玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

和凝

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

12 -20 漁父一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-447-12-#20  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3782

和凝《漁父一首其一》 (春の日釣り糸を垂れる風流人の隠遁者の目に映る、白にまつわる景色、ツガイの白鷺を見るにつけ、芙蓉の美人に引き寄せられる。)ヨロイグサの白い小さな花があつまって生えている冷たいき水際に白鷺が羽を広げ降り立った。白い小花の浮水草が渡る風にゆれ、さざ波起こる時よろい草も揺れ、驚いて白露が飛び上がる。


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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
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12 -20 漁父一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首Ⅹ唐五代詞・「花間集」 Gs-447-12-#20   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3782

 

 

和凝(898955)、字を成績と言い、鄆州の須昌(今の山東省東平の西北)の人。彼は幼い時から聡明で、早くから書物を学び、一読すれば常に大義に通じた。梁の義成軍節度使賀瓌に招かれて従事となったが、賀瓌が唐の荘宗との戦いに敗れると、彼一人が賀瓌に従った。賀瓌は和凝に対して、自分に従うのをやめて己の道を求めるように勧めたが、和凝は「男子たるもの、人の知遇を得ながら危難の際に恩に報いないのは、本意ではない」と言い、行動をともにし、追っ手を射倒して、賀瓌の命を救った。そこで、賀瓌は自分の娘を和凝に娶らせ、「和凝は将来重位に就くであろぅから、謹んで仕えるように」と子供らに諭した。そのために、和凝の名は一時に轟いた。彼は、梁、唐、晋、漢、周の五朝に仕え、多くの後進を導いたので、人々から広く慕われたと言う。和凝は若い時に好んで艶詞を作ったが、晋の宰相になると詞を回収して焼き捨てさせた。しかし、艶詞のために名を汚すことになり、契丹は晋に入朝すると、彼を曲子相公と呼んだと言う。和凝の詞は二十七首が伝わり、『花間集』 には二十首の詞が収められている。後周の顕徳二年(955)五十八歳で卒した。



木蓮001



 漁父 

(春の日釣り糸を垂れる風流人の隠遁者の目に映る、白にまつわる景色、ツガイの白鷺を見るにつけ、芙蓉の美人に引き寄せられる。)

白芷汀寒立鷺鷥,蘋風輕剪浪花時。

ヨロイグサの白い小さな花があつまって生えている冷たいき水際に白鷺が羽を広げ降り立った。白い小花の浮水草が渡る風にゆれ、さざ波起こる時よろい草も揺れ、驚いて白露が飛び上がる。

烟冪冪,日遲遲。

もやは立ち籠めのかすんだ向こうにはなまちがある、春の日はうららにさし、日一日と日が伸びる。
香引芙蓉惹釣絲。

蓮の花の香りは女妓の香、隠遁者は釣り糸を垂れているが、芙蓉の美人に引き寄せられる。

 

(漁父)

白芷の汀 寒くして鷺鷥 立つ、蘋風 軽く浪花を剪る時。

烟は 冪冪として、日は 遅遅たり。

香りは 引きて芙蓉 釣糸を惹う。

 

 

『漁父』 現代語訳と訳註

(本文)

漁父

白芷汀寒立鷺鷥,蘋風輕剪浪花時。

烟冪冪,日遲遲。香引芙蓉惹釣絲。

 

(下し文)

(漁父)

白芷【はくし】の汀【みぎわ】寒くして鷺鷥【ろし】立つ、蘋風【ひんふう】軽く浪花を剪る時。

烟【もや】は冪冪【べきべき】として、日は 遅遅たり。

香りは 引きて芙蓉 釣糸を惹【さそ】う。(芙蓉の香りは釣り糸を引き惹う)

 

(現代語訳)

(春の日釣り糸を垂れる風流人の隠遁者の目に映る、白にまつわる景色、ツガイの白鷺を見るにつけ、芙蓉の美人に引き寄せられる。)

ヨロイグサの白い小さな花があつまって生えている冷たいき水際に白鷺が羽を広げ降り立った。白い小花の浮水草が渡る風にゆれ、さざ波起こる時よろい草も揺れ、驚いて白露が飛び上がる。、

もやは立ち籠めのかすんだ向こうにはなまちがある、春の日はうららにさし、日一日と日が伸びる。蓮の花の香りは女妓の香、隠遁者は釣り糸を垂れているが、芙蓉の美人に引き寄せられる。

 

(訳注)

漁父

漁父は、漁歌子のまたの名。漁歌子は唐の教坊の曲名。漁歌子には、漁父の他に、漁父詞、漁父歌、漁楽の別名がある。『花間集』には和凝の漁父一首と顧夐の漁歌子一首が収められている。和凝衆の作は、単調二十七字、五句四平韻で、⑦⑦3③⑦の詞形をとる。

13-47 花間集第七巻 顧夐『漁歌子』

曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

酒盃深,光影促,名利無心較逐。

 

【解説】 隠遁者、風流者の漁父が釣り糸を垂れる水辺に、白芷と白鷺、白蘋とさざ波、もやとの日差し、白い花の香り、芙蓉と釣り糸の白、美人の白い肌、白という関連性で10種のものを織り込んでいる。そして、この画の向こう側に女妓の存在を感じさせる情景を詠う。末尾、垂れた釣り糸は蓮の香りに引き寄せられるかのように、風に吹かれてすーっと水面を移動する、の意。

白芷00白芷
 

白芷汀寒立鷺鷥,蘋風輕剪浪花時。

ヨロイグサの白い小さな花があつまって生えている冷たいき水際に白鷺が羽を広げ降り立った。白い小花の浮水草が渡る風にゆれ、さざ波起こる時よろい草も揺れ、驚いて白露が飛び上がる。、

白芷 1 ヨロイグサの漢名。また、その根。漢方で鎮痛・鎮静薬などに用いる。2 ハナウドの漢名。花ウド。水辺に生える。

鷺鷥 鷺に同じ。サギ。

 haqro04白鷺

烟冪冪,日遲遲。香引芙蓉惹釣絲。

もやは立ち籠めのかすんだ向こうにはなまちがある、春の日はうららにさし、日一日と日が伸びる。蓮の花の香りは女妓の香、隠遁者は釣り糸を垂れているが、芙蓉の美人に引き寄せられる。

烟冪冪 詔に霞むさま。

香引芙蓉惹釣糸 「芙蓉香引惹釣糸」(芙蓉の香りは釣り糸を引き惹う)が平灰の関係で語順が変わったもの。漁父は隠遁者、風流人であり、芙蓉は美人である。

白蘋005白蘋
 

花間集にはない詞であるが同じ時期であるから参照されたい。

 

徐積 『漁歌子』

水曲山隈四五家、夕陽煙火隔蘆花。

漁唱歇、醉眠斜。綸竿蓑笠是生涯。

(漁歌子)

水の曲 山の隈 四、五の家、夕陽の煙火蘆花を隔つ

漁唱歇【や】み、醉眠斜めなり。綸竿【りんかん】蓑笠【さりゅう】是れ 生涯。

 

水面が湾曲して入り組んでいるところや、山の折れ曲がって奥まったところに四、五軒の娼屋がある。夕日の中に、炊煙がアシの花の向こう側に騰がっている。

漁の歌声は、やんで。だんだんと酔って、徐々に眠りについている。釣り糸と釣り竿、蓑と笠が、生涯の命である。

 

徐積 1028年天聖六年~1103年崇寧二年、字は仲車。楚州山陽の人で、治平二年の進士。

徐積は若い頃から殺すことを戒め、蟻の群を見て踏まないよう気を使った。仏書を読んだことはないが、仏を論じれば的を得ていた。いつも一室に黙って座り、世の中とは関わり無いようであったが、天下の事を論じれば次から次へと倦むことは無かった。広東から変える途中の人が客としてやってきて徐積に会い、辺境の事を語った。徐積は山川の険しさ、堡塞の疎密さ番禺の搶手の利害について、まるで手元にあるが如く論じた。客は嘆息して言った。「家から出ないで天下のことを知るとはまさに徐公のことである」

      
 ID作品名作者 
  ■ 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首 
 1六巻12 -1 小重山二首其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-428-12-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3687和凝 
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 3六巻12 -3 臨江仙二首 其一  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-430-12-#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3697和凝 
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 5六巻12 -5 菩薩蠻一首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-432-12-#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3707和凝 
 6六巻12 -6 山花子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-433-12-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3712和凝 
 7六巻12 -7 山花子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-434-12-#7  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3717和凝 
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 9六巻12 -9 河滿子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-436-12-#9  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3727和凝 
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 20六巻12 -20 漁父一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-447-12-#20  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3782和凝 
      

12 -19 柳枝三首 其三 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-446-12-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3777

和凝《柳枝三首 其三昔、愛し合った仲であっても、召されて天子おそばに上がった嫦娥のような元カノであっても、天子の声がかりの宮妓となれば、たとえ、天子に見向きも去らなくなったとしても逢うことはできない。それ以外の数多の妓女は一年に一回ならば会って一緒に過ごせる方法はあるものだ、率直な和凝の詩である。


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李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
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主に花間集から
温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
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皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
『花間集』継続中 
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12 -19
柳枝三首 其三 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首Ⅹ唐五代詞・「花間集」 Gs-446-12-#19   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3777

 

 

柳枝三首 其一

(別れに送りだす無事を祈って柳を折るおまじないの詩)その一。

軟碧瑤煙似送人,映花時把翠蛾嚬。

みどりの色もまだやわらかいころ、春霞がただよい揺れている朝のはやい時間に見る人は送別したあの人の良く似ている。花に日差しがあたる頃には、顔に手を当て、緑の蛾の眉をひそめて泣いている。

青青自是風流主,慢颭金絲待洛神。

柳の木は青々と茂り、そこに自然の内にかぜがまともにふきわたってくる。旅先でそんなこと、金糸の着物の裾を吹き上げてくるのを見受けると、洛水の傍で素敵な娘を待つことをしているだろう。

 

柳枝三首 其二

(送りだし別れて、泣き腫らしたが、今では酔って淫らな声を出し、遊び人であっても可愛がってもらっているという)その二。

瑟瑟羅裙金縷腰,黛眉隈破未重描。

薄絹のスカートが風にしずかに揺れる金の練り糸の縫い付けが細い腰にまとわる。男を送り出して、涙で黛を崩してしまって、かおをしかめていまだに化粧をしなおすことはない。

醉來咬損新花子,拽住仙郎盡放嬌。

別れてからは、酔って閨に帰ってくると新しい若い女の化粧を施して淫ら声を上げてしまう。こんどは、遊び人の男をつかまえて愛嬌を振りまいてなすがままにされることになる。

 

柳枝三首 其三

(銀河にはカササギが川に並んで橋を作ってくれて仙郎が逢いに来てくれるが、月の嫦娥には桂の樹がないので会いに行くことが出来ないと、棄てられた宮妓は逢いに来てくれるものも、方法がまったくないと詠ったもの)

鵲橋初就咽銀河,今夜仙郎自姓和。

カササギが川に並んで橋となってくれたのではじめてこれを渡ることが出来るが、その銀河ではカササギの鳴く声がうるさいでしょう。七夕の今夜、一年ぶりに訪れてくれたこの男とは自然に赤ちゃんが生まれてくる行為をなごやかにすることになる。

不是昔年攀桂樹,豈能月裏索嫦娥。

今はここにはないけれどその昔には月の桂の樹が青い葉をつけて大きな樹にそだち攀じ登れたのだ。それではどうして、月の里に行って、あの美しい女性の「嫦娥」を探すことが出来るのだろう。

 

(柳枝三首其の三)

