玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

後宮 妃嬪

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

7毛文錫《巻五09贊成功一首》『花間集』210全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6322

毛文錫  贊成功  

海棠未坼,萬點深紅,香包緘結一重重。似含羞態,邀勒春風。蜂來蝶去,任遶芳叢。

昨夜微雨,飄灑庭中,忽聞聲滴井邊桐。美人驚起,坐聽晨鐘。快教折取,戴玉瓏璁。

(海棠花の蕾の様な年若い女性が妃嬪として後宮に入り寵愛を一手に受けていることを詠う。)海棠花はいまだ花を開いてはいないけれど庭には赤い蕾が転々として深紅にひろがっている。たくさんの蕾は包み込んではいるものの、持っている香りをほのかにするが、その花ビラを一重、一重と結んでしまいこんでいる。それは恥じらいのしぐさを含んでいるし、春風が強く吹いてくれば迎える様にして花を開く。そうして、やがて蜂が飛んでくれば、今度は蝶が飛び去ってゆく、自由に飛びかい芳しい香りの叢に入る。昨夜は、小雨が降ったので、寝殿前の庭中が潤い色を濃くしとてもきれいになってくる。暫くすると、たちまち井戸のまわりの梧桐の葉に雨が滴り堕ちる雨音がきこえてくる。美人妃は雨音に驚いて起き上がったが、落ち着き払って朝方の鐘の音を聞いている。海棠花というべき妃嬪は、いろんなことを教えられ、心地良い事を教えられ、折られ摘み取られて行く、宝玉を頂戴して、宝玉が清らかにあたって鳴って妃嬪は今が最盛期である。

7毛文錫《巻五09贊成功一首》『花間集』210全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6322

 
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7毛文錫《巻五08喜遷鶯一首》『花間集』209全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6317

毛文錫  喜遷鶯一首  

芳春景,曖晴煙,喬木見鶯遷。 傳枝偎葉語關關,飛過綺叢間。

錦翼鮮,金毳軟,百囀千嬌相喚。碧紗曉怕聞聲,驚破鴛鴦暖。

(春が来て寵愛を受けた妃嬪は、春の暖かな砂浜に睦まじくする鴛鴦のように過すと詠う)芳しい香りが風に乗って来る春の景色、晴れあがっているが春霞に覆われてぼんやりしている。飛び遷ってきた鶯が高い木にとまっている。林の木々の葉が重なり伝わる葉擦れの音が聞こえその音に合わせて寄り添うように鳥たちがなごやかに啼いている。飛び立ったかと思うと奇麗な草むらの間に入っていく。その鳥の翼は錦織のようにあざやかに輝き、腹毛は柔らかに金色に輝く、だから、「ももさえずり」は、すべて艶めかしく、愛嬌をふりまいて、おおきな声で互いを呼び合ったりしている。朝日が昇り、東の高窓の紗を照らしたので急に明るくなった閨で、鶯啼が春の夜明けを知らせるために啼く時間に聞くことができなかったことが心配になるけれど、それに、夢を見ていたのが破れて起き上がって驚きはしたけれど、日が登ってくれば鴛鴦が砂浜で過ごす暖かい日よりになってくる。

 

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 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
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花間集の中で喜遷鶯は六首以下のとおりである。

韋相莊(韋荘)

(改訂版)-35韋荘113《巻3-13 喜遷鶯二首 其一》

(改訂版)-36韋荘114《巻3-14 喜遷鶯二首 其二》

薛侍郎昭蘊(薛昭蘊)

(改訂版)-4.薛昭蘊135巻三35喜遷鶯三首 其一》

(改訂版)-4.薛昭蘊136《巻三36喜遷鶯三首 其二》

(改訂版)-4.薛昭蘊137《巻三37喜遷鶯三首 其三》

毛文錫(毛司徒文錫)

喜遷鶯一首

 

遷鶯 鶯遷のこと。 鶯が谷から出て大きな木に移ること。転じて、立身出世すること。進士の試験に及第することをいう。科挙の試験に合格し、朝まだき、天子にお目見えするさまを、道教の神、玉華君にお目見えするさまを借りて詠うもので率直な表現をしている。前段は、天子に拝謁に向かう騎馬の行列の鳴り物入りの賑やかなさまは他人の騒がしさ、襟や袖を吹き過ぎる夜明けの風の模様、五更の空は自分自身が感じるこれまでと違った感覚などを描写する。後段は、参内する科挙の合格者の騎馬の列、それを導く儀仗隊の盛んなさま、合格者の豪華な着衣などを描写した後、いよいよ天子に拝謁するさまを述べる。韋荘は科挙の試験に幾度も失敗を重ね、晩年、五十九歳になって初めて合格した。この詞には、その歓びのさまが言葉の端々に表れている。後段最後の「玉華君に引見せらる」の句は、科挙の合格者が、天子直々の試験、殿試験を受けることを言ったものである。

『喜遷鶯二首』其一、『題酒家』「酒綠花紅客愛詩,落花春岸酒家旗。尋思避世爲逋客,不醉長醒也是癡。」題酒家 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-278-5-#32  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2937

韋莊 長安春

長安二月多香塵、六街車馬聲鈴凛。

家家楼上如花人、千枝萬枝紅艶新。

簾間笑語自相問、何人占得長安春。

長安春色本無主、古来盡屬紅樓女。

如今無奈杏園人、駿馬輕車擁将去。

長安春 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-269-5-#23  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2892 

薛昭蘊 喜遷鶯三首 其二

(改訂版)-4.薛昭蘊136《巻三36喜遷鶯三首 其二》 

喜遷鶯三首 其二

金門曉,玉京春,駿馬驟輕塵。

樺煙深處白衫新,認得化龍身。

九陌喧,千啓,滿袖桂香風細。

杏園歡宴曲江濱,自此占芳辰。

(喜遷鶯三首 其の二)

金門の曉,玉京の春,駿馬は驟【はし】り 輕塵【じんけい】す。

樺煙 深處 白衫の新,認得す 龍身に化するを。

九陌の喧,千の啓,滿袖 桂香 風細やかなる。

杏園の歡宴 曲江の濱,自ら此に 芳辰を占む。

(喜遷鶯三首 其の二:科挙に及第したその当日、天子に謁見し、その後街に出て祝福を受け、杏園、曲江での祝宴を満喫すると詠う。)

いつも見る金光門の暁が、今日は晴れやかだ、天子におあいできる輝かしい都の春である、駿馬もこの日は次々に入城してきて、急ぎ馬が砂塵を巻いて突っ走り、人も集まって進むと砂塵が舞う。

