最近 一週間の訳注解説 BLOG

/日 

李白集校注

韓昌黎集

杜詩詳注

花間集

玉臺新詠

女性関連

李白

韓愈

杜甫

2/10

古風,五十九首之一 #1

張中丞傳後敘-#9

寫懷二首其一-#1

 

雜詩六首其四古意贈今人 #1

 

2/11

古風之一 #2

張中丞傳後敘-#10

寫懷二首其一 -2

 

古意贈今人 #2

 

2/12

古風,之三五

張中丞傳後敘 -#11

寫懷二首其一 -3

 

代葛沙門妻郭小玉詩二首

 

2/13

僧伽歌 -#1

張中丞傳後敘-#12

寫懷二首其二-#1

 

代葛沙門妻郭小玉詩二首

 

2/14

僧伽歌  #2

張中丞傳後敘 -#13

寫懷二首其二 -#2

 

雜詩二首其一 詠七寳扇-#1

 

2/15

贈丹陽橫山周處士惟長

張中丞傳後敘 -#14

寫懷二首其二 -#3

 

邱巨源_雜詩_詠七寳扇-#2

 

2/16

-

-

-

 

-

 

玉臺新詠集 巻四 7.邱巨源_ 47-1-1《雜詩二首其一 詠七寳扇》 -#2 訳注解説 漢文委員会 紀頌之Blog11011

 

 

 

 

 7.邱巨源_

 

 

47-1-1《雜詩二首其一 詠七寳扇》 #2

 

 

玉臺新詠集 訳注解説

 

 

漢文委員会 紀頌之Blog11011

 

 

 

詠七寶扇

手わざの巧みな女によって作られた七寶扇にたとえて主に仕える女の在り方を詠う

玅縞貴東夏、巧媛出闉。

立派な細絹は東国の産が上等である、それは手わざの巧みな女よって呉の城下から出る。

裁狀白玉璧、縫似明月輪。

その絹布で呉の女が作った団扇は その布の裁ち方は白玉の璧のように円く、その縫い方は明月の輪のようである。

表裏鏤七寳、中銜駭雞珍。

表と裏には七宝をちりばめてあり、中ほどには駭雞犀の角と いう珍しいものがはめてある。

畫作景山樹、圖為河洛神。

そして大山から見下ろして広がる樹木などの景色であるとか、《洛神の賦》の洛水の女神などの画が描かれてある。

來延揮握翫、入與鐶釧親。

このうちわはこちらへ来ては、人の手に握られたり揮り動かされたりして玩ばれる、あちらにはいっては女のうで輪と親しんで見栄えが増す。

 

生風長袖際、晞華紅粉津。

長い袖ぎわで風を起こしたり、紅粉のうるおいに風を送っては脂ぎったその色つやをかわかせる。

拂眄迎嬌意、隱映含歌人。

それから、美人のながし目をそっと払ってゆき、なまめかしさを増強して迎え、歌い出そうとする人のすがたを見えかくれさせては情をそえる。

時移務忘故、節改競存新。

さて男は時が移るにつれ、故意にふるいものを忘れようとする、そして、季節がかわるころには、競って新しいものに目をかけるのである。

卷情隨象簟、舒心謝錦茵。

この団扇への愛着も象牙の敷物が持ち出される夏の季節につれて加わり、錦のしとねがやめられる暑い時候にはのびやかな気持ちで使用される。

厭歇何足道、敬哉先後晨。

いやがられたり、やめられたりするのは是非もないこと、ことさらあげつらうほどのことではない。ただ時の前後で愛好に盛衰のあることだけは心すべきことである。

 

(七寶扇を詠む)

縞は東夏を貴び、巧媛はより出づ。

裁して白玉の璧にじ、縫うて明月の輪に似たり。

表裏 七寳を鏤め、中には駭の珍を銜ましむ。

畫きて景山の樹を作し、圖して河洛の神を為す。

來りて延く 揮握の翫、入りて 鐶釧と親む。

#2

風を生ず 長袖の際、華を晞かす 紅粉の津。

拂眄 嬌を迎うる意あり、隱映す 含歌の人。

時 移れば 務めて故を忘れ、節 改まれば競うて新を存す。

卷情 象簟に隨い、舒心 錦茵を謝す。

厭歇 何ぞ道うに足らんや、敬めよや 先後の晨。

 

