玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

毛熙震【もうきしん】

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

19-505《菩薩蠻三首,其三》十巻 毛熙震Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-688-19-(505) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4987

(一度の寵愛を受けた妃嬪は以後心までも満たされず寂しい日々を過ごすと詠う。)春になって大空は地上の青さを含んで生き生きしてくれば地上の世界は雪を溶かせて春一色になる。五陵の高貴なお方は、心に幸せを運んでくれない人でどの妃嬪の何処に通われるのか、今は誰も教えてくれない。

 
 2014年10月19日の紀頌之5つのブログ 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
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毛熙震《菩薩蠻三首,其二》(離宮で待つ妃嬪は避暑に来られることを待ち望んでいたが、今年も秋が来て、この離宮への来殿はなかった。このまま年を取ってゆくと詠う。)

 
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19-504《菩薩蠻三首,其二》十巻 毛熙震唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-687-19-(504)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4982

 

 

 bijo01

 「三千宮女胭脂面,幾個春來無淚痕。」(三千の宮女 胭脂の面、幾箇か春来りて涙の痕無からん)《白居易「後宮詞」》。古来、宮人は女性のなかで最も人間性を踏みにじられた人々であり、宦官とともに君主専制制度の直接の犠牲者であった。一方は生殖器をとられ身体を傷つけられた者、一方は人間性を踏みにじられた者である。宮人は奥深い後宮の中に幽閉されて永遠に肉親と別れ、青春と紅顔は葬り去られ、愛情と人生の楽しみは奪われ、生きている時は孤独の苦しみに、また死んだ後は訪れる人もない寂しさの中に置かれた。それで多くの知識人が、彼女たちの境遇に心を痛め嘆息してやまなかったのである。

彼女たちの痛苦の生活と心情を理解しょうとすれば、白居易の「上陽の白髪の人」ほど真実に迫り、生々と彼女たちの人生を描写したものはない。

後宮に積った女性たちの怨みを緩めるために、皇室もいくらか対策を講じた。たとえば、毎年上巳の目(三月上旬の巴の日)に宮人が肉親と会うことを許した。これは唐朝のちょっとした開明的なところといえる。「官女は毎年の上巳の日、興慶宮内の大同殿の前で親族と会って安否を尋ね、互いに贈物をやり取りすることを許された。一日の内に訪れる人の数は数千から一万にのぼった。やって来てすぐに親族と面会できる者もいれば、夕碁に及ぶまで家族の名を呼べど至らず、泣いて後宮に帰る者もあり、毎年このようであった」(尉遅促『中朝故事』)。この一幅の情景は監獄での面会とほとんど大差なく、宮人たちもまたまちがいなく高等監獄の囚人であった。

 木芙蓉01

  

菩薩蠻三首           其一

(出家して自由恋愛も可能になり、思い人が通ってくれることを期待して過ごす女性を詠うものである。)

梨花滿院飄香雪,高樓夜靜風箏咽。             

春も盛り、梨の白い花は庭一面にほのかな香りとともに時折りおこるつむじ風により雪のように散り敷いている、高殿は静かな夜に時折りのつむじ風の音が琴曲を奏で、それによって侘しさに咽び泣きをしているかのようだ。

斜月照簾帷,憶君和夢稀。             

君のお越しの準備のため簾を降ろし、待ち侘びてその簾に傾く月がすでに照らし、君を思っていてもたまに夢の中で逢瀬に和んでいるだけだ。 

燈影背,鷰語驚愁態。             

いつ来てもいい様に、小窓には灯火の影を背にうつし、愁いに沈んで夢うつつなところに話しかけられたと思ってはっと我に返る。

屏掩斷香飛,行雲山外歸。             

寝牀を囲う屏風は香の漂いはすでに遮れてしまった、あのお方は流る雲のように山の彼方へ帰り去ってしまった。

(菩薩蠻三首 其の一)

梨花は院に満ちて 香雪を飄【まいあが】らせ、高楼は夜静かに 箏咽を風にする。

月斜めにして 簾帷を照らし、君を憶う 夢稀に和【なご】む。

小窓 灯影 背にし、燕語 愁態を驚かす。

屏 掩い 香 飛ぶを断ち、行雲 山 外に帰る。

杏の花0055
 

菩薩蠻三首           其二

(離宮で待つ妃嬪は避暑に来られることを待ち望んでいたが、今年も秋が来て、この離宮への来殿はなかった。このまま年を取ってゆくと詠う。)

繡簾高軸臨塘看,雨飜荷芰真珠散。

鳳凰の刺繍の簾を高く巻き上げ池塘を眺めていると、雨は蓮や菱にあたって、葉の上に水晶の玉を作り、飛び跳ねて真珠の玉と散らばる。

殘暑晚初涼,輕風渡水香。             

初秋というのに残暑はひどく、夕暮れになってようやく涼しくなってきた、水面を通る涼風が蓮の花の香りを運んでくる。

無憀悲往事,爭那牽情思。             

憮然として、侘しい思いで過ぎ去った日々のことを悲しく思い出し、さびしいこころの愁いを誘うように沸き起こって来るのは如何ともしがたい。

光影暗相催,等閑秋又來。             

月日の移り変わりは光陰矢のごとく過ぎ去る、避暑のための準備をしたけれど、いつものように、秋がまたやってきてすぎさってゆくのだ。

(菩薩蠻三首 其の二)

繍簾 高く軸き 塘に臨みて看れば、雨 荷芰に翻り 真珠 散る。

残暑 晩に初めて涼しく、軽風 水を渡りて香る。

無惨として 往事を悲しむに、爭那せん 情思に牽かるるを。

光影 暗に相い催し、等閑に 秋 又た来たる。

             

菩薩蠻三首           其三

天含殘碧融春色,五陵薄倖無消息。             

盡日掩朱門,離愁暗斷魂。             

鶯啼芳樹暖,鷰拂迴塘滿。             

寂寞對屏山,相思醉夢間。             

 

宮島(10)
 

『菩薩蠻三首其一』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻三首           其二

繡簾高軸臨塘看,雨飜荷芰真珠散。             

殘暑晚初涼,輕風渡水香。             

無憀悲往事,爭那牽情思。             

光影暗相催,等閑秋又來。             

 

(下し文)

(菩薩蠻三首 其の二)

繍簾 高く軸き 塘に臨みて看れば、雨 荷芰に翻り 真珠 散る。

残暑 晩に初めて涼しく、軽風 水を渡りて香る。

無惨として 往事を悲しむに、爭那せん 情思に牽かるるを。

光影 暗に相い催し、等閑に 秋 又た来たる。

 

(現代語訳)

(離宮で待つ妃嬪は避暑に来られることを待ち望んでいたが、今年も秋が来て、この離宮への来殿はなかった)

鳳凰の刺繍の簾を高く巻き上げ池塘を眺めていると、雨は蓮や菱にあたって、葉の上に水晶の玉を作り、飛び跳ねて真珠の玉と散らばる。

初秋というのに残暑はひどく、夕暮れになってようやく涼しくなってきた、水面を通る涼風が蓮の花の香りを運んでくる。

憮然として、侘しい思いで過ぎ去った日々のことを悲しく思い出し、さびしいこころの愁いを誘うように沸き起こって来るのは如何ともしがたい。

月日の移り変わりは光陰矢のごとく過ぎ去る、避暑のための準備をしたけれど、いつものように、秋がまたやってきてすぎさってゆくのだ。

 

 

(訳注)