謁見の宮殿には樺の燭火の煙は奥まったところにまで漂っていて、そこには白く新しい上着をまとった官女がならぶ、そこ二つの角と五つの爪を持つ龍に化身された皇帝が鎮座されているのが分かった、科挙試験合格が実感として感じる。

安城の南北にぬける「九通」はどの通りも喧しくなり、たくさんの邸宅、家という家の門は開かれた、及第者は、各家を回って祝ってもらう、通りの大勢の人々は手を振って喜んでくれ、各所で焚かれる桂のお香は春のおだやかな微風に乗って届いてくる。

夕方には、杏園で、歓喜の祝宴を賜り、曲江のほとりの砂浜でも色とりどりの幔幕が張られ祝いの宴が催され、長安の街を園遊する。このようにいま自分は目標を達成し、よい日、よい時を一人でかみしめ、満喫しているのだ。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-4.薛昭蘊136《巻三36喜遷鶯三首 其二》巻三3636-136〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5882

またの名を《早梅芳》、《春光好》、《烘春桃李》、《喜遷鶯令》、《萬年枝》、《燕歸來》、《鶴沖天》、《鶴冲霽》、《燕帰梁》、などという。「花間集」には韋荘の詩二首収められている。双調四十七字、前段二十三字五句五平韻、後段二十四字五句二仄韻二平韻で、③③⑤⑦⑤/3❸❻⑦⑤の詞形をとっている。

 長安皇城宮城00

 

喜遷鶯一首

(春が来て寵愛を受けた妃嬪は、春の暖かな砂浜に睦まじくする鴛鴦のように過すと詠う)

芳春景,曖晴煙,喬木見鶯遷。

芳しい香りが風に乗って来る春の景色、晴れあがっているが春霞に覆われてぼんやりしている。飛び遷ってきた鶯が高い木にとまっている。

傳枝葉語關關,飛過綺叢間。

林の木々の葉が重なり伝わる葉擦れの音が聞こえその音に合わせて寄り添うように鳥たちがなごやかに啼いている。飛び立ったかと思うと奇麗な草むらの間に入っていく。

錦翼鮮,金毳軟,百囀千嬌相喚。

その鳥の翼は錦織のようにあざやかに輝き、腹毛は柔らかに金色に輝く、だから、「ももさえずり」は、すべて艶めかしく、愛嬌をふりまいて、おおきな声で互いを呼び合ったりしている。

碧紗曉怕聞聲,驚破鴛鴦暖。

朝日が昇り、東の高窓の紗を照らしたので急に明るくなった閨で、鶯啼が春の夜明けを知らせるために啼く時間に聞くことができなかったことが心配になるけれど、それに、夢を見ていたのが破れて起き上がって驚きはしたけれど、日が登ってくれば鴛鴦が砂浜で過ごす暖かい日よりになってくる。

 

(喜遷鶯一首)

芳しき春景,曖かな晴煙,喬木 鶯遷を見る。

傳枝  關關と語り,飛びて綺叢の間を過る。

錦翼の鮮,金毳の軟,百囀 千嬌 相いに喚す。

碧紗の曉 聲を聞くを怕れ,破れるを驚けど 鴛鴦の暖。

 

 

『喜遷鶯一首』 現代語訳と訳註

(本文)

喜遷鶯一首

芳春景,曖晴煙,喬木見鶯遷。

傳枝偎葉語關關,飛過綺叢間。

錦翼鮮,金毳軟,百囀千嬌相喚。

碧紗曉怕聞聲,驚破鴛鴦暖。

 

(下し文)

(喜遷鶯一首)

芳しき春景,曖かな晴煙,喬木 鶯遷を見る。

傳枝 偎葉 關關と語り,飛びて綺叢の間を過る。

錦翼の鮮,金毳の軟,百囀 千嬌 相いに喚す。

碧紗の曉 聲を聞くを怕れ,破れるを驚けど 鴛鴦の暖。

 

(現代語訳)

(春が来て寵愛を受けた妃嬪は、春の暖かな砂浜に睦まじくする鴛鴦のように過すと詠う)

芳しい香りが風に乗って来る春の景色、晴れあがっているが春霞に覆われてぼんやりしている。飛び遷ってきた鶯が高い木にとまっている。

林の木々の葉が重なり伝わる葉擦れの音が聞こえその音に合わせて寄り添うように鳥たちがなごやかに啼いている。飛び立ったかと思うと奇麗な草むらの間に入っていく。

その鳥の翼は錦織のようにあざやかに輝き、腹毛は柔らかに金色に輝く、だから、「ももさえずり」は、すべて艶めかしく、愛嬌をふりまいて、おおきな声で互いを呼び合ったりしている。

朝日が昇り、東の高窓の紗を照らしたので急に明るくなった閨で、鶯啼が春の夜明けを知らせるために啼く時間に聞くことができなかったことが心配になるけれど、それに、夢を見ていたのが破れて起き上がって驚きはしたけれど、日が登ってくれば鴛鴦が砂浜で過ごす暖かい日よりになってくる。

 

(訳注)

喜遷鶯一首

(春が来て寵愛を受けた妃嬪は、春の暖かな砂浜に睦まじくする鴛鴦のように過すと詠う)

前段は春行楽に寵愛され、わが世の春と有頂天、良い暮らしにかわってゆく、後段、また来た春にも、寵愛を受け続けてゆくという女を詠う。

またの名を喜選鶯令、鶴冲天、鶴冲霽、燕帰来、燕帰梁、早梅芳、春光好などという。“花間集」には毛文錫の詩一首収められている。双調四十七字、前段二十三字五句四平韻、後段二十四字五句四仄韻で、3③⑤⑦⑤/❸❸❻7❺の詞形をとっている。

喜遷鶯一首

芳春景,曖晴,喬木見鶯

傳枝偎葉語關,飛過綺叢

錦翼,金毳,百囀千嬌相

碧紗曉怕聞聲,驚破鴛鴦

○○●  ●○○  ○●●○○

△○○●●○○  ○△●○△

●●△  ○●●  ●●○△△●

●○?●●△○  ○●○○●

 

芳春景,曖晴煙,喬木見鶯遷。

芳しい香りが風に乗って来る春の景色、晴れあがっているが春霞に覆われてぼんやりしている。飛び遷ってきた鶯が高い木にとまっている。

○芳春景 芳しい香りが風に乗って來る春の景色。

曖晴煙 はっきりせず、ぼんやりしているさま。あやふやなさま。春の朧な様子。

○喬木 高木(こうぼく)は、植物学の用語で、木本のうち、樹高が5mを超える植物のことである。10m未満のものを小高木、20mを超えるものを大高木と呼ぶこともある。広義(一般)では、高木(こうぼく、たかぎ)は丈の高い(人の背丈以上の)木をいう。 喬木(きょうぼく) 

○鶯遷 鶯が谷から出て大きな木に移ること。転じて、立身出世すること。進士の試験に及第すること。地位の変化により女を棄てることを意味する。

 

傳枝偎葉語關關,飛過綺叢間。

林の木々の葉が重なり伝わる葉擦れの音が聞こえその音に合わせて寄り添うように鳥たちがなごやかに啼いている。飛び立ったかと思うと奇麗な草むらの間に入っていく。

傳枝 葉が重なり伝わるように、鬱蒼とした様子ではない。

偎葉 ぴったり寄り添う,寄り掛かる, 偎依寄り掛かる.