鵲橋 初めて就きて 銀河に咽く,今夜 仙郎 自ら姓和す。

是にあらず 昔年 桂樹に攀るを,豈に能く月の裏 嫦娥を索めん。

 

 

『柳枝三首 其三』 現代語訳と訳註

(本文)

其三

鵲橋初就咽銀河,今夜仙郎自姓和。

不是昔年攀桂樹,豈能月裏索嫦娥。

 

(下し文)

(柳枝三首其の三)

鵲橋 初めて就きて 銀河に咽く,今夜 仙郎 自ら姓和す。

是にあらず 昔年 桂樹に攀るを,豈に能く月の裏 嫦娥を索めん。

 

(現代語訳)

(銀河にはカササギが川に並んで橋を作ってくれて仙郎が逢いに来てくれるが、月の嫦娥には桂の樹がないので会いに行くことが出来ないと、棄てられた宮妓は逢いに来てくれるものも、方法がまったくないと詠ったもの)

カササギが川に並んで橋となってくれたのではじめてこれを渡ることが出来るが、その銀河ではカササギの鳴く声がうるさいでしょう。七夕の今夜、一年ぶりに訪れてくれたこの男とは自然に赤ちゃんが生まれてくる行為をなごやかにすることになる。

今はここにはないけれどその昔には月の桂の樹が青い葉をつけて大きな樹にそだち攀じ登れたのだ。それではどうして、月の里に行って、あの美しい女性の「嫦娥」を探すことが出来るのだろう。

 

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(訳注)

其三

(銀河にはカササギが川に並んで橋を作ってくれて仙郎が逢いに来てくれるが、月の嫦娥には桂の樹がないので会いに行くことが出来ないと、棄てられた宮妓は逢いに来てくれるものも、方法がまったくないと詠ったもの)

昔、愛し合った仲であっても、召されて天子おそばに上がった嫦娥のような元カノであっても、天子の声がかりの宮妓となれば、たとえ、天子に見向きも去らなくなったとしても逢うことはできない。それ以外の数多の妓女は一年に一回ならば会って一緒に過ごせる方法はあるものだ、率直な和凝の詩である。

 

鵲橋初就咽銀河,今夜仙郎自姓和。

カササギが川に並んで橋となってくれたのではじめてこれを渡ることが出来るが、その銀河ではカササギの鳴く声がうるさいでしょう。七夕の今夜、一年ぶりに訪れてくれたこの男とは自然に赤ちゃんが生まれてくる行為をなごやかにすることになる。

○鵲橋 李商隠『辛未七夕』「豈能無意酬烏鵲、惟與蜘蛛乞巧絲。」天上の恋人たちが会う為に、烏鵲が河をうずめて橋をかけてくれるということだが、せっかくの努力に酬いる気もないのであろう。ただ、地上の蜘蛛の五色の糸の七夕の飾り物や果物をお供えさせておくだけというのは、献身して働く者は放っておいて、権力を持ったものには厚遇しょうということなのか。

・烏鵲 七夕の夜、烏鵲が銀河の橋渡しをするという「鵲橋」伝説。鵲橋(しゃくはし、かささぎばし)とは、中国の伝説で旧暦の77日の七夕の日に天の川上にできる橋の名前である。この橋は織姫と彦星が出会うためにできることから、鵲橋とは男女が良縁で結ばれる事を意味する。『淮南子』からの引用とされている「烏鵲河を填めて橋を成し、織女を渡らしむ」という白孔六帖の文章が出典とされる。辛未七夕 李商隠紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集 34 「辛未七夕」李商隠

仙郎【せんろう】五位の蔵人(くろうど)の唐名。仕事を捨てて仙女を求めている男。娼屋に來る男。「劉郎」「阮郎」「檀郎」潘郎」など、女遊びをするもの、妓女があこがれる男の名称である。

・阮郎 別れ去って久しく帰らぬ愛しい男。後漢の劉展、阮肇は天台山に薬草を採りに入り、道に迷って仙女に出合い、しばらくともに暮らした。しかし家のことが思い起こされ、帰ってみると、既に数世が過ぎ、見知った人は誰もいなかった。そこで再び山に尋ね入ったが、仙女を探し当てられなかったと言う。以来、阮郎、劉郎は、別れ去る男や別れ去って久しく帰らぬ愛しい男を指すようになった。・檀郎/安仁/潘郎 晋の潘岳のあざな。彼は美男子であり、詩人であったが、妻の死にあい「悼亡」の詩三首を作った。後世、妻の死をなげいた模擬作が多く作られた。潘岳の幼名が檀奴だったので、「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する。・潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。

 

不是昔年攀桂樹,豈能月裏索嫦娥。

今はここにはないけれどその昔には月の桂の樹が青い葉をつけて大きな樹にそだち攀じ登れたのだ。それではどうして、月の里に行って、あの美しい女性の「嫦娥」を探すことが出来るのだろう。

○桂樹 桂は木犀など香木の総称。月に生えている伝説上の木。優れたものの喩として使われるが、ここは、月の中の桂の葉の香しいであろう匂いも実際にはとどかない。女が自分にて手の到かねものとなったという意味である。・青桂苑 青が五行思想で春を示す、桂は奥座敷の部屋の柱ほか材料であり、桂の植わる庭園は、屋外の情交の場所。1 カツラ科の落葉高木。山地に自生。葉は広卵形で裏面が白い。雌雄異株。5月ごろ、紅色の雄花、淡紅色の雌花をつけ、花びらはない。材を建築・家具や碁盤・将棋盤などに用いる。おかつら。かもかつら。2 中国の伝説で、月の世界にあるという木。

○嫦娥 神話中の女性。神話の英雄、羿(がい)が西方極遠の地に存在する理想国西王母の国の仙女にお願いしてもらった不死の霊薬を、その妻の嫦娥がぬすみ飲み、急に身軽くなって月世界まで飛びあがり月姫となった。漢の劉安の「淮南子」覧冥訓に登場する。なお、魯迅(1881l936)にこの神話を小説化した「羿月」がいげつと題する小説がある。

李商隠『嫦娥』 
(嫦娥のように裏切った恋は後悔の念にきっと苛まれる。)
雲母屏風燭影深、長河漸落暁星沈。
半透明の雲母を一面に貼りつめた屏風に、ろうそくの影があやしく映っている。眠られぬ独り寝の床で、その揺らめく焔の影を眺めているうちに、夜はいつしか白らけはじめ、天の川は次第に傾いて光をおとし、薄明の中に暁の明星も沈んで消えてゆく。
嫦娥應悔倫塞薬、碧海青天夜夜心。
裏切られた心の痛み故に、夜のあけるまで、こうして星や月を眺めているのだ。あなたはいま何処にいるのだろうか。月の精である嫦娥は、夫の不在中に不思議な薬を飲み、その為に空に舞いあがったのだという。そのように、人間の世界を去った嫦娥は、しかしきっと、その薬をぬすみ飲んだ事をくやんでいるだろう。
青青と広がる天空、その極みなる、うすみどりの空の海原、それを眺めつつ、夜ごと、嫦娥は傷心しているに違いない。私を裏切った私の懐しき恋人よ。君もまた新らしい快楽をなめて、身分高い人のもとに身を寄せたことを悔いながら、寒寒とした夜を過しているのではなかろうか。

春爛漫の美女007
楊貴妃清華池002
 

芸妓について

妓女(ぎじょ)は、中国における遊女もしくは芸妓のこと。娼妓、娼女という呼称もある。歌や舞、数々の技芸で人々を喜ばせ、時には宴席の接待を取り持つこともあった。娼婦を指すこともある。また、道教の寺観にも娼婦に近い巫女がいた。この時代において、女性が男性と対等にできる唯一の場所であった。

もともとは国家による強制的な徴発と戦時獲得奴隷が主な供給源だったと考えられるが、罪人の一族を籍没(身分を落とし、官の所有とする制度)する方法が加わった。また、民間では人身売買による供給が一般的であった。区分すると以下の通り。

1.宮妓 2.家妓 3.営妓、4.官妓、5.民妓、6.道妓)

 

1 宮妓

皇帝の後宮に所属。籍没された女性や外国や諸侯、民間から献上された女性。后妃とは別に、後宮に置かれ、後宮での業務をし、技芸を学び、皇帝を楽しませた。道教坊で技芸を習得した女性もこれに含まれる。班婕妤・趙飛燕や上官婉児などのように后妃に取り立てられるものもいた。

2 家妓

高官や貴族、商人の家に置かれ、家長の妾姫となった。主人だけではなく、客を歓待する席でも技芸により、これをもてなす役目があった。官妓から、臣下に下賜されて家妓になるものもいた。始皇帝の母にあたる呂不韋の愛人や、西晋の石崇の愛妾である緑珠が有名。

3営妓

軍隊の管轄に置かれ、軍営に所属する官人や将兵をその技芸で楽しませた。蘇小小。唐代女流詩人の薛濤が有名。

4官妓

中央政府の道教観や州府の管轄に置かれた。実際は、妓楼や酒楼は個別に運営されており、唐代・長安の北里、明代・南京の旧院は、その代表的な色町である。唐代の天宝年間以降に彼女らを題材にして、多くの士大夫が詩文にうたい、妓女となじんだという記録が盛んになる。唐代はその活動は最大なものであった。

唐代女流詩人の魚玄機、明代の陳円円、李香君、柳如是が有名。

5民妓

民営の妓楼に所属した。売春だけを目的とした女性も含まれる。明代以降、官妓が衰退した後、大きな役割を果たすようになった。清代は上海に多くの民妓がいた。宋代の李師師が有名。

6.道妓

道教の祠に学問等していない娼婦に近いものが多かった。

 

妓館には、花や植物が植えられ、狆や鸚鵡が飼われ、香炉が置かれ、また、雲母屏風、山水画や骨董が飾られているところが多く、庭園風になっているものもあった。妓館は、互いに奇をてらい合い、提供される様々な香りが数里先まで漂ったと伝えられる。さらに、厨女(女料理人)が働いており、彼女らが料理する山海の珍味がすぐに作れるように準備されていた。旧院には商店もあり、客が妓女に贈るための高級品が置かれていた。また、茶を専門とする茶坊もあった。夜には、妓女による音楽が奏でられ、芝居が上演された。妓館の額もまた、名人の手になるものがいくつもあった。妓館には、他に下働きの下女と男衆が別にいた。

 

 楊柳枝001

 

溫助教庭筠(温庭筠)

楊柳枝八首

皇甫先輩松(皇甫松)

楊柳枝二首

牛給事嶠(牛嶠)

柳枝五首

張舍人泌(張泌)

柳枝一首

和學士凝(和凝)

柳枝三首

顧太尉(顧

楊柳枝一首

孫少監光憲(孫光憲)

楊柳枝四首

●溫助教庭筠(温庭筠)    楊柳枝八首

楊柳枝 (之一)

蘇小門前柳萬條,毵毵金線拂平橋。

不語東風起,深閉朱門伴舞腰。

 

楊柳枝 (之二)

金縷毵毵碧瓦溝,六宮眉黛惹香愁。

晚來更帶龍池雨,半拂欄杆半入樓。

 

楊柳枝 (之三)

禦柳如絲映九重,鳳凰窗映繡芙蓉。

景陽樓畔千條路,一面新妝待曉風。

 

楊柳枝 (之四)

織錦機邊語頻,停梭垂淚憶征人。

塞門三月猶蕭索,縱有垂楊未覺春。

 

楊柳枝 (之五)

兩兩黃色似色,枝啼露動芳音。

春來幸自長如線,可惜牽纏蕩子心

 

楊柳枝 (之六)

宜春苑外最長條,閑春風伴舞腰。

正是玉人腸處,一渠春水赤闌橋。

 

楊柳枝 (之七)

牆東禦路帝,須知春色柳絲黃。

杏花未肯無情思,何事行人最斷腸?

