毛熙震 女冠子二首其二
脩蛾慢臉,不語檀心一點,小山妝。蟬鬢低含綠,羅衣澹拂黃。
悶來深院裏,閑步落花傍。纖手輕輕整,玉鑪香。
(花の盛りの様な女冠子と高貴な檀郎を迎え、もだえるのを詠う) お慕いするあのお方が来られるというので、化粧をきちんと施すとゆったりと落ち着いた顔つきになっている、お慕いする檀郎の心をおもうことの一点で語ることなどない、寝牀の準備を整えて横になって待つ。蝉の羽のように両鬢の髪型にして緑の飾りを低く垂らしている、寝牀用のうす絹の上衣をつけ、女黄冠を波のように揺れ払うように愛撫する。小楼の奥深い座敷の内ではもだえ苦しんでいるようだ、花弁が散り敷かれたところを静かに歩く。か細い手で着物の乱れを軽く優しく整える、また女自身から愛液の香りがしてくる。
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《花間集》445巻九46 |
女冠子二首其二 |
全詩訳注解説-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-7504 |
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(改訂版Ver.2.1) |
17 毛熙震 |
前蜀の詞人 |
九三〇年前後に在世 |
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花間集 教坊曲『女冠子』十九首 |
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溫庭筠 |
《巻一48女冠子二首其一》 含嬌含笑,宿翠殘紅窈窕。鬢如蟬,寒玉簪秋水,輕紗捲碧煙。雪胷鸞鏡裡,琪樹鳳樓前。寄語青娥伴,早求仙。 |
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溫庭筠 |
《巻一49女冠子二首其二》 霞帔雲髮,鈿鏡仙容似雪。畫愁眉,遮語迴輕扇,含羞下繡帷。玉樓相望久,花洞恨來遲。早晚乘鸞去,莫相遺。 |
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韋莊 |
《巻三21女冠子二首其一》 四月十七,正是去年今日。別君時,忍淚佯低面,含羞半斂眉。不知魂已斷,空有夢相隨。除卻天邊月,沒人知。 |
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韋莊 |
《巻三22女冠子二首其二》 昨夜夜半,枕上分明夢見:語多時,依舊桃花面,頻低柳葉眉。半羞還半喜,欲去又依依。覺來知是夢,不勝悲。 |
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薛昭蘊 |
《巻三43女冠子二首其一》 求仙去也,翠鈿金篦盡捨,入嵒巒。霧捲黃羅帔,雲彫白玉冠。野煙溪洞冷,林月石橋寒。靜夜松風下,禮天壇。 |
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薛昭蘊 |
《巻三44女冠子二首其二》 雲羅霧縠,新授明威法籙,降真函。髻綰青絲髮,冠抽碧玉篸。往來雲過五,去往島經三。正遇劉郎使,啟瑤緘。 |
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牛嶠 |
《巻四01女冠子四首其一》 綠雲高髻,點翠勻紅時世。月如眉。淺笑含雙靨,低聲唱小詞。眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。玉趾迴嬌步,約佳期。 |
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牛嶠 |
《巻四02女冠子四首其二》 錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。繡帶芙蓉帳,金釵芍藥花。額黃侵膩髮,臂釧透紅紗。柳暗鶯啼處,認郎家。 |
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牛嶠 |
《巻四03女冠子四首其三》 星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮噹。明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。醮壇春艸綠,藥院杏花香。青鳥傳心事,寄劉郎。 |
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牛嶠 |
《巻四04女冠子四首其四》 雙飛雙舞,春晝後園鶯語。卷羅幃。錦字書封了,銀河鴈過遲。鴛鴦排寶帳,荳蔻繡連枝。不語勻珠淚,落花時。 |
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張泌 |