關關 一羽でなくいろんな多くの鳥がなごやかに啼くこと。

 

錦翼鮮,金毳軟,百囀千嬌相喚。

その鳥の翼は錦織のようにあざやかに輝き、腹毛は柔らかに金色に輝く、だから、「ももさえずり」は、すべて艶めかしく、愛嬌をふりまいて、おおきな声で互いを呼び合ったりしている。

○錦翼 錦織のように輝くつばさ。立身出世して雲の上の存在になる様子。

李白、樂府『雉子斑』〔設辟邪伎鼓吹雉子斑曲辭〕

辟邪伎作鼓吹驚,雉子班之奏曲成,喔咿振迅欲飛鳴。

扇錦翼,雄風生。

雙雌同飲啄,趫悍誰能爭。

乍向草中耿介死,不求黃金籠下生。

天地至廣大,何惜遂物情。

善卷讓天子,務光亦逃名。

所貴曠士懷,朗然合太清。

○金毳 金の細くてやわらかい毛、金色に輝く柔らかな鳥の腹毛。

○百囀 ももさえずり。多くの人が一気にしゃべっていること。数多くさえずること。

○千嬌 千の艶めかしく、愛嬌をふりまく。あでやか。なまめかしい。この句は出世した男に女たちがすり寄ってくる様子をいう。

○相喚1 大声で呼ぶ。わめく。「喚呼・喚声/叫喚」2 呼び出す。

 

碧紗曉怕聞聲,驚破鴛鴦暖。

朝日が昇り、東の高窓の紗を照らしたので急に明るくなった閨で、鶯啼が春の夜明けを知らせるために啼く時間に聞くことができなかったことが心配になるけれど、それに、夢を見ていたのが破れて起き上がって驚きはしたけれど、日が登ってくれば鴛鴦が砂浜で過ごす暖かい日よりになってくる。

○碧紗 薄緑の薄絹を張って窓、東の高窓をいう。

䆫曉 うす絹を張った高窓に夜明けの横に入る日差しが窓を照らす。朝方がたまで愛し合っていて急に朝日が射したために、高窓の紗を照らしたので急に閨全体が明るくなった様子を云う。

毛文錫『紗窓恨』

恨二首 其一

新春鷰子還來至,一雙飛。

壘巢泥濕時時墜,涴人衣。

後園裏看百花發,香風拂,繡金扉。

月照紗,恨依依。

紗窗恨 毛文錫【もうぶんせき】  ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-368-8-#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3387

怕聞聲 夜明けを知らせるために泣く時間に泣くことができなかったことが心配になる。

○驚破鴛鴦 夢を見ていたのが破れて起き上がって驚いたけれど、日が登って鴛鴦が砂浜で過ごす暖かい日よりになってくる。

長安城図 作図00
 

7毛文錫《巻五07酒泉子一首》『花間集』208全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6312

毛文錫  酒泉子  

綠樹春深,鷰語鶯啼聲斷續。蕙風飄蕩,入芳叢,惹殘紅。

柳絲無力裊煙空,金盞不辭須滿酌。海棠花下思朦朧,醉香風。

(前の春、あれほど寵愛を受けたのに、春になっても、行楽に行くこともなく後宮の海棠花の下で、ただ酒を呑むだけと詠う。)柳の木樹は緑に繁り、春の景色は盛りになってきた。ツバメは梁の上で雛たちが囀り、しきりに春を告げていた鶯の啼き声も、次第に断続的になり、そして、聞えなくなった。花のかおりは風に乗ってただよい、その芳しい香りがうっそうと茂る花木草木の中に入ってゆく。それでも残って咲いている花にまでとりこになってしまう。みどりが濃くなった柳の枝には、しなやかに揺る燻煙も、ただ空しいものと力もなくなっていく、そこには話すわけでもなく、金の盃に注がれる酒を全て飲み続け、酔いつぶれるしかない。また、春を誇る海棠花が咲くその下で、あのお方への思いは、ただ朦朧とするだけで、この香りのよい風にあたって酔っている。

7毛文錫《巻五07酒泉子一首》『花間集』208全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6312

 
 2015年7月16日の紀頌之5つのBlog 
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274 《卷十六11送姪良攜二妓赴會稽戲有此贈(改訂)》Index-19 Ⅱー14-739年開元二十七年39歳 <274> Ⅰ李白詩1552 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6308 
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7毛文錫《巻五06虞美人二首其二》『花間集』207全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6307

毛文錫  虞美人二首 其二  

寶檀金縷鴛鴦枕,綬帶盤宮錦。夕陽低映小明,南園綠樹語鶯鶯,夢難成。

玉鑪香暖頻添炷,滿地飄輕絮。珠簾不卷度沉煙,庭前閑立畫鞦韆,豔陽天。

(春になり、その盛りのころは寵愛を一手に受けていたが、春の終わりには寵愛を失ったという、その情景を詠う)閨の寝牀は寶檀であり、金糸飾りが施され、鴛鴦のように枕に臥す、寝殿には綬帶鳥図に盤宮錦とありとあらゆる飾りに寵愛されているのを感じるものにかこまれている。日も長く、夕日は低く照らし、寝殿閨の小窓を明るくする。春も終わるころになり、寝殿南側の庭園に葉もうっそうと茂るころには、愛し合いながらも別れることになる「鶯鶯伝」を語ることになる。夢は、現実になることは難しいものだ。

7毛文錫《巻五06虞美人二首其二》『花間集』207全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6307

 
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 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog766年-71杜甫 《1711宿江邊閣【案:即後西閣。】》七言律詩 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-71 <934> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6305 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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毛文錫(生卒年未詳)、字を平珪と言い、南陽(今の河南省南陽)の人。十四歳で進士に及第し、前蜀の王建に仕え、司徒に任じられ、毛司徒と呼ばれた。その後、前覇が亡びると、後主の王衍に従って後唐に降り、さらに後蜀に仕え、欧陽烱、閻選、鹿虔扆、韓琮らと詞をもって後蜀の孟昶に奉仕し「五鬼」と称された。著書に『前局紀事』二巻、『茶譜』一巻がある。毛文錫の詞は大多数が男女の離別の情や傷惜春の情を詠ったものであるが、中には功名富貴を主張したものや、辺境の戦を詠ったものもある。『花間集』には三十一首の詞が収められている。

