巻三-29 【字解集】雜詩三首其一~其三

 

 

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玉 臺 新 詠  巻三

謝恵連 雜詩三首

 

 

作者:謝惠連  雜詩三首 

 

雜詩三首其一 《七月七日詠牛女

落日隱楹、升月照房櫳。團團滿葉露、析析振條風。

蹀足循廣塗、瞬目層穹。(櫞:+閻)

雲漢有靈匹、彌年闕相從。遐川阻暱愛、修渚曠清容。

弄杼不成彩、聳轡驚前蹤。昔離秋已兩、今聚夕無雙。

傾河易廻幹、欵顏難久悰。沃若靈駕旋、寂寥雲幄空。

留情顧華寢、遙心逐奔龍。沈吟為爾感、情深意彌重。

留情顧華寢、遙心逐奔龍。沈吟為爾感、情深意彌重。

 

雜詩三首其二 《擣衣》

衡紀無淹度、晷運倐如催。白露滋園菊、秋風落庭槐。

肅肅莎雞羽、烈烈寒螿啼。夕陰結空幕、霄月皓中閨。

美人戒裳服、端飭相招攜。簪玉出北房、鳴金步南階。

楣高砧響發、楹長杵聲哀。微芳起兩袖、輕汗染雙題。

紈素既已成、君子行不歸。裁用笥中刀、縫為萬里衣。

盈篋自予手、幽緘俟君開。腰帶准疇昔、不知今是非。

 

雜詩三首其一 《代古》

客從遠方來、贈我鵠文綾。貯以相思篋、緘以同心繩。

裁為親身服、著以俱寢興。別來經年、歡心不可凌。

瀉酒置井中、誰能辯斗升。合如桮中水、誰能判淄澠。

 

謝恵連(394433)   会稽の太守であった謝方明の子。陳郡陽夏(河南省)の人。謝霊運の従弟にあたる。大謝:霊運に対して小謝と呼ばれ、後に謝朓を加えて“三謝”とも称された。幼いころから聰敏で十歳の時からよく文をつづった。430年元嘉七年、彭城王・劉義康のもとで法曹行参軍となる。詩賦にたくみで、謝霊運に対して小謝と称された。『秋懐』『擣衣』は『詩品』でも絶賛され、また楽府体詩にも優れた。『詩品』中。謝恵連・何長瑜・荀雍・羊濬之らいわゆる四友は謝靈運を頭としたグループであった。とともに詩賦や文章の創作鑑賞を楽しんだ。四友の一人。

酬従弟謝惠連 五首その(1) 謝霊運(康楽) 詩<45>Ⅱ李白に影響を与えた詩432 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1113

西陵遇風獻康楽 その1 謝惠運 詩<46>Ⅱ李白に影響を与えた詩433 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1116

 

 

 

 

 

玉臺新詠集 謝恵連 《雜詩三首》

字  解  集

 

 

 

 

 

 


 

【字解集】雜詩三首其一 〔七月七日夜詠牛女〕

雜詩三首其一 《七月七日詠牛女》

1. (牛郎・織女の二星をながめて、今宵の契りを思い、そして、別れとなるを重いこの詩を詠う)

2. 【題意】 牛郎・織女の二星をながめて所感を述べたもの。

次の詩《擣衣》と共に『文選』に収められている。「詠」の字は、別本に「夜」とするものがある。

3. 牛女 『牛郎織女』(ぎゅうろうしょくじょ)は、中国の神話伝説であり、中国の民間説話の一つとされている。牽牛織女の伝説は後漢以降の文献に見える。『淮南子』俶真訓に「織女」の名が見え、班固《西都賦》には「左牽牛而右織女、似雲漢之無涯」という。

《古詩十九首 第十首》には「迢迢牽牛星,皎皎河漢女。纖纖擢素手,札札弄機杼。終日不成章,泣涕零如雨。河漢清且淺,相去復幾許。盈盈一水間,脈脈不得語。」迢迢【ちょうちょう】たる牽牛星、皎皎【こうこう】たる河漢の女。纖纖【せんせん】として素手【そしゅ】を擢【ぬき】んで、札札【さつさつ】として機抒【きちょ】を弄【ろう】す。終日【しゅうじつ】章を成さず、泣涕【きゅうてい】零【お】ちて雨の如し。河漢清くして且つ浅し、相去る復た幾許【いくばく】ぞ。盈盈【えいえい】たる一水の間、脈脈として語るを得ず。
天の川を隔ててはるかかなたには彦星がいて、こちらにはこうこうと白くかがやく天の川の織姫がいる。そのきわめてほっそりした白い手を織姫はぬき出していて、サッサッとした音で織具の杼【ひ】をいそがしく通している。終日織っても彦星を思う心の乱れでなかなか布地のあや模様ができあがらないのだ、涕、泪で雨のようにこぼれている。この日天の河は清くすんでその上浅いという。彦星との距離も遠くはないのだ。そして逢えば互いに去って行く、また会えるのはどれほどのもないのだ。そうして、天の川は、水みちわたるただ一筋の川となり、二人はそれを隔ててことば一つ交わさず、目と目でじっと見つめるばかりなのだろう。