《巻四39女冠子一首之一》 露花煙草,寂寞五雲三島,正春深。貌減潛銷玉,香殘尚惹襟。竹疎虛檻靜,松密醮壇陰。何事劉郎去,信沉沉。 |
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孫光憲 |
《巻八24女冠子二首其一》 蕙風芝露,壇際殘香輕度。蘂珠宮,苔點分圓碧,桃花踐破紅。品流巫峽外,名籍紫微中。真侶墉城會,夢魂通。 |
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孫光憲 |
《巻八25女冠子二首其二》 澹花瘦玉,依約神仙粧束。佩瓊文,瑞露通宵貯,幽香盡日焚。碧紗籠絳節,黃藕冠濃雲。勿以吹簫伴,不同羣。 |
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鹿虔扆 |
《巻九16女冠子二首其一》 鳳樓琪樹,惆悵劉郎一去,正春深。洞裡愁空結,人間信莫尋。竹疎齋殿迥,松密醮壇陰。倚雲低首望,可知心。 |
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鹿虔扆 |
《巻九17女冠子二首其二》 步虛壇上,絳節霓旌相向,引真仙。玉珮搖蟾影,金爐裊麝煙。露濃霜簡濕,風緊羽衣偏。欲留難得住,卻歸天。 |
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毛熙震 |
《巻九45女冠子二首其一》 碧桃紅杏,遲日媚籠光影,彩霞深。香暖薰鶯語,風清引鶴音。翠鬟冠玉葉,霓袖捧瑤琴。應共吹簫侶,暗相尋。 |
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毛熙震 |
《巻九46女冠子二首其二》 脩蛾慢臉,不語檀心一點,小山粧。蟬鬢低含綠,羅衣澹拂黃。悶來深院裏,閑步落花傍。纖手輕輕整,玉鑪香。 |
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李珣 |
《巻十36女冠子二首其一》 星高月午,丹桂青松深處。醮壇開,金磬敲清露,珠幢立翠苔。步虛聲縹緲,想像思徘徊。曉天歸去路,指蓬萊。 |
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李珣 |
《巻十37女冠子二首其二》 春山夜靜,愁聞洞天疎磬。玉堂虛,細霧垂珠珮,輕煙曳翠裾。對花情脉脉,望月步徐徐。劉阮今何處?絕來書。 |
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女冠子二首其一
(春にあれほど楽しい時を過ごしたというのに初夏には何処かに行ってしまった。誰に尋ねたわ教えてくれるのかと詠う。)
碧桃紅杏,遲日媚籠光影,彩霞深。
みどりの桃がなり、杏は紅色に、初夏を迎えるころとなる。日が長くなり、女冠の閨にも日が高く影を為すようになる、朝焼けや夕焼けは色を濃くする。
香暖薰鶯語,風清引鶴音。
幸せな時は、花は咲き乱れ香と暖気に溢れ、草かおる頃、鶯も鳴いていた、風はすがすがしく、鶴も仲睦まじく鳴いている。
翠鬟冠玉葉,霓袖捧瑤琴。
女冠のつやつやしい髪型、青い玉のように美しい葉がポイントの冠をつけて、仙女の着る衣のそでをたたんで、夢の中で見た天上の月宮殿での天人の舞楽の曲を琴演奏をささげている。
應共吹簫侶,暗相尋。
これこそ春秋時代の仙人の蕭史の故事のように仲睦まじく笙の笛を吹き、そのまま飛んでいきたいと思っていたのに、今は暗い気持ちに堕ちこんでいて誰に尋ねたらいいのだろう。
(女冠子二首其の一)
碧の桃 紅の杏,遲日 媚籠 光 影をなす,彩霞 深し。
香り暖かく 鶯語に薰り,風 清しく鶴音を引く。
翠鬟 玉葉を冠とし,霓袖 瑤琴を捧す。
應に共に簫侶を吹かんとし,暗く 相い尋ねん。
女冠子二首其二
(花の盛りの様な女冠子と高貴な檀郎を迎え、もだえるのを詠う)
脩蛾慢臉,不語檀心一點,小山妝。
お慕いするあのお方が来られるというので、化粧をきちんと施すとゆったりと落ち着いた顔つきになっている、お慕いする檀郎の心をおもうことの一点で語ることなどない、寝牀の準備を整えて横になって待つ。
蟬鬢低含綠,羅衣澹拂黃。
蝉の羽のように両鬢の髪型にして緑の飾りを低く垂らしている、寝牀用のうす絹の上衣をつけ、女黄冠を波のように揺れ払うように愛撫する。
悶來深院裏,閑步落花傍。
小楼の奥深い座敷の内ではもだえ苦しんでいるようだ、花弁が散り敷かれたところを静かに歩く。
纖手輕輕整,玉鑪香。
か細い手で着物の乱れを軽く優しく整える、また女自身から愛液の香りがしてくる。
(女冠子二首 其の二)
蛾を脩め 臉を慢す,語らず 檀心の一點に,小山の粧。
蟬鬢 綠を含み低る,羅衣 黃を澹拂す。。
悶し來って院裏に深し,閑かに步む 落花の傍。
纖手 輕輕しく整え,玉鑪の香。
『女冠子二首其二』 現代語訳と訳註
(本文)
女冠子二首其二
脩蛾慢臉,不語檀心一點,小山妝。
蟬鬢低含綠,羅衣澹拂黃。
