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巻三-37-#1 雜詩五首其三代孟冬寒気至〔劉 鑠〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 10069

(悲愁の秋、亦過ぎようとしている時に、夫から手紙が届いた。私への愛に変わりはなかったと詠う。)

白露の下るは秋風の吹き来る始め、秋風の訪れは明月のあらわれる初めです。

夜も眠れず外を見ると、明月は高楼を照らし、白露はほの暗い土縁に光っている。

夏がすぎて涼風の吹き立ち、つむじ風が起こる頃には、次第に林の木の葉が落ちてまばらになるのが見られる。

 

 

 

 

玉 臺 新 詠  巻三

劉 鑠 雜詩五首

 

 

作者:劉鑠

雜詩五首其一 代行行重行行   

眇眇凌羡道、遙遙行遠之。廻車背京里、揮手於此辭。

堂上流塵生、庭中綠草滋。寒螿翔水曲、秋兔依山基。

芳年有華月、佳人無還期。日夕涼風起、對酒長相思。

悲發江南調、憂委子衿詩。卧看明鐙晦、坐見輕紈緇。

淚容曠不飭、幽鏡難復治。願垂薄暮景、照妾桑時。

 

雜詩五首其二 代明月何皎皎

落宿半遙城、浮雲藹層闕。玉宇來清風、羅帳延秋月。

結思想伊人、沈憂懷明發。誰謂行客遊、屢見流芳歇。

河廣川無梁、山高路難越。

 

雜詩五首其三 代孟冬寒氣至

白露秋風始、秋風明月初。明月照高樓、白露皎玄除。

迨及涼雲起、行見寒林疎。客從遠方至、贈我千里書。

先敘懷舊愛、末陳久離居。一章意不盡、三復情有餘。

願遂平生眷、無使甘言虛。

 

雜詩五首其四 代青青河畔草

淒淒含露臺、肅肅迎風館。思女御櫺軒、哀心徹雲漢。

端撫悲弦泣、獨對明鐙歎。良人久徭役、耿介終昏旦。

楚楚秋水歌、依依採菱彈。

 

雜詩五首其五 詠牛女

秋動清氛扇、火移炎氣歇。廣欄含夜陰、高軒通夕月。

安步林、傾望極雲闕。組幕縈漢陳、龍駕凌霄發。

誰云長河遙、頗覺促筵越。沈情未申寫、飛光已飄忽。

來對眇難期、今歡自茲沒。


  

 

 

 

 

玉臺新詠集 劉 鑠 《雜詩五首》

雜詩五首其三 《白露秋風始》

 

 

 

 

 

雜詩五首其二 代明月何皎皎

(遠く旅に公役で、或は、行商で出ている夫の帰りを待ちわびる妻の情を詠う:明月はどうしてこれほどに皎皎と明るく照らしているのであろうか、夫が居なくて、その代わりがあろうというのか。)

落宿半遙城、浮雲藹層闕。

夜空の星々は、遙かなる城郭の壁に半ば落ちかかり、浮き雲は高くそびえる門の高楼あたりをおぼろにかすめてゆく。

玉宇來清風、羅帳延秋月。

月明かりに美しい住居には清々しい風が訪れてくる、この閨のうすぎぬのとばりは秋の月かげを引きいれている。

結思想伊人、沈憂懷明發。

「同心結」を誓い合った日々の事を思うと、さらにわたしはあの人のことを思いつめるようになり、夜明けまで憂いに沈んで過ごすことになる。

誰謂行客遊、屢見流芳歇。

行役での旅先、あの人が遊び暮らす間に、花咲く春が幾たびか終り去るとはまったく思っていないのです。

河廣川無梁、山高路難越。

良人のいるところへ行きたいと思うけれど、河は広くて、橋はなく、山は高くて、路は越え難い女の足では無理なことです。

 

(雜詩五首其の二 明月 何ぞ皎皎たるに代らん)

落宿は遙城に半して、浮雲は層闕に藹たり。

玉宇に 清風 來り、羅帳は秋月を延く。

思を結びて 伊の人を想い、憂に沈みて明發まで懐う。

誰か謂わん 行客 遊びて、屡しば 流芳の歇むを見んとは。

河は廣くして 川に梁無く、山は高くして 路は越え難し。

 

雜詩五首其三 代孟冬寒氣至

(悲愁の秋、亦過ぎようとしている時に、夫から手紙が届いた。私への愛に変わりはなかったと詠う。)

白露秋風始、秋風明月初。

白露の下るは秋風の吹き来る始め、秋風の訪れは明月のあらわれる初めです。

明月照高樓、白露皎玄除。

夜も眠れず外を見ると、明月は高楼を照らし、白露はほの暗い土縁に光っている。

迨及涼雲起、行見寒林疎。

夏がすぎて涼風の吹き立ち、つむじ風が起こる頃には、次第に林の木の葉が落ちてまばらになるのが見られる。

#2

客從遠方至、贈我千里書。先敘懷舊愛、末陳久離居。

一章意不盡、三復情有餘。願遂平生眷、無使甘言虛。

 

(雜詩五首其の三 孟冬 寒氣至るに代る)

