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玉臺新詠集 巻四 9.謝朓 巻4•9-1-2雜詩十二首其一贈王主簿二首之一 訳注解説 漢文委員会 紀頌之Blog11083

 

 

 9.謝朓

 

49-1-2雜詩十二首其一贈王主簿二首之一(二)

 

玉臺新詠集  謝朓詩 訳注解説

 

 

漢文委員会 紀頌之Blog11085

 

 

 

             雜詩十二首

1.            贈王主簿二首

其一   (一)

日落窗中坐  紅妝好顏色

舞衣襞未縫  流黃覆不織

蜻蛉草際飛  遊蜂花上食

一遇長相思  願寄連翩翼

 

 

謝朓詩 雜詩十二詩 贈王主簿二首

雜詩十二首

贈王主簿二首其一

(以前寵愛を一手に受けていた女が、寵愛を失った今の思いを詠う)

日落窗中坐  紅妝好顏色

日の落ちかかる夕暮れ時、窗部屋の中に物憂げに坐っている。紅い装束をした美しい顔色の女である。

舞衣襞未縫  流黃覆不織

舞い衣はひだができて古めかしいが、新しいのはまだ縫えないでいる。機の上の生絹も織り半ばで上を覆いかぶせたままにしてある。

蜻蛉草際飛  遊蜂花上食

庭の草ぎわに衣装を鮮明にして整えている羽を持つカゲロウが飛び舞わり、蜂もあちこち飛び回ってから、花の上に蜜をあさっている。

一遇長相思  願寄連翩翼

それを見て女は、あなたをおもい、寵愛はいつまでもと誓った、だからもう一ど遇いたいと願っています、どうにかして、すぐにでもあの雌雄うち連れて飛ぶ鳥の翼にこの身を託したいものだと。

 

(王主簿に贈る。二首其の一)

日落ち 窗中に坐し、紅妝 顏色を好くす。

舞衣 襞【ひだ】たつも 未だ縫せず、流黃 覆うても織らず。

蜻蛉 草むらの際に飛び、蜂は遊び 花上に食す。

一たび遇わんこと “長相思”、  願わくば連翩たる翼に寄せん。

 

 

(二)

(洛陽城の片隅に、二人の美女の歌姫がいて、町のものも遠くからもその歌声を聞こうとあつまる。そうした春の日の情景を詠う)

清吹要碧玉  調弦命綠珠

清らかな吹奏のためにはあの美女の碧玉をむかえて命じるし、絃の調べには石崇の寵妾の縁珠がにあうので侍らせていいつけるのが一番いい。

輕歌急綺帶  含笑解羅襦

女の軽やかに歌う姿に心を動かして、その美しい帯にせまり、女が笑を含んでうすぎぬの袖なしをもぬぐ。

餘曲詎幾許  高駕且踟躕

最後の曲まで歌い残しの曲がどれほどあるのだろうか。それを最後まで聴こうとしているのだろう、車を止めぐずぐずとためらっている。

徘徊韶景暮  惟有洛城隅

そのように楽しみ過ごせば、時の過ぎるのも忘れているあなたを見て、わたしの方はやるせなさにその場を行ったり来たりしているうちに春の日も暮れてゆく。ただ、それはのどかなこの洛陽城の片隅の景色の中におこっただけのことなのである。

 

(二)

清吹 碧玉を要へ、調弦 綠珠に命ず。

輕歌 綺帶をに急し、含笑 羅襦を解く。

餘曲 詎んぞ幾許【いくばく】、高駕 且つ踟躕す。

徘徊 韶景の暮れるは、惟だ 洛城の隅に有り。

 

姮娥 0031

 

 

現代譯 訳注解説

(本文)

雜詩十二首

贈王主簿二首其一(二)

清吹要碧玉  調弦命綠珠

輕歌急綺帶  含笑解羅襦

餘曲詎幾許  高駕且踟躕

徘徊韶景暮  惟有洛城隅

 

 

(下し文)

(王主簿に贈る。二首其の一)

(二)