 

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張泌《巻五02江城子 二首之二》『花間集』203全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6287

張泌  江城子 二首 其二  

浣花溪上見卿卿,臉波秋水明,黛眉輕。綠雲高綰,金族小蜻蜓。好是問他來得磨?和笑道:莫多情。

(花が咲き乱れる川の畔二、行楽で楽しむ甘え声が聞こえてくる。それ以来秋になっても寵愛を受け続ける、何不自由のない生活に、このままの生活でいいのと尋ねたら、「やっぱり浮気心はいけないよ」答えたと詠う)

張泌《巻五02江城子 二首之二》『花間集』203全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6287

 
 2015年7月11日の紀頌之5つのBlog 
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271#2 《卷12-16月夜江行寄崔員外宗之#2》Index-19 Ⅱー14-739年開元二十七年39歳 【2分割】<271#2> Ⅰ李白詩1547 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6283 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
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76-#9 《八讀巻六11 祭十二郎文》-9 韓愈(韓退之) 803年貞元19年 38歳<1460> Ⅱ【18分割】 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6284 
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 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog766年-67杜甫 《1492寄岑嘉州【案:自注:州據蜀江外。】#1》【2分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-67 <931-#1> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6285 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog張泌《巻五02江城子 二首之二》『花間集』203全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6287 
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(改訂版Ver.2.1

江城子 二首其一

(妃嬪であっても、何も変わらず、早春になっても、清明節の行楽の時節になっても、することは、寵愛を受ける準備だけをひたすらするだけで、だれともよていはない、化粧もすぐに済ませるし、何事もおこらないし、心に、何ももつことなくすぎてゆくと詠う。)

碧欄干外小中庭,雨初晴,曉鶯聲。

寝殿につながる長い渡り廊下の手すりに沿って小庭があり、その先には中庭がある。春の長雨の後の若芽が芽吹く春らしい潤いのある晴れが広がると、暁の鶯の声が聞こえてきて、早春の季節がくる。

飛絮落花,時節近清明。

柳絮は風に舞い飛び散り、春の花は落ちはじめると、もう間もなく、寒食。清明節の季節になる。

睡起捲簾無一事,面了,沒心情。

妃嬪は眠りから醒めれば起きだして、簾を巻き上げ、外にはする何事もなく、寵愛を受ける準備をすることだけが仕事である。朝化粧はすぐにおわるし、心の中にある思いや感情がなんにもなくなっている。

(江城子 二首其の一)

碧の欄干の外 中庭小さくし,雨初めて晴れ,曉の鶯は聲す。

絮を飛し 花を落す,時節は清明に近ずく。

睡りから起きて簾を捲く 一の事も無し,面をえ了り,心も情も沒【な】くす。

 

(改訂版Ver.2.1

江城子 二首其二

(花が咲き乱れる川の畔二、行楽で楽しむ甘え声が聞こえてくる。それ以来秋になっても寵愛を受け続ける、何不自由のない生活に、このままの生活でいいのと尋ねたら、「やっぱり浮気心はいけないよ」答えたと詠う)

浣花溪上見卿卿,臉波秋水明,黛眉輕。

花さき乱れる渓のほとりには、男女の仲睦まじい所を見る。清らかな目のような波、澄わたった水鏡のような水面をつきがあかるく照らす。疑いもなく交わることで、まゆずみでかいた眉もかろやかである。

綠雲高綰,金族小蜻蜓。

両鬢にみどりの黒髪を雲型にして、頭の中央には、高く束ねて流行の髪型にしている。流行の小さなトンボの金細工の飾りをつけている。

好是問他來得磨?和笑道:莫多情。

こんな生活を続けていていいものだろうかと聞いてみる“そうしたら、笑って答えてくれる。「情が深いのはいいけどそれが浮気心ではいけない。」”と。

江城子 二首其の二

浣花溪の上【ほと】り卿卿するを見る,臉波 秋水明るく,黛眉 輕し。

綠雲 高綰にして,金族の小蜻蜓あり。

是を好とし 他に問う「來りて磨を得んや?」和かに笑うて道う「多情する莫れ。」

 

 

(改訂版Ver.2.1

『江城子 二首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

江城子 二首 其二

浣花溪上見卿卿,臉波秋水明,黛眉輕。

綠雲高綰,金族小蜻蜓。

好是問他來得磨?和笑道:莫多情。

 

(下し文)

江城子 二首其の二

浣花溪の上【ほと】り卿卿するを見る,臉波 秋水明るく,黛眉 輕し。

綠雲 高綰にして,金族の小蜻蜓あり。

是を好とし 他に問う「來りて磨を得んや?」和かに笑うて道う「多情する莫れ。」と

 

(現代語訳)

(花が咲き乱れる川の畔二、行楽で楽しむ甘え声が聞こえてくる。それ以来秋になっても寵愛を受け続ける、何不自由のない生活に、このままの生活でいいのと尋ねたら、「やっぱり浮気心はいけないよ」答えたと詠う)

花さき乱れる渓のほとりには、男女の仲睦まじい所を見る。清らかな目のような波、澄わたった水鏡のような水面をつきがあかるく照らす。疑いもなく交わることで、まゆずみでかいた眉もかろやかである。

両鬢にみどりの黒髪を雲型にして、頭の中央には、高く束ねて流行の髪型にしている。流行の小さなトンボの金細工の飾りをつけている。

こんな生活を続けていていいものだろうかと聞いてみる“そうしたら、笑って答えてくれる。「情が深いのはいいけどそれが浮気心ではいけない。」”と。

 

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

江城子 二首 其二

(花が咲き乱れる川の畔二、行楽で楽しむ甘え声が聞こえてくる。それ以来秋になっても寵愛を受け続ける、何不自由のない生活に、このままの生活でいいのと尋ねたら、「やっぱり浮気心はいけないよ」答えたと詠う)

・張泌:唐末~五代・後蜀の詞人。唐末に進士となる。生没年不詳。出身地不詳。五代・後蜀の花間派(五代・『花間集』に掲載された詞人)たちの一。官は右諫議大夫史館修撰で終わる。

『花間集』には張泌の江城子が二首収められている。単調三十五字、八句五平韻で、⑦③③4⑤73③の詞形をとる。

江城子 二首其一

碧欄干外小中、 雨初晴、 曉鶯聲。

飛絮落花、 時節近清明。

睡起捲簾無一事、 勻面了、 沒心情。

●○○●●△○  ●○○ ●○○

○●●○ ○●●○○

●●△○○●● ○●● ●○○

江城子 二首其二

浣花溪上見卿,臉波秋水,黛眉

綠雲高綰,金族小蜻

好是問他來得磨?和笑道:莫多

   