菩薩蠻三首     其二

(離宮で待つ妃嬪は避暑に来られることを待ち望んでいたが、今年も秋が来て、この離宮への来殿はなかった。このまま年を取ってゆくと詠う。)

花間集では、春に寵愛を受けて夏には失い、次の春が来ても寵愛を受けることが無いというものが多い。この詩は、夏に逢瀬を待っていたが、寂しく秋を迎え、また次の夏も寂しく過ごしてしまうというものだが、多くあった離宮にも数名の妃嬪がおり、宗廟に妃嬪が置かれたのである。避暑で天子が訪れて寵愛を受けるというものだが、運が良くて一度の寵愛を受けることがあるというもので、全く寵愛を受けずに生涯を終えるものもあった。

『花間集』 には毛照震の作が三首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二灰韻二平韻、後段二十字四句二灰韻二平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

繡簾高軸臨塘,雨飜荷芰真珠             

殘暑晚初,輕風渡水             

無憀悲往,爭那牽情             

光影暗相,等閑秋又             

●○○●△○△  ●○△●○○●

○●●○△  △△●●○

○○○●●  ○△△○▲

△●●△○  ●○○●△
 

繡簾高軸臨塘看,雨飜荷芰真珠散。     

鳳凰の刺繍の簾を高く巻き上げ池塘を眺めていると、雨は蓮や菱にあたって、葉の上に水晶の玉を作り、飛び跳ねて真珠の玉と散らばる。

○高軸くるくると高く巻き上げること。

 

殘暑晚初涼,輕風渡水香。    

初秋というのに残暑はひどく、夕暮れになってようやく涼しくなってきた、水面を通る涼風が蓮の花の香りを運んでくる。

 

無憀悲往事,爭那牽情思。    

憮然として、侘しい思いで過ぎ去った日々のことを悲しく思い出し、さびしいこころの愁いを誘うように沸き起こって来るのは如何ともしがたい。

○無惨 無聊、憮然。失望・落胆してどうすることもできないでいるさま。また、意外なことに驚きあきれているさま。

○爭那 どうしよう。如何ともしがたい。

 

光影暗相催,等閑秋又來。    

月日の移り変わりは光陰矢のごとく過ぎ去る、避暑のための準備をしたけれど、いつものように、秋がまたやってきてすぎさってゆくのだ。

○光照 影光陰、時。

○等閑 いつものように。尹鶚「臨江仙」の「西窓に幽夢等閑に成り」の等閑と同じ用法。

臨江仙二首其二

深秋寒夜銀河靜,月明深院中庭。

西幽夢等閑成,逡巡覺後,特地恨難平。

紅燭半條殘焰短,依稀暗背銀屏。

枕前何事最傷情,梧桐葉上,點點露珠零。

(臨江仙二首其の二)

深秋 寒夜 銀河 靜まり,月 深院の中庭に明かなる。

西 幽夢 等閑 成り,逡巡 覺むる後,特地 恨みは平らかなり難し。

紅燭 半條して 焰短を殘し,依稀として 暗く 銀屏を背にす。

枕前 何事か最も情を傷ましめん,梧桐の葉上,點點として 露珠さえ零【わず】かなり。

18-472《臨江仙二首,其二》巻九 尹鶚Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-655-18-(472) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4822

             

19-503《菩薩蠻三首,其一》十巻 毛熙震Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-686-19-(503) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4977

(出家して自由恋愛も可能になり、思い人が通ってくれることを期待して過ごす女性を詠うものである。)春も盛り、梨の白い花は庭一面にほのかな香りとともに時折りおこるつむじ風により雪のように散り敷いている、高殿は静かな夜に時折りのつむじ風の音が琴曲を奏で、それによって侘しさに咽び泣きをしているかのようだ。


19-503《菩薩蠻三首,其一》十巻 毛熙震唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-686-19-(503)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4977

 

花間集 教坊曲『菩薩蠻』四十一首

毛熙震 巻一『菩薩蠻 一』 小山重疊金明滅,

『菩薩蠻 二』 水精簾裡頗黎枕,

『菩薩蠻 三』 蘂黃無限當山額,

『菩薩蠻 四』 翠翹金縷雙鸂鶒,

『菩薩蠻 五』 杏花含露團香雪,

『菩薩蠻 六』 玉樓明月長相憶,

『菩薩蠻 七』 鳳凰相對盤金縷,

『菩薩蠻 八』 牡丹花謝鶯聲歇,

『菩薩蠻 九』 滿宮明月梨花白,

『菩薩蠻 十』 寶函鈿雀金鸂鶒,

『菩薩蠻十一』 南園滿地堆輕絮,

『菩薩蠻十二』 夜來皓月纔當午,

『菩薩蠻十三』 雨晴夜合玲瓏日

『菩薩蠻十四』 竹風輕動庭除冷,

韋 荘   菩薩蠻 一 韋荘 紅樓別夜堪惆悵

菩薩蠻 二 韋荘 人人盡江南好

菩薩蠻 三 韋荘 如今卻憶江南樂

菩薩蠻 四 韋荘 勸君今夜須沉醉

菩薩蠻 五 韋荘 洛陽城裡春光好

牛 嶠   菩薩蠻七首 其一 舞裙香暖金泥鳳,

菩薩蠻七首 其二 柳花飛處鶯聲急,

菩薩蠻七首 其三 玉釵風動春幡急,

菩薩蠻七首 其四 畫屏重疊巫陽翠

菩薩蠻七首 其五 風簾鷰舞鶯啼柳,

菩薩蠻七首 其六 綠雲鬢上飛金雀,

菩薩蠻七首 其七玉樓冰簟鴛鴦錦,

和 凝 巻八 菩薩蠻一首 其一 越梅半拆輕寒裏

孫光憲 巻八 菩薩蠻五首其一 月華如水籠香砌,

                    菩薩蠻五首其二花冠頻皷牆頭翼,

                    菩薩蠻五首其三小庭花落無人掃,

                    菩薩蠻五首其四青巖碧洞經朝雨,

                    菩薩蠻五首其五木綿花映叢祠小,

魏承班 巻八 菩薩蠻二首其一 羅裾薄薄秋波染,

                    菩薩蠻二首其二羅衣隱約金泥畫,

尹鶚隴 巻九 菩薩蠻一首  雲暗合秋天白,

毛熙震    巻十       菩薩蠻三首其一 梨花滿院飄香雪
        巻十       菩薩蠻三首其二 繡簾高軸臨塘看

巻十       菩薩蠻三首其三 天含殘碧融春色

李秀才珣                  巻十       菩薩蠻三首其一 迴塘風起波紋細

巻十       菩薩蠻三首其二 等閑將度三春景

巻十       菩薩蠻三首其三 隔簾微雨雙飛鷰

 
 2014年10月17日の紀頌之5つのブログ 
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酒泉子二首

 

酒泉子二首其一

閑臥繡幃,慵想萬般情寵。

錦檀偏,翹股重,翠雲欹。

暮天屏上春山碧,映香煙霧隔。

蕙蘭心,魂夢役,斂蛾眉。

(これ以上ないほどの寵愛を受けていても、子が生まれないとやがて忘れられるものである)

鳳凰の刺繍のとばりの内に静かに横になっている、寵愛を受けているので、何をするにも物憂げになってしまう。

寝牀の上には、錦の敷物が乱れてしまい、二人待度々重なり合う、翡翠の雁を付けた妃嬪と雲となりお方は寄り添っている。

夕暮れになると寝牀のまわりに屏風を立てられ、屏風の絵の春の山の影となる。お香の煙は辺りに漂いその場所は他の所を隔てる様に漂う。

品性高潔な妃嬪であっても、やがて、あの方を思うことはできても、逢瀬は夢の中の事となってゆき、何時しか両眉の間み深いしわが出来ている。

 

