玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

花間集 巻四 牛嶠

牛嶠《巻四45女冠子四首 其四》『花間集』196全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6252

牛嶠  女冠子四首其四  

雙飛雙舞,春晝後園鶯語。卷羅幃。錦字書封了,銀河鴈過遲。

鴛鴦排寶帳,荳繡連枝。不語勻珠淚,落花時。

春の日中、後宮の寝殿の庭で鶯のように語り合い、二つ並んで飛び、二つ揃って舞う、若くして子を作り、連枝に名を縫いこまれはしても、花が散るように、忘れ去られ、妃嬪は涙をするばかり。

牛嶠《巻四45女冠子四首 其四》『花間集』196全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6252

 
 2015年7月4日の紀頌之5つのBlog 
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 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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(改訂版Ver.2.1

女冠子四首

牛嶠(生卒年不詳),字を松卿といい,また延峰ともいった。隴西(今の甘肅省西部)の人,唐の宰相、牛僧孺の孫である。唐の僖宗、878年乾符元年の進士,拾遺,補尚書郎を歷任した。王建が蜀の鎮守になると,牛嶠は判官に任じられ、王建が建国して帝を称えると給事中等職に任じられ,故に後の人は “牛給事”と稱した。牛嶠博學、文才有り,詩は李賀に學んだ,尤も其の詞を以って世に聞く,現在《歌詩集》三捲あったことは知られているが今日うしなわれていて傳わらない。花間集に三十二首収められている。

 

(改訂版Ver.2.1

女冠子四首其一

女冠子四首其の一(若くてアイドルのような女冠が初め恋をした有様を詠う)

綠雲高髻,點翠紅時世。月如眉。

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠が鏤められた髪飾り、若い人に流行の赤くきれいな頬紅の化粧をする、それに新月のような眉を書いている。

淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

恥しがってすこし笑うと両の頬にえくぼができる、低い声で短冊に書き込んだ短篇詞譜をうたっている。

眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。

鏡を見るとただ変わっていくのが恐ろしいし、落ち着かず蕩心であってもいい、連れ立って歩きたいと思っている。

玉趾迴嬌,約佳期。

耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわればその声は余韻として広がり、また、逢瀬の期日約束をする。

(女冠子四首 其の一)

綠雲の高髻,點翠 勻紅しく 時世なり。月 眉の如し。

淺笑 雙靨を含み,低聲 小詞を唱う。

眼看 唯だ化を恐れ,魂蕩 相い隨わんと欲す。

玉趾して嬌步迴り,佳期を約す。

(改訂版Ver.2.1

女冠子四首其二

(後蜀の後宮に美女がそろい、この春、寵愛を受ける妃賓に最高の飾り身支度に包まれ、それが久しく続くと詠う。)

錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。

錦江の水面は春の煙がただよい、卓文君をおもわせる宮女がならび、温む燒春の新酒の美酒が用意され、宮女はきれいに紫紅色の化粧をととのえる。

帶芙蓉帳,金釵芍藥花。

鸞の刺繍の帯、芙蓉の帳、金の簪、芍薬の花、限りの無いほどの寵愛を受けているさまでいっぱい。

侵膩髮,臂釧透紅紗。

そのうえ、生え際までの黄色の額に花鈿の化粧をして、紅色の紗の袖に腕輪が透けて見える。

柳暗鶯啼處,認郎家。

柳が緑色濃く繁り、陰を暗くする頃、鶯が囀るあたり、愛しき君の邸宅が見える。

(女冠子四首其二)

錦江の煙水,卓女の燒春 濃美なり。小檀霞【しょうだんか】。

繡帶【しゅうたい】芙蓉の帳,金釵 芍藥の花。

額黃【がくこう】膩髮【じはつ】を侵し,臂釧【ひせん】紅紗【こうさ】に透ける。

柳 暗く 鶯 啼く處,郎が家を認む。

 

女冠子四首其三

女冠詞四首その三(禁断の園には、今年も春の盛りが来て杏の花の香りに包まれる、一時期の寵愛であったかもしれないが、それを夢見て暮らすと詠う)

星冠霞,住在蘂珠宮裏。佩叮

星の如く宝玉を鏤めた冠、霓裳羽衣の美しくて軽やかな衣装、額の中心に黄色い花鈿の化粧をし、その中心に真珠を付けていて宮殿の内に住んでいる。そこには佩びの音がなりひびく。