 

   

 

浣花溪上見卿卿,臉波秋水明,黛眉輕。

花さき乱れる渓のほとりには、男女の仲睦まじい所を見る。清らかな目のような波、澄わたった水鏡のような水面をつきがあかるく照らす。疑いもなく交わることで、まゆずみでかいた眉もかろやかである。

・浣花溪 花さき乱れる浣花渓。杜甫が名づけた成都の草堂のあった場所、後、薛濤が晩年に草堂に隠遁した。

・卿卿 昵懇の間柄。貴人と逢ってうれしい状況を云う。男女の情事の際の声を意味する。形容夫妻或相的男女十分昵人は手に手を取っていつまでも語り合い,仲むつまじい限りだ。

牛嶠『菩薩蠻七首 其三』

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

樓上望卿卿寒新雨晴。

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。

何處有相知,羨他初畫眉。

・臉波 清らかな目のような波。

菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

今宵求夢想,難到青樓上。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

菩薩蠻七首 二 牛嶠【ぎゅうきょう】  ⅩⅫ唐五代詞・ 「花間集」 Gs-331-6-#18  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3202

花間集「臉波」

牛嶠

巻四16菩薩蠻七首其二

金鳳小簾開,臉波和恨來。

張泌

巻五02江城子二首其二

浣花溪上見卿卿,臉波秋水明,黛眉輕。

和凝

巻六17臨江仙二首其二

肌骨細勻紅玉軟,臉波微送春心。

顧夐

巻六47甘州子五首其五

山枕上,燈背臉波橫。

・秋水明 秋水:秋のころの澄わたった水。清らかに張った空と海。転じて清廉潔白清らかさを喩える。

・黛眉 まゆずみでかいた眉 (まゆ)

 

綠雲高綰,金族小蜻蜓。

両鬢にみどりの黒髪を雲型にして、頭の中央には、高く束ねて流行の髪型にしている。流行の小さなトンボの金細工の飾りをつけている。

・綰 髪をかき上げて束ねる。「人皆は今は長しと―・けと言へど」〈万・一二四〉2 舟をあやつる。「大舟を荒海(あるみ)に漕ぎ出で八()舟―・け我が見し児らがまみは著(しる)しも」〈万・一二六六〉3 《「だく」とも》手綱をあやつる。

・金族 金細工の群がったもの

・蜻蜓 とんぼ。ここでは髪飾り。

 

好是問他來得磨?和笑道:莫多情。

こんな生活を続けていていい者だろうかと聞いてみる“そうしたら、笑って答えてくれる。「情が深いのはいいけどそれが浮気心ではいけない。」”と。

・好是 ~したほうがよい。

・多情 ]1 情が深くて、感じやすいこと。また、そのさま。2 異性に対する心が移りやすいこと。また、そのさま。移り気。

江城子二首 其一

恩重嬌多情易傷,漏更長,解鴛鴦。

朱唇未動,先覺口脂香。

緩揭繡衾抽皓腕,移鳳枕,枕潘郎。

103 江城子 其一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-295-5-#49  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3022

 

『天仙子 其一』 

惆望前回夢裏期、看花不語苦尋思。

露桃花裏小腰肢。

眉眼細、鬢雲垂。

唯有多情宋玉知。

天仙子 其一 ~ 其五 其一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-270-5-#24  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2897

張泌《巻五01江城子 二首之一》『花間集』202全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6282

張泌  江城子 二首 其一  

碧欄干外小中庭,雨初晴,曉鶯聲。飛絮落花,時節近清明。睡起捲簾無一事,勻面了,沒心情。

(妃嬪であっても、何も変わらず、早春になっても、清明節の行楽の時節になっても、することは、寵愛を受ける準備だけをひたすらするだけで、だれともよていはない、化粧もすぐに済ませるし、何事もおこらないし、心に、何ももつことなくすぎてゆくと詠う。)

 

 

張泌《巻五01江城子 二首之一》『花間集』202全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6282

 
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(改訂版Ver.2.1

江城子 二首其一

(妃嬪であっても、何も変わらず、早春になっても、清明節の行楽の時節になっても、することは、寵愛を受ける準備だけをひたすらするだけで、だれともよていはない、化粧もすぐに済ませるし、何事もおこらないし、心に、何ももつことなくすぎてゆくと詠う。)

碧欄干外小中庭,雨初晴,曉鶯聲。

寝殿につながる長い渡り廊下の手すりに沿って小庭があり、その先には中庭がある。春の長雨の後の若芽が芽吹く春らしい潤いのある晴れが広がると、暁の鶯の声が聞こえてきて、早春の季節がくる。

飛絮落花,時節近清明。

柳絮は風に舞い飛び散り、春の花は落ちはじめると、もう間もなく、寒食。清明節の季節になる。

睡起捲簾無一事,面了,沒心情。

妃嬪は眠りから醒めれば起きだして、簾を巻き上げ、外にはする何事もなく、寵愛を受ける準備をすることだけが仕事である。朝化粧はすぐにおわるし、心の中にある思いや感情がなんにもなくなっている。

(江城子 二首其の一)

碧の欄干の外 中庭小さくし,雨初めて晴れ,曉の鶯は聲す。

絮を飛し 花を落す,時節は清明に近ずく。

睡りから起きて簾を捲く 一の事も無し,面をえ了り,心も情も沒【な】くす。

 

其二

浣花溪上見卿卿,臉波秋水明,黛眉輕。

綠雲高綰,金族小蜻蜓。

好是問他來得磨?和笑道:莫多情。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『江城子 二首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

江城子 二首 其一

碧欄干外小中庭,雨初晴,曉鶯聲。

飛絮落花,時節近清明。

睡起捲簾無一事,勻面了,沒心情。

 

 

(下し文)

(江城子 二首其の一)

碧の欄干の外 中庭小さくし,雨初めて晴れ,曉の鶯は聲す。

絮を飛し 花を落す,時節は清明に近ずく。

睡りから起きて簾を捲く 一の事も無し,面を勻え了り,心も情も沒くす。

 

 

(現代語訳)

(妃嬪であっても、何も変わらず、早春になっても、清明節の行楽の時節になっても、することは、寵愛を受ける準備だけをひたすらするだけで、だれともよていはない、化粧もすぐに済ませるし、何事もおこらないし、心に、何ももつことなくすぎてゆくと詠う。)