酒泉子二首其の一

繡幃に閑かに臥せて,慵く想う 萬般 情寵を。

錦檀偏り,翹股重り,翠雲欹てる。

暮天 屏上 春山碧り,香を映す 煙霧隔つを。

蕙蘭の心,魂夢の役,蛾眉を斂す。

 

酒泉子二首其二

(妃嬪の初夜の様子を詠う)

鈿匣舞鸞,隱映豔紅脩碧。

金銀細工の飾りを入れておく小箱から鳳凰の髪飾りを出して髪に飾って踊る。浦に隠れたり部隊の前に出たり頬を赤らめて魅力を振りまき、緑の黒髪を整える。

月梳斜,雲鬢膩,粉香寒。

月明かりが髪を梳いて行く様に斜めに照らす、髪脂で固めた雲型の髷鬘が魅力的である呑み、お化粧の香りは素通りして寒々しい。

曉花微斂輕呵展,裊釵金鷰軟。

気が付けば、夜明けのひかりが花を照らすと、微かにシワを寄せて笑い転げているようだ。しなやかなかんざし、金の燕が柔らかに揺れる。

日初昇,簾半掩,對殘粧。

その日初めての朝を迎え日は昇る、簾は半ば巻き上げて、夜化粧の残りを整える。

 

(酒泉子二首其の二)

鈿匣から舞う鸞を,隱れ映して豔紅 碧を脩む。

月 斜に梳き,鬢膩を雲にすれども,粉香 寒し。

曉花 微かに斂し 輕ろく呵展し,裊釵 金鷰軟かなり。

日は初めて昇り,簾は半ば掩う,殘粧に對す。

 

 

『酒泉子二首,其二』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子二首其二

鈿匣舞鸞,隱映豔紅脩碧。

月梳斜,雲鬢膩,粉香寒。

曉花微斂輕呵展,裊釵金鷰軟。

日初昇,簾半掩,對殘粧。

 

(下し文)

酒泉子二首其二

鈿匣舞鸞,隱映豔紅脩碧。

月梳斜,雲鬢膩,粉香寒。

曉花微斂輕呵展,裊釵金鷰軟。

日初昇,簾半掩,對殘粧。

 

(現代語訳)

(妃嬪の初夜の様子を詠う)

金銀細工の飾りを入れておく小箱から鳳凰の髪飾りを出して髪に飾って踊る。浦に隠れたり部隊の前に出たり頬を赤らめて魅力を振りまき、緑の黒髪を整える。

月明かりが髪を梳いて行く様に斜めに照らす、髪脂で固めた雲型の髷鬘が魅力的である呑み、お化粧の香りは素通りして寒々しい。

気が付けば、夜明けのひかりが花を照らすと、微かにシワを寄せて笑い転げているようだ。しなやかなかんざし、金の燕が柔らかに揺れる。

その日初めての朝を迎え日は昇る、簾は半ば巻き上げて、夜化粧の残りを整える。

 

閶闔門001
 

(訳注)

酒泉子二首其二

(妃嬪の初夜の様子を詠う)

『花間集』には毛熙震の作が二首収められている。双調四十字、前段十九字五句二仄韻二平韻、後段二十一字五句三仄韻一平韻で、④③/❼❺3❸③の詞形をとる。ちなみに溫庭筠、韋荘は孫光憲と同じ詞形で、張泌、牛嶠は④③/⑦733③の詞形をとる。

鈿匣舞  隱映豔紅脩

月梳斜 雲鬢  粉香

曉花微斂輕呵  裊釵金鷰

日初 簾半  對殘

△●●○  ●●●○○●

●○○ ○●●  ●○○

●○○●△△●  ●○○●●

●○○ ○●●  ●○○

 

鈿匣舞鸞,隱映豔紅脩碧。

金銀細工の飾りを入れておく小箱から鳳凰の髪飾りを出して髪に飾って踊る。浦に隠れたり部隊の前に出たり頬を赤らめて魅力を振りまき、緑の黒髪を整える。

鈿匣 花鈿、金銀の細工物、簪などを入れておく小箱。良家の子女はその身分を示す簪を大切に持参してくるものだし、妃嬪の地位に召された際、司宝司からその地位に値する宝飾が贈られる。この句は、初夜の準備をいう。

 

月梳斜,雲鬢膩,粉香寒。

月明かりが髪を梳いて行く様に斜めに照らす、髪脂で固めた雲型の髷鬘が魅力的である呑み、お化粧の香りは素通りして寒々しい。

月梳斜 ここでの月は妃嬪の顔を言い、透かしの髪を両鬢のかける髪型をいう。

雲鬢膩 その地位に見合った髪脂で固めた鬘をつける。重くて大きいもの。

粉香寒 化粧を施せば明るく穏やかになる物だが、小尾では、初夜のため緊張した様子をいう。

 

曉花微斂輕呵展,裊釵金鷰軟。

気が付けば、夜明けのひかりが花を照らすと、微かにシワを寄せて笑い転げているようだ。しなやかなかんざし、金の燕が柔らかに揺れる。

呵展 1 しかる。どなる。とがめる。「呵責(かしゃく)2 大きな声で笑うさま。わらいころげる。初めての経験で、朝まで情事が続いたことをいう。

裊釵金鷰軟 情事の様子で、金の髪飾りがしなやかに、あるいはやわらかく揺れる。

 

日初昇,簾半掩,對殘粧。

その日初めての朝を迎え日は昇る、簾は半ば巻き上げて、夜化粧の残りを整える。

日初昇 はじめて夜を過ごした場合、梁上に朝日が当たるのをはじめて見る。

簾半掩 朝の光は部屋の奥まで入って来るので、簾を半分垂らして遮る。

對殘粧 夜用の化粧をして、少し崩れているので、化粧をし直す。
touRAKUYOjou1000

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品性高潔な妃嬪であっても、やがて、あの方を思うことはできても、逢瀬は夢の中の事となってゆき、何時しか両眉の間み深いしわが出来ている。

 
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(後宮の妃嬪と雖も、庭に咲く花のように儚い人生を過ごすことになると詠う)後宮の妃嬪は越産の新しくて軽いうす絹の茜色で鮮やかな小袖からほのかに香りが届く、うでには、らせん状に巻いた金の腕飾りが小袖の下に透けて見えて華やかな気分をつたえる。

 
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19-500《後庭花三首,其三》十巻 毛熙震唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-683-19-(500)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4962

 

 

(後宮の妃嬪は、嫁いできたときにこれ以上ないほどの扱いを受けるが、それも、綺麗な真珠に傷がついたら棄てられるように、寵愛を失ってしまうと詠う。)

後庭花三首       其一

           鶯啼鷰語芳菲節,瑞庭花發。

           昔時懽宴歌聲揭,管絃清越。

           自從陵谷追遊歇,畫梁塵

           傷心一片如珪月,閑鏁宮闕。

              鶯が春の訪れを告げ、梁の上の燕は子育ての語らいをする春の盛りはの草花の香りの季節である。庭の端々にまで花が咲いている。

少し前はそんなことの上に、宴に歌声が合わせ、笛や、琴の演奏は清らかに抑揚し、宴も盛んに楽しんだものだ。

そして自分から丘に遊び、谷を越えて寸暇を惜しんで遊んだのであり、綺麗に画かれた梁の上に乗る塵までも艶めかしいものであった。

それがどうだ、玉のような月に一片の傷がついてしまってからは、後宮への門も潜り戸も全部閉じられて誰の行き来もないのである。(その時に子が出来なければ、妃嬪の役割は終わる。)

