玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

顧夐

13-340《更漏子一首》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-523-13-(340) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4162

以前の夜を過ごすのはこんなにも楽しいものかと思っていたが、今はこんなにも儚く、悔しく妷らいものかとおもう。行場もなく楼上に上ると涙と鼻水でぬれてしまう。又春が来て柳は緑に繁り、夕暮れになれば靄が漂うてくる、大江に遊ぶカモメは飛び上がり翅を接している。

        
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13-340《更漏子一首》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-523-13-(340)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4162

 

 

更漏子一首

(以前愉しい思いをしているころは、何にもいらない、何の助けもいらないと思っていたのに、今、夜を過ごすのに歌とお酒の助けがいると詠う。)

舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

以前の夜を過ごすのはこんなにも楽しいものかと思っていたが、今はこんなにも儚く、悔しく妷らいものかとおもう。行場もなく楼上に上ると涙と鼻水でぬれてしまう。

濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

又春が来て柳は緑に繁り、夕暮れになれば靄が漂うてくる、大江に遊ぶカモメは飛び上がり翅を接している。

簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

もしかしてきてくれるかと半分簾をかかげてみたり、壁の廟日を出してみたり、それでも遠くの山の峯、山並みを眺め山の長城を臨んでみたり、ただ目をあちこちさせるだけだ。

歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

ここの館には歌はあちこちから聞こえて來るし、酒は盃に漫漫と注がれるけれど、以前にはこんな春でも何にもいらないと思っていたのに。

 

(更漏子一首)

舊には歡,新しきは悵望,擁鼻 含嚬して 樓上る。

濃柳 翠にし,晚霞 微かにす,江鷗 翼に接して飛ぶ。

簾 半ば捲き,屏 斜めに掩う,遠岫 參差 眼迷う。

歌 耳に滿ち,酒 罇に盈つ,前 不要論に非らず。

 終南山04

 

『更漏子一首』 現代語訳と訳註

(本文)

更漏子

舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

 

(下し文)

(更漏子一首)

舊には歡,新しきは悵望,擁鼻 含嚬して 樓上る。

濃柳 翠にし,晚霞 微かにす,江鷗 翼に接して飛ぶ。

簾 半ば捲き,屏 斜めに掩う,遠岫 參差 眼迷う。

歌 耳に滿ち,酒 罇に盈つ,前 不要論に非らず。

 

(現代語訳)

(以前愉しい思いをしているころは、何にもいらない、何の助けもいらないと思っていたのに、今、夜を過ごすのに歌とお酒の助けがいると詠う。)

以前の夜を過ごすのはこんなにも楽しいものかと思っていたが、今はこんなにも儚く、悔しく妷らいものかとおもう。行場もなく楼上に上ると涙と鼻水でぬれてしまう。

又春が来て柳は緑に繁り、夕暮れになれば靄が漂うてくる、大江に遊ぶカモメは飛び上がり翅を接している。

もしかしてきてくれるかと半分簾をかかげてみたり、壁の廟日を出してみたり、それでも遠くの山の峯、山並みを眺め山の長城を臨んでみたり、ただ目をあちこちさせるだけだ。

ここの館には歌はあちこちから聞こえて來るし、酒は盃に漫漫と注がれるけれど、以前にはこんな春でも何にもいらないと思っていたのに。

 

(訳注)

更漏子

『花間集』には顧夐の作が一首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。逢瀬は時間を気にして過ごしたが、今は眠れず夜を過ごすというのが大方のストーリーである。

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『更漏子』十六首

 

 

溫助教庭筠

『更漏子 一』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-15-2-#1 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1676

 

 

 

『更漏子 二』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-16-2-#2 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1680

 

 

 

『更漏子 三』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-17-2-#3 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1684

 

 

 

『更漏子 四』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-18-2-#4 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1688

 

 

 

『更漏子 五』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-19-2-#5 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1692

 

 

 

『更漏子 六』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-20-2-#6 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1696

 

 

韋相莊

更漏子一首 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-282-5-#36  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2957

 

 

牛嶠(牛給事嶠)

更漏子三首 其一 牛嶠【ぎゅうきょう】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-325-6-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3172

 

 

 

更漏子三首 其二 牛嶠【ぎゅうきょう】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-326-6-#13  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3177

 

 

 

更漏子三首 其三 牛嶠【ぎゅうきょう】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-327-6-#14  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3182

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

更漏子 毛文錫【もうぶんせき】  ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-367-8-#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3382

 

 

(顧太尉

更漏子一首

 

 

孫少監光憲

更漏子二首

 

 

 

 

 

 

毛秘書熙震

更漏子二首

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇この詩は最終句にまとめられているように、(以前愉しい思いをしているころは、何にもいらない、何の助けもいらないと思っていたのに、今、夜を過ごすのに歌とお酒の助けがいると詠う。)

 

舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

以前の夜を過ごすのはこんなにも楽しいものかと思っていたが、今はこんなにも儚く、悔しく妷らいものかとおもう。行場もなく楼上に上ると涙と鼻水でぬれてしまう。

〇歡 よろこび楽しむこと。 「美人西施を洒掃(せいそう)の妾(しよう)たらしめ,一日の歓娯に備ふべし

悵望 心をいためて思いやること。うらめしげに見やること。

擁鼻 かなしくて涙と鼻水がこぼれたのを拭く。

含嚬 悔しさをかみしめ、口をゆがめる

 

濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

又春が来て柳は緑に繁り、夕暮れになれば靄が漂うてくる、大江に遊ぶカモメは飛び上がり翅を接している。

〇この三句、聯は春が過ぎ夏が過ぎて逝く季節の変わりを述べる。

 

簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

もしかしてきてくれるかと半分簾をかかげてみたり、壁の廟日を出してみたり、それでも遠くの山の峯、山並みを眺め山の長城を臨んでみたり、ただ目をあちこちさせるだけだ。

〇簾半捲 簾の陰に隠れて遠方を眺める。見ている姿を見られたくないという女心をいう。

〇屏斜掩 屏風は逢瀬の際ベッドのそばにたててこべやのようにして使用する。ここは男が来ないから使うことがなく壁に立てかけておくことをいう。

〇岫【くき】1 山の洞穴。2 山の峰。

〇參差① 長短の等しくないさま。そろわないさま。② 入りまじるさま。入り組むさま。

〇迷眼 めをこらすことがなく、おちつかないこと。

 

歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

ここの館には歌はあちこちから聞こえて來るし、酒は盃に漫漫と注がれるけれど、以前にはこんな春でも何にもいらないと思っていたのに。
終南山01
 

13-339《醉公子二首 其二》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-522-13-(339) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4157

岸辺の柳は黄金の糸垂れるころ、春の長雨の後、晴れてくると鶯はあちこちで啼いている。美人の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある、そこには多くの貴公子たちが出入りする。逢うはわかれをともない、貴公子の馬は嘶いてどこか若草の彼方へと遠ざかってゆく、

        
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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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13-339《醉公子二首 其二》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-522-13-(339)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4157

 

 

醉公子二首 其一

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

睡起橫波慢,獨望情何限。

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

(秋に帰ると待ち侘びて、もう何年も同じ秋を過したのだろうか、愛妾も年を重ねて、あきらめるしかなくなってしまった)

秋雲がうっすらとぼんやりとして遠くはるかなところまで続く、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる

日が高くてもまくらにより、女妓はよこたわるだけであるが、夕暮れになれば門の鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

転寝の眠りから覚めて、日ごろ物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあの人を思うことはこんなにもかぎりがないほどなのだ。

柳も枯れ始め、もう数々の蝉の声を聞いてきたことだろう。あの人のことを思う心が消えてきたが、考えてみると去年の秋と同じようなものであった。

(醉公子二首 其の一)

漠漠として秋雲 澹たり,紅耦 香 檻に侵る。

枕 小山屏に倚り,金鋪 晚扃に向う。

睡起 橫波慢,獨り望む 情 何ず限らん。

衰柳 數ば蟬聲し,魂銷 去年に似る。

 

其二

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

家在綠楊邊,往來多少年。

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

(去年・それ以前のデビューしている女妓は何度か遊ばれて棄てられることを経験している、初めてデビューした女妓は、初めて経験して悲しむものであると詠う。)

岸辺の柳は黄金の糸垂れるころ、春の長雨の後、晴れてくると鶯はあちこちで啼いている。

美人の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある、そこには多くの貴公子たちが出入りする。

逢うはわかれをともない、貴公子の馬は嘶いてどこか若草の彼方へと遠ざかってゆく、高殿では簾を半ば巻き上げ、さってゆく後すがたを追って涙するのがみえる。

涙でぬれた袖をたくし上げ、きえた眉を翠の蛾に書いたけれど、あれだけ待って逢瀬を過してもこんなに心は痛んでしまうほど難しいものなのだ。

 

(其の二)

岸柳 金線垂れ,雨晴れ 鶯 百囀す。

家 綠楊の邊に在り,往來 少年多し。

馬嘶 芳草 遠く,高樓 簾 半ば捲く。

袖を斂【まと】め 翠蛾 攢【ひそ】む,相いに逢うは 爾許【かくのごと】く難し。

 

 

『醉公子二首』 現代語訳と訳註

(本文)

其二

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

家在綠楊邊,往來多少年。

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

 

(下し文)

(其の二)

岸柳 金線垂れ,雨晴れ 鶯 百囀す。

家 綠楊の邊に在り,往來 少年多し。

馬嘶 芳草 遠く,高樓 簾 半ば捲く。

袖を斂【まと】め 翠蛾 攢【ひそ】む,相いに逢うは 爾許【かくのごと】く難し。

 

 

(現代語訳)

(去年・それ以前のデビューしている女妓は何度か遊ばれて棄てられることを経験している、初めてデビューした女妓は、初めて経験して悲しむものであると詠う。)

岸辺の柳は黄金の糸垂れるころ、春の長雨の後、晴れてくると鶯はあちこちで啼いている。

美人の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある、そこには多くの貴公子たちが出入りする。

逢うはわかれをともない、貴公子の馬は嘶いてどこか若草の彼方へと遠ざかってゆく、高殿では簾を半ば巻き上げ、さってゆく後すがたを追って涙するのがみえる。

涙でぬれた袖をたくし上げ、きえた眉を翠の蛾に書いたけれど、あれだけ待って逢瀬を過してもこんなに心は痛んでしまうほど難しいものなのだ。

 

 

 (訳注)

醉公子二首

『花間集』には四首所収。顧夐の作は二首収められている。双調四十字、前後段二十字四句二仄韻二平韻で、❺❺⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『醉公子』四首

 

 

薛侍郎昭蘊

醉公子一首

 

 

(顧太尉

醉公子二首其一

 

 

 

醉公子二首其二

 

 

閻處士選

醉公子一首

 

 

 

 

 

 

其二

(去年・それ以前のデビューしている女妓は何度か遊ばれて棄てられることを経験している、初めてデビューした女妓は、初めて経験して悲しむものであると詠う。)

【解説】 

柳の色彩を言った前段第一句の「金線」と第三句の「緑楊」今年芽吹いたばかりの枝、「緑楊」が去年から生える枝というのがこの詩の斬新なところである。

 

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

岸辺の柳は黄金の糸垂れるころ、春の長雨の後、晴れてくると鶯はあちこちで啼いている。

○金線 柳の黄色い芽吹き。今春初めてデビューした女妓をいう。

 

家在綠楊邊,往來多少年。

美人の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある、そこには多くの貴公子たちが出入りする。

〇家在綠楊邊 美人の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある。

〇往來多少年 李白・杜甫・王維に少年行がある。富貴・貴族の二男坊たち。金に飽かせて徒党を組んで遊び回る。

唐詩で「少年」といえば、王維 少年行
新豐美酒斗十千,咸陽遊侠多少年。
相逢意氣爲君飮,繋馬高樓垂柳邊。
李白 17少年行
少年行      
五陵年少金市東、銀鞍白馬度春風。
落花踏尽遊何処、笑入胡姫酒肆中。
杜甫 少年行

馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。
不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。
 
王昌齢『少年行』
走馬遠相尋,西樓下夕陰。結交期一劍,留意贈千金。高閣歌聲遠,重門柳色深。夜闌須盡飲,莫負百年心。
いなせな若者や壮士を詠う。

溫庭筠『贈少年』

江海相逢客恨多,秋風葉下洞庭波。

酒酣夜別淮陰市,月照高樓一曲歌。

贈少年 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-56-9-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1840

 

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

逢うはわかれをともない、貴公子の馬は嘶いてどこか若草の彼方へと遠ざかってゆく、高殿では簾を半ば巻き上げ、さってゆく後すがたを追って涙するのがみえる。

○馬噺芳草遠 遊び人の貴公子が若草茂る道を馬に跨り遥か遠ざかって行く。彼らは去ったまま帰ってくることはない。後段末句の「相逢爾許難」を生み出す要因になっている。馬で去るのか、舟で去るか、貴公子の行為の常套手段の語である。

 

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

涙でぬれた袖をたくし上げ、きえた眉を翠の蛾に書いたけれど、あれだけ待って逢瀬を過してもこんなに心は痛んでしまうほど難しいものなのだ。

○斂袖翠蛾攢 泣きぬれた袖をたくし上げて、やっと化粧をやり直すことをいう。あきらめの境地をいう。

○爾許 このように。

13-338《醉公子二首 其一》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-521-13-(338) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4152

(秋に帰ると待ち侘びて、もう何年も同じ秋を過したのだろうか、愛妾も年を重ねて、あきらめるしかなくなってしまった)日が高くてもまくらにより、女妓はよこたわるだけであるが、夕暮れになれば門の鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。


        
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13-338《醉公子二首 其一》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-521-13-(338)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4152

 

 

醉公子二首 其一

(秋に帰ると待ち侘びて、もう何年も同じ秋を過したのだろうか、愛妾も年を重ねて、あきらめるしかなくなってしまった)

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

秋雲がうっすらとぼんやりとして遠くはるかなところまで続く、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

日が高くてもまくらにより、女妓はよこたわるだけであるが、夕暮れになれば門の鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

睡起橫波慢,獨望情何限。

転寝の眠りから覚めて、日ごろ物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあの人を思うことはこんなにもかぎりがないほどなのだ。

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

柳も枯れ始め、もう数々の蝉の声を聞いてきたことだろう。あの人のことを思う心が消えてきたが、考えてみると去年の秋と同じようなものであった。

(醉公子二首 其の一)

漠漠として秋雲 澹たり,紅耦 香 檻に侵る。

枕 小山屏に倚り,金鋪 晚扃に向う。

睡起 橫波慢,獨り望む 情 何ず限らん。

衰柳 數ば蟬聲し,魂銷 去年に似る。 

其二

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

家在綠楊邊,往來多少年。

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

采蓮003
 

 

 醉公子二首』 現代語訳と訳註

(本文) 醉公子二首 其一

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

睡起橫波慢,獨望情何限。

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

 

(下し文)

(醉公子二首 其の一)

漠漠として秋雲 澹たり,紅耦 香 檻に侵る。

枕 小山屏に倚り,金鋪 晚扃に向う。

睡起 橫波慢,獨り望む 情 何ず限らん。

衰柳 數ば蟬聲し,魂銷 去年に似る。

 

(現代語訳)

(秋に帰ると待ち侘びて、もう何年も同じ秋を過したのだろうか、愛妾も年を重ねて、あきらめるしかなくなってしまった)

秋雲がうっすらとぼんやりとして遠くはるかなところまで続く、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる

日が高くてもまくらにより、女妓はよこたわるだけであるが、夕暮れになれば門の鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

転寝の眠りから覚めて、日ごろ物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあの人を思うことはこんなにもかぎりがないほどなのだ。

柳も枯れ始め、もう数々の蝉の声を聞いてきたことだろう。あの人のことを思う心が消えてきたが、考えてみると去年の秋と同じようなものであった。

pla880014
 

 

(訳注)

醉公子二首

『花間集』には四首所収。顧夐の作は二首収められている。双調四十字、前後段二十字四句二仄韻二平韻で、❺❺⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『醉公子』四首

 

 

薛侍郎昭蘊

醉公子一首

 

 

(顧太尉

醉公子二首其一

 

 

 

醉公子二首其二

 

 

閻處士選

醉公子一首

 

 

 

 

 

其一

(秋に帰ると待ち侘びて、もう何年も同じ秋を過したのだろうか、愛妾も年を重ねて、あきらめるしかなくなってしまった)

 

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

秋雲がうっすらとぼんやりとして遠くはるかなところまで続く、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる

〇漠漠 ぼんやりとして遠くはるかな様子をいう。

〇紅耦 赤い蓮の花。女妓の頬紅を連想させる語である。

〇侵檻 池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

 

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

日が高くてもまくらにより、女妓はよこたわるだけであるが、夕暮れになれば門の鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

〇小山屏 女妓がよこたわる。

〇金鋪向晚扃 夕暮れになれば門の鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

 

 

睡起橫波慢,獨望情何限。

転寝の眠りから覚めて、日ごろ物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあの人を思うことはこんなにもかぎりがないほどなのだ。

〇橫波慢 日ごろ物憂いで目だけを動かすだけである。

〇何限 こんなにもかぎりがないほどだ。無限と同じ。

 

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

柳も枯れ始め、もう数々の蝉の声を聞いてきたことだろう。あの人のことを思う心が消えてきたが、考えてみると去年の秋と同じようなものであった。

〇衰柳數聲蟬 これまで、柳も枯れ、数々の蝉の声を聞いてきたことだろう。

〇魂銷 男のことを思う気持ちが消えてきた

〇似去年 去年の秋と同じようなものであること。
花蕊夫人006

13-337《臨江仙三首 其三》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-520-13-(337) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4147

(月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた女を詠う)夜が更けていき月が傾くと簾越に月かげが閨に入って來ました。風は竹林に入りざわめいているし、屏風は使うこともなく壁に立てかけていて、二つの眉にはこの時愁いの思いしかできなくて潜めているようになりました。


        
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 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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13-337《臨江仙三首 其三》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-520-13-(337)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4147

 

 

臨江仙三首

其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

博山鑪暖澹煙輕。

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

(高貴・富貴の家の愛妾も年を重ねてきて、昔を懐かしみ今を悲しむ日をすごす詞。)

晴わたる春の日、帰らぬ男を待ち侘びて見上げる遙かな北の空、ここに広がる池は鏡のようである、高殿に上り手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

この閨には象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツがあり、横たわる女を衝立が覆っている、だけど、男に聞かせる玉の琴はしばらく使っていなくて横におかれている。 

密かに思うことは、昔は楽しく笑って二人で過ごしたことばかりが思い出されるが、今は毎日患いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

神仙三山がかたちづくられた閨におかれている博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蝉が鳴けばなくほど誰もいないここには静寂が広がり、夕日はへやのおくまでてらしている、たかいところにある小窓にもゆうひがあたって明るい。

(臨江仙三首其の一)

碧 長空を染め 池は鏡に似たり,樓に倚り 閑かに望み 情を凝らし,衣に滿ち 紅藕【こうぐう】 細香 清がし。

象床 珍簟【ちんてん】あり,山障 掩いて,玉琴 橫たわる。

暗に想う 昔時は 懽笑【かんしょう】の事を,如今【じょこん】は 愁生ずるを贏得【えいとく】するを。

博山 鑪暖く 澹煙【たんえん】輕く。

蟬は吟じ 人は靜かなり,殘日 傍いて,小 明るし。

 

其二

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調度品から女妓・家妓であることが知れる。楽しかったころを思い出しては涙する)

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

あの若い女にうつつを抜かす男というものはどんなことが起こっているのか、音信することを全くしなくなった。女のもとには帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、男が使うはずの枕は冷め切ったままなのだ。風は吹きぬけるままだし、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。(臨江仙三首 其の二)

幽閨 小檻 春光の晚,柳濃 花淡 鶯稀れなり。

舊歡 思想 尚お依依たり,翠嚬 紅斂,終日 芳菲を損う。

何事ぞ 狂夫 音信斷ちたるは,梁鷰 猶の歸る不如たるは。

畫意 深處 麝煙 微にし,屏虛 枕冷,風 細雨霏霏たり。

 

其三

(月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた女を詠う)

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

夜が更けていき月が傾くと簾越に月かげが閨に入って來ました。風は竹林に入りざわめいているし、屏風は使うこともなく壁に立てかけていて、二つの眉にはこの時愁いの思いしかできなくて潜めているようになりました。

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れています。恨みに満ちた顔は泣き崩れてしまいました。あの人がわたしを思う心は断絶し、わたしは自分の身繕いをすることもしたくないのです。

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

あの人を迎えるための香炉には香を焚くこともなく高台の上の鴨の飾りも冷え切ったままです。前におあいした時の約束日に来ないというわたしの心が踏みにじられたことに堪えなければいけないのです。

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

刺繍の入った襦袢を着たり、雲型や見蜜らの髪型を整えることもしたくなくなり、何度も何度も辛い悲しい思いをすることか、こんなふうに思い続けていくことが人生、生きていくことと云うことなのでしょう。

 

(其の三)

月色 簾を穿ち 風 竹に入る,屏を倚り 雙つの黛 時に愁う。

砌の花 兩つ三つの枝に露を含み,如啼 臉に恨み,魂斷ちて 容儀を損う。

香燼 暗く銷し 金鴨冷かなり,前期を辜負するを堪える可し。

繡襦 鬢鬟の欹 整わず,幾多 惆悵たり,情緒 天涯に在る。


 

 

『臨江仙三首 其三』 現代語訳と訳註

(本文) 其三

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

 

(下し文)

(其の三)

月色 簾を穿ち 風 竹に入る,屏を倚り 雙つの黛 時に愁う。

砌の花 兩つ三つの枝に露を含み,如啼 臉に恨み,魂斷ちて 容儀を損う。

香燼 暗く銷し 金鴨冷かなり,前期を辜負するを堪える可し。

繡襦 鬢鬟の欹 整わず,幾多 惆悵たり,情緒 天涯に在る。

 

(現代語訳)

(月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた女を詠う)

夜が更けていき月が傾くと簾越に月かげが閨に入って來ました。風は竹林に入りざわめいているし、屏風は使うこともなく壁に立てかけていて、二つの眉にはこの時愁いの思いしかできなくて潜めているようになりました。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れています。恨みに満ちた顔は泣き崩れてしまいました。あの人がわたしを思う心は断絶し、わたしは自分の身繕いをすることもしたくないのです。

あの人を迎えるための香炉には香を焚くこともなく高台の上の鴨の飾りも冷え切ったままです。前におあいした時の約束日に来ないというわたしの心が踏みにじられたことに堪えなければいけないのです。

刺繍の入った襦袢を着たり、雲型や見蜜らの髪型を整えることもしたくなくなり、何度も何度も辛い悲しい思いをすることか、こんなふうに思い続けていくことが人生、生きていくことと云うことなのでしょう。

 十三夜月

 

(訳注)

臨江仙三首 其二

唐の教坊の曲名。『花間集』には下に示した表のとおり、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調五十八字、前後段二十九字五句三平韻で、7⑥⑦4⑤/7⑥⑦4⑤の詞形をとる。

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『臨江仙』 二十四首

 

 

張舍人泌

 

臨江仙一首

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

 

臨江仙一首

 

 

牛學士希濟

 

臨江仙七首其一

 

 

 

 

臨江仙七首其二

 

 

 

 

臨江仙七首其三

 

 

 

 

臨江仙七首其四

 

 

 

 

臨江仙七首其五

 

 

 

 

臨江仙七首其六

 

 

 

 

臨江仙七首其七

 

 

和學士凝

 

臨江仙二首 其一

 

 

 

 

臨江仙二首 其二

 

 

(顧太尉

 

臨江仙三首

 

 

孫少監光憲

 

臨江仙二首

 

 

魏太尉承班

 

臨江仙二首

 

 

閻處士選

 

臨江仙二首

 

 

毛秘書熙震

 

臨江仙二首

 

 

李秀才珣

 

臨江仙二首

 

 

 

 

 

 

其三

(月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた女を詠う)

合歓の花
 

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

夜が更けていき月が傾くと簾越に月かげが閨に入って來ました。風は竹林に入りざわめいているし、屏風は使うこともなく壁に立てかけていて、二つの眉にはこの時愁いの思いしかできなくて潜めているようになりました。

・月色穿簾 月が穿簾を突き抜け部屋に入って來ることは、真上にあがっていては入らない、つまり、西に傾くまで寝ずに待っていたことをいう。また、月が明るいことをいみする。すなわち、十日すぎから二十日月の間に帰って来ると約束したと思われる。風が竹林を抜けると音を立てるのは、風が船の帆を押して早く帰って来ることを願うという意味であり、待っている女の様子をあらわしている。

 

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れています。恨みに満ちた顔は泣き崩れてしまいました。あの人がわたしを思う心は断絶し、わたしは自分の身繕いをすることもしたくないのです。

・砌花の句 この女妓には約束の日に男は来なかったが、階の向うの花には(他の女妓をいう場合が多い。)他の女妓は男性が来てくれていて、逢瀬を楽しんでいるという意味である。

 

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

あの人を迎えるための香炉には香を焚くこともなく高台の上の鴨の飾りも冷え切ったままです。前におあいした時の約束日に来ないというわたしの心が踏みにじられたことに堪えなければいけないのです。

・辜負 「辜」「負」はともにそむく意で. 強い意志をもってそむくこと。

 

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

刺繍の入った襦袢を着たり、雲型や見蜜らの髪型を整えることもしたくなくなり、何度も何度も辛い悲しい思いをすることか、こんなふうに思い続けていくことが人生、生きていくことと云うことなのでしょう。

・鬢鬟 びんとみみつら。耳の傍に垂らす髪型。

・欹 そばだてる。

花間集02

13-336《臨江仙三首 其二》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-519-13-(336) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4142

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

        
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13-336《臨江仙三首 其二》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-519-13-(336)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4142

 

 

臨江仙三首

其一

(高貴・富貴の家の愛妾も年を重ねてきて、昔を懐かしみ今を悲しむ日をすごす詞。)

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

晴わたる春の日、帰らぬ男を待ち侘びて見上げる遙かな北の空、ここに広がる池は鏡のようである、高殿に上り手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

この閨には象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツがあり、横たわる女を衝立が覆っている、だけど、男に聞かせる玉の琴はしばらく使っていなくて横におかれている。 

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

密かに思うことは、昔は楽しく笑って二人で過ごしたことばかりが思い出されるが、今は毎日患いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。
博山鑪暖澹煙輕。

神仙三山がかたちづくられた閨におかれている博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

蝉が鳴けばなくほど誰もいないここには静寂が広がり、夕日はへやのおくまでてらしている、たかいところにある小窓にもゆうひがあたって明るい。

(臨江仙三首其の一)

碧 長空を染め 池は鏡に似たり,樓に倚り 閑かに望み 情を凝らし,衣に滿ち 紅藕【こうぐう】 細香 清がし。

象床 珍簟【ちんてん】あり,山障 掩いて,玉琴 橫たわる。

暗に想う 昔時は 懽笑【かんしょう】の事を,如今【じょこん】は 愁生ずるを贏得【えいとく】するを。

博山 鑪暖く 澹煙【たんえん】輕く。

蟬は吟じ 人は靜かなり,殘日 傍いて,小 明るし。

博山爐01
 

其二

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調度品から女妓・家妓であることが知れる。楽しかったころを思い出しては涙する)

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

あの若い女にうつつを抜かす男というものはどんなことが起こっているのか、音信することを全くしなくなった。女のもとには帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、男が使うはずの枕は冷め切ったままなのだ。風は吹きぬけるままだし、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

(臨江仙三首 其の二)

幽閨 小檻 春光の晚,柳濃 花淡 鶯稀れなり。

舊歡 思想 尚お依依たり,翠嚬 紅斂,終日 芳菲を損う。

何事ぞ 狂夫 音信斷ちたるは,梁鷰 猶の歸る不如たるは。

畫意 深處 麝煙 微にし,屏虛 枕冷,風 細雨霏霏たり。

 

其三

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

 

 

『臨江仙三首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

其二

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

 

(下し文)

(臨江仙三首 其の二)

幽閨 小檻 春光の晚,柳濃 花淡 鶯稀れなり。

舊歡 思想 尚お依依たり,翠嚬 紅斂,終日 芳菲を損う。

何事ぞ 狂夫 音信斷ちたるは,梁鷰 猶の歸る不如たるは。

畫意 深處 麝煙 微にし,屏虛 枕冷,風 細雨霏霏たり。

 

 

(現代語訳)

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調度品から女妓・家妓であることが知れる。楽しかったころを思い出しては涙する)

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

あの若い女にうつつを抜かす男というものはどんなことが起こっているのか、音信することを全くしなくなった。女のもとには帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、男が使うはずの枕は冷め切ったままなのだ。風は吹きぬけるままだし、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

 

(訳注)

臨江仙三首 其二

唐の教坊の曲名。『花間集』には下に示した表のとおり、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調五十八字、前後段二十九字五句三平韻で、7⑥⑦4⑤/7⑥⑦4⑤の詞形をとる。

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『臨江仙』 二十四首

 

 

張舍人泌

 

臨江仙一首

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

 

臨江仙一首

 

 

牛學士希濟

 

臨江仙七首其一

 

 

 

 

臨江仙七首其二

 

 

 

 

臨江仙七首其三

 

 

 

 

臨江仙七首其四

 

 

 

 

臨江仙七首其五

 

 

 

 

臨江仙七首其六

 

 

 

 

臨江仙七首其七

 

 

和學士凝

 

臨江仙二首 其一

 

 

 

 

臨江仙二首 其二

 

 

(顧太尉

 

臨江仙三首

 

 

孫少監光憲

 

臨江仙二首

 

 

魏太尉承班

 

臨江仙二首

 

 

閻處士選

 

臨江仙二首

 

 

毛秘書熙震

 

臨江仙二首

 

 

李秀才珣

 

臨江仙二首

 

 

 

 

 

 

其二

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調度品から女妓・家妓であることが知れる。楽しかったころを思い出しては涙する)

 

 

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

・幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。この二句は女のまわりの春景色が過ぎてゆくことをいい、女盛りが過ぎ、歳を重ねて、男が全く音信不通になったことをいう。

 

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

嚬 苦々しげに口をゆがめる。

芳菲 草花のよいにおいがすること。また、草花が美しく咲きにおっていること。

 

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

あの若い女にうつつを抜かす男というものはどんなことが起こっているのか、音信することを全くしなくなった。女のもとには帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

・狂夫 一つのことに一生懸命になることで、他が見えないことをいい、ここでは、若い女に入り浸っていることをいう。

・梁鷰猶歸 春が来れば梁の上に巣を作り子作りをして秋には飛び去るが、新しい春と共に帰ってきてくれること。

 

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、男が使うはずの枕は冷め切ったままなのだ。風は吹きぬけるままだし、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

・畫意の句 書画を遺して行っているのでそこの思い出があり、楽しかったころと同じことをしてみることをいう。

・屏虛枕冷 男が全く寄り付かないことの表現。屏風は女の閨は広い部屋で、寝牀も広いので帳や屏風で寝姿が見えないよう隠すが、その屏風牙鬚買われることもなく空しくあるだけ、同じ意味で枕も使われて体温のために暖められることがなく冷たいままである。

・霏霏 1 雪や雨が絶え間なく降るさま。「―として秋雨が降る」2 物事が絶え間なく続くさま。春から夏にかけての小ぬか雨をいう、季節が変わったことをいい、歳を重ねたことをいう。
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13-335《臨江仙三首 其一》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-518-13-(335) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4137

晴わたる春の日、帰らぬ男を待ち侘びて見上げる遙かな北の空、ここに広がる池は鏡のようである、高殿に上り手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

        
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 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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13-335《臨江仙三首 其一》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-518-13-(335)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4137

 

 

臨江仙三首 其一

(高貴・富貴の家の愛妾も年を重ねてきて、昔を懐かしみ今を悲しむ日をすごす詞。)

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

晴わたる春の日、帰らぬ男を待ち侘びて見上げる遙かな北の空、ここに広がる池は鏡のようである、高殿に上り手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

この閨には象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツがあり、横たわる女を衝立が覆っている、だけど、男に聞かせる玉の琴はしばらく使っていなくて横におかれている。 

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

密かに思うことは、昔は楽しく笑って二人で過ごしたことばかりが思い出されるが、今は毎日患いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。
博山鑪暖澹煙輕。

神仙三山がかたちづくられた閨におかれている博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

蝉が鳴けばなくほど誰もいないここには静寂が広がり、夕日はへやのおくまでてらしている、たかいところにある小窓にもゆうひがあたって明るい。

(臨江仙三首其の一)

碧 長空を染め 池は鏡に似たり,樓に倚り 閑かに望み 情を凝らし,衣に滿ち 紅藕【こうぐう】 細香 清がし。

象床 珍簟【ちんてん】あり,山障 掩いて,玉琴 橫たわる。

暗に想う 昔時は 懽笑【かんしょう】の事を,如今【じょこん】は 愁生ずるを贏得【えいとく】するを。

博山 鑪暖く 澹煙【たんえん】輕く。

蟬は吟じ 人は靜かなり,殘日 傍いて,小 明るし。

 

其二

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

 

其三

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

桄榔00
 

 

『臨江仙三首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

博山鑪暖澹煙輕。

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

 

(下し文)

(臨江仙三首其の一)

碧 長空を染め 池は鏡に似たり,樓に倚り 閑かに望み 情を凝らし,衣に滿ち 紅藕【こうぐう】 細香 清がし。

象床 珍簟【ちんてん】あり,山障 掩いて,玉琴 橫たわる。

暗に想う 昔時は 懽笑【かんしょう】の事を,如今【じょこん】は 愁生ずるを贏得【えいとく】するを。

博山 鑪暖く 澹煙【たんえん】輕く。

蟬は吟じ 人は靜かなり,殘日 傍いて,小 明るし。

 

 

(現代語訳)

(高貴・富貴の家の愛妾も年を重ねてきて、昔を懐かしみ今を悲しむ日をすごす詞。)

晴わたる春の日、帰らぬ男を待ち侘びて見上げる遙かな北の空、ここに広がる池は鏡のようである、高殿に上り手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

この閨には象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツがあり、横たわる女を衝立が覆っている、だけど、男に聞かせる玉の琴はしばらく使っていなくて横におかれている。 

密かに思うことは、昔は楽しく笑って二人で過ごしたことばかりが思い出されるが、今は毎日患いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。
神仙三山がかたちづくられた閨におかれている博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蝉が鳴けばなくほど誰もいないここには静寂が広がり、夕日はへやのおくまでてらしている、たかいところにある小窓にもゆうひがあたって明るい。 
 

(訳注)

臨江仙三首

唐の教坊の曲名。『花間集』には下に示した表のとおり、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調六十字、前後段三十字六句三平韻で、7⑥⑦43③/7⑥⑦43③の詞形をとる。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『臨江仙』 二十四首

 

 

張舍人泌

 

臨江仙一首

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

 

臨江仙一首

 

 

牛學士希濟

 

臨江仙七首其一

 

 

 

 

臨江仙七首其二

 

 

 

 

臨江仙七首其三

 

 

 

 

臨江仙七首其四

 

 

 

 

臨江仙七首其五

 

 

 

 

臨江仙七首其六

 

 

 

 

臨江仙七首其七

 

 

和學士凝

 

臨江仙二首 其一

 

 

 

 

臨江仙二首 其二

 

 

(顧太尉

 

臨江仙三首

 

 

孫少監光憲

 

臨江仙二首

 

 

魏太尉承班

 

臨江仙二首

 

 

閻處士選

 

臨江仙二首

 

 

毛秘書熙震

 

臨江仙二首

 

 

李秀才珣

 

臨江仙二首

 

 

 

 

 

 

 

其一

(高貴・富貴の家の愛妾も年を重ねてきて、昔を懐かしみ今を悲しむ日をすごす詞。)

作中の主人公は調度品から高貴な人の愛妾であることが知れる。楽しき思い出とは、愛人と過ごした日々のことを指す。

紅莓苔子002
 

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

晴わたる春の日、帰らぬ男を待ち侘びて見上げる遙かな北の空、ここに広がる池は鏡のようである、高殿に上り手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

碧染長空 晴わたる春の日、帰らぬ男を待ち侘びて見上げる遙かな北の空をいう。

 

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

この閨には象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツがあり、横たわる女を衝立が覆っている、だけど、男に聞かせる玉の琴はしばらく使っていなくて横におかれている。  

象床・珍簟・障掩・玉琴 これらの物は相当高貴な人か、富貴の愛妾であったことをあらわしている。

 ○象床 象牙の飾りの付いた寝台。

○珍簟 上等な夏用の敷物。簟は、竹の皮を薄く剥いで編んだ竹筵シーツで涼しい模様に編んでいた。

○山障 山形の衝立。

○玉琴 玉を飾った琴。
 

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

密かに思うことは、昔は楽しく笑って二人で過ごしたことばかりが思い出されるが、今は毎日患いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

懽笑事/贏得愁生 昔は楽しく笑って二人で過ごしたことばかりが思い出されるが、今は毎日患いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

○懽 懽・歡で 喜ぶ,楽しむ.((方言)) 形容詞 勢いがよい,活発である,盛んである.