明翠搖翼,纖珪理宿粧。

翡翠のとばりを明るく照らされ蝉の翼が揺れ、きめのこまかい白粉の粉を宵越しの化粧をしている。

壇春艸綠,藥院杏花香。

災厄を消除する祭祀の祭壇には春草が一斉に伸びて一面緑に変っている。禁苑の囲いの庭には満面の花で、もう杏花の香りがいっぱいに広がる。

青鳥傳心事,寄劉郎。

恋の使者である青鳥よ伝えてくれ 心にある思いを、あのおかたに寄せるこの詩を。

其の三

星の冠 霞の帔,住むは蘂珠【ずいしゅ】宮裏に在る。佩し、叮し、す。

翠を明し 蟬翼搖れ,纖珪 宿粧を理す。

醮壇【しょうだん】 春艸【しゅんそう】の綠,藥院【やくいん】 杏花の香。

青鳥 心事を傳へ,劉郎に寄す。

(改訂版Ver.2.1

女冠子四首其四

雙飛雙舞,春晝後園鶯語。卷羅幃。

離れる事は無いと二つ並んで飛び、二つ揃って舞う、春の日中、後宮の寝殿の庭で鶯のように語り合う、そして、仙郷月宮に遊び、うす絹で袋のように包まれ、巻かれる。

錦字書封了,銀河鴈過遲。

すぐれて美しい詩句、書、慕って送る手紙もすべてやりつくし、銀河をとぶ、あの雁さえも過ぎ去るときも遅くなる。

鴛鴦排寶帳,荳連枝。

鴛鴦は宝の幃の中で排卵をし、にくづくの花のように、若くして子を作り、連枝に縫いこまれる。

不語,落花時。

そして、花が散る時がやってくる、いま、語る人もなく真珠の玉のような涙をおとしつづける。

(女冠子四首其の四)

雙ながら飛び 雙ながら舞い,春の晝 後園 鶯 語る。羅幃を卷く。

錦字 書 封じ了し,銀河 鴈 遲れて過る。

鴛鴦 寶帳に排し,荳  連枝を繡する。

語らずして珠淚に勻【あまね】し,落花の時。

 

(改訂版Ver.2.1

『女冠子』 現代語訳と訳註

(本文)女冠子四首其四

雙飛雙舞,春晝後園鶯語。卷羅幃。

錦字書封了,銀河鴈過遲。

鴛鴦排寶帳,荳繡連枝。

不語勻珠淚,落花時。

 

(下し文)

(女冠子四首其の四)

雙ながら飛び 雙ながら舞い,春の晝 後園 鶯 語る。羅幃を卷く。

錦字 書 封じ了し,銀河 鴈 遲れて過る。

鴛鴦 寶帳に排し,荳 繡 枝を連る。

語らずして珠淚に勻【あまね】し,落花の時。

 

(現代語訳)

春の日中、後宮の寝殿の庭で鶯のように語り合い、二つ並んで飛び、二つ揃って舞う、若くして子を作り、連枝に名を縫いこまれはしても、花が散るように、忘れ去られ、妃嬪は涙をするばかり。

離れる事は無いと二つ並んで飛び、二つ揃って舞う、春の日中、後宮の寝殿の庭で鶯のように語り合う、そして、仙郷月宮に遊び、うす絹で袋のように包まれ、巻かれる。

すぐれて美しい詩句、書、慕って送る手紙もすべてやりつくし、銀河をとぶ、あの雁さえも過ぎ去るときも遅くなる。

鴛鴦は宝の幃の中で排卵をし、にくづくの花のように、若くして子を作り、連枝に縫いこまれる。

そして、花が散る時がやってくる、いま、語る人もなく真珠の玉のような涙をおとしつづける。

 

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牛嶠《巻四44女冠子四首 其三》『花間集』195全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6247