寝殿につながる長い渡り廊下の手すりに沿って小庭があり、その先には中庭がある。春の長雨の後の若芽が芽吹く春らしい潤いのある晴れが広がると、暁の鶯の声が聞こえてきて、早春の季節がくる。

柳絮は風に舞い飛び散り、春の花は落ちはじめると、もう間もなく、寒食。清明節の季節になる。

妃嬪は眠りから醒めれば起きだして、簾を巻き上げ、外にはする何事もなく、寵愛を受ける準備をすることだけが仕事である。朝化粧はすぐにおわるし、心の中にある思いや感情がなんにもなくなっている。

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

江城子 二首 其一

(妃嬪であっても、何も変わらず、早春になっても、清明節の行楽の時節になっても、することは、寵愛を受ける準備だけをひたすらするだけで、だれともよていはない、化粧もすぐに済ませるし、何事もおこらないし、心に、何ももつことなくすぎてゆくと詠う。)

愛されるかどうかというのは問題なく、愛されることなくても、ただ毎日そのための準備だけをするというもの。最大120~130名もの、妃を制度として老いた。そのための準備をするのが数万人の宮女の仕事である。

唐は隋の制度を参照して完壁で精密な「内官」制度をつくった。その規定では、皇后一人、その下に四人の妃(貴妃、淑妃、徳妃、賢妃各一人)、以下順位を追って、九嬪(昭儀、昭容、昭媛、修儀、修容、修媛、充儀、充容、充媛各一人)、捷好九人美人九人、才人九人、宝林二十七人、御女二十七人、采女二十七人が配置される。上記のそれぞれの女性は官品をもち、合計で122人の多きに達した。皇后だけが正妻であり、その他は名義上はみな「妃嬪」-皇帝の妾とされた。

韋荘、牛嶠の『江城子』参照。欧陽烱については後日掲載する。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-25韋荘103《巻3-03 江城子二首 其一》三巻3-〈103〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5717

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-26韋荘104《巻3-04 江城子二首 其二》三巻4-〈104〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5722

牛嶠《巻四22江城子二首 其一》『花間集』173全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6137

牛嶠《巻四23江城子二首 其二》『花間集』174全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6142

11 -16 江城子一首 歐陽舍人炯十七首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-426-11-#16  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3677

 

『花間集』には張泌の江城子が二首収められている。単調三十五字、八句五平韻で、⑦③③4⑤73③の詞形をとる。

碧欄干外小中、 雨初晴、 曉鶯聲。

飛絮落花、 時節近清明。

睡起捲簾無一事、 勻面了、 沒心情。

●○○●●△○  ●○○ ●○○

○●●○ ○●●○○

●●△○○●● ○●● ●○○

 

碧欄干外小中庭,雨初晴,曉鶯聲。

寝殿につながる長い渡り廊下の手すりに沿って小庭があり、その先には中庭がある。春の長雨の後の若芽が芽吹く春らしい潤いのある晴れが広がると、暁の鶯の声が聞こえてきて、早春の季節がくる。

○碧欄 東側の欄干。寝殿への渡り廊下の欄干。

○小中庭 後宮寝殿へ続く庭。

雨初晴 春の長雨の後の若芽が芽吹く春らしい潤いのある晴れの様子を意。。

○曉鶯聲 鶯は早春の暁に春を告げるために啼くもの。

 

飛絮落花,時節近清明。

柳絮は風に舞い飛び散り、春の花は落ちはじめると、もう間もなく、寒食。清明節の季節になる。

飛絮落花 前聯が早春を表現し、この聯は盛春をいう。

清明 春分から数えて十五日目。二十四節気の一つ。現在の四月四、五日頃。韋荘の詞と極似している。寒食、清明節は行楽の時季の始まり。

韋荘『河傳其三』

錦浦,春女,繡衣金縷,霧薄雲輕。

花深柳暗,時節正是清明雨初晴

玉鞭魂斷煙霞路,鶯鶯語,一望巫山雨。

香塵隱映,遙見翠檻紅摟,黛眉愁。

寒食節は、2月末に、一日中冷たいものを食べる。前後3日間、火を焚くこと、夜間に灯りをつけることを禁じられた。清明節は、31日に寒食節が終わると、一続きで行われる、家で新火をおこし始める行事である。

 

睡起捲簾無一事,勻面了,沒心情。

妃嬪は眠りから醒めれば起きだして、簾を巻き上げ、外にはする何事もなく、寵愛を受ける準備をすることだけが仕事である。朝化粧はすぐにおわるし、心の中にある思いや感情がなんにもなくなっている。

無一事 寵愛を受ける準備をすることだけが仕事であり、外にすることはない。

勻面了 顔を整える、化粧するのもすぐ終わる。・勻面:顔を整える、化粧する。謂化妝時用手搓臉使脂粉勻凈。指用脂粉化妝過的臉。

沒心情 心の中にある思いや感情がなくなる。・心情:心の中にある思いや感情。

 

張泌《巻四50柳枝一首》『花間集』201全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6277

張泌  柳枝一首  

膩粉瓊粧透碧紗,雪休誇。金鳳搔頭墮鬢斜,髮交加。

倚著雲屏新睡覺,思夢笑。紅腮隱出枕函花,有些些。

(柳のようにほそく、柳絮の白より白く美しい姿、妃嬪の美しさを詠う)柳のようにほそく美しい姿、なめらかな白粉、紅い宝玉に飾られ、碧い薄絹から細腰が透けて見える。雪のように飛ぶ柳絮よ、その白さを自慢するのはやめなさい、お前より美しいものがあるのだから。

張泌《巻四50柳枝一首》『花間集』201全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6277

 
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花間集 教坊曲 『楊柳枝』二十四首

 

 

溫助教庭筠(温庭筠)

巻一

楊柳枝八首之一

館娃宮外鄴城西,

 

 

巻一

楊柳枝八首之二

宜春苑外最長條,

 

 

巻一

楊柳枝八首之三

金縷毿毿碧瓦溝,

 

 

巻一

楊柳枝八首之四

御柳如絲映九重,

 

 

巻一

楊柳枝八首之五

織錦機邊鶯語頻,

 

 

巻一

楊柳枝八首之六

蘇小門前柳萬條,

 

 

巻一

楊柳枝八首之七

牆東御路傍,

 

 

巻一

楊柳枝八首之八

兩兩黃鸝色似金,

 

 

皇甫先輩松(皇甫松)

巻二

楊柳枝二首其一

春入行宮映翠微

 

 

巻二

楊柳枝二首其二

爛熳春歸水國時

 

 

牛給事嶠(牛嶠)

巻三

柳枝五首其一

解凍風來末上青,

 

 

巻三

柳枝五首其二

橋北橋南千萬條,

 

