201852

の紀頌之"6"つの校注Blog

勞勞亭歌-#2

答馮宿書〔#07(§2-3

自平

女冠子二首其二

雜詩九首【字解集】B

晩年の班固

李白詩

韓愈詩

杜甫詩

花間集

玉臺新詠

古代史女性論

 

 

201852

の紀頌之”6”つの校注Blog

10年のBLOGの集大成

   李白総合案内

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、現在、李白詩全詩 訳注

Ⅰ李白詩

(李白集校注)

749年 8-#2《勞勞亭歌-#2(卷七(一)五一三)》漢文委員会kanbuniinkai 紀 頌之の李白詩訳注解説Blog 10527

LiveDoo

rBlog

746-【字解集】21.魯東門觀刈蒲 22.魯郡堯祠送五之琅琊 23.魯郡堯祠送張十四遊西北Ⅰ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之 李白詩集Blog9884

孟浩然

李白詩

謝霊運

司馬相如 《子虛賦 ・上林賦》

揚雄 《甘泉賦》

諸葛亮 出師表

曹植詩65

兩都賦序・西都賦・東都賦

李白全詩

漁父辞(屈原

楚辞・九歌》東君

《楚辞九辯》

 

 

 

 

10年のBLOGの集大成

●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注

807年-10 元和二年40歳《答馮宿書》〔#07(§2-3)〕Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之Blog10521

LiveDoo

rBlog

807年-05元和二年40歳《【字解集】》〔酬裴十六功曹巡府西驛塗中見寄・記夢〕Ⅱ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之Blog10066

・李商隠詩 (1) 136首の75

・李商隠詩 (2) 135首の61

韓愈1 ・孟郊・張籍と汴州乱41

index-2[800年~804年]27

index-3 805年陽山から江陵36

index-4 806年 39 江陵・国子博士25

index-5 806年39歳(2)25

index-6 807~809年 20

index-7[810年~811年 44歳] 34

index-8 [812年~814年47歳]46

index-9[815年~816年 49歳57

index-10[817年~818年 51歳]「平淮西碑」28

index-11 819年『論佛骨表』左遷 38

index-12 820 國子祭酒18

index-13 821年~822年 22

index-14 57歳・病気のため退職。没す14

韓愈 哲学・儒学「五原」

孟郊

 

10年のBLOGの集大成

 

 

 

●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"

Ⅲ 杜詩

詳注

767年-246#3 錦樹行(卷二○(四)一八○八)#3卷二○(四)一八○八注(1258) Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10466

LiveDoo

rBlog

767年-集-21 【字解集】 ・寄峽州劉伯華使君四十韻  Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9366

767年 【字解集】152.課小豎鉏斫舍北果,林枝蔓荒穢淨,訖移床,三首 155.反照 157.向夕 Ⅲ 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9645

杜甫詩(1)736~751年  53

杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73

杜甫詩(3)45歳 安史の乱に彷徨う 26

杜甫詩(4)757年、左拾遺 43

杜甫詩(5)758年47歳 左遷 53

杜甫詩(6)759年 三吏三別 44

杜甫詩(7)759年秦州詩 66

杜甫詩(8)759年同谷紀行、成都紀行36

杜甫詩(9)760年、49歳 成都 45

杜甫詩(10)761年、50歳 成都82

杜甫詩(11)762年蜀中転々43

杜甫詩(12)762年 蜀中転々 49

(13)763年蜀中転々 96

 (14)764年 三月成都へ帰る 100

 (15)765年正月幕府を辞す 63

(16-1) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)80

(16-2) 766年雲安、暮春、夔州 168首 の(1)81

 

杜甫詩 (17-1)767年夔州・西閣・赤甲・瀼西132

杜甫詩 (17-2) 767年・瀼西・東屯 133

杜甫詩 (18)768年江陵・公安縣・岳州 78

杜甫詩 (19)769年・洞庭湖・潭州・衡州 78

杜甫詩 (20)770年・洞庭湖・潭州・衡州。27

杜甫詩 (21)洩れ分(未詳分)・散文

杜甫詩 全詩 総合案内 

●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている。花間集連載開始。

Ⅳブログ詩集

漢・唐・宋詞

花間集 訳注解説 (420)回目《孫光憲巻八27女冠子二首其二》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10530 (05/02)

  fc2

Blog

花間集 訳注解説 (313)回目和凝【字解集】11柳枝三首  12.漁父一首》 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ9639 (12/07)