清吹 碧玉を要へ、調弦 綠珠に命ず。

輕歌 綺帶をに急し、含笑 羅襦を解く。

餘曲 詎んぞ幾許【いくばく】、高駕 且つ踟躕す。

徘徊 韶景の暮れるは、惟だ 洛城の隅に有り。

 

(現代語訳)

(洛陽城の片隅に、二人の美女の歌姫がいて、町のものも遠くからもその歌声を聞こうとあつまる。そうした春の日の情景を詠う)

清らかな吹奏のためにはあの美女の碧玉をむかえて命じるし、絃の調べには石崇の寵妾の縁珠がにあうので侍らせていいつけるのが一番いい。

女の軽やかに歌う姿に心を動かして、その美しい帯にせまり、女が笑を含んでうすぎぬの袖なしをもぬぐ。

最後の曲まで歌い残しの曲がどれほどあるのだろうか。それを最後まで聴こうとしているのだろう、車を止めぐずぐずとためらっている。

そのように楽しみ過ごせば、時の過ぎるのも忘れているあなたを見て、わたしの方はやるせなさにその場を行ったり来たりしているうちに春の日も暮れてゆく。ただ、それはのどかなこの洛陽城の片隅の景色の中におこっただけのことなのである。

 

(訳注解説・字解)

雜詩十二首

現存する詩は200首余り、その内容は代表作とされる山水詩のほか、花鳥風月や器物を詠じた詠物詩、友人・同僚との唱和・離別の詩、楽府詩などが大半を占める。

とりわけ叙景に優れ、謝霊運の山水詩を引き継ぎつつ、美を洞察する感受性は、他の六朝(りくちょう)詩人に類をみない。友人の沈約(しんやく)は謝の五言詩を「二百年来この詩なし」とたたえた。謝も沈約も竟陵王蕭子良(きょうりょうおうしょうしりょう)の文学サロンに出入りした八友の一人であるが、謝の詩は、唐詩の風を先駆けて切り開いており、唐の詩人李白(りはく)や杜甫(とほ)の評価も高い。尚書吏部郎に抜擢(ばってき)されてまもなく、王朝末期にありがちな皇帝廃立の陰謀に巻き込まれ、36歳で獄死した。『謝宣城集』5巻がある。

 

贈王主簿二首其一(二)

(洛陽城の片隅に、二人の美女の歌姫がいて、町のものも遠くからもその歌声を聞こうとあつまる。そうした春の日の情景を詠う)

王主簿、名は季哲、「主簿」は、文書帳簿をつかさどる、漢代以後の官名。王の愛人が王を思う意を叙べている。愛人の代作であろうか。

 

(二)

清吹要碧玉  調弦命綠珠

清らかな吹奏のためにはあの美女の碧玉をむかえて命じるし、絃の調べには石崇の寵妾の縁珠がにあうので侍らせていいつけるのが一番いい。

碧王・緑珠 「碧玉」は中国古代の著名な美女であり, “小家碧玉”とよばれた,晋の汝南王司馬羲の妾。緑珠(?―300),今廣西博白縣双風頴绿羅村の人,西晋の石崇の寵妾。中国古代著名美女の一人。ここでは両者の名を借りて歌技に用いたのである。

 

輕歌急綺帶  含笑解羅襦

女の軽やかに歌う姿に心を動かして、その美しい帯にせまり、女が笑を含んでうすぎぬの袖なしをもぬぐ。

羅襦 うすぎぬの短い着物、下着。

 

餘曲詎幾許  高駕且踟躕

最後の曲まで歌い残しの曲がどれほどあるのだろうか。それを最後まで聴こうとしているのだろう、車を止めぐずぐずとためらっている。

踟躕 別本に「峙躕」と作るも、同義。

 

徘徊韶景暮  惟有洛城隅

そのように楽しみ過ごせば、時の過ぎるのも忘れているあなたを見て、わたしの方はやるせなさにその場を行ったり来たりしているうちに春の日も暮れてゆく。ただ、それはのどかなこの洛陽城の片隅の景色の中におこっただけのことなのである。

韶景 春ののどかな景色。春景色。