姮娥 0031
 

《詠七寶扇》現代語訳と訳注解説

詠七寶扇  #1

玅縞貴東夏、巧媛出闉。裁狀白玉璧、縫似明月輪。

表裏鏤七寳、中銜駭雞珍。畫作景山樹、圖為河洛神。

來延揮握翫、入與鐶釧親。

 

〔下し文〕

(七寶扇を詠む)

#2

風を生ず 長袖の際、華を晞かす 紅粉の津。

拂眄 嬌を迎うる意あり、隱映す 含歌の人。

時 移れば 務めて故を忘れ、節 改まれば競うて新を存す。

卷情 象簟に隨い、舒心 錦茵を謝す。

厭歇 何ぞ道うに足らんや、敬めよや 先後の晨。

 

〔現代語訳〕

手わざの巧みな女によって作られた七寶扇にたとえて主に仕える女の在り方を詠う

#2

長い袖ぎわで風を起こしたり、紅粉のうるおいに風を送っては脂ぎったその色つやをかわかせる。

それから、美人のながし目をそっと払ってゆき、なまめかしさを増強して迎え、歌い出そうとする人のすがたを見えかくれさせては情をそえる。

さて男は時が移るにつれ、故意にふるいものを忘れようとする、そして、季節がかわるころには、競って新しいものに目をかけるのである。

この団扇への愛着も象牙の敷物が持ち出される夏の季節につれて加わり、錦のしとねがやめられる暑い時候にはのびやかな気持ちで使用される。

いやがられたり、やめられたりするのは是非もないこと、ことさらあげつらうほどのことではない。ただ時の前後で愛好に盛衰のあることだけは心すべきことである。

 

〔訳注解説〕

詠七寶扇

手わざの巧みな女によって作られた七寶扇にたとえて主に仕える女の在り方を詠う

題意 詩は七宝扇を詠じたとあるが、『考異』本には七宝画団㍍とあるのが正しいであろうという。いろいろの絵をかいて飾ったうちわ と思われる。扇子、団扇のどちらもきれいな絵を𥙷どすものであるが、洛水の女神などから、団扇と考えるのがよい。

作者丘巨源(未詳-484頃)字は不詳、蘭陵 (山東省峰県東)宋孝武帝に知られて羽林監より武昌太守に除せられたが喜ばず余杭令となった。かつて「秋胡詩」を作り諷刺の語があったので、遂に事を以て殺された。

2

生風長袖際、晞華紅粉津

長い袖ぎわで風を起こしたり、紅粉のうるおいに風を送っては脂ぎったその色つやをかわかせる。

晞華紅粉津 「晞」は団扇の風であおるからいうのであって、「津」はしたたり、化粧のうるおい、或いはあせ、あぶらなどを意味する。

 

拂眄迎意、隱映含歌人。

それから、美人のながし目をそっと払ってゆき、なまめかしさを増強して迎え、歌い出そうとする人のすがたを見えかくれさせては情をそえる。

迎嬌 嬌態をうながす。女性の、こびを含んだなまめかしい振る舞いや態度。女性ばかりでなく、一般に、弱い立場の人が強い立場の人に対して、お世辞を言うなどして機嫌をとろうとすること。

隱映 隠れたり、あらわれたりするさま。

 

時移務忘故、節改競存新。

さて男は時が移るにつれ、故意にふるいものを忘れようとする、そして、季節がかわるころには、競って新しいものに目をかけるのである。

 

卷情象簟、舒心謝錦茵

この団扇への愛着も象牙の敷物が持ち出される夏の季節につれて加わり、錦のしとねがやめられる暑い時候にはのびやかな気持ちで使用される。

卷情 好意をよせること。「卷」一本に「」に作る。『初学記』に従って正した。

象簟 簟象簟は「たかむしろ」であるが、ここは単に席の意、象牙の席は夏薯の侯に用いる。象牙制作の席子。《文選·左思<都賦>》:“桃笙象簟。”劉逵注:“桃笙,桃枝簟也。人謂簟為笙。又折象牙以為簟也。

錦茵 にしきのしとね。寒冷の李に用いる。にしきのしとね。美しいふとん。座ったり寝たりするときの敷物の古風な呼称。寝るときの敷物は「褥」という文字を使い、ベッドパッドなどのことを指す。本項では寝殿造りなどに見られる座具である。

厭歇何足道、敬哉先後晨。

いやがられたり、やめられたりするのは是非もないこと、ことさらあげつらうほどのことではない。ただ時の前後で愛好に盛衰のあることだけは心すべきことである。