得 苦労の末、手に入れたもの、残ったもの。

 

博山鑪暖澹煙輕。

神仙三山がかたちづくられた閨におかれている博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

○博山 神仙三山がかたちづくられた閨におかれている博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

 ○博山 大型の高価な香炉の形であるが、ここでは香が置いてあるその部屋を指す。

博山炉【はくさんろ】中国の香炉の一種で,豆(とう)形の火皿に先端のとがった山形の蓋をもつ。承盤をともなうものも多く,これは海中に浮かぶ神山にたとえたとみられ,神仙道との関係がうかがわれる。戦国末期にあらわれ,漢代に盛行し,青銅製品には金象嵌をほどこした華麗なものがある。江南では東晋,南朝代に青磁製のものがみられる。南北朝代には仏教徒も用い,仏像の台座正面や供養者の持物にあらわされた。隋・唐代には山形の蓋が蓮華をかたどった緑釉陶もつくられた。
 

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

蝉が鳴けばなくほど誰もいないここには静寂が広がり、夕日はへやのおくまでてらしている、たかいところにある小窓にもゆうひがあたって明るい。

 博山爐01

13-334《漁歌子一首》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-517-13-(334) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4132

漁歌子一首≫顧夐≫(隠遁者の心得を詠う)奇麗な絵が描かれた簾は垂らしておき、女には用がないから翡翠の屏風はたたんで使わず、それでも着物の袂には蓮の香りをいっぱいにしみ込ませ良い香りを漂わせるのである。

        
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漁歌子

(隠遁者の心得を詠う)

曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

初秋の明け方の清々しい風にあたる。誰もいない沼には緑があふれている。水際の欄干に倚りかかって珍しい鳥が水浴びをしているのを少し離れてはいるがじっと眺める。

畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

奇麗な絵が描かれた簾は垂らしておき、女には用がないから翡翠の屏風はたたんで使わず、それでも着物の袂には蓮の香りをいっぱいにしみ込ませ良い香りを漂わせるのである。

好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

思いを広くしていくのはよいことであり、風流なものを注目することは何よりいいことであり、身体はうごかさず、こころは静かにする、これが隠遁者の平生の生活なのである。

酒盃深,光影促,名利無心較逐。

酒を呑むのは十分に飲むし、日中の夜においてもそうする。名誉と利益については全く関心がないし、人と競い合うことなどもしない。

(漁歌子)

曉風 清【すがすが】しく,幽沼 綠なり,欄に倚り 珍禽の浴を凝望するなり。

畫簾 垂れ,翠屏 曲し,袖に 荷香馥郁【ふくいく】を滿たす。

攄懷【ちょかい】を好み,寓目に堪え,身は閑し 心は靜す 平生足る。

酒盃 深く,光影 促し,名利 較逐するに無心なり。

水鳥ケリ001
 

 

『漁歌子』 現代語訳と訳註

(本文)

漁歌子

曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

酒盃深,光影促,名利無心較逐。

 

 

(下し文)

(漁歌子)

曉風 清【すがすが】しく,幽沼 綠なり,欄に倚り 珍禽の浴を凝望するなり。

畫簾 垂れ,翠屏 曲し,袖に 荷香馥郁【ふくいく】を滿たす。

攄懷【ちょかい】を好み,寓目に堪え,身は閑し 心は靜す 平生足る。

酒盃 深く,光影 促し,名利 較逐するに無心なり。

 

(現代語訳)

(隠遁者の心得を詠う)

初秋の明け方の清々しい風にあたる。誰もいない沼には緑があふれている。水際の欄干に倚りかかって珍しい鳥が水浴びをしているのを少し離れてはいるがじっと眺める。

奇麗な絵が描かれた簾は垂らしておき、女には用がないから翡翠の屏風はたたんで使わず、それでも着物の袂には蓮の香りをいっぱいにしみ込ませ良い香りを漂わせるのである。

思いを広くしていくのはよいことであり、風流なものを注目することは何よりいいことであり、身体はうごかさず、こころは静かにする、これが隠遁者の平生の生活なのである。

酒を呑むのは十分に飲むし、日中の夜においてもそうする。名誉と利益については全く関心がないし、人と競い合うことなどもしない。

 花間集

 

(訳注)

漁歌子

花間集には、教坊曲『漁歌子』は八首所収されている。

総長五十字、前後二十五字六句四仄韻、3❸❼3❸❻/3❸❼3❸❻の詞形をとる。若いころの放蕩を改め、風流、興を感じる隠士の生活を詠うものを基本とする。

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『漁歌子』八首

 

 

(顧太尉

漁歌子一首

 

 

孫少監光憲

漁歌子二首

 

 

魏太尉承班

漁歌子一首

 

 

李秀才珣

漁歌子四首

 

 

 

 

 

 

 

曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

初秋の明け方の清々しい風にあたる。誰もいない沼には緑があふれている。水際の欄干に倚りかかって珍しい鳥が水浴びをしているのを少し離れてはいるがじっと眺める。

 

畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

奇麗な絵が描かれた簾は垂らしておき、女には用がないから翡翠の屏風はたたんで使わず、それでも着物の袂には蓮の香りをいっぱいにしみ込ませ良い香りを漂わせるのである。

○馥郁 よい香りがただよっているさま。

 

好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

思いを広くしていくのはよいことであり、風流なものを注目することは何よりいいことであり、身体はうごかさず、こころは静かにする、これが隠遁者の平生の生活なのである。

攄懷 おもいをひろくめぐらす。

○寓目 目を向けること。注目すること。

 

酒盃深,光影促,名利無心較逐。

酒を呑むのは十分に飲むし、日中の夜においてもそうする。名誉と利益については全く関心がないし、人と競い合うことなどもしない。

○名利(個人の)名誉と利益.用例名利思想=個人の利益・名誉・地位を追い求める考え.名利双收((成語))=名誉と利益を両方とも手に入れる.

○較逐 (競逐). ;較對. (競爭對抗). ;較逐. (角逐,競爭追求).
鸂鶒けいせき001
 

13-333《荷葉盃九首,其九》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-516-13-(333) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4127

(女のもとを去って、姫つたこけ桃が毎年も実を付けた、それでも庭に出てただ待っている女を詠う)一度ここを立ち去ってしまうと又帰って来る日を手紙が届くことをおとなしく待つだけだ。そんなにしていたら春も終ってしまう。

        
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 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 薛濤の全詩花間集(1)花間集(2)花間集(3)花間集(4)花間集(5) 
 魚玄機全詩●花間集(6)●花間集(7)●花間集(8)●花間集(9)●花間集(10) 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
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荷葉杯九首

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

13-325《荷葉盃九首,其一》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-508-13-(325) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4087

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

13-326《荷葉盃九首,其二》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-509-13-(326) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4092

其三

(都の貴公子男について詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

狂摩狂,狂摩狂。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

(其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

13-327《荷葉盃九首,其三》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-510-13-(327) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4097


其四

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

記得那時相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

13-328《荷葉盃九首,其四》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-511-13-(328) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4102


其五

(秋の夜、庭に出て男の帰りを待ちわびる女の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は日増しに長くなり、今宵は歌声をきくと怨みがこみあげ咽び泣いてしまいます。眠れぬ夜を過ごし、空には名残の月、やっぱり諦めきれない。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花が一杯になるとうっすらと露に濡れて冷ややかな夜が来る、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている、

歸摩歸,歸摩歸。

あの人は帰って来るかしら、きっと帰ってく。

あの人は果たして帰って来るのかしら、帰って来ると思う。

(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

其六

(男が残した詩を見て苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう女を詠う)

我憶君詩最苦,知否。

あの人が残していった詩を見ると私の心は最も苦々しい思いにかられます。知っていますか知らないのか。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していたのですから。

吟摩吟,吟摩吟。

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。まだまだ愛しているから、

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。

(其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

其七

(全てが絶頂の可愛くて仕方がない女を詠う)

金鴨香濃鴛被,枕膩。

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。細腰の美しい女は柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

憐摩憐,憐摩憐。

可愛いいですかとても可愛いでしょう、

可愛いいですかとても可愛いでしょう。

(其の七)

金鴨の香 鴛被濃くし,枕 膩【てか】る。

小髻【しょうけい】花鈿に簇【むらが】り,腰は細柳の如く臉【ほほ】は蓮の如し。

憐れんや憐れむ,憐れんや憐れむ。
 

其八

(女最盛期は最上の扱いであることを詠う)

曲砌蝶飛煙暖,春半。

奥座敷の奥まった階のみぎりの所に花壇があり、朝が飛んできて、春霞の暖かい陽だまりに、春は真っ只中の景色である。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

花が一杯に開き、柳の梢は葉をつけたれかけているこの街にも春の盛りを迎えている。ここの美女も春の盛りで、両の瞳は花が開いたようであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

これはなよなよと愛らしいいというものだろうか、艶めかしく愛らしいのだ。

愛らしいいというものだろうか、艶めかしく愛らしいのだ。

(其の八)

曲砌 蝶飛び 煙暖か,春半ばなり。

花は發き 柳條を垂れ,花は雙臉の如く柳は腰の如し。

嬌せんや嬌し,嬌せんや嬌す。


其九

(女のもとを去って、姫つたこけ桃が毎年も実を付けた、それでも庭に出てただ待っている女を詠う)

一去又乖期信,春盡。

一度ここを立ち去ってしまうと又帰って来る日を手紙が届くことをおとなしく待つだけだ。そんなにしていたら春も終ってしまう。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

この庭には長いこと姫蔓コケモモが一杯になるけれど、女もこれとおんなじで庭に出るだけだ。手をこすり合わせ、スカートに帯を付けて一人この庭を歩き回ることしかできない。

來摩來,來摩來。

帰って来るのか、いや帰って来る。

帰って来るのか、きっと帰って来る。

(其の九)

一たび去り 又た期信を乖【かい】す,春盡る。

滿院 長しく莓苔あり,手挼【しゅだい】裙帶【くんたい】獨り徘徊す。

來らんや來り,來らんや來る。


花間集


『荷葉盃九首其八』 現代語訳と訳註

(本文)

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。


(下し文)

(其の九)

一たび去り 又た期信を乖【かい】す,春盡る。

滿院 長しく莓苔あり,手挼【しゅだい】裙帶【くんたい】獨り徘徊す。

來らんや來り,來らんや來る。



(現代語訳)

(女のもとを去って、姫つたこけ桃が毎年も実を付けた、それでも庭に出てただ待っている女を詠う)

一度ここを立ち去ってしまうと又帰って来る日を手紙が届くことをおとなしく待つだけだ。そんなにしていたら春も終ってしまう。

この庭には長いこと姫蔓コケモモが一杯になるけれど、女もこれとおんなじで庭に出るだけだ。手をこすり合わせ、スカートに帯を付けて一人この庭を歩き回ることしかできない。

帰って来るのか、いや帰って来る。

帰って来るのか、きっと帰って来る。


杏の花0055

(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 


其九

(女のもとを去って、姫つたこけ桃が毎年も実を付けた、それでも庭に出てただ待っている女を詠う)


一去又乖期信,春盡。

一度ここを立ち去ってしまうと又帰って来る日を手紙が届くことをおとなしく待つだけだ。そんなにしてたら春も終ってしまう。

乖とは。意味や日本語訳。[](1) (子供が)おとなしい,素直な孩子真乖この子は本当に素直だ.(2) 賢い,利口な乖機敏で賢い.(1) 非常識な,道にもとる乖舛間違った.(2) ひねくれた.乖乖 guāiguāi[](~儿的)おとなしい,ききわけがよい


滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

この庭には長いこと姫蔓コケモモが一杯になるけれど、女もこれとおんなじで庭に出るだけだ。手をこすり合わせ、スカートに帯を付けて一人この庭を歩き回ることしかできない。

・莓苔 莓苔子のことで、蔓苔桃という植物。常緑低木の総称。北半球、寒帯の酸性の沼地に見られる。 主な種はツルコケモモ(蔓苔桃)、ヒメツルコケモモ(姫蔓苔桃)、オオミノツルコケモモ(大実蔓苔桃)、アクシバ(灰汁柴、青木柴)。

挼とは。意味や日本語訳。[](1) (紙などが)(しわ)になる.(2) (布などが)すりへる.


來摩來,來摩來。

帰って来るのか、いや帰って來る。

帰って来るのか、きっと帰って來る


 


 


 紅莓苔子002


 


 


 


 


 


 


 


 紅莓苔子003


 


 


 


 


 


 


 



















13-332《荷葉盃九首,其八》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-515-13-(332) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4122

荷葉盃九首,其八≫顧夐≫花が一杯に開き、柳の枝は葉をつけたれかけているこの街にも春の盛りを迎えている。ここの美女も春の盛りで、両の瞳は花が開いたような顔つきであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。


        
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 ●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorブログ 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
 ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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13-332《荷葉盃九首,其八》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-515-13-(332)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4122

 

 

荷葉杯九首

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

13-325《荷葉盃九首,其一》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-508-13-(325) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4087

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

13-326《荷葉盃九首,其二》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-509-13-(326) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4092

其三

(都の貴公子男について詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

狂摩狂,狂摩狂。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

(其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

其四

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

記得那時相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

其五

(秋の夜、庭に出て男の帰りを待ちわびる女の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は日増しに長くなり、今宵は歌声をきくと怨みがこみあげ咽び泣いてしまいます。眠れぬ夜を過ごし、空には名残の月、やっぱり諦めきれない。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花が一杯になるとうっすらと露に濡れて冷ややかな夜が来る、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている、

歸摩歸,歸摩歸。

あの人は帰って来るかしら、きっと帰ってく。

あの人は果たして帰って来るのかしら、帰って来ると思う。

(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

其六

(男が残した詩を見て苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう女を詠う)

我憶君詩最苦,知否。

あの人が残していった詩を見ると私の心は最も苦々しい思いにかられます。知っていますか知らないのか。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していたのですから。

吟摩吟,吟摩吟。

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。まだまだ愛しているから、

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。

(其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

其七

(全てが絶頂の可愛くて仕方がない女を詠う)

金鴨香濃鴛被,枕膩。

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。細腰の美しい女は柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

憐摩憐,憐摩憐。

可愛いいですかとても可愛いでしょう、

可愛いいですかとても可愛いでしょう。

(其の七)

金鴨の香 鴛被濃くし,枕 膩【てか】る。

小髻【しょうけい】花鈿に簇【むらが】り,腰は細柳の如く臉【ほほ】は蓮の如し。

憐れんや憐れむ,憐れんや憐れむ。
 

其八

(女最盛期は最上の扱いであることを詠う)

曲砌蝶飛煙暖,春半。

奥座敷の奥まった階のみぎりの所に花壇があり、朝が飛んできて、春霞の暖かい陽だまりに、春は真っ只中の景色である。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

花が一杯に開き、柳の梢は葉をつけたれかけているこの街にも春の盛りを迎えている。ここの美女も春の盛りで、両の瞳は花が開いたようであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

これはなよなよと愛らしいいというものだろうか、艶めかしく愛らしいのだ。

愛らしいいというものだろうか、艶めかしく愛らしいのだ。

(其の八)

曲砌 蝶飛び 煙暖か,春半ばなり。

花は發き 柳條を垂れ,花は雙臉の如く柳は腰の如し。

嬌せんや嬌し,嬌せんや嬌す。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

 

 

『荷葉盃九首其八』 現代語訳と訳註

(本文)

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

(下し文)

(其の八)

曲砌 蝶飛び 煙暖か,春半ばなり。

花は發き 柳條を垂れ,花は雙臉の如く柳は腰の如し。

嬌せんや嬌し,嬌せんや嬌す。

 

(現代語訳)

(女最盛期は最上の扱いであることを詠う)

奥座敷の奥まった階のみぎりの所に花壇があり、朝が飛んできて、春霞の暖かい陽だまりに、春は真っ只中の景色である。

花が一杯に開き、柳の枝は葉をつけたれかけているこの街にも春の盛りを迎えている。ここの美女も春の盛りで、両の瞳は花が開いたような顔つきであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。

これはなよなよと愛らしいいというものだろうか、艶めかしく愛らしいのだ。

愛らしいいというものだろうか、艶めかしく愛らしいのだ。

 

 DCF00104

(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 

botan00
 

其八

(女最盛期は最上の扱いであることを詠う)

草花の春は毎年来るもので、美女の春最盛期は一度であること、それを師でどう表現するかが荷葉盃という詩なのである。

 

曲砌蝶飛煙暖,春半。

奥座敷の奥まった階のみぎりの所に花壇があり、朝が飛んできて、春霞の暖かい陽だまりに、春は真っ只中の景色である。

曲砌 建物のまわりに階があり、それの奥まった砌の所、そのには草花を植えているもので、蝶が飛んでいることから、花が一杯に咲いている庭の隈をいう。

春半 春の最盛期、これはここに登場する美女のことをいう。

 

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

花が一杯に開き、柳の枝は葉をつけたれかけているこの街にも春の盛りを迎えている。ここの美女も春の盛りで、両の瞳は花が開いたような顔つきであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。

花・柳 花と柳は花柳界という名の起こりであり、細腰の女は傾国という表現をされた。

 

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

これはなよなよと愛らしいいというものだろうか、艶めかしく愛らしいのだ。

愛らしいいというものだろうか、艶めかしく愛らしいのだ。
美女画557
 

13-331《荷葉盃九首,其七》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-514-13-(331) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4117

荷葉盃九首,其七≫顧夐≫夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。細腰の美しい女は柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。可愛いいですかとても可愛いでしょう。

        
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荷葉杯九首

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

 

其三

(都の貴公子男について詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

狂摩狂,狂摩狂。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

(其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

其四

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

記得那時相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

其五

(秋の夜、庭に出て男の帰りを待ちわびる女の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は日増しに長くなり、今宵は歌声をきくと怨みがこみあげ咽び泣いてしまいます。眠れぬ夜を過ごし、空には名残の月、やっぱり諦めきれない。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花が一杯になるとうっすらと露に濡れて冷ややかな夜が来る、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている、

歸摩歸,歸摩歸。

あの人は帰って来るかしら、きっと帰ってく。

あの人は果たして帰って来るのかしら、帰って来ると思う。

(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

其六

(男が残した詩を見て苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう女を詠う)

我憶君詩最苦,知否。

あの人が残していった詩を見ると私の心は最も苦々しい思いにかられます。知っていますか知らないのか。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していたのですから。

吟摩吟,吟摩吟。

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。まだまだ愛しているから、

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。

(其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

其七

(全てが絶頂の可愛くて仕方がない女を詠う)

金鴨香濃鴛被,枕膩。

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。細腰の美しい女は柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

憐摩憐,憐摩憐。

可愛いいですかとても可愛いでしょう、

可愛いいですかとても可愛いでしょう。

(其の七)

金鴨の香 鴛被濃くし,枕 膩【てか】る。

小髻【しょうけい】花鈿に簇【むらが】り,腰は細柳の如く臉【ほほ】は蓮の如し。

憐れんや憐れむ,憐れんや憐れむ。

 

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

pla880014
 

 

『荷葉盃九首其七』 現代語訳と訳註

(本文)

其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

 

(下し文)

(其の七)

金鴨の香 鴛被濃くし,枕 膩【てか】る。

小髻【しょうけい】花鈿に簇【むらが】り,腰は細柳の如く臉【ほほ】は蓮の如し。

憐れんや憐れむ,憐れんや憐れむ。

 

(現代語訳)

(全てが絶頂の可愛くて仕方がない女を詠う)

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。細腰の美しい女は柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

可愛いいですかとても可愛いでしょう、

可愛いいですかとても可愛いでしょう。

 

(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 

 

其七

(名の持鴨全てが絶頂の可愛くて仕方がない女を詠う)

女儀の魅力が一番のころ、寝室の布団に薫き込められた香の香りは濃く、用意された枕は髪油で光り、結い上げた髪に一杯に挿された髪飾り、可愛さを強調する。

男と過ごす閨でのなよなよとした柳の枝のような細腰、蓮の花のような顔、すべてが可愛いくてしかたがない。

白鬚草01
 

 

金鴨香濃鴛被,枕膩。

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

・金鴨香濃 鴨が上に飾られた香炉に香を焚くとその煙が部屋に充満すること。

・鴛被 鴛鴦の刺繍のかけ布団。

・枕膩 枕に髪脂がついて光っていること。夜の化粧をキチン整えてベットインすること。男女の仲がうまくいっていることをあらわす語である。

 

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。細腰の美しい女は柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

・簇花鈿 花鈿の用語解説 - 仏粧は唐代に入ってからさらに中国の特徴的な化粧として完成した。〈的〉は紅で眉間にさまざまな紋様を描く〈花鈿(かでん)・花子(かし)〉に発達し,また唇の両側に黒点や緑点を描く〈靨鈿(ようでん)・粧靨(しようよう)〉がうまれた。さらに女子俑(よう)に見られるように両ほおに紅で華やかな草花模様を描くようになった。

・腰如細柳 女妓の美人は細腰型と肉感タイプとあり、柳は細腰の代名詞である。

・臉如蓮 蓮の花のように白い肌に頬紅を表現する。と同時に女性自身を示すこともある。

 

憐摩憐,憐摩憐。

可愛いいですかとても可愛いでしょう、

可愛いいですかとても可愛いでしょう。

・憐 可愛い、可憐。

・摩 疑問を表す。〜かしら。

13-330《荷葉盃九首,其六》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-513-13-(330) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4112

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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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晩菊002

 

荷葉杯九首

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

 

其三

(都の貴公子男について詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

狂摩狂,狂摩狂。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

(其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

其四

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

記得那時相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

其五

(秋の夜、庭に出て男の帰りを待ちわびる女の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は日増しに長くなり、今宵は歌声をきくと怨みがこみあげ咽び泣いてしまいます。眠れぬ夜を過ごし、空には名残の月、やっぱり諦めきれない。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花が一杯になるとうっすらと露に濡れて冷ややかな夜が来る、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている、

歸摩歸,歸摩歸。

あの人は帰って来るかしら、きっと帰ってく。

あの人は果たして帰って来るのかしら、帰って来ると思う。

(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

其六

(男が残した詩を見て苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう女を詠う)

我憶君詩最苦,知否。

あの人が残していった詩を見ると私の心は最も苦々しい思いにかられます。知っていますか知らないのか。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していたのですから。

吟摩吟,吟摩吟。

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。まだまだ愛しているから、

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。

(其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

 

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

 

采蓮003
 

『荷葉盃其六』 現代語訳と訳註

(本文)

其六

我憶君詩最苦,知否。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

吟摩吟,吟摩吟。

 

 

(下し文)

(其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

 

(現代語訳)

(男が残した詩を見て苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう女を詠う)

あの人が残していった詩を見ると私の心は最も苦々しい思いにかられます。知っていますか知らないのか。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していたのですから。

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。まだまだ愛しているから、

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。

 

 

(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 

 

 

其六

(男が残した詩を見て苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう女を詠う)

 

我憶君詩最苦,知否。

あの人が残していった詩を見ると私の心は最も苦々しい思いにかられます。知っていますか知らないのか。

・君詩 別れも告げ蕊亡くなった男の残した詩。

・最苦 もっとも苦痛なこと。苦々しい思い。

・知否 知るや否や。女が苦痛であることを知っているのか知らないのか。

 

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していたのですから。

・字字 その詩の一字一字、一句一句。

・關心 心惹かれ、気になってしまう。

・紅牋 薛濤䇳のこと。色紙の様なもの

・寫寄 詞を書き写したり、返詩をよせたりする。

・表情深 心の底から愛していることをいう。

 

吟摩吟,吟摩吟。

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。まだまだ愛しているから、

この詩を吟じようか、やっぱり吟じよう。

○吟摩吟、吟摩吟 摩は疑問を表す。〜かしら。
花間集02
 

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(秋の夜、庭に出て男の帰りを待ちわびる女の思いを詠う。)

菊の花が一杯になるとうっすらと露に濡れて冷ややかな夜が来る、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている、


        
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晩菊002

 

荷葉杯九首

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

 

其三

(都の貴公子男について詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

狂摩狂,狂摩狂。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

(其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

其四

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

記得那時相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

其五

(秋の夜、庭に出て男の帰りを待ちわびる女の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は日増しに長くなり、今宵は歌声をきくと怨みがこみあげ咽び泣いてしまいます。眠れぬ夜を過ごし、空には名残の月、やっぱり諦めきれない。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花が一杯になるとうっすらと露に濡れて冷ややかな夜が来る、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている、

歸摩歸,歸摩歸。

あの人は帰って来るかしら、きっと帰ってく。

あの人は果たして帰って来るのかしら、帰って来ると思う。

(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

其六

我憶君詩最苦,知否。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

吟摩吟,吟摩吟。

 

其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

 

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

 

采蓮003
 

『荷葉杯九首 其四』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯九首 其五

夜久歌聲怨咽,殘月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

歸摩歸,歸摩歸。

 

(下し文)

(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

(現代語訳)

(秋の夜、庭に出て男の帰りを待ちわびる女の思いを詠う。)

秋の夜は日増しに長くなり、今宵は歌声をきくと怨みがこみあげ咽び泣いてしまいます。眠れぬ夜を過ごし、空には名残の月、やっぱり諦めきれない。

菊の花が一杯になるとうっすらと露に濡れて冷ややかな夜が来る、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている、

あの人は帰って来るかしら、きっと帰ってく。

あの人は果たして帰って来るのかしら、帰って来ると思う。

 

(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 

 moon5411

 

其五

(秋の夜、庭に出て男の帰りを待ちわびる女の思いを詠う。)

 

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は日増しに長くなり、今宵は歌声をきくと怨みがこみあげ咽び泣いてしまいます。眠れぬ夜を過ごし、空には名残の月、やっぱり諦めきれない。

・殘月 寝待ち月(二十日ころの月)から下弦の月を過ぎてのつき。待ち侘びる名残の月のこと。夜明けの空に懸かる月。

 

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花が一杯になるとうっすらと露に濡れて冷ややかな夜が来る、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている、

○綾金衣 金線衣に同じ。金糸の刺繍のある衣裳。

○残月・菊・露・濕 待ち侘びて明け方まで庭に出ていて夜露に濡れるということ。

 

歸摩歸,歸摩歸。

あの人は帰って来るかしら、きっと帰ってく。

あの人は果たして帰って来るのかしら、帰って来ると思う。

○帰摩帰、帰摩帰 摩は疑問を表す。〜かしら。
花間集02
 

13-328《荷葉盃九首,其四》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-511-13-(328) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4102

荷葉盃九首,其四≫顧夐≫髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。


        
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 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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李白index- 39 《760年上元元年60歳 春、武昌、夏、潯陽に行き、初秋から江南、歴陽の各地に遊ぶ。》李白詩 全詩<李白index- 39> Ⅰ李白詩1110 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4098 
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(1)漁父辞 屈原『楚辞・九歌』東君 屈原《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内> 
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 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
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13-328《荷葉盃九首,其四》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-511-13-(328)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4102

 

 

 

荷葉杯九首

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

 

其三

(都の貴公子男について詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

狂摩狂,狂摩狂。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

(其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

其四

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

記得那時相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

其五

夜久歌聲怨咽,殘月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

歸摩歸,歸摩歸。

 

其六

我憶君詩最苦,知否。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

吟摩吟,吟摩吟。

 

其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

 

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

 

 蓼花01

『荷葉杯九首 其四』 現代語訳と訳註

(本文)

其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

 

 

(下し文)

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

 

(現代語訳)

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

 

(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 

 豆蔻 なつめぐ01

其四

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

 

記得 那時 相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

・那時 そのとき; その時点; その時。

・膽 1 内臓器官の名。六腑の一。「胆汁・胆石・胆嚢(たんのう)/臥薪嘗胆(がしんしょうたん)2 どっしりと落ち着いた精神力。きもったま。

 

鬢亂 四肢柔,泥人 無語 不擡頭。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

・擡頭 ・台頭・抬頭【たいとう】 . 頭を持ち上げること。あるものの勢力が伸び,進出すること。 「新興勢力が-する」. . 上奏文などの中で,高貴の人に関した語を書く時,敬意を示すため行を改め,ほかよりも高く書くこと。

 

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

花間集02
 

13-327《荷葉盃九首,其三》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-510-13-(327) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4097

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。


        
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13-327

《荷葉盃九首,其三》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-510-13-(327)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4097

 


晩菊002

 

荷葉杯九首

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

 

其三

(都の貴公子男について詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

狂摩狂,狂摩狂。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

(其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

 

其五

夜久歌聲怨咽,殘月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

歸摩歸,歸摩歸。

 

其六

我憶君詩最苦,知否。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

吟摩吟,吟摩吟。

 

其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

 

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

pla880014
 

 

『荷葉杯九首 其三』 現代語訳と訳註

(本文)

其三

弱柳好花盡拆,晴陌。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

狂摩狂,狂摩狂。

 

(下し文)

(其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

(現代語訳)

(都の貴公子男について詠う)

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

 

 

(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。杏の花001

 

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 

 

其三

(都の貴公子男について詠う)

 

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

・弱柳 若い柳の細腰の女。弱:若い。柳は細腰の女性を示す。

・好花 艶やかな素敵なぼたんの花の様な女。

・盡拆 ことごとく折る。あの男にかかって折られ、摘み取られてしまう。

・晴陌 晴たる大通り。男は都大路を晴れやかに闊歩するというほどの意。

 

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

・少年郎 少年は1820歳程度の高貴な家のやんちゃな息子たち。郎は、遊郎、檀郎、阮郎、劉郎などプレイボーイをいう。やりたい放題をする富貴の二男坊ということである。李白・杜甫・王維など歌っている。

贈少年 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-56-9-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1840

温庭筠『贈少年』

江海相逢客恨多,秋風葉下洞庭波。

酒酣夜別淮陰市,月照高樓一曲歌。

王維 少年行
新豐美酒斗十千,咸陽遊侠多少年。
相逢意氣爲君飮,繋馬高樓垂柳邊。
李白 17少年行
少年行      
五陵年少金市東、銀鞍白馬度春風。
落花踏尽遊何処、笑入胡姫酒肆中。
杜甫 少年行

馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。
不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。
 
王昌齢『少年行』
走馬遠相尋,西樓下夕陰。結交期一劍,留意贈千金。高閣歌聲遠,重門柳色深。夜闌須盡飲,莫負百年心。
いなせな若者や壮士を詠う。

 

狂摩狂,狂摩狂。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

・摩 疑問をあらわす語で、~かしら。

 花間集02

13-326《荷葉盃九首,其二》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-509-13-(326) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4092

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。


        
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 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
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 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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荷葉杯九首

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

 

其三

弱柳好花盡拆,晴陌。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

狂摩狂,狂摩狂。

 

其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

 

其五

夜久歌聲怨咽,殘月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

歸摩歸,歸摩歸。

 

其六

我憶君詩最苦,知否。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

吟摩吟,吟摩吟。

 

其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

 

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

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『荷葉杯九首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

其二

歌發誰家筵上,寥亮。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

愁摩愁,愁摩愁。

 

(下し文)

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

 

 

(現代語訳)

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

 

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(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 

 

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

 

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

・寥亮 声や音が澄んだ音色で響き渡るさま。

 

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

・悠悠 1 はるかに遠いさま。限りなく続くさま。2 ゆったりと落ち着いたさま。

・蘭釭 蘭の火灯し皿。

 

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

・摩 疑問をあらわす語で、~かしら。

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荷葉盃九首,其一》顧(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

        
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荷葉杯九首 其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

其二

歌發誰家筵上,寥亮。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

愁摩愁,愁摩愁。

 

其三

弱柳好花盡拆,晴陌。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

狂摩狂,狂摩狂。

 

其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

 

其五

夜久歌聲怨咽,殘月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

歸摩歸,歸摩歸。

 

其六

我憶君詩最苦,知否。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

吟摩吟,吟摩吟。

 

其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

 

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

采蓮004
 

 

『荷葉杯九首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯九首

其一

春盡小庭花落,寂寞。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

知摩知?知摩知?

