玉臺・巻四-13 學阮步兵體一首〔王 素〕

 

 

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玉臺・巻四-13 學阮步兵體一首〔王 素〕Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 10559

(夫婦の関係を君臣の寵愛関係に比し、阮籍の詩體にならって詠ったもの)

じっと心を沈めると遠いさまざまのことが思い起こされ、胸がふさがって恋しい人のことがあれこれと思いめぐらされる。

そしておぼろげに箱の音が聞こえると、鳳凰が鳴きながら秦姫弄玉を迎えにきて、

簫史と共々翼に乗せて飛び去ったというが、そのように雌雄互いに巽を連ね雲間に羽を交わし、睦み親しんで、互いに相携えて飛びゆくような楽しい気持ちにもなる。

しかし寵愛を得て、今を時めいて栄華を誇る人々に物申したい。人の寵愛、世の栄利はいつまでも永続きするものではないということである。

昔のあの詩經邶風「谷風」の詩を見るがいい。涇水の濁流に渭水の清流が注ぐと清濁はおのずとはっきり区別されると歌っています。捏洞に比べてやがて斥けられる運命の訪れもないとは限りませぬ。

 

 

 

 

玉臺新詠 巻四  (4)王素 一首

 

 

 

學阮步兵體    王素

(夫婦の関係を君臣の寵愛関係に比し、阮籍の詩體にならって詠ったもの)

沈情發遐慮、紆懷所思。

じっと心を沈めると遠いさまざまのことが思い起こされ、胸がふさがって恋しい人のことがあれこれと思いめぐらされる。

髣髴聞簫管、鳴鳳接嬴

そしておぼろげに箱の音が聞こえると、鳳凰が鳴きながら秦姫弄玉を迎えにきて、

連緜共雲翼、嬿婉相攜持。

簫史と共々翼に乗せて飛び去ったというが、そのように雌雄互いに巽を連ね雲間に羽を交わし、睦み親しんで、互いに相携えて飛びゆくような楽しい気持ちにもなる。

寄言芳華士、寵利不常期。

しかし寵愛を得て、今を時めいて栄華を誇る人々に物申したい。人の寵愛、世の栄利はいつまでも永続きするものではないということである。

涇渭分清濁、視彼谷風詩。

昔のあの詩經邶風「谷風」の詩を見るがいい。涇水の濁流に渭水の清流が注ぐと清濁はおのずとはっきり区別されると歌っています。捏洞に比べてやがて斥けられる運命の訪れもないとは限りませぬ。

 

(學阮步兵體)

沈情 遐慮を發し、紆鬱 所思を懷ふ。

髣髴として簫管を聞く、鳴鳳 嬴を接す。

聯綿として雲翼を共にし、嬿として 相攜持す。

言を寄す芳華の士に、寵利は常期あらず。

涇渭は清濁分る、よ彼の谷風の詩を。

 

 

《學阮步兵體》現代語訳と訳註解説

(本文)

學阮步兵體

沈情發遐慮、紆懷所思。

髣髴聞簫管、鳴鳳接嬴

連緜共雲翼、嬿婉相攜持。

寄言芳華士、寵利不常期。

涇渭分清濁、視彼谷風詩。

 

(下し文)

(學阮步兵體)

沈情 遐慮を發し、紆鬱 所思を懷ふ。

髣髴として簫管を聞く、鳴鳳 嬴を接す。

聯綿として雲翼を共にし、嬿として 相攜持す。

言を寄す芳華の士に、寵利は常期あらず。

涇渭は清濁分る、よ彼の谷風の詩を。

 

(現代語訳)

(夫婦の関係を君臣の寵愛関係に比し、阮籍の詩體にならって詠ったもの)

じっと心を沈めると遠いさまざまのことが思い起こされ、胸がふさがって恋しい人のことがあれこれと思いめぐらされる。

そしておぼろげに箱の音が聞こえると、鳳凰が鳴きながら秦姫弄玉を迎えにきて、

簫史と共々翼に乗せて飛び去ったというが、そのように雌雄互いに巽を連ね雲間に羽を交わし、睦み親しんで、互いに相携えて飛びゆくような楽しい気持ちにもなる。

しかし寵愛を得て、今を時めいて栄華を誇る人々に物申したい。人の寵愛、世の栄利はいつまでも永続きするものではないということである。

昔のあの詩經邶風「谷風」の詩を見るがいい。涇水の濁流に渭水の清流が注ぐと清濁はおのずとはっきり区別されると歌っています。捏洞に比べてやがて斥けられる運命の訪れもないとは限りませぬ。

