玉臺・巻42-2 -#8 秋胡詩一首(有懷誰能己)〔顏延之〕

 

 

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玉臺・巻42-2 -#8 秋胡詩一首(有懷誰能己)〔顏延之〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 10251

心に思うことがあるのを苦難であっても誰がやめることができよう。それ故、妻は少しばかり苦しい胸の内を述べてみる。
あの日別れてから離れて住んで年は移りゆく、一たび別れてのちは黄河の関所を隔て消息も絶えてしまった。
私は春が来でも時節のたのしみもなく、秋になるといつも早く寒くなるであろう夫の赴任地の事を思った。
そして夜通し明け方まで憂い、心配し眠れない時を過ごし、夜は初夜を引きずって、ねやで立ち上がり長いためいぎをついていたものだった。
心がいたみ悲しみの中でこの年も暮れてゆくのでした。夫の貴君が夕日の落ちる時にはますます旅人のやつれ顔をしておられる姿を思っていたのです。

 

 

 

 

玉臺新詠 巻四  (1

 

 

 

   七夕月下 王僧達

遠山歛雰祲、廣庭揚月波。氣往風集隟、秋還露泫柯。

節期已孱、中宵振綺羅。來歡詎終夕、收涙泣分河。

   爲織女贈牽牛 顏延之

婺女儷經星、姮娥棲飛月。慙無二媛靈、託身侍天闕。

閶闔殊未輝、咸池豈沐髪。漢隂不夕張、長河爲誰越。

雖有促讌期、方須凉風發。虚計双曜周、空遲三星沒。

非怨杼軸勞、但念芳菲歇。

   秋胡               九分割

椅梧傾高鳳、寒谷待鳴律。影響豈不懷、自達毎相匹。

婉彼幽閑女作嬪君子室峻節貫秋霜明艶侔

朝日嘉運我從欣願自此

燕居未及歡良人顧有違巾千里外結綬登

畿戒徒在昧旦左右來相依驅車出郊郭行路正

倭遲存爲久離沒爲長不

嗟余怨行役三陟窮晨暮嚴駕越風寒觧鞍犯霜

露原隰多悲凉廻飈卷高樹離獸起荒蹊驚鳥縱

橫去悲哉宦子榮此山川

迢遥行人遠婉轉年運徂良時爲此日月方

除孰知寒暑積僶俛見榮枯暮臨空房凉風

坐隅寢興日巳寒白露生庭蕪

勤役從歸願反路遵山河昔辭秋未素今也

華蚕月歡時暇桑野多經過佳人從所務窈窕援

高柯傾城誰不顧弭節停中阿

年徃誠思勞事遠闊音形雖爲五載相與昧

生捨車遵往路鳧藻馳目成南金豈不重聊自意

所輕義心多苦調密比金玉聲

高節難久淹朅來空復辭遲遲前途盡依依造門

基上堂拜嘉慶入室問何之日暮行採歸物色桑

楡時美人望昏至慙嘆前相持

有懷誰能己聊用申苦難離居殊年

關春來無時豫秋至應早寒明發動愁心閨中起

長歎慘悽方晏落日

高張生絶絃聲急由調起自昔枉光塵結言固終

如始何久爲百行愆諸已君子失時義誰與

沒齒愧彼行路詩甘之長川汜

   翫月城西門廨中 鮑昭

始見西南樓纎纎如玉鈎未映東北墀娟娟似蛾

眉蛾眉蔽珠櫳玉鈎隔綺窓三五二八時千里與

君同夜移衡漢落徘徊帷幌中歸華先委露

早辭風客厭辛苦仕子倦飄塵沐瀚自公日

慰及私辰蜀琴抽白雪郢曲繞陽春肴乾酒未缺

金壼啓夕輪廻軒駐輕蓋留酌待情人

   代京雒篇

鳳樓十二重四八綺窓繡桷金蓮花桂柱玉

龍珠簾無隔露羅幌不勝風寳帳三千所爲爾一

朝容揚芬紫烟上垂綵綠雲中春吹廻白日霜歌

落塞鴻但懼秋塵起盛愛逐衰篷坐視靑苔滿臥

對錦筵空琴瑟縱橫散舞衣不復縫古來皆歇薄

君意豈獨濃唯見雙黃鵠千里一相從

 


 

 

 

 

玉臺新詠集 顏延之  《秋胡詩》§8 

 

 

 

 

 