 

(下し文)

(荷葉杯九首 

春盡く 小庭花落,寂寞たり

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

(現代語訳)

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

 

 

(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 

 

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

 

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

・寂寞 1 ひっそりとして寂しいさま。じゃくまく。「人居を遠く離れた―たる別世界にも」〈柳田・山の人生〉2 心が満たされずにもの寂しいさま。

 

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

・佳期 逢瀬の約束した日。

 

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

・摩 疑問をあらわす語で、~かしら。
采蓮003
 

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13-324《訴衷情二首 其二》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-507-13-(324) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4082

この愁いは耐え忍ぶよりなくいのだ、だって、どこをどうやって探したらよいのかわからないのだから。鴛鴦用の寝牀に独り布団で寝させるなんて恨めしい。私の心を、あなたの心にしたならば、その時初めて我が思いの深さを知るでしょう。

 

        
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 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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訴衷情二首 其一

(帰って来ることを待ち侘びて、毎日を過ごす女の心を詠う。)

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。

閨にはお香は焚かれることがなく、簾はおろしたままで、春というのに時はただひたすら流れてゆく、それでも、鴛鴦の布団を整えている。

羅帶重,雙鳳,縷黃金。

薄絹をつけ帯を重ねて、裾にはツガイの鳳凰があり、金の縁取りがしてある。

外月光臨,沉沉。

この夜も窓の外は月明かりが一杯に挿すので眺めるけれど、しんしんと静けさがひろがる。

斷腸無處尋,負春心。

悶々とした腸を斬るほど悶えるけれどあの人は何処に行ったやらわからない、待ちのぞんでいるあの人と春の夜を過ごす思いはあきらめる。

(衷情を訴える二首其の一)

香滅し 簾垂れ 春漏 永ければ,鴛衾を整う。

羅帶 重く,雙つながらの鳳,黃金を縷す。

外 月光臨み,沉沉たり。

斷腸 尋ぬる處無く,春心に負る。

 

其二

(どこかに出かけたきり帰らぬ男を待つ女、何時しか時が過ぎて愁いを持ったまま過ごし女ではなくなると恨みを詠う。)

永夜人何處去,來音。

秋の夜長を一人で過ごすのも随分長い、突然、私を放ってどこへ行ってしまったのか。帰ってくる知らせなどなにもない。

香閣掩,眉斂,月將沉。

閏で待つ準備のお香を焚いては消えても十分おおわれているいつの間にか眉間を寄せるようになる、独りで過ごす夜はとても長いはずなのに月が今しも沈みかかるようになっている。(こんなに長く放置されると女ではなくなる。)

怎忍不相尋?鴛孤衾。

この愁いは耐え忍ぶよりなくいのだ、だって、どこをどうやって探したらよいのかわからないのだから。鴛鴦用の寝牀に独り布団で寝させるなんて恨めしい。

換我心為你心,始知相憶深。

私の心を、あなたの心にしたならば、その時初めて我が思いの深さを知るでしょう。


(衷情を訴える二首其の二)

永い夜 人をち 何處にか去る,來音

香閣 掩い,眉斂め,月將に沉まんとす。

怎で忍ばん 相いに尋ねざらんや?鴛 孤衾す。

我が心に換えて你の心を為せば,始めて知る 相いに深く憶うを。

 tsuki001


『訴衷情二首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

訴衷情二首其二

永夜人何處去,來音。

香閣掩,眉斂,月將沉。

怎忍不相尋?鴛孤衾。

換我心為你心,始知相憶深。

 

(下し文)

(衷情を訴える二首其の二)

永い夜 人をち 何處にか去る,來音つ。

香閣 掩い,眉斂め,月將に沉まんとす。

怎で忍ばん 相いに尋ねざらんや?鴛 孤衾す。

我が心に換えて你の心を為せば,始めて知る 相いに深く憶うを。

 

(現代語訳)

(どこかに出かけたきり帰らぬ男を待つ女、何時しか時が過ぎて愁いを持ったまま過ごし女ではなくなると恨みを詠う。)

秋の夜長を一人で過ごすのも随分長い、突然、私を放ってどこへ行ってしまったのか。帰ってくる知らせなどなにもない。

閏で待つ準備のお香を焚いては消えても十分おおわれているいつの間にか眉間を寄せるようになる、独りで過ごす夜はとても長いはずなのに月が今しも沈みかかるようになっている。(こんなに長く放置されると女ではなくなる。)

この愁いは耐え忍ぶよりなくいのだ、だって、どこをどうやって探したらよいのかわからないのだから。鴛鴦用の寝牀に独り布団で寝させるなんて恨めしい。

私の心を、あなたの心にしたならば、その時初めて我が思いの深さを知るでしょう。

 

 tsuki04


(訳注)

訴衷情二首

『花間集』には顧夏の作が二首収められている。単調三十七字、十句七平韻二灰韻で単調三十三字、九句六平韻二仄韻で、7❸❷③⑤②⑤③の詞形をとる。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『訴衷情』 十三首

 

 

溫庭筠(溫助教庭筠)

 

訴衷情一首

 

 

韋莊(韋相莊)

 

訴衷情二首 其一

 

 

 

 

訴衷情二首 其二

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

 

訴衷情二首(未掲載)

 

 

 

 

その二(未掲載)

 

 

(顧太尉

 

訴衷情二首

 

 

魏承班(魏太尉承班)

 

訴衷情五首(未掲載)

 

 

 

 

 

 

 


其二

(どこかに出かけたきり帰らぬ男を待つ女、何時しか時が過ぎて愁いを持ったまま過ごし女ではなくなると恨みを詠う。)

 

永夜人何處去,來音。

秋の夜長を一人で過ごすのも随分長い、突然、私を放ってどこへ行ってしまったのか。帰ってくる知らせなどなにもない。

○永夜 期間的に長いこと、1,2、年の長さではない。ずっと長く立ってしまった夜うをいう。

人 出て行くこともわからず、突然に出て行ったことをいう。一夫多妻制の倫理観であること。

○来音 来信、知らせ。

 

香閣掩,眉斂,月將沉。

閏で待つ準備のお香を焚いては消えても十分おおわれているいつの間にか眉間を寄せるようになる、独りで過ごす夜はとても長いはずなのに月が今しも沈みかかるようになっている。(こんなに長く放置されると女ではなくなる。)

○香閤 婦人の寝室。闇は関。

〇月将沈 月は沈もうとしている。将は今に〜しそうだ、の意。月が沈むのは十日過ぎから二十日までの間、月は女性とされ女性でなくなることをイメージさせるもの。

 


怎忍不相尋?鴛孤衾。

この愁いは耐え忍ぶよりなくいのだ、だって、どこをどうやって探したらよいのかわからないのだから。鴛鴦用の寝牀に独り布団で寝させるなんて恨めしい。

○孤衾 寝牀は相当広く、そこでの布団もWベッド以上もある。そこで独り寝する意。

 

換我心為你心,始知相憶深。

私の心を、あなたの心にしたならば、その時初めて我が思いの深さを知るでしょう。

珠櫻001
 


(衷情を訴える二首其の一)

香滅し 簾垂れ 春漏 永ければ,鴛衾を整う。

羅帶 重く,雙つながらの鳳,黃金を縷す。

外 月光臨み,沉沉たり。

斷腸 尋ぬる處無く,春心に負る。

 

其の二

永い夜 人をち 何處にか去る,來音

香閣 掩い,眉斂め,月將に沉まんとす。

怎で忍ばん 相いに尋ねざらんや?鴛 孤衾す。

我が心に換えて你の心を為せば,始めて知る 相いに深く憶うを。
合歓の花

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(帰って来ることを待ち侘びて、毎日を過ごす女の心を詠う。)悶々とした腸を斬るほど悶えるけれどあの人は何処に行ったやらわからない、待ちのぞんでいるあの人と春の夜を過ごす思いはあきらめる。


        
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13-323《訴衷情二首 其一》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-506-13-(323)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4077

 

杏の花0055
 

訴衷情二首 其一

(帰って来ることを待ち侘びて、毎日を過ごす女の心を詠う。)

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。

閨にはお香は焚かれることがなく、簾はおろしたままで、春というのに時はただひたすら流れてゆく、それでも、鴛鴦の布団を整えている。

羅帶重,雙鳳,縷黃金。

薄絹をつけ帯を重ねて、裾にはツガイの鳳凰があり、金の縁取りがしてある。

外月光臨,沉沉。

この夜も窓の外は月明かりが一杯に挿すので眺めるけれど、しんしんと静けさがひろがる。

斷腸無處尋,負春心。

悶々とした腸を斬るほど悶えるけれどあの人は何処に行ったやらわからない、待ちのぞんでいるあの人と春の夜を過ごす思いはあきらめる。

其二

永夜人何處去,來音。

香閣掩,眉斂,月將沉。

怎忍不相尋?鴛孤衾。

換我心為你心,始知相憶深。

 

(衷情を訴える二首其の一)

香滅し 簾垂れ 春漏 永ければ,鴛衾を整う。

羅帶 重く,雙つながらの鳳,黃金を縷す。

外 月光臨み,沉沉たり。

斷腸 尋ぬる處無く,春心に負る。

 

其二

永い夜 人をち 何處にか去る,來音

香閣 掩い,眉斂め,月將に沉まんとす。

怎で忍ばん 相いに尋ねざらんや?鴛 孤衾す。

我が心に換えて你の心を為せば,始めて知る 相いに深く憶うを。

 

pla880014
 

『訴衷情二首其一』 現代語訳と訳註

(本文)

訴衷情二首 其一

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。

羅帶重,雙鳳,縷黃金。

外月光臨,沉沉。

斷腸無處尋,負春心。

 

(下し文)

(衷情を訴える二首其の一)

香滅し 簾垂れ 春漏 永ければ,鴛衾を整う。

羅帶 重く,雙つながらの鳳,黃金を縷す。

外 月光臨み,沉沉たり。

斷腸 尋ぬる處無く,春心に負る。

 

(現代語訳)

(帰って来ることを待ち侘びて、毎日を過ごす女の心を詠う。)

閨にはお香は焚かれることがなく、簾はおろしたままで、春というのに時はただひたすら流れてゆく、それでも、鴛鴦の布団を整えている。

薄絹をつけ帯を重ねて、裾にはツガイの鳳凰があり、金の縁取りがしてある。

この夜も窓の外は月明かりが一杯に挿すので眺めるけれど、しんしんと静けさがひろがる。

悶々とした腸を斬るほど悶えるけれどあの人は何処に行ったやらわからない、待ちのぞんでいるあの人と春の夜を過ごす思いはあきらめる。

 

 

(訳注)

訴衷情二首

『花間集』には顧夏の作が二首収められている。単調三十七字、十句七平韻二灰韻で単調三十三字、九句六平韻二仄韻で、7❸❷③⑤②⑤③の詞形をとる。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『訴衷情』 十三首

 

 

溫庭筠(溫助教庭筠)

 

訴衷情一首

 

 

韋莊(韋相莊)

 

訴衷情二首 其一

 

 

 

 

訴衷情二首 其二

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

 

訴衷情二首(未掲載)

 

 

 

 

その二(未掲載)

 

 

(顧太尉

 

訴衷情二首

 

 

魏承班(魏太尉承班)

 

訴衷情五首(未掲載)

 

 

 

 

 

 

 

其一

(帰って来ることを待ち侘びて、毎日を過ごす女の心を詠う。)

衷情とは? うそいつわりのない心。まごころ。誠意。 「悶々の衷情を訴える。

 

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。

閨にはお香は焚かれることがなく、簾はおろしたままで、春というのに時はただひたすら流れてゆく、それでも、鴛鴦の布団を整えている。

 

羅帶重,雙鳳,縷黃金。

薄絹をつけ帯を重ねて、裾にはツガイの鳳凰があり、金の縁取りがしてある。

 

外月光臨,沉沉。

この夜も窓の外は月明かりが一杯に挿すので眺めるけれど、しんしんと静けさがひろがる。

 

斷腸無處尋,負春心。

悶々とした腸を斬るほど悶えるけれどあの人は何処に行ったやらわからない、待ちのぞんでいるあの人と春の夜を過ごす思いはあきらめる。

・斷腸 春の夜を二人で過ごすことが満たされなく悶々とすることをいう。

・無處尋 どこにいるのか尋ねようもない。

・負春心 待ちのぞんでいるあの人と春の夜を過ごす思いに背くことしかできない。どうすることもできないことをいう。
花間集
 

13-322《應天長一首》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-505-13-(322) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4072

(天の定めに従わざるを得ないことを詠う)眉を顰めて、色情を模様しているから、もう許しているから、としていたのに、それなのに、屏風を壁に立てかけ、閨に過ごすも物憂さにして、話す人もいないのだ。


        
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 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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李白index- 33 《754年天寶十三年54歳 当塗から金陵、越中、広陵で魏万と遇す金陵、江南で遊ぶ秋浦で年越》李白詩 全詩<李白index- 33> Ⅰ李白詩1104 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4068 
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 曹植(曹子建)詩 65首 index文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)《李白 全詩》
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 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorブログ 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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 薛濤の全詩花間集(1)花間集(2)花間集(3)花間集(4)花間集(5) 
 魚玄機全詩●花間集(6)●花間集(7)●花間集(8)●花間集(9)●花間集(10) 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
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13-322《應天長一首》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-505-13-(322)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4072

 

 

應天長

(天の定めに従わざるを得ないことを詠う)

瑟瑟羅裙金線縷,輕透鵝黃香畫袴。

さらさらと衣擦れの鳴る金糸の縫い取りのあるスカート、その下に薄く透く絵模様の黄のズボンから芳しい香りがしてくる。

垂交帶,盤鸚鵡,裊裊翠翹移玉步。

垂らす帯には鸚鵡の絵が交わっていて、簪の翡翠の羽飾り揺らして思わせぶりに歩みを移す。 

背人勻檀炷,慢轉橫波覷。

今度は背を向けて口紅整えて、ゆっくりすこし首をふって流し目にして見てくる。

斂黛春情暗許,倚屏慵不語。

眉を顰めて、色情を模様しているから、もう許しているから、としていたのに、それなのに、屏風を壁に立てかけ、閨に過ごすも物憂さにして、話す人もいないのだ。

 

(天長に應ず)

瑟瑟として羅裙 金の線縷あり,輕やかに鵝黃を透し 畫袴香し。

交帶を垂れ,鸚鵡 盤【わだかま】る,裊裊【じょうじょう】たる翠翹【すいぎょう】玉步を移す。

人に背け 檀を勻【ととの】え炷け,慢【ゆる】やかに橫波を轉じて 【ぬす】み覷る。

黛を斂め 春情 暗に許すも,屏を倚せて慵く語らず。

錦雞鳥00
 

 

『應天長』 現代語訳と訳註

(本文)

應天長

瑟瑟羅裙金線縷,輕透鵝黃香畫袴。

垂交帶,盤鸚鵡,裊裊翠翹移玉步。

背人勻檀炷,慢轉橫波覷。

斂黛春情暗許,倚屏慵不語。

 

 

(下し文)

(應天長)

瑟瑟として羅裙 金の線縷あり,輕やかに鵝黃を透し 畫袴香し。

交帶を垂れ,鸚鵡 盤【わだかま】る,裊裊【じょうじょう】たる翠翹【すいぎょう】玉步を移す。

人に背け 檀を勻【ととの】え炷け,慢【ゆる】やかに橫波を轉じて 【ぬす】み覷る。

黛を斂め 春情 暗に許すも,屏を倚せて慵く語らず。

 

(現代語訳)

(天の定めに従わざるを得ないことを詠う)

さらさらと衣擦れの鳴る金糸の縫い取りのあるスカート、その下に薄く透く絵模様の黄のズボンから芳しい香りがしてくる。

垂らす帯には鸚鵡の絵が交わっていて、簪の翡翠の羽飾り揺らして思わせぶりに歩みを移す。 

今度は背を向けて口紅整えて、ゆっくりすこし首をふって流し目にして見てくる。

眉を顰めて、色情を模様しているから、もう許しているから、としていたのに、それなのに、屏風を壁に立てかけ、閨に過ごすも物憂さにして、話す人もいないのだ。

白芷00
 

 

(訳注)

應天長

花間集 教坊曲『應天長』 六首収められ、顧夐の作は一首収められている。双調四十九字、前段二十七字五句四仄韻、後段二十二字四句四仄韻で、❼❼3❸❼/❺❻❻❺詞形をとる。韋莊、牛嶠、毛文錫の応天長の解説参照。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『應天長』 六首

 

 

韋荘(韋相莊)

 

應天長 二首 其一 

 

 

 

 

應天長 二首 其二

 

 

牛嶠(牛給事嶠)

 

應天長二首 其一

 

 

 

 

應天長二首 其二

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

 

應天長一首

 

 

(顧太尉

 

應天長一首

 

 

 

 

 

 

 

應天長

(天の定めに従わざるを得ないことを詠う)

【解説】 女妓は若くて魅力を振りまいていた。どんな男も女の色香にイチゴロであった、歳を重ねると閨で誰とも話すこともなくなる女妓の一生を詠う。前段は、美しく着飾って、髪飾りを揺らしながら歩みを移す娘の姿について述べる。後段は、男に背を向けて口紅を整え、ゆっくりと横目で男の様子を盗み見て、じらしながら、魅力を振りまいていたが、いまでは屏風を壁に立てかけて使うこともなく、誰とも話すことがなくなった。

 

瑟瑟羅裙金線縷,輕透鵝黃香畫袴。

さらさらと衣擦れの鳴る金糸の縫い取りのあるスカート、その下に薄く透く絵模様の黄のズボンから芳しい香りがしてくる。

○瑟瑟 【しつしつ】① 風が寂しく吹くさま。② 波の立つさま。瑟瑟座【しつしつざ】仏像の台座の一。スカートのすれ音の形容。なお、碧色の形容と解する説もある。

○鵝黃 淡黄色。

○袴 ズボン。

 

垂交帶,盤鸚鵡,裊裊翠翹移玉步。

垂らす帯には鸚鵡の絵が交わっていて、簪の翡翠の羽飾り揺らして思わせぶりに歩みを移す。 

○交帯 結んだ帯。

○裊裊 揺れるさま。

○翠翹 簪の翡翠の羽飾り。

 

背人勻檀炷,慢轉橫波覷。

今度は背を向けて口紅整えて、ゆっくりすこし首をふって流し目にして見てくる。

○勻檀炷 口紅をさして整える。檀は赤色。ここでは口紅のこと。

○慢轉橫波 ゆっくりと流し目をしてちらっと見る。

 

斂黛春情暗許,倚屏慵不語。

眉を顰めて、色情を模様しているから、もう許しているから、としていたのに、それなのに、屏風を壁に立てかけ、閨に過ごすも物憂さにして、話す人もいないのだ。

○斂黛 眉を寄せる。

○春情 ① 春らしいようす。はるげしき。春色。 いろけ。春機。色情。

○倚屏 年を取って、男性が寄り付かなくなった閨の様子をいう。屏風はベットの横に立てかけて個室のようにするためにある。その屏風を壁に倚りかけておいてあることはベットに一人寝することを意味する。この句が現実の今であり、此の句の前にあるすべての句は女が若くて魅力があった時の様子をいうのである。

-321《獻衷心一首》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-504-13-(321) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4067

(帰ってこない人を思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)よくよく考えてみると、黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出さねばならない。

        
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13-321《獻衷心一首》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-504-13-(321)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4067

 

 

獻衷心

(帰ってこない人を思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横におかれていたものだ。

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

この頃は、あの人も寄り付かず陰鬱な気配の部屋であり、今日も、月が明るく昇ったというのに。哂い転げて過ごした昔の歳月を思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやっぱり恨みに思う。

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、着てくれると約束してくれた日もこばまれて、わからなくなった。

小樓煙細,虛閣簾垂。

女のいる離れの小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂うだけで、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

幾多心事,暗地思惟。

どうしてこんなにも多くのことを考えさせられるのだろう。こんなにもこの地が暗く、こんなにもただ思うだけなのだろう。

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

あの人は、艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろうと考えたり、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

金閨裡,山枕上,始應知。

よくよく考えてみると、黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出さねばならない。

獻衷心

繡鴛鴦 帳暖たり,畫孔雀 屏欹る。

人悄悄として,月明の時,昔年を想い懽笑し,今日分離するを恨む。

銀釭の背,銅漏の永,佳期を阻む。

小樓 煙細やか,虛閣 簾垂る。

幾多の心事,地を暗くし思惟す。

嬌娥 牽役を被い,魂夢 癡の如し。

金閨の裡,山枕の上,始めて應に知る。

 

魚玄機550034
 

『獻衷心』 現代語訳と訳註

(本文)

獻衷心

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

小樓煙細,虛閣簾垂。

幾多心事,暗地思惟。

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

金閨裡,山枕上,始應知。

 

(下し文)

獻衷心

繡鴛鴦 帳暖たり,畫孔雀 屏欹る。

人悄悄として,月明の時,昔年を想い懽笑し,今日分離するを恨む。

銀釭の背,銅漏の永,佳期を阻む。

小樓 煙細やか,虛閣 簾垂る。

幾多の心事,地を暗くし思惟す。

嬌娥 牽役を被い,魂夢 癡の如し。

金閨の裡,山枕の上,始めて應に知る。

 

(現代語訳)

(帰ってこない人を思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横におかれていたものだ。

この頃は、あの人も寄り付かず陰鬱な気配の部屋であり、今日も、月が明るく昇ったというのに。哂い転げて過ごした昔の歳月を思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやっぱり恨みに思う。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、着てくれると約束してくれた日もこばまれて、わからなくなった。

女のいる離れの小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂うだけで、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

どうしてこんなにも多くのことを考えさせられるのだろう。こんなにもこの地が暗く、こんなにもただ思うだけなのだろう。

あの人は、艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろうと考えたり、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

よくよく考えてみると、黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出さねばならない。

 

oborotsuki04
 

(訳注)

獻衷心

唐の教坊の曲名。『花間集』には二首所収。顧夐の作が一首、欧陽烱の作が収められている。六十四字、単調九平韻である。

 

前半三十五字、後半三十一字、三字句が多く可愛らしさを陰僧都蹴るものである。(5⑤ ③③ 5⑤ 33③ / 4④4④ 5④ 33③)(35 31

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『獻衷心』 二首

 

 

歐陽舍人炯

 

獻衷心一首

 

 

(顧太尉

 

獻衷心一首

 

 

 

 

 

 

 

 

獻衷心

(帰ってこない人を思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

 

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横におかれていたものだ。

 

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

この頃は、あの人も寄り付かず陰鬱な気配の部屋であり、今日も、月が明るく昇ったというのに。哂い転げて過ごした昔の歳月を思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやっぱり恨みに思う。

・悄悄 物悲しさと失望でいっぱいの気鬱 鬱々たる 大腐り 陰々滅々 欝欝たる 湿っぽい 鬱鬱たる 暗然たる 鬱陶しげ うっとうしい 気が重い

・懽笑 笑い転げた。活発に笑う。懽:1 喜ぶ,楽しむ.2((方言)) 形容詞 勢いがよい,活発である,盛んである.

 

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、着てくれると約束してくれた日もこばまれて、わからなくなった。

・銀釭 銀の火灯し油皿。閨牀の枕元に置く燭台。

 

小樓煙細,虛閣簾垂。

女のいる離れの小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂うだけで、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

 

幾多心事,暗地思惟。

どうしてこんなにも多くのことを考えさせられるのだろう。こんなにもこの地が暗く、こんなにもただ思うだけなのだろう。

 

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

あの人は、艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろうと考えたり、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

・嬌娥 なまめかしい女妓

・癡 1 愚かなこと。また、その人。

 

金閨裡,山枕上,始應知。

よくよく考えてみると、黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出さねばならない。

 

 

 

 

欧陽烱『獻衷心』

(春が来て楽しい日々を暮らしそれが秋まで続いた、仲秋の日に棄てられそれっきりになってしまった女を詠う。)

詩は物語のようで、若いころには、女のもとに足しげく来て一緒に過ごしていたものが、女が年を取ると〔この頃は二十代中盤を過ぎること〕見限られてしまったことを云う。おんなを檀の実に喩えて詠っている。

 

獻衷心

見好花顏色,爭笑東風。

雙臉上,晚粧同。

閑小樓深閣,春景重重。

三五夜,偏有恨,月明中。

情未已,信曾通,滿衣猶自染檀紅。

恨不如雙鷰,飛舞簾櫳。

春欲暮,殘絮盡,柳條空。

献衷心【けんそうしん】

見好し 花顏の色を,東風に笑うを爭う。

雙臉の上に,晚粧 同じゅうす。

小樓を閑かにし閣を深くす,春景 重重たり。

三五の夜,偏えに恨有り,月は明るく中なり。

情 未だ已まず,信 曾通し,滿衣 猶お自ら檀紅に染る。

雙鷰の如からずを恨み,飛舞すは簾櫳のみ。

春も暮んと欲せば,殘絮 盡くし,柳條 空し。

(春が来て楽しい日々を暮らしそれが秋まで続いた、仲秋の日に棄てられそれっきりになってしまった女を詠う。)

若い花のようなはちきれんばかりの赤く染まった顔を見るのがとても好きで、春風の吹くころには笑い声が絶えなかったのです。

両のまぶたの上には夜の化粧をいつもと同じようにするのです

 

奥まったところの高閣が、春の景色がいっぱいであり、その上に春の様相、行事と重なって華やかな暮らしのなかにも静かな離れの小さな楼閣のくらしがあるのです。

それは仲秋まで続き、十五夜の夜のこと、ひたすらに恨みに思うことがありました。それは月が明るく真上の上がった真夜中のことです。

あの人との情事が未だ終わっていないときでしたが心は通い合っておりました。脱ぎ捨てた衣でいっぱいの閨にはそれでもなお、自分自身で檀の葉が紅く色づいていたのです。

恨んでいるのは、ツガイの燕のようにしてくれなくなったことで、飛び交い、舞いを舞うのもこの閨の簾にかこまれたところだけに限られていることなのです。

やがて春も過ぎようとする頃には、残った柳絮もことごとく飛んで行ってしまい、柳の枝でまた会う約束をしていてもそれは空しい思いに変わってしまったのです。

 

13-328《荷葉盃九首,其四》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-511-13-(328) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4102

荷葉盃九首,其四≫顧夐≫髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

 

13-328《荷葉盃九首,其四》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-511-13-(328)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4102

 

 

 

荷葉杯九首

其一

(春には逢おうと約束してたのに、もう春も終ろうとしている思い悩んで病気になっても耐えるしかないと諦める女を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている閨の前の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

高楼の手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気にまでなってもただあの人と過ごすという約束の日のことを思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

此れで知ったということなのか本当に知ったのか。此れで知ったということなのか本当に知ったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

其二

(放蕩男を待つ女を詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌の上手いあの人は誰かの家の宴筵席で歌を謡っていることでしょう。澄んだ音色で響き渡っていることでしょう。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

別れてから恨むことばかり、まさにはるか遠くの存在になってしまった。閨には蘭型の燈火をともし、しかし、とばりは後ろに置いて使うことはないけれど、名月がこの高楼を照らすように、愛妾は閨にいるのです。

愁摩愁,愁摩愁。

愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。愁えることしかないのか、やっぱり愁うだけです。

其の二

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁えんや愁う,愁えんや愁う。

 

其三

(都の貴公子男について詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も、あの男にかかって折られてしまう。男は都大路を晴れやかに闊歩する。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

そうなのだ、この都大路の貴公子の檀郎といわれる男だ、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香にも女たちは心打たれてしまうという。

狂摩狂,狂摩狂。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

どっか狂っているのではないか、キットどうかしている。

(其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

其四

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

記得那時相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

其五

夜久歌聲怨咽,殘月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

歸摩歸,歸摩歸。

 

其六

我憶君詩最苦,知否。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

吟摩吟,吟摩吟。

 

其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

 

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

 蓼花01

 

『荷葉杯九首 其四』 現代語訳と訳註

(本文)

其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

 

 

(下し文)

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

 

(現代語訳)

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

豆蔻 なつめぐ01
 

(訳注)

荷葉杯九首

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『荷葉盃』 十四首

 

 

溫助教庭筠

 

荷葉盃 三首 其一

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其二

 

 

 

 

荷葉盃 三首 其三

 

 

韋荘(韋相莊)

 

荷葉杯二首其一

 

 

 

 

荷葉杯二首其二

 

 

(顧太尉

 

荷葉盃九首

 

 

 

 

 

 

 

其四

(どんなことをいわれても逢瀬を過ごすことから離れることできないという女を詠う。)

 

記得 那時 相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時互にみて確認したものだったけれど、それを見て落ち着いた気持になろうと闘ったのです。

・那時 そのとき; その時点; その時。

・膽 1 内臓器官の名。六腑の一。「胆汁・胆石・胆嚢(たんのう)/臥薪嘗胆(がしんしょうたん)2 どっしりと落ち着いた精神力。きもったま。

 

鬢亂 四肢柔,泥人 無語 不擡頭。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したのですし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったもので、高貴な人とされなくてもいいとまで思ったのです。

・擡頭 ・台頭・抬頭【たいとう】 . 頭を持ち上げること。あるものの勢力が伸び,進出すること。 「新興勢力が-する」. . 上奏文などの中で,高貴の人に関した語を書く時,敬意を示すため行を改め,ほかよりも高く書くこと。

 

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることでしょうか、恥でもいいのです。

それは、愧じなのでしょうか、恥ということでもいいのです。

 花間集02

13-320《遐方怨一首》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-503-13-(320) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4062

花鈿の若い緑に紅い口紅を、二つの瞳は顔に鮮やかな花が咲いたように若々しい、涙が両の頬に二筋の痕があり、眉は春の遠くに山を見るようにひかれている。風に乗せて運んでいた笙の笛は今はやめている。鏡には埃が珠って曇ったままだ。



        
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李白index- 31 《752年天寶十一年52歳 商州、南陽、洛陽で宗氏の娘を娶る、秋、河北道に遊び、幽州・薊門、滄州を経て梁苑で年越》1102kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4058 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
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 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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13-320《遐方怨一首》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-503-13-(320)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4062



遐方怨

(今年も春が過ぎ夏が過ぎても、精いっぱいの化粧をし、部屋の繕いもしても音沙汰なく過ぎてしまう。いつしか、歳を重ねてしまい思いだけをしっかりすることとしている)

簾影細,簟紋平。

日が斜めになり簾の細いが下が閨に落す、寝牀の簟のシーツの模様も平らかに敷かれている。

象紗籠玉指,縷金羅扇輕。

うす絹を身に着けて細い指がきれいに整えていて黄金のよじった飾に薄絹の扇を軽やかに揺らす。

嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

花鈿の若い緑に紅い口紅を、二つの瞳は顔に鮮やかな花が咲いたように若々しい、涙が両の頬に二筋の痕があり、眉は春の遠くに山を見るようにひかれている。

風簫歇,鏡塵生。

風に乗せて運んでいた笙の笛は今はやめている。鏡には埃が珠って曇ったままだ。

遼塞音書,夢魂長暗驚。

北の国境の塞から音沙汰が全くなく、夢には出てくるあの人は長い間出て来なくなったことに驚いてしまう。

玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。

どんなに美しいあの人も年を重ねてきて、若い美しい女性をお相手するには難しいでしょうし、そんな人から教えてもらったことは、嫉妬して爭うことはいけないし、恨み言を思う心などなしにしなくてはいけない。


遐方怨【かほうえん】 

簾 影細く,簟の紋 平ぐ。

象紗 籠玉指し,縷金 羅扇 輕し。

嫩紅【どんこう】 雙臉【そうけん】 花に似て明く,兩條 眉黛 遠く山橫る。

風簫 歇み,鏡塵 生ず。

遼塞 音書,夢魂 長暗 驚く。

玉郎 娉婷【へいてい】に負う,人に教う爭うことなし、恨むこと 情無し。

sas0020900


『遐方怨』 現代語訳と訳註

(本文)

遐方怨 

簾影細,簟紋平。

象紗籠玉指,縷金羅扇輕。

嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

風簫歇,鏡塵生。

遼塞音書,夢魂長暗驚。

玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。


(下し文)

遐方怨【かほうえん】 

簾 影細く,簟の紋 平ぐ。

象紗 籠玉指し,縷金 羅扇 輕し。

嫩紅【どんこう】 雙臉【そうけん】 花に似て明く,兩條 眉黛 遠く山橫る。

風簫 歇み,鏡塵 生ず。

遼塞 音書ち,夢魂 長暗 驚く。

玉郎 を經て娉婷【へいてい】に負う,人に教う爭うことなし、恨むこと 情無し。


(現代語訳)

(今年も春が過ぎ夏が過ぎても、精いっぱいの化粧をし、部屋の繕いもしても音沙汰なく過ぎてしまう。いつしか、歳を重ねてしまい思いだけをしっかりすることとしている)

日が斜めになり簾の細いが下が閨に落す、寝牀の簟のシーツの模様も平らかに敷かれている。

うす絹を身に着けて細い指がきれいに整えていて黄金のよじった飾に薄絹の扇を軽やかに揺らす。

花鈿の若い緑に紅い口紅を、二つの瞳は顔に鮮やかな花が咲いたように若々しい、涙が両の頬に二筋の痕があり、眉は春の遠くに山を見るようにひかれている。

風に乗せて運んでいた笙の笛は今はやめている。鏡には埃が珠って曇ったままだ。

北の国境の塞から音沙汰が全くなく、夢には出てくるあの人は長い間出て来なくなったことに驚いてしまう。

どんなに美しいあの人も年を重ねてきて、若い美しい女性をお相手するには難しいでしょうし、そんな人から教えてもらったことは、嫉妬して爭うことはいけないし、恨み言を思う心などなしにしなくてはいけない。

木蘭02


(訳注)

遐方怨

唐の教坊曲で花間集に三首収められている。双調60字、前半30字六句四平韻、後半30字六句四平韻、3③5⑤⑦⑦/3③5⑤⑦⑦の詞形をとる。


 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『遐方怨』 三首

 

 

溫助教庭筠

 

『遐方怨 二首之一』(花半坼)

 

 

 

 

『遐方怨 二首之二 』(憑繡檻)

 

 

(顧太尉

 

遐方怨一首

 

 

 

 

 

 


遠方に出かけて帰る様子のない男を待つ女を詠う。




簾影細,簟紋平。

日が斜めになり簾の細いが下が閨に落す、寝牀の簟のシーツの模様も平らかに敷かれている。


象紗籠玉指,縷金羅扇輕。

うす絹を身に着けて細い指がきれいに整えていて黄金のよじった飾に薄絹の扇を軽やかに揺らす。


嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

花鈿の若い緑に紅い口紅を、二つの瞳は顔に鮮やかな花が咲いたように若々しい、涙が両の頬に二筋の痕があり、眉は春の遠くに山を見るようにひかれている。

○嫩 花鈿は額の蕊と口元にえくぼのように緑のポイントを付ける。新緑。 【嫩い】わかい. 生じたばかりで柔らかい。新しく柔らかい。 【嫩草】わかくさ. 若々しく柔らかい草。 「若草」とも書く。「どんそう」とも読む。 【嫩葉】わかば. 芽生えたばかりに柔らかい葉。 嫩葉 ( どんよう ) 」に同じ。 「若葉」とも書く。


風簫歇,鏡塵生。

風に乗せて運んでいた笙の笛は今はやめている。鏡には埃が珠って曇ったままだ。

○風簫歇 この時代の芸妓の習い事は琴、瑟と笙の笛を吹くのをやめる。風が韶の笛のようになっていたが吹きやんだという意味ではあるが、歳月が経ってしまって、聞かせる人がいないということ。

○鏡塵生 鏡に塵が積もっている、この時代の女性は、自分の意志で外に出ることはなく、待つ身の女性は閨で過ごすだけなので化粧をすることがなくなったことをいうのである。


遼塞音書,夢魂長暗驚。

北の国境の塞から音沙汰が全くなく、夢には出てくるあの人は長い間出て来なくなったことに驚いてしまう。

遼塞 はるかとおくの塞。


玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。

どんなに美しいあの人も年を重ねてきて、若い美しい女性をお相手するには難しいでしょうし、そんな人から教えてもらったことは、嫉妬して爭うことはいけないし、恨み言を思う心などなしにしなくてはいけない。

