現代語訳)

貞女潔婦のいかりは猛烈であり、言葉は秋の霜よりきびしいものであった。

男はまっしぐらに馬を駆けさせて、自宅にたどりついて来た。そして、即座に母の室へあがって黄金をささげたのである。

母はすぐさま嫁婦を呼んでこさせた。親子の再会は歓び楽しみもまだ尽きはしないものである。

中に秋胡はその嫁婦を見るとぎょっとして、煮え湯を探るような思いをしたのである。

 

(訳注) 
和班氏詩一首 §1- #1

1.(班固が詠う“秋胡の妻、潔婦の詩”に合わせてこの詩を作る)

2. 【解説】 班氏とは後漢の班固のことである。班固には「詠史詩」という五言の古詩があるが、この詩には緹縈【テイエイ】という孝女の事が叙べてあるが、秋胡のことにはふれていない。しかし、必ず別に秋胡の妻の詩があって、傳玄がそれに和したのがこの詩であろうとは『考異』の説である。

秋朗の故事は著名であったらしく、『楽府詩集』にも「相和歌辞清調曲」に多数の「秋胡行」が載せてあり、傳玄の作も二首見えるが、本篇はその第二首に当たる。また末の顔延之にも「秋胡詩」の作がある。(Ⅰのブログ秋胡詩 (1) 顔延之(延年) 詩<2紀頌之の漢詩ブログ1230

 

因みに秋胡妻の本事を列女伝に従って附記する。昔魯の秋胡子が潔婦をめとり、五日後に役人となって陳国に出張した。五年後帰宅の途中、路傍に桑摘みの美女を見つけ、金と地位とをもって誘惑した。女は見向きもせず桑摘みを止めない。秋胡は帰宅の上、金を母に贈り、妻に会う。見るとさきの桑摘み女であったので、いたく恥じ入った。潔婦はいう。「若い時から身を修め、親を辞して仕官をし、五年を経て帰宅す、まず親戚を見るべきである、然るに路傍の婦人に心を寄せるとは母を忘れたもの、わたしは不孝の人を見るに忍びぬ」と。遂に去って河に身を投げた。

§2-2 #4

烈烈貞女忿、言辭厲秋霜。

貞女潔婦のいかりは猛烈であり、言葉は秋の霜よりきびしいものであった。

19. 烈烈貞女 身持ちのかたい女性。決めた相手以外に心を許さず、不倫や浮気をしない女の人。一人の男だけに仕える、尽くす女の人。

20. 忿 仏教が教える煩悩のひとつ。 瞋に付随して起こる。 自分の気に入らぬことに激怒して、杖で人を打とうとするぐらい激しい感情になる心をさす。 この心は粗暴な言動を生み出す。

 

長驅及居室、奉金升北堂。

男はまっしぐらに馬を駆けさせて、自宅にたどりついて来た。そして、即座に母の室へあがって黄金をささげたのである。

21. 北堂 母の居室。

 

母立呼婦來、歡樂情未央。

母はすぐさま嫁婦を呼んでこさせた。親子の再会は歓び楽しみもまだ尽きはしないものである。

 

秋胡見此婦、惕然懷探湯。

中に秋胡はその嫁婦を見るとぎょっとして、煮え湯を探るような思いをしたのである。

22. 暢然 恐れるさま。

23. 探湯 熱湯を手さぐりすること。『論語』「季氏篇」に「不善を見ること湯を探るが如し」とある。