楊柳枝0007
 

楊柳枝 (之八)

館娃宮外城西,遠映征帆近拂堤。

系得王孫歸意切,不關芳草綠萋萋。

31

一巻

楊柳枝 之二 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-58-11-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1848

温庭筠

32

一巻

楊柳枝 之三 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-59-12-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1852

温庭筠

33

一巻

楊柳枝 之四 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-60-13-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1856

温庭筠

34

一巻

楊柳枝 之五 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-61-14-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1860

温庭筠

35

一巻

楊柳枝 之六 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-62-15-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1864

温庭筠

36

一巻

『楊柳枝 之七』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-63-16-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1868

温庭筠

37

一巻

『楊柳枝 之八』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-64-17-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1872

温庭筠

 

皇甫先輩松(皇甫松)

楊柳枝二首

楊柳枝二首  皇甫松

其一

春入行宮映翠微,玄宗侍女舞煙絲。

如今柳向空城綠,玉笛何人更把吹。

 

其二

爛熳春歸水國時,王宮殿柳絲垂。

黃鶯長叫空閨畔,西子無因更得知。

 

牛給事嶠(牛嶠)

柳枝五首

柳枝五首 牛嶠

其一

解凍風來末上青,解垂羅袖拜卿卿。

無端裊娜臨官路,舞送行人過一生。

 

其二

王宮裡色偏深,一簇纖條萬縷金。

不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。

 

其三

橋北橋南千萬條,恨伊張緒不相饒。

金羈白馬臨風望,認得楊家靜婉腰。

 

其四

狂雪隨風撲馬飛,惹煙無力被春欺。

莫交移入靈和殿,宮女三千又妬伊。

 

其五

裊翠籠煙拂暖波,舞裙新染麴塵羅。

章華臺畔隋堤上,傍得春風爾許多。

 

張舍人泌(張泌)

柳枝一首

柳枝  張泌

膩粉瓊粧透碧紗,雪休誇。

金鳳搔頭墮鬢斜,髮交加。

倚著雲屏新睡覺,思夢笑。

紅腮隱出枕函花,有些些。

 

顧太尉(顧

楊柳枝一首

楊柳枝  顧夐

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。

鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。

更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

 

孫少監光憲(孫光憲)

楊柳枝四首

楊柳枝四首  孫光憲

其一

閶門風暖落花乾,飛遍江城江城雪不寒。

獨有晚來臨水驛,閑人多凭赤欄干。

 

其二

有池有榭即濛濛,浸潤飜成長養功。

恰似有人長點檢,着行排立向春風。

 

其三

根柢雖然傍濁河,無妨終日近笙歌。

驂驂金帶誰堪比,還共黃鶯不校多。

 

其四

萬株枯槁怨亡隋,似弔臺各自垂。

好是淮陰明月裏,酒樓橫笛不勝吹。
杏の花001
 

      
 ID作品名作者 
  ■ 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首 
 1六巻12 -1 小重山二首其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-428-12-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3687和凝 
 2六巻12 -2 小重山二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-429-12-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3692和凝 
 3六巻12 -3 臨江仙二首 其一  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-430-12-#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3697和凝 
 4六巻12 -4 臨江仙二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-431-12-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3702和凝 
 5六巻12 -5 菩薩蠻一首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-432-12-#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3707和凝 
 6六巻12 -6 山花子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-433-12-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3712和凝 
 7六巻12 -7 山花子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-434-12-#7  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3717和凝 
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 9六巻12 -9 河滿子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-436-12-#9  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3727和凝 
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 11六巻12 -11 望梅花一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-438-12-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3737和凝 
 12六巻12 -12 天仙子二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-439-12-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3742和凝 
 13六巻12 -13 天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-440-12-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3747和凝 
 14六巻12 -14 春光好二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-441-12-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3752和凝 
 15六巻12 -15 春光好二首 其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-442-12-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3757和凝 
 16六巻12 -16 採桑子一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-443-12-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3762和凝 
 17六巻12 -17 柳枝三首  其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-444-12-#17  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3767和凝 
 18六巻12 -18 柳枝三首  其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-445-12-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3772和凝 
 19六巻12 -19 柳枝三首 其三 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-446-12-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3777和凝 
 20六巻12 -20 漁父一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-447-12-#20  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3782和凝 
      

12 -18 柳枝三首  其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-445-12-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3772

和凝《柳枝三首其二》  薄絹のスカートが風にしずかに揺れる金の練り糸の縫い付けが細い腰にまとわる。男を送り出して、涙で黛を崩してしまって、かおをしかめていまだに化粧をしなおすことはない。別れてからは、酔って閨に帰ってくると新しい若い女の化粧を施して淫ら声を上げてしまう。こんどは、遊び人の男をつかまえて愛嬌を振りまいてなすがままにされることになる。
 

2014年2月18日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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張平子(張衡)《西京賦》(7)#2-4 文選 賦<114―(7)>31分割68回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1044 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3768
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《題臨瀧寺》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <957>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3769韓愈詩-252
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 廣徳2年764-33-1 《 破船ー#1》 ふたたび成都3240 杜甫<664-1> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3770 杜甫詩1000-664-1-948/1500767
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
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12 -18 柳枝三首  其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首Ⅹ唐五代詞・「花間集」 Gs-445-12-#18   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3772 

 

溫助教庭筠(温庭筠)

楊柳枝八首

皇甫先輩松(皇甫松)

楊柳枝二首

牛給事嶠(牛嶠)

柳枝五首

張舍人泌(張泌)

柳枝一首

和學士凝(和凝)

柳枝三首

顧太尉(顧

楊柳枝一首

孫少監光憲(孫光憲)

楊柳枝四首

 

柳枝三首 其一

(別れに送りだす無事を祈って柳を折るおまじないの詩)その一。

軟碧瑤煙似送人,映花時把翠蛾嚬。

みどりの色もまだやわらかいころ、春霞がただよい揺れている朝のはやい時間に見る人は送別したあの人の良く似ている。花に日差しがあたる頃には、顔に手を当て、緑の蛾の眉をひそめて泣いている。

青青自是風流主,慢颭金絲待洛神。

柳の木は青々と茂り、そこに自然の内にかぜがまともにふきわたってくる。旅先でそんなこと、金糸の着物の裾を吹き上げてくるのを見受けると、洛水の傍で素敵な娘を待つことをしているだろう。

 

其二

(送りだし別れて、泣き腫らしたが、今では酔って淫らな声を出し、遊び人であっても可愛がってもらっているという)その二。

瑟瑟羅裙金縷腰,黛眉隈破未重描。

薄絹のスカートが風にしずかに揺れる金の練り糸の縫い付けが細い腰にまとわる。男を送り出して、涙で黛を崩してしまって、かおをしかめていまだに化粧をしなおすことはない。

醉來咬損新花子,拽住仙郎盡放嬌。

別れてからは、酔って閨に帰ってくると新しい若い女の化粧を施して淫ら声を上げてしまう。こんどは、遊び人の男をつかまえて愛嬌を振りまいてなすがままにされることになる。

 

其三

鵲橋初就咽銀河,今夜仙郎自姓和。

不是昔年攀桂樹,豈能月裏索嫦娥。

pla024
 

『柳枝三首、其二』 現代語訳と訳註

(本文)

柳枝三首、其二

瑟瑟羅裙金縷腰,黛眉隈破未重描。

醉來咬損新花子,拽住仙郎盡放嬌。

 

(下し文)

(柳枝三首、其の二)

瑟瑟として 羅裙 金縷の腰,黛眉 隈破して未だ重ねて描かず。

醉い來りて 咬損し 新たに花子し,仙郎を拽住し 盡く嬌を放たん。

 

(現代語訳)

(送りだし別れて、泣き腫らしたが、今では酔って淫らな声を出し、遊び人であっても可愛がってもらっているという)その二。

薄絹のスカートが風にしずかに揺れる金の練り糸の縫い付けが細い腰にまとわる。男を送り出して、涙で黛を崩してしまって、かおをしかめていまだに化粧をしなおすことはない。

別れてからは、酔って閨に帰ってくると新しい若い女の化粧を施して淫ら声を上げてしまう。こんどは、遊び人の男をつかまえて愛嬌を振りまいてなすがままにされることになる。

花鴨004
 

(訳注)

柳枝三首、其二

(送りだし別れて、泣き腫らしたが、今では酔って淫らな声を出し、遊び人であっても可愛がってもらっているという)その二。

唐の教坊曲。『花間集』には、単調、雙調とがあり、二十四首ある。表と詩を示す。単調二十八字、四句三平韻で、⑦⑦7⑦の詞形である。

 

瑟瑟羅裙金縷腰,黛眉隈破未重描。

薄絹のスカートが風にしずかに揺れる金の練り糸の縫い付けが細い腰にまとわる。男を送り出して、涙で黛を崩してしまって、かおをしかめていまだに化粧をしなおすことはない。

・瑟瑟 1 風が寂しく吹くさま。2 波の立つさま。瑟瑟座【しつしつざ】仏像の台座の一。

 

醉來咬損新花子,拽住仙郎盡放嬌。

別れてからは、酔って閨に帰ってくると新しい若い女の化粧を施して淫ら声を上げてしまう。こんどは、遊び人の男をつかまえて愛嬌を振りまいてなすがままにされることになる。

・咬損 みだらなこえをだしてしまう。

・花子 古代中国の、身分の高い女性の化粧の一つで、顔にポチポチを描くこと、花鈿を入れることをいう。仏粧は唐代に入ってからさらに中国の特徴的な化粧として完成した。〈的〉は紅で眉間にさまざまな紋様を描く〈花鈿(かでん)・花子(かし)〉に発達し,また唇の両側に黒点や緑点を描く〈靨鈿(ようでん)・粧靨(しようよう)〉がうまれた。さらに女子俑(よう)に見られるように両ほおに紅で華やかな草花模様を描くようになった。

・儘從 なすがままに任せる。牟融の 「林下貧居甘困守,儘敎城市不知名。」や、和凝の「醉來咬損新花子,曵住仙郞儘放嬌。」に同じ。 ・伊:それ。これ。その。この。ここでは「片紅」を指す。

・拽住 捉まえる。捕まえる。
杏の花0055

      
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 4六巻12 -4 臨江仙二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-431-12-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3702和凝 
 5六巻12 -5 菩薩蠻一首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-432-12-#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3707和凝 
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 18六巻12 -18 柳枝三首  其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-445-12-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3772和凝 
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和凝《柳枝三首其一》 みどりの色もまだやわらかいころ、春霞がただよい揺れている朝のはやい時間に見る人は送別したあの人の良く似ている。花に日差しがあたる頃には、顔に手を当て、緑の蛾の眉をひそめて泣いている。柳の木は青々と茂り、そこに自然の内にかぜがまともにふきわたってくる。旅先でそんなこと、金糸の着物の裾を吹き上げてくるのを見受けると、洛水の傍で素敵な娘を待つことをしているだろう。


2014年2月17日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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張平子(張衡)《西京賦》(6) #2-3 文選 賦<114―(6)>31分割68回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1043 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3763
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《次鄧州界》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <956>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3764韓愈詩-251
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 廣徳2年764-32 《四松#3》 ふたたび成都 杜甫<663-3> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3765 杜甫詩1000-663-3-947/1500766
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
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薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
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温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
韋荘 50首 菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617
皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
牛嶠  20首 女冠子四首 其一 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-312-5-#66  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3107
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柳枝三首 其一