 

(後庭花三首 其の一)

鶯啼き鷰語る 芳菲の節,瑞庭 花發く。

昔時 宴を懽しみ 歌聲揭げ,管絃 清越す。

自ら陵谷遊を追い歇むにより,畫梁の塵はなり

一片に傷心す 珪月の如し,宮闕を閑鏁【へいじょう】す。

 

(後宮で繰り広げられる宴に多くの妓優たちの踊り、歌は響き渡る、目に留まった妓優はその日から夢のような暮らしが始まる。)

後庭花三首       其二

           輕盈舞妓含芳豔,競粧新臉。

           步搖珠翠脩蛾斂,膩鬟雲染。

           歌聲慢發開檀點,繡衫斜掩。

           時將纖手勻紅臉,笑拈金靨。

軽やかに舞い踊る歌妓たちは宴の中心に溢れるほど一杯になっていて、その艶めかしさと芳しい香りは歌妓たちから風に乗って溢れている。

ゆっくりと揺れ動く歌妓たちは、真珠と翡翠に飾られ、繭も美しい若い娘たちである。油で固めて結われた黒髪は雲型である。

歌声の歌妓たちは、炎の中に点々と声を発し、眼に泊まった歌妓の刺繍で飾られた上衣は、閨の壁に掛けられた。

その時、まさにか細い指、手も紅く染まった頬も顔も抱かれたのである。笑いに包まれ微笑には金に値するえくぼが可愛い。

(後庭花三首 其の二)

風は輕やかな、芳豔を含んで舞妓を盈つ,粧を競うて臉を新たにす。

步搖 珠翠 蛾斂を脩め,膩鬟 雲染す。

歌聲 慢ろに發つ 檀點を開き,繡衫 斜に掩う。

時將に纖手 紅臉を勻しゅうす,笑 金靨を拈す。

             

(後宮の妃嬪と雖も、庭に咲く花のように儚い人生を過ごすことになると詠う)

後庭花三首       其三

           越羅小袖新香蒨,薄籠金釧。

           倚欄無語搖輕扇,半遮勻面。

           春殘日暖鶯嬌懶,滿庭花片。

           爭不教人長相見,畫堂深院。

後宮の妃嬪は越産の新しくて軽いうす絹の茜色で鮮やかな小袖からほのかに香りが届く、うでには、らせん状に巻いた金の腕飾りが小袖の下に透けて見えて華やかな気分をつたえる。

その妃嬪は今日も高楼の欄干にもたれて、話すこともなく軽く扇を手に揺らし、ただボーとしている。お化粧を整えた顔を半ば扇で隠すようにして美しい。

春の日は、長くなってゆき、長閑に過ぎてゆき、日々あたたかくなってゆく、鶯も美しく鳴くけれど、いつも聞いていると、何処か物憂げに聞こえてくる。花が一杯に咲いていた、この宮殿の庭にも、花弁が散り、敷いている。

あのお方に合うことが出来なくなって随分経過しているが、どうして、逢おうとしてくれないのだろうか、後宮の奥深い静かな奥座敷の中にはで精一杯生きて行く。

(後庭花三首其の三)

越羅の小袖 新らたに香蒨せり,金釧を薄籠す。

欄に倚れど語ること無く輕く扇を搖し,半ば勻面を遮る。

春殘り 日暖く鶯嬌 懶き,花片 庭に滿つ。

爭せしめず 人長らく相い見するを,畫堂 院を深くす。

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『後庭花』五首

 

 

孫少監光憲

巻八

後庭花二首其一

景陽鐘動宮鶯囀,

 

 

 

巻八

後庭花二首其二

石城依舊空江國,

 

 

毛秘書熙震

巻十

後庭花三首其一

鶯啼鷰語芳菲節,

 

 

 

巻十

後庭花三首其二

輕盈舞妓含芳豔,

 

 

 

巻十

後庭花三首其三

越羅小袖新香蒨,

 

 

 

 

 

 

 

 

touRAKUYOjou1000

 唐時代の後宮の姥捨て山であった、洛陽の上陽宮。
 

『後庭花三首 其三』 現代語訳と訳註

(本文)

後庭花三首           其三

越羅小袖新香蒨,薄籠金釧。

倚欄無語搖輕扇,半遮勻面。

春殘日暖鶯嬌懶,滿庭花片。

爭不教人長相見,畫堂深院。

 

 

(下し文)

(後庭花三首其の三)

越羅の小袖 新らたに香蒨せり,金釧を薄籠す。

欄に倚れど語ること無く輕く扇を搖し,半ば勻面を遮る。

春殘り 日暖く鶯嬌 懶き,花片 庭に滿つ。

爭せしめず 人長らく相い見するを,畫堂 院を深くす。

 

 

(現代語訳)

(後宮の妃嬪と雖も、庭に咲く花のように儚い人生を過ごすことになると詠う)

後宮の妃嬪は越産の新しくて軽いうす絹の茜色で鮮やかな小袖からほのかに香りが届く、うでには、らせん状に巻いた金の腕飾りが小袖の下に透けて見えて華やかな気分をつたえる。

その妃嬪は今日も高楼の欄干にもたれて、話すこともなく軽く扇を手に揺らし、ただボーとしている。お化粧を整えた顔を半ば扇で隠すようにして美しい。

春の日は、長くなってゆき、長閑に過ぎてゆき、日々あたたかくなってゆく、鶯も美しく鳴くけれど、いつも聞いていると、何処か物憂げに聞こえてくる。花が一杯に咲いていた、この宮殿の庭にも、花弁が散り、敷いている。

あのお方に合うことが出来なくなって随分経過しているが、どうして、逢おうとしてくれないのだろうか、後宮の奥深い静かな奥座敷の中にはで精一杯生きて行く。

 大毛蓼003

(訳注)

後庭花三首     其三

(後宮の妃嬪と雖も、庭に咲く花のように儚い人生を過ごすことになると詠う)

後宮の妃嬪はえらばれることが第一で、その後の人生は、その当初寵愛を受けた時に懐妊するかしないかで、人生は劇的に変わる。

『後庭花』とあるのは、後宮の庭に咲く花、杜甫は「先帝の侍女八千人」、白居易は「後宮の佳麗三千人」といっている。この時代は女性が人とされていないので、男も士族以上で人数として把握された。宮女は礼をもって迎い入れられたもの、貴族、富貴の者など家柄を重んじて選抜されたもの、一部の物を除いて、献上されたもの、罪人の家【藉跋・藉没】の女性、宮廷の官奴婢にされたものをいうのである。「後宮」は政治を営む場とは異なる、天子の私的生活の場であるが、妃嬪は常に新しく選ばれるもので、天子の在位が長ければ、すまじい数の妃嬪が後宮に存在することになる。

花間集に教坊曲『後庭花』は五首収められているが、毛熙震の詞は三首である。双調四十字、前段二十字、四仄韻、後段二十字、四仄韻で、❼❹❼❹❼❹❼❹の詞形をとる。孫光憲と毛熙震とで独自の詞形を作ったもの。

 

越羅小袖新香  薄籠金
倚欄無語搖輕  半遮勻
春殘日暖鶯嬌懶  滿庭花
爭不教人長相  畫堂深

●○●●○○●  ●△○●

△○○●○△△  ●○○●

○○●●○△●  ●○○●

○△△○△△●  ●○△△

 