古詩十九首之十 (10) 漢詩<97>漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1404

4. 謝恵連(三九七-四三三)霊運の族弟、陳郡陽夏(河南省) の人、父方明は会稽郡の太守、恵達は幼より文才があり、族兄霊運の親愛を受けた。司徒影城王義旗の法曹参軍となったが、性は軽薄で官位には恵まれなかった。

 

落日隱櫞楹、升月照房櫳。

落ちゆく夕日は軒下や柱のかげに隠れ、さしのぼる月は室の窓を照らしている。

5. 櫞楹 大屋根の廂、軒下や柱。

6. 房櫳 部屋の窓、「櫳」は窓の大なるもの。

 

團團滿葉露、析析振條風。

まどかに宿る葉一面の露、所々と音をたてる枝吹く風、

7. 団団  ① まるいさま。まどかなさま。② 露などが多くつくさま。

蹀足循廣塗、瞬目層穹。

私は広やかな土橡にそうて足を運び、目をしはたいて高い高い大空をさがし見る。

8.  目をくぼる、索(H)め視る意。

9. 層穹 高空。南朝梁沉約《和劉雍州繪博山香爐》:“蛟螭盤其下,驤首盼層穹。”とある。

 

#2

雲漢有靈匹、彌年闕相從。

天の川の河原には世にも不思議な夫婦の星があるという、しかし、一年中、相に会うことがかなわないという。

10. 闕相從 そちらに行き従うことを欠く。

 

遐川阻暱愛、修渚曠清容。

はるかな川が愛しい相手をへだて、長い渚が活らな姿を遠のけている。

11. 暱愛 「暱愛」は近づき親しむ。親愛の意、文選には「眤愛」に作る。意義は同じ。

 

弄杼不成彩、聳轡驚前蹤。

この時、ひめ星は機の抒を動かしても、布地のあやができあがらず、手綱をあげ馬を駆ってシュッとしてゆっくりと、前方へと進み出す。

12. 聳 ①そびえる。そびやかす。そばだつ。高い。「聳然」「聳立」 類 崇・嵩(スウ②おそれる。おそれおののく。「聳懼(ショウク)」「聳動」 類 悚(ショウ③つつしむ。 ④すす(勧)める。 「聳」から始まる言葉聳峙(ショウジ· 聳然(ショウゼン· 聳動(ショウドウ· 聳立(ショウリツ· 聳り立つ(そそりた-つ· 聳つ(そばだ-つ· 聳える(そび-える)

昔離秋已兩、今聚夕無雙。

前に別れてから、秋はもうすでに二度も訪れた。今宵の契りこそは、またとなき機會である。

 

#3

傾河易廻幹、欵顏難久悰。

しかし、これから秋も深まれば、傾く天の河は、運行し易く、まごころこめたその顔をいつまでも愛でては居られない。

13. 傾河 時がたち、秋が深まれば天の川が西に傾くことを言う。

14. 廻斡 「斡」は転ずること。

15. 款顔 『文選』は「款情」に作る。「款」 はまこと、まごころの意。

 

沃若靈駕旋、寂寥雲幄空。

やがて手綱さばきもしなやかに、ひめ星の馬車はかえりゆき、後には雲のとばりが空しくひそまりかえっている。

16. 寂寥 心が満ち足りず、もの寂しいこと。ひっそりとしてもの寂しいさま。

17. 雲幄 雲幄(雲幄) (1).輕柔飄灑似雲霧的帷幄。《西京雜記》卷一:「 成帝設雲帳、雲幄、雲幕於甘泉紫殿,世謂三雲殿。」(2).雲霧似的四合帷幕,狀如宮室。借指殿廷。 南朝梁王僧孺《禮佛倡導發願文》:「道流雲幄,德感椒闈。」(3).狀如帳幔的雲。 南朝宋謝惠連《七月七日夜詠牛女》:「沃若靈駕旋,寂寥雲幄空。