牛嶠  女冠子四首 其三  

星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。

醮壇春艸綠,藥院杏花香。青鳥傳心事,寄劉郎。

星の如く宝玉を鏤めた冠、霓裳羽衣の美しくて軽やかな衣装、額の中心に黄色い花鈿の化粧をし、その中心に真珠を付けていて宮殿の内に住んでいる。そこには佩びの音がなりひびく。翡翠のとばりを明るく照らされ蝉の翼が揺れ、きめのこまかい白粉の粉を宵越しの化粧をしている。災厄を消除する祭祀の祭壇には春草が一斉に伸びて一面緑に変っている。禁苑の囲いの庭には満面の花で、もう杏花の香りがいっぱいに広がる。

 

牛嶠《巻四44女冠子四首 其三》『花間集』195全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6247

 
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 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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 Ⅱ中唐詩・晩唐詩
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 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
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 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
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 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog牛嶠《巻四44女冠子四首 其三》『花間集』195全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6247 
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(改訂版Ver.2.1

女冠子四首

牛嶠(生卒年不詳),字を松卿といい,また延峰ともいった。隴西(今の甘肅省西部)の人,唐の宰相、牛僧孺の孫である。唐の僖宗、878年乾符元年の進士,拾遺,補尚書郎を歷任した。王建が蜀の鎮守になると,牛嶠は判官に任じられ、王建が建国して帝を称えると給事中等職に任じられ,故に後の人は “牛給事”と稱した。牛嶠博學、文才有り,詩は李賀に學んだ,尤も其の詞を以って世に聞く,現在《歌詩集》三捲あったことは知られているが今日うしなわれていて傳わらない。花間集に三十二首収められている。

 

(改訂版Ver.2.1

女冠子四首其一

女冠子四首其の一(若くてアイドルのような女冠が初め恋をした有様を詠う)

綠雲高髻,點翠紅時世。月如眉。

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠が鏤められた髪飾り、若い人に流行の赤くきれいな頬紅の化粧をする、それに新月のような眉を書いている。

淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

恥しがってすこし笑うと両の頬にえくぼができる、低い声で短冊に書き込んだ短篇詞譜をうたっている。

眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。

鏡を見るとただ変わっていくのが恐ろしいし、落ち着かず蕩心であってもいい、連れ立って歩きたいと思っている。

玉趾迴嬌,約佳期。

耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわればその声は余韻として広がり、また、逢瀬の期日約束をする。

(女冠子四首 其の一)

綠雲の高髻,點翠 勻紅しく 時世なり。月 眉の如し。

淺笑 雙靨を含み,低聲 小詞を唱う。

眼看 唯だ化を恐れ,魂蕩 相い隨わんと欲す。

玉趾して嬌步迴り,佳期を約す。

(改訂版Ver.2.1

女冠子四首其二

(後蜀の後宮に美女がそろい、この春、寵愛を受ける妃賓に最高の飾り身支度に包まれ、それが久しく続くと詠う。)

錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。

錦江の水面は春の煙がただよい、卓文君をおもわせる宮女がならび、温む燒春の新酒の美酒が用意され、宮女はきれいに紫紅色の化粧をととのえる。

帶芙蓉帳,金釵芍藥花。

鸞の刺繍の帯、芙蓉の帳、金の簪、芍薬の花、限りの無いほどの寵愛を受けているさまでいっぱい。

侵膩髮,臂釧透紅紗。

そのうえ、生え際までの黄色の額に花鈿の化粧をして、紅色の紗の袖に腕輪が透けて見える。

柳暗鶯啼處,認郎家。

柳が緑色濃く繁り、陰を暗くする頃、鶯が囀るあたり、愛しき君の邸宅が見える。

(女冠子四首其二)

錦江の煙水,卓女の燒春 濃美なり。小檀霞【しょうだんか】。

繡帶【しゅうたい】芙蓉の帳,金釵 芍藥の花。

額黃【がくこう】膩髮【じはつ】を侵し,臂釧【ひせん】紅紗【こうさ】に透ける。

柳 暗く 鶯 啼く處,郎が家を認む。

 

女冠子四首其三

女冠詞四首その三(禁断の園には、今年も春の盛りが来て杏の花の香りに包まれる、一時期の寵愛であったかもしれないが、それを夢見て暮らすと詠う)

星冠霞,住在蘂珠宮裏。佩叮

星の如く宝玉を鏤めた冠、霓裳羽衣の美しくて軽やかな衣装、額の中心に黄色い花鈿の化粧をし、その中心に真珠を付けていて宮殿の内に住んでいる。そこには佩びの音がなりひびく。