越羅小袖新香蒨,薄籠金釧。

後宮の妃嬪は越産の新しくて軽いうす絹の茜色で鮮やかな小袖からほのかに香りが届く、うでには、らせん状に巻いた金の腕飾りが小袖の下に透けて見えて華やかな気分をつたえる。

越羅小袖新香蒨 越産のうす絹の小袖が新しくて茜色で鮮やかなさまである。

越羅 浙江省湘江地方の羅の小袖。

 茜草。草の盛んに繁るさま。あざやかなさま。

薄籠金釧 うっすらと小袖の中にらせん状の金の腕飾りが透けて見える艶めかしさ、はなやかさをいう。

薄籠 うっすらと小袖の中に腕飾りが透けて見える艶めかしさ、はなやかさをいう。をいう。

金釧 金釧という装身品。らせん状に巻いた腕飾り(ブレスレット)

 

倚欄無語搖輕扇,半遮勻面。

その妃嬪は今日も高楼の欄干にもたれて、話すこともなく軽く扇を手に揺らし、ただボーとしている。お化粧を整えた顔を半ば扇で隠すようにして美しい。

 欄干(らんかん)。てすり。

勻面 化粧で整えた顔。

 

春殘日暖鶯嬌懶,滿庭花片。

春の日は、長くなってゆき、長閑に過ぎてゆき、日々あたたかくなってゆく、鶯も美しく鳴くけれど、いつもきいていると、何処か物憂げに聞こえてくる。花が一杯に咲いていた、この宮殿の庭にも、花弁が散り、敷いている。

鶯嬌懶 鶯の美しく鳴くけれど、何処か物憂げに聞こえてくる。早春から盛春を過ぎようとしている時間の経過を教える。

 

爭不教人長相見,畫堂深院。

あのお方に合うことが出来なくなって随分経過しているが、どうして、逢おうとしてくれないのだろうか、後宮の奥深い静かな奥座敷の中にはで精一杯生きて行く。

爭不教 何不使と同じ。どうして~してくれないのか。
唐長安城図
 

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宮妓の大部分は直接民間から選抜された芸、容貌ともに秀でた楽戸、侶優などの女子、それに少数の一般平民出身の女子であった。たとえば、著名な宮廷歌妓の永新は、もともと吉州(江西省吉安県)の楽戸の娘であり、歌が上手だったため選ばれて宮中に入った。

 
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宮妓は後代の娼妓を意味するものではなく、専門に宮廷に奉仕する女芸人であった。彼女たちは歌舞や楽器を習い、縄・竿・球・馬などを操る曲芸を学んだ。その職責は皇室が挙行する各種の祝祭・式典・宴会などの儀式に出演したり、また平生にあっては天子の耳目を楽しませることであった。

宮妓の大部分は直接民間から選抜された芸、容貌ともに秀でた楽戸、侶優などの女子、それに少数の一般平民出身の女子であった。たとえば、著名な宮廷歌妓の永新は、もともと吉州(江西省吉安県)の楽戸の娘であり、歌が上手だったため選ばれて宮中に入った。辞填壇はもとは色町の妓女であったが、挙が上手だったため宮中に入って仕えることになった。平民女性で選抜されたものは、玄宗時代には特に「摘弾家」(演奏家)と称された(以上は、段安節『楽府雑録』「歌」、『古今図書集成』閏媛典閏艶部、雀令欽『教坊記』による。以下『教坊記』を出典とするものは一々注記しない)。

 

楽戸とは、楽籍という膿民身分の戸籍に属し、宮中の官妓、在野の楽人などが登録されていた。

 

玄宗は音楽、歌舞を特に愛好したので、彼の治世には宮妓の人数は大幅に増大し、教坊は隆盛を極めた。また玄宗は宮中に梨園、宜春院などを設け、特に才能のある芸妓を選りすぐり、宮中に入れて養成した。当時、宜春院に選抜された妓女は、「内人」とか、「前頭人」とよばれた。玄宗は常日頃∵勤政楼の前で演芸会を開き、歌舞の楽妓は一度に数百人も出演することがあり、また縄や竹竿を使う、さまざまな女軽業師の演戯もあった。

 

梨園、宜春院。玄宗は長安の禁苑中に在る梨園に子弟三百人を選んで江南の音曲である法楽を学はせ、また宮女数百人を宜春北院に置いて梨園の弟子とした。

 

 

 

後庭花三首           其一

     鶯啼鷰語芳菲節,瑞庭花發。

     昔時懽宴歌聲揭,管絃清越。

     自從陵谷追遊歇,畫梁塵

     傷心一片如珪月,閑鏁宮闕。

              (後宮の妃嬪は、嫁いできたときにこれ以上ないほどの扱いを受けるが、それも、綺麗な真珠に傷がついたら棄てられるように、寵愛を失ってしまうと詠う。)

鶯が春の訪れを告げ、梁の上の燕は子育ての語らいをする春の盛りはの草花の香りの季節である。庭の端々にまで花が咲いている。

少し前はそんなことの上に、宴に歌声が合わせ、笛や、琴の演奏は清らかに抑揚し、宴も盛んに楽しんだものだ。

そして自分から丘に遊び、谷を越えて寸暇を惜しんで遊んだのであり、綺麗に画かれた梁の上に乗る塵までも艶めかしいものであった。

それがどうだ、玉のような月に一片の傷がついてしまってからは、後宮への門も潜り戸も全部閉じられて誰の行き来もないのである。(その時に子が出来なければ、妃嬪の役割は終わる。)

 

(後庭花三首 其の一)

鶯啼き鷰語る 芳菲の節,瑞庭 花發く。

昔時 宴を懽しみ 歌聲揭げ,管絃 清越す。

自ら陵谷遊を追い歇むにより,畫梁の塵はなり

一片に傷心す 珪月の如し,宮闕を閑鏁【へいじょう】す。

 

後庭花三首           其二

     輕盈舞妓含芳豔,競粧新臉。

     步搖珠翠脩蛾斂,膩鬟雲染。

     歌聲慢發開檀點,繡衫斜掩。

     時將纖手勻紅臉,笑拈金靨。

(後宮で繰り広げられる宴に多くの妓優たちの踊り、歌は響き渡る、目に留まった妓優はその日から夢のような暮らしが始まる。)

軽やかに舞い踊る歌妓たちは宴の中心に溢れるほど一杯になっていて、その艶めかしさと芳しい香りは歌妓たちから風に乗って溢れている。

ゆっくりと揺れ動く歌妓たちは、真珠と翡翠に飾られ、繭も美しい若い娘たちである。油で固めて結われた黒髪は雲型である。

歌声の歌妓たちは、炎の中に点々と声を発し、眼に泊まった歌妓の刺繍で飾られた上衣は、閨の壁に掛けられた。

その時、まさにか細い指、手も紅く染まった頬も顔も抱かれたのである。笑いに包まれ微笑には金に値するえくぼが可愛い。

(後庭花三首 其の二)

風は輕やかな、芳豔を含んで舞妓を盈つ,粧を競うて臉を新たにす。

步搖 珠翠 蛾斂を脩め,膩鬟 雲染す。

歌聲 慢ろに發つ 檀點を開き,繡衫 斜に掩う。

時將に纖手 紅臉を勻しゅうす,笑 金靨を拈す。

             

後庭花三首           其三

              越羅小袖新香蒨,薄籠金釧。

              倚欄無語搖輕扇,半遮勻面。

              春殘日暖鶯嬌懶,滿庭花片。

              爭不教人長相見,畫堂深院。

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『後庭花』五首

 

 

孫少監光憲

巻八

後庭花二首其一

景陽鐘動宮鶯囀,

 