 

 

 

10年のBLOGの集大成

 

●花間集全詩●森鴎外の小説の”魚玄機”詩、芸妓”薛濤”詩。唐から五代詩詞。花間集。玉臺新詠連載開始

.唐五代詞詩・女性

・玉臺新詠

3.鮑照 雜詩九首【字解集】A  Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻四ブログ10545

LiveDoo

rBlog

巻三-29 【字解集】雜詩三首其一~其三  Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 10077

●薛濤の全詩

●花間集(1

●花間集(2

●花間集(3

●花間集(4

●花間集(5

●魚玄機全詩

●花間集(6

●花間集(7

●花間集(8

●花間集(9

●花間集10

Ⅵ唐代女性論         ninjaブログ

Ⅲ 女性文学者班昭とその家系(班家の人びと)) 《§-3 班固と『漢書』》Ⅲ-§-3-4.史記・漢書両書の社会的背景の相違 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ10511

 ■最近Best5 賦・詩・詞(漢詩4ブログ各部門)

漢詩総合サイト 07ch

杜甫全詩案内

韓愈全詩案内

李白全集

李白詩のサイト

古詩源

花間集案内

漢詩・唐詩・宋詩研究

http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/

 

 3.鮑照 雜詩九首【字解集】B  Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻四ブログ10552

 

 

 

 

 

玉臺新詠 巻四  (3)鮑照 九首

 

 

3. 鮑照

  巻43雜詩九首

              43-1-1.雜詩九首其一(翫月城西門)

始見西南樓、纎纎如玉鉤。未映東北墀、娟娟似蛾眉。

蛾眉蔽珠籠、玉鉤隔綺窗。三五二八時、千里與君同。

夜移衡漢落、徘徊帷幌中。歸華先委露、別葉早辭風。

客遊厭辛苦、仕子倦飄塵。休澣自公日、晏慰及私晨。

蜀琴抽白雪、郢曲繞陽春。肴乾酒未缺、金壺夕輪。

廻軒駐輕葢、留酌待情人。

 

              43-1-2.雜詩九首其二(代京洛篇)

鳳樓十二重、四八綺窗。肅桷金蓮華、桂柱玉盤龍。

珠簾無隔露、羅幌不勝風。寳帳三千萬、為爾一朝容。

揚芬紫烟上、垂綵綠雲中。春吹廻白日、霜歌落塞鴻。

但懼秋塵起、盛愛逐衰蓬。坐視青滿、卧對錦筵空。

琴筑縱橫散、舞衣不復縫。古來皆歇薄、君意豈獨濃。

惟見雙黃鵠、千里一相從。

 

              43-1-3.雜詩九首其三(擬樂府白頭吟)

直如朱絲繩、清如玉壺冰。何慙宿昔意、猜恨坐相仍。人情賤恩舊、世義逐衰興。

毫髮一為瑕、丘山不可勝。食苗實碩鼠、點白信蒼蠅。鳧鵠遠成美、薪芻前見凌。

申黜褒女進、班去趙升。周王日淪惑、漢帝益嗟稱。心賞猶難恃、貌恭豈易憑。

古來共如此、非君獨撫膺。

 

              43-1-4.雜詩九首其四(採桑詩)

季春梅始落、女工事蠶作。採桑淇洧間、還戲上宮閣。早蒲時結陰、晚篁初解籜。

藹藹霧滿閨、融融景盈幕。乳燕逐草蟲、巢蜂拾花萼。是節最暄妍、佳服又新爍。

歛歎對回塗、揚歌弄場藿。抽琴試思、薦珮果成託。承君郢中美、服義久心諾。

衞風古愉豔、鄭俗舊浮薄。虛願悲渡湘、空賦笑瀍洛。盛明難重來、淵意為誰涸。

君其且調絃、桂酒妾行酌。

 

              43-1-5.雜詩九首其五(夢還詩)

