玉臺・巻四-17 擬樂府四首其四#1邁遠〕

 

 

2018513

の紀頌之"6"つの校注Blog

答王十二寒夜獨酌-#2...

張中丞傳後敘 #5

鄭典設自施州歸-#6

八拍蠻  孔雀

擬樂府四首其四#1

2.烏孫に嫁いだ細君

李白詩

韓愈詩

杜甫詩

花間集

玉臺新詠

古代史女性論

 

 

2018513

の紀頌之"6"つの校注Blog

10年のBLOGの集大成

   李白総合案内

 

●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」。、現在、①李白集校注詩全詩、②昌黎先生集全40巻他全詩、③杜詩詳注、④花間集、⑤玉臺新詠、⑥薛濤詩 全訳注解説

Ⅰ李白詩(李白集校注)      LiveDoor

749年 12《答王十二寒夜獨酌有懷(卷十九(二)一一四三)》#2...

Ⅱ韓昌黎詩集・文集校注      LiveDoor

807年-11元和二年40歳§-2-4《張中丞傳後敘#6》〔〕Ⅱ漢文委員会...

Ⅲ 杜詩詳注                  LiveDoor

767年-249#6 鄭典設自施州歸(卷二○(四)一八一二)#6 「」...

杜甫詩 全詩 総合案内 

Ⅳブログ詩集漢・唐・宋詞  fc2Blog

花間集 訳注解説 (428)回目《孫光憲巻八35八拍蠻  孔雀》 漢文委員会(05/13)

.唐五代詞詩・女性・玉臺新詠     Livedoor

玉臺・巻四-17 擬樂府四首其四#1邁遠〕 Ⅴ漢文委員会kanbun...

Ⅵ唐代女性論ブログ唐代女性論

Ⅳ 政略婚) 《§-1 烏孫王に嫁いだ細君》2. 最涯の地烏孫に嫁いだ細君 漢文委員会

杜甫全詩案内

韓愈全詩案内

李白全集

李白詩のサイト

古詩源

花間集案内

漢詩・唐詩・宋詩研究

http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/

 

玉臺・巻四-17 擬樂府四首其四#1邁遠〕 Ⅴ漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の玉臺新詠巻二ブログ 10622

(邯鄲に仕官している夫のもとへ、南方に居る妻が夜着の中に「長相思」の綿をつめて、縁のかざりは「結不解」のかがり糸にして、固く結んで解けぬ意をもたせいつまでも思い慕っていて、早く帰ってほしいと言いやるものである)

その朝早く、旅人が心ひかれ、なつかしげにわが家の門のそばへやって来た。

見ると人も馬も旅路の塵によごれた色にまみれているのは、きっと黄河の塞から来たのであろう。

その時わたしには同棲の夫があったが、役人の仲間になって邯鄲の都の方へ出かけて居っていたのです。

 

 

 

 

玉臺新詠 巻四  (5邁遠 四首

 

 

擬樂府四首其一

14

巻四-14

其一

1.  飛來雙白鵠

邁遠〕

15

巻四-15

其二

2.  陽春曲

邁遠〕

16

巻四-16

其三

3.  長別離

邁遠〕

17

巻四-17

其四

4.  長相思

邁遠〕

 

《玉臺新詠》

其一 飛來雙白鵠

可憐雙白鵠,雙雙塵氛。連翩弄光景,交頸遊青雲。

逢羅復逢繳,雌雄一旦分。

哀聲流海曲,孤叫去江濆。豈不慕前侶,為爾不及群。

步步一零淚,千里猶待君。

樂哉新相知,悲來生別離。持此百年命,共逐寸陰移。

譬如空山草,零落心自知。

 

其二 陽春曲

百里望咸陽、知是帝京域。綠樹搖雲光、春城起風色。

佳人愛景華、流靡園塘側。

妍姿豔月映、羅衣飄蟬翼。宋玉歌陽春、巴人長歎息。

雅鄭不同賞、那令君愴惻。生平重愛惠、私自憐何極。

 

其三 長別離

生離不可聞、况復長相思。如何與君別、當我盛年時。

蕙華每搖蕩、妾心空自持。

榮乏草木歡、瘁極霜露悲。富貴身難老、貧賤年易衰。

持此斷君腸、君亦宜自疑。

淮陰有逸將、折翮謝翻飛。楚亦扛鼎士、出門不得歸。

正為隆準公、仗劍入紫微。君才定何如、白日下爭暉。

 

 

擬樂府四首其四   長相思

晨有行路客,依依造門端。人馬風塵色,知從河塞還。

時我有同棲,結宦游邯鄲。

 