(別れに送りだす無事を祈って柳を折るおまじないの詩)その一。

軟碧瑤煙似送人,映花時把翠蛾嚬。

みどりの色もまだやわらかいころ、春霞がただよい揺れている朝のはやい時間に見る人は送別したあの人の良く似ている。花に日差しがあたる頃には、顔に手を当て、緑の蛾の眉をひそめて泣いている。

青青自是風流主,慢颭金絲待洛神。

柳の木は青々と茂り、そこに自然の内にかぜがまともにふきわたってくる。旅先でそんなこと、金糸の着物の裾を吹き上げてくるのを見受けると、洛水の傍で素敵な娘を待つことをしているだろう。

 

其二

瑟瑟羅裙金縷腰,黛眉隈破未重描。

醉來咬損新花子,拽住仙郎盡放嬌。

 

其三

鵲橋初就咽銀河,今夜仙郎自姓和。

不是昔年攀桂樹,豈能月裏索嫦娥。

 

 

『柳枝三首、其一』 現代語訳と訳註

(本文)

柳枝三首 其一

軟碧瑤煙似送人,映花時把翠蛾嚬。

青青自是風流主,慢颭金絲待洛神。

 

(下し文)

(柳枝三首 其の一)

碧を軟らかく瑤煙し送りし人に似る,花を映せば時に把み 翠蛾 嚬【しか】む。

青青として自ら是に 風 主に流れ,慢颭【まんせん】して金絲 洛神を待つ。

 

(現代語訳)

(別れに送りだす無事を祈って柳を折るおまじないの詩)その一。

みどりの色もまだやわらかいころ、春霞がただよい揺れている朝のはやい時間に見る人は送別したあの人の良く似ている。花に日差しがあたる頃には、顔に手を当て、緑の蛾の眉をひそめて泣いている。

柳の木は青々と茂り、そこに自然の内にかぜがまともにふきわたってくる。旅先でそんなこと、金糸の着物の裾を吹き上げてくるのを見受けると、洛水の傍で素敵な娘を待つことをしているだろう。

 

 

(訳注)

柳枝三首 其一

(別れに送りだす無事を祈って柳を折るおまじないの詩)その一。

唐の教坊曲。『花間集』には、単調、雙調とがあり、二十四首ある。表と詩を示す。単調二十八字、四句三平韻で、⑦⑦7⑦の詞形である。

 

軟碧瑤煙似送人,映花時把翠蛾嚬。

みどりの色もまだやわらかいころ、春霞がただよい揺れている朝のはやい時間に見る人は送別したあの人の良く似ている。花に日差しがあたる頃には、顔に手を当て、緑の蛾の眉をひそめて泣いている。

○嚬 〔嚬める・顰める〕【ひそめる】(「眉をひそめる」の形で)眉の辺りにしわをよせる。不快な時や悲しい時の表情にいう。顔をしかめる。

○把 1 束ねたものを数えるのに用いる。2 射芸で、矢を数えるのに用いる。

 

青青自是風流主,慢颭金絲待洛神。

柳の木は青々と茂り、そこに自然の内にかぜがまともにふきわたってくる。旅先でそんなこと、金糸の着物の裾を吹き上げてくるのを見受けると、洛水の傍で素敵な娘を待つことをしているだろう。

○慢颭 風が物をふるわせる。

○洛神 洛神、洛嬪(らくひん)は、古代中国の伝説に出てくる伏義氏の娘であり、水と川を司る洛水の女神。黄河の神・河伯の妻。黄河にそそぐ川の一つ・洛水(らくすい)と伊川(いせん)が合流するあたりに住んでいる。後に后羿(こうげい)が洛嬪を奪って結婚したという伝説でもある。あるいは、洛神の賦は兄嫁に対する恋慕を意味するものである。

「(らくしん)」

 杏の花01

溫助教庭筠(温庭筠)

楊柳枝八首

皇甫先輩松(皇甫松)

楊柳枝二首

牛給事嶠(牛嶠)

柳枝五首

張舍人泌(張泌)

柳枝一首

和學士凝(和凝)

柳枝三首

顧太尉(顧

楊柳枝一首

孫少監光憲(孫光憲)

楊柳枝四首

●溫助教庭筠(温庭筠)    楊柳枝八首

楊柳枝002
楊柳枝 (之一)

蘇小門前柳萬條,毵毵金線拂平橋。

不語東風起,深閉朱門伴舞腰。

 

楊柳枝 (之二)

金縷毵毵碧瓦溝,六宮眉黛惹香愁。

晚來更帶龍池雨,半拂欄杆半入樓。

 

楊柳枝 (之三)

禦柳如絲映九重,鳳凰窗映繡芙蓉。

景陽樓畔千條路,一面新妝待曉風。

 

楊柳枝 (之四)

織錦機邊語頻,停梭垂淚憶征人。

塞門三月猶蕭索,縱有垂楊未覺春。

 

楊柳枝 (之五)

兩兩黃色似色,枝啼露動芳音。

春來幸自長如線,可惜牽纏蕩子心

楊柳枝0006
 

楊柳枝 (之六)

宜春苑外最長條,閑春風伴舞腰。

正是玉人腸處,一渠春水赤闌橋。

 

楊柳枝 (之七)

牆東禦路帝,須知春色柳絲黃。

杏花未肯無情思,何事行人最斷腸?

 

楊柳枝 (之八)

館娃宮外城西,遠映征帆近拂堤。

系得王孫歸意切,不關芳草綠萋萋。

31

一巻

楊柳枝 之二 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-58-11-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1848

温庭筠

32

一巻

楊柳枝 之三 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-59-12-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1852

温庭筠

33

一巻

楊柳枝 之四 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-60-13-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1856

温庭筠

34

一巻

楊柳枝 之五 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-61-14-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1860

温庭筠

35

一巻

楊柳枝 之六 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-62-15-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1864

温庭筠

36

一巻

『楊柳枝 之七』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-63-16-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1868

温庭筠

37

一巻

『楊柳枝 之八』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-64-17-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1872

温庭筠

 

皇甫先輩松(皇甫松)

楊柳枝二首

楊柳枝二首  皇甫松

其一

春入行宮映翠微,玄宗侍女舞煙絲。

如今柳向空城綠,玉笛何人更把吹。

 

其二

爛熳春歸水國時,王宮殿柳絲垂。

黃鶯長叫空閨畔,西子無因更得知。

 

牛給事嶠(牛嶠)

柳枝五首

柳枝五首 牛嶠

其一

解凍風來末上青,解垂羅袖拜卿卿。

無端裊娜臨官路,舞送行人過一生。

 

其二

王宮裡色偏深,一簇纖條萬縷金。

不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。

 

其三

橋北橋南千萬條,恨伊張緒不相饒。

金羈白馬臨風望,認得楊家靜婉腰。

 

其四

狂雪隨風撲馬飛,惹煙無力被春欺。

莫交移入靈和殿,宮女三千又妬伊。

 

其五

裊翠籠煙拂暖波,舞裙新染麴塵羅。

章華臺畔隋堤上,傍得春風爾許多。

 

張舍人泌(張泌)

柳枝一首

柳枝  張泌

膩粉瓊粧透碧紗,雪休誇。

金鳳搔頭墮鬢斜,髮交加。

倚著雲屏新睡覺,思夢笑。

紅腮隱出枕函花,有些些。

 

顧太尉(顧

楊柳枝一首

楊柳枝  顧夐

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。

鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。

更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

 

孫少監光憲(孫光憲)

楊柳枝四首

楊柳枝四首  孫光憲

其一

閶門風暖落花乾,飛遍江城江城雪不寒。

獨有晚來臨水驛,閑人多凭赤欄干。

 

其二

有池有榭即濛濛,浸潤飜成長養功。

恰似有人長點檢,着行排立向春風。

 

其三

根柢雖然傍濁河,無妨終日近笙歌。

驂驂金帶誰堪比,還共黃鶯不校多。

 

其四

萬株枯槁怨亡隋,似弔臺各自垂。

好是淮陰明月裏,酒樓橫笛不勝吹。
美女画557

      
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  ■ 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首 
 1六巻12 -1 小重山二首其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-428-12-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3687和凝 
 2六巻12 -2 小重山二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-429-12-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3692和凝 
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 5六巻12 -5 菩薩蠻一首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-432-12-#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3707和凝 
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 9六巻12 -9 河滿子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-436-12-#9  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3727和凝 
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 12六巻12 -12 天仙子二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-439-12-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3742和凝 
 13六巻12 -13 天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-440-12-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3747和凝 
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 15六巻12 -15 春光好二首 其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-442-12-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3757和凝 
 16六巻12 -16 採桑子一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-443-12-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3762和凝 
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12 -16 採桑子一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-443-12-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3762

和凝《採桑子一首》  椒泥塗りの閏は何もなくしずかなものだ、嘉枝を賭けて賽子勝負をする毎日。爪先に花飾り付けた靴に、細く紅い紐を編みこんで、金糸飾りスカートは床を引きずる。何事も起きないし、好きな男が居るわけもないのに眉をくもらせる、春が来て恋心を燃やしたいと思いすぎて、また始まったと母親代わりのおかみさんに疑いを抱かせてしまう。


2014年2月16日 の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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張平子(張衡)《西京賦》(5) #2-2 文選 賦<114―(5)>31分割68回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1042 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3758
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《武關西逢配流吐蕃〔謫潮州時途中作〕》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <955> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3759韓愈詩-250
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ 廣徳2年764-31 《四松#2》 ふたたび成都 杜甫<671> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3760 杜甫詩1000-671-946/1500765
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Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2ブログ 287 《遊城南十六首:出城》 韓愈 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3761 (02/16)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 12 -16 採桑子一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-443-12-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3762
 
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12 -16 採桑子一首 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首Ⅹ唐五代詞・「花間集」Gs-443-12-#16 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3762

 

 

採桑子

(年を取った芸妓が自暴自棄の生活をしているが、春の盛りには女に目覚めるという面白い詩である。)
蝤蠐領上訶梨子,繡帶雙垂,

白い首を囲む襟に、訶梨勤の刺繍の飾りのついた肩掛けをつけ、前がひらいている、襟から垂れる刺繍の縫い取り帯が二本のようにみえる。

閑時,競學樗蒲賭荔枝。

椒泥塗りの閏は何もなくしずかなものだ、嘉枝を賭けて賽子勝負をする毎日。

叢頭鞋子紅編細,裙窣金絲。

爪先に花飾り付けた靴に、細く紅い紐を編みこんで、金糸飾りスカートは床を引きずる。

無事嚬眉,春思飜教阿母疑。

何事も起きないし、好きな男が居るわけもないのに眉をくもらせる、春が来て恋心を燃やしたいと思いすぎて、また始まったと母親代わりのおかみさんに疑いを抱かせてしまう。

 

(採桑子)

蝤蠐【しゅうせい】の領上の訶梨子,繡帶【しゅうたい】雙び垂る,椒【しょうこ】閑なる時,競いて樗蒲【ちょぼ】を學びて荔枝【れいし】を賭く。

叢頭【そうとう】の鞋子【あいし】紅 編むこと細【こまか】く,裙は 金絲を窣く。

事 無く 眉を嚬【ひそ】め,春思 飜りて 阿母を教【し】て疑わしむ。

DCF00207
 

『採桑子』 現代語訳と訳註

(本文)

採桑子

蝤蠐領上訶梨子,繡帶雙垂,椒閑時,競學樗蒲賭荔枝。

叢頭鞋子紅編細,裙窣金絲。

無事嚬眉,春思飜教阿母疑。

 

(下し文)

(採桑子)