銜淚出郭門、撫劍無人逵。沙風闇塞起、離心眷畿。夜分就孤枕、夢想暫言歸。

孀婦當笑、繅絲復鳴機。慊欵論久別、相將還綺帷。靡靡簷下涼、朧朧窗裏煇。

刈蘭爭芬芳、採菊競葳蕤。開奩奪香蘇、探袖解纓徽。寐中長路近、覺後大江違。

驚起空歎息、恍惚神魂飛。白水漫浩浩、高山壯巍巍。波潮異往復、風霜改榮衰。

此土非吾土、慷慨當訴誰。

 

              43-1-6.雜詩九首其六(擬古)

河畔草未黃、胡雁已矯翼。秋蛩扶吟、寒婦晨夜織。

征人還、流傳舊相識。聞君上隴時、東望久歎息。

宿昔衣帶改、旦暮異容色。念此憂如何、夜長憂向多。

明鏡塵匣中、寳瑟生網羅。

 

              43-1-7.雜詩九首其七(詠雙燕)

雙燕戲雲崖、羽翮始差池。出入南閨裏、經過北堂陲。意欲巢君幕、層楹不可窺。

沈吟芳晚、徘徊韶景移。悲歌辭舊愛、銜泥覓新知。

 

              43-2-8.雜詩九首其八贈故人二首其一

寒灰滅更燃、夕華晨更鮮。春氷雖暫解、冬氷復還堅。佳人捨我去、賞愛長絶緣。

歡至不留時、每感輒傷年。

 

              43-2-9.雜詩九首其九贈故人二首其二

雙劍將別離、先在匣中鳴。煙雨交將夕、從此遂分形。雌沈江水、雄飛入楚城。

江深無底、楚城有崇扄。一為天地別、豈直阻幽明。神物終不隔、千祀儻還并。

 

 

    

飽照(421465?)字は明通、東海(江蘇省)の人、宋の元嘉・大明時代の詩人。謝霊運・森延之と並び称せられた。初め中書舎人に任ぜられたが、後に臨海王子頊のために出でて参軍となり、叛乱に座し、反乱を起こした兵士に殺害された。

その詩は選逸を以て称せられ、特に楽府に長じ、漢・魏の作家も及ばぬところを発揮し、後代李白・杜甫の先駆ともなった。

 

 

 

 

 

 

玉臺新詠集 鮑照.雜詩九首其五~九《字解集B

 

 

 

 

 

 

雜詩九首其五(夢還詩)

1. (夢で故郷に帰り、妻に逢って、その様子を述べ、安らぎを覚えたと詠う)

2. 【題意】一本に「夢帰郷」とも題する。夢に故郷に帰って妻に逢うことを叙べた詩である。夫は塞北に旅し、妻は江南に留守宅をまもっている。

 

銜淚出郭門、撫劍無人逵。

涙ぐみながら城門を立ち出で、剣をなでつつ人の通わぬ道をゆく。

3. 郭門 長城の塞門を指す

4. 逵 九万に通ずる道。

 

沙風闇塞起、離心眷畿。

沙浜を抜けて吹く風は長城を暗くするばかりに吹き荒れる。旅愁をいだきつつ故郷の空や、都の方をかえりみる。

○郷畿 故郷、王駿。南方をさす。

 

夜分就孤枕、夢想暫言歸。

夜中、独り寝の枕につくと、夢の中で暫く故郷に帰ることとなった。

 

-#2

孀婦當笑、繅絲復鳴機。

見ると、独り暮らしの妻は戸口で私を見て、嘆くばかりではいきてゆけぬ、無理に笑って糸を巻いたり、機音をたてたりして屠る。

5. 孀婦  夫と死別し、再婚していない女性。未亡人。寡婦。

6. 当戸笑 「『宋刻』本は「笑」に作るも、『考異』本の説に「歎」とあるが、夢の中で笑顔で迎えてくれたと考える。。

 

慊欵論久別、相將還綺帷。

会うた嬉しさに、うちとけて永の別れの事など語らい、相携えて美しいとばりの中へとかえった。

7. 慊欵 「慊」音カフ、あきたる。音ケン、あきたらず。

 

靡靡簷下涼、朧朧窗裏煇。

簷の下にはほのかに涼しい気がかよい、窓の中にはおぼろに燈火がかがやいている。

8. 靡靡 よわよわしいきま。

9. 朧朧 ぼうっとかすんでいるさま。ぼんやり。

 