 

留情顧華寢、遙心逐奔龍。

牽牛・ひこ星は後ろ髪ひかれる思いで美しく飾っている寝牀をみかえり、心遙かに去ってゆく織姫星を追いかける。

18. 華寢 きれいに飾った寝牀

奔龍 織姫星がどこも見向きもせず、一途に帰ってゆくこと。

 

沈吟為爾感、情深意彌重。

これを眺めやる私は、深く両星のことに感じてうち沈み、情意にさびしさがいよいよつのるばかりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

【字解集】雜詩三首其二 〔擣衣〕

擣衣 

1. (冬支度の一つ、絹布を砧でうって白練り絹を柔らかくする、その搗く音は滲みきった寒空に響く、遠く国境の守りに着く夫はいつまでもかえってこない、それでも夜なべをして縫い上げ、冬着のしたくをする)

2. 擣衣 (謝惠連)  布帛を、きぬたにのせて擣つ。そして衣を仕立てて、遠く出征した夫に送ろうとする、妻の心をのべたもの。

絹布を砧でうって白練り絹にし、衣を製する。秋の風物詩として手、出征の夫に送るために作業する女性について詠うものである。楽府題、雜曲歌辞。

『詩経』豳風(ひんぷう)「七月」(ふみづき)
七月流火、九月授衣。
一之日觱發、二之日栗烈。
無衣無褐、何以卒

三之日于耜、四之日舉趾、同我婦子。
饁彼南畝、田畯至喜。
(七月には流る火あり、九月衣を授く。
一の日は觱發たり、二の日は栗烈たり。
衣無く褐無くんば、何を以てか
を卒へん。
三の日 于(ここ)に耜(し)し、四の日 趾(あし)を舉ぐ、我が婦子とともに。
彼の南畝に饁(かれひ)す、田畯至り喜ぶ。)
に基づく句である。
<大意>七月には火星が西に流れる、九月には家族に衣を与えねばならぬ、十一月には風が寒くなり、十二月には激しく吹く、衣がなければ、どうして年を越せようか、明けて三月には鋤の手入れをし、四月には足を上げて耕さねばならぬ、我が妻子とともに、南の畑で働いていると、田んぼの役人さんがやってきて、喜びなさるだろう(流火:火は火星のこと、それが西へ流れるのを流火という、一之日:十一月をさす、田畯:田んぼを管轄する役人)

孟浩然『題長安主人壁』

久廢南山田,叨陪東閣賢。
欲隨平子去,猶未獻甘泉。
枕籍琴書滿,褰帷遠岫連。
我來如昨日,庭樹忽鳴蟬。
促織驚寒女,秋風感長年。
授衣當九月,無褐竟誰憐。

○促織 蟋蟀こおろぎ。中国ではこおろぎの鳴き声は機織りを促す声のように聞こえた。○寒女 貧乏な女。冬支度は井戸端で砧をたたいて冬着の準備をするため、その光景から冬支度をする女を寒女とする。 「擣()つ砧を臼にいれ、布を杵(棒杵)でつく。砧でつくのは洗濯ではなく、冬用の厚いごわごわした布を柔軟にするため。○秋風 あきかぜ。西からの風。砂漠を越して山越えをし、砂塵の吹き降ろしの風になる。
○授衣 冬着の準備をすること。冬の用意をすること。陰暦9月の異称。

杜甫『擣衣』
亦知戍不返,秋至拭清砧。
已近苦寒月,況經長別心。
寧辭擣衣倦,一寄塞垣深。
用盡閨中力,君聽空外音。

李白
李白『子夜呉歌其三 秋』

長安一片月、万戸擣衣声。
秋風吹不尽、総是玉関情。
何日平胡虜、良人罷遠征。

 
衡紀無淹度、晷運倐如催。
玉衛星はそのすじみちに従ってとどまることなく動きめぐり、天日の運行はせきたてられるようにただしく速かに動きすすむ。
 「北斗七星の中央の星」玉衡星と牽牛星。衡は北斗七星の第五星。『爾雅』に星紀は斗宿と牽牛星とある。・ すじみち、きまり。・ とどまる。・度 星の回転移動の度数・速度のこと。・ もよおし、うながす。追いかけ迫る意。・晷運 天日の運行。晷はひかげ。・ たちまち。

 