 

 

巻八

後庭花二首其二

石城依舊空江國,

 

 

毛秘書熙震

巻十

後庭花三首其一

鶯啼鷰語芳菲節,

 

 

 

巻十

後庭花三首其二

輕盈舞妓含芳豔,

 

 

 

巻十

後庭花三首其三

越羅小袖新香蒨,

 

 

 

 

 

 

 

 

木蓮0005
 

 

『後庭花三首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

後庭花三首           其二

輕盈舞妓含芳豔,競粧新臉。

步搖珠翠脩蛾斂,膩鬟雲染。

歌聲慢發開檀點,繡衫斜掩。

時將纖手勻紅臉,笑拈金靨。

 

(下し文)

(後庭花三首 其の二)

風は輕やかな、芳豔を含んで舞妓を盈つ,粧を競うて臉を新たにす。

步搖 珠翠 蛾斂を脩め,膩鬟 雲染す。

歌聲 慢ろに發つ 檀點を開き,繡衫 斜に掩う。

時將に纖手 紅臉を勻しゅうす,笑 金靨を拈す。

 

(現代語訳)

(後宮で繰り広げられる宴に多くの妓優たちの踊り、歌は響き渡る、目に留まった妓優はその日から夢のような暮らしが始まる。)

軽やかに舞い踊る歌妓たちは宴の中心に溢れるほど一杯になっていて、その艶めかしさと芳しい香りは歌妓たちから風に乗って溢れている。

ゆっくりと揺れ動く歌妓たちは、真珠と翡翠に飾られ、繭も美しい若い娘たちである。油で固めて結われた黒髪は雲型である。

歌声の歌妓たちは、炎の中に点々と声を発し、眼に泊まった歌妓の刺繍で飾られた上衣は、閨の壁に掛けられた。

その時、まさにか細い指、手も紅く染まった頬も顔も抱かれたのである。笑いに包まれ微笑には金に値するえくぼが可愛い。

 

花蕊夫人006
 

(訳注)

後庭花三首     其二

『後庭花』とあるのは、後宮の庭に咲く花、杜甫は「先帝の侍女八千人」、白居易は「後宮の佳麗三千人」といっている。この時代は女性が人とされていないので、男も士族以上で人数として把握された。宮女は礼をもって迎い入れられたもの、貴族、富貴の者など家柄を重んじて選抜されたもの、一部の物を除いて、献上されたもの、罪人の家【藉跋・藉没】の女性、宮廷の官奴婢にされたものをいうのである。「後宮」は政治を営む場とは異なる、天子の私的生活の場。陳の後主(陳叔宝)が歓楽に溺れて国を亡ぼしたことに基づいてこの詩を読む。

花間集に教坊曲『後庭花』は五首収められているが、毛熙震の詞は三首である。双調四十字、前段二十字、四仄韻、後段二十字、四仄韻で、❼❹❼❹❼❹❼❹の詞形をとる。孫光憲と毛熙震とで独自の詞形を作ったもの。

輕盈舞妓含芳  競粧新
步搖珠翠脩蛾  膩鬟雲
歌聲慢發開檀  繡衫斜
時將纖手勻紅  笑拈金

△○●△○○●  ●?○△

●○○●○△●  ●○○●

○○●●○○●  ●○○●

○△○●○○△  ●○○●

 

輕盈舞妓含芳豔,競粧新臉。

軽やかに舞い踊る歌妓たちは宴の中心に溢れるほど一杯になっていて、その艶めかしさと芳しい香りは歌妓たちから風に乗って溢れている。

 

步搖珠翠脩蛾斂,膩鬟雲染。

ゆっくりと揺れ動く歌妓たちは、真珠と翡翠に飾られ、繭も美しい若い娘たちである。油で固めて結われた黒髪は雲型である。

 

歌聲慢發開檀點,繡衫斜掩。

歌声の歌妓たちは、炎の中に点々と声を発し、眼に泊まった歌妓の刺繍で飾られた上衣は、閨の壁に掛けられた。

 

時將纖手勻紅臉,笑拈金靨。

その時、まさにか細い指、手も紅く染まった頬も顔も抱かれたのである。笑いに包まれ微笑には金に値するえくぼが可愛い。

拈 ひねり出すこと。苦心して考え出すこと。 「妙案を拈出する」; やりくり算段して、無理に金銭をなどをつくり出すこと。 「費用を拈出する」. 「捻出」とも書く。 【拈る】ひねる. 物を指先などでねじる。 体の一部をねじり回す。

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それがどうだ、玉のような月に一片の傷がついてしまってからは、後宮への門も潜り戸も全部閉じられて誰の行き来もないのである。(その時に子が出来なければ、妃嬪の役割は終わる。)

 
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19-498《後庭花三首,其一》十巻 毛熙震唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-681-19-(498)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4952

 

 

後庭花三首           其一

              鶯啼鷰語芳菲節,瑞庭花發。

              昔時懽宴歌聲揭,管絃清越。

              自從陵谷追遊歇,畫梁塵

              傷心一片如珪月,閑鏁宮闕。

             

後庭花三首           其二

              輕盈舞妓含芳豔,競粧新臉。

              步搖珠翠脩蛾斂,膩鬟雲染。

              歌聲慢發開檀點,繡衫斜掩。

              時將纖手勻紅臉,笑拈金靨。

             

後庭花三首           其三

              越羅小袖新香蒨,薄籠金釧。

              倚欄無語搖輕扇,半遮勻面。

              春殘日暖鶯嬌懶,滿庭花片。

              爭不教人長相見,畫堂深院。

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『後庭花』五首

 

 

孫少監光憲

巻八

花二首其一

景陽鐘動宮鶯囀,

 

 

 

巻八

後庭花二首其二

石城依舊空江國,

 

 

毛秘書熙震

巻十

後庭花三首其一

鶯啼鷰語芳菲節,

 

 

 

巻十

後庭花三首其二

輕盈舞妓含芳豔,

 

 

 

巻十

後庭花三首其三

越羅小袖新香蒨,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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後庭花三首 其一

鶯啼鷰語芳菲節,瑞庭花發。

昔時懽宴歌聲揭,管絃清越。

自從陵谷追遊歇,畫梁塵

傷心一片如珪月,閑鏁宮闕。

(後宮の妃嬪は、嫁いできたときにこれ以上ないほどの扱いを受けるが、それも、綺麗な真珠に傷がついたら棄てられるように、寵愛を失ってしまうと詠う。)

鶯が春の訪れを告げ、梁の上の燕は子育ての語らいをする春の盛りはの草花の香りの季節である。庭の端々にまで花が咲いている。

少し前はそんなことの上に、宴に歌声が合わせ、笛や、琴の演奏は清らかに抑揚し、宴も盛んに楽しんだものだ。

そして自分から丘に遊び、谷を越えて寸暇を惜しんで遊んだのであり、綺麗に画かれた梁の上に乗る塵までも艶めかしいものであった。

それがどうだ、玉のような月に一片の傷がついてしまってからは、後宮への門も潜り戸も全部閉じられて誰の行き来もないのである。(その時に子が出来なければ、妃嬪の役割は終わる。)

 

(後庭花三首 其の一)

鶯啼き鷰語る 芳菲の節,瑞庭 花發く。

昔時 宴を懽しみ 歌聲揭げ,管絃 清越す。

自ら陵谷遊を追い歇むにより,畫梁の塵はなり

一片に傷心す 珪月の如し,宮闕を閑鏁【へいじょう】す。

海棠花021
 

 