將不異客子,分饑復共寒。煩君尺帛書,寸心從此殫。

遣妾長憔悴,豈復歌笑顏。檐隱千霜樹,庭枯十載蘭。

 

經春不舉袖,秋落寧復看。一見愿道意,君門已九關。

虞卿棄相印,擔簦為同歡。閨陰欲早霜,何事空盤桓。


閶闔門001
 

 

 

 

巻四-17《擬樂府四首其四》長相思

 

 

玉臺新詠 字解集 訳注解説

 

 

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ

 

 

 

 

擬樂府四首其一 飛來雙白鵠  #1

(古樂府“雙白鵠”に擬した詩、四首のその一、雌鳥が雄鳥を追いそしてさることをうたう)

可憐雙白鵠,雙雙塵氛。

愛すべき二匹の白鳥が、雌雄うちそろい塵多い空をたちきって、飛んでいる。

連翩弄光景,交頸遊青雲。

大空をひらひらと羽をひるがえし、日の光をあびながら、頸を交えて青空高く飛んでゆく。

逢羅復逢繳,雌雄一旦分。

それが狩人のあみにかかったり、いぐるみにであったりすると、急に雌と雄とが離れ離れになってしまう。

#2

哀聲流海曲,孤叫去江濆。

哀れな声は海のくまに伝わり、ひとりぼっちとなっての叫び声は江のほとりに響き出している。

豈不慕前侶,為爾不及群。

前に一緒だったなかまを慕うことがないわけではないけれど、彼等の仲間はずれになって居るのは、あなた(雄)を慕わしく思うてのことである。

步步一零淚,千里猶待君。

だけど、ゆっくりと、一歩ごとに涙をこぼし、千里隔たっているかもしれなくても、まだ、あなたを心待ちしている。

#3

樂哉新相知,悲來生別離。

新しい知りあいも楽しいことにちがいないが、ただこの生き別れが悲しい。

持此百年命,共逐寸陰移。

百年の寿命を持つとても、あなたと共に一寸きざみの光陰をおいかけていることしかできない。

譬如空山草,零落心自知。

たとえて見れば、人なき山の草のようなもの、だれに見られるわけもなく、やがてこぼれおち枯れ果ててしまうことは自分では承知している。

 

(樂府に擬す四首 其の一 “飛び來る 雙白鵠)  #1

憐れむ可し 雙白鵠,雙雙 塵氛をつ。

連翩として光景を弄し,頸を交えて 青雲に遊ぶ。

羅に逢い 復た 繳に逢い,雌雄 一旦 分る。

#2

哀聲は海曲に流れ,孤叫は江濆を去る。

豈に前侶を慕わざらんや,爾が為に群するに及ばず。

步步 一たび淚を零し,千里 猶お 君を待つ。

#3

樂しい哉 新相知,悲しいかな 來生別離。

此の百年の命を持して,共に寸陰の移るを逐う。

譬えば空山の草の如し,零落して 心自ら知る。

 

 

擬樂府四首其二 

(都における人と情景との美麗を写し、それに心を移す夫に対して、妻の思いなやむ情を叙べたもの)

百里望咸陽、知是帝京域。

百里のかなたに成陽を眺めると、これこそは帝京の地域であるとすぐわかる。

綠樹搖雲光、春城起風色。

そこには線の樹々が雲間に照る光にゆらめいて、春の城には春風の“けわい”が動いてきた。

佳人愛景華、流靡園塘側。

美人はこのうるわしい景色を愛でて、うららかな春の光のなびく固の池のほとりを歩む。

#2

妍姿豔月映、羅衣飄蟬翼。

そのうるわしい姿にはあでやかな月影がうつろい、うす絹の衣は蝉の羽のようにひるがえる。

宋玉歌陽春、巴人長歎息。

昔、楚の宋玉や、そのような詩人が「陽春」や「巴人」の歌をうたうと、「巴人」の歌に皆が感嘆したとのことです。

雅鄭不同賞、那令君愴惻。

わたしは雅声と鄭声とは同じように賞美しないものだと聞いているけれど、あなたは「巴人」のような鄭声のために心をいたましめるのでしょうか。

生平重愛惠、私自憐何極。

ふだんあなたの愛となさけをありがたく思っているわたしです。今棄てられては自分が可愛そうでならないのです。

 

(樂府に擬す四首 其の二 陽春の曲)

百里 咸陽を望み、是れを知るは 帝京の域なるを。

綠樹 雲光 搖らぎ、春城 風色を起す。

佳人 景華を愛し、流靡 園塘の側ら。

#2

妍姿 豔月 映じ、羅衣 蟬翼を飄えす。

宋玉 陽春を歌い、巴人 長く歎息す。

雅鄭は同賞せず、那んぞ 君をして 愴惻せしむるや。

生平 愛惠を重んじ、私【じそか】に自ら憐れむ 何んぞ極りあらん。

 