○娉婷 【へいてい】.女性の)穏やかな美しさがある・こと(さま)。

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13-319《楊柳枝一首》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-502-13-(319) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4057

(別れたのは柳が繁る春のこと、秋の夜長を一人帰りを待つけれど帰る様子は全くない。寂寞の思いで過ごす女を詠う。)秋の夜長、閏にはお香が広がるが待ち人は来ない、さびしく、しずかなうちに思いばかり進んでいく、はるか遠くで水時計の音が聞こえてくる。


 


        
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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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13-319楊柳枝一首》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-502-13-(319)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4057


roudai112

 

楊柳枝

(別れたのは柳が繁る春のこと、秋の夜長を一人帰りを待つけれど帰る様子は全くない。寂寞の思いで過ごす女を詠う。)

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。

秋の夜長、閏にはお香が広がるが待ち人は来ない、さびしく、しずかなうちに思いばかり進んでいく、はるか遠くで水時計の音が聞こえてくる。

鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

鴛鴦の戸帳、薄絹の幌もそのままに、薫香の煙も消えたままだ、灯火の炎だけが揺らぐのをみている。

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。

 こんな夜長に思うことと云うのはまさに浮気者のあの人のこと今もどこかでほかの女と遊んでいるだろう、尋ねるすべが全くない。
更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

今夜も眠れぬままに五更の鐘が聞える、簾の外のしとしとと降る雨の音もずっと聞こえている、それは芭蕉の葉に雨が滴っているからだ。 

(楊柳の枝)

秋の夜 閨に香る 思い寂寥たり,漏 迢迢たり。

鴛幃 羅幌 麝煙 銷ゆ,燭光 搖ぐ。

正に憶う 玉郎 遊蕩として去り,尋ぬる處無し。

更 聞く 簾外 雨蕭蕭たり,芭蕉に滴す。

 

 

『楊柳枝』 現代語訳と訳註

(本文)

楊柳枝

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。

鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。

更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

 

 

(下し文)

(楊柳の枝)

秋の夜 閨に香る 思い寂寥たり,漏 迢迢たり。

鴛幃 羅幌 麝煙 銷ゆ,燭光 搖ぐ。

正に憶う 玉郎 遊蕩として去り,尋ぬる處無し。

更 聞く 簾外 雨蕭蕭たり,芭蕉に滴す。

 

(現代語訳)

(別れたのは柳が繁る春のこと、秋の夜長を一人帰りを待つけれど帰る様子は全くない。寂寞の思いで過ごす女を詠う。)

秋の夜長、閏にはお香が広がるが待ち人は来ない、さびしく、しずかなうちに思いばかり進んでいく、はるか遠くで水時計の音が聞こえてくる。

鴛鴦の戸帳、薄絹の幌もそのままに、薫香の煙も消えたままだ、灯火の炎だけが揺らぐのをみている。

 こんな夜長に思うことと云うのはまさに浮気者のあの人のこと今もどこかでほかの女と遊んでいるだろう、尋ねるすべが全くない。

 今夜も眠れぬままに五更の鐘が聞える、簾の外のしとしとと降る雨の音もずっと聞こえている、それは芭蕉の葉に雨が滴っているからだ。
楊柳枝003
 

(訳注)

楊柳枝

『花間集』には顧夐の作が一首収められている。双調四十字、前段二十字四句四平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、⑦③⑦③/❼❸⑦③の詞形をとり、既出の温庭第の楊柳枝⑦⑦7⑦とかなり異なる。皇甫松、牛嶠は溫庭筠と同じである。

【解説】楊柳枝は北の塞に役務で出かけるおとこの無事で帰還することを願ってサイクル上に枝を折ることをいう。春別れを告げることをいう。それが秋に音沙汰がない悲しみを詠うのである。秋は夜が長く、身もだえに苦しむことを意味する。男目線の秋の閏怨の詞。後段は、愛する男を恋しく思い、ただでさえ悲しいのに、しとしとと降る雨の芭蕉の葉に降り落ちる音が、さらに悲しみを誘うことを言う。彼女は雨音が耳について眠れぬままに、おそらく秋の長夜を明かしてしまったことであろう。この詞でも鴛鴦は女性の孤独を際立たせており、彼女は物思いに沈んでいて、気付いた時には香炉の火も消えており、これもまた女の失意消沈を強調する働きをしている。

 

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。

秋の夜長、閏にはお香が広がるが待ち人は来ない、さびしく、しずかなうちに思いばかり進んでいく、はるか遠くで水時計の音が聞こえてくる。

○漏迢迢 夜の長いこと。漏は水時計。ここでは時間の意であるが、迢迢ははるか遠くなのに聞こえてくる、きっとあの人が聞いている水時計の音だろうというほどの意味である。

 

鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

鴛鴦の戸帳、薄絹の幌もそのままに、薫香の煙も消えたままだ、灯火の炎だけが揺らぐのをみている。

 

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。

こんな夜長に思うことと云うのはまさに浮気者のあの人のこと今もどこかでほかの女と遊んでいるだろう、尋ねるすべが全くない。

○玉郎 美男。ここでは愛しい男の意。

 

更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

今夜も眠れぬままに五更の鐘が聞える、簾の外のしとしとと降る雨の音もずっと聞こえている、それは芭蕉の葉に雨が滴っているからだ。

 

 美女画557
 

 

 

 

皇甫松

楊柳枝二首

其一

春入行宮映翠微,玄宗侍女舞煙絲。

如今柳向空城綠,玉笛何人更把吹。

 

其二

爛熳春歸水國時,王宮殿柳絲垂。

黃鶯長叫空閨畔,西子無因更得知。

 

 

牛嶠

柳枝五首

其一

解凍風來末上青,解垂羅袖拜卿卿。

無端裊娜臨官路,舞送行人過一生。

 

其二

王宮裡色偏深,一簇纖條萬縷金。

不憤錢塘蘇小小,引郎松下結同心。

 

其三

橋北橋南千萬條,恨伊張緒不相饒。

金羈白馬臨風望,認得楊家靜婉腰。

 

其四

狂雪隨風撲馬飛,惹煙無力被春欺。

莫交移入靈和殿,宮女三千又妬伊。

 

其五

裊翠籠煙拂暖波,舞裙新染麴塵羅。

章華臺畔隋堤上,傍得春風爾許多。

 


     
 花間集 楊柳枝 二十四首 
 溫助教庭筠(温庭筠) 楊柳枝八首之一 
   楊柳枝八首之二 
   楊柳枝八首之三 
   楊柳枝八首之四 
   楊柳枝八首之五 
   楊柳枝八首之六 
   楊柳枝八首之七 
   楊柳枝八首之八 
 皇甫先輩松(皇甫松) 楊柳枝二首 
 牛給事嶠(牛嶠) 柳枝五首 
     
     
 張舍人泌(張泌) 柳枝一首 
 和學士凝(和凝) 柳枝三首  其一 
   柳枝三首  其二 
   柳枝三首 其三 
     
 顧太尉敻(顧敻) 楊柳枝一首 
 孫少監光憲(孫光憲) 楊柳枝四首 
     

13-318《酒泉子七首,其七》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-501-13-(318) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4052

(又春が来ると眉にしわが残るものの口紅には期待の紅をさす。しかしあの人は来ない。何もする気になれず春は終わっていく。)黛を書くと恨みに思うのが出てしまう、口紅を指すと思い出で恥じらう様子になる。かがやく奇麗な高楼に日差しがそそぎ春は終わろうとしている。

        
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酒泉子七首 其一

(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊と柳は吹く風に舞い揺れる。春景色に春雨が降りやんで、靄が漂っているとどうしてもあの人とのことを考えてしまう。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

盛春に咲き誇る杏花も同じであのひとがこないと愁えてしまうし、鶯が春を告げる一番の時期も同じように思ってしまう、梁景色のきらびやかな東側の高楼のなかで春めいた心を動かされてしまう。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

閨の錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思うのにたえることができない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、起ち居振舞もあの凛とした姿かたちはなくなってしまった。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

酒泉子七首其二其二

(帰らぬ男を思う無気力になっていく女性の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、独り閨に蘭麝の香はひろがったままで煙は濃くただようまま、おんなの魂は気持ちを維持することが出来ない。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

思い出の絵屏風は斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

涙で濡らして布団を何度変えるけれど鴛鴦模様の掛け布団はまた涙を流してしまう。薄情な彼の人はいずこに行ってしまったのだろう。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に上って窓から遠くを臨む、いつの間にか花は木々にいっぱい咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

(棄てられた女が初夏の昼下がりに閨で過ごす、どんなに思い続けても諦めるよりほかないのか、愁いで少し老けてしまう女を詠う。)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

閨に西に傾いた日が射しこむ、風が緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく一人過ごす部屋を吹き抜けわたる。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っている底にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてもまたこの閨に来てくれると心に思うことはあの人の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあの人のことは思い出すこともできなくなってしまう。

 

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

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酒泉子七首其四

(少女の時に芸妓の世界に入って、身請けしてもらったものの出世した男はやがて来なくなり、手紙さえ来なくなった。)

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

あのころはまだ、眉が少し薄く書き、唇の赤は、色濃いまま、黒髪は少女のあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらった。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

その後、小さな鴛鴦のように過し、黄金と翡翠で飾った部屋になっていく、ひとの心とはそういったものだ。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝くお人はここにはいないもの静かな思いだけが伝わってくる。海ツバメが春になれば巣づくりにこのきらびやかなお座敷に帰って来たけれど、また去って行った。

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだしていてはいけないのに。 

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

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其五

(秋には帰ると言って別れたのに、幾度の秋を過す。また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

又夏が来て、以前には菱の花でいっぱいになっていた。でも翡翠も、花鈿も拾い集め、納めてしまって、お顔に飾るのはもうやめにした。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りの化粧箱を閉じたまま、恨みはたまっていくばかり。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

閨の寝牀のとばりを背にした恨みの燈燭が夢を見ることと深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

 

(其の五)

卻て菱花に掩う,翠鈿を收拾し 上面に休む。

金蟲 玉鷰 香奩に鏁し,恨み猒猒たり。

雲鬟【うんかん】半ば墜ち 重篸懶く,淚侵して山枕濕す。

背帳に恨燈し 夢と方【なら】んで酣す,鴈 南に飛ぶ。

其六

(幸せな春を全て背負って生活していた愛妾が年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

水際の高楼には水の青さに影を落とし、清々しい風が吹き抜けてゆく。女の閨には細やかな行の香りが広がり紅もしっかりと化粧をしっかりと整えている。

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

あの娘には春がすべてあつまり恨みに思うことなど一生ないと思ってた、ところが屏風を斜めの立てかけるようになってしまった。

憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

浮気者、遊び人の男は家に帰ってこなくなり、憎むことに堪えねばならなくなっていき、うす絹を付けたり、帯を結んだりすることさえ怠るようになってゆく。

帳深枕膩炷沉煙,負當年。

閨のとばりの奥には、枕に油垢に汚れ、香をひとたきくゆらせることもしなくなっている。ことしも思うようにならない。 

(酒泉子七首其の六)

水碧りに風清く,入檻にる細香 紅く藕膩す。

謝娘 斂翠し 恨み涯に無く,小屏 斜めなり。

憎むに堪ゆ 蕩子 家に還らざるを,謾留して 羅帶結ぶ。

帳深くし 枕膩し 炷 煙り沉む,當年に負う。

 

酒泉子七首其七

(又春が来ると眉にしわが残るものの口紅には期待の紅をさす。しかしあの人は来ない。何もする気になれず春は終わっていく。)

黛怨紅羞,掩映畫堂春欲暮。

黛を書くと恨みに思うのが出てしまう、口紅を指すと思い出で恥じらう様子になる。かがやく奇麗な高楼に日差しがそそぎ春は終わろうとしている。

殘花微雨隔青樓,思悠悠。

満開の花の残りが小雨に濡れている、春の出来事のあの樓閣での事はもう無くなって随分経っている。

芳菲時節看將度,寂寞無人還獨語。

草花が美しく咲きにおっているこの季節は見るだけでまさに過ぎてしまう。心が満たされずにもの寂しい閨にはあの人はいない、また独り言を言うだけだ。

畫羅襦,香粉,不勝愁。

絵柄のうす絹肌襦袢はそのまま、お香も焚かず、お化粧も崩れたままにしている、それは愁いの気持ちでずっといるからだ。

 

(酒泉子七首其の七)

黛は怨り紅は羞らう,畫堂に掩映し春暮れんと欲す。

花殘り 雨微かなり 青樓に隔り,思うは悠悠たり。

芳菲の時節 看 將に度り,寂寞 人無く 還た獨り語る。

畫の羅襦,香粉,愁に勝らず。

 

紅梅00
 


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(幸せな春を全て背負って生活していた愛妾が年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)水際の高楼には水の青さに影を落とし、清々しい風が吹き抜けてゆく。女の閨には細やかな行の香りが広がり紅もしっかりと化粧をしっかりと整えている。


        
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13-316《酒泉子七首,其五》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-499-13-(316)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4042

 

 

酒泉子七首 其一

(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊と柳は吹く風に舞い揺れる。春景色に春雨が降りやんで、靄が漂っているとどうしてもあの人とのことを考えてしまう。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

盛春に咲き誇る杏花も同じであのひとがこないと愁えてしまうし、鶯が春を告げる一番の時期も同じように思ってしまう、梁景色のきらびやかな東側の高楼のなかで春めいた心を動かされてしまう。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

閨の錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思うのにたえることができない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、起ち居振舞もあの凛とした姿かたちはなくなってしまった。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

酒泉子七首其二其二

(帰らぬ男を思う無気力になっていく女性の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、独り閨に蘭麝の香はひろがったままで煙は濃くただようまま、おんなの魂は気持ちを維持することが出来ない。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

思い出の絵屏風は斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

涙で濡らして布団を何度変えるけれど鴛鴦模様の掛け布団はまた涙を流してしまう。薄情な彼の人はいずこに行ってしまったのだろう。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に上って窓から遠くを臨む、いつの間にか花は木々にいっぱい咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

(棄てられた女が初夏の昼下がりに閨で過ごす、どんなに思い続けても諦めるよりほかないのか、愁いで少し老けてしまう女を詠う。)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

閨に西に傾いた日が射しこむ、風が緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく一人過ごす部屋を吹き抜けわたる。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っている底にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてもまたこの閨に来てくれると心に思うことはあの人の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあの人のことは思い出すこともできなくなってしまう。

 

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

haqro04

 

酒泉子七首其四

(少女の時に芸妓の世界に入って、身請けしてもらったものの出世した男はやがて来なくなり、手紙さえ来なくなった。)

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

あのころはまだ、眉が少し薄く書き、唇の赤は、色濃いまま、黒髪は少女のあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらった。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

その後、小さな鴛鴦のように過し、黄金と翡翠で飾った部屋になっていく、ひとの心とはそういったものだ。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝くお人はここにはいないもの静かな思いだけが伝わってくる。海ツバメが春になれば巣づくりにこのきらびやかなお座敷に帰って来たけれど、また去って行った。

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだしていてはいけないのに。 

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

鸂鶒けいせき001
 

其五

(秋には帰ると言って別れたのに、幾度の秋を過す。また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

又夏が来て、以前には菱の花でいっぱいになっていた。でも翡翠も、花鈿も拾い集め、納めてしまって、お顔に飾るのはもうやめにした。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りの化粧箱を閉じたまま、恨みはたまっていくばかり。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

閨の寝牀のとばりを背にした恨みの燈燭が夢を見ることと深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

 

(其の五)

卻て菱花に掩う,翠鈿を收拾し 上面に休む。

金蟲 玉鷰 香奩に鏁し,恨み猒猒たり。

雲鬟【うんかん】半ば墜ち 重篸懶く,淚侵して山枕濕す。

背帳に恨燈し 夢と方【なら】んで酣す,鴈 南に飛ぶ。

花間集
 

 

『酒泉子七首,其五』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首,其五

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

 

 

(下し文)

(其の五)

卻て菱花に掩う,翠鈿を收拾し 上面に休む。

金蟲 玉鷰 香奩に鏁し,恨み猒猒たり。

雲鬟【うんかん】半ば墜ち 重篸懶く,淚侵して山枕濕す。

背帳に恨燈し 夢と方【なら】んで酣す,鴈 南に飛ぶ。

 

(現代語訳)

(秋には帰ると言って別れたのに、幾度の秋を過す。また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

又夏が来て、以前には菱の花でいっぱいになっていた。でも翡翠も、花鈿も拾い集め、納めてしまって、お顔に飾るのはもうやめにした。

玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りの化粧箱を閉じたまま、恨みはたまっていくばかり。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

閨の寝牀のとばりを背にした恨みの燈燭が夢を見ることと深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

 

 

(訳注)

酒泉子七首,其五

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼❼③/⑦57③の詞形をとる。

 

其五

(秋には帰ると言って別れたのに、幾度の秋を過す。また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

 

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

又夏が来て、以前には菱の花でいっぱいになっていた。でも翡翠も、花鈿も拾い集め、納めてしまって、お顔に飾るのはもうやめにした。

○翠鈿 翡翠石と金細工を花鈿として額に付ける。

溫庭筠『菩薩蠻 九』

牡丹花謝聲歇,綠楊滿院中庭月。
相憶夢難成,背窗燈半明。
翠鈿金壓臉,寂寞香閨掩。
人遠淚闌幹,燕飛春又殘。

牡丹 花謝【お】ち 鶯聲歇【や】む,綠楊【りょくよう】院に滿ち 中庭の月。
相憶【そうおく】の夢 成し難く,窗を背に燈び明りを半ばにする。
翠鈿【すいてん】の金 臉【ほほ】に壓【くず】す,寂寞【せきばく】として香 閨に掩う。
人遠く淚 闌幹【らんかん】し,燕飛 春 又殘る。

 

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りの化粧箱を閉じたまま、恨みはたまっていくばかり。

○鏁 錠・鏁・鎖〔動詞「鏈る」の連用形から〕 金属製の輪をつないだひも状のもの。 「懐中時計の-」 -につながれた猛獣」 物と物とを結び付けているもの。きずな。

○「香奩」は化粧道具を収める箱》漢詩で、女性の姿態や男女の恋愛感情などを写した艶麗な詩体。

○猒猒 安泰的な樣子をいう。荀子•儒效:「猒猒兮其能長久也。」とある。

 

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

○篸 竹の簪。

 

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

閨の寝牀のとばりを背にした恨みの燈燭が夢を見ることと深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。
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13-315《酒泉子七首,其四》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-498-13-(315) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4037

(少女の時に芸妓の世界に入って、身請けしてもらったものの出世した男はやがて来なくなり、手紙さえ来なくなった。)

 


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花間集 教坊曲『酒泉子』二十六首

 

 

温庭筠(溫助教庭筠)

 酒泉子四首 (一)

 

 

 

(二) 

 

 

 

(三) 

 

 

 

(四) 

 

 

韋荘(韋相莊)

酒泉子一首

 

 

牛嶠(牛給事嶠)

酒泉子一首

 

 

張泌(張舍人泌)

 酒泉子二首之一

 

 

 

   二首之二

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

酒泉子一首

 

 

牛希済(牛學士希濟)

酒泉子一首

 

 

(顧太尉

 酒泉子七首

 

 

孫光憲(孫少監光憲)

 酒泉子三首

 

 

毛熙震(毛秘書熙震)

 酒泉子二首

 

 

李絢(李秀才珣)

 酒泉子四首

 

 

 

 

 

 

 

 

酒泉子七首

其一(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

 

其二(帰らぬ男を思う無気力になっていく女性の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

登臨,花滿樹,信沉沉。

 

其三(棄てられた女が初夏の昼下がりに閨で過ごす、どんなに思い続けても諦めるよりほかないのか、愁いで少し老けてしまう女を詠う。)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

 

其四(少女の時に芸妓の世界に入って、身請けしてもらったものの出世した男はやがて来なくなり、手紙さえ来なくなった。)

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

隔年書,千點淚,恨難任。

 

其五

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

 

其六

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

帳深枕膩炷沉煙,負當年。

 

其七

黛怨紅羞,掩映畫堂春欲暮。

殘花微雨隔青樓,思悠悠。

芳菲時節看將度,寂寞無人還獨語。

畫羅襦,香粉,不勝愁。

 

 

酒泉子七首 其一

(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊と柳は吹く風に舞い揺れる。春景色に春雨が降りやんで、靄が漂っているとどうしてもあの人とのことを考えてしまう。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

盛春に咲き誇る杏花も同じであのひとがこないと愁えてしまうし、鶯が春を告げる一番の時期も同じように思ってしまう、梁景色のきらびやかな東側の高楼のなかで春めいた心を動かされてしまう。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

閨の錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思うのにたえることができない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、起ち居振舞もあの凛とした姿かたちはなくなってしまった。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

酒泉子七首其二其二

(帰らぬ男を思う無気力になっていく女性の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、独り閨に蘭麝の香はひろがったままで煙は濃くただようまま、おんなの魂は気持ちを維持することが出来ない。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

思い出の絵屏風は斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

涙で濡らして布団を何度変えるけれど鴛鴦模様の掛け布団はまた涙を流してしまう。薄情な彼の人はいずこに行ってしまったのだろう。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に上って窓から遠くを臨む、いつの間にか花は木々にいっぱい咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

(棄てられた女が初夏の昼下がりに閨で過ごす、どんなに思い続けても諦めるよりほかないのか、愁いで少し老けてしまう女を詠う。)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

閨に西に傾いた日が射しこむ、風が緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく一人過ごす部屋を吹き抜けわたる。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っている底にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてもまたこの閨に来てくれると心に思うことはあの人の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあの人のことは思い出すこともできなくなってしまう。

 

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

haqro04

 

酒泉子七首其四

(少女の時に芸妓の世界に入って、身請けしてもらったものの出世した男はやがて来なくなり、手紙さえ来なくなった。)

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

あのころはまだ、眉が少し薄く書き、唇の赤は、色濃いまま、黒髪は少女のあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらった。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

その後、小さな鴛鴦のように過し、黄金と翡翠で飾った部屋になっていく、ひとの心とはそういったものだ。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝くお人はここにはいないもの静かな思いだけが伝わってくる。海ツバメが春になれば巣づくりにこのきらびやかなお座敷に帰って来たけれど、また去って行った。

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだしていてはいけないのに。 

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

鸂鶒けいせき001
 

 

酒泉子七首其四』 現代語訳と訳註

(本文)

其四

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

隔年書,千點淚,恨難任。

 

 

(下し文)

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

 

(現代語訳)

(少女の時に芸妓の世界に入って、身請けしてもらったものの出世した男はやがて来なくなり、手紙さえ来なくなった。)

あのころはまだ、眉が少し薄く書き、唇の赤は、色濃いまま、黒髪は少女のあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらった。

その後、小さな鴛鴦のように過し、黄金と翡翠で飾った部屋になっていく、ひとの心とはそういったものだ。

錦色の鱗のように輝くお人はここにはいないもの静かな思いだけが伝わってくる。海ツバメが春になれば巣づくりにこのきらびやかなお座敷に帰って来たけれど、また去って行った。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだしていてはいけないのに。

杏の花0055
 

(訳注)

酒泉子七首 其四

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼3❸③/⑦③の詞形をとる。

 

其四

(少女の時に芸妓の世界に入って、身請けしてもらったものの出世した男はやがて来なくなり、手紙さえ来なくなった。)

 

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

あのころはまだ、眉が少し薄く書き、唇の赤は、色濃いまま、黒髪は少女のあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらった。

○約掠 約束が守られず苦しむこと。・約 ①結ぶ。②積める。③しめ来る④倹約する⑤悩む、苦しむ。⑥おおむね。

・掠 ① すきをねらってすばやく盗む。 「すきをみて,カキを-・めてきた」 (多く「目をかすめて」の形で)ある人のすきをねらう。③鞭打つ④くるしむ。

○綠鬟 あげまきに結った髪。転じて、その髪を結った少女・小間使い。

○雲膩 雲型に油を使って固めた髪型。

 

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

その後、小さな鴛鴦のように過し、黄金と翡翠で飾った部屋になっていく、ひとの心とはそういったものだ。

○鴛鴦 仲が良い夫婦を「おしどり夫婦」と呼ぶが、鳥類のオシドリは、冬ごとに毎年パートナーを替える。 抱卵はメスのみが行う。育雛も夫婦で協力することはない。

○翡翠 深緑の半透明な宝石のひとつ。閨にかざられるのはかわせみの羽のこと。

⋆この聯は、最高に可愛がってもらっている時期を示す。

 

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝くお人はここにはいないもの静かな思いだけが伝わってくる。海ツバメが春になれば巣づくりにこのきらびやかなお座敷に帰って来たけれど、また去って行った。

○錦鱗 色彩の美しい魚。

○幽意 幽遠な心と静閑な感情.

○蘭堂 蘭の香りに包まれた奥座敷。男を迎えるため用意の出来たの閨。

 

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだしていてはいけないのに。
花間集02

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13-314《酒泉子七首,其三》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-497-13-(314) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4032

(棄てられた女が初夏の昼下がりに閨で過ごす、どんなに思い続けても諦めるよりほかないのか、愁いで少し老けてしまう女を詠う。)閨に西に傾いた日が射しこむ、風が緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく一人過ごす部屋を吹き抜けわたる。


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13-314《酒泉子七首,其三》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-497-13-(314)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4032

 

 

酒泉子七首 其一

(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊と柳は吹く風に舞い揺れる。春景色に春雨が降りやんで、靄が漂っているとどうしてもあの人とのことを考えてしまう。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

盛春に咲き誇る杏花も同じであのひとがこないと愁えてしまうし、鶯が春を告げる一番の時期も同じように思ってしまう、梁景色のきらびやかな東側の高楼のなかで春めいた心を動かされてしまう。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

閨の錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思うのにたえることができない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、起ち居振舞もあの凛とした姿かたちはなくなってしまった。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

酒泉子七首其二其二

(帰らぬ男を思う無気力になっていく女性の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、独り閨に蘭麝の香はひろがったままで煙は濃くただようまま、おんなの魂は気持ちを維持することが出来ない。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

思い出の絵屏風は斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

涙で濡らして布団を何度変えるけれど鴛鴦模様の掛け布団はまた涙を流してしまう。薄情な彼の人はいずこに行ってしまったのだろう。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に上って窓から遠くを臨む、いつの間にか花は木々にいっぱい咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

(棄てられた女が初夏の昼下がりに閨で過ごす、どんなに思い続けても諦めるよりほかないのか、愁いで少し老けてしまう女を詠う。)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

閨に西に傾いた日が射しこむ、風が緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく一人過ごす部屋を吹き抜けわたる。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っている底にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてもまたこの閨に来てくれると心に思うことはあの人の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあの人のことは思い出すこともできなくなってしまう。

 

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

haqro04
 

 

酒泉子七首其三』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首 其三

小檻日斜,風度綠人悄悄。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

 

 

(下し文)

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠に度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

(現代語訳)

(棄てられた女が初夏の昼下がりに閨で過ごす、どんなに思い続けても諦めるよりほかないのか、愁いで少し老けてしまう女を詠う。)

閨に西に傾いた日が射しこむ、風が緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく一人過ごす部屋を吹き抜けわたる。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っている底にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別れてもまたこの閨に来てくれると心に思うことはあの人の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあの人のことは思い出すこともできなくなってしまう。

花間集
 

 

(訳注)

酒泉子七首 其三

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼❼③/⑦57③の詞形をとる。

 

其三

(棄てられた女が初夏の昼下がりに閨で過ごす、どんなに思い続けても諦めるよりほかないのか、愁いで少し老けてしまう女を詠う。)

 

小檻日斜,風度綠人悄悄。

閨に西に傾いた日が射しこむ、風が緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく一人過ごす部屋を吹き抜けわたる。

・小檻 この時代の女性は一人で出かけることはできず、閨で全て過すもので小さな檻と可愛らしく表現した。まだ若い女性の場合に用いられる表現である。・綠 窗部分を緑の色に飾り塗りしてあるものでそこにうす絹を張ってあるが、晩春から初夏以降にかけてはこれを外すと風が抜けてゆく。

・日斜 日が西に傾きかけると部屋にひがさし始めることをいうが、同時に女性が若い盛りから老けはじめたことをイメージさせるものである。

悄悄 1 元気がなく、うちしおれているさま。悄然。2 静かでもの寂しいさま。

 

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っている底にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

・翠幃 翡翠で飾られたとばり。

・舞雙鸞 とばりに描かれているツガイの鸞鳥、伝説の鳥である鳳凰。富貴のものの愛妾と考えられるのはこの語である。

 

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてもまたこの閨に来てくれると心に思うことはあの人の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

・韶顏 若くて美しい顔。

 

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあの人のことは思い出すこともできなくなってしまう。
DCF00207
 

13-313《酒泉子七首,其二》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-496-13-(313) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4027

涙で濡らして布団を何度変えるけれど鴛鴦模様の掛け布団はまた涙を流してしまう。薄情な彼の人はいずこに行ってしまったのだろう。高楼に上って窓から遠くを臨む、いつの間にか花は木々にいっぱい咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首
index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など
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杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首
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温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻
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13-313《酒泉子七首,其二》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-496-13-(313)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4027




 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『酒泉子』二十六首

 

 

溫助教庭筠

 酒泉子四首 (一)

 

 

 

(二) 

 

 

 

(三) 

 

 

 

(四) 

 

 

韋相莊

酒泉子一首

 

 

牛嶠(牛給事嶠)

酒泉子一首

 

 

張舍人泌

 酒泉子二首之一

 

 

 

   二首之二

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

酒泉子一首

 

 

牛學士希濟

酒泉子一首

 

 

(顧太尉

 酒泉子七首

 

 

孫少監光憲

 酒泉子三首

 

 

毛秘書熙震

 酒泉子二首

 

 

李秀才珣

 酒泉子四首

 

 

 

 

 

 



酒泉子七首

其一(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。


其二(帰らぬ男を思う無気力になっていく女性の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

登臨,花滿樹,信沉沉。


其三

小檻日斜,風度綠人悄悄。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。


其四

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

隔年書,千點淚,恨難任。


其五

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。


其六

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

帳深枕膩炷沉煙,負當年。


其七

黛怨紅羞,掩映畫堂春欲暮。

殘花微雨隔青樓,思悠悠。

芳菲時節看將度,寂寞無人還獨語。

畫羅襦,香粉,不勝愁。

珠櫻001

酒泉子七首 其一

(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊と柳は吹く風に舞い揺れる。春景色に春雨が降りやんで、靄が漂っているとどうしてもあの人とのことを考えてしまう。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

盛春に咲き誇る杏花も同じであのひとがこないと愁えてしまうし、鶯が春を告げる一番の時期も同じように思ってしまう、梁景色のきらびやかな東側の高楼のなかで春めいた心を動かされてしまう。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

閨の錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思うのにたえることができない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、起ち居振舞もあの凛とした姿かたちはなくなってしまった。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。



酒泉子七首其二其二

(帰らぬ男を思う無気力になっていく女性の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、独り閨に蘭麝の香はひろがったままで煙は濃くただようまま、おんなの魂は気持ちを維持することが出来ない。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

思い出の絵屏風は斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

涙で濡らして布団を何度変えるけれど鴛鴦模様の掛け布団はまた涙を流してしまう。薄情な彼の人はいずこに行ってしまったのだろう。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に上って窓から遠くを臨む、いつの間にか花は木々にいっぱい咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。


(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり



酒泉子七首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

其二

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

登臨,花滿樹,信沉沉。


(下し文)

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登ってに臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり。


(現代語訳)

(帰らぬ男を思う無気力になっていく女性の情を詠う。)

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、独り閨に蘭麝の香はひろがったままで煙は濃くただようまま、おんなの魂は気持ちを維持することが出来ない。

思い出の絵屏風は斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

涙で濡らして布団を何度変えるけれど鴛鴦模様の掛け布団はまた涙を流してしまう。薄情な彼の人はいずこに行ってしまったのだろう。

高楼に上って窓から遠くを臨む、いつの間にか花は木々にいっぱい咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。



(訳注)

酒泉子七首 其二

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❻3❸③/⑦③の詞形をとる。


其二

(帰らぬ男を思う無気力になっていく女性の情を詠う。)

夜長の秋も過ぎてしまい、無気力になってしまう。気持ち替えて江楼に登ると春真っ盛り、ずっと便りも来ないので気も萎えてしまう。帰らぬ男を思う女性の情を詠う。。



羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、独り閨に蘭麝の香はひろがったままで煙は濃くただようまま、おんなの魂は気持ちを維持することが出来ない。


畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

思い出の絵屏風は斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。


幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

涙で濡らして布団を何度変えるけれど鴛鴦模様の掛け布団はまた涙を流してしまう。薄情な彼の人はいずこに行ってしまったのだろう。

鴛衾 雌雄仲睦まじいオシドリを借りて女の孤独を際立たせる。


登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に上って窓から遠くを臨む、いつの間にか花は木々にいっぱい咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

○信沈沈 便りの全くなくて気持ちが堕ちこんでゆくこと。


 


杏の花001

13-312《酒泉子七首,其一》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-495-13-(312) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4022

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2014年4月9日

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花間集 教坊曲『酒泉子』二十六首

 

 

溫助教庭筠

 酒泉子四首 (一)

 

 

 

(二) 

 

 

 

(三) 

 

 

 

(四) 

 

 

韋相莊

酒泉子一首

 

 

牛嶠(牛給事嶠)

酒泉子一首

 

 

張舍人泌

 酒泉子二首之一

 

 

 

   二首之二

 

 

毛文錫(毛司徒文錫)

酒泉子一首

 

 

牛學士希濟

酒泉子一首

 

 

(顧太尉

 酒泉子七首

 

 

孫少監光憲

 酒泉子三首

 

 

毛秘書熙震

 酒泉子二首

 

 

李秀才珣

 酒泉子四首

 

 

 

 

 

 

 

 

酒泉子七首

其一(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

 

其二

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

登臨,花滿樹,信沉沉。

 

其三

小檻日斜,風度綠人悄悄。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

 

其四

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

隔年書,千點淚,恨難任。

 

其五

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

 

其六

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

帳深枕膩炷沉煙,負當年。

 

其七

黛怨紅羞,掩映畫堂春欲暮。

殘花微雨隔青樓,思悠悠。

芳菲時節看將度,寂寞無人還獨語。

畫羅襦,香粉,不勝愁。

 

酒泉子七首 其一

(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊と柳は吹く風に舞い揺れる。春景色に春雨が降りやんで、靄が漂っているとどうしてもあの人とのことを考えてしまう。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

盛春に咲き誇る杏花も同じであのひとがこないと愁えてしまうし、鶯が春を告げる一番の時期も同じように思ってしまう、梁景色のきらびやかな東側の高楼のなかで春めいた心を動かされてしまう。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

閨の錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思うのにたえることができない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、起ち居振舞もあの凛とした姿かたちはなくなってしまった。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

花間集02
 

酒泉子七首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首 其一

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

 

(下し文)

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

(現代語訳)