『後庭花三首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

後庭花三首 其一

鶯啼鷰語芳菲節,瑞庭花發。

昔時懽宴歌聲揭,管絃清越。

自從陵谷追遊歇,畫梁塵

傷心一片如珪月,閑鏁宮闕。

 

(下し文)

(後庭花三首 其の一)

鶯啼き鷰語る 芳菲の節,瑞庭 花發く。

昔時 宴を懽しみ 歌聲揭げ,管絃 清越す。

自ら陵谷遊を追い歇むにより,畫梁の塵はなり。

一片に傷心す 珪月の如し,宮闕を閑鏁【へいじょう】す。

 

(現代語訳)

(後宮の妃嬪は、嫁いできたときにこれ以上ないほどの扱いを受けるが、それも、綺麗な真珠に傷がついたら棄てられるように、寵愛を失ってしまうと詠う。)

鶯が春の訪れを告げ、梁の上の燕は子育ての語らいをする春の盛りはの草花の香りの季節である。庭の端々にまで花が咲いている。

少し前はそんなことの上に、宴に歌声が合わせ、笛や、琴の演奏は清らかに抑揚し、宴も盛んに楽しんだものだ。

そして自分から丘に遊び、谷を越えて寸暇を惜しんで遊んだのであり、綺麗に画かれた梁の上に乗る塵までも艶めかしいものであった。

それがどうだ、玉のような月に一片の傷がついてしまってからは、後宮への門も潜り戸も全部閉じられて誰の行き来もないのである。(その時に子が出来なければ、妃嬪の役割は終わる。)

杏の花001
 

(訳注)

後庭花三首 其一

(後宮の妃嬪は、嫁いできたときにこれ以上ないほどの扱いを受けるが、それも、綺麗な真珠に傷がついたら棄てられるように、寵愛を失ってしまうと詠う。)

『後庭花』とあるのは、後宮の庭に咲く花、杜甫は「先帝の侍女八千人」、白居易は「後宮の佳麗三千人」といっている。この時代は女性が人とされていないので、男も士族以上で人数として把握された。宮女は礼をもって迎い入れられたもの、貴族、富貴の者など家柄を重んじて選抜されたもの、一部の物を除いて、献上されたもの、罪人の家【藉跋・藉没】の女性、宮廷の官奴婢にされたものをいうのである。「後宮」は政治を営む場とは異なる、天子の私的生活の場。陳の後主(陳叔宝)が歓楽に溺れて国を亡ぼしたことに基づいてこの詩を読む。

花間集に教坊曲『後庭花』は五首収められているが、毛熙震の詞は三首である。双調四十字、前段二十字、四仄韻、後段二十字、四仄韻で、❼❹❼❹❼❹❼❹の詞形をとる。孫光憲と毛熙震とで独自の詞形を作ったもの。

鶯啼鷰語芳菲節  瑞庭花
昔時懽宴歌聲  管絃清
自從陵谷追遊  畫梁塵
傷心一片如珪  閑鏁宮

○○●●○△●  ●○○●

●○△●○○●  ●△○●

●△○●○○●  ●○○●

△○●●△○●  ○?○●

 

鶯啼鷰語芳菲節,瑞庭花發。

鶯が春の訪れを告げ、梁の上の燕は子育ての語らいをする春の盛りはの草花の香りの季節である。庭の端々にまで花が咲いている。

 

昔時懽宴歌聲揭,管絃清越。

少し前はそんなことの上に、宴に歌声が合わせ、笛や、琴の演奏は清らかに抑揚し、宴も盛んに楽しんだものだ。

懽 喜ぶ,楽しむ.2((方言)) 形容詞 勢いがよい,活発である,盛んである.

清越 形容詞 (多く4字句に用い;音声が)清らかでよくとおる,清らかに響く.用例其声清越=その声が清らかに響く.清越的歌声=清らかな歌声. 清越=清らかで抑揚がある.

 

自從陵谷追遊歇,畫梁塵

そして自分から丘に遊び、谷を越えて寸暇を惜しんで遊んだのであり、綺麗に画かれた梁の上に乗る塵までも艶めかしいものであった。

  (1) 休息する歇一会儿ひと息入れる.(2) 停止する,中止する.(3) 《方》寝る,眠る.《方》短い時間,しばらくの間

 黒みがかった黄色.

 

傷心一片如珪月,閑鏁宮闕。

それがどうだ、玉のような月に一片の傷がついてしまってからは、後宮への門も潜り戸も全部閉じられて誰の行き来もないのである。(その時に子が出来なければ、妃嬪の役割は終わる。)

珪月 圭の古代文字。玉のような月。

鏁とは?漢字辞典。 〔動詞「鏈る」の連用形から〕 金属製の輪をつないだひも状のもの。 「懐中時計の-」 -につながれた猛獣」 物と物とを結び付けているもの。

 金燈花01

19-497《木蘭花一首,》十巻 毛熙震Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-680-19-(497) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4947

あの方の着ける金帯は付けることもなく冷えたまま掛られている、鳳凰の描かれた屏風はひっそりと壁に寄せている。宝飾に飾られたとばりのうちには蘭麝のお香が時々しか焚かれなくてほのかに香るだけである。

 
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 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
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102 《淥水曲》李白index- 6 《726年開元十四年26歳》<102> Ⅰ李白詩1274 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4918 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
 曹植(曹子建)詩 65首 index文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)《李白 全詩》
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20-(14)§7-1 《上宰相書 -(14)》韓愈(韓退之)ID 793年貞元9年 26歳<1192> Ⅱ韓昌黎集 巻五 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4944 
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19-497《木蘭花一首,》十巻 毛熙震唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-680-19-(497)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4947

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『木蘭花』 三首

 

 

作者



初句7字

 

 

韋相莊

巻二

木蘭花一首

獨上小樓春欲暮

 

 

魏太尉承班

巻九

木蘭一首

小芙蓉,香旖旎

 

 

毛秘書熙震

巻十

木蘭花一首

掩朱扉,鈎翠箔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木蘭花

掩朱扉,鈎翠箔,滿院鶯聲春寂寞。

勻粉淚,恨檀郎,一去不歸花又落。

對斜暉,臨小閣,前事豈堪重想着。

金帶冷,畫屏幽,寶帳慵薰蘭麝薄。

(又春が来ても、妃嬪のもとにあのお方は訪れる事は無かった、優しいのはその時だけの事とあきらめていきてゆく、強い女を詠う。)

その女の住む正門は閉じられたままで、翡翠と金箔の鉤にとばりは巻き上げられてかかげて止められ、庭には咲き誇った花々が一杯で、鶯は春を告げているのに静かでさびしい気配が漂う。

頬の化粧が涙で流されてしまい、別れて行ってしまったあのお方を恨むだけ、一度去ってゆけば、花は帰らないし、また、落ちて仕舞えば元に戻ることはない。

日差しが傾いて来て、女の居る楼閣の閨に日差しが射し、庭を臨む、あの方との過ごした日々の思い出は幾たびか思い出されるがその度に辛い思いとなっている。

あの方の着ける金帯は付けることもなく冷えたまま掛られている、鳳凰の描かれた屏風はひっそりと壁に寄せている。宝飾に飾られたとばりのうちには蘭麝のお香が時々しか焚かれなくてほのかに香るだけである。

 

(木蘭花)

朱扉を掩い,翠箔を鈎し,鶯聲院に滿ちるも 春 寂寞たり。

粉淚を勻し,檀郎を恨めども,一び去って 花歸らず又た落つ。

斜暉に對し,小閣に臨む,前事 豈に重ねて想着するに堪えん。

金帶 冷たく,畫屏 幽なり,寶帳 慵薰し 蘭麝 薄たり。

 