明翠搖翼,纖珪理宿粧。

翡翠のとばりを明るく照らされ蝉の翼が揺れ、きめのこまかい白粉の粉を宵越しの化粧をしている。

壇春艸綠,藥院杏花香。

災厄を消除する祭祀の祭壇には春草が一斉に伸びて一面緑に変っている。禁苑の囲いの庭には満面の花で、もう杏花の香りがいっぱいに広がる。

青鳥傳心事,寄劉郎。

其の三

星の冠 霞の帔,住むは蘂珠【ずいしゅ】宮裏に在る。佩し、叮し、す。

翠を明し 蟬翼搖れ,纖珪 宿粧を理す。

醮壇【しょうだん】 春艸【しゅんそう】の綠,藥院【やくいん】 杏花の香。

青鳥 心事を傳へ,劉郎に寄す。

 

女冠子四首其四

雙飛雙舞,春晝後園鶯語。卷羅幃。

錦字書封了,銀河鴈過遲。

鴛鴦排寶帳,荳繡連枝。

不語勻珠淚,落花時。

(其の四)

雙ながら飛び 雙ながら舞い,春の晝 後園 鶯 語る。羅幃を卷く。

錦字 書 封じ了し,銀河 鴈 遲れて過る。

鴛鴦 寶帳に排し,荳 繡 枝を連る。

語らずして珠淚に勻し,落花の時。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『女冠子』 現代語訳と訳註

(本文)

女冠子四首 其三

星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮

明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。

醮壇春艸綠,藥院杏花香。

青鳥傳心事,寄劉郎。

 

(下し文)

女冠子四首其の三

星の冠 霞の帔,住むは蘂珠【ずいしゅ】宮裏に在る。佩し、叮し、

翠を明し 蟬翼搖れ,纖珪 宿粧を理す。

醮壇【しょうだん】 春艸【しゅんそう】の綠,藥院【やくいん】 杏花の香。

青鳥 心事を傳へ,劉郎に寄す。

 

(現代語訳)

女冠詞四首その三(禁断の園には、今年も春の盛りが来て杏の花の香りに包まれる、一時期の寵愛であったかもしれないが、それを夢見て暮らすと詠う)

星の如く宝玉を鏤めた冠、霓裳羽衣の美しくて軽やかな衣装、額の中心に黄色い花鈿の化粧をし、その中心に真珠を付けていて宮殿の内に住んでいる。そこには佩びの音がなりひびく。

翡翠のとばりを明るく照らされ蝉の翼が揺れ、きめのこまかい白粉の粉を宵越しの化粧をしている。

災厄を消除する祭祀の祭壇には春草が一斉に伸びて一面緑に変っている。禁苑の囲いの庭には満面の花で、もう杏花の香りがいっぱいに広がる。

恋の使者である青鳥よ伝えてくれ 心にある思いを、あのおかたに寄せるこの詩を。

 

(訳注)

女冠子四首其三

女冠詞四首その三(禁断の園には、今年も春の盛りが来て杏の花の香りに包まれる、一時期の寵愛であったかもしれないが、それを夢見て暮らすと詠う)

『花間集』には牛嶠の作が四首収められている。

温庭筠、韋荘、女冠子参照。

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-148《巻1-48 女冠子二首 其一》66首巻一48-〈48〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5437

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-149《巻1-49 女冠子二首 其二》66首巻一49-〈49〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5442

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-43韋荘121《巻3-21 女冠子二首 其一》三巻21-〈121〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5807

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-44韋荘122《巻3-22 女冠子二首 其二》三巻22-〈122〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5812

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《巻四42女冠子四首 其一》『花間集』193全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6237

 

14-377《女冠子二首其一》孫光憲(37)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-560-14-(377) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4347

14-378《女冠子二首其二》孫光憲(38)Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-561-14-(378) 花間集 巻第八 (四十八首)漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4352

8-418《女冠子一首》張泌Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-601-8-(418) 四巻漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4552

8-418《女冠子一首》張泌Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-601-8-(418) 四巻漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4552

16-459《女冠子二首,其一》九巻 鹿虔扆Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-642-16-(459) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4757

16-460《女冠子二首,其二》九巻 鹿虔扆Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-643-16-(460) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4762