(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

楊と柳は吹く風に舞い揺れる。春景色に春雨が降りやんで、靄が漂っているとどうしてもあの人とのことを考えてしまう。

盛春に咲き誇る杏花も同じであのひとがこないと愁えてしまうし、鶯が春を告げる一番の時期も同じように思ってしまう、梁景色のきらびやかな東側の高楼のなかで春めいた心を動かされてしまう。

閨の錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思うのにたえることができない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、起ち居振舞もあの凛とした姿かたちはなくなってしまった。

紅梅00
 

 

(訳注)

酒泉子七首 其一

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十一字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十二字五句二平韻で、④❻3❸③/⑦③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

『酒泉子』は宮廷で歌われたこの教坊曲である。

 

其一

(愁いで崩れた年増女妓(家妓・愛妾)の孤閏の悲しみを詠う。)

 

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊と柳は吹く風に舞い揺れる。春景色に春雨が降りやんで、靄が漂っているとどうしてもあの人とのことを考えてしまう。

○楊柳 男の楊と女の柳。

○輕惹 軽く誘う。

○煙殘雨 宋玉「高唐の賦」にあるように雲と雨は男と女の行為を意味し、雨靄は閨情のそれを意味しているということ。

 

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

盛春に咲き誇る杏花も同じであのひとがこないと愁えてしまうし、鶯が春を告げる一番の時期も同じように思ってしまう、梁景色のきらびやかな東側の高楼のなかで春めいた心を動かされてしまう。

○畫樓東 東隣の女はいい女ということわざをもじっている。東は春を指し、春は情事をイメージさせる。家妓の中でも順位の高い女妓が東側に住まわせたということからくる。

 

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

閨の錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思うのにたえることができない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

○還是 また、もとどおり。あいもかわらず。

 

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、起ち居振舞もあの凛とした姿かたちはなくなってしまった。

○儀容 つくろったすがた。きちんとしたかたち。
綬帶鳥00
 

13-311《浣溪紗八首,其八》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-494-13-(311) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4017

(仲秋の月が約束の日、でも今年も来なかった。夢の中だけで愛を交わす愁いの日々にずっと堪えていくのかと詠う。)


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index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など
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杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首
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13-311

《浣溪紗八首,其八》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-494-13-(311)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4017

 

 

顧夐『浣溪沙八首』

浣溪沙八首其一(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)

春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

13-304《浣溪紗八首,其一》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-487-13-(304) 花間集 巻第六漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ

 

浣溪沙八首其二(別れたのは北の辺地の塞に向かうということだったのに、女のもとには二度と帰らない。きれいな閨に飾られたもの使ったものを見るたびに涙があふれる。)

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

13-305《浣溪紗八首,其二》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-488-13-(305) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3987

 

浣溪沙八首其三(瀟湘の后妃ように夫に先立たれ、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごす。)

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。

13-306《浣溪紗八首,其三》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-489-13-(306) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3992

 

浣溪沙八首其四(愛妾とされ、春のよい季節を夢のように過したのも随分前のことになってしまった。良い季節も耐えて生きていくことだけだ。)

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。

 

浣溪沙八首其五(秋の良夜、思いもよらず訪ねてくれた好きな男とすごす共寝の夜が明けるのを恐れる女の情を詠う。)

庭菊飄黃玉露濃,冷莎隈砌隱鳴蛩,何期良夜得相逢。

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾重,覺來枕上怯晨鐘。

 

浣溪沙八首其六(約束に背いて帰らぬ男に対する女性の恨みを詠う。)

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。

 

浣溪沙八首其七(何度目の秋を一人で過ごすのか。秋の夜長を一人過ごすことより他に辛いことがあろうかと女を詠う。)

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

 

浣溪沙八首其八(仲秋の月が約束の日、でも今年も来なかった。夢の中だけで愛を交わす愁いの日々にずっと堪えていくのかと詠う。)

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

露が一面に降り始め、仲秋の月は嫦娥の化身蟾蜍も清く明るくさせる季節になる、ここに来るという約束の日も久しく途切れたままになっています。しかし、夢のなかではあの人と求め合っているのですが、こんな思いをしないですむようになる日は何時くるのでしょうか。

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。

今は記憶の中のことが頭にこびりついてしまって、眉間にしわを寄せ、密かに眉曇らせてしまうのです。言葉もかわすこともなく書斎のある小楼に斜めに身を寄せて、思えば気持ちは暗くなり、あたまにうかぶのは過ぎた日の良い事ばかり、こんな愁いに堪えることはできないのです。

 (浣溪沙八首 其の八)

露白く蟾 明くして又た秋到る,佳期 幽會にして兩つながら悠悠たり,夢牽の情の役するは幾時にか休まん。

記得は人に泥【まつ】わり微かに黛を斂め,無言 小書樓に斜倚し,前事を暗く思い 愁に勝【た】えず。

 

合歓の花

 

『浣溪沙八首其七』 現代語訳と訳註

(本文)

浣溪沙八首其八

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。

 

 

(下し文)

(浣溪沙八首 其の八)

露白く蟾 明くして又た秋到る,佳期 幽會にして兩つながら悠悠たり,夢牽の情の役するは幾時にか休まん。

記得は人に泥【まつ】わり微かに黛を斂め,無言 小書樓に斜倚し,前事を暗く思い 愁に勝【た】えず。

 

(現代語訳)

(仲秋の月が約束の日、でも今年も来なかった。夢の中だけで愛を交わす愁いの日々にずっと堪えていくのかと詠う。)

露が一面に降り始め、仲秋の月は嫦娥の化身蟾蜍も清く明るくさせる季節になる、ここに来るという約束の日も久しく途切れたままになっています。しかし、夢のなかではあの人と求め合っているのですが、こんな思いをしないですむようになる日は何時くるのでしょうか。

今は記憶の中のことが頭にこびりついてしまって、眉間にしわを寄せ、密かに眉曇らせてしまうのです。言葉もかわすこともなく書斎のある小楼に斜めに身を寄せて、思えば気持ちは暗くなり、あたまにうかぶのは過ぎた日の良い事ばかり、こんな愁いに堪えることはできないのです。

 

57moon
 

(訳注)

浣溪沙八首

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。

 

其八

(仲秋の月が約束の日、でも今年も来なかった。夢の中だけで愛を交わす愁いの日々にずっと堪えていくのかと詠う。)

【解説】 月が一番大きくなって蟾蜍が見える日が約束の日であった。そういって別れて以来、男は来ることなないと恨みを詠う。後段は、二人が愛をまつわりつかしているときのことが頭から離れない。満たされぬ日々に悲しみに顔を曇らせてしまう。又今日も楼閣の書斎に身を寄せて、過ぎ去った日々を思うと、わびしさに居たたまれぬことを述べる。男目線で、男を待つ年増になった女妓の哀れさを詠うものである。

 

 

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

露が一面に降り始め、仲秋の月は嫦娥の化身蟾蜍も清く明るくさせる季節になる、ここに来るという約束の日も久しく途切れたままになっています。しかし、夢のなかではあの人と求め合っているのですが、こんな思いをしないですむようになる日は何時くるのでしょうか。

○蟾明 蟾は月で月明と同じ意である。月に蟾蜍がいるという伝説による。〔広韻〕に「蟾、蝦蟆なり」とある。〔爾雅・釈魚〕の注に「蝦蟆に似て、陸地に居る」とある。韋莊『天仙子五首其三』

蟾彩霜華夜不分。天外鴻聾枕上聞。

綉衾香冷懶重燻。

入寂寂、葉紛紛。

纔睡依前夢見君。

天仙子 其三 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-272-5-#26  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2907

・蟾 1動物名。 ヒキガエルのこと。2 《西王母(せいおうぼ)の秘薬を盗んだ姮娥(嫦娥)が月に逃げてヒキガエルになったという「後漢書」の伝説から》月の中にいるというヒキガエル。転じて、月のこと。

石鼓歌 韓愈 韓退之(韓愈)詩<97-#4>Ⅱ中唐詩525 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1666

月蝕詩效玉川子作 韓愈 韓退之()詩<96-8>Ⅱ中唐詩521 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1650

河内詩二首 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 126

李商隠 『嫦娥』 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集約130首 詩の背景1.道教 2.芸妓 3.嫦娥と李商隠

月は女性の姿をいい、妓女、美人のこという。

○佳期 男女が目時を約束して会ぅこと。

李白『大堤曲』

漢水臨襄陽。花開大堤暖。

佳期大堤下。淚向南云滿。

春風無復情。吹我夢魂散。

不見眼中人。天長音信斷。

李白53大堤曲 李白54怨情 李白55贈内

 

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。

今は記憶の中のことが頭にこびりついてしまって、眉間にしわを寄せ、密かに眉曇らせてしまうのです。言葉もかわすこともなく書斎のある小楼に斜めに身を寄せて、思えば気持ちは暗くなり、あたまにうかぶのは過ぎた日の良い事ばかり、こんな愁いに堪えることはできないのです。

○泥人 人がべったりとまつわりつくこと。二人の情事のこと。

13-310《浣溪紗八首,其七》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-493-13-(310) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4012

あの人はここには帰らずどこかに行ってしまって、今では便りもない。今宵の秋の宵がどんなに良くても空しさだけであり、夢を見て心が驚かされるだけなのだ。夏には火照った体を冷やしてくれる簟の敷物はもう涼しすぎるし、一人寝の枕も冷たすぎるばかり、こんな心持ちをいやしてくれるものはまだあるのだろうか。


2014年4月7日の紀頌之5つのブログ
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●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
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13-310《浣溪紗八首,其七》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-493-13-(310)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4012


其一(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)

春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

 

其二(別れたのは北の辺地の塞に向かうということだったのに、女のもとには二度と帰らない。きれいな閨に飾られたもの使ったものを見るたびに涙があふれる。)

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

 

其三(瀟湘の后妃ように夫に先立たれ、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごす。)

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。

 

其四(愛妾とされ、春のよい季節を夢のように過したのも随分前のことになってしまった。良い季節も耐えて生きていくことだけだ。)

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。

 

其五(秋の良夜、思いもよらず訪ねてくれた好きな男とすごす共寝の夜が明けるのを恐れる女の情を詠う。)

庭菊飄黃玉露濃,冷莎隈砌隱鳴蛩,何期良夜得相逢。

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾重,覺來枕上怯晨鐘。

 

其六(約束に背いて帰らぬ男に対する女性の恨みを詠う。)

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。

 

其七(何度目の秋を一人で過ごすのか。秋の夜長を一人過ごすことより他に辛いことがあろうかと女を詠う。)

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

 

其八

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。 


 

浣溪沙八首其七

その七(何度目の秋を一人で過ごすのか。秋の夜長を一人過ごすことより他に辛いことがあろうかと女を詠う。)

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

秋の空高く雁が鳴き声を響かせながら飛んでゆく、ある名先に消えると、静かな余韻の中に水時計の音が清らかに響いてくる。高窓の更紗を張った小窓のそとには明月が明るく照らしている。翡翠の飾りのついたとばりに金の鴨の歯痛があり、女一人の閨には香が焚き揺らせているが動かないので行が平らかに漂っている。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

あの人はここには帰らずどこかに行ってしまって、今では便りもない。今宵の秋の宵がどんなに良くても空しさだけであり、夢を見て心が驚かされるだけなのだ。夏には火照った体を冷やしてくれる簟の敷物はもう涼しすぎるし、一人寝の枕も冷たすぎるばかり、こんな心持ちをいやしてくれるものはまだあるのだろうか。

 

(浣溪沙八首其の七)

鴈の響き遙かな天に 玉漏清きなり,小紗外は月朧明し,翠幃に金鴨ありて炷香平かなり。

何處にか歸らず 音信斷つ,良宵 空しく使わしむ夢魂驚き,簟涼 枕冷 情に勝てず。

 

 合歓の花

『浣溪沙八首其七』 現代語訳と訳註

(本文)

浣溪沙八首其七

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

 

 

(下し文)

(浣溪沙八首其の七)

鴈の響き遙かな天に 玉漏清きなり,小紗の外は月朧明し,翠幃に金鴨ありて炷香平かなり。

何處にか歸らず 音信斷つ,良宵 空しく使わしむ夢魂驚き,簟涼 枕冷 情に勝てず。

 

(現代語訳)

その七(何度目の秋を一人で過ごすのか。秋の夜長を一人過ごすことより他に辛いことがあろうかと女を詠う。)

秋の空高く雁が鳴き声を響かせながら飛んでゆく、ある名先に消えると、静かな余韻の中に水時計の音が清らかに響いてくる。高窓の更紗を張った小窓のそとには明月が明るく照らしている。翡翠の飾りのついたとばりに金の鴨の歯痛があり、女一人の閨には香が焚き揺らせているが動かないので行が平らかに漂っている。

あの人はここには帰らずどこかに行ってしまって、今では便りもない。今宵の秋の宵がどんなに良くても空しさだけであり、夢を見て心が驚かされるだけなのだ。夏には火照った体を冷やしてくれる簟の敷物はもう涼しすぎるし、一人寝の枕も冷たすぎるばかり、こんな心持ちをいやしてくれるものはまだあるのだろうか。

晩菊002
 

 

(訳注)

浣溪沙八首

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。

其七

(何度目の秋を一人で過ごすのか。秋の夜長を一人過ごすことより他に辛いことがあろうかと女を詠う。)

 

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

秋の空高く雁が鳴き声を響かせながら飛んでゆく、ある名先に消えると、静かな余韻の中に水時計の音が清らかに響いてくる。高窓の更紗を張った小窓のそとには明月が明るく照らしている。翡翠の飾りのついたとばりに金の鴨の歯痛があり、女一人の閨には香が焚き揺らせているが動かないので行が平らかに漂っている。

○玉漏清 富貴の家の飾りに飾られた水時計(漏刻)の音が清らかに聞こえてくる。容器の底の穴から流出,あるいは容器に流入する水の量によって時間を測る時計。日時計の次に出現したもので,機械時計が普及するまで夜間,曇雨天用に使われた。ここでは雁が飛んで行ったあとには漏刻の水音だけが聞えてくるというもの。

○小紗 家妓か愛妾であろう。奥まったへやから出ることもなく毎日を過ごしている様子が覗える。

○炷香平 女一人の部屋の中で、香を焚くが、動くものがいないので煙が水平に広がる様子をいう。さびしさを際立たせる表現である。・炷の用語解説 - 1 香をひとたきくゆらせること。また、その香。2 1本の灯心。

 

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

あの人はここには帰らずどこかに行ってしまって、今では便りもない。今宵の秋の宵がどんなに良くても空しさだけであり、夢を見て心が驚かされるだけなのだ。夏には火照った体を冷やしてくれる簟の敷物はもう涼しすぎるし、一人寝の枕も冷たすぎるばかり、こんな心持ちをいやしてくれるものはまだあるのだろうか。

○簟涼枕冷 簟のベットシーツは汗ばむ時には最高のものだが、汗もかかない一人寝の秋には冷たすぎる。しかし、もしかしたら、又帰ってくれるかもしれない。その時にはこの敷物が無くてはならないという待つ身の女心をあらわす意味になる。

○不勝情 「心情にまさるものなし。」寂しいおもいがすべての思いに勝つということである。
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13-309《浣溪紗八首,其六》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-492-13-(309) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4007

降り出した晩秋の冷たい雨は中庭の青苔のうえに微かに濡らして色を濃くする、その向うの奥深いところの閏には女は独り屏風と戸張に囲まれ、身動きもせずにいる。叶わぬと思っていても秋になると白粉をこくし眉も画く、思い出の金帯の枕をならべて密かに思いをはせる。

2014年4月6日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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李白index- 20 《741年開元二十九年41歳 竹渓の六逸(孔巣父・韓準・裴政・張叔明・白陶沔)と号した》李白詩 全詩<李白index- 20> Ⅰ-1091 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4003
孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表
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・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首
index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首
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●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集
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薛濤の全詩花間集(1)花間集(2)花間集(3)花間集(4)花間集(5)
魚玄機全詩●花間集(6)●花間集(7)●花間集(8)●花間集(9)●花間集(10)
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13-309《浣溪紗八首,其六》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-492-13-(309)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4007

 

其一(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)

春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

 

其二(別れたのは北の辺地の塞に向かうということだったのに、女のもとには二度と帰らない。きれいな閨に飾られたもの使ったものを見るたびに涙があふれる。)

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

 

其三(瀟湘の后妃ように夫に先立たれ、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごす。)

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。

 

其四(愛妾とされ、春のよい季節を夢のように過したのも随分前のことになってしまった。良い季節も耐えて生きていくことだけだ。)

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。

 

其五(秋の良夜、思いもよらず訪ねてくれた好きな男とすごす共寝の夜が明けるのを恐れる女の情を詠う。)

庭菊飄黃玉露濃,冷莎隈砌隱鳴蛩,何期良夜得相逢。

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾重,覺來枕上怯晨鐘。

 

其六(約束に背いて帰らぬ男に対する女性の恨みを詠う。)

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。

 

其七

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。

 

其八

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。

 

 

 

其六

(約束に背いて帰らぬ男に対する女性の恨みを詠う。)

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

空にはあの人を思わせる雲が淡くうかぶ、風が高い所を抜けていき高木の上の方を揺らして枯れ葉が乱れ飛びかうけれど、暫くして降り出した晩秋の冷たい雨はく中庭の青苔のうえに微かに濡らしていて色を濃くする、それの向うの奥深いところの閏には女は独り屏風と戸張に囲まれ、身動きもせずにいる。

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。

叶わぬと思っていても秋になると白粉をこくし、眉も画く、思い出の金帯の枕をならべて密かに愁い、思いをはせる。あの人がくれた鴛駕模様の衣裳も空しさだけがめぐる。約束をしてくれたのに、それに背いて帰らない男に、どうやってこの気持ちを抑えていけるというのだろうか。 

(其の六)

雲は澹く 風は高くして 葉はれ亂飛ぶ,小庭は寒雨あり綠苔は微かなり,深い閨には 人靜まり 屏幃を掩う。

粉黛 暗く金帶の枕に愁う,鴛鴦 空しく畫羅の衣に繞り,那で堪えん 歸るを思わざるに辜負せんとを。

 

 

浣溪紗八首,其六』 現代語訳と訳註

(本文)

其六

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。

 

 (下し文)

(其の六)

雲は澹く 風は高くして 葉はれ亂飛ぶ,小庭は寒雨あり綠苔は微かなり,深い閨には 人靜まり 屏幃を掩う。

粉黛 暗く金帶の枕に愁う,鴛鴦 空しく畫羅の衣に繞り,那で堪えん 歸るを思わざるに辜負せんとを。

 

(現代語訳)

(約束に背いて帰らぬ男に対する女性の恨みを詠う。)

空にはあの人を思わせる雲が淡くうかぶ、風が高い所を抜けていき高木の上の方を揺らして枯れ葉が乱れ飛びかうけれど、暫くして降り出した晩秋の冷たい雨はく中庭の青苔のうえに微かに濡らしていて色を濃くする、それの向うの奥深いところの閏には女は独り屏風と戸張に囲まれ、身動きもせずにいる。

叶わぬと思っていても秋になると白粉をこくし、眉も画く、思い出の金帯の枕をならべて密かに愁い、思いをはせる。あの人がくれた鴛駕模様の衣裳も空しさだけがめぐる。約束をしてくれたのに、それに背いて帰らない男に、どうやってこの気持ちを抑えていけるというのだろうか。

 

(訳注)

浣溪沙八首

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。

 

其六

(約束に背いて帰らぬ男に対する女性の恨みを詠う。)

【解説】 帰らぬ男に対する女性の恨みを詠う。前段一、二句は女性が目にした実景であると同時に、もう希望が持てないくらい時がたってしまったのに、約束の秋を迎えての女の気持ちをうたっている。また、後段、女性は、囲われ者、愛妾、家妓ということで、日がな一日何もしない、何処にも行けない、ただ待つだけなのである。帰って来てはくれないと思ってみても約束の秋になると期待してしまう。この時代の家妓の宿命ということか。どちらにしても、男目線であることは間違いない。

 

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

空にはあの人を思わせる雲が淡くうかぶ、風が高い所を抜けていき高木の上の方を揺らして枯れ葉が乱れ飛びかうけれど、暫くして降り出した晩秋の冷たい雨はく中庭の青苔のうえに微かに濡らしていて色を濃くする、それの向うの奥深いところの閏には女は独り屏風と戸張に囲まれ、身動きもせずにいる。

○雲は男、帰って来る時の雲ははっきり見えるもの。風が高いのは木枯らしの前兆。この雰囲気は「春に別れて初めての秋を迎え帰って来るのを待ち侘びる」というのではない。もう希望が持てないくらい時がたってしまったのに、約束の秋を迎えての女の気持ちをイメージされたい。

 

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。

叶わぬと思っていても秋になると白粉をこくし、眉も画く、思い出の金帯の枕をならべて密かに愁い、思いをはせる。あの人がくれた鴛駕模様の衣裳も空しさだけがめぐる。約束をしてくれたのに、それに背いて帰らない男に、どうやってこの気持ちを抑えていけるというのだろうか。

○粉黛 白粉と眉墨。ここでは美人の意。

○金帯枕 金糸で帯状に飾った枕。

○辜負〔「辜」「負」はともにそむく意. そむくこと。一夫多妻制で、約束をしても守られないことが多い時代で、夫婦の倫理観が全く違う時代である。

このころの一般的な女子は機織り、そのための蚕、そのための桑を育てる、ということであるが、この詩の女性は、囲われ者、愛妾、家妓ということなので、日がな一日何もしない、何処にも行けない、ただ待つだけなのである。

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《浣溪紗其五》風にゆれ動く庭に咲き誇る黄菊に玉の露に濡れて色を濃くする。見向きもされない莎草はつめたく階の端に生えていて、そこでこおろぎが鳴いて秋の趣きを添え、この人と過ごす素晴らしい夜は思いもよらないことなのです。

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13-308《浣溪紗八首,其五》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-491-13-(308)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4002

 

 

 

其一

(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)
春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

春の景色は人の心を迷わせ、帰って来るのを待っているものを遙かさきにいる人を恨むことになるし、放蕩の男が家に帰ってこないことには耐えることしかないし、そんな春を優しい風に当たること、軽やかな露に濡れること、そんな潤った梨の花が色をはっきりとさせる。
簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

簾の向うの庭には情愛の出来事があり、ツガイの燕が飛び上がり、ただ待つだけで檻の摩訶で暮らすだけで春に齎せる力など全くないので緑の男柳も斜めにしているだけで、寝牀横の小屏風の中で狂おしくなるのは夢の中だけでそんなじんせいも一生続いて行くしかないのだ。

 


春色 人を迷わせ正に【はる】かにするを恨み,蕩子家に還らざるを堪る可し,細風 輕露 梨花に著わる。

簾外 情有り 雙鷰 颺【あが】り,檻前 無力 綠楊 斜めなり,小屏 狂夢 天涯に極む。

 


其二

その二(別れたのは北の辺地の塞に向かうということだったのに、女のもとには二度と帰らない。きれいな閨に飾られたもの使ったものを見るたびに涙があふれる。)

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

忘れられない思いの紅い蓮の花は香り、寒さを遺す緑の渚に平らかに広がる。閨の高窓から見える月は輝き寂しい高閣を照らしし、すずむしがすがすがしく鳴いている。辺塞地から来た大鳥は夢に驚き情に絡んで両手で引っ張られて止められる。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

宝飾で飾られたとばりが下がり、こがねに飾られた香炉があるが麝香は消えてそのままで冷たい、あの人を迎えるために着ていた薄絹の金の刺繍の着物にはチリが積もってうす汚くなっている。閨の小窓の手前にポツンと燭台があるものの、ただ涕が縦横に流れてしまう。


其の二

紅藕 香寒く 翠の渚 平かにし,月籠の虛閣 夜蛩 清かなり,塞鴻 夢に驚き 情に兩牽す。

寶帳 玉鑪あり,殘麝 冷かなり,羅衣 金縷 塵生に暗くす,小 孤燭 淚 縱橫たり。
 

其三

その三(瀟湘の后妃ように夫に先立たれ、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごす。)

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

蓮花と菱は軽く風に揺れていて簾や、幔幕にまでその香が届く。刺繍の着物を着て眺めると鸂鶒が泳ぎながら堤の方へ進む。閨の低い屏風に静かに囲まれた中にいにしえの瀟湘曲が物悲しく聞こえてくる。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。

誰もいない戸張の中には蝋燭の光に鸞凰が影を指す。涙が止まらず、二筋の涙の痕が顔に残ってしまい、涙があふれて蓮池に光がまばゆくきらめく。愛情の薄いのは歳若くして死別したせいなのかと、思う度にその思いの量は多くなっていく。

(浣溪沙八首其の三)

荷芰 風輕く 簾幕 香り,繡衣 鸂鶒泳いで塘を迴り,小屏 閑かに掩うは舊えの瀟湘。

空幃に恨入す 鸞影獨つ,淚 臉に雙つながらにして 渚の蓮光に凝し,薄情 年少なるも 每く思量す。

其四

その四(愛妾とされ、春のよい季節を夢のように過したのも随分前のことになってしまった。良い季節も耐えて生きていくことだけだ。)

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

愛妾とされていたのに別れて怨めしいと思うことがもうどれだけ年数を重ねたのだろうか。高窓から入る月明かり、奥の中庭に咲く満開の花、春の盛りのこんなにもよい季節が来ても、またたがいにこの時を楽しく過ごしたいと思えば思うほど、またもっとも心が傷つくのである。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。

春の使者として訪れ暮れて心のこもった手紙を持ってきてくれるということはやってこない。女の身を揺らせてくれ、身も心も繋いでくれ、この素晴らしい閨というものがどこにあるのか、いつも堪え、心の奥に忍ばせて、心に思い、夢とするだけで、両頬に流れる涙は果てしなく流れてゆくのである。

其四

惆悵 經年 謝娘に別れ,月 花院 風光好く,此時 相い望む 最情の傷。

青鳥 來らず 錦字を傳う,瑤 何處にか 蘭房を鏁にし,魂夢を忍教して兩つながら茫茫たり。

浣溪紗八首,其五

(秋の良夜、思いもよらず訪ねてくれた好きな男とすごす共寝の夜が明けるのを恐れる女の情を詠う。)

庭菊飄黃玉露濃,冷莎隈砌隱鳴蛩,何期良夜得相逢。

風にゆれ動く庭に咲き誇る黄菊に玉の露に濡れて色を濃くする。見向きもされない莎草はつめたく階の端に生えていて、そこでこおろぎが鳴いて秋の趣きを添え、この人と過ごす素晴らしい夜は思いもよらないことなのです。

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾重,覺來枕上怯晨鐘。

とばりを背にして、灯火の炎は揺れていて、蝋燭を滴らせるのも忘れるように時は過ぎる。香の香りに誘われ、重ねた肌に暖かに夢は掛け布団のうちでつづき、この素敵な時から目覚めること、枕辺にこのまま居たいと思うこと、夜明け前の鐘が鳴ればわかれなければいけない、それはとても恐いことなのだ。

 

浣溪紗八首,其の五)

庭菊 黃を飄し 玉露濃し,冷莎 砌に隈【よ】し 鳴蛩【めいきょう】 隱れ,何ぞ期せん 良夜 相う逢うを得るを。

帳を背に 風 搖がせ 紅【こうろう】 滴る,香に惹【ひか】るる暖かき夢 繡衾【しゅうきん】重なり,覺め來り 枕上 晨鐘に怯る。

 

 

浣溪紗八首,其五』 現代語訳と訳註

(本文)

浣溪紗八首,其五

庭菊飄黃玉露濃,冷莎隈砌隱鳴蛩,何期良夜得相逢。

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾重,覺來枕上怯晨鐘。

 

 

(下し文)

(浣溪紗八首,其の五)

庭菊 黃を飄し 玉露濃し,冷莎 砌に隈【よ】し 鳴蛩【めいきょう】 隱れ,何ぞ期せん 良夜 相う逢うを得るを。

帳を背に 風 搖がせ 紅【こうろう】 滴る,香に惹【ひか】るる暖かき夢 繡衾【しゅうきん】重なり,覺め來り 枕上 晨鐘に怯る。

 

(現代語訳)

(秋の良夜、思いもよらず訪ねてくれた好きな男とすごす共寝の夜が明けるのを恐れる女の情を詠う。)

風にゆれ動く庭に咲き誇る黄菊に玉の露に濡れて色を濃くする。見向きもされない莎草はつめたく階の端に生えていて、そこでこおろぎが鳴いて秋の趣きを添え、この人と過ごす素晴らしい夜は思いもよらないことなのです。

とばりを背にして、灯火の炎は揺れていて、蝋燭を滴らせるのも忘れるように時は過ぎる。香の香りに誘われ、重ねた肌に暖かに夢は掛け布団のうちでつづき、この素敵な時から目覚めること、枕辺にこのまま居たいと思うこと、夜明け前の鐘が鳴ればわかれなければいけない、それはとても恐いことなのだ。

晩菊002
 

(訳注)

浣溪沙八首

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。

 

其五

(秋の良夜、思いもよらず訪ねてくれた好きな男とすごす共寝の夜が明けるのを恐れる女の情を詠う。)

〔解説〕前段は花に露で潤うこと、後段は、紅蝋燭がしたたること、情事の描写し、連想を膨らませる。香の香り、布団の中で肌を重ね暖かき夢路が続くのであるが、男は日が昇るまでに役所に登朝しなければいけない。今まで掘っておかれたのに、思いもよらない訪問は、急に出征か、出張を命ぜられたことによるもので、だから一晩中肌を重ねたということを詠っている。

鐘が鳴ると旅に出るのである。以後、二度と逢えないのである。

 

庭菊飄黃玉露濃,冷莎隈砌隱鳴蛩,何期良夜得相逢。

風にゆれ動く庭に咲き誇る黄菊に玉の露に濡れて色を濃くする。見向きもされない莎草はつめたく階の端に生えていて、そこでこおろぎが鳴いて秋の趣きを添え、この人と過ごす素晴らしい夜は思いもよらないことなのです。

○庭菊瓢黄 庭に咲く菊は黄金色に咲き誇り、秋の風に揺れる。時間的に後に「玉露 濃く」と変化する。「庭の黄菊は露に濡れて咲き」と訳す。艶詩であるから情事の描写と考えれば理解は深まる。

○莎 莎草。蚊帳吊草、莎草、学名: Cyperus microiria)は、カヤツリグサ科カヤツリグサ属の一年生植物。道端や田畑にも出現する雑草。マスクサ(枡草)ともいう。

 

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾重,覺來枕上怯晨鐘。

とばりを背にして、灯火の炎は揺れていて、蝋燭を滴らせるのも忘れるように時は過ぎる。香の香りに誘われ、重ねた肌に暖かに夢は掛け布団のうちでつづき、この素敵な時から目覚めること、枕辺にこのまま居たいと思うこと、夜明け前の鐘が鳴ればわかれなければいけない、それはとても恐いことなのだ。

○背帳 帳を背後にして。

怯晨鐘 展の鐘を聞くのが恐ろしい。夜の明けるとともに愛人と別れねばならぬことを恐れた言葉。金燈花02花間集


13-307《浣溪紗八首,其四》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-490-13-(307) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3997

春の使者として訪れ暮れて心のこもった手紙を持ってきてくれるということはやってこない。女の身を揺らせてくれ、身も心も繋いでくれ、この素晴らしい閨というものがどこにあるのか、いつも堪え、心の奥に忍ばせて、心に思い、夢とするだけで、両頬に流れる涙は果てしなく流れてゆくのである。

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毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻
魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻
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13-307《浣溪紗八首,其四》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-490-13-(307)  花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3997

 

 

其一

(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)
春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

春の景色は人の心を迷わせ、帰って来るのを待っているものを遙かさきにいる人を恨むことになるし、放蕩の男が家に帰ってこないことには耐えることしかないし、そんな春を優しい風に当たること、軽やかな露に濡れること、そんな潤った梨の花が色をはっきりとさせる。
簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

簾の向うの庭には情愛の出来事があり、ツガイの燕が飛び上がり、ただ待つだけで檻の摩訶で暮らすだけで春に齎せる力など全くないので緑の男柳も斜めにしているだけで、寝牀横の小屏風の中で狂おしくなるのは夢の中だけでそんなじんせいも一生続いて行くしかないのだ。

 


春色 人を迷わせ正に【はる】かにするを恨み,蕩子家に還らざるを堪る可し,細風 輕露 梨花に著わる。

簾外 情有り 雙鷰 颺【あが】り,檻前 無力 綠楊 斜めなり,小屏 狂夢 天涯に極む。

 


其二

その二(別れたのは北の辺地の塞に向かうということだったのに、女のもとには二度と帰らない。きれいな閨に飾られたもの使ったものを見るたびに涙があふれる。)

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

忘れられない思いの紅い蓮の花は香り、寒さを遺す緑の渚に平らかに広がる。閨の高窓から見える月は輝き寂しい高閣を照らしし、すずむしがすがすがしく鳴いている。辺塞地から来た大鳥は夢に驚き情に絡んで両手で引っ張られて止められる。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

宝飾で飾られたとばりが下がり、こがねに飾られた香炉があるが麝香は消えてそのままで冷たい、あの人を迎えるために着ていた薄絹の金の刺繍の着物にはチリが積もってうす汚くなっている。閨の小窓の手前にポツンと燭台があるものの、ただ涕が縦横に流れてしまう。


其の二

紅藕 香寒く 翠の渚 平かにし,月籠の虛閣 夜蛩 清かなり,塞鴻 夢に驚き 情に兩牽す。

寶帳 玉鑪あり,殘麝 冷かなり,羅衣 金縷 塵生に暗くす,小 孤燭 淚 縱橫たり。
 

其三

その三(瀟湘の后妃ように夫に先立たれ、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごす。)

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

蓮花と菱は軽く風に揺れていて簾や、幔幕にまでその香が届く。刺繍の着物を着て眺めると鸂鶒が泳ぎながら堤の方へ進む。閨の低い屏風に静かに囲まれた中にいにしえの瀟湘曲が物悲しく聞こえてくる。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。

誰もいない戸張の中には蝋燭の光に鸞凰が影を指す。涙が止まらず、二筋の涙の痕が顔に残ってしまい、涙があふれて蓮池に光がまばゆくきらめく。愛情の薄いのは歳若くして死別したせいなのかと、思う度にその思いの量は多くなっていく。

(浣溪沙八首其の三)

荷芰 風輕く 簾幕 香り,繡衣 鸂鶒泳いで塘を迴り,小屏 閑かに掩うは舊えの瀟湘。

空幃に恨入す 鸞影獨つ,淚 臉に雙つながらにして 渚の蓮光に凝し,薄情 年少なるも 每く思量す。

其四

その四(愛妾とされ、春のよい季節を夢のように過したのも随分前のことになってしまった。良い季節も耐えて生きていくことだけだ。)

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

愛妾とされていたのに別れて怨めしいと思うことがもうどれだけ年数を重ねたのだろうか。高窓から入る月明かり、奥の中庭に咲く満開の花、春の盛りのこんなにもよい季節が来ても、またたがいにこの時を楽しく過ごしたいと思えば思うほど、またもっとも心が傷つくのである。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。