43-1-5.--3

刈蘭爭芬芳、採菊競葳蕤。

妾の貌姿は刈りとった蘭葦と香りを争う如く、折り採った菊花と美しさを競うようでもある。

10.  葳蕤 草花の垂れて美しいさま。

 

開奩奪香蘇、探袖解纓徽。

やがて小箱を開いて香り草をとり集め、袖を探って香い嚢のひもを解くのであった。

11. 香蘇 香草。

12.  纓徽 「纓」は「ひも」、「徽」は「韓」 に通じ、婦人のもつにおいぶく

 

寐中長路近、覺後大江違。

夢の中では長い路のりも近いが、目ざめて見れば大江とは遠く隔たっている。

 

43-1-5.--4

驚起空歎息、恍惚神魂飛。

驚き起き上がれば、ただ嘆息をもらすのみだし、夢であっても、心奪われてうっとりとして、わが魂は故郷の空にいそぎ飛ぶ。

13. 驚起 おどろいて起きること。

14. 恍惚 1 物事に心を奪われてうっとりするさま。2 意識がはっきりしないさま。3 老人の、病的に頭がぼんやりしているさま。

 

白水漫浩浩、高山壯巍巍。

しかし妻と自分の間には白い水がひろくたたえ、高い山がいかめしくそびえ立っているのみである。

15. 浩浩 1 水がみなぎり広がっているさま。「大海哮()けり、―又―たり」〈蘆花・自然と人生〉2 果てしなく広々としているさま。

16. 巍巍 ① 高く大きいさま。② おごそかで威厳のあるさま。

 

波潮異往復、風霜改榮衰。

潮は朝と晩とによって往(干)と復(満)とが異なり、風や霜はその去来によって、花の栄えと、衰とをかえてしまう。

17. 波潮異往復 潮の満ち引きを言う。

 

此土非吾土、慷慨當訴誰。

ものみな周囲に影響されるのが常、今居るこの地は私の本来の土地ではないのだから、今さらなげいて見ても誰に訴えようもない。

 

 

 

雜詩九首其六(擬古)

1. (河畔の家に住んでいる思婦が瀧西征戍の夫を思いやって詠う)

2. 河畔の思婦が瀧西征戍の夫を思いやる詩である。「擬古」とあるが、その原詩は明らかでないが、一般的に、古詩十九首など、詩經などに擬する場合が多い。

李白に、擬古,十二首がある。

擬古,十二首之七

(古詩をまねて自分の思いをのべたもの)

1.(古詩の体に擬したと称して、自己の感慨を寄せたものである。不朽に伝えられる功名を立てて麒麟閣の栄誉を得たいと思っている事を詠う)

2. 不朽に伝えられる功名を立てて麒麟閣の栄誉を得たいと思っている事を詠ったものである。

 

 

 

河畔草未黃、胡雁已矯翼。

黄河のほとり、草はまだ黄ばまぬのに、朗の雁はすでに翼をあげて飛んできます。

3. 河畔 夫が征戍している西域、黄河最上流地域とは、同じ水でつながっている。

4. 胡雁 空も一つでつながっている。

 

秋蛩扶吟、寒婦晨夜織。

秋のこおろぎは戸口の両わきに吟じている。妻は寒さに向かうので、朝晩、はた織り仕事に懸命にいそしんでいる。

 

征人還、流傳舊相識。

時に昨年のこと出征の人が帰って来ていうには、戦地での知り合い人だとのことであった。

5. 旧相識 もとの知りあい、前後の詩意から、征人の知り合い、すなわち女の夫。

 

#2

聞君上隴時、東望久歎息。

うわさに聞けば、夫は隴坂に上った時に、わたしの居る東の方を眺めて長いこと嘆息して居られたとのことであった。

6. 隴 甘粛省西方にある山名、また坂名。

 

宿昔衣帶改、旦暮異容色。

そして、それからは痩せて、衣も帯も体に合わなくなり、明け暮れごとに姿かたちも違って来られたとのことであった。

 