19-488《女冠子二首其一》巻九 毛熙震Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-671-19-(488) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4902

19-489《女冠子二首其二》巻九 毛熙震Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-672-19-(489) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ4907

20-528《女冠子二首,其一》十巻 李珣Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-711-20-(528) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5102

20-529《女冠子二首,其二》十巻 李珣Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-712-20-(529) 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5107

女冠子四首 其一

綠雲高,點翠勻紅時。月如

淺笑含雙靨,低聲唱小

眼看唯恐,魂蕩欲相隨。

玉趾迴嬌,約佳

●○○●  ●●○○○△ ●△○

△●○○● ○○●●○

●△△●● ○●●△○

●●△△● ●○○

双調四十一字、前段二十二字五句二灰韻二平韻、後段十八宇四句一平韻で、❹❻③5⑤/55③の詞形をとる。

女冠子四首其二

錦江煙,卓女燒春濃。小檀

繡帶芙蓉帳,金釵芍藥

額黃侵膩髮,臂釧透紅

柳暗鶯啼,認郎

●○○●  ●●△○○● ●○○

●●○○● ○○●●○

●○△●● ●●●○○

●●○○● ●○○

双調四十一字、前段二十二字五句三仄韻二平韻、後段十八宇四句二仄韻二平韻で、❹❻③❺⑤/❺⑤⑤③の詞形をとる。

女冠子四首其三

星冠霞,住在蘂珠宮。佩叮

明翠搖蟬,纖珪理宿

醮壇春艸,藥院杏花

青鳥傳心,寄劉

○△○△  ●●●○○● △○?

○●○○● ○○●●?

△○○●● ●△●○○

○●△○● ●○○

 

星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮

星の如く宝玉を鏤めた冠、霓裳羽衣の美しくて軽やかな衣装、額の中心に黄色い花鈿の化粧をし、その中心に真珠を付けていて宮殿の内に住んでいる。そこには佩びの音がなりひびく。

・星冠 星の如く宝玉を鏤めた冠。

・霞帔 白居易·霓裳羽衣歌:「虹裳霞帔步搖冠,鈿瓔纍纍佩珊珊。」

薄絹などで作った、女性の美しくて軽やかな衣装のこと。また、舞曲の名。もと西域から伝来したものという。一説に唐の玄宗が仙人と月宮に遊び、仙女の舞を見たが、玄宗はその音調を覚えて帰り、楽士にそのとおり作らせたのがこの楽曲という。楊貴妃ようきひはこの舞を得意としたとされる。▽「霓裳」は虹にじのように美しいもすそ(スカート)の意。「霓」は虹。「羽衣」は鳥の羽で作った軽い衣。天あまのはごろも。天人や仙人が着て空を飛ぶという。・帔 とは。意味や日本語訳。古代の女性の刺繍(し/しゆう)つきの肩掛け. 

蘂珠 粉心黃蘂は額の中心に黄色い化粧をぬること。その中心の真珠を付ける。

 1 身に帯びる。「佩剣・佩刀・佩用/帯佩」2 腰につける飾り。「玉佩」3 心にとどめて忘れない。

・叮 (1) (蚊やノミが)刺す,かむ被蚊子叮了一下蚊に刺された.(2) 問い詰める,しつこく尋ねる叮了她一句念を押すように彼女に尋ねた.

 鐘の音を表す擬声語。

 

明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。

翡翠のとばりを明るく照らされ蝉の翼が揺れ、きめのこまかい白粉の粉を宵越しの化粧をしている。

・纖〔繊〕【せん】1 ほそい。こまかい。「繊維・繊細・繊繊・繊毛」2 繊維。

・珪  主に石英粒からなる砂。花崗岩(かこうがん)などの風化で生じる。珪石を粉砕した人工珪砂もある。ガラスの原料、鋳物砂、研磨材に使用。石英砂。

・宿妝 宵越しの化粧。岑参《醉子美人》朱唇一点桃花殷,宿妝嬌羞偏髻鬟。 

「宿粧」

 

溫庭筠

巻一03菩薩蠻十四首其三

蘂黃無限當山額,宿粧隱笑紗窗隔。

溫庭筠

巻二04遐方怨二首其一

宿粧眉淺粉山橫,約鬟鸞鏡裡,繡羅輕。

牛嶠

巻四03女冠子四首其三

明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。

顧夐

巻六34虞美人六首其一

宿粧猶在酒初醒,翠翹慵整倚雲屏,轉娉婷。

 