青い鳥が春の使者として訪れてくれて心のこもった手紙を持ってきてくれるということはない。女の身を揺らせてくれ、身も心も繋いでくれ、この素晴らしい閨というものがどこにあるのか、いつも堪え、心の奥に忍ばせて、心に思い、夢とするだけで、両頬に流れる涙は果てしなく流れてゆくのである。

其四

惆悵 經年 謝娘に別れ,月 花院 風光好く,此時 相い望む 最情の傷。

青鳥 來らず 錦字を傳う,瑤 何處にか 蘭房を鏁にし,魂夢を忍教して兩つながら茫茫たり。
 

杏の花0055
 

『浣溪沙八首其四』 現代語訳と訳註

(本文)

其四

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。

 

(下し文)

(其の四)

惆悵 經年 謝娘に別れ,月 花院 風光好く,此時 相い望む 最情の傷。

青鳥 來らず 錦字を傳う,瑤 何處にか 蘭房を鏁にし,魂夢を忍教して兩つながら茫茫たり。

 

(現代語訳)

その四(愛妾とされ、春のよい季節を夢のように過したのも随分前のことになってしまった。良い季節も耐えて生きていくことだけだ。)

愛妾とされていたのに別れて怨めしいと思うことがもうどれだけ年数を重ねたのだろうか。高窓から入る月明かり、奥の中庭に咲く満開の花、春の盛りのこんなにもよい季節が来ても、またたがいにこの時を楽しく過ごしたいと思えば思うほど、またもっとも心が傷つくのである。

青い鳥が春の使者として訪れてくれて心のこもった手紙を持ってきてくれるということはない。女の身を揺らせてくれ、身も心も繋いでくれ、この素晴らしい閨というものがどこにあるのか、いつも堪え、心の奥に忍ばせて、心に思い、夢とするだけで、両頬に流れる涙は果てしなく流れてゆくのである。

 

(訳注)

浣溪沙八首

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。

金燈花01

 

其四

その四(愛妾とされ、春のよい季節を夢のように過したのも随分前のことになってしまった。良い季節も耐えて生きていくことだけだ。)

愛妾とされていたのに別れて怨めしいと思うことがもうどれだけ年数を重ねたのだろうか。高窓から入る月明かり、奥の中庭に咲く満開の花、春の盛りのこんなにもよい季節が来ても、またたがいにこの時を楽しく過ごしたいと思えば思うほど、またもっとも心が傷つくのである。

青い鳥が春の使者として訪れてくれて心のこもった手紙を持ってきてくれるということはない。女の身を揺らせてくれ、身も心も繋いでくれ、この素晴らしい閨というものがどこにあるのか、いつも堪え、心の奥に忍ばせて、心に思い、夢とするだけで、両頬に流れる涙は果てしなく流れてゆくのである。

 

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

愛妾とされていたのに別れて怨めしいと思うことがもうどれだけ年数を重ねたのだろうか。高窓から入る月明かり、奥の中庭に咲く満開の花、春の盛りのこんなにもよい季節が来ても、またたがいにこの時を楽しく過ごしたいと思えば思うほど、またもっとも心が傷つくのである。

・惆悵:うらめしい。うらみがましい。

『淸平樂』

野花芳草,  寂寞關山道。

柳吐金絲鶯語早,惆悵香閨暗老。

羅帶悔結同心, 獨凭朱欄思深。

夢覺半床斜月, 小窗風觸鳴琴。

淸平樂 (二) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-261-5-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2687

『荷葉杯』

記得那年花下。 深夜。

初識謝娘時。

水堂西面畫簾垂。 攜手暗相期。

惆悵曉鶯殘月。 相別。

從此隔音塵。

如今倶是異鄕人。 相見更無因。

荷葉杯 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-258-5-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2672

『應天長 之二』韋莊

別来半歳青書絶、一寸離腸千萬結。

難相見。易相別、又是玉楼花似雪。

暗相思、無虚説、惆悵夜来煙月。

想得此時情切、 涙沾紅袖

小樓高閣謝娘家。

暗想玉容何所似、一枝春雪凍梅花、

應天長 二 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-257-5-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2667

『歸國遙』 韋荘

春欲暮、 滿地落花紅帶雨。

惆悵玉籠鸚鵡、單棲無伴侶。

南望去程何許、問花花不語。

早晩得同歸去、恨無雙翠羽。

歸國遙 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-252-5-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2642

韋荘『菩薩蠻 一』

紅樓別夜堪惆悵。 香燈半捲流蘇帳。

殘月出門時。美人和涙辭。

琵琶金翠羽。絃上黄鶯語。

勸我早歸家。綠窗人似花。

菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617

・謝娘 女や妓女、あるいは愛妾の棲む家。唐の李徳祐が豪邸を築いて謝秋娘を池のほとりの楼閣に住まわせたことによる。比喩する相手が特定される場合は、晋の謝安であったり、謝靈運、謝朓を示す場合もある。

・月 閨の高窓。小窗。

・花院 奥の中庭。

 

 

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。

青い鳥が春の使者として訪れてくれて心のこもった手紙を持ってきてくれるということはない。女の身を揺らせてくれ、身も心も繋いでくれ、この素晴らしい閨というものがどこにあるのか、いつも堪え、心の奥に忍ばせて、心に思い、夢とするだけで、両頬に流れる涙は果てしなく流れてゆくのである。

・青鳥 青色は五行思想方位で東に当たる。春の神を青帝ともいう。また靑鳥は天上の女神西王母の侍女でもある。そこでここは、青い鳥が春の使者として訪れたことをいうのであろう。恋の使者(青鳥 仙界とのなかだちをするという青い鳥、恋の使者である。この島に棲む青い鳥が使者である。仙女西王母の使いの鳥。杜甫「麗人行」にもある。お誘いの手紙を届けるものを指す。)

『女冠子 其三』牛嶠

星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮

明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。

醮壇春艸綠,藥院杏花香。

青鳥傳心事,寄劉郎。

女冠子四首 其三 牛嶠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-316-5-#57-7  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3127

錦字 (錦書ともいう)錦に織りこんだ手紙、妻よりの手紙。思いをしたためた文、手紙。 

李白『秋浦寄

我今尋陽去。辭家千里余。結荷倦水宿。卻寄大雷書。

雖不同辛苦。愴離各自居。我自入秋浦。三年北信疏。

紅顏愁落盡。白發不能除。有客自梁苑。手攜五色魚。

開魚得錦字。歸問我何如。江山雖道阻。意合不為殊。

・鏁 ① 金属製の輪をつないだひも状のもの。  ② 物と物とを結び付けているもの。きずな。

蘭房 女性の美しい寝室。また、美人の閨房(けいぼう)

・茫茫1 広々としてはるかなさま。「―とした大海原」「―たる砂漠」 2 ぼんやりかすんではっきりしないさま。「―たる記憶」「―と暗路(やみじ)に物を探るごとく」〈露伴・五重塔〉 3 草・髪などが伸びて乱れている。花間集02

13-306《浣溪紗八首,其三》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-489-13-(306) 花間集 巻第七漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3992

蓮花と菱は軽く風に揺れていて簾や、幔幕にまでその香が届く。刺繍の着物を着て眺めると鸂鶒が泳ぎながら堤の方へ進む。閨の低い屏風に静かに囲まれた中にいにしえの瀟湘曲が物悲しく聞こえてくる。


2014年4月3日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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李白index- 17 《738年開元二十六年38歳 孟浩然、元丹邱と遊ぶ》李白詩 全詩<李白index- 17> Ⅰ李白詩1088 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3988
孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表
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●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首 
Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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《394柳州羅池廟碑》1段目(#1)-4韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <1001>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3989韓愈詩-271-4
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index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など
孟郊張籍    
●杜甫の全作品1500首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
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杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首
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毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻
魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻
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浣溪沙八首

其一

春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。



其二

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。



其三

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。



其四

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。



其五

庭菊飄黃玉露濃,冷莎隈砌隱鳴蛩,何期良夜得相逢。

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾重,覺來枕上怯晨鐘。



其六

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。



其七

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。



其八

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。


花間集

其一

(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)
春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

春の景色は人の心を迷わせ、帰って来るのを待っているものを遙かさきにいる人を恨むことになるし、放蕩の男が家に帰ってこないことには耐えることしかないし、そんな春を優しい風に当たること、軽やかな露に濡れること、そんな潤った梨の花が色をはっきりとさせる。
簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

簾の向うの庭には情愛の出来事があり、ツガイの燕が飛び上がり、ただ待つだけで檻の摩訶で暮らすだけで春に齎せる力など全くないので緑の男柳も斜めにしているだけで、寝牀横の小屏風の中で狂おしくなるのは夢の中だけでそんなじんせいも一生続いて行くしかないのだ。

 


春色 人を迷わせ正に【はる】かにするを恨み,蕩子家に還らざるを堪る可し,細風 輕露 梨花に著わる。

簾外 情有り 雙鷰 颺【あが】り,檻前 無力 綠楊 斜めなり,小屏 狂夢 天涯に極む。

 


其二

その二(別れたのは北の辺地の塞に向かうということだったのに、女のもとには二度と帰らない。きれいな閨に飾られたもの使ったものを見るたびに涙があふれる。)

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

忘れられない思いの紅い蓮の花は香り、寒さを遺す緑の渚に平らかに広がる。閨の高窓から見える月は輝き寂しい高閣を照らしし、すずむしがすがすがしく鳴いている。辺塞地から来た大鳥は夢に驚き情に絡んで両手で引っ張られて止められる。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

宝飾で飾られたとばりが下がり、こがねに飾られた香炉があるが麝香は消えてそのままで冷たい、あの人を迎えるために着ていた薄絹の金の刺繍の着物にはチリが積もってうす汚くなっている。閨の小窓の手前にポツンと燭台があるものの、ただ涕が縦横に流れてしまう。


其の二

紅藕 香寒く 翠の渚 平かにし,月籠の虛閣 夜蛩 清かなり,塞鴻 夢に驚き 情に兩牽す。

寶帳 玉鑪あり,殘麝 冷かなり,羅衣 金縷 塵生に暗くす,小 孤燭 淚 縱橫たり。
 

其三

その三(瀟湘の后妃ように夫に先立たれ、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごす。)

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

蓮花と菱は軽く風に揺れていて簾や、幔幕にまでその香が届く。刺繍の着物を着て眺めると鸂鶒が泳ぎながら堤の方へ進む。閨の低い屏風に静かに囲まれた中にいにしえの瀟湘曲が物悲しく聞こえてくる。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。

誰もいない戸張の中には蝋燭の光に鸞凰が影を指す。涙が止まらず、二筋の涙の痕が顔に残ってしまい、涙があふれて蓮池に光がまばゆくきらめく。愛情の薄いのは歳若くして死別したせいなのかと、思う度にその思いの量は多くなっていく。

(浣溪沙八首其の三)

荷芰 風輕く 簾幕 香り,繡衣 鸂鶒泳いで塘を迴り,小屏 閑かに掩うは舊えの瀟湘。

空幃に恨入す 鸞影獨つ,淚 臉に雙つながらにして 渚の蓮光に凝し,薄情 年少なるも 每く思量す。



『浣溪沙八首其三』 現代語訳と訳註

(本文)

其三

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。



(下し文)

(浣溪沙八首其の三)

荷芰 風輕く 簾幕 香り,繡衣 鸂鶒泳いで塘を迴り,小屏 閑かに掩うは舊えの瀟湘。

空幃に恨入す 鸞影獨つ,淚 臉に雙つながらにして 渚の蓮光に凝し,薄情 年少なるも 每く思量す。


(現代語訳)

その三(瀟湘の后妃ように夫に先立たれ、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごす。)

蓮花と菱は軽く風に揺れていて簾や、幔幕にまでその香が届く。刺繍の着物を着て眺めると鸂鶒が泳ぎながら堤の方へ進む。閨の低い屏風に静かに囲まれた中にいにしえの瀟湘曲が物悲しく聞こえてくる。

誰もいない戸張の中には蝋燭の光に鸞凰が影を指す。涙が止まらず、二筋の涙の痕が顔に残ってしまい、涙があふれて蓮池に光がまばゆくきらめく。愛情の薄いのは歳若くして死別したせいなのかと、思う度にその思いの量は多くなっていく。

鸂鶒けいせき001

(訳注)

浣溪沙八首

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。


其三

その三(瀟湘の后妃ように夫に先立たれ、残された思い出の部屋で泣きぬれて過ごす。)


荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

蓮花と菱は軽く風に揺れていて簾や、幔幕にまでその香が届く。刺繍の着物を着て眺めると鸂鶒が泳ぎながら堤の方へ進む。閨の低い屏風に静かに囲まれた中にいにしえの瀟湘曲が物悲しく聞こえてくる。

・鸂鶒 (オシドリに似た水鳥)が描かれている。オスは凛とした様子で岸辺に立ち、メスは地面に伏せている。風に揺れるガマの葉、枯れて萎びた蓮、水面にうっすらと影が映っていることを連想させる。

・瀟湘 中国湖南省、瀟水と湘水が洞庭湖に注ぐあたりの地方。瀟洒 すっきりとあか抜けしているさま。俗っぽくなくしゃれているさま。

『瀟湘神』劉禹錫 

斑竹枝,斑竹枝,涙痕點點寄相思。

楚客欲聽瑤瑟怨,瀟湘深夜月明時。

(斑竹枝,斑竹枝,涙痕 點點 相思を寄す。楚客 聽かんと欲す瑤瑟の怨を,瀟湘の深夜 月明の時。)

温庭筠は『瑤瑟怨』

冰簟銀床夢不成,碧天如水夜雲輕。

雁聲遠過瀟湘去,十二樓中月自明。

舜帝の妃・娥皇と女英の二人は舜帝を慕って湘水に身を投じて、川の湘靈、湘神となったという故事。舜帝が蒼梧(現在の江西省蒼梧)で崩じた時に、娥皇と女英の二人の妃がここに来て深く嘆き悲しみ、流した涙が竹に滴り、その痕(あと)が竹に斑斑と残ったことから「斑竹」と謂われた。或いは、九嶷山で亡くなり、二人の妃が三日三晩泣き続けたが、やがて九嶷山に血涙の痕があるような竹が生えだしたという。瑟曲「瀟湘曲」湘妃の奏でる瑤瑟の凄艶さ、もの悲しさをいう。



恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。

誰もいない戸張の中には蝋燭の光に鸞凰が影を指す。涙が止まらず、二筋の涙の痕が顔に残ってしまい、涙があふれて蓮池に光がまばゆくきらめく。愛情の薄いのは歳若くして死別したせいなのかと、思う度にその思いの量は多くなっていく。

 豆蔻 なつめぐ01


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宝飾で飾られたとばりが下がり、こがねに飾られた香炉があるが麝香は消えてそのままで冷たい、あの人を迎えるために着ていた薄絹の金の刺繍の着物にはチリが積もってうす汚くなっている。閨の小窓の手前にポツンと燭台があるものの、ただ涕が縦横に流れてしまう。

 

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其一

(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)
春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

春の景色は人の心を迷わせ、帰って来るのを待っているものを遙かさきにいる人を恨むことになるし、放蕩の男が家に帰ってこないことには耐えることしかないし、そんな春を優しい風に当たること、軽やかな露に濡れること、そんな潤った梨の花が色をはっきりとさせる。
簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

簾の向うの庭には情愛の出来事があり、ツガイの燕が飛び上がり、ただ待つだけで檻の摩訶で暮らすだけで春に齎せる力など全くないので緑の男柳も斜めにしているだけで、寝牀横の小屏風の中で狂おしくなるのは夢の中だけでそんなじんせいも一生続いて行くしかないのだ。

 


春色 人を迷わせ正に【はる】かにするを恨み,蕩子家に還らざるを堪る可し,細風 輕露 梨花に著わる。

簾外 情有り 雙鷰 颺【あが】り,檻前 無力 綠楊 斜めなり,小屏 狂夢 天涯に極む。

 


其二

その二(別れたのは北の辺地の塞に向かうということだったのに、女のもとには二度と帰らない。きれいな閨に飾られたもの使ったものを見るたびに涙があふれる。)

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

忘れられない思いの紅い蓮の花は香り、寒さを遺す緑の渚に平らかに広がる。閨の高窓から見える月は輝き寂しい高閣を照らしし、すずむしがすがすがしく鳴いている。辺塞地から来た大鳥は夢に驚き情に絡んで両手で引っ張られて止められる。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

宝飾で飾られたとばりが下がり、こがねに飾られた香炉があるが麝香は消えてそのままで冷たい、あの人を迎えるために着ていた薄絹の金の刺繍の着物にはチリが積もってうす汚くなっている。閨の小窓の手前にポツンと燭台があるものの、ただ涕が縦横に流れてしまう。

 


其の二

紅藕 香寒く 翠の渚 平かにし,月籠の虛閣 夜蛩 清かなり,塞鴻 夢に驚き 情に兩牽す。

寶帳 玉鑪あり,殘麝 冷かなり,羅衣 金縷 塵生に暗くす,小 孤燭 淚 縱橫たり。

杏の花0055
 


 


『浣溪沙八首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

浣溪沙八首其二

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

 


(下し文)

其の二

紅藕 香寒く 翠の渚 平かにし,月籠の虛閣 夜蛩 清かなり,塞鴻 夢に驚き 情に兩牽す。

寶帳 玉鑪あり,殘麝 冷かなり,羅衣 金縷 塵生に暗くす,小 孤燭 淚 縱橫たり。

 


(現代語訳)

その二(別れたのは北の辺地の塞に向かうということだったのに、女のもとには二度と帰らない。きれいな閨に飾られたもの使ったものを見るたびに涙があふれる。)

忘れられない思いの紅い蓮の花は香り、寒さを遺す緑の渚に平らかに広がる。閨の高窓から見える月は輝き寂しい高閣を照らしし、すずむしがすがすがしく鳴いている。辺塞地から来た大鳥は夢に驚き情に絡んで両手で引っ張られて止められる。

宝飾で飾られたとばりが下がり、こがねに飾られた香炉があるが麝香は消えてそのままで冷たい、あの人を迎えるために着ていた薄絹の金の刺繍の着物にはチリが積もってうす汚くなっている。閨の小窓の手前にポツンと燭台があるものの、ただ涕が縦横に流れてしまう。

 


花間集
 


(訳注)

浣溪沙八首

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。



其二

(別れたのは北の辺地の塞に向かうということだったのに、女のもとには二度と帰らない。きれいな閨に飾られたもの使ったものを見るたびに涙があふれる。)

 


紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

忘れられない思いの紅い蓮の花は香り、寒さを遺す緑の渚に平らかに広がる。閨の高窓から見える月は輝き寂しい高閣を照らしし、すずむしがすがすがしく鳴いている。辺塞地から来た大鳥は夢に驚き情に絡んで両手で引っ張られて止められる。

・藕 【植】レンコン.《成 (レンコンはちぎっても糸がつながっている>)(男女が)別れたのになお関係を断ち切れ ずにいる.レンコンの澱粉.

・塞:辺塞。(北方の)国境付近。長城付近。「塞」は、本来は北方の夷狄の侵攻を防ぐ出城。ここでは、敵地に隣接しているところの意で、陳子華の赴く方を実際には指している。当時の南宋の北方の国境は長城よりも遙か南の淮河であって、黄河流域(この詞で「兩河」「京東」といわれているところ。「神州」「中原」はもっと広くを指すが、やはり重なっている、漢民族の故地)は、全て金国のものであった。 

・鴻 大型の雁の一種。ヒシクイ。ヌマタロウ。暖かくなると北方へ渡っていく冬鳥。

 


寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。

宝飾で飾られたとばりが下がり、こがねに飾られた香炉があるが麝香は消えてそのままで冷たい、あの人を迎えるために着ていた薄絹の金の刺繍の着物にはチリが積もってうす汚くなっている。閨の小窓の手前にポツンと燭台があるものの、ただ涕が縦横に流れてしまう。

鑪 たたら。足踏み式の鞴などを用いた製鉄法。別名 踏鞴。日本古来の代表的な製鉄方法。粘土でつくられた高さの低い角形の炉で,木炭を燃料として砂鉄を製錬する原始的なものであるが,日本刀の素材である玉鋼(たまはがね)はこの方法でつくられていた。ここでは香炉とする。
海棠花021

     
 韋荘(韋相莊) 浣溪沙 其一 
   浣渓沙 其二 (欲上鞦韆四體傭) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-265-5-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2872 
   浣渓沙 其三 (惆悵夢餘山月斜) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-266-5-#20  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2877 
   浣渓沙 其四 (緑樹藏鶯鴬正啼) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-267-5-#21  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2882 
   浣渓沙 其五 (夜夜相思更漏殘) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-268-5-#22  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2887 
 薛昭蘊(薛侍郎昭蘊) 浣溪紗八首 其一 
   浣溪紗八首 其二 
   浣溪紗八首 其三 
   浣溪紗八首 其四  
   浣溪紗八首 其五 
   浣溪紗八首 其六 
   浣溪紗八首 其七 
   浣溪紗八首 其八 
 張泌(張舍人泌) 浣渓沙 十首 其一 
   浣渓沙 十首 其二 
   浣渓沙 十首 其三 
   浣渓沙 十首 其四 
   浣渓沙 十首 其五 
   浣渓沙 十首 其六  
   浣渓沙 十首 其七 
   浣渓沙 十首 其八  
   浣渓沙 十首 其九  
   浣渓沙 十首 其十  
 毛文錫(毛司徒文錫) 浣紗溪一首 
 欧陽烱(歐陽舍人烱) 浣渓沙 三首 其一 
   浣渓沙 三首 其二 
   浣渓沙 三首 其三 
 (顧太尉 浣溪紗八首 
 孫光憲(孫少監光憲) 浣溪紗九首 
 閻選(閻處士選) 浣溪紗一首 
 毛熙震(毛秘書熙震) 浣溪紗七首 
 李絢(李秀才珣) 浣溪紗四首 
     
 

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春の景色は人の心を迷わせ、帰って来るのを待っているものを遙かさきにいる人を恨むことになるし、放蕩の男が家に帰ってこないことには耐えることしかないし、そんな春を優しい風に当たること、軽やかな露に濡れること、そんな潤った梨の花が色をはっきりとさせる。


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花間集

浣溪沙八首

其一

春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。



其二

紅藕香寒翠渚平,月籠虛閣夜蛩清,塞鴻驚夢兩牽情。

寶帳玉鑪,殘麝冷,羅衣金縷暗塵生,小孤燭淚縱橫。



其三

荷芰風輕簾幕香,繡衣鸂鶒泳迴塘,小屏閑掩舊瀟湘。

恨入空幃鸞影獨,淚凝雙臉渚蓮光,薄情年少每思量。



其四

惆悵經年別謝娘,月花院好風光,此時相望最情傷。

青鳥不來傳錦字,瑤何處鏁蘭房,忍教魂夢兩茫茫。



其五

庭菊飄黃玉露濃,冷莎隈砌隱鳴蛩,何期良夜得相逢。

背帳風搖紅滴,惹香暖夢繡衾重,覺來枕上怯晨鐘。



其六

雲澹風高葉亂飛,小庭寒雨綠苔微,深閨人靜掩屏幃。

粉黛暗愁金帶枕,鴛鴦空繞畫羅衣,那堪辜負不思歸。



其七

鴈響遙天玉漏清,小紗外月朧明,翠幃金鴨炷香平。

何處不歸音信斷,良宵空使夢魂驚,簟涼枕冷不勝情。



其八

露白蟾明又到秋,佳期幽會兩悠悠,夢牽情役幾時休。

記得泥人微斂黛,無言斜倚小書樓,暗思前事不勝愁。



杏の花0055

其一

(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)
春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

春の景色は人の心を迷わせ、帰って来るのを待っているものを遙かさきにいる人を恨むことになるし、放蕩の男が家に帰ってこないことには耐えることしかないし、そんな春を優しい風に当たること、軽やかな露に濡れること、そんな潤った梨の花が色をはっきりとさせる。
簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

簾の向うの庭には情愛の出来事があり、ツガイの燕が飛び上がり、ただ待つだけで檻の摩訶で暮らすだけで春に齎せる力など全くないので緑の男柳も斜めにしているだけで、寝牀横の小屏風の中で狂おしくなるのは夢の中だけでそんなじんせいも一生続いて行くしかないのだ。

春色 人を迷わせ正に【はる】かにするを恨み,蕩子家に還らざるを堪る可し,細風 輕露 梨花に著わる。

簾外 情有り 雙鷰 颺【あが】り,檻前 無力 綠楊 斜めなり,小屏 狂夢 天涯に極む。



『浣溪沙八首其一』 現代語訳と訳註

(本文)

浣溪沙八首其一

春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。



(下し文)

春色 人を迷わせ正に【はる】かにするを恨み,蕩子家に還らざるを堪る可し,細風 輕露 梨花に著わる。

簾外 情有り 雙鷰 颺【あが】り,檻前 無力 綠楊 斜めなり,小屏 狂夢 天涯に極む。



(現代語訳)

(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)

春の景色は人の心を迷わせ、帰って来るのを待っているものを遙かさきにいる人を恨むことになるし、放蕩の男が家に帰ってこないことには耐えることしかないし、そんな春を優しい風に当たること、軽やかな露に濡れること、そんな潤った梨の花が色をはっきりとさせる。

簾の向うの庭には情愛の出来事があり、ツガイの燕が飛び上がり、ただ待つだけで檻の摩訶で暮らすだけで春に齎せる力など全くないので緑の男柳も斜めにしているだけで、寝牀横の小屏風の中で狂おしくなるのは夢の中だけでそんなじんせいも一生続いて行くしかないのだ。



(訳注)

浣溪沙八首

唐の教坊の曲名。双調四十二字、前段二十一字三句三平韻、後段二十一字三句二平韻で、⑦⑦⑦/7⑦⑦.の詞形をとる。韋荘ほか全員で十名が同名の詩合計57首、花間集の11.4%載せている。谷間の砂浜で早春の風物詩で、染め上げた沙羅を水で晒した後、並べて乾かすことをいう。独り者の女性だけで行ったことで、春と沙羅と女性ということで艶歌としてうたったものである。


     
 韋荘(韋相莊) 浣溪沙 其一 
   浣渓沙 其二 (欲上鞦韆四體傭) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-265-5-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2872 
   浣渓沙 其三 (惆悵夢餘山月斜) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-266-5-#20  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2877 
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   浣渓沙 其五 (夜夜相思更漏殘) 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-268-5-#22  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2887 
 薛昭蘊(薛侍郎昭蘊) 浣溪紗八首 其一 
   浣溪紗八首 其二 
   浣溪紗八首 其三 
   浣溪紗八首 其四  
   浣溪紗八首 其五 
   浣溪紗八首 其六 
   浣溪紗八首 其七 
   浣溪紗八首 其八 
 張泌(張舍人泌) 浣渓沙 十首 其一 
   浣渓沙 十首 其二 
   浣渓沙 十首 其三 
   浣渓沙 十首 其四 
   浣渓沙 十首 其五 
   浣渓沙 十首 其六  
   浣渓沙 十首 其七 
   浣渓沙 十首 其八  
   浣渓沙 十首 其九  
   浣渓沙 十首 其十  
 毛文錫(毛司徒文錫) 浣紗溪一首 
 欧陽烱(歐陽舍人烱) 浣渓沙 三首 其一 
   浣渓沙 三首 其二 
   浣渓沙 三首 其三 
 (顧太尉 浣溪紗八首 
 孫光憲(孫少監光憲) 浣溪紗九首 
 閻選(閻處士選) 浣溪紗一首 
 毛熙震(毛秘書熙震) 浣溪紗七首 
 李絢(李秀才珣) 浣溪紗四首 
     


其一

(春が来ても放蕩な夫は帰ってこない、これからの人生はこんな生活を覚悟して生きていかないとおもいながら詠う。)


春色迷人恨正,可堪蕩子不還家,細風輕露著梨花。

春の景色は人の心を迷わせ、帰って来るのを待っているものを遙かさきにいる人を恨むことになるし、放蕩の男が家に帰ってこないことには耐えることしかないし、そんな春を優しい風に当たること、軽やかな露に濡れること、そんな潤った梨の花が色をはっきりとさせる。

・春色 男女の関係が春になって表向きにもわかるようになる。・庭であり、野であり春草の中筵で宴をする。

・恨正 夫()がどこに行っているかわからないことをいう。

・蕩子 放蕩の男(夫)一夫多妻制であったから罪悪感は全くない。

・細風 春を優しい風に当たること。こまやかのかみをゆらせること。

・輕露 軽やかな露に濡れ潤らせること。

・著梨花 梨花は女性をあらわす。


簾外有情雙鷰颺,檻前無力綠楊斜,小屏狂夢極天涯。

簾の向うの庭には情愛の出来事があり、ツガイの燕が飛び上がり、ただ待つだけで檻の摩訶で暮らすだけで春に齎せる力など全くないので緑の男柳も斜めにしているだけで、寝牀横の小屏風の中で狂おしくなるのは夢の中だけでそんなじんせいも一生続いて行くしかないのだ。

・簾外 簾越しに見える景色。

・有情 春は庭先でも情愛の出来事があるということ。

・雙鷰颺 ツガイの燕が飛び上る。

・檻前 ツガイの燕ということで、檻ということだが、この時代の女性は自分の意志でどこかに行くことは難しい。したがって、檻の住まいという表現をする。

・綠楊斜 柳の枝葉揺れるものであり、その様子で男を指すものであり、緑の男柳も斜めにしているだけで盛鯉が全くないという意。

・小屏 寝牀のまわりに屏風を回らすこと。

・狂夢 もっぱら夢の中だけでくるおしくなること。

・極天涯 そんなじんせいも一生続いて行くしかないのだというほどの意。


木蓮001



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顧夐《玉樓春四首其四》時は廻って又春になって、あの男がこないので思いは募り、愁いで眉にしわを寄せ、心はくもる。春に着るみどりの綾織物を整えるのもおっくうになる間に、夏に着る蜀紅錦の用意する季節になる。別離の時の話にしても、浮気心が過ぎることにしてもあの人と実際に、声を出して言争いをしてみたい。そう考えると涙が珠のようにあふれ出て頬をつたい痕を残す。そして涙の後、涙の痕を隠すためもう少し頬紅を加えて化粧をしなおす。

 

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13-18《玉樓春四首其四》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-471-13-(18)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3902

 


玉樓春四首

其一

(貴公子にもてあそばれた妾が近くの高楼に行っていて自分の所にはきてくれない夜の嘆きを詠う。)

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。

月が高くあがって高殿を照らし、春の夜は短く速く過ぎる、さーつと風は抜けてゆき、庭のみぎりの竹を揺らす。

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。

あの人がくれた鴛蔦模様の掛け布団の中、浅い眠りに、風の音におどろいて夢が覚めた時、途切れ途切れに聞こ得てくる笛と琴の聞き覚えのある調は何処の高殿からの楽の音でしょうか。

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。

それにしてもうらめしいことはあの貴公子はあちこちの女に手を出して帰ってこないことです、妾は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書くだけなのです。

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

寝つけぬままに、夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって囁き交わす。春も終わりころになると夜は短くなり、帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 

(玉樓春四首 其の一)

月 玉樓を照し 春 漏促し,颯颯として風 庭の砌の竹を搖す。

夢 鴛被に驚き 覺めて來たる時こそ,何處なるか 管絃 聲 斷續するを。

惆悵するは 少年 游冶に去るなり,枕上 兩蛾 細綠を攢【ひそ】む。

曉鶯 簾外に 花枝に語り,帳を背にして 猶お 紅の燭を殘す

 

其二

(あれほど女の体を求めてくれ、鸚鵡のように耳元で語り合ったのに、春を過ぎて、歳を重ねた女は、閨の部屋が檻の中で過ごす鸚鵡が籠でくらす様なもので鳴きぬれる日々を過ごすのを詠う。)

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。

柳の緑が繁り、高殿を水面に映して、春の日は暮れてゆく。春雨の日に、風がそよいで萌える春草を軽くなでてゆく。

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。

女のいる鮮やかな色の壁の座敷には鸚鵡のように彫刻で飾られた籠のような閨で話している。花鈿の化粧をして、牀の傍の屏風の内にいつまでもなお二人合体している。

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。

ところが今は、香が消え、鳳凰の刺繍のとばりの内は、寂しさが漂っている。誰も来ない高楼の檻の中だけで、何も、誰とも話ができない、あの人のことを思い、愁いの心さえも遠い日のことなのか。

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

それにしても、私の心を奪ったあの阮郎はどこにいったのか、これだけ思いつづけているのをほったらかしにし続けるのだろうか。もう長い間、泣かせ続けていて、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来はしないのだ。

(玉樓春四首其の二)

柳 玉樓を映し 春の日の晚,雨 細く 風 輕く 煙草 軟かなり。

畫堂 鸚鵡 雕籠に語り,金粉 小屏 猶お半ば掩う。

香 滅し 繡幃 人 寂寂たり,檻に倚り 言無く 愁思 遠くなる。

郎も恨み 何處にか 疎しく狂するを縱【ほいままに】し,長く含啼【がんてい】せしめて 眉 展びず。

 木蓮001


其三

(素敵な初秋に素敵な夜を過ごしたのはもう随分昔のこと、昔の日々を思い出しては涙を無出している女は、男の若い新しい女のもとにいるだろう男との思いを忘れることはない。)

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

月の光が庭に挿し、露にぬれた花弁をきらめかしていて、窓に女の華奢な影を映している。菊の香りが風に乗って届いてきて、二人で交わった後の少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

うすぎぬの布団も物憂いに広げられていて、顔にはぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もう随分そんなできごとはなくなってしまった。この女にはどんな計画もありはしないが、男はきっとどこかの若い色香の誰かに狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。

(其の三)

月皎 露華 影細く,風 菊香を粘繡の袂に送る。

博山 爐冷え 水に微かに沉み,惆悵して 金の閨 終日閉【とざ】。す

羅衾 懶展し 玉淚 垂れるを,菱花に羞對す 篸寶の髻を。

良宵 好事 枉げて休ま教【し】め,計ること無し 那んぞ 壻を耍【からか】うを他狂せんや



其四

(楽しかった日々が過ぎてしまうと短い期間でしかなかった。二人で過ごした思い出の品が残る部屋で過ごすのはつらいことだと詠う。)

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

春になって、見初められたのは、ツバメが水面をさあーと払うようなものであり、そしてツガイの燕のようにかわいがられ、飛び立っても、こちらにかえって来て、そして向うへ去ってゆくというくらしをする、あの男は器楽曲を閨で奏でるのを聞き、小さい屏風の六扇揃っている中で横になっている。それが燕が去るように秋にはこの部屋には来なくなる。

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

時は廻って又春になって、あの男がこないので思いは募り、愁いで眉にしわを寄せ、心はくもる。春に着るみどりの綾織物を整えるのもおっくうになる間に、夏に着る蜀紅錦の用意する季節になる。