悶來深院裏,閑步落花傍。
纖手輕輕整,玉鑪香。
(下し文)
(女冠子二首 其の二)
蛾を脩め 臉を慢す,語らず 檀心の一點に,小山の粧。
蟬鬢 綠を含み低る,羅衣 黃を澹拂す。。
悶し來って院裏に深し,閑かに步む 落花の傍。
纖手 輕輕しく整え,玉鑪の香。
(現代語訳)
(花の盛りの様な女冠子と高貴な檀郎を迎え、もだえるのを詠う)
お慕いするあのお方が来られるというので、化粧をきちんと施すとゆったりと落ち着いた顔つきになっている、お慕いする檀郎の心をおもうことの一点で語ることなどない、寝牀の準備を整えて横になって待つ。
蝉の羽のように両鬢の髪型にして緑の飾りを低く垂らしている、寝牀用のうす絹の上衣をつけ、女黄冠を波のように揺れ払うように愛撫する。
小楼の奥深い座敷の内ではもだえ苦しんでいるようだ、花弁が散り敷かれたところを静かに歩く。
か細い手で着物の乱れを軽く優しく整える、また女自身から愛液の香りがしてくる。
(訳注)
女冠子二首其二
(花の盛りの様な女冠子と高貴な檀郎を迎え、もだえるのを詠う)
1 唐の教坊の曲名。女冠は女黄冠”、女道士、道姑。唐代において女道士は皆、黄冠を戴いた。『花間集』 には毛熙震の作が二首収められている。双調四十一字、前段二十二字五句二灰韻二平韻、後段十八宇四句二平韻で、❹❻③5⑤/5⑤5③の詞形をとる。
脩蛾慢臉,不語檀心一點,小山妝。
蟬鬢低含綠,羅衣澹拂黃。
悶來深院裏,閑步落花傍。
纖手輕輕整,玉鑪香。
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○●○○● ○△△●○
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脩蛾慢臉,不語檀心一點,小山粧。
お慕いするあのお方が来られるというので、化粧をきちんと施すとゆったりと落ち着いた顔つきになっている、お慕いする檀郎の心をおもうことの一点で語ることなどない、寝牀の準備を整えて横になって待つ。
2 脩蛾 化粧をきちんと施すこと。蛾は眉をかくこと。
3 慢臉 ゆったりと落ち着いた顔つき。
《後庭花二首其二》孫光憲(24) 「脩蛾慢臉陪雕輦,後庭新宴。」(脩蛾し 慢臉して 雕輦に陪すれば,後庭 新らたに宴す。)宮女たちは化粧をきれいにし、ゆったりと落ち着いた顔つきで、天子の彫刻の輦に付き従っている、亦今夜もここの後宮の庭では新しい宴がひらかれるのだ。 14-364《後庭花二首其二》孫光憲(24)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-547-14-(364) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4282
4 檀心 檀郎の心根、思い。「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する。「佯弄紅絲蠅拂子,打檀郎。」(佯弄【ようろう】 紅絲【こうし】 蠅の拂子【ほっす】,檀郎を打つ。)あの別れた日の約束は私をもてあそぶもので素振りだけ、紅い糸で結ばれているといった、その赤い糸で蠅を打ち拂う「払子」を作って、あの恋しい「檀郎」を打ちたたいてやりたいものです。
・檀郎/安仁/潘郎 晋の潘岳のあざな。彼は美男子であり、詩人であったが、妻の死にあい「悼亡」の詩三首を作った。後世、妻の死をなげいた模擬作が多く作られた。潘岳の幼名が檀奴だったので、「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する。・潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。
5 小山粧 寝牀の化粧。小山は女性が情交の準備をして横になって待つこと。
蟬鬢低含綠,羅衣澹拂黃。
蝉の羽のように両鬢の髪型にして緑の飾りを低く垂らしている、寝牀用のうす絹の上衣をつけ、女黄冠を波のように揺れ払うように愛撫する。
6 綠 みどり色、暗い、緑色のもの、刈安、二番目、二回、双方、という意味がある。
澹拂黃 女黄冠を波のように揺れ払うように愛撫する。孫光憲《酒泉子三首其三》「玉纖澹拂眉山小,鏡中嗔共照。」(玉纖 澹拂し眉山 小さくし,鏡中 嗔 共に照す。)繊細で奇麗な白い肌は輝いて幾度となく波のように揺れ払うように動く、この時にはきれいだった眉も色薄く小さくなっている。それに気がついて鏡を取り出し、見ようとするとあの人が顔を乗り出して鏡の中に伴に移されてしまい見えないから怒ったりする。
悶來深院裏,閑步落花傍。
小楼の奥深い座敷の内ではもだえ苦しんでいるようだ、花弁が散り敷かれたところを静かに歩く。
7 悶 1 もだえ苦しむ。「悶死・悶絶・悶悶/苦悶・煩悶」2 もつれる。「悶着」
纖手輕輕整,玉鑪香。
か細い手で着物の乱れを軽く優しく整える、また女自身から愛液の香りがしてくる。





