醮壇春艸綠,藥院杏花香。

災厄を消除する祭祀の祭壇には春草が一斉に伸びて一面緑に変っている。禁苑の囲いの庭には満面の花で、もう杏花の香りがいっぱいに広がる。

・醮 中国における道教の祭祀の一つ。《隋書》経籍志の道経序録によれば,醮とは災厄を消除する方法の一つで,夜中,星空の下で酒や乾肉などの供物を並べ,天皇太一や五星列宿を祭り,文書を上奏する儀礼をいう。

藥院 禁苑の囲いを凝らして出入りを禁じたところ。男子禁制の道女のいるところ。

 

青鳥傳心事,寄劉郎。

恋の使者である青鳥よ伝えてくれ 心にある思いを、あのおかたに寄せるこの詩を。

・青鳥 青色は五行思想方位で東に当たる。春の神を青帝ともいう。また靑鳥は天上の女神西王母の侍女でもある。そこでここは、青い鳥が春の使者として訪れたことをいうのであろう。恋の使者(青鳥 仙界とのなかだちをするという青い鳥、恋の使者である。この島に棲む青い鳥が使者である。仙女西王母の使いの鳥。杜甫「麗人行」にもある。お誘いの手紙を届けるものを指す。)

・劉郞 仙桃を味わった浦島太郎のような人物である劉晨=劉郎である夢心地の状態にある男、何年も訪れてくれなくなっているのでこのようにいう。12年もたっていることと、全く景色が変わって、ここにいる女を含めみんなが全く変わっていたというものだ。 

牛嶠《巻四43女冠子四首 其二》『花間集』194全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6242

牛嶠  女冠子四首其二  

錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。繡帶芙蓉帳,金釵芍藥花。

額黃侵膩髮,臂釧透紅紗。柳暗鶯啼處,認郎家。

(後蜀の後宮に美女がそろい、この春、寵愛を受ける妃賓に最高の飾り身支度に包まれ、それが久しく続くと詠う。)錦江の水面は春の煙がただよい、卓文君をおもわせる宮女がならび、温む燒春の新酒の美酒が用意され、宮女はきれいに紫紅色の化粧をととのえる。鸞の刺繍の帯、芙蓉の帳、金の簪、芍薬の花、限りの無いほどの寵愛を受けているさまでいっぱい。そのうえ、生え際までの黄色の額に花鈿の化粧をして、紅色の紗の袖に腕輪が透けて見える。柳が緑色濃く繁り、陰を暗くする頃、鶯が囀るあたり、愛しき君の邸宅が見える。

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牛嶠(生卒年不詳),字を松卿といい,また延峰ともいった。隴西(今の甘肅省西部)の人,唐の宰相、牛僧孺の孫である。唐の僖宗、878年乾符元年の進士,拾遺,補尚書郎を歷任した。王建が蜀の鎮守になると,牛嶠は判官に任じられ、王建が建国して帝を称えると給事中等職に任じられ,故に後の人は “牛給事”と稱した。牛嶠博學、文才有り,詩は李賀に學んだ,尤も其の詞を以って世に聞く,現在《歌詩集》三捲あったことは知られているが今日うしなわれていて傳わらない。花間集に三十二首収められている。

 

(改訂版Ver.2.1

女冠子四首

牛嶠(生卒年不詳),字を松卿といい,また延峰ともいった。隴西(今の甘肅省西部)の人,唐の宰相、牛僧孺の孫である。唐の僖宗、878年乾符元年の進士,拾遺,補尚書郎を歷任した。王建が蜀の鎮守になると,牛嶠は判官に任じられ、王建が建国して帝を称えると給事中等職に任じられ,故に後の人は “牛給事”と稱した。牛嶠博學、文才有り,詩は李賀に學んだ,尤も其の詞を以って世に聞く,現在《歌詩集》三捲あったことは知られているが今日うしなわれていて傳わらない。花間集に三十二首収められている。

 

(改訂版Ver.2.1

女冠子四首其一

女冠子四首其の一(若くてアイドルのような女冠が初め恋をした有様を詠う)