 

(訳注)

學阮步兵體

1. (夫婦の関係を君臣の寵愛関係に比し、阮籍の詩體にならって詠ったもの)

2. 【題意】題名の阮歩兵とは魏の阮籍、竹林七賢の一人。歩兵校尉となった。この詩はその詩体をまねた作で、夫婦の関係を君臣の関係に比し、君寵を得て時めいてもたよりにならぬことを諷したもので、単なる男女の情詩ではない。

王素(418471)字は休業、娘邪(雪)臨折(琶(山東省)の人、母の亡後隠盾、田園の生活を営んだ。孝文帝即位後しばしば召されたが皆辞して受けず、声誉甚だ高かった。山中に眩虫(はやすて)が屠った。声は清らかであったが形は醜くかった。そこで「蚿賦」を作って自らに比した。

3. 王 素は、南朝宋の隠者。本貫は琅邪郡臨沂県。平固県令の王元弘の子として生まれた。貧家に生まれて老母に孝事した。はじめ廬陵国侍郎となったが、母が死去したため、辞職して喪に服した。喪が明け、廬陵王劉紹が江州刺史となると、親しい人に旧居を修理して住むよう勧められたが、王素はそれを断った。単身で東陽に赴いて、隠居して仕えず、田園を経営して自立の生活を送った。文章を愛好したが、あまり人づきあいをしなかった。孝武帝が即位すると、太子舎人として召されたが、就任しなかった。大明年間、江夏王劉義恭に太宰倉曹属として招かれたが、赴かなかった。470年(泰始6年)、明帝に太子中舎人として召されたが、やはり就かなかった。山中に住むヤスデの声を好んで、人に聴かせたがったが、その形が醜く嫌われたため、「蚿賦」を作って宣伝につとめた。471年(泰始7年)、死去した。享年は54

 

沈情發遐慮、紆懷所思。

じっと心を沈めると遠いさまざまのことが思い起こされ、胸がふさがって恋しい人のことがあれこれと思いめぐらされる。

4. 遐慮 遠いさきを慮ること。

5. 紆 思いめぐらしふさぎこむこと。

 

髣髴聞簫管、鳴鳳接嬴

そしておぼろげに箱の音が聞こえると、鳳凰が鳴きながら秦姫弄玉を迎えにきて、

6. 髣髴 それとはなしおぼろげなさま。ここほとりとめなく連想する意であろう。

7. 鳴鳳接嬴 「麗しは秦国の姓、「蔵妃」は弄玉をいう。ここは簫史・弄玉の故事を引用した。泰の穆公の女弄玉が籍史について請を学んだ。ところが鳳凰が来てその屋上に止まった。穆公はそこで鳳凰台を作って二人を槙ませたところ、或る日、二人は鳳凰に来って飛び去ったという。

 

連緜共雲翼、嬿婉相攜持。

簫史と共々翼に乗せて飛び去ったというが、そのように雌雄互いに巽を連ね雲間に羽を交わし、睦み親しんで、互いに相携えて飛びゆくような楽しい気持ちにもなる。

8. 雲翼 雲中に飛ぶ翼の意。

9. 嬿 うちとけて睦みあうこと。

 

寄言芳華士、寵利不常期。

しかし寵愛を得て、今を時めいて栄華を誇る人々に物申したい。人の寵愛、世の栄利はいつまでも永続きするものではないということである。

10. 芳華士 君寵を得て、花と栄える人々。

 

涇渭分清濁、視彼谷風詩。

昔のあの詩經邶風「谷風」の詩をご見るがいい。涇水の濁流に渭水の清流が注ぐと清濁はおのずとはっきり区別されると歌っています。捏洞に比べてやがて斥けられる運命の訪れもないとは限りませぬ。

11. 涇渭分清濁 『詩経』谷風篇に「涇以渭濁,湜湜其沚。宴爾新昏,不我屑以。」(涇水は渭を以て濁る。湜湜たる其の沚(なぎさ)。爾の新婚を宴し、我を屑(いさぎよ)しとして以(もち)いず)先妻が新婦に対することを述べ、夫婦の道を失ったことをそしった詩である。

湜湜」は水のすみわたったさま。渭水・涇水は黄河の支流、涇水は濁り、渭水は清い。先妻か新婚の女のために悪しきものとされるのをたとえたものである。

12. 谷風詩 夫に棄てられた妻の悲怨をうたった「棄婦怨」しである。