白露園滋菊、秋風落庭槐。
こうして、白露は中庭園の菊をしっとりとうるおしてくれるし、秋風は庭のえんじゅの葉を吹き落す。
・滋 潤す。・槐 えんじゅ。マメ科の植物。

 

肅肅莎雞羽、烈烈寒螿啼。
こおろぎは羽を動かし粛々と音をたてて、秋蟬、ひぐらしは烈烈と鳴いてうったえる。
肅肅 激しく飛ぶ鳥の羽の音。『詩経、唐風、鴇羽』「肅肅鴇羽、集于苞栩。」(肅肅たる鴇羽、苞栩に集る。)・莎雞 こおろぎ。促織。蟋蟀。・烈烈 声の多いさま。・寒螿 秋蟬。蝉に似て小さい、という。ひぐらしであろう。

 

#2

夕陰結空幕、霄月皓中閨。
また、夕方になると暗い雰囲気が人陰のない部屋の幕にこもり結び、宵月はねやの中まで白々とさしこみ照らす。

 

美人戒裳服、端飭相招攜。
美しい人達は着物を出して身づくろいをしている、そして飾り整えて互いに招きあって手を携えて行くのである。
美人 芸妓、ここではお妾さんというところであろうか、妻ではない。


簪玉出北房、鳴金步南階。
頭には玉のかんざしをさし北の部屋から出てきた、黄金でかざった腰の佩び珠を鳴らしながら南の階段へと歩いてくる。
簪玉 頭には玉のかんざし。・北房 かこわれた女性の部屋。

南階 外部に向けての出口のある階。

 

#3

楣高砧響發、楹長杵聲哀。
衣を打つ場所は軒が高くきぬたをうつ音を発しているし、柱が長いのできねの音が悲しげにひびきわたっている。
楣高 軒が高い衣をうつへや。井戸ばたのある部屋のようなところ。

楹長 柱が長い様子をいう。


微芳起兩袖、輕汗染雙題。」
そして、きぬたをうつ両方の袖からほのかなかおりが起ってくる、またかるい汗が左右二つの額を染めている。
雙題 左右二つの額。

 

紈素既已成、君子行不歸。
白ぎぬを既に縫い終わってしまったが、私の主は旅の行く先からまだ帰ってこない。
紈素 白の練り絹。細い絹織物を紈であり、素は白。

君子 夫。主。

 

#4

裁用笥中刀、縫為萬里衣。
さて箱の中から裁断刀を出して白ぎぬをたちきり、万里の遠くにある夫のための着物を縫い上げる。
 四角な箱。こおり。

・萬里衣 万里の旅に出ている人のために作る衣。


盈篋自予手、幽緘俟君開。
それをわが手でこころをこめて箱につめこんだのだ、念いりに荷造りしたのを、あなたが封印の深い閉じ目解き開かれるのを待つのである。
 長方形の竹の器。竹の行李。

幽緘 封印の深い閉じ目。


腰帶准疇昔、不知今是非。」
ただ着物の腰まわりや帯の長さなどは以前のままにしたが、今はそれでよいのか、わるいのか、わからないので心配と悲しみに耐えられないのである。
腰帶 衣の腰幅と帯。

 したがう。なぞらえる。ここでは、もとの裁(た)ち方・寸法を基準にすること。

疇昔 その昔。

 

 

 

 

 

 

 

【字解集】雜詩三首其三 〔代古〕

雜詩三首其三 《代古》

1. (服地を贈られそれを仕立てるについて贈り主を偲ぶ情を叙べた作)

2. この詩は服地を贈られそれを仕立てるについて贈り主を偲ぶ情を叙べた作である。

「古詩」十九首之十七の擬作である。「客従二遠方一来」 は前出(四四頁)「古詩」八首の第五首に見える。後出(二七〇頁)鮑令睴の「雑詩」第二首にも同題の擬作がある。

#1

客從遠方來、贈我鵠文綾。

客人が遠方から訪ね来て、わたしに鵠の模様のあるあや絹を贈り届けてくださった。

3. 客従遠方来 「古楽府」飲馬長城窟行の「客従遠方来、遺我双鯉魚、呼児烹鯉魚、中有尺素書」(客遠方より来たり、我に双鯉魚を遺ル、児を呼んで鯉魚を烹んとすれば、中に尺素の書有り)に由来する。手紙のこと。「鯉魚尺素」の略。鯉の腹の中から白絹(=素)に書かれた手紙が出てきた故事による。