 

巻三

柳枝五首其三

狂雪隨風撲馬飛,

 

 

巻三

柳枝五首其四

王宮裡色偏深,

 

 

巻三

柳枝五首其五

裊翠籠煙拂暖波,

 

 

張舍人泌(張泌)

巻四

柳枝一首

膩粉瓊粧透碧紗,

 

 

和學士凝(和凝)

巻六

柳枝三首  其一

軟碧瑤煙似送人,

 

 

巻六

柳枝三首  其二

瑟瑟羅裙金縷腰,

 

 

巻六

柳枝三首 其三

鵲橋初就咽銀河,

 

 

顧太尉(顧

巻七

楊柳枝一首 顧夐

秋夜香閨思寂寥,

 

 

孫少監光憲(孫光憲)

巻八

陽柳枝四首 其一

閶門風暖落花乾

 

 

巻八

陽柳枝四首 其二

有池有榭即濛濛,

 

 

巻八

楊柳枝四首其三

根柢雖然傍濁河,

 

 

巻八

楊柳枝四首其四

萬株枯槁怨亡隋,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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張泌《巻四49滿宮花一首》『花間集』200全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6272

張泌《巻四49滿宮花一首》

花正芳,樓似綺,寂寞上陽宮裏。鈿籠金鏁睡鴛鴦,簾冷露華珠翠。

嬌豔輕盈香雪膩,細雨黃鶯雙起。東風惆悵欲清明,公子橋邊沉醉。

(一度寵愛を受けていた妃嬪は数多く、歳を重ねて洛陽の上陽宮に遷されたものには寵愛を受ける春はやってこないし、ひっそりと生涯を終えると。)春の暖かさを運ぶ風も吹いては来るが寂しく音を立て、気が付けば春の盛りの清明節になっている。それでも、公子は上陽宮にわたる橋のあたりまでこられてはいるが酒に酔い潰れて此処に訪れることはない。

 

張泌《巻四49滿宮花一首》『花間集』200全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6272

 
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 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
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花間集 教坊曲『滿宮花』三首

 

 

作者



初句7字

 

 

張舍人泌

巻四

滿宮花一首

花正芳,樓似綺,

 

 

魏太尉承班

巻九

滿花一首

雪霏霏,風凜凜,

 

 

尹參卿鶚

巻九

滿宮一首

月沉沉,人悄悄,

 

 

 

 

 

 

 

魏太尉承班 《滿宮花一首》

雪霏霏,風凜凜,玉郎何處狂飲。

醉時想得縱風流,羅帳香幃鴛寢。

春朝秋夜思君甚,愁見繡屏孤枕。

少年何事負初心,淚滴縷金雙衽。

15-444《滿宮花一首》魏承班Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-627-15-(444) 巻九漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4682

尹鶚 《滿宮花一首》

月沉沉,人悄悄,一炷後庭香裊。

風流帝子不歸來,滿地禁花慵掃。

離恨多,相見少,何處醉迷三島。

漏清宮樹子規啼,愁鏁碧春曉。

18-473《滿宮花一首,》巻九 尹鶚Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-656-18-(473) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4827

 

 

 

張泌 《滿宮花一首

(一度寵愛を受けていた妃嬪は数多く、歳を重ねて洛陽の上陽宮に遷されたものには寵愛を受ける春はやってこないし、ひっそりと生涯を終えると。)

花正芳,樓似綺,寂寞上陽宮裏。

その花は今まさに芳しく美しい盛りであり、高楼に於いても綺麗さはひけをとらないも、ひっそりと寂しさが洛陽上陽宮の中にある。

鈿籠金鏁睡鴛鴦,簾冷露華珠翠。

かごかんざし、金属製の輪をつないだひも状のもので結ばれ、鴛鴦のふとんのなかに眠る。簾から寒気が入り、ひらいたはなに夜露が降り、珠と翡翠に閨は飾られている。

嬌豔輕盈香雪膩,細雨黃鶯雙起。

愛嬌も、妖艶なしぐさも十分あり、薫り高く雪のように色白の素肌はきめ細かいけしょうがされている。これほどの魅力あるものなら、春なって細雨が降って来るころには高麗鶯の番が春を告げに起きだしてくるだろう。

東風惆悵欲清明,公子橋邊沉醉。

春の暖かさを運ぶ風も吹いては来るが寂しく音を立て、気が付けば春の盛りの清明節になっている。それでも、公子は上陽宮にわたる橋のあたりまでこられてはいるが酒に酔い潰れて此処に訪れることはない。

(滿宮花一首)

花 正に芳し,樓 綺に似るも,寂寞とす 上陽宮の裏。

鈿籠 金 鴛鴦睡り,簾 冷やかして 華に露 珠翠あり。

 輕やかに盈ちて 香雪の膩,細雨 鶯 雙びて起す。

東風 惆悵して 清明にならんと欲し,公子 橋邊に 醉す。

 


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張泌《巻四48思越人一首》『花間集』199全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6267

張泌  思越人  

翠屏欹,銀燭背,漏殘清夜迢迢。雙帶繡窠盤錦薦,淚浸花暗香銷。

珊瑚枕膩鴉鬟亂,玉纖慵整雲散。若是適來新夢見,離腸爭不千斷。

(少し前には、寵愛を一手に引き受けていた、寵愛を失っても、寵愛を受ける準備をしている、しかしもし、一時でもその気持ちを向けてくれたらどんなに良いかと思い続けると詠う)

 

張泌《巻四48思越人一首》『花間集』199全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6267

 
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 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 薛濤の全詩花間集(1巻花間集(2巻花間集(3巻花間集(4巻花間集(5巻 
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 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
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花間集 教坊曲『思越人』四首

 

 

作者



初句7字

 

 

張舍人泌

巻四

思越人一首

鷰雙飛,鶯百囀

 

 

孫少監光憲

巻八

思越人二首其一

古臺平,芳艸遠

 

 

巻八

思越人二首其一

渚蓮枯,宮樹老,

 

 

鹿太保虔扆

巻九

思越人一首

翠屏欹,銀燭背

 

 

 

 

 

 

 

(改訂版Ver.2.1

思越人

翠屏欹,銀燭背,漏殘清夜迢迢。

雙帶繡窠盤錦薦,淚浸花暗香銷。

珊瑚枕膩鴉鬟亂,玉纖慵整雲散。

若是適來新夢見,離腸爭不千斷。

(少し前には、寵愛を一手に引き受けていた、寵愛を失っても、寵愛を受ける準備をしている、しかしもし、一時でもその気持ちを向けてくれたらどんなに良いかと思い続けると詠う)