蝤蠐【しゅうせい】の領上の訶梨子,繡帶【しゅうたい】雙び垂る,椒【しょうこ】閑なる時,競いて樗蒲【ちょぼ】を學びて荔枝【れいし】を賭く。

叢頭【そうとう】の鞋子【あいし】紅 編むこと細【こまか】く,裙は 金絲を窣く。

事 無く 眉を嚬【ひそ】め,春思 飜りて 阿母を教【し】て疑わしむ。

 

(現代語訳)

(年を取った芸妓が自暴自棄の生活をしているが、春の盛りには女に目覚めるという面白い詩である。)

白い首を囲む襟に、訶梨勤の刺繍の飾りのついた肩掛けをつけ、前がひらいている、襟から垂れる刺繍の縫い取り帯が二本のようにみえる。

椒泥塗りの閏は何もなくしずかなものだ、嘉枝を賭けて賽子勝負をする毎日。

爪先に花飾り付けた靴に、細く紅い紐を編みこんで、金糸飾りスカートは床を引きずる。

何事も起きないし、好きな男が居るわけもないのに眉をくもらせる、春が来て恋心を燃やしたいと思いすぎて、また始まったと母親代わりのおかみさんに疑いを抱かせてしまう。

tsubame
 

(訳注)

採桑子

採桑子は花間集には和凝の一首のみである。唐の教坊の曲名である楊下採桑に由来すると言われるが、教坊の大曲に采桑があり、採桑子との関係はいずれも明確ではない。またの名を采桑子令、添字采桑子、醜奴児、醜奴児令、羅敷媚、羅敷媚歌と言う。『花間集』には和擬の一首のみ所収。双調四十四字、前後段二十二字四句三平韻で、7④④⑦/7④④⑦の詞形をとる。頭のよい和凝の形を先に決め、後から語句をはめ込む、パズルゲームのようにして作ったもので、意味的にも一ひねりしてみるものがある。

 

(年を取った芸妓が自暴自棄の生活をしているが、春の盛りには女に目覚めるという面白い詩である。)

【解説】 女盛りを過ぎてしまい、誰も来てはくれない。閨にいる時も服装もきちんとしない自堕落になってしまう。同じような女たちと賽子ゲームをして遊ぶことぐらいの毎日である。ところが、万物が萌えて來る春が来ると、「春思」物思い初める頃の娘のように男を求めてしまう。また始まったと、お上さんは心配になるのである。桑をとる娘は戦場に出た夫に貞操を守る立派な女性を云うものであるが、この詩では、若くないために男が寄ってこないという和凝のゆーもあをうたうものである。

 

蝤蠐領上訶梨子,繡帶雙垂,

白い首を囲む襟に、訶梨勤の刺繍の飾りのついた肩掛けをつけ、前がひらいている、襟から垂れる刺繍の縫い取り帯が二本のようにみえる。

蝤蠐領上 白い首を囲む襟。蝤蠐は木食い虫の幼虫。白く長いので、ここでは色白の首を喩える。

訶梨子 訶梨勤。中国南方産の常緑喬木。ここではその実にかたどった襟飾りのこと。訶梨勤の刺繍の飾りのついた肩掛け。・訶梨勒1 インドなどに産するシクンシ科の高木。高さ30メートルに達し、葉は長楕円形。枝先に白い花が群がって咲く。果実を風邪・便通などの薬にし、材は器具用にする。2 象牙・銅・石などでカリロクの実の形を作り、美しい袋に入れ、柱に掛けた飾り物。

繍帯 襟から垂れた刺繍のある帯。なお帯については、上衣の束帯、肩掛けの帯、衣の帯、腰帯と女の生活環境によって、讀む人の知識度により解釈は深まる。これは艶歌に対する考え方である。

 

閑時,競學樗蒲賭荔枝。

椒泥塗りの閏は何もなくしずかなものだ、嘉枝を賭けて賽子勝負をする毎日。

 椒の粉末を混入した壁土を塗った部屋。椒のために室内は香りよく、暖かく、蟲が寄り付かない。

樗蒲 賽子を使った賭け事。1 中国の賭博(とばく)の一。1個のさいころで出る目を予測し、予測が当たれば賭け金の4倍または5倍を得る仕組みになっているもの。転じて、博奕(ばくち)のこと。2 いんちき。でたらめ。3 ばかをみること。

 

叢頭鞋子紅編細,裙窣金絲。

爪先に花飾り付けた靴に、細く紅い紐を編みこんで、金糸飾りスカートは床を引きずる。

叢頭鞋子 爪先に花飾りの付いた靴。

 

無事嚬眉,春思飜教阿母疑。

何事も起きないし、好きな男が居るわけもないのに眉をくもらせる、春が来て恋心を燃やしたいと思いすぎて、また始まったと母親代わりのおかみさんに疑いを抱かせてしまう。

嚬 却って。ここでは好きな男がいるわけではないのに、の意。

阿母 お母さんのことであるが、阿は親しみを表す接頭語で、ここでは娼屋に預けられたのは少女のころであるので、そこのの女将さんのことをいう。檀の実00

      
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  ■ 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首 
 1六巻12 -1 小重山二首其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-428-12-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3687和凝 
 2六巻12 -2 小重山二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-429-12-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3692和凝 
 3六巻12 -3 臨江仙二首 其一  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-430-12-#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3697和凝 
 4六巻12 -4 臨江仙二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-431-12-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3702和凝 
 5六巻12 -5 菩薩蠻一首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-432-12-#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3707和凝 
 6六巻12 -6 山花子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-433-12-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3712和凝 
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 9六巻12 -9 河滿子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-436-12-#9  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3727和凝 
 10六巻12 -10 薄命女一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-437-12-#10  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3732和凝 
 11六巻12 -11 望梅花一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-438-12-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3737和凝 
 12六巻12 -12 天仙子二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-439-12-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3742和凝 
 13六巻12 -13 天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-440-12-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3747和凝 
 14六巻12 -14 春光好二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-441-12-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3752和凝 
 15六巻12 -15 春光好二首 其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-442-12-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3757和凝 
 16六巻12 -16 採桑子一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-443-12-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3762和凝 
 17六巻12 -17 柳枝三首  其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-444-12-#17  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3767和凝 
 18六巻12 -18 柳枝三首  其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-445-12-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3772和凝 
 19六巻12 -19 柳枝三首 其三 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-446-12-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3777和凝 
 20六巻12 -20 漁父一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-447-12-#20  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3782和凝 
      

12 -15 春光好二首 其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-442-12-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3757

和凝《春光好二首 其二》 早春の浮水草の葉は育ちだし、軟らかなものである、池の周りの杏の花に日差しが明るい、舟遊びの絵塗りの船は軽やかにすすむ。

二つ並んで水浴びをしているのは鴛鴦で澄みきったみず、その渚に出てくる。船頭が歌う舟歌の声にあわせて合格者たちが船縁を叩きながら歌うので驚いたようだ。


2014年2月15日の紀頌之5つのブログ
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●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor12 -15 春光好二首 其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-442-12-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3757
 
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12 -15 春光好二首 其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-442-12-#15   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3757

 

 

和凝【わぎょう】898955)、字を成績と言い、鄆州の須昌(今の山東省東平の西北)の人。彼は幼い時から聡明で、早くから書物を学び、一読すれば常に大義に通じた。梁の義成軍節度使賀瓌に招かれて従事となったが、賀瓌が唐の荘宗との戦いに敗れると、彼一人が賀瓌に従った。賀瓌は和凝に対して、自分に従うのをやめて己の道を求めるように勧めたが、和凝は「男子たるもの、人の知遇を得ながら危難の際に恩に報いないのは、本意ではない」と言い、行動をともにし、追っ手を射倒して、賀瓌の命を救った。そこで、賀瓌は自分の娘を和凝に娶らせ、「和凝は将来重位に就くであろぅから、謹んで仕えるように」と子供らに諭した。そのために、和凝の名は一時に轟いた。彼は、梁、唐、晋、漢、周の五朝に仕え、多くの後進を導いたので、人々から広く慕われたと言う。和凝は若い時に好んで艶詞を作ったが、晋の宰相になると詞を回収して焼き捨てさせた。しかし、艶詞のために名を汚すことになり、契丹は晋に入朝すると、彼を曲子相公と呼んだと言う。和凝の詞は二十七首が伝わり、『花間集』 には二十首の詞が収められている。後周の顕徳二年(955)五十八歳で卒した。

 


和學士凝(和凝)二十首 

      
 ID作品名作者 
  ■ 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首 
 1六巻12 -1 小重山二首其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-428-12-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3687和凝 
 2六巻12 -2 小重山二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-429-12-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3692和凝 
 3六巻12 -3 臨江仙二首 其一  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-430-12-#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3697和凝 
 4六巻12 -4 臨江仙二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-431-12-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3702和凝 
 5六巻12 -5 菩薩蠻一首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-432-12-#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3707和凝 
 6六巻12 -6 山花子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-433-12-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3712和凝 
 7六巻12 -7 山花子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-434-12-#7  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3717和凝 
 8六巻12 -8 河滿子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-435-12-#8  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3722和凝 
 9六巻12 -9 河滿子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-436-12-#9  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3727和凝 
 10六巻12 -10 薄命女一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-437-12-#10  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3732和凝 
 11六巻12 -11 望梅花一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-438-12-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3737和凝 
 12六巻12 -12 天仙子二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-439-12-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3742和凝 
 13六巻12 -13 天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-440-12-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3747和凝 
 14六巻12 -14 春光好二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-441-12-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3752和凝 
 15六巻12 -15 春光好二首 其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-442-12-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3757和凝 
 16六巻12 -16 採桑子一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-443-12-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3762和凝 
 17六巻12 -17 柳枝三首  其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-444-12-#17  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3767和凝 
 18六巻12 -18 柳枝三首  其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-445-12-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3772和凝 
 19六巻12 -19 柳枝三首 其三 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-446-12-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3777和凝 
 20六巻12 -20 漁父一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-447-12-#20  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3782和凝 
      
和凝,字成績,五代詞人。曾官翰林學士知制誥等職。




 

 

春光好二首

1214春光好二首 其一

(うららかな春が来てあの人を待つが来てはくれない、生きる希望をなくしてしまうが、それから心持を替えてみるがやはり来てくれない女を詠う。)

暖,畫屏閑,嚲雲鬟。

沙羅絹を張った窓に日が当たり暖かくなる春の季節になったのに、絵の屏風の閨には誰も来なくて静かなものだ。さみしさに美しく結った髪のみだれをはらってなおす。

睡起四肢無力,半春間。

眠りから覚めて起き上がってみたが手足にまったく力が入らない。春もすでに半ばを過ぎようとしている。

玉指剪裁羅勝,金盤點綴蘇山。

腹立ちまぎれに、白く輝くようなその指でうす絹をことごとく切り裂いてみた。金色のかざりの大きな寝牀にはその国の山を思わせる女をよみがえらせて女妓が横たわり、お迎えの飾りつけをしている。

窺宋深心無限事,小眉彎。

宋玉を隣の女がのぞき見した故事のように窓から覗いて見るが誰も来ない、あの人のことを心深く思い続けて、ほかのこと何もわからなくなってしまったようだ。眉尻がかなしみで湾曲している。

1215其二

(科挙合格の日に遊ばれ、誓い合い、思いを遂げたおんなたちのその日のようすを詠い、春の空のように変わる男心に心配をする)