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。

別離の時の話にしても、浮気心が過ぎることにしてもあの人と実際に、声を出して言争いをしてみたい。そう考えると涙が珠のようにあふれ出て頬をつたい痕を残す。そして涙の後、涙の痕を隠すためもう少し頬紅を加えて化粧をしなおす。

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

重しのようにその場に長く居続け、朝早くから、ただ一人夕暮れまで立ち尽くしている。昔は夜が来るのを楽しみにしたものだが、今は却って、良い宵が来るとしきりにその頃の夢を見てしまい、寝付くことが出来ないので本当に怖くなる。

(玉樓春四首其の四)

水を拂い雙飛し來りて鷰去り,曲檻 小屏 山 六扇あり。

春愁 思うに凝【わだかま】り 眉心を結び,綠綺 紅錦 薦するを懶調【らんちょう】す。

別るを話し 情多くして 聲 戰わんと欲し,玉筋 紅粉の面に痕留す。

鎮のごとく長く 獨り黃昏に到るを立つれば,卻て 良宵 頻りに夢見むことを怕る。

紫燕00
 


 


『玉樓春四首其四』 現代語訳と訳註

(本文)

其四

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

 


(下し文)

(玉樓春四首其の四)

水を拂い雙飛し來りて鷰去り,曲檻 小屏 山 六扇あり。

春愁 思うに凝【わだかま】り 眉心を結び,綠綺 紅錦 薦するを懶調【らんちょう】す。

別るを話し 情多くして 聲 戰わんと欲し,玉筋 紅粉の面に痕留す。

鎮のごとく長く 獨り黃昏に到るを立つれば,卻て 良宵 頻りに夢見むことを怕る。

 


(現代語訳)

(楽しかった日々が過ぎてしまうと短い期間でしかなかった。二人で過ごした思い出の品が残る部屋で過ごすのはつらいことだと詠う。)

春になって、見初められたのは、ツバメが水面をさあーと払うようなものであり、そしてツガイの燕のようにかわいがられ、飛び立っても、こちらにかえって来て、そして向うへ去ってゆくというくらしをする、あの男は器楽曲を閨で奏でるのを聞き、小さい屏風の六扇揃っている中で横になっている。それが燕が去るように秋にはこの部屋には来なくなる。

時は廻って又春になって、あの男がこないので思いは募り、愁いで眉にしわを寄せ、心はくもる。春に着るみどりの綾織物を整えるのもおっくうになる間に、夏に着る蜀紅錦の用意する季節になる。

別離の時の話にしても、浮気心が過ぎることにしてもあの人と実際に、声を出して言争いをしてみたい。そう考えると涙が珠のようにあふれ出て頬をつたい痕を残す。そして涙の後、涙の痕を隠すためもう少し頬紅を加えて化粧をしなおす。

重しのようにその場に長く居続け、朝早くから、ただ一人夕暮れまで立ち尽くしている。昔は夜が来るのを楽しみにしたものだが、今は却って、良い宵が来るとしきりにその頃の夢を見てしまい、寝付くことが出来ないので本当に怖くなる。

杏の花0055
 


(訳注)

玉樓春四首

『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

花間集『玉樓春』七首

牛嶠(牛給事嶠)

玉樓春一首

顧夐(顧太尉

玉樓春四首

魏承班(魏太尉承班)

玉樓春二首

 


其四

(楽しかった日々が過ぎてしまうと短い期間でしかなかった。二人で過ごした思い出の品が残る部屋で過ごすのはつらいことだと詠う。)

 


拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

春になって、見初められたのは、ツバメが水面をさあーと払うようなものであり、そしてツガイの燕のようにかわいがられ、飛び立っても、こちらにかえって来て、そして向うへ去ってゆくというくらしをする、あの男は器楽曲を閨で奏でるのを聞き、小さい屏風の六扇揃っている中で横になっている。それが燕が去るように秋にはこの部屋には来なくなる。

・曲檻 器楽曲を閨で奏でること。

・六扇 矩形の木枠の骨格に用紙または用布を貼ったもので、この細長いパネルを一扇といい、向かって右から第一扇、第二扇と数える。一隻六扇(六曲)が一般的で、各扇を革紐などでつなぎ、一扇ごとに縁をつけていた。

 


春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

時は廻って又春になって、あの男がこないので思いは募り、愁いで眉にしわを寄せ、心はくもる。春に着るみどりの綾織物を整えるのもおっくうになる間に、夏に着る蜀紅錦の用意する季節になる。

・綺 綾の古名で,単色の紋織物をさす。中国では古く戦国時代にすでに〈綺〉の名称があり,《戦国策》鮑彪の注には〈綺は文様のある繒(かとり,上質の平絹)〉とある。また《漢書》地理志の顔師古の注に〈綺は今日いう細かい綾〉とあり,元の《六書故》に,綺は彩糸で文様を織りだした錦に対し,単色で文様をあらわした織物であることが記されている。現存する作例,例えば馬王堆1号漢墓その他の出土例から古代の綺の特色を見ると,ほとんどが平地の経の浮紋織,あるいは平地の経綾の紋織になっている。

四川地方における絹織物

・薦 マコモ植物名。 (1)マコモやわらで織った筵(むしろ) (2)マコモの古名。 「三島江の入江の―をかりにこそ/万葉 2766 (3)「薦被(こもかぶ)(2)」の略。

 


話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。

別離の時の話にしても、浮気心が過ぎることにしてもあの人と実際に、声を出して言争いをしてみたい。そう考えると涙が珠のようにあふれ出て頬をつたい痕を残す。そして涙の後、涙の痕を隠すためもう少し頬紅を加えて化粧をしなおす。

 


鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

重しのようにその場に長く居続け、朝早くから、ただ一人夕暮れまで立ち尽くしている。昔は夜が来るのを楽しみにしたものだが、今は却って、良い宵が来るとしきりにその頃の夢を見てしまい、寝付くことが出来ないので本当に怖くなる。

・鎮 ① 上に置いて押さえる物。重し。 〘仏〙 古代に法華寺などのいくつかの寺において,三綱の上にあって一寺を統轄する僧職の名称。
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顧夐《玉樓春四首 其三》 あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もう随分そんなできごとはなくなってしまった。この女にはどんな計画もありはしないが、男はきっとどこかの若い色香の誰かに狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。

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13-17《玉樓春四首 其三》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-470-13-(17)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3897




玉樓春四首

其一

(貴公子にもてあそばれた妾が近くの高楼に行っていて自分の所にはきてくれない夜の嘆きを詠う。)

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。

月が高くあがって高殿を照らし、春の夜は短く速く過ぎる、さーつと風は抜けてゆき、庭のみぎりの竹を揺らす。

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。

あの人がくれた鴛蔦模様の掛け布団の中、浅い眠りに、風の音におどろいて夢が覚めた時、途切れ途切れに聞こ得てくる笛と琴の聞き覚えのある調は何処の高殿からの楽の音でしょうか。

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。

それにしてもうらめしいことはあの貴公子はあちこちの女に手を出して帰ってこないことです、妾は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書くだけなのです。

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

寝つけぬままに、夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって囁き交わす。春も終わりころになると夜は短くなり、帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 

(玉樓春四首 其の一)

月 玉樓を照し 春 漏促し,颯颯として風 庭の砌の竹を搖す。

夢 鴛被に驚き 覺めて來たる時こそ,何處なるか 管絃 聲 斷續するを。

惆悵するは 少年 游冶に去るなり,枕上 兩蛾 細綠を攢【ひそ】む。

曉鶯 簾外に 花枝に語り,帳を背にして 猶お 紅の燭を殘す

 

其二

(あれほど女の体を求めてくれ、鸚鵡のように耳元で語り合ったのに、春を過ぎて、歳を重ねた女は、閨の部屋が檻の中で過ごす鸚鵡が籠でくらす様なもので鳴きぬれる日々を過ごすのを詠う。)

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。

柳の緑が繁り、高殿を水面に映して、春の日は暮れてゆく。春雨の日に、風がそよいで萌える春草を軽くなでてゆく。

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。

女のいる鮮やかな色の壁の座敷には鸚鵡のように彫刻で飾られた籠のような閨で話している。花鈿の化粧をして、牀の傍の屏風の内にいつまでもなお二人合体している。

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。

ところが今は、香が消え、鳳凰の刺繍のとばりの内は、寂しさが漂っている。誰も来ない高楼の檻の中だけで、何も、誰とも話ができない、あの人のことを思い、愁いの心さえも遠い日のことなのか。

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

それにしても、私の心を奪ったあの阮郎はどこにいったのか、これだけ思いつづけているのをほったらかしにし続けるのだろうか。もう長い間、泣かせ続けていて、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来はしないのだ。

(玉樓春四首其の二)

柳 玉樓を映し 春の日の晚,雨 細く 風 輕く 煙草 軟かなり。

畫堂 鸚鵡 雕籠に語り,金粉 小屏 猶お半ば掩う。

香 滅し 繡幃 人 寂寂たり,檻に倚り 言無く 愁思 遠くなる。

郎も恨み 何處にか 疎しく狂するを縱【ほいままに】し,長く含啼【がんてい】せしめて 眉 展びず。

 木蓮001


其三

(素敵な初秋に素敵な夜を過ごしたのはもう随分昔のこと、昔の日々を思い出しては涙を無出している女は、男の若い新しい女のもとにいるだろう男との思いを忘れることはない。)

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

月の光が庭に挿し、露にぬれた花弁をきらめかしていて、窓に女の華奢な影を映している。菊の香りが風に乗って届いてきて、二人で交わった後の少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

うすぎぬの布団も物憂いに広げられていて、顔にはぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もう随分そんなできごとはなくなってしまった。この女にはどんな計画もありはしないが、男はきっとどこかの若い色香の誰かに狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。

(其の三)

月皎 露華 影細く,風 菊香を粘繡の袂に送る。

博山 爐冷え 水に微かに沉み,惆悵して 金の閨 終日閉【とざ】。す

羅衾 懶展し 玉淚 垂れるを,菱花に羞對す 篸寶の髻を。

良宵 好事 枉げて休ま教【し】め,計ること無し 那んぞ 壻を耍【からか】うを他狂せんや

其四

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。


『玉樓春四首其三』 現代語訳と訳註

(本文)

玉樓春四首其三

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

(下し文)

(玉樓春四首其の三)

月皎 露華 影細く,風 菊香を粘繡の袂に送る。

博山 爐冷え 水に微かに沉み,惆悵して 金の閨 終日閉【とざ】。す

羅衾 懶展し 玉淚 垂れるを,菱花に羞對す 篸寶の髻を。

良宵 好事 枉げて休ま教【し】め,計ること無し 那んぞ 壻を耍【からか】うを他狂せんや。


(現代語訳)

(素敵な初秋に素敵な夜を過ごしたのはもう随分昔のこと、昔の日々を思い出しては涙を無出している女は、男の若い新しい女のもとにいるだろう男との思いを忘れることはない。)

月の光が庭に挿し、露にぬれた花弁をきらめかしていて、窓に女の華奢な影を映している。菊の香りが風に乗って届いてきて、二人で交わった後の少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

ところが今は、神仙三山の香炉には冷たい水が張られていて、水没しかけている。悔しい思いは黄金で飾られた閨の扉が一日中閉じられたままなのだ。

うすぎぬの布団も物憂いに広げられていて、顔にはぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。

あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もう随分そんなできごとはなくなってしまった。この女にはどんな計画もありはしないが、男はきっとどこかの若い色香の誰かに狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。


(訳注)

玉樓春四首

『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

花間集『玉樓春』七首

牛嶠(牛給事嶠)

玉樓春一首

顧夐(顧太尉

玉樓春四首

魏承班(魏太尉承班)

玉樓春二首


其三

(素敵な初秋に素敵な夜を過ごしたのはもう随分昔のこと、昔の日々を思い出しては涙を無出している女は、男の若い新しい女のもとにいるだろう男との思いを忘れることはない。)


月皎露華
影細,風送菊香粘繡袂。

月の光が庭に挿し、露にぬれた花弁をきらめかしていて、窓に女の華奢な影を映している。菊の香りが風に乗って届いてきて、二人で交わった後の少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

・皎 月の光が白く見えるさま。また 、白くて清らかなさま。

 

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。
ところが今は、神仙三山の香炉には冷たい水が張られていて、水没しかけている。悔しい思いは黄金で飾られた閨の扉が一日中閉じられたままなのだ。

・博山炉  中国の香炉の一種で,豆(とう)形の火皿に先端のとがった山形の蓋をもつ。承盤をともなうものも多く,これは海中に浮かぶ神山にたとえたとみられ,神仙道との関係がうかがわれる。戦国末期にあらわれ,漢代に盛行し,青銅製品には金象嵌をほどこした華麗なものがある。江南では東晋,南朝代に青磁製のものがみられる。南北朝代には仏教徒も用い,仏像の台座正面や供養者の持物にあらわされた。隋・唐代には山形の蓋が蓮華をかたどった緑釉陶もつくられた。


懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

うすぎぬの布団も物憂いに広げられていて、顔にはぽろぽろと涙を落している。菱花鏡に、竹細工の宝物の簪を髷の髻に挿してくれた日のこと、恥らったあの日を思いだしている。

・篸 本体部分が竹で作られている簪。

・菱花【りょうか】1 ヒシの花。2 《裏面に多くヒシの花を鋳るところから》 金属製の鏡。ここでは菱花鏡をいう。


良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

あんな素晴らしい夜だったし、あんなに素敵なことをしてくれたのに、もう随分そんなできごとはなくなってしまった。この女にはどんな計画もありはしないが、男はきっとどこかの若い色香の誰かに狂ってしまい、手玉に取られていることだろう。

 

耍壻 婿を手玉に取るというほどの意。耍【し】からかう。もてあそぶ。(1) 操る(2) 発揮する,弄する(3) 《方》遊ぶ (1) ぺらぺらしゃべる.(2) 口先だけうまいことを言う.【婿・壻・聟】むこ. . (親からみて)娘の夫。 . 娘の夫として家に迎える男。 . 結婚する相手の男。は なむこ。

春爛漫の美女007

杏の花01



ところが今は、神仙三山の香炉には冷たい水が張られていて、水没しかけている。悔しい思いは黄金で飾られた閨の扉が一日中閉じられたままなのだ。


月の光が庭に挿し、露にぬれた花弁をきらめかしていて、窓に女の華奢な影を映している。菊の香りが風に乗って届いてきて、二人で交わった後の少し汗ばんだ刺繍の着物の袂に入り込んでくる。

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顧夐《玉樓春四首其二》今は、香が消え、鳳凰の刺繍の幃の内は寂しさが漂う。誰も来ない高楼の檻の中だけで、誰とも話ができない、あの人のことを思い、愁いの心さえも遠い日のことなのか。それにしても、私の心を奪ったあの阮郎はどこにいったのか



2014年3月14日の紀頌之5つのブログ
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玉樓春四首

其一

(貴公子にもてあそばれた妾が近くの高楼に行っていて自分の所にはきてくれない夜の嘆きを詠う。)

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。

月が高くあがって高殿を照らし、春の夜は短く速く過ぎる、さーつと風は抜けてゆき、庭のみぎりの竹を揺らす。

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。

あの人がくれた鴛蔦模様の掛け布団の中、浅い眠りに、風の音におどろいて夢が覚めた時、途切れ途切れに聞こ得てくる笛と琴の聞き覚えのある調は何処の高殿からの楽の音でしょうか。

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。

それにしてもうらめしいことはあの貴公子はあちこちの女に手を出して帰ってこないことです、妾は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書くだけなのです。

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

寝つけぬままに、夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって囁き交わす。春も終わりころになると夜は短くなり、帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 

(玉樓春四首 其の一)

月 玉樓を照し 春 漏促し,颯颯として風 庭の砌の竹を搖す。

夢 鴛被に驚き 覺めて來たる時こそ,何處なるか 管絃 聲 斷續するを。

惆悵するは 少年 游冶に去るなり,枕上 兩蛾 細綠を攢【ひそ】む。

曉鶯 簾外に 花枝に語り,帳を背にして 猶お 紅の燭を殘す

 

其二

(あれほど女の体を求めてくれ、鸚鵡のように耳元で語り合ったのに、春を過ぎて、歳を重ねた女は、閨の部屋が檻の中で過ごす鸚鵡が籠でくらす様なもので鳴きぬれる日々を過ごすのを詠う。)

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。

柳の緑が繁り、高殿を水面に映して、春の日は暮れてゆく。春雨の日に、風がそよいで萌える春草を軽くなでてゆく。

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。

女のいる鮮やかな色の壁の座敷には鸚鵡のように彫刻で飾られた籠のような閨で話している。花鈿の化粧をして、牀の傍の屏風の内にいつまでもなお二人合体している。

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。

ところが今は、香が消え、鳳凰の刺繍のとばりの内は、寂しさが漂っている。誰も来ない高楼の檻の中だけで、何も、誰とも話ができない、あの人のことを思い、愁いの心さえも遠い日のことなのか。

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

それにしても、私の心を奪ったあの阮郎はどこにいったのか、これだけ思いつづけているのをほったらかしにし続けるのだろうか。もう長い間、泣かせ続けていて、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来はしないのだ。

(玉樓春四首其の二)

柳 玉樓を映し 春の日の晚,雨 細く 風 輕く 煙草 軟かなり。

畫堂 鸚鵡 雕籠に語り,金粉 小屏 猶お半ば掩う。

香 滅し 繡幃 人 寂寂たり,檻に倚り 言無く 愁思 遠くなる。

郎も恨み 何處にか 疎しく狂するを縱【ほいままに】し,長く含啼【がんてい】せしめて 眉 展びず。

 

其三

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

 

其四

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

海棠花021
 

 

『玉樓春四首其一』 現代語訳と訳註

(本文)

玉樓春四首 其二

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

 

(下し文)

(玉樓春四首其の二)

柳 玉樓を映し 春の日の晚,雨 細く 風 輕く 煙草 軟かなり。

畫堂 鸚鵡 雕籠に語り,金粉 小屏 猶お半ば掩う。

香 滅し 繡幃 人 寂寂たり,檻に倚り 言無く 愁思 遠くなる。

郎も恨み 何處にか 疎しく狂するを縱【ほいままに】し,長く含啼【がんてい】せしめて 眉 展びず。

 

(現代語訳)

(あれほど女の体を求めてくれ、鸚鵡のように耳元で語り合ったのに、春を過ぎて、歳を重ねた女は、閨の部屋が檻の中で過ごす鸚鵡が籠でくらす様なもので鳴きぬれる日々を過ごすのを詠う。)

柳の緑が繁り、高殿を水面に映して、春の日は暮れてゆく。春雨の日に、風がそよいで萌える春草を軽くなでてゆく。

女のいる鮮やかな色の壁の座敷には鸚鵡のように彫刻で飾られた籠のような閨で話している。花鈿の化粧をして、牀の傍の屏風の内にいつまでもなお二人合体している。

ところが今は、香が消え、鳳凰の刺繍のとばりの内は、寂しさが漂っている。誰も来ない高楼の檻の中だけで、何も、誰とも話ができない、あの人のことを思い、愁いの心さえも遠い日のことなのか。

それにしても、私の心を奪ったあの阮郎はどこにいったのか、これだけ思いつづけているのをほったらかしにし続けるのだろうか。もう長い間、泣かせ続けていて、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来はしないのだ。

錦雞鳥00
 

(訳注)

玉樓春四首

『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

花間集『玉樓春』七首

牛嶠(牛給事嶠)

玉樓春一首

顧夐(顧太尉

玉樓春四首

魏承班(魏太尉承班)

玉樓春二首

 

其二

(あれほど女の体を求めてくれ、鸚鵡のように耳元で語り合ったのに、春を過ぎて、歳を重ねた女は、閨の部屋が檻の中で過ごす鸚鵡が籠でくらす様なもので鳴きぬれる日々を過ごすのを詠う。)

 

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。

柳の緑が繁り、高殿を水面に映して、春の日は暮れてゆく。春雨の日に、風がそよいで萌える春草を軽くなでてゆく。

○柳・春・雨・細・風・輕・煙・草・軟 性行為を連想させる語である。柳は男性、雨は女性、柳が揺れ、草が揺れると、仲良かったころの男女を表現するもの。

 

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。

女のいる鮮やかな色の壁の座敷には鸚鵡のように彫刻で飾られた籠のような閨で話している。花鈿の化粧をして、牀の傍の屏風の内にいつまでもなお二人合体している。

○金粉小屏猶半掩 金の白粉は花鈿に使用されたもので、閨の二人の行為を連想させる語である。 花鈿: 仏粧は唐代に入ってからさらに中国の特徴的な化粧として完成した。〈的〉は紅で眉間にさまざまな紋様を描く〈花鈿(かでん)・花子(かし)〉に発達し,また唇の両側に黒点や緑点を描く〈靨鈿(ようでん)・粧靨(しようよう)〉がうまれた。さらに女子俑(よう)に見られるように両ほおに紅で華やかな草花模様を描くようになった。半掩:閨の二人の行為をいい、顧夐『甘州子五首其四』「露桃花裏小樓深,持玉盞,聽瑤琴。醉歸青瑣入鴛衾,月色照衣襟。山枕上,翠鈿鎮眉心。」の「鎮眉心」という表現と同様の意味になる。 鎮眉心:上から押さえる。男の眉と女の眉を重ね、心を重ね合わすこと。

 

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。

ところが今は、香が消え、鳳凰の刺繍のとばりの内は、寂しさが漂っている。誰も来ない高楼の檻の中だけで、何も、誰とも話ができない、あの人のことを思い、愁いの心さえも遠い日のことなのか。

倚檻 この時代の女性は自分の意志で何処かに行くことはできない。歳を重ねるとその閨だけの生活になってしまう。この二句は、女の寂しい様子をいうものである。

 

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

それにしても、私の心を奪ったあの阮郎はどこにいったのか、これだけ思いつづけているのをほったらかしにし続けるのだろうか。もう長い間、泣かせ続けていて、涙にぬれた顔には眉をかくことも出来はしないのだ。

○恨郎/阮郎 別れ去って久しく帰らぬ愛しい男。しかし、もはや、怨みにしか思えない男。後漢の劉展、阮肇は天台山に薬草を採りに入り、道に迷って仙女に出合い、しばらくともに暮らした。しかし家のことが思い起こされ、帰ってみると、既に数世が過ぎ、見知った人は誰もいなかった。そこで再び山に尋ね入ったが、仙女を探し当てられなかったと言う。以来、阮郎、劉部は、別れ去る男や別れ去って久しく帰らぬ愛しい男を指すようになった。

白芷00
 

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顧夐《玉樓春四首其一》それにしてもうらめしいことはあの貴公子はあちこちの女に手を出して帰ってこないことです、妾は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書くだけなのです。寝つけぬままに、夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって囁き交わす。春も終わりころになると夜は短くなり、帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 


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13-15《玉樓春四首其一》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-468-13-(15)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3887

曉鶯001
 

 

玉樓春四首

其一

(貴公子にもてあそばれた妾が近くの高楼に行っていて自分の所にはきてくれない夜の嘆きを詠う。)

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。

月が高くあがって高殿を照らし、春の夜は短く速く過ぎる、さーつと風は抜けてゆき、庭のみぎりの竹を揺らす。

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。

あの人がくれた鴛蔦模様の掛け布団の中、浅い眠りに、風の音におどろいて夢が覚めた時、途切れ途切れに聞こ得てくる笛と琴の聞き覚えのある調は何処の高殿からの楽の音でしょうか。

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。

それにしてもうらめしいことはあの貴公子はあちこちの女に手を出して帰ってこないことです、妾は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書くだけなのです。

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

寝つけぬままに、夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって囁き交わす。春も終わりころになると夜は短くなり、帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 

(玉樓春四首 其の一)

月 玉樓を照し 春 漏促し,颯颯として風 庭の砌の竹を搖す。

夢 鴛被に驚き 覺めて來たる時こそ,何處なるか 管絃 聲 斷續するを。

惆悵するは 少年 游冶に去るなり,枕上 兩蛾 細綠を攢【ひそ】む。

曉鶯 簾外に 花枝に語り,帳を背にして 猶お 紅の燭を殘す

 

其二

柳映玉樓春日晚,雨細風輕煙草軟。

畫堂鸚鵡語雕籠,金粉小屏猶半掩。

香滅繡幃人寂寂,倚檻無言愁思遠。

恨郎何處縱疎狂,長使含啼眉不展。

 

其三

月皎露華影細,風送菊香粘繡袂。

博山爐冷水沉微,惆悵金閨終日閉。

懶展羅衾垂玉淚,羞對菱花篸寶髻。

良宵好事枉教休,無計那他狂耍壻。

 

其四

拂水雙飛來去鷰,曲檻小屏山六扇。

春愁凝思結眉心,綠綺懶調紅錦薦。

話別情多聲欲戰,玉筋痕留紅粉面。

鎮長獨立到黃昏,卻怕良宵頻夢見。

tsuki04
 

 

『玉樓春四首其一』 現代語訳と訳註

(本文) 玉樓春四首

其一

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

 

(下し文)

(玉樓春四首 其の一)

月 玉樓を照し 春 漏促し,颯颯として風 庭の砌の竹を搖す。

夢 鴛被に驚き 覺めて來たる時こそ,何處なるか 管絃 聲 斷續するを。

惆悵するは 少年 游冶に去るなり,枕上 兩蛾 細綠を攢【ひそ】む。

曉鶯 簾外に 花枝に語り,帳を背にして 猶お 紅の燭を殘す

 

 (現代語訳)

(貴公子にもてあそばれた妾が近くの高楼に行っていて自分の所にはきてくれない夜の嘆きを詠う。)

月が高くあがって高殿を照らし、春の夜は短く速く過ぎる、さーつと風は抜けてゆき、庭のみぎりの竹を揺らす。

あの人がくれた鴛蔦模様の掛け布団の中、浅い眠りに、風の音におどろいて夢が覚めた時、途切れ途切れに聞こ得てくる笛と琴の聞き覚えのある調は何処の高殿からの楽の音でしょうか。

それにしてもうらめしいことはあの貴公子はあちこちの女に手を出して帰ってこないことです、妾は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書くだけなのです。

寝つけぬままに、夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって囁き交わす。春も終わりころになると夜は短くなり、帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 

野鴨0121
 

(訳注)

玉樓春四首

『花間集』には七首所収。顧夏の作は四首収められている。双調五十六字、前段二十八字四句三仄韻、後段二十八字四句二仄韻で、❼❼7❼/77❼の詞形をとる。

花間集『玉樓春』七首

牛嶠(牛給事嶠)

玉樓春一首

顧夐(顧太尉

玉樓春四首

魏承班(魏太尉承班)

玉樓春二首

 

其一

(貴公子にもてあそばれた妾が近くの高楼に行っていて自分の所にはきてくれない夜の嘆きを詠う。)

 

月照玉樓春漏促,颯颯風搖庭砌竹。

月が高くあがって高殿を照らし、春の夜は短く速く過ぎる、さーつと風は抜けてゆき、庭のみぎりの竹を揺らす。

春漏促 春の夜がふけてゆく。漏は水時計。ここでは時間を表す。

颯颯 さーつと風が通り抜ける音。この二句は眠れぬままに過ごす様子をいう。

 

夢驚鴛被覺來時,何處管絃聲斷續。

あの人がくれた鴛蔦模様の掛け布団の中、浅い眠りに、風の音におどろいて夢が覚めた時、途切れ途切れに聞こ得てくる笛と琴の聞き覚えのある調は何処の高殿からの楽の音でしょうか。

鴛被 オシドリ模様の掛け布団。

 

惆悵少年游冶去,枕上兩蛾攢細綠。

それにしてもうらめしいことはあの貴公子はあちこちの女に手を出して帰ってこないことです、妾は枕辺にただひとり、二つなのは細き翠の蛾の眉を書くだけなのです。

惆悵:うらめしい。うらみがましい。

『淸平樂』

野花芳草,  寂寞關山道。

柳吐金絲鶯語早,惆悵香閨暗老。

羅帶悔結同心, 獨凭朱欄思深。

夢覺半床斜月, 小窗風觸鳴琴。

淸平樂 () 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-261-5-#15  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2687


『荷葉杯』

記得那年花下。 深夜。

初識謝娘時。

水堂西面畫簾垂。 攜手暗相期。

惆悵曉鶯殘月。 相別。

從此隔音塵。

如今倶是異鄕人。 相見更無因。

荷葉杯 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-258-5-#12  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2672


『應天長 之二』韋莊

別来半歳青書絶、一寸離腸千萬結。

難相見。易相別、又是玉楼花似雪。

暗相思、無虚説、惆悵夜来煙月。

想得此時情切、 涙沾紅袖

小樓高閣謝娘家。

暗想玉容何所似、一枝春雪凍梅花、

應天長 二 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-257-5-#11  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2667


『歸國遙』 韋荘

春欲暮、 滿地落花紅帶雨。

惆悵玉籠鸚鵡、單棲無伴侶。

南望去程何許、問花花不語。

早晩得同歸去、恨無雙翠羽。

歸國遙 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-252-5-#6  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2642

韋荘『菩薩蠻 一』

紅樓別夜堪惆悵。 香燈半捲流蘇帳。

殘月出門時。美人和涙辭。

琵琶金翠羽。絃上黄鶯語。

勸我早歸家。綠窗人似花。

菩薩蠻 一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩花間集Gs-247-5-#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2617

少年:若者。年若い者。唐詩で「少年」といえば、王維 少年行
新豐美酒斗十千,咸陽遊侠多少年。
相逢意氣爲君飮,繋馬高樓垂柳邊。
李白 17少年行
少年行      
五陵年少金市東、銀鞍白馬度春風。
落花踏尽遊何処、笑入胡姫酒肆中。
杜甫 少年行

馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。
不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。
 
王昌齢『少年行』
走馬遠相尋,西樓下夕陰。結交期一劍,留意贈千金。高閣歌聲遠,重門柳色深。夜闌須盡飲,莫負百年心。
いなせな若者や壮士を詠う。

『少年行』 

馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。

不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。

少年行 杜甫 蜀中転々 杜甫 <501  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2695 杜甫詩1000-501-733/1500

 

両蛾撰細線 細い翠の眉を肇める。両蛾は蛾の触角に似せて措いた二本の眉。美しい曲線を描いた女性の眉を言う。両の字は眉が左右二本であることから付けられている。贋は集める。ここでは悲しみに眉ねを寄せる、肇めるの意。細線は眉が細く緑色をしていること。

 

曉鶯簾外語花枝,背帳猶殘紅燭。

寝つけぬままに、夜明けの鶯が、簾の外で花の枝にとまって囁き交わす。春も終わりころになると夜は短くなり、帳を背にして、二人で夜を過ごすための紅蝋燭の火はなお燃えさかる。 

○帳 蝋燭の明かりを反射させて牀全体を明るくする。夜を迎えるマナーとして、蝋燭が秋だと夜明け前に消えてしまうが、春の夜は日ごとに短くなる。一人待つ女のようすをあらわす語である。紅燭は二人で夜を過ごすためのものであること。
海棠花05
 

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顧夐《甘州子五首其五》 女の紅いたたらのような火照った体は夜も更けてくると酔いはかなり回る、それに合わせて笙の笛は「甘州子」の調も佳境になる。そこでは拍子木と鼓も敲かれていて、月に照らされて肌は小金のように輝くようにうつくしい。閨の牀の傍におかれた小さな屏風には古代の絵が描かれていて、窓の外に低く平ら化に岸辺が広がる。靄にかすむ月は真上にあり静かな庭を満面に照らしている。

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甘州子五首 其一

(役所が引けて、西域地方から来た、お香の香りの女の閨に招かれ、秋の夜長を二人で過ごす。)

一爐龍麝錦帷旁,屏掩映,燭熒煌。

錦の帳の傍ら香炉より龍涎香と麝香の二つの香が一筋になって立ち上り、屏風に照り映えて浮びあがり、御招きした閨に灯火きらめく。

禁樓刁斗喜初長,羅薦繡鴛鴦。

宮中で時刻を知らせるためにならせる鈴音が、今、初更の時を告げる。夜はまだこれからで長いから、嬉しくおもう。ベッドのうえには薄絹の鴛駕の縫い取り模様の敷物の上にまねかれる、

山枕上,私語口脂香。

女は横になり、ふたり枕をならべる、耳元にささやく時に口紅の香がする。

(甘州子五首 其の一)

一爐の龍麝【りょうじゃ】錦帷【きんい】の旁ら,屏 掩て映し,燭 熒煌【けいこう】たり。

禁樓の刁斗【ちょうと】 初めて長きを喜び,羅薦【らせん】繡りの鴛鴦あり。

山 枕の上に,私語 口脂の香。

 

其二

(出会うきっかけも、逢瀬をどんなに素晴らしく過ごしても心配で仕方なかったのが、現実になり、一年に一度の河を渡ってくることもなくなってしまった女を詠う。)

每逢清夜與良晨,多悵望,足傷神。

お逢いするときは必ず清々しい夜でした、それに、素晴らしい夜明けを迎えたものです。でもそんな素晴らしい時間を過ごせばすごすごとに将来のことが心配で仕方がない気持ちで遙か先を眺めたり、立ち直れないほど深く心を傷めたりしたのです。

雲迷水隔意中人,寂寞繡羅茵。

男の浮気心で、よその女にうつつをぬかし始めると天の川の水は隔てられてお慕いする人は河を渡ってこないことになるのです。閨の鳳凰の刺繍の敷物の牀の上は誰もいなくて心が満たされず 、ものさびしい限りです。

山枕上,幾點淚痕新。

いつものように牀に横になるのですが、はらはらと落ちた涙の模様ができていて、今宵はそこにまた新しい模様が加わるのです。

(甘州子五首 其の二)

逢う每に 清夜と良晨【りょうしん】となり,悵望すること多く,神を傷ましむに足りたり。

雲 迷えば 水 隔つもの 意中の人も,寂寞【せきばく】たり 繡の羅茵【らいん】には。

山 枕の上,幾ばくの點【てん】淚痕【るいこん】新たにせん。

 

其三

(仙郷のような女の里で劉郎・阮郎として過ごした様子を詠う。)

曾如劉阮訪仙蹤,深洞客,此時逢。

男はかつて劉郎とか、阮郎とよばれ、仙界の里を訪れたこともあったのです。洞穴の奥深い所に案内され、この時こそ最高と思って過ごしたものです。

綺筵散後繡衾同,款曲見韶容。

綵絹の縁取りの筵の敷物の上で宴をして終わった後には鳳凰の縫い取りのある布団の中に並んではいった。打ち解けた甘州子の楽曲が流れる中、奇麗な顔立ちを見続けたのです。

山枕上,長是怯晨鐘。

女は横になり、ふたり枕をならべる、夜長のこんな時間を過ごしていると朝を告げる鐘の音が聞こえて來るのに怯えるようになるのです。

(甘州子五首 其の三)

曾て劉阮の如く仙を訪ねた蹤あり,洞を深くし客あり,此の時逢う。

綺筵 散後 繡衾 同じゅうし,曲を款めて韶を見て容く。

山 枕の上,是を長くして 晨鐘に怯る。
 

 其四

(桃の花のもとで宴会をし、甘州子を聞き、月が上にあるうちに、酔いつぶれる前に閨に入る閨を詠う)