擬樂府四首其三 長別離

(妻も思いとは異なる夫が、功名心にかられて外地に仕官を求めて往っていることに対して、留守居の年若い妻が帰らぬ夫を思い、悶々の情を寄せる詩)

生離不可聞、况復長相思。

生きながら離れはなれの夫婦生活は聞くさえつらい。ましてそれがいつまでも続くのではやりきれない思いである。

如何與君別、當我盛年時。

それがどうしたことであろうか、あなたと別れて、思いもしなかった一人で、盛りの年を過ごさねばならないことになろうとは。

蕙華每搖蕩、妾心空自持。

あのかおり草の花はいつもゆらゆらとのびやかに動いているのに、わたしの心はただあてもなくむなしく自らを保っていることしかできない。

#2

榮乏草木歡、瘁極霜露悲。

栄えても草木の花さくような喜びは無く、やつれては露や霜にくだかれる草木の悲しみを極める。

富貴身難老、貧賤年易衰。

人は富貴にあっては身も老いにくいが、貧賎になると衰え易いのが常というもの。

持此斷君腸、君亦宜自疑。

これを思うと、わたしも思っていますあなたの腸も断ちきられる思いでいることを。そしてあなたもまた、私腸が断ち切られそうだという事をこれについては自ら疑って見られても宜しいでしょう。

#3

淮陰有逸將、折翮謝翻飛。

昔、淮陰の地にすぐれた武将韓信がおりましたが、彼は後に主羽を折られて空飛ぶこともかなわぬことになりました。

楚亦扛鼎士、出門不得歸。

また、楚の国には力量は鼎をもちあげる程の剛の者項羽が居りましたが、この人もわが家の門を出てから遂に家には帰れず、垓下の下に散った。

正為隆準公、仗劍入紫微。

あなたは、今、鼻柱の高かったという漢高祖のような方のために、剣をたよりに紫微宮にいます天子のもとに赴かれたのであります。

君才定何如、白日下爭暉。

さてあなたの才能は、韓信や、項羽の名将に比べてどんなものでしょうか。輝く太陽のもとで光を競うようなみじめな結果に終わるように思えてむなしくなります。

 

(樂府に擬す四首 其の三 長別離)

生離は聞くに可【た】へず、況んや復た長く相思うをや。

如何ぞ君と別るる、我が盛年の時に當るや。

蕙華は毎に揺蕩するに、妾が心は空しく自ら持す。

#2

榮は草木の歓に乏しく、瘁は霜露の悲しみを極む。

富貴には身老い難く、貧賤には年衰へ易し。

此を持すれば吾が腸を断たしむ、君も亦宜しく自ら疑ふべし。

#3

准陰に逸將有り、翻を折って翻飛を謝せり。

楚にも亦鼎を扛ぐるの士あり、門を出でて歸るを得ざりき。

正に隆準公の爲に、剣に仗りて紫微に入る。

君が才は定めて何如、白日の下暉を争ふ。

 

擬樂府四首其四   長相思

(邯鄲に仕官している夫のもとへ、南方に居る妻が夜着の中に「長相思」の綿をつめて、縁のかざりは「結不解」のかがり糸にして、固く結んで解けぬ意をもたせいつまでも思い慕っていて、早く帰ってほしいと言いやるものである)

晨有行路客,依依造門端。

その朝早く、旅人が心ひかれ、なつかしげにわが家の門のそばへやって来た。

人馬風塵色,知從河塞還。

見ると人も馬も旅路の塵によごれた色にまみれているのは、きっと黄河の塞から来たのであろう。

時我有同棲,結宦游邯鄲。

その時わたしには同棲の夫があったが、役人の仲間になって邯鄲の都の方へ出かけて居っていたのです。

#2

將不異客子,分饑復共寒。煩君尺帛書,寸心從此殫。

遣妾長憔悴,豈復歌笑顏。檐隱千霜樹,庭枯十載蘭。

#3

經春不舉袖,秋落寧復看。一見愿道意,君門已九關。

虞卿棄相印,擔簦為同歡。閨陰欲早霜,何事空盤桓。

 

 

樂府に擬す四首 其の三 長相思)