念此憂如何、夜長憂向多。

そのことを思うてわたしの心配はいかばかりであろうか、秋が深まり、夜長になるにつれて、その心配は猶更募るはかりである。

7. 憂向多 一本「憂更多」に作る。

 

明鏡塵匣中、寳瑟生網羅。

それからは立派な鏡にだって、匣におさめて塵の積もるままにされ、立派な瑟琴にも蜘妹の網が張られているのである。

9. 塵匣 ほこりのたまったはこ。

 

 

 

雜詩九首其七(詠雙燕)

1. (かつて仕えた主人に棄てられた夫婦がその心を二羽の燕になぞらえて詠んだ)

2. かつて仕えた主人に棄てられた夫婦がその心を二羽の燕になぞらえて詠んだ詩。一本には「双」の字がなく、「詠燕」ともある。

 

雙燕戲雲崖、羽翮始差池。

雌雄二羽の燕が雲間の崖のあたりを戯れ、その羽を互いに交わしとんでいる。

3. 差池 『詩経』邶風 燕燕篇に「燕燕于飛、差池其羽。」(燕燕ここに飛び其の羽を差池す)とある。羽をたがいちがいにして飛ぶさま。

 

出入南閨裏、經過北堂陲。

それから、南のへやの小門内に出入し、奥の間、北の座敷のほとりを通り過ぎる。

 

意欲巢君幕、層楹不可窺。

心の中ではあなたさまの室の幕内に巣をつくりたいと思うのだが、高い柱の立ち並ぶ中は窺うことができない。

4. 層楹 廂までの高い壁をいう。

 

沈吟芳晚、徘徊韶景移。

考えこんでいるうちに春の季節はくれてゆき、ぶらぶらする間に春景色は移ってゆく。

 

悲歌辭舊愛、銜泥覓新知。

やむなく悲しく歌いながら、もと目をかけられたところからいとまごいし、泥をくわえて新しい知人を求めて飛んでゆく。

5. 銜泥 「泥」巣作りのための泥をいう。『芸文類衆』には「涙」に作る。

 

 

 

雜詩九首其八(贈故人二首其一)

1.(仕えた人に捨てられた心情を、顔延之が代作してうたったもので、馬氏の妻の意を述べたもの

2. 一本に「故人」の下に「馬子喬」の三字があるともいう。すると息子喬という故人に贈った詩となる。馬子喬という人はわからぬ。この作は女の詩であるから、恐らくは顔延之が代作して馬氏の妻の意を述べたものであろう。

 

寒灰滅更燃、夕華晨更鮮。

火が消えて冷えきった灰でも、また火を燃やせるし、夕に花は衰えても、朝はまた鮮やかに咲く。

 

春氷雖暫解、冬氷復還堅。

春の氷は暫くすれば解けるが、冬になればまた堅くはりつめる。

3. 一旦心が離れれば、復活しても、すぐにもとのように冷たい状況となる。

 

佳人捨我去、賞愛長絶緣。

しかしあのよい人はわたしを見捨てて去ってしまい、今まで愛で愛しまれた縁の糸は長く絶ちきられた。

4. 佳人 よき人、夫を指す。美しい女性。美人。容貌の美しい人物をさす言葉。美女(びじょ)・佳人(かじん)・麗人(れいじん)と同義。古代中国で女官の官名とされたことから、古くから女性に対して用いられた。男性に使う場合は、佳き主人を言う事が多い。、

 

歡至不留時、每感輒傷年。

嬉しいことは長続きはしないもの、いつも何かに感じては年の空しく過ぎ去るのを傷んでいる。

5. 不留時 歓びの時を長く留めて置かぬ意。

6. 毎感一本「感レ物」 に作る。

 

 

雜詩九首其九(贈故人二首其二)(雙劍將別離)

1.  (仕えた人に捨てられた心情を、顔延之が代作してうたったもので、「龍泉」「太阿」の双剣についていい、妻の意を述べたもの

 