「古詩」十九首之十七

孟冬寒氣至,北風何慘栗。愁多知夜長,仰觀眾星列。

三五明月滿,四五蟾兔缺。客從遠方來,遺我一書劄。

上言長相思,下言久離別。置書懷袖中,三字不滅。

一心抱區區,懼君不識察。

孟冬寒気至り、北風何ぞ慘栗たる。

愁多くして夜の表きを知り、仰いで衆星の列るを観る。

三五明月満ち、四五蟾兔【せんと】缺く。

客遠方より来り、我に一書札を遣る。

上には長く相思ふと言ひ、下には久しく離別すると言ふ。

書を懐袖【かいしゅう】の中に置き、三歳なるも字滅せず。

一心に區區を抱き、君の識察せざらんことを憤る。

古詩十九首之十七 漢の無名氏 (17) 紀頌之の漢詩ブログ1434

「客從遠方來,遺我一書劄。」
こうして辛い月日を過ごしたある日、遠方から訪ねて来た客が、わたしに一連の手紙を渡してくれた。
-018-#2 古詩八首其四 (古詩十九首之第十七首) 無名氏 紀頌之のブログ 7695

「古楽府」飲馬長城窟行

客従遠方来、遺我双鯉魚、呼児烹鯉魚、中有尺素書。

客遠方より来たり、我に双鯉魚を遺ル、児を呼んで鯉魚を烹んとすれば、中に尺素の書有り。

「古詩」八首之四

孟冬寒氣至、北風何慘慄。愁多知夜長、仰觀衆星列。

三五明月滿、四五蟾兔缺。客從遠方來、遺我一書扎。

上言長相思、下言久離置書懷袖中、三字不

一心抱區區、懼君不識察。

-018-#2 古詩八首其四 (古詩十九首之第十七首) 無名氏紀頌之のブロ 7695

古詩八首其之五

客從遠方來,遺我一端綺。相去萬餘里,故人心尚爾。

文彩雙鴛鴦,裁為合歡被。著以長相思,緣以結不解。

以膠投漆中,誰能別離此?

(古詩八首其の五)

客遠方より乗り、我に一端の綺を遣る。相去ること萬餘里なるも、故人の心 尚ほ爾り。

文彩は雙鴛鴦、裁ちて合歓の被と為す。著するに長相思を以てし、縁とるに結不解を以てす。

膠を以て漆中に投ぜば、誰か能く此を別離せん。

-019 古詩八首其五 (古詩十九首之第十八首) 無名氏  i紀頌之のブログ 7701

「雑詩」第二首〔擬客從遠方來〕   鮑令睴

客從遠方來、贈我漆鳴琴。木有相思文、絃有音。

終身執此調、寒不改心。願作陽春曲、宮商長相尋。

4. 鵠 鶴に似た渡り鳥の一種、「くぐい」「はくちょう」などとよばれ、雁よりは大きく頭長く、羽毛は白い。

 

貯以相思篋、緘以同心繩。

わたしはそれを合わせ蓋のある篋に貯えました、そして、夫を送り出した時の同心結と同じ華鬘結びのなわで封緘しました。

5. 同心繩 紐の結び方の一種、「同心結」、「華鬘結」などともいう。「華鬘」は仏堂内陣の装飾用のかけもの。

 

裁為親身服、著以俱寢興。

やがて時間が取れたので、裁ちきって肌着のきものを仕立て、寝具の中には倶寝の綿をつめものにした。

6. 俱寢興 寝興きを倶にするの意であろう。「長相思」の綿などと同じ隠語であろう。

 

#2

別來經年、歡心不可凌。

あの人と別れてから年月は経過している、昔の二人で過ごしたことをうれしく思う心は何ものにもかえられるものはない。

歡心 人の心をよろこばせること。また、二人で過ごしたことをうれしく思う心。

 

瀉酒置井中、誰能辯斗升。

俗な話に、酒を井戸の中に注ぎこんだら、水と酒との分量はわかるものではないというのがある。

 

合如桮中水、誰能判淄澠。

淄の水・澠の水を合わせて一つの杯の中に入れてまぜたら、どれが淄水か澠水か区別はつかない、われら二人の仲はちょうどその井戸の水と、杯の水のようなもので夫婦仲がよいです。

 さかずき。

判淄澠 淄水、澠水共に山東省にある川の名、昔斉の易牙という料理人がこの二水をまぜてもその味を知りわけたという故事をふまえた語。「古詩」(前出四五頁)に「膠を以て漆中に投ぜば誰か能くこれを別離せん」に倣った句。夫婦仲のよいたとえとして用いた。