晨に行路の客有り,依依として門端に造る。

人馬風塵の色、知る河塞より還りしを。

時に我に同棲有り、官に結んで邯鄲に遊ぶ。

#2

將に客子に異ならず,饑を分ち 復た寒を共にせん。

君を煩わす 尺帛の書,寸心 此より殫きん。

遣妾をして長く憔悴せしむ,豈に復た歌笑の顏。

檐は 千霜の樹に隱れ,庭に 十載の蘭 枯る。

#3

春を經て 袖を舉げず,秋に落つ 寧んぞ 復た看んや。

一見して 意を道わんと愿えど,君が門は 已に九關せり。

虞卿は 相印を棄てて,簦を擔って 同歡を為しぬ。

閨陰は 早く霜ふらんと欲し,何事ぞ空しく盤桓するや。

 

 

《擬樂府四首其三 陽春曲》現代語訳と訳註解説

(本文)

擬樂府四首其四   長相思

晨有行路客,依依造門端。

人馬風塵色,知從河塞還。

時我有同棲,結宦游邯鄲。

 

(下し文)

(樂府に擬す四首 其の三 長相思)

晨に行路の客有り,依依として門端に造る。

人馬風塵の色、知る河塞より還りしを。

時に我に同棲有り、官に結んで邯鄲に遊ぶ。

 

(現代語訳)

(邯鄲に仕官している夫のもとへ、南方に居る妻が夜着の中に「長相思」の綿をつめて、縁のかざりは「結不解」のかがり糸にして、固く結んで解けぬ意をもたせいつまでも思い慕っていて、早く帰ってほしいと言いやるものである)

その朝早く、旅人が心ひかれ、なつかしげにわが家の門のそばへやって来た。

見ると人も馬も旅路の塵によごれた色にまみれているのは、きっと黄河の塞から来たのであろう。

その時わたしには同棲の夫があったが、役人の仲間になって邯鄲の都の方へ出かけて居っていたのです。

唐時代 韓愈関連05
 

(訳注)

擬樂府四首其四   長相思

1. (邯鄲に仕官している夫のもとへ、南方に居る妻が夜着の中に「長相思」の綿をつめて、縁のかざりは「結不解」のかがり糸にして、固く結んで解けぬ意をもたせいつまでも思い慕っていて、早く帰ってほしいと言いやるものである)

2. 【題意】 これも前の詩と同じく雑曲歌辞の中に収められて、いつまでも思い慕うという題意である。邯鄲に仕官している夫のもとへ、南方に居る妻が手紙と伝言を託して、早く帰ってほしいと言いやることを叙べた。

3. 長相思 久遠の辞、行人久寿戍、書を寄せて思うところをおくる。夜着の中には「長相思」の綿をつめて、縁のかざりは「結不解」のかがり糸にして、固く結んで解けぬ意をもたせるという女の気持ちを詠う。

李白《相逢行》「願因三青鳥,更報長相思。」(願わくば三青鳥に因って,更に長相思を報ぜん。)勿論面と向っては、兎角にうら恥かしく、胸の思いも、十分に述べられぬから、彼の王母の使いと称する三羽の青鳥に言づけて、長く相思うが心を知らせたいものである。

李白 長相思【寄遠】,二首之一

日色已盡花含煙,月明欲素愁不眠。

趙瑟初停鳳凰柱,蜀琴欲奏鴛鴦弦。

此曲有意無人傳,願隨春風寄燕然。

憶君迢迢隔青天,昔日橫波目。【昔時橫波目】。

今成流淚泉。

不信妾腸斷,歸來看取明鏡前。

 (長相思,二首之一)

日色 已に盡きて 花は煙を含む,月明 素ならんと欲して愁て眠らず。

趙瑟 初めて停む鳳凰の柱,蜀琴 奏せんと欲す 鴛鴦の弦。

此曲 意有れども人の傳うる無し,願くば 春風に隨って燕然に寄せん。

君を憶えば迢迢として青天を隔ち,昔日 橫波の目。

今は流淚の泉と成る。

妾の腸斷つを信ぜざれば,歸り來って明鏡の前へ看取せよ。

132 24-38長相思【寄遠】,二首之一》kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5123

168 《巻24-39長相思【寄遠】,二首之二》kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5368

 

晨有行路客,依依造門端。

その朝早く、旅人が心ひかれ、なつかしげにわが家の門のそばへやって来た。

4. 依依 心ひかれるさま。

 

人馬風塵色,知從河塞還。

見ると人も馬も旅路の塵によごれた色にまみれているのは、きっと黄河の塞から来たのであろう。

5. 河塞 黄河の塞。

 

時我有同棲,結宦游邯鄲。

その時わたしには同棲の夫があったが、役人の仲間になって邯鄲の都の方へ出かけて居っていたのです。

6. 結官 仕官の人に交わる意。

7. 邯鄲 河北省南部の都市。綿花・落花生の集散地。古来、山東・山西を結ぶ交通の要衝に当たり交易が盛ん。戦国時代、趙の国都。