白露は秋風の始め、秋風は明月の初め。

明月は高樓を照し、白露は玄除に皎たり。

涼雲の起るに迨及し、行ゆく寒林の疎なるを見る。

#2

客遠方より至り、我に千里の書を贈る。

先づ懐舊の愛を敍し、末に久しく離居するを陳ぶ。

一章 意 盡きず、三復 情餘り有り。

願わくは平生の眷を逐げて、甘言をして虚ならしむる無れ。

 

 

  劉鑠雜詩五首

 其一  代行行重行行

眇眇凌長道長宋刻作羡/誤今從文選摇摇摇摇宋刻作遥/遥文選李善本亦作遥遥

註引左傳哉遥遥惟五臣本作摇摇吕/註曰摇摇心不安貎案既曰長道又曰之再曰摇摇

未免太複不必以左傳/為例也故改從五臣本回車背京里揮手於此辭堂上

流塵生庭中緑草滋寒螿翔水曲秋兔依山基芳年有

華月佳人無還期日夕凉風起對酒長相思悲發江南

調憂委子衿詩卧明鐙晦坐見輕紈緇淚容曠不

飾宋刻/作飭幽鏡難復治願垂薄暮景照妾桑

 其二  代明月何皎皎

落宿半城浮雲靄層闕玉宇來清風羅帳延秋月

思想伊人沈憂懐明發誰謂行客遊屢見流芳歇河廣

川無梁山髙路難越

 

 其三  代孟冬寒氣至

白露秋風始秋風明月初明月照髙樓白露皎元除迨

及凉雲起行見寒林疎客從方至贈我千里書先

懐舊愛末陳久離居一章意不盡三復情有餘願遂平

生眷無使甘言虚

 

其四   代青青河畔草

凄凄含露臺肅肅迎風館思女御櫺軒哀心徹雲漢端

撫悲絃泣獨對明鐙嘆良人久遥役耿介終昏旦楚楚

秋水歌呉顯令註曰秋疑作狄按孔子狄水之歌未聞/被之絃管且尤於閨情無與作狄非是疑

為緑水之訛淮南子曰手緑水之趣髙誘註緑/水古詩也琴操蔡邕五弄亦有緑水一曲

依依采菱彈

 

其五   詠牛女

秋動清風扇風宋刻作氛案氛不可言清/亦不可言扇今從藝文類聚火移炎氣歇

廣欄含夜陰髙軒通夕月安歩芳林傾望極雲闕

幕縈漢陳龍駕凌霄發誰云長河遥頗劇促筵越馮氏/詩紀

此句作頗覺促筵悦案此句言長河雖遥倐忽可渡更/於促筵之時越席相接雖措語稍澁非竟

不可訓釋馮氏因其難解而以意改之於古無據今仍從宋刻又/初學記藝文類聚皆載此詩而皆

無此二句案上二句言渡河下二句言曉無此二句似非情事當是類書/本輾轉相承謝惠連

七夕詩兩書亦皆無末二句其明證/

沈情未申冩飛光已飄忽來對眇難期今歡自

 

 

 

《雜詩五首其三 代孟冬寒氣至》現代語訳と訳註解説

(本文)

雜詩五首其三 代孟冬寒氣至

白露秋風始、秋風明月初。

明月照高樓、白露皎玄除。

迨及涼雲起、行見寒林疎。

 

(下し文)

(雜詩五首其の三 孟冬 寒氣至るに代る)

白露は秋風の始め、秋風は明月の初め。

明月は高樓を照し、白露は玄除に皎たり。

涼雲の起るに迨及し、行ゆく寒林の疎なるを見る。

 

(現代語訳)

(悲愁の秋、亦過ぎようとしている時に、夫から手紙が届いた。私への愛に変わりはなかったと詠う。)

白露の下るは秋風の吹き来る始め、秋風の訪れは明月のあらわれる初めです。

夜も眠れず外を見ると、明月は高楼を照らし、白露はほの暗い土縁に光っている。

夏がすぎて涼風の吹き立ち、つむじ風が起こる頃には、次第に林の木の葉が落ちてまばらになるのが見られる。

 

(訳注)

雜詩五首其三 代孟冬寒氣至

1. (悲愁の秋、亦過ぎようとしている時に、夫から手紙が届いた。私への愛に変わりはなかったと詠う。)

この詩もまた思婦の情を叙したものである。前出巻一「古詩八首」中第四首(四三頁) の擬作。

 

白露秋風始、秋風明月初。

白露の下るは秋風の吹き来る始め、秋風の訪れは明月のあらわれる初めです。

 

明月照高樓、白露皎玄除。

夜も眠れず外を見ると、明月は高楼を照らし、白露はほの暗い土縁に光っている。

玄除 「除」 は土縁のこと、注に門屏の問ともある。一本「元除」に作るものもあるが同義と見た。

 

迨及涼雲起、行見寒林疎。

夏がすぎて涼風の吹き立ち、つむじ風が起こる頃には、次第に林の木の葉が落ちてまばらになるのが見られる。

迨及涼雲 「造及」二字共に 「およぶ」 の意、「涼雲」は一本で「涼風」に作るものもある。