露桃花裏小樓深,持玉盞,聽瑤琴。

露桃の花が咲く林の奥深き所に小さな高殿があり、そこでは玉の杯を手にして、甘州子の琴の調べを聴く。

醉歸青瑣入鴛衾,月色照衣襟。

酔い潰れる前に帰りついて靑い扉を閉めて閏の鴛鴦模様の掛け布団に入る。月は上にあり女の襟元照らしている。

山枕上,翠鈿鎮眉心。

女は横になり、ふたり枕をならべる、緑色の花鈿の化粧した女と眉もここをも合体する。

(甘州子五首其の四)

露桃 花の裏 小樓深くして,玉盞【ぎょくさん】を持ち,瑤琴を聽く。

醉うて青瑣に歸り 鴛衾に入り,月色 衣襟を照らす。

山 枕上し,翠鈿 眉心を鎮う。

 

 

其五

(音楽を聴きながら、まだまだ若くて美しい女なのに、宴が終わって、閨に一人で過ごしてしまう寂しさを詠う)

紅鑪深夜醉調笙,敲拍處,玉纖輕。

女の紅いたたらのような火照った体は夜も更けてくると酔いはかなり回る、それに合わせて笙の笛は「甘州子」の調も佳境になる。そこでは拍子木と鼓も敲かれていて、月に照らされて肌は小金のように輝くようにうつくしい。

小屏古畫岸低平,煙月滿閑庭。

閨の牀の傍におかれた小さな屏風には古代の絵が描かれていて、窓の外に低く平ら化に岸辺が広がる。靄にかすむ月は真上にあり静かな庭を満面に照らしている。

山枕上,燈背臉波橫。

女は横になり、ふたり枕をならべたものだったが、横たえた女の向うに燈火が揺れ、一人寝る夜にまぶたに涙があふれ、燈火に紛れて涙が零れ落ちて、額から顎のかけてぬれよこにながれおちる。

 


(甘州子其の五)

紅鑪【こうろ】にして 夜も深く 醉いて笙を調し,敲拍 處にし,玉纖 輕くす。

小屏 古畫あり 岸 低く平かにす,煙月 閑庭に滿つ。

山 枕にり上,燈 背にすれば 臉に波橫にす。

 


 花蕊夫人006


『甘州子五首其五』 現代語訳と訳註

(本文) 甘州子五首其五

紅鑪深夜醉調笙,敲拍處,玉纖輕。

小屏古畫岸低平,煙月滿閑庭。

山枕上,燈背臉波橫。


(下し文)

(甘州子其の五)

紅鑪【こうろ】にして 夜も深く 醉いて笙を調し,敲拍 處にし,玉纖 輕くす。

小屏 古畫あり 岸 低く平かにす,煙月 閑庭に滿つ。

山 枕にり上,燈 背にすれば 臉に波橫にす。

花間集02

(現代語訳)

(音楽を聴きながら、まだまだ若くて美しい女なのに、宴が終わって、閨に一人で過ごしてしまう寂しさを詠う)

女の紅いたたらのような火照った体は夜も更けてくると酔いはかなり回る、それに合わせて笙の笛は「甘州子」の調も佳境になる。そこでは拍子木と鼓も敲かれていて、月に照らされて肌は小金のように輝くようにうつくしい。

閨の牀の傍におかれた小さな屏風には古代の絵が描かれていて、窓の外に低く平ら化に岸辺が広がる。靄にかすむ月は真上にあり静かな庭を満面に照らしている。

女は横になり、ふたり枕をならべたものだったが、横たえた女の向うに燈火が揺れ、一人寝る夜にまぶたに涙があふれ、燈火に紛れて涙が零れ落ちて、額から顎のかけてぬれよこにながれおちる。



(訳注)

甘州子五首

唐の教坊の曲名。『花問集』には顧夐の五首のみ所収。単調三十三字、七句五平韻で、⑦3③⑦⑤3⑤の詞形をとる。

甘州子は西域から花街に来た娘をいう。 唐の長安は当時世界最大の都市で、国際交流都市であった。そこには青い目の娘がいた。特にペルシャ系、トルコ系の美女が詩に登場している。雅楽に「甘州子」がある。中国の雅楽は,〈雅正の楽〉の意で俗楽に対立し,儒教の礼楽思想に基づいて成立,発展したために狭義には天地宗廟の祭祀楽を意味するが,広義には国家,宮廷の儀式や宴饗の楽も含める。狭義の雅楽は古来の雅楽器を用い,堂上登歌(どうじようとうか),堂下楽懸(どうかがくけん)の2種の楽を奏し,八佾(はちいつ)の舞を舞うという一定の形式を有する。

甘州(かんしゅう)は中国にかつて存在した州。現在の中華人民共和国甘粛省張掖市に比定される。南北朝時代には西魏により西涼州が設置され、553年(廃帝3年)に甘州と改称された。その後、隋代は、隋朝が成立すると当初は甘州が設置され27県を管轄した。607年(大業3年)には郡制施行に伴い武威郡と改称された。


其五

(音楽を聴きながら、まだまだ若くて美しい女なのに、宴が終わって、閨に一人で過ごしてしまう寂しさを詠う)

紅鑪深夜醉調笙,敲拍處,玉纖輕。

女の紅いたたらのような火照った体は夜も更けてくると酔いはかなり回る、それに合わせて笙の笛は「甘州子」の調も佳境になる。そこでは拍子木と鼓も敲かれていて、月に照らされて肌は小金のように輝くようにうつくしい。

紅鑪 女の紅いたたらのような火照った体のことをいう。

調笙 笙の笛は「甘州子」の調も佳境になる

敲拍 拍子木と鼓も敲れている

玉纖 小金のように輝くような肌。


小屏古畫岸低平,煙月滿閑庭。

閨の牀の傍におかれた小さな屏風には古代の絵が描かれていて、窓の外に低く平ら化に岸辺が広がる。靄にかすむ月は真上にあり静かな庭を満面に照らしている。

山枕上,燈背臉波橫。

女は横になり、ふたり枕をならべたものだったが、横たえた女の向うに燈火が揺れ、一人寝る夜にまぶたに涙があふれ、燈火に紛れて涙が零れ落ちて、額から顎のかけてぬれよこにながれおちる。

臉 (話し言葉に用い;頭の前面,額 からあごまでの部分を指し)顔.





13-13《甘州子五首其四》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-466-13-(13) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3877

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13-13《甘州子五首其四》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-466-13-(13) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3877

 

 

甘州子五首 其一

(役所が引けて、西域地方から来た、お香の香りの女の閨に招かれ、秋の夜長を二人で過ごす。)

一爐龍麝錦帷旁,屏掩映,燭熒煌。

錦の帳の傍ら香炉より龍涎香と麝香の二つの香が一筋になって立ち上り、屏風に照り映えて浮びあがり、御招きした閨に灯火きらめく。

禁樓刁斗喜初長,羅薦繡鴛鴦。

宮中で時刻を知らせるためにならせる鈴音が、今、初更の時を告げる。夜はまだこれからで長いから、嬉しくおもう。ベッドのうえには薄絹の鴛駕の縫い取り模様の敷物の上にまねかれる、

山枕上,私語口脂香。

女は横になり、ふたり枕をならべる、耳元にささやく時に口紅の香がする。

(甘州子五首 其の一)

一爐の龍麝【りょうじゃ】錦帷【きんい】の旁ら,屏 掩て映し,燭 熒煌【けいこう】たり。

禁樓の刁斗【ちょうと】 初めて長きを喜び,羅薦【らせん】繡りの鴛鴦あり。

山 枕の上に,私語 口脂の香。

 

其二

(出会うきっかけも、逢瀬をどんなに素晴らしく過ごしても心配で仕方なかったのが、現実になり、一年に一度の河を渡ってくることもなくなってしまった女を詠う。)

每逢清夜與良晨,多悵望,足傷神。

お逢いするときは必ず清々しい夜でした、それに、素晴らしい夜明けを迎えたものです。でもそんな素晴らしい時間を過ごせばすごすごとに将来のことが心配で仕方がない気持ちで遙か先を眺めたり、立ち直れないほど深く心を傷めたりしたのです。

雲迷水隔意中人,寂寞繡羅茵。

男の浮気心で、よその女にうつつをぬかし始めると天の川の水は隔てられてお慕いする人は河を渡ってこないことになるのです。閨の鳳凰の刺繍の敷物の牀の上は誰もいなくて心が満たされず 、ものさびしい限りです。

山枕上,幾點淚痕新。

いつものように牀に横になるのですが、はらはらと落ちた涙の模様ができていて、今宵はそこにまた新しい模様が加わるのです。

(甘州子五首 其の二)

逢う每に 清夜と良晨【りょうしん】となり,悵望すること多く,神を傷ましむに足りたり。

雲 迷えば 水 隔つもの 意中の人も,寂寞【せきばく】たり 繡の羅茵【らいん】には。

山 枕の上,幾ばくの點【てん】淚痕【るいこん】新たにせん。

 

其三

(仙郷のような女の里で劉郎・阮郎として過ごした様子を詠う。)

曾如劉阮訪仙蹤,深洞客,此時逢。

男はかつて劉郎とか、阮郎とよばれ、仙界の里を訪れたこともあったのです。洞穴の奥深い所に案内され、この時こそ最高と思って過ごしたものです。

綺筵散後繡衾同,款曲見韶容。

綵絹の縁取りの筵の敷物の上で宴をして終わった後には鳳凰の縫い取りのある布団の中に並んではいった。打ち解けた甘州子の楽曲が流れる中、奇麗な顔立ちを見続けたのです。

山枕上,長是怯晨鐘。

女は横になり、ふたり枕をならべる、夜長のこんな時間を過ごしていると朝を告げる鐘の音が聞こえて來るのに怯えるようになるのです。

(甘州子五首 其の三)

曾て劉阮の如く仙を訪ねた蹤あり,洞を深くし客あり,此の時逢う。

綺筵 散後 繡衾 同じゅうし,曲を款めて韶を見て容く。

山 枕の上,是を長くして 晨鐘に怯る。
 

 其四

(桃の花のもとで宴会をし、甘州子を聞き、月が上にあるうちに、酔いつぶれる前に閨に入る閨を詠う)

露桃花裏小樓深,持玉盞,聽瑤琴。

露桃の花が咲く林の奥深き所に小さな高殿があり、そこでは玉の杯を手にして、甘州子の琴の調べを聴く。

醉歸青瑣入鴛衾,月色照衣襟。

酔い潰れる前に帰りついて靑い扉を閉めて閏の鴛鴦模様の掛け布団に入る。月は上にあり女の襟元照らしている。

山枕上,翠鈿鎮眉心。

女は横になり、ふたり枕をならべる、緑色の花鈿の化粧した女と眉もここをも合体する。

(甘州子五首其の四)

露桃 花の裏 小樓深くして,玉盞【ぎょくさん】を持ち,瑤琴を聽く。

醉うて青瑣に歸り 鴛衾に入り,月色 衣襟を照らす。

山 枕上し,翠鈿 眉心を鎮う。

 

其五

紅鑪深夜醉調笙,敲拍處,玉纖輕。

小屏古畫岸低平,煙月滿閑庭。

山枕上,燈背臉波橫。

海棠花05
 

 

『甘州子五首其四』 現代語訳と訳註

(本文)

甘州子五首其四

露桃花裏小樓深,持玉盞,聽瑤琴。

醉歸青瑣入鴛衾,月色照衣襟。

山枕上,翠鈿鎮眉心。

 

(下し文)

(甘州子五首其の四)

露桃 花の裏 小樓深くして,玉盞【ぎょくさん】を持ち,瑤琴を聽く。

醉うて青瑣に歸り 鴛衾に入り,月色 衣襟を照らす。

山 枕上し,翠鈿 眉心を鎮う。

 

 

(現代語訳)

(桃の花のもとで宴会をし、甘州子を聞き、月が上にあるうちに、酔いつぶれる前に閨に入る閨を詠う)

露桃の花が咲く林の奥深き所に小さな高殿があり、そこでは玉の杯を手にして、甘州子の琴の調べを聴く。

酔い潰れる前に帰りついて靑い扉を閉めて閏の鴛鴦模様の掛け布団に入る。月は上にあり女の襟元照らしている。

女は横になり、ふたり枕をならべる、緑色の花鈿の化粧した女と眉もここをも合体する。

花蕊夫人006
 

(訳注)

甘州子五首

唐の教坊の曲名。『花問集』には顧夐の五首のみ所収。単調三十三字、七句五平韻で、⑦3③⑦⑤3⑤の詞形をとる。

甘州子は西域から花街に来た娘をいう。 唐の長安は当時世界最大の都市で、国際交流都市であった。そこには青い目の娘がいた。特にペルシャ系、トルコ系の美女が詩に登場している。雅楽に「甘州子」がある。中国の雅楽は,〈雅正の楽〉の意で俗楽に対立し,儒教の礼楽思想に基づいて成立,発展したために狭義には天地宗廟の祭祀楽を意味するが,広義には国家,宮廷の儀式や宴饗の楽も含める。狭義の雅楽は古来の雅楽器を用い,堂上登歌(どうじようとうか),堂下楽懸(どうかがくけん)の2種の楽を奏し,八佾(はちいつ)の舞を舞うという一定の形式を有する。

甘州(かんしゅう)は中国にかつて存在した州。現在の中華人民共和国甘粛省張掖市に比定される。南北朝時代には西魏により西涼州が設置され、553年(廃帝3年)に甘州と改称された。その後、隋代は、隋朝が成立すると当初は甘州が設置され27県を管轄した。607年(大業3年)には郡制施行に伴い武威郡と改称された。

 

其四

(桃の花のもとで宴会をし、甘州子を聞き、月が上にあるうちに、酔いつぶれる前に閨に入る閨を詠う)

【解説】 桃花の時節、男女の逢瀬を詠う。「小楼 深く」「青瑣に歸り」の語は、二人の出会いが秘められたものであることを暗示し、酔って女の閏に帰った後の静かな情景描写は、酔う前に布団に入り込み、「翠鈿鎮眉心」と合体することを表す

 

露桃花裏小樓深,持玉盞,聽瑤琴。

露桃の花が咲く林の奥深き所に小さな高殿があり、そこでは玉の杯を手にして、甘州子の琴の調べを聴く。

○露桃 露井の傍らに植えられた桃。露井は屋根なしの井戸。

○瑤琴 玉を飾った琴。ここは琴の音で「甘州子」を意識させる。

 

醉歸青瑣入鴛衾,月色照衣襟。

酔い潰れる前に帰りついて靑い扉を閉めて閏の鴛鴦模様の掛け布団に入る。月は上にあり女の襟元照らしている。

○青瑣 青く塗られ連鎖模様の彫刻が施された扉。青い扉は東の扉であることは西の閨を連想させる。

 

山枕上,翠鈿鎮眉心。

女は横になり、ふたり枕をならべる、緑色の花鈿の化粧した女と眉もここをも合体する。

○鎮眉心 上から押さえる。男の眉と女の眉を重ね、心を重ね合わすこと。

 花鴨004

13-12《甘州子五首其三》顧太尉敻(顧夐【こけい】)55首 Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-465-13-(12) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3872

顧夐《甘州子五首其三》 男はかつて劉郎とか、阮郎とよばれ、仙界の里を訪れたこともあったのです。洞穴の奥深い所に案内され、この時こそ最高と思って過ごしたものです。綵絹の縁取りの筵の敷物の上で宴をして終わった後には鳳凰の縫い取りのある布団の中に並んではいった。打ち解けた楽曲が流れる中、奇麗な顔立ちを見続けたのです。

 


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●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
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張平子(張衡)《西京賦》(27)(建章宮〔二〕)#11-2 文選 賦<114―(27)>31分割68回 Ⅱ李白に影響を与えた詩1064 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3868
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文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)
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《賀張十八祕書得裴司空馬【酬張祕書因騎馬贈詩】》韓愈(韓退之) Ⅱ中唐詩 <977>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3869韓愈詩-270 >
・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首
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杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年;乾元二年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首
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13-12《甘州子五首其三》顧太尉(顧夐【こけい】)55首 唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-465-13-(12)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3872

 杏の花0055

 

甘州子五首 其一

(役所が引けて、西域地方から来た、お香の香りの女の閨に招かれ、秋の夜長を二人で過ごす。)

一爐龍麝錦帷旁,屏掩映,燭熒煌。

錦の帳の傍ら香炉より龍涎香と麝香の二つの香が一筋になって立ち上り、屏風に照り映えて浮びあがり、御招きした閨に灯火きらめく。

禁樓刁斗喜初長,羅薦繡鴛鴦。

宮中で時刻を知らせるためにならせる鈴音が、今、初更の時を告げる。夜はまだこれからで長いから、嬉しくおもう。ベッドのうえには薄絹の鴛駕の縫い取り模様の敷物の上にまねかれる、

山枕上,私語口脂香。

女は横になり、ふたり枕をならべる、耳元にささやく時に口紅の香がする。

(甘州子五首 其の一)

一爐の龍麝【りょうじゃ】錦帷【きんい】の旁ら,屏 掩て映し,燭 熒煌【けいこう】たり。

禁樓の刁斗【ちょうと】 初めて長きを喜び,羅薦【らせん】繡りの鴛鴦あり。

山 枕の上に,私語 口脂の香。

 

其二

(出会うきっかけも、逢瀬をどんなに素晴らしく過ごしても心配で仕方なかったのが、現実になり、一年に一度の河を渡ってくることもなくなってしまった女を詠う。)

每逢清夜與良晨,多悵望,足傷神。

お逢いするときは必ず清々しい夜でした、それに、素晴らしい夜明けを迎えたものです。でもそんな素晴らしい時間を過ごせばすごすごとに将来のことが心配で仕方がない気持ちで遙か先を眺めたり、立ち直れないほど深く心を傷めたりしたのです。

雲迷水隔意中人,寂寞繡羅茵。

男の浮気心で、よその女にうつつをぬかし始めると天の川の水は隔てられてお慕いする人は河を渡ってこないことになるのです。閨の鳳凰の刺繍の敷物の牀の上は誰もいなくて心が満たされず 、ものさびしい限りです。

山枕上,幾點淚痕新。

いつものように牀に横になるのですが、はらはらと落ちた涙の模様ができていて、今宵はそこにまた新しい模様が加わるのです。

(甘州子五首 其の二)

逢う每に 清夜と良晨【りょうしん】となり,悵望すること多く,神を傷ましむに足りたり。

雲 迷えば 水 隔つもの 意中の人も,寂寞【せきばく】たり 繡の羅茵【らいん】には。

山 枕の上,幾ばくの點【てん】淚痕【るいこん】新たにせん。

 

其三

(仙郷のような女の里で劉郎・阮郎として過ごした様子を詠う。)

曾如劉阮訪仙蹤,深洞客,此時逢。

男はかつて劉郎とか、阮郎とよばれ、仙界の里を訪れたこともあったのです。洞穴の奥深い所に案内され、この時こそ最高と思って過ごしたものです。

綺筵散後繡衾同,款曲見韶容。

綵絹の縁取りの筵の敷物の上で宴をして終わった後には鳳凰の縫い取りのある布団の中に並んではいった。打ち解けた甘州子の楽曲が流れる中、奇麗な顔立ちを見続けたのです。

山枕上,長是怯晨鐘。

女は横になり、ふたり枕をならべる、夜長のこんな時間を過ごしていると朝を告げる鐘の音が聞こえて來るのに怯えるようになるのです。

(甘州子五首 其の三)

曾て劉阮の如く仙を訪ねた蹤あり,洞を深くし客あり,此の時逢う。

綺筵 散後 繡衾 同じゅうし,曲を款めて韶を見て容く。

山 枕の上,是を長くして 晨鐘に怯る。

 

其四

露桃花裏小樓深,持玉盞,聽瑤琴。

醉歸青瑣入鴛衾,月色照衣襟。

山枕上,翠鈿鎮眉心。

 

其五

紅鑪深夜醉調笙,敲拍處,玉纖輕。

小屏古畫岸低平,煙月滿閑庭。

山枕上,燈背臉波橫。

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『甘州子五首其三』 現代語訳と訳註

(本文)

甘州子五首其三

曾如劉阮訪仙蹤,深洞客,此時逢。

綺筵散後繡衾同,款曲見韶容。

山枕上,長是怯晨鐘。

 

(下し文)

(甘州子五首 其の三)

曾て劉阮の如く仙を訪ねた蹤あり,洞を深くし客あり,此の時逢う。

綺筵 散後 繡衾 同じゅうし,曲を款めて韶を見て容く。

山 枕の上,是を長くして 晨鐘に怯る。

 

 

(現代語訳)

(仙郷のような女の里で劉郎・阮郎として過ごした様子を詠う。)

男はかつて劉郎とか、阮郎とよばれ、仙界の里を訪れたこともあったのです。洞穴の奥深い所に案内され、この時こそ最高と思って過ごしたものです。

綵絹の縁取りの筵の敷物の上で宴をして終わった後には鳳凰の縫い取りのある布団の中に並んではいった。打ち解けた甘州子の楽曲が流れる中、奇麗な顔立ちを見続けたのです。

女は横になり、ふたり枕をならべる、夜長のこんな時間を過ごしていると朝を告げる鐘の音が聞こえて來るのに怯えるようになるのです。

 

(訳注)

甘州子五首

唐の教坊の曲名。『花問集』には顧夐の五首のみ所収。単調三十三字、七句五平韻で、⑦3③⑦⑤3⑤の詞形をとる。

甘州子は西域から花街に来た娘をいう。 唐の長安は当時世界最大の都市で、国際交流都市であった。そこには青い目の娘がいた。特にペルシャ系、トルコ系の美女が詩に登場している。雅楽に「甘州子」がある。中国の雅楽は,〈雅正の楽〉の意で俗楽に対立し,儒教の礼楽思想に基づいて成立,発展したために狭義には天地宗廟の祭祀楽を意味するが,広義には国家,宮廷の儀式や宴饗の楽も含める。狭義の雅楽は古来の雅楽器を用い,堂上登歌(どうじようとうか),堂下楽懸(どうかがくけん)の2種の楽を奏し,八佾(はちいつ)の舞を舞うという一定の形式を有する。

甘州(かんしゅう)は中国にかつて存在した州。現在の中華人民共和国甘粛省張掖市に比定される。南北朝時代には西魏により西涼州が設置され、553年(廃帝3年)に甘州と改称された。その後、隋代は、隋朝が成立すると当初は甘州が設置され27県を管轄した。607年(大業3年)には郡制施行に伴い武威郡と改称された。

 

其三

(仙郷のような女の里で劉郎・阮郎として過ごした様子を詠う。)

 

曾如劉阮訪仙蹤,深洞客,此時逢。

男はかつて劉郎とか、阮郎とよばれ、仙界の里を訪れたこともあったのです。洞穴の奥深い所に案内され、この時こそ最高と思って過ごしたものです。

劉阮 劉郎、阮郎 ○劉郎 別れ去る愛しい男。仙桃を味わった浦島太郎のような人物である劉晨=劉郎である夢心地の状態にある男、何年も訪れてくれなくなっているのでこのようにいう。12年もたっていることと、全く景色が変わって、ここにいる女を含めみんなが全く変わっていたというものだ。 劉禹錫『再遊玄都觀』「百畝庭中半是苔,桃花淨盡菜花開。種桃道士今何歸,前度劉郞今又來。」○阮郎 別れ去って久しく帰らぬ愛しい男。後漢の劉展、阮肇は天台山に薬草を採りに入り、道に迷って仙女に出合い、しばらくともに暮らした。しかし家のことが思い起こされ、帰ってみると、既に数世が過ぎ、見知った人は誰もいなかった。そこで再び山に尋ね入ったが、仙女を探し当てられなかったと言う。以来、阮郎、劉部は、別れ去る男や別れ去って久しく帰らぬ愛しい男を指すようになった。・檀郎/安仁/潘郎 晋の潘岳のあざな。彼は美男子であり、詩人であったが、妻の死にあい「悼亡」の詩三首を作った。後世、妻の死をなげいた模擬作が多く作られた。潘岳の幼名が檀奴だったので、「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する。・潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。和凝『天仙子二首』其二「洞口春紅飛蔌蔌,仙子含愁眉黛綠。阮郎何事不歸來,懶燒金,慵篆玉。流水桃花空斷續。天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」情けの強い男を「潘郎」といい、劉郞、阮郎、檀郎、安仁など色町の女が男をそう呼んだ。

 あと足あと。「蹤跡/先蹤・追蹤」

 

綺筵散後繡衾同,款曲見韶容。

綵絹の縁取りの筵の敷物の上で宴をして終わった後には鳳凰の縫い取りのある布団の中に並んではいった。打ち解けた甘州子の楽曲が流れる中、奇麗な顔立ちを見続けたのです。

 1 打ち解けた心 。真心。よしみ。「款待・款談/交款」2 取り決めの条項。「条款・定款・約款」3 まとまった 金額。「借款」4 金石にくぼませて彫った文字。また、書画に書きつける文字。

韶容 1.清新的光。 2.的容貌。 : 古代曲名。

 

山枕上,長是怯晨鐘。

女は横になり、ふたり枕をならべる、夜長のこんな時間を過ごしていると朝を告げる鐘の音が聞こえて來るのに怯えるようになるのです。。

山枕上 女性が横たわることを山という表現をする。
むくげの花01

13-11《甘州子五首 其二》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-464-13-(11) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3867

顧夐《甘州子五首 其二》 お逢いするときは必ず清々しい夜でした、それに、素晴らしい夜明けを迎えたものです。でもそんな素晴らしい時間を過ごせばすごすごとに将来のことが心配で仕方がない気持ちで遙か先を眺めたり、立ち直れないほど深く心を傷めたりしたのです。男の浮気心で、よその女にうつつをぬかし始めると天の川の水は隔てられてお慕いする人は河を渡ってこないことになるのです。閨の鳳凰の刺繍の敷物の牀の上は誰もいなくて心が満たされず 、ものさびしい限りです。


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13-11《甘州子五首 其二》顧太尉(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-464-13-(11)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3867

 

 

甘州子五首

其一

一爐龍麝錦帷旁,屏掩映,燭熒煌。

禁樓刁斗喜初長,羅薦繡鴛鴦。

山枕上,私語口脂香。

(役所が引けて、西域地方から来た、お香の香りの女の閨に招かれ、秋の夜長を二人で過ごす。)

錦の帳の傍ら香炉より龍涎香と麝香の二つの香が一筋になって立ち上り、屏風に照り映えて浮びあがり、御招きした閨に灯火きらめく。

宮中で時刻を知らせるためにならせる鈴音が、今、初更の時を告げる。夜はまだこれからで長いから、嬉しくおもう。ベッドのうえには薄絹の鴛駕の縫い取り模様の敷物の上にまねかれる、

女は横になり、ふたり枕をならべる、耳元にささやく時に口紅の香がする。

 

(甘州子五首 其の一)

一爐の龍麝【りょうじゃ】錦帷【きんい】の旁ら,屏 掩て映し,燭 熒煌【けいこう】たり。

禁樓の刁斗【ちょうと】 初めて長きを喜び,羅薦【らせん】繡りの鴛鴦あり。

山 枕の上に,私語 口脂の香。

 

其二

每逢清夜與良晨,多悵望,足傷神。

雲迷水隔意中人,寂寞繡羅茵。

山枕上,幾點淚痕新。

(出会うきっかけも、逢瀬をどんなに素晴らしく過ごしても心配で仕方なかったのが、現実になり、一年に一度の河を渡ってくることもなくなってしまった女を詠う。)

お逢いするときは必ず清々しい夜でした、それに、素晴らしい夜明けを迎えたものです。でもそんな素晴らしい時間を過ごせばすごすごとに将来のことが心配で仕方がない気持ちで遙か先を眺めたり、立ち直れないほど深く心を傷めたりしたのです。

男の浮気心で、よその女にうつつをぬかし始めると天の川の水は隔てられてお慕いする人は河を渡ってこないことになるのです。閨の鳳凰の刺繍の敷物の牀の上は誰もいなくて心が満たされず 、ものさびしい限りです。

いつものように牀に横になるのですが、はらはらと落ちた涙の模様ができていて、今宵はそこにまた新しい模様が加わるのです。

 

甘州子五首 其の二)

逢う每に 清夜と良晨【りょうしん】となり,悵望すること多く,神を傷ましむに足りたり。

雲 迷えば 水 隔つもの 意中の人も,寂寞【せきばく】たり 繡の羅茵【らいん】には。

山 枕の上,幾ばくの點【てん】淚痕【るいこん】新たにせん。

 

其三

曾如劉阮訪仙蹤,深洞客,此時逢。

綺筵散後繡衾同,款曲見韶容。

山枕上,長是怯晨鐘。

 

其四

露桃花裏小樓深,持玉盞,聽瑤琴。

醉歸青瑣入鴛衾,月色照衣襟。

山枕上,翠鈿鎮眉心。

 

其五

紅鑪深夜醉調笙,敲拍處,玉纖輕。

小屏古畫岸低平,煙月滿閑庭。

山枕上,燈背臉波橫。

紫燕00
杏の花0055
 

 

『甘州子五首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

甘州子五首其二

每逢清夜與良晨,多悵望,足傷神。

雲迷水隔意中人,寂寞繡羅茵。

山枕上,幾點淚痕新。

 

 

(下し文)

(甘州子五首 其の二)

逢う每に 清夜と良晨【りょうしん】となり,悵望すること多く,神を傷ましむに足りたり。

雲 迷えば 水 隔つもの 意中の人も,寂寞【せきばく】たり 繡の羅茵【らいん】には。

山 枕の上,幾ばくの點【てん】淚痕【るいこん】新たにせん。

 

(現代語訳)

(出会うきっかけも、逢瀬をどんなに素晴らしく過ごしても心配で仕方なかったのが、現実になり、一年に一度の河を渡ってくることもなくなってしまった女を詠う。)

お逢いするときは必ず清々しい夜でした、それに、素晴らしい夜明けを迎えたものです。でもそんな素晴らしい時間を過ごせばすごすごとに将来のことが心配で仕方がない気持ちで遙か先を眺めたり、立ち直れないほど深く心を傷めたりしたのです。

男の浮気心で、よその女にうつつをぬかし始めると天の川の水は隔てられてお慕いする人は河を渡ってこないことになるのです。閨の鳳凰の刺繍の敷物の牀の上は誰もいなくて心が満たされず 、ものさびしい限りです。

いつものように牀に横になるのですが、はらはらと落ちた涙の模様ができていて、今宵はそこにまた新しい模様が加わるのです。

 

(訳注)

甘州子五首

唐の教坊の曲名。『花問集』には顧夐の五首のみ所収。単調三十三字、七句五平韻で、⑦3③⑦⑤3⑤の詞形をとる。

甘州子は西域から花街に来た娘をいう。 唐の長安は当時世界最大の都市で、国際交流都市であった。そこには青い目の娘がいた。特にペルシャ系、トルコ系の美女が詩に登場している。雅楽に「甘州子」がある。中国の雅楽は,〈雅正の楽〉の意で俗楽に対立し,儒教の礼楽思想に基づいて成立,発展したために狭義には天地宗廟の祭祀楽を意味するが,広義には国家,宮廷の儀式や宴饗の楽も含める。狭義の雅楽は古来の雅楽器を用い,堂上登歌(どうじようとうか),堂下楽懸(どうかがくけん)の2種の楽を奏し,八佾(はちいつ)の舞を舞うという一定の形式を有する。

甘州(かんしゅう)は中国にかつて存在した州。現在の中華人民共和国甘粛省張掖市に比定される。南北朝時代には西魏により西涼州が設置され、553年(廃帝3年)に甘州と改称された。その後、隋代は、隋朝が成立すると当初は甘州が設置され27県を管轄した。607年(大業3年)には郡制施行に伴い武威郡と改称された。

 

其二

(出会うきっかけも、逢瀬をどんなに素晴らしく過ごしても心配で仕方なかったのが、現実になり、一年に一度の河を渡ってくることもなくなってしまった女を詠う。)

【解説】出会いの時もほかの女から浮気心であった。だから、素晴らしい夜を重ねてても、心配な気持ちは拭い去られなかった。それが現実になって、何処にいるのかわからなくなってしまい、年に一度も来てくれなくなる。何処にいるのか、遠きにある男を思う女性の恨みを詠う。

 

每逢 清夜與良晨,多悵望,足傷神。

お逢いするときは必ず清々しい夜でした、それに、素晴らしい夜明けを迎えたものです。でもそんな素晴らしい時間を過ごせばすごすごとに将来のことが心配で仕方がない気持ちで遙か先を眺めたり、立ち直れないほど深く心を傷めたりしたのです。

恨望 将来のことが心配で仕方がない気持ちで遙か先を眺める。

足傷神 深く心を傷める。神は心のこと。

 

雲迷 水隔 意中人,寂寞 繡羅茵。

男の浮気心で、よその女にうつつをぬかし始めると天の川の水は隔てられてお慕いする人は河を渡ってこないことになるのです。閨の鳳凰の刺繍の敷物の牀の上は誰もいなくて心が満たされず 、ものさびしい限りです。

雲迷 雲は男で、雨が女。『高唐の賦』ここでは、男の浮気心をいう。多雲雨:多情である。雲雨:男女の交情をいう。楚の襄王が巫山で夢に神女と契ったことをいう。神女は朝は巫山の雲となり夕べには雨になるという故事からきている。宋玉『高唐賦』によると、楚の襄王と宋玉が雲夢の台に遊び、高唐の観を望んだところ、雲気(雲というよりも濃い水蒸気のガスに近いもの(か))があったので、宋玉は「朝雲」と言った。襄王がそのわけを尋ねると、宋玉は「昔者先王嘗游高唐,怠而晝寢,夢見一婦人…去而辭曰:妾在巫山之陽,高丘之阻,旦爲朝雲,暮爲行雨,朝朝暮暮,陽臺之下。」と答えた。「巫山之夢」。婉約の詩詞によく使われるが、千載不磨の契りといった感じのものではなく、もっと、気楽な契りをいう

寂寞 1 ひっそりとして寂しいさま 。じゃくまく。2 心が満たされず にもの寂しいさま。

しとね【茵/褥】とは。意味や解説。座るときや寝るときに下に敷く物。しきもの。ふとん。

 

山枕上,幾點 淚痕新。

いつものように牀に横になるのですが、はらはらと落ちた涙の模様ができていて、今宵はそこにまた新しい模様が加わるのです。

山枕上 女性が横たわることを山という表現をする。
美女画557
 

13-10 《 甘州子五首 其一》顧太尉敻(顧夐【こけい】)五十五首Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-463-13-(10) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3862

顧夐 甘州子五首 其一》 錦の帳の傍ら香炉より龍涎香と麝香の二つの香が一筋になって立ち上り、屏風に照り映えて浮びあがり、御招きした閨に灯火きらめく。宮中で時刻を知らせるためにならせる鈴音が、今、初更の時を告げる。夜はまだこれからで長いから、嬉しくおもう。ベッドのうえには薄絹の鴛駕の縫い取り模様の敷物の上にまねかれる、

 

2014年3月8日

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