蘋葉軟,杏花明,畫舡輕。

早春の浮水草の葉は育ちだし、軟らかなものである、池の周りの杏の花に日差しが明るい、舟遊びの絵塗りの船は軽やかにすすむ。

雙浴鴛鴦出淥汀,棹歌聲。

二つ並んで水浴びをしているのは鴛鴦で澄みきったみず、その渚に出てくる。船頭が歌う舟歌の声にあわせて合格者たちが船縁を叩きながら歌うので驚いたようだ。

春水無風無浪,春天半雨半晴。

雪解け水で増水した水面は風もなく波もたたず鏡のようだ、春の空は小雨が降ったかと思うと今度はさあっと晴れてこころがわりをおしえてくれる。

紅粉相隨南浦晚,幾含情。

無礼講の日にお化粧をした女たちと連れ立って、暮れてきた北側の高楼から離れた南の岸辺の裏の方に入っていく、そこで、どれだけの恋する女の情けを抱かしめるものなのか。

杏の白花012
 

 

『春光好二首』 現代語訳と訳註

(本文)

春光好二首其二

蘋葉軟,杏花明,畫舡輕。

雙浴鴛鴦出淥汀,棹歌聲。

春水無風無浪,春天半雨半晴。

紅粉相隨南浦晚,幾含情。

 

(下し文)

春光好 二首 其の二

蘋葉【ひんよう】軟らかく,杏花 明るく,畫舡【がしゅう】輕し。

雙【なら】び浴するの鴛鴦 淥汀【りょくてい】を出づ,棹歌の聲に。

春水 風無く 浪無く,春天 半ば雨ふり 半ば晴る。

紅粉 相い隨いて 南浦の晚,幾ばくの含情に。

 

 

(現代語訳)

(科挙合格の日に遊ばれ、誓い合い、思いを遂げたおんなたちのその日のようすを詠い、春の空のように変わる男心に心配をする)

早春の浮水草の葉は育ちだし、軟らかなものである、池の周りの杏の花に日差しが明るい、舟遊びの絵塗りの船は軽やかにすすむ。

二つ並んで水浴びをしているのは鴛鴦で澄みきったみず、その渚に出てくる。船頭が歌う舟歌の声にあわせて合格者たちが船縁を叩きながら歌うので驚いたようだ。

雪解け水で増水した水面は風もなく波もたたず鏡のようだ、春の空は小雨が降ったかと思うと今度はさあっと晴れてこころがわりをおしえてくれる。

無礼講の日にお化粧をした女たちと連れ立って、暮れてきた北側の高楼から離れた南の岸辺の裏の方に入っていく、そこで、どれだけの恋する女の情けを抱かしめるものなのか。

oushokun01

(訳注)

春光好二首其二

唐の教坊の曲名。またの名を愁倚欄、愁倚欄令、倚欄令と言う。『花間集』には和凝の二首のみ所収。双調四十一字、前段十九字、五句四平韻、後段二十二字四句平韻で、3③③⑦③/6⑥7③の詞形をとる。

 

春光好二首其二

(科挙合格の日に遊ばれ、誓い合い、思いを遂げたおんなたちのその日のようすを詠い、春の空のように変わる男心に心配をする)

【解説】 春、杏園で合格の宴があり、街に繰り出すもの、花を愛でるもの、舟遊びをするもののうち、女性達の水上の行楽の様子を詠う。

 

蘋葉軟,杏花明,畫舡輕。

早春の浮水草の葉は育ちだし、軟らかなものである、池の周りの杏の花に日差しが明るい、舟遊びの絵塗りの船は軽やかにすすむ。

蘋葉軟 浮草が育ち始めて淡い色でやわらかい葉をつききって舟が進む。。この三句は待ち遠しかった春に舟遊びをする池のようすをいう。

杏花明 池の岸にあんずの花に日が射していて花が際立って奇麗な様子。杏の花は科挙の合格発表=合格者=無礼講、曲江の池を連想させる。

畫舡輕 絵塗りの船での遊びは江南で始まり広がったもの。

 

雙浴鴛鴦出淥汀,棹歌聲。

二つ並んで水浴びをしているのは鴛鴦で澄みきったみず、その渚に出てくる。船頭が歌う舟歌の声にあわせて合格者たちが船縁を叩きながら歌うので驚いたようだ。

鴛鴦 オシドリ。

漁汀 水の清く澄んだ渚。

棹歌 船を漕ぐ櫂で船縁を叩きながら歌うこと。またその歌、舟歌。

 

春水無風無浪,春天半雨半晴。

雪解け水で増水した水面は風もなく波もたたず鏡のようだ、春の空は小雨が降ったかと思うと今度はさあっと晴れてこころがわりをおしえてくれる。

春水 雪解け水で増水した様子を云う。増水しても澄んでいるのが春水である。植物の成長に必要なミネラル分を多く含んでいる時期で、期待感を持たせる語である。

春天 春ののどかな空を云う。行楽時の天候が良いことを云うが、男心と春の空、行楽の時の浮気心を云う。

 

紅粉相隨南浦晚,幾含情。

無礼講の日にお化粧をした女たちと連れ立って、暮れてきた北側の高楼から離れた南の岸辺の裏の方に入っていく、そこで、どれだけの恋する女の情けを抱かしめるものなのか。

紅粉 紅と白粉。ここでは紅と白粉で化粧した女の意。

南浦 よく別離の岸辺などを意味することが多いが、ここは人目を避ける南側の岸辺の奥の方に行くことを言う。いわゆる「しけ込む」ことさす。

幾含情 この日のためにどれほどの女が、その男のことを思い続けていきていくことになるのだろうかという意味になる。一夫多妻制の時代の倫理観で見てもらいたい。
roudai112
 


      
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 ■ 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首  
 1六巻12 -1 小重山二首其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-428-12-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3687和凝 
 2六巻12 -2 小重山二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-429-12-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3692和凝 
 3六巻12 -3 臨江仙二首 其一  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-430-12-#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3697和凝 
 4六巻12 -4 臨江仙二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-431-12-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3702和凝 
 5六巻12 -5 菩薩蠻一首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-432-12-#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3707和凝 
 6六巻12 -6 山花子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-433-12-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3712和凝 
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 11六巻12 -11 望梅花一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-438-12-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3737和凝 
 12六巻12 -12 天仙子二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-439-12-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3742和凝 
 13六巻12 -13 天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-440-12-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3747和凝 
 14六巻12 -14 春光好二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-441-12-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3752和凝 
 15六巻12 -15 春光好二首 其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-442-12-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3757和凝 
 16六巻採桑子一首 和凝 
 17六巻柳枝三首  其一和凝 
 18六巻柳枝三首  其二和凝 
 19六巻柳枝三首  其三和凝 
 20六巻漁父一首  其一和凝 
      

12 -14 春光好二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-441-12-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3752

和凝《春光好二首 其一》 腹立ちまぎれに、白く輝くようなその指でうす絹をことごとく切り裂いてみた。金色のかざりの大きな寝牀にはその国の山を思わせる女をよみがえらせて女妓が横たわり、お迎えの飾りつけをしている。宋玉を隣の女がのぞき見した故事のように窓から覗いて見るが誰も来ない、あの人のことを心深く思い続けて、ほかのこと何もわからなくなってしまったようだ。眉尻がかなしみで湾曲している。


2014年2月14日 の紀頌之5つのブログ
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
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『花間集』継続中 
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12 -14 春光好二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首Ⅹ唐五代詞・「花間集」 Gs-441-12-#14   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3752

 

 

和凝(898955)、字を成績と言い、鄆州の須昌(今の山東省東平の西北)の人。彼は幼い時から聡明で、早くから書物を学び、一読すれば常に大義に通じた。梁の義成軍節度使賀瓌に招かれて従事となったが、賀瓌が唐の荘宗との戦いに敗れると、彼一人が賀瓌に従った。賀瓌は和凝に対して、自分に従うのをやめて己の道を求めるように勧めたが、和凝は「男子たるもの、人の知遇を得ながら危難の際に恩に報いないのは、本意ではない」と言い、行動をともにし、追っ手を射倒して、賀瓌の命を救った。そこで、賀瓌は自分の娘を和凝に娶らせ、「和凝は将来重位に就くであろぅから、謹んで仕えるように」と子供らに諭した。そのために、和凝の名は一時に轟いた。彼は、梁、唐、晋、漢、周の五朝に仕え、多くの後進を導いたので、人々から広く慕われたと言う。和凝は若い時に好んで艶詞を作ったが、晋の宰相になると詞を回収して焼き捨てさせた。しかし、艶詞のために名を汚すことになり、契丹は晋に入朝すると、彼を曲子相公と呼んだと言う。和凝の詞は二十七首が伝わり、『花間集』 には二十首の詞が収められている。後周の顕徳二年(955)五十八歳で卒した。

 

 

和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首

小重山二首

其一

其二

 

臨江仙二首

其一

其二

 

菩薩蠻一首

其一

 

 

山花子二首

其一

其二

 

河滿子二首

其一

其二

 

薄命女一首

其一

 

 

望梅花一首

其一

 

 

天仙子二首

其一

其二

 

春光好二首

其一

其二

 

採桑子一首

其一

 

 

柳枝三首

其一

其二

其三

漁父一首

其一

 

 

和學士凝(和凝)二十首 和凝,字成績,五代詞人。曾官翰林學士知制誥等職。

 

 

1214春光好二首 其一

暖,畫屏閑,嚲雲鬟。

睡起四肢無力,半春間。

玉指剪裁羅勝,金盤點綴蘇山。

窺宋深心無限事,小眉彎。

(うららかな春が来てあの人を待つが来てはくれない、生きる希望をなくしてしまうが、それから心持を替えてみるがやはり来てくれない女を詠う。)

沙羅絹を張った窓に日が当たり暖かくなる春の季節になったのに、絵の屏風の閨には誰も来なくて静かなものだ。さみしさに美しく結った髪のみだれをはらってなおす。

眠りから覚めて起き上がってみたが手足にまったく力が入らない。春もすでに半ばを過ぎようとしている。

腹立ちまぎれに、白く輝くようなその指でうす絹をことごとく切り裂いてみた。金色のかざりの大きな寝牀にはその国の山を思わせる女をよみがえらせて女妓が横たわり、お迎えの飾りつけをしている。

宋玉を隣の女がのぞき見した故事のように窓から覗いて見るが誰も来ない、あの人のことを心深く思い続けて、ほかのこと何もわからなくなってしまったようだ。眉尻がかなしみで湾曲している。

 

其二

蘋葉軟,杏花明,畫舡輕。

雙浴鴛鴦出淥汀,棹歌聲。

春水無風無浪,春天半雨半晴。

紅粉相隨南浦晚,幾含情。

 花蕊夫人006

 

『春光好二首』 現代語訳と訳註

(本文)

春光好二首

其一

暖,畫屏閑,嚲雲鬟。

睡起四肢無力,半春間。

玉指剪裁羅勝,金盤點綴蘇山。

窺宋深心無限事,小眉彎。

 

 

(下し文)

(春光好二首 其の一)

暖か,畫屏は閑か,雲鬟を嚲【なお】す。

睡起きるも四肢 力無く,春の間を半にす。

玉指 剪裁 羅勝り,金盤 蘇山を點綴【てんてい】す。

宋を窺い 心を深くし事を限る無し,小眉の彎。

 

 

(現代語訳)

(うららかな春が来てあの人を待つが来てはくれない、生きる希望をなくしてしまうが、それから心持を替えてみるがやはり来てくれない女を詠う。)

沙羅絹を張った窓に日が当たり暖かくなる春の季節になったのに、絵の屏風の閨には誰も来なくて静かなものだ。さみしさに美しく結った髪のみだれをはらってなおす。

眠りから覚めて起き上がってみたが手足にまったく力が入らない。春もすでに半ばを過ぎようとしている。

腹立ちまぎれに、白く輝くようなその指でうす絹をことごとく切り裂いてみた。金色のかざりの大きな寝牀にはその国の山を思わせる女をよみがえらせて女妓が横たわり、お迎えの飾りつけをしている。

宋玉を隣の女がのぞき見した故事のように窓から覗いて見るが誰も来ない、あの人のことを心深く思い続けて、ほかのこと何もわからなくなってしまったようだ。眉尻がかなしみで湾曲している。

 菖蒲02

 

 (訳注)

春光好二首其二

唐の教坊の曲名。またの名を愁倚欄、愁倚欄令、倚欄令と言う。『花間集』には和凝の二首のみ所収。双調四十一字、前段十九字、五句四平韻、後段二十二字四句平韻で、3③③6③/6⑥7③の詞形をとる。

 

其一

(うららかな春が来てあの人を待つが来てはくれない、生きる希望をなくしてしまうが、それから心持を替えてみるがやはり来てくれない女を詠う。)

 

暖,畫屏閑,嚲雲鬟

沙羅絹を張った窓に日が当たり暖かくなる春の季節になったのに、絵の屏風の閨には誰も来なくて静かなものだ。さみしさに美しく結った髪のみだれをはらってなおす。

嚲雲鬟 美しく結った髪のみだれをはらってなおすこと。雲鬟【うんかん】 〔「鬟」はまげの意〕. 美しく結った髪。撣:(はたきなどでちり・ほこりを)はたく,払う.ほこりをはたく.