雙劍將別離、先在匣中鳴。

二ふりの剣が別れようとして、先ず匝の中で鳴り出した。

2. 双剣 『晋書』張華伝に見える豊城(江西省) の雷煥(ライカン)の故事、豊城の天に霊気がたちのぼり斗牛を衝くので、張華が雷煥を県令にした。雷煥が赴任して獄舎の地下を掘ると、二本の剣を得た。それには「龍泉」「太阿」と刻してあった。燐は一本を張華に贈り、一本吉ら侃びた。華は快に書を送って、詳しく贈られた剣を観ると「干将(持し)」という剣だが、すると外に「莫邪(軍の剣がある箸だ。二剣は神物だから必ず合する時があるだろうと言った。後に華は課され、剣の所在を失った。また旗もまた卒した。その子が父の剣を楓びて延平辞という渡し場を通ると剣は忽ち腰から脱け出して水中に没して見えなくなった。人をして水にはいって探させると、ただ二匹の龍の長さ数丈に及び文様(鴇)あるのがわだかまってい富で、おそろしくて戻った。それから剣の所在を失ったという。この説話をふまえて夫婦の関係を述べたのである。

 

煙雨交將夕、從此遂分形。

きりさめのふる夕まぐれ剣は相交わったが、それからはとうとう形は別々に離れた。

 

雌沈江水、雄飛入楚城。

雄の剣は呉江の水に沈み、雌の剣は飛んで楚城にはいった。

 

 

江深無底、楚城有崇扄。

呉江は底知れぬ深さに、楚城は高いとびらにとざされている。

4. 崇扄「扄」は「かんぬき」。戸締りの横木、また門戸、出入り口の意にも用いる。

 

一為天地別、豈直阻幽明。

かくて天と地との別れをしてしまった。そしてあの世とこの世との隔たり以上になった。

 

神物終不隔、千祀儻還并。

しかし、二ふりの剣はあらたかな霊剣であるから決して隔てられてしまうことはありますまい。千年の後までには或いはまた二つ合わさることもありましょう。

 

雙劍將別離

 

『晋書』などが伝える西晋の張華(ちょうか)に関する話である。

 

ある時、占星術にたけた雷煥(らいかん)が、天界の星宿の斗宿と牛宿の域にとても異常な""が認められると張華に語った。張華が「いかなる祥(しるし)なのか」と尋ねると、「宝剣の精が天に届いたのです」との答え。張華は「若い時、人相見が予言したことに、わしは六十歳を過ぎて大官の三公の位に登り、きっと宝剣を腰に佩びるであろうと。その言葉通りとなるであろうか」と言い、その宝剣は予章豊城(江西省豊城)に存在するとのことなので、雷煥を豊城の県令に補任した。

 

やがて赴任先で獄舎の基礎を四丈ばかり掘り進んだ所から発見された石函の中に、果たして「龍泉」と「太阿」の銘のある二振りの剣が納められていた。そしてその夜、斗牛の星宿の気は消滅した。

 

雷煥が南昌(江西省南昌)の西山の土で剣を拭うと光芒を発し、盆に水を張ってその上に置くと一層のこと目にもまばゆい。雷煥は龍泉の一剣を張華のもとに送り、太阿の一剣は手元にとどめた。

 

張華は龍泉と太阿の二剣を干将と莫邪に例えて、「詳らかに剣文(剣の銘文)を観るに乃ち干将なり。莫邪は何ぞ復(ま)た至らずや。然りと雖も、天の生ぜし神物、終(つい)に当(まさ)に合すべし」との書簡を与えたが、やがて政争の犠牲となって誅殺され、雷煥も亡くなると、太阿の剣は息子の雷華に伝えられた。

 

雷華が太阿の剣を佩びて渡し場の延平津に差し掛かった時、突然、剣は腰から躍り出て水中に没した。水にもぐって探させたものの、ただ二匹の龍の姿が見えるだけ、たちまちにして光彩が水面を照らし、波浪が沸き立ち、剣の行方は分からなくなった。張華が「天の生ぜし神物、終に当に合すべし」と述べたように、太阿の剣は龍泉の剣のもとへと飛び去って一対となったのである。

 

干将と莫邪にしても、龍泉と太阿にしても、それらは陽剣と陰剣、あるいは雄剣と雌剣と呼ばれているように、そもそも二振り一対のものであり、とりわけ干将と莫邪の場合には夫婦の象徴であった。それにまた剣に肉体を託して登仙し、永遠の生を得るのだという尸解仙(しかいせん)なる考えをいうのである。