(§8
有懷誰能已?聊用申苦難。
心に思うことがあるのを苦難であっても誰がやめることができよう。それ故、妻は少しばかり苦しい胸の内を述べてみる。
離居殊年載,一別阻河關。
あの日別れてから離れて住んで年は移りゆく、一たび別れてのちは黄河の関所を隔て消息も絶えてしまった。
春來無時豫,秋至恒早寒。
私は春が来でも時節のたのしみもなく、秋になるといつも早く寒くなるであろう夫の赴任地の事を思った。
明發動愁心,閨中起長歎。
そして夜通し明け方まで憂い、心配し眠れない時を過ごし、夜は初夜を引きずって、ねやで立ち上がり長いためいぎをついていたものだった。
慘淒方晏,日落遊子顔。
心がいたみ悲しみの中でこの年も暮れてゆくのでした。夫の貴君が夕日の落ちる時にはますます旅人のやつれ顔をしておられる姿を思っていたのです。
懐ふこと有れば誰か能く已【や】まん、聯【いささ】か用て苦難を申【の】べん。
離居【りきょ】して年載【ねんさい】を殊【こと】にし、一別して河關【かかん】に阻【へだ】てらる。
春末るも時に豫【たの】しむこと無く、秋至れば恒に早く寒かるべし。
明發【めいはつ】まて愁心を動かし、閨中【けいちゅう】に起って長歎【ちょうたん】す。
慘淒【さんせい】す歳【とし】方【まさ】に晏【く】るるときには、日は落つらん遊子【ゆうし】の顔にと。

 

《秋胡詩》現代語訳と訳註  顔延之(延年)

 (本文) (8)  
有懷誰能已?聊用申苦難。
離居殊年載, 一別阻河關。
春來無時豫, 秋至恒早寒。
明發動愁心, 閨中起長歎。
慘淒
方晏, 日落遊子顔。


(下し文)
懐ふこと有れば誰か能く已【や】まん、聯【いささ】か用て苦難を申【の】べん。
離居【りきょ】して年載【ねんさい】を殊【こと】にし、一別して河關【かかん】に阻【へだ】てらる。
春末るも時に豫【たの】しむこと無く、秋至れば恒に早く寒かるべし。
明發【めいはつ】まて愁心を動かし、閨中【けいちゅう】に起って長歎【ちょうたん】す。
慘淒【さんせい】す歳【とし】方【まさ】に晏【く】るるときには、日は落つらん遊子【ゆうし】の顔にと。


(現代語訳(第八首)
心に思うことがあるのを苦難であっても誰がやめることができよう。それ故、妻は少しばかり苦しい胸の内を述べてみる。
あの日別れてから離れて住んで年は移りゆく、一たび別れてのちは黄河の関所を隔て消息も絶えてしまった。
私は春が来でも時節のたのしみもなく、秋になるといつも早く寒くなるであろう夫の赴任地の事を思った。
そして夜通し明け方まで憂い、心配し眠れない時を過ごし、夜は初夜を引きずって、ねやで立ち上がり長いためいぎをついていたものだった。
心がいたみ悲しみの中でこの年も暮れてゆくのでした。夫の貴君が夕日の落ちる時にはますます旅人のやつれ顔をしておられる姿を思っていたのです。


 (訳注)
有懷誰能已?聊用申苦難。

心に思うことがあるのを苦難であっても誰がやめることができよう。それ故、妻は少しばかり苦しい胸の内を述べてみる。


離居殊年載,一別阻河關。
あの日別れてから離れて住んで年は移りゆく、一たび別れてのちは黄河の関所を隔て消息も絶えてしまった。
77. ・殊年載 年が変わる。 

78. ・阻河関 黄河の関所を隔て行くこともできない。


春來無時豫,秋至恒早寒。
私は春が来でも時節のたのしみもなく、秋になるといつも早く寒くなるであろう夫の赴任地の事を思った。
79. ・無時豫 時節に楽しむこともない。豫は逸楽。 


明發動愁心,閨中起長歎。
そして夜通し明け方まで憂い、心配し眠れない時を過ごし、夜は初夜を引きずって、ねやで立ち上がり長いためいぎをついていたものだった。
80.
 ・明発 早朝、夜が明けて光が発する時。夜は初夜を引きずっているということ。 
 

慘淒方晏,日落遊子顔。
心がいたみ悲しみの中でこの年も暮れてゆくのでした。夫の貴君が夕日の落ちる時にはますます旅人のやつれ顔をしておられる姿を思っていたのです。
81. ・慘淒 心がいたみ悲しむ。 

82. ・ 暮れる。 

83. ・遊子顔 夫の旅にやっれた顔を思い浮かべる。