寝牀のまわりに翡翠の飾りのついた屏風をそばにたたせ、銀の燭台をその前に立てて、漏刻が知らせてくれるぎりぎりの時間まで、素晴らしい夜をこれ以上の幸せは無いものと、ゆっくりと過した。

そして、二つの帯を並べ、鳳凰の刺繍のかけ布団、錦のからまりあったベッド敷きシーツ、そこには、涙がしみこみ、花の刺繍は薄くらく沈みこみ、お香も消えて久しい。

珊瑚の髪飾り、枕に染みついた皮脂、結った髪は乱れてもそのまま、白くて細く綺麗な指や、細身の体には何にもする気にならないしぐさであり、嘗ての妖艶さは雲が散ったようにどこにも見えない。

こんな感じになってしまったが、もしあのお方がここへ来てくれるなら、新しい夢を見ることが出来、離れているこころがズタズタに斬り断たれることなどなくまじりあうことになったことだろう。

 

(思越人)

翠屏は欹だて,銀燭は背にす,漏殘の清夜 迢迢たり。

雙帶 繡窠 盤錦薦し,淚浸し 花暗く 香銷す。

珊瑚 枕膩 鴉鬟【あかん】亂して,玉纖 慵整し 雲散す。

若し是れ 適來すれば 新らたに夢め見,離腸すれども 千斷することなく爭す。

 

(改訂版Ver.2.1

『思越人』 現代語訳と訳註

(本文) (改訂版Ver.2.1

思越人

翠屏欹,銀燭背,漏殘清夜迢迢。

雙帶繡窠盤錦薦,淚浸花暗香銷。

珊瑚枕膩鴉鬟亂,玉纖慵整雲散。

若是適來新夢見,離腸爭不千斷。

 

 

(下し文)

(思越人)

翠屏は欹だて,銀燭は背にす,漏殘の清夜 迢迢たり。

雙帶 繡窠 盤錦薦し,淚浸し 花暗く 香銷す。

珊瑚 枕膩 鴉鬟【あかん】亂して,玉纖 慵整し 雲散す。

若し是れ 適來すれば 新らたに夢め見,離腸すれども 千斷することなく爭す。

 

(現代語訳)

(少し前には、寵愛を一手に引き受けていた、寵愛を失っても、寵愛を受ける準備をしている、しかしもし、一時でもその気持ちを向けてくれたらどんなに良いかと思い続けると詠う)

寝牀のまわりに翡翠の飾りのついた屏風をそばにたたせ、銀の燭台をその前に立てて、漏刻が知らせてくれるぎりぎりの時間まで、素晴らしい夜をこれ以上の幸せは無いものと、ゆっくりと過した。

そして、二つの帯を並べ、鳳凰の刺繍のかけ布団、錦のからまりあったベッド敷きシーツ、そこには、涙がしみこみ、花の刺繍は薄くらく沈みこみ、お香も消えて久しい。

珊瑚の髪飾り、枕に染みついた皮脂、結った髪は乱れてもそのまま、白くて細く綺麗な指や、細身の体には何にもする気にならないしぐさであり、嘗ての妖艶さは雲が散ったようにどこにも見えない。

こんな感じになってしまったが、もしあのお方がここへ来てくれるなら、新しい夢を見ることが出来、離れているこころがズタズタに斬り断たれることなどなくまじりあうことになったことだろう。

 

(改訂版Ver.2.1

(訳注)

思越人

(少し前には、寵愛を一手に引き受けていた、寵愛を失っても、寵愛を受ける準備をしている、しかしもし、一時でもその気持ちを向けてくれたらどんなに良いかと思い続けると詠う)

『花間集』には四首所収。張泌の作は一首収められている。双調五十一字、前段二十五字五句二平韻、後段二十六字四句四仄韻で、33⑥7⑥/❼❻❼❻の詞形をとる。なお、『花間集』の思越人は鷓鴣天、思佳客、醉梅花の異名があるが、時代がもう少しあとになるもので無関係である。

思越人一首

翠屏欹 銀燭背  漏殘清夜迢
雙帶繡窠盤錦薦  淚浸花暗香
珊瑚枕膩鴉鬟  玉纖慵整雲
若是適來新夢  離腸爭不千

  
  
  
  

 

翠屏欹,銀燭背,漏殘清夜迢迢。

寝牀のまわりに翡翠の飾りのついた屏風をそばにたたせ、銀の燭台をその前に立てて、漏刻が知らせてくれるぎりぎりの時間まで、素晴らしい夜をこれ以上の幸せは無いものと、ゆっくりと過した。

翠屏 翡翠の飾りのついた屏風。寝牀のまわりに立てる。

迢迢 1 はるかに遠いさま。2 他より高いさま。また、すぐれているさま。

 

雙帶 繡窠 盤錦薦,淚浸 花暗 香銷。

そして、二つの帯を並べ、鳳凰の刺繍のかけ布団、錦のからまりあったベッド敷きシーツ、そこには、涙がしみこみ、花の刺繍は薄くらく沈みこみ、お香も消えて久しい。

繡窠 二人で一つになった刺繍で飾った布団。窠:巣,ねぐら,做窠巣をつくる.

 からまりあう

 (1) 推薦する,推挙する.(2) 草.(3) むしろ,ござ、草荐ベッドに敷くござ.

 

珊瑚 枕膩 鴉鬟亂,玉纖 慵整 雲散。

珊瑚の髪飾り、枕に染みついた皮脂、結った髪は乱れてもそのまま、白くて細く綺麗な指や、細身の体には何にもする気にならないしぐさであり、嘗ての妖艶さは雲が散ったようにどこにも見えない。

枕膩 枕の赤、油汚れ。

鴉鬟【あかん】①黒い髪の毛。 ②髪の結い方の一つ。あげまき。また、その髪に結った少年・少女。 ③召使の女。

玉纖 指が白くて細く綺麗な様子。

 ものうい。けだるい。夢や目標がない様子。

 

若是 適來 新夢見,離腸 爭不千斷。

こんな感じになってしまったが、もしあのお方がここへ来てくれるなら、新しい夢を見ることが出来、離れているこころがズタズタに斬り断たれることなどなくまじりあうことになったことだろう。

張泌《巻四47生查子一首》『花間集』198全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6262

張泌  生子一首  

相見稀,喜見相見,相見還相遠。檀畫荔枝紅,金蔓蜻蜓軟。

魚鴈疎,芳信斷,花落庭陰晚。可憐玉肌膚,消瘦成慵懶。

愛していた女が、後宮に召された妃嬪は寵愛を受けたがやがて、寵愛を失う、玉のような美肌を保っていたが、今はもう何もする気がないという妾妃となった女を詠う)

張泌《巻四47子一首》『花間集』198全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6262

 
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