木蘭03

 

『木蘭花』 現代語訳と訳註

(本文)

木蘭花

掩朱扉,鈎翠箔,滿院鶯聲春寂寞。

勻粉淚,恨檀郎,一去不歸花又落。

對斜暉,臨小閣,前事豈堪重想着。

金帶冷,畫屏幽,寶帳慵薰蘭麝薄。

 

(下し文)

(木蘭花)

朱扉を掩い,翠箔を鈎し,鶯聲院に滿ちるも 春 寂寞たり。

粉淚を勻し,檀郎を恨めども,一び去って 花歸らず又た落つ。

斜暉に對し,小閣に臨む,前事 豈に重ねて想着するに堪えん。

金帶 冷たく,畫屏 幽なり,寶帳 慵薰し 蘭麝 薄たり。

 木蘭02

(現代語訳)

(又春が来ても、妃嬪のもとにあのお方は訪れる事は無かった、優しいのはその時だけの事とあきらめていきてゆく、強い女を詠う。)

その女の住む正門は閉じられたままで、翡翠と金箔の鉤にとばりは巻き上げられてかかげて止められ、庭には咲き誇った花々が一杯で、鶯は春を告げているのに静かでさびしい気配が漂う。

頬の化粧が涙で流されてしまい、別れて行ってしまったあのお方を恨むだけ、一度去ってゆけば、花は帰らないし、また、落ちて仕舞えば元に戻ることはない。

日差しが傾いて来て、女の居る楼閣の閨に日差しが射し、庭を臨む、あの方との過ごした日々の思い出は幾たびか思い出されるがその度に辛い思いとなっている。

あの方の着ける金帯は付けることもなく冷えたまま掛られている、鳳凰の描かれた屏風はひっそりと壁に寄せている。宝飾に飾られたとばりのうちには蘭麝のお香が時々しか焚かれなくてほのかに香るだけである。

 

甘粛省-嘉峪関0051
 

(訳注)

木蘭花

(又春が来ても、妃嬪のもとにあのお方は訪れる事は無かった、優しいのはその時だけの事とあきらめていきてゆく、強い女を詠う。)

この「木蘭花」を女性器に喩える。妓女であるが、他の客をとらなくて囲われたものを「買斷」という。官妓を題材にしたものが多く、官妓の「買斷」はほとんどが、金のやり取りではなく、報償、許可により授けられることが多かったようだ。女儀のほとんどは妓婢であったからである。

花間集の「木蘭花」をりかいするためには、直接関係するわけではないが、木蘭従軍の故事を理解する必要がある。

花木蘭 老病の父に代わり、娘の木蘭が男装して従軍。異民族(主に突厥)を相手に各地を転戦し、自軍を勝利に導いて帰郷するというストーリー。釈智匠の《古今楽録》に収める《木蘭詩()》がこの物語を記す最も古い文献だとされ,元来,南北朝期の北方の民間民謡に由来するとされる。木蘭従軍の故事は後代,詩歌の題材となるほか,現在の京劇など伝統戯曲においても《花木蘭》(花(か)が木蘭の姓)の題で演じられている。なおそこでは元帥の賀廷玉が木蘭をぜひとも自分のむすめの婿にと願ったことから,木蘭が女性であることが知れるという筋書となっている。

 

『花間集』には教坊曲『木蘭花』は三首、魏承斑の作が一首収められている。双調五十四字、前段二十六字六句三仄韻、後段二十八字四句四仄韻で、3❸❼33/3❸❼33の詞形をとる。

掩朱扉 鈎翠   滿院鶯聲春寂
勻粉淚 恨檀郎   一去不歸花又
對斜暉 臨小   前事豈堪重想着
金帶冷 畫屏幽   寶帳慵薰蘭麝

●○○ ?●●  ●△○○○●●

○●● ●○○  ●●△○○●●

●○○ △●●  ○●●○△●●

○●△ ●△○  ●●○△○●●

 

掩朱扉,鈎翠箔,滿院鶯聲春寂寞。

その女の住む正門は閉じられたままで、翡翠と金箔の鉤にとばりは巻き上げられてかかげて止められ、庭には咲き誇った花々が一杯で、鶯は春を告げているのに静かでさびしい気配が漂う。

朱扉 妃嬪の後宮の宮殿の正門

鈎翠箔 鈎は簾や、とばりを釣り上げる金具。

滿院 その宮殿の庭に花が一杯咲き誇る。

鶯聲 鶯は春を告げて啼く。

春寂寞 春は離れたものも帰って情事をするものであるのにここには寂しさだけがある。

 

勻粉淚,恨檀郎,一去不歸花又落。

頬の化粧が涙で流されてしまい、別れて行ってしまったあのお方を恨むだけ、一度去ってゆけば、花は帰らないし、また、落ちて仕舞えば元に戻ることはない。

勻粉淚 涙の流れ落ちる面積と化粧が残っている面積が等しい。

檀郎 夫や恋い慕う男を意味する。情けの強い男を「潘郎」といい、劉郞、阮郎、檀郎、安仁など色町の女が男をそう呼んだが、劉郞<阮郎<檀郎と身分が高いことを意味している。

和凝『山花子二首 其二』

銀字笙寒調正長,水紋簟冷畫屏涼。

玉腕重金扼臂,澹梳粧。

幾度試香纖手暖,一迴嘗酒絳脣光。

佯弄紅絲蠅拂子,打檀郎。

12 -7 山花子二首 其二  和學士凝二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-434-12-#7  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3717

一去不歸花又落 帰ってこないこと、前句「檀郎」までの語句は、春になって訪れるものがなく、春が過ぎようとしている事実を受け入れたくないということを表現するもの。檀郎という表現でその事実を受け入れしかたのないこととあきらめる。後の語句は、辛さに堪えるということを表現するもの。

 

對斜暉,臨小閣,前事豈堪重想着。

日差しが傾いて来て、女の居る楼閣の閨に日差しが射し、庭を臨む、あの方との過ごした日々の思い出は幾たびか思い出されるがその度に辛い思いとなっている。

○對斜暉 この句は秋が来たこと、女性の身にも歳が重ねられたことを意味する。

前事【ぜんじ】 以前にあった事柄。前事を忘れざるは後事の師なり《「史記」秦始皇本紀・賛から》以前のことを心に留めておくと、後にすることの役に立つ。

 

金帶冷,畫屏幽,寶帳慵薰蘭麝薄。

あの方の着ける金帯は付けることもなく冷えたまま掛られている、鳳凰の描かれた屏風はひっそりと壁に寄せている。宝飾に飾られたとばりのうちには蘭麝のお香が時々しか焚かれなくてほのかに香るだけである。

金帶冷 帯を解かれたことはもう随分前のことで、それ以来その帯が、かけられたままである。古代帯は愛する男に贈り、愛を受け入れる意味で男は受け取ったものである。ここでは、別れの際金の刺繍の入った帯を女に還した、「別れた」ことを意味するものである。

畫屏幽 屏風は、情事の際、寝牀のまわりに立てるもので、それが開かれず、閉じたままでしまわれていることをいう。

寶帳 宝飾に飾られたとばり

慵薰 お香を焚く気になれない様子。慵:無気力、物事をする気力がないこと

蘭麝薄 昔焚かれた蘭麝香が少し残っていてほのかに香るというほどの意味。蘭麝【らんじゃ】とは。蘭の花と麝香(じゃこう)の香り。また、よい香り。 

木蓮0005