 

睡起四肢無力,半春間。

眠りから覚めて起き上がってみたが手足にまったく力が入らない。春もすでに半ばを過ぎようとしている。

 

玉指剪裁羅勝,金盤點綴蘇山。

腹立ちまぎれに、白く輝くようなその指でうす絹をことごとく切り裂いてみた。金色のかざりの大きな寝牀にはその国の山を思わせる女をよみがえらせて女妓が横たわり、お迎えの飾りつけをしている。

○剪裁 1 布・紙などを裁ち切ること。また、花を摘み切ること。2 文章に手を入れること。文章を練ること。

○羅勝 うすぎぬをことごとく。・勝:たえる。ことごとく。のこらず。かつ。さかんに。まさる。すぐれる。

金盤 ・盤:1 大きな平たい器。大きな皿。「盤台/水盤・銅盤・杯盤」2 皿状のもの。「円盤・音盤・胎盤・羅針盤」3 大きな平たい岩。「岩盤・落盤」4 支えとなる堅い土台。

點綴 飾り付ける; 付き合いとしてする.

蘇山 ここでいう山は女性が横たわっている姿を云うもので蘇生された女という意味である。・蘇(そ)または温(おん)は、古代中国周代の国家。領域は現在の河南省焦作市温県。

 

窺宋深心無限事,小眉彎。

宋玉を隣の女がのぞき見した故事のように窓から覗いて見るが誰も来ない、あの人のことを心深く思い続けて、ほかのこと何もわからなくなってしまったようだ。眉じりがかなしみで湾曲している。

〇窺宋 美男子であるおとこを、隣の女がのぞき見した故事にもとづくもの。・宋玉 戦国の末、紀元前三世紀ごろの楚の国の詩人。美男子で、隣の女がのぞき見したという。わたしはやはり宋玉のような、美しいお方でりっはな詩人のかたを好きになってこの身をささげたいとおもいます。

魚玄機『贈鄰女』「羞日遮羅袖、愁春懶起粧。易求無價宝、難得有心郎。枕上潜垂涙、花間暗断腸。自能窺宋玉、何必恨王昌。」(日を羞じて羅袖【らしゅう】を遮り、春を愁いて 起きて粧するに懶【う】し。無價【むか】の宝を求むることは易すきも、有心の郎を得ることは難し。枕の上に潜【ひそ】かに涙を垂れ、花の間に暗して腸を。断る自ら能く宋玉を窺い、何ぞ必ず王昌を恨まん。

 峨眉山003

      
 ID作品名作者 
  ■ 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首 
 1六巻12 -1 小重山二首其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-428-12-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3687和凝 
 2六巻12 -2 小重山二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-429-12-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3692和凝 
 3六巻12 -3 臨江仙二首 其一  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-430-12-#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3697和凝 
 4六巻12 -4 臨江仙二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-431-12-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3702和凝 
 5六巻12 -5 菩薩蠻一首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-432-12-#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3707和凝 
 6六巻12 -6 山花子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-433-12-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3712和凝 
 7六巻12 -7 山花子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-434-12-#7  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3717和凝 
 8六巻12 -8 河滿子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-435-12-#8  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3722和凝 
 9六巻12 -9 河滿子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-436-12-#9  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3727和凝 
 10六巻12 -10 薄命女一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-437-12-#10  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3732和凝 
 11六巻12 -11 望梅花一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-438-12-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3737和凝 
 12六巻12 -12 天仙子二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-439-12-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3742和凝 
 13六巻12 -13 天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-440-12-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3747和凝 
 14六巻12 -14 春光好二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-441-12-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3752和凝 
 15六巻12 -15 春光好二首 其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-442-12-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3757和凝 
 16六巻12 -16 採桑子一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-443-12-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3762和凝 
 17六巻12 -17 柳枝三首  其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-444-12-#17  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3767和凝 
 18六巻12 -18 柳枝三首  其二 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-445-12-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3772和凝 
 19六巻12 -19 柳枝三首 其三 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-446-12-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3777和凝 
 20六巻12 -20 漁父一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-447-12-#20  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3782和凝 
      

12 -13 天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-440-12-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3747

和凝《天仙子二首 其二》 仙女(聖女祠)のいる洞の入口には春の紅い花がちらほらと散り春の盛りを終えようと報せる、仙女は愁いに翠の眉を曇らせる。恋い慕う阮郎はもう帰って来ないのだろうか。思うことは阮郎のことばかり、金丹を煉るにも心弾まず、玉を刻むのも億劫なのだ。この春も阮郎がこないまま過ぎ去るのか、桃の花びらも川水に浮かび空しく途切れ途切れに流れてゆく。


2014年2月13日 の紀頌之5つのブログ
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謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
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登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ーhttp://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。
李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
薛濤 詩詞全首100 井梧吟 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-136-8-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2227
主に花間集から
温庭筠 70首『菩薩蠻 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-1-1-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1620
韋荘 50首 菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617
皇甫松 10首 採蓮子二首  其一 皇甫松  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-307-5-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3082
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『花間集』継続中 
杜甫全詩 韓愈全詩 李白全集 文選 花間集 古詩源 玉台新詠

 

12 -13 天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首Ⅹ唐五代詞・「花間集」 Gs-440-12-#13   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3747

 

 

天仙子二首 其一

柳色披衫金縷鳳,纖手輕拈紅豆弄,翠蛾雙斂正含情。

桃花洞,瑤臺夢,一片春愁誰與共。

(春が来ても男は女妓のもとを訪れない、春の盛りを過ぎようとしている女を詠う。)

柳も緑に繁り、その陰に着物を隠し、金紫の鳳凰の刺繍を隠す、かぼそい手の軽くそろえて愛撫し、軽くたたく女の胸を愛撫した。翡翠に飾られた嫦娥には眉間に二筋の詩話を寄せて、まさに男のことを思い続ける。

仙女(聖女祠)のいる洞の入口には春の桃の紅い花が咲き乱れて、崑崙山の神仙居所で繰りひろげられた恋の夢を今も胸においている、この桃の花の一片のような女妓も春心の愁いが消えない。それというのも、浮気男がきてくれなくて、「此の夜を誰と共に過ごすのだろう」と心配なのだ。

天仙子二首 其の一

柳色 衫を披し 金縷の鳳,纖手 輕拈 紅豆弄し,翠蛾 雙斂 正に情を含む。

桃花の洞,瑤臺の夢,一片 春の愁い 「誰と共に與とせんか。」と。

 

天仙子二首 其二

洞口春紅飛蔌蔌,仙子含愁眉黛綠。

阮郎何事不歸來,懶燒金,慵篆玉。

流水桃花空斷續。

(仙女のいる洞の入口恋い慕う阮郎はもう帰って来ない、待ち続けて女の盛りを過ぎてしまった)

仙女(聖女祠)のいる洞の入口には春の紅い花がちらほらと散り春の盛りを終えようと報せる、仙女は愁いに翠の眉を曇らせる。

恋い慕う阮郎はもう帰って来ないのだろうか。思うことは阮郎のことばかり、金丹を煉るにも心弾まず、玉を刻むのも億劫なのだ。

この春も阮郎がこないまま過ぎ去るのか、桃の花びらも川水に浮かび空しく途切れ途切れに流れてゆく。

天仙子二首 其の二

洞の口 春の紅 飛びて蔌蔌【そくそく】たり、仙子 愁いを含みて 眉黛 緑なり。

阮郎 何事ぞ 帰り来たらざる、金を焼くも懶【ものう】く、玉を纂むも慵【ものう】く。

桃花を水に流し 空しく断続す。

海棠花022
 

『天仙子二首』(和凝【わぎょう】) 現代語訳と訳註

 (本文)

其二

洞口春紅飛蔌蔌,仙子含愁眉黛綠。

阮郎何事不歸來,懶燒金,慵篆玉。

流水桃花空斷續。

 

(下し文)

洞の口 春の紅 飛びて蔌蔌【そくそく】たり、仙子 愁いを含みて 眉黛 緑なり。

阮郎 何事ぞ 帰り来たらざる、金を焼くも懶【ものう】く、玉を纂むも慵【ものう】く。

桃花を水に流し 空しく断続す。

 

(現代語訳)

(仙女のいる洞の入口恋い慕う阮郎はもう帰って来ない、待ち続けて女の盛りを過ぎてしまった)

仙女(聖女祠)のいる洞の入口には春の紅い花がちらほらと散り春の盛りを終えようと報せる、仙女は愁いに翠の眉を曇らせる。

恋い慕う阮郎はもう帰って来ないのだろうか。思うことは阮郎のことばかり、金丹を煉るにも心弾まず、玉を刻むのも億劫なのだ。

この春も阮郎がこないまま過ぎ去るのか、桃の花びらも川水に浮かび空しく途切れ途切れに流れてゆく。

 

(訳注)

天仙子(仙女といわれる道教の女祠、寺の尼などと男の別れを詠う。)

皇甫先輩松

天仙子二首 其一

天仙子二首 其二

韋相莊

天仙子五首 其一

天仙子五首 其二

天仙子五首 其三

天仙子五首 其四

天仙子五首 其五

和學士凝(和凝)

天仙子二首 其一

天仙子二首 其二

『花間集』には和擬の作が二首収められている。単調三十四字、六句四仄韻で、❼❼73❸❼の詞形をとる。

皇甫松、韋荘の詩、天仙子参照。

天仙子二首其一 皇甫松 ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-375-6-#67  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3422

天仙子二首其二 皇甫松 ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-376-6-#68  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3427

 

天仙子 其一 ~ 其五 其一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-270-5-#24  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2897

天仙子 其二 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-271-5-#25  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2902

天仙子 其三 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-272-5-#26  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2907

天仙子 其四 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-273-5-#27  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2912

天仙子 其五 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-274-5-#28  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2917

 

其二

(仙女といわれる道教の女祠、寺の尼などと男の別れを詠う。)

【解説】 天台山の仙女が去ったきり帰らぬ阮郎を偲んだ詞。本作が仙女を借りて道観の女道士や妓

女を詠っていることは吉うまでもない。なお当時、道観や寺の尼は一般的に春を鴛ぐ場所であった。

朱槿花・佛桑華00
 

洞口春紅飛蔌蔌,仙子含愁眉黛綠。

仙女(聖女祠)のいる洞の入口には春の紅い花がちらほらと散り春の盛りを終えようと報せる、仙女は愁いに翠の眉を曇らせる。

洞口 聖女祠・道妓女/仙女の住む所、ヤオトンである場合が多かった、房、室という場合もある。同時に妓楼の意も含む。

歐陽炯『南子八首 其四』

洞口誰家,木蘭舡繫木蘭花。

紅袖女郎相引去,游南浦,笑倚春風相對語。

聖女祠の所に来たけれどこの洞口は誰が住んでいる家なのか、ここまでの水路の岸辺に木蘭がつづき、舟を繋いで進むと木蘭の花のように私だけを見てくれているように迎い入れてくれる。紅い木蘭の花の中に紅い袖の女祠を携えて此処を去る。ここ南の港町で遊んだ時の事。微笑み合い、倚りそいあう、情を交わす時節になる春かぜが抜け、互いに見交わして語り合う。

春紅 春の紅い花。ここでは桃の花。

蔌蔌 【そくそく】 . 木の葉などががさがさと音を立てるさま。 . 涙がはらはらと落ちるさま。

 

阮郎何事不歸來,懶燒金,慵篆玉。

恋い慕う阮郎はもう帰って来ないのだろうか。思うことは阮郎のことばかり、金丹を煉るにも心弾まず、玉を刻むのも億劫なのだ。

阮郎何事不歸來 後漢の劉郎、阮肇の故事を踏まえる。

皇甫松『天仙子二首其一』

晴野鷺鷥飛一隻,水花發秋江碧。

劉郎此日別天仙,登綺席,

淚珠滴,十二晚峯高歷歷。

天仙子二首其一 皇甫松 ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-375-6-#67  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3422

劉郎此日別天仙,登綺席,

ここに來ると皆、劉郎となってこの日、仙女と別れるのだ。それは送別の宴に着くところからだ。

劉郎 別れ去る愛しい男。仙桃を味わった浦島太郎のような人物である劉晨=劉郎である夢心地の状態にある男、何年も訪れてくれなくなっているのでこのようにいう。12年もたっていることと、全く景色が変わって、ここにいる女を含めみんなが全く変わっていたというものだ。 

劉禹錫『再遊玄都觀』

百畝庭中半是苔,桃花淨盡菜花開。

種桃道士今何歸,前度劉郞今又來。

再遊玄都觀 本文 劉禹錫 薛濤関連 唐五代詞・宋詩 薛濤-239--#95 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2742

白居易『贈薛濤』

蛾眉山勢接雲霓,欲逐劉郎北路迷。

若似剡中容易到,春風猶隔武陵溪。

贈薛濤 白居易 全唐詩 巻462  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-131--#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2202

牛嶠『女冠子 其三』

星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮

明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。

醮壇春艸綠,藥院杏花香。

青鳥傳心事,寄劉郎

女冠子四首 其三 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-316-5-#57-7  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3127

牛嶠『夢江南二首 其二』

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎

夢江南二首 其一 牛嶠【ぎゅうきょう】 ⅩⅫ唐五代詞、「花間集」 Gs-319-6-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3142 

阮郎 別れ去って久しく帰らぬ愛しい男。後漢の劉展、阮肇は天台山に薬草を採りに入り、道に迷って仙女に出合い、しばらくともに暮らした。しかし家のことが思い起こされ、帰ってみると、既に数世が過ぎ、見知った人は誰もいなかった。そこで再び山に尋ね入ったが、仙女を探し当てられなかったと言う。以来、阮郎、劉部は、別れ去る男や別れ去って久しく帰らぬ愛しい男を指すようになった。・檀郎/安仁/潘郎 晋の潘岳のあざな。彼は美男子であり、詩人であったが、妻の死にあい「悼亡」の詩三首を作った。後世、妻の死をなげいた模擬作が多く作られた。潘岳の幼名が檀奴だったので、「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する。・潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。

温庭筠 『思帝郷』

花花、満枝紅似霞。

羅袖画簾腸断、阜香車。

廻面共入閑語、戦箆金鳳斜。

唯有阮郎春尽、不帰家。

思帝郷 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-303-5-#57  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3062

牛嶠『夢江南二首其二』

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎

江南二首 其一 牛嶠【ぎゅうきう】 ⅩⅫ唐五代詞、「花間集」 Gs-319-6-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3142

天仙 天台山の仙女。ここでは道教の寺の尼を指す。

登綺席 素晴らしい酒席に着く。ここでは別離の宴の席に着くこと。

懶燒金,慵篆玉 不老長生の仙薬を作るのに気乗りしない。懶と慵は、億劫、面倒である、の意。焼金は錬金に同じ。篆玉は玉を煉るためにまず土・石を刻んで粉末にすること。なお、焼金、篆玉の語を、金や玉の香炉で香を薫く、あるいは、道家が丹を煉ったり金丹、符を書く、と解する説もある。

 

流水桃花空斷續。

この春も阮郎がこないまま過ぎ去るのか、桃の花びらも川水に浮かび空しく途切れ途切れに流れてゆく。

桃花 可愛らしい女性、若々しい女性。・流水桃花:艶姚な美しい女性が次第に薄れていくという意味になる。
豆蔻 なつめぐ01
 

12 -12 天仙子二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-439-12-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3742

和凝《天仙子二首 其一》 柳も緑に繁り、その陰に着物を隠し、金紫の鳳凰の刺繍を隠す、かぼそい手の軽くそろえて愛撫し、軽くたたく女の胸を愛撫した。翡翠に飾られた嫦娥には眉間に二筋の詩話を寄せて、まさに男のことを思い続ける。仙女(聖女祠)のいる洞の入口には春の桃の紅い花が咲き乱れて、崑崙山の神仙居所で繰りひろげられた恋の夢を今も胸においている、この桃の花の一片のような女妓も春心の愁いが消えない。それというのも、浮気男がきてくれなくて、「此の夜を誰と共に過ごすのだろう」と心配なのだ。


2014年2月12日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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張平子(張衡)《西京賦》(1) 文選 賦<114―(1)>31分割68回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1038 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3738
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《別趙子》#4韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <951>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3739韓愈詩-246
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集  LiveDoorブログ廣徳2年764-27 《草堂 #6》 ふたたび成都 杜甫<667> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3740 杜甫詩1000-667-942/1500 761
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●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
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李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首
魚玄機 詩 全首130回賦得江邊柳 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-65-1-#五言律詩  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1876
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12 -12 天仙子二首 其一 和學士凝二十首Ⅹ唐五代詞・「花間集」 Gs-439-12-#12   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3742

 

      
 ID作品名作者 
 ■ 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首  
 1六巻12 -1 小重山二首其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-428-12-#1  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3687和凝 
 2六巻12 -2 小重山二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-429-12-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3692和凝 
 3六巻12 -3 臨江仙二首 其一  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-430-12-#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3697和凝 
 4六巻12 -4 臨江仙二首其二 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-431-12-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3702和凝 
 5六巻12 -5 菩薩蠻一首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-432-12-#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3707和凝 
 6六巻12 -6 山花子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-433-12-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3712和凝 
 7六巻12 -7 山花子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-434-12-#7  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3717和凝 
 8六巻12 -8 河滿子二首 其一 和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-435-12-#8  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3722和凝 
 9六巻12 -9 河滿子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-436-12-#9  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3727和凝 
 10六巻12 -10 薄命女一首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-437-12-#10  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3732和凝 
 11六巻12 -11 望梅花一首  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-438-12-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3737和凝 
 12六巻12 -12 天仙子二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-439-12-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3742和凝 
 13六巻12 -13 天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-440-12-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3747和凝 
 14六巻12 -14 春光好二首 其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-441-12-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3752和凝 
 15六巻春光好二首 其二和凝 
 16六巻採桑子一首 和凝 
 17六巻柳枝三首  其一和凝 
 18六巻柳枝三首  其二和凝 
 19六巻柳枝三首  其三和凝 
 20六巻漁父一首  其一和凝 
      
 

天仙子二首 其一

柳色披衫金縷鳳,纖手輕拈紅豆弄,翠蛾雙斂正含情。

桃花洞,瑤臺夢,一片春愁誰與共。

(春が来ても男は女妓のもとを訪れない、春の盛りを過ぎようとしている女を詠う。)

柳も緑に繁り、その陰に着物を隠し、金紫の鳳凰の刺繍を隠す、かぼそい手の軽くそろえて愛撫し、軽くたたく女の胸を愛撫した。翡翠に飾られた嫦娥には眉間に二筋の詩話を寄せて、まさに男のことを思い続ける。

仙女(聖女祠)のいる洞の入口には春の桃の紅い花が咲き乱れて、崑崙山の神仙居所で繰りひろげられた恋の夢を今も胸においている、この桃の花の一片のような女妓も春心の愁いが消えない。それというのも、浮気男がきてくれなくて、「此の夜を誰と共に過ごすのだろう」と心配なのだ。

天仙子二首 其の一

柳色 衫を披し 金縷の鳳,纖手 輕拈 紅豆弄し,翠蛾 雙斂 正に情を含む。

桃花の洞,瑤臺の夢,一片 春の愁い 「誰と共に與とせんか。」と。

 

天仙子二首 其二

洞口春紅飛蔌蔌,仙子含愁眉黛綠。

阮郎何事不歸來,懶燒金,慵篆玉。

流水桃花空斷續。

(仙女のいる洞の入口恋い慕う阮郎はもう帰って来ない、待ち続けて女の盛りを過ぎてしまった)

仙女(聖女祠)のいる洞の入口には春の紅い花がちらほらと散り春の盛りを終えようと報せる、仙女は愁いに翠の眉を曇らせる。

恋い慕う阮郎はもう帰って来ないのだろうか。思うことは阮郎のことばかり、金丹を煉るにも心弾まず、玉を刻むのも億劫なのだ。

この春も阮郎がこないまま過ぎ去るのか、桃の花びらも川水に浮かび空しく途切れ途切れに流れてゆく。

 

洞の口 春の紅 飛びて蔌蔌【そくそく】たり、仙子 愁いを含みて 眉黛 緑なり。

阮郎 何事ぞ 帰り来たらざる、金を焼くも懶【ものう】く、玉を纂むも慵【ものう】く。

桃花を水に流し 空しく断続す。

美女画557
 

 

『天仙子二首』 現代語訳と訳註

(本文)

天仙子二首 其一

柳色披衫金縷鳳,纖手輕拈紅豆弄,翠蛾雙斂正含情。

桃花洞,瑤臺夢,一片春愁誰與共。

 

(下し文)

天仙子二首 其の一

柳色 衫を披し 金縷の鳳,纖手 輕拈 紅豆弄し,翠蛾 雙斂 正に情を含む。

桃花の洞,瑤臺の夢,一片 春の愁い 「誰と共に與とせんか。」と。

 

(現代語訳)

(春が来ても男は女妓のもとを訪れない、春の盛りを過ぎようとしている女を詠う。)

柳も緑に繁り、その陰に着物を隠し、金紫の鳳凰の刺繍を隠す、かぼそい手の軽くそろえて愛撫し、軽くたたく女の胸を愛撫した。翡翠に飾られた嫦娥には眉間に二筋の詩話を寄せて、まさに男のことを思い続ける。

仙女(聖女祠)のいる洞の入口には春の桃の紅い花が咲き乱れて、崑崙山の神仙居所で繰りひろげられた恋の夢を今も胸においている、この桃の花の一片のような女妓も春心の愁いが消えない。それというのも、浮気男がきてくれなくて、「此の夜を誰と共に過ごすのだろう」と心配なのだ。

杏の花01
 

 

(訳注)

天仙子は(仙女といわれる道教の女祠、寺の尼などと男の別れを詠う。)ものである。