綠雲高髻,點翠紅時世。月如眉。

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠が鏤められた髪飾り、若い人に流行の赤くきれいな頬紅の化粧をする、それに新月のような眉を書いている。

淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

恥しがってすこし笑うと両の頬にえくぼができる、低い声で短冊に書き込んだ短篇詞譜をうたっている。

眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。

鏡を見るとただ変わっていくのが恐ろしいし、落ち着かず蕩心であってもいい、連れ立って歩きたいと思っている。

玉趾迴嬌,約佳期。

耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわればその声は余韻として広がり、また、逢瀬の期日約束をする。

(女冠子四首 其の一)

綠雲の高髻,點翠 勻紅しく 時世なり。月 眉の如し。

淺笑 雙靨を含み,低聲 小詞を唱う。

眼看 唯だ化を恐れ,魂蕩 相い隨わんと欲す。

玉趾して嬌步迴り,佳期を約す。

(改訂版Ver.2.1

女冠子四首其二

(後蜀の後宮に美女がそろい、この春、寵愛を受ける妃賓に最高の飾り身支度に包まれ、それが久しく続くと詠う。)

錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。

錦江の水面は春の煙がただよい、卓文君をおもわせる宮女がならび、温む燒春の新酒の美酒が用意され、宮女はきれいに紫紅色の化粧をととのえる。

帶芙蓉帳,金釵芍藥花。

鸞の刺繍の帯、芙蓉の帳、金の簪、芍薬の花、限りの無いほどの寵愛を受けているさまでいっぱい。

侵膩髮,臂釧透紅紗。

そのうえ、生え際までの黄色の額に花鈿の化粧をして、紅色の紗の袖に腕輪が透けて見える。

柳暗鶯啼處,認郎家。

柳が緑色濃く繁り、陰を暗くする頃、鶯が囀るあたり、愛しき君の邸宅が見える。

(女冠子四首其二)

錦江の煙水,卓女の燒春 濃美なり。小檀霞【しょうだんか】。

繡帶【しゅうたい】芙蓉の帳,金釵 芍藥の花。

額黃【がくこう】膩髮【じはつ】を侵し,臂釧【ひせん】紅紗【こうさ】に透ける。

柳 暗く 鶯 啼く處,郎が家を認む。

 

女冠子四首其三

星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮

明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。

醮壇春艸綠,藥院杏花香。

青鳥傳心事,寄劉郎。

其の三

星の冠 霞の帔,住むは蘂珠【ずいしゅ】宮裏に在る。佩し、叮し、す。

翠を明し 蟬翼搖れ,纖珪 宿粧を理す。

醮壇【しょうだん】 春艸【しゅんそう】の綠,藥院【やくいん】 杏花の香。

青鳥 心事を傳へ,劉郎に寄す。

 

女冠子四首其四

雙飛雙舞,春晝後園鶯語。卷羅幃。

錦字書封了,銀河鴈過遲。

鴛鴦排寶帳,荳繡連枝。

不語勻珠淚,落花時。

(其の四)

雙ながら飛び 雙ながら舞い,春の晝 後園 鶯 語る。羅幃を卷く。

錦字 書 封じ了し,銀河 鴈 遲れて過る。

鴛鴦 寶帳に排し,荳 繡 枝を連る。

語らずして珠淚に勻し,落花の時。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『女冠子四首』 現代語訳と訳註

(本文)

女冠子四首其二

錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。

繡帶芙蓉帳,金釵芍藥花。

額黃侵膩髮,臂釧透紅紗。

柳暗鶯啼處,認郎家。

 

(下し文)

(女冠子四首其の二)

錦江の煙水,卓女の燒春 濃美なり。小檀霞【しょうだんか】。

繡帶【しゅうたい】芙蓉の帳,金釵 芍藥の花。

額黃【がくこう】膩髮【じはつ】を侵し,臂釧【ひせん】紅紗【こうさ】に透ける。

柳 暗く 鶯 啼く處,郎が家を認む。

 

(現代語訳)

(後蜀の後宮に美女がそろい、この春、寵愛を受ける妃賓に最高の飾り身支度に包まれ、それが久しく続くと詠う。)

錦江の水面は春の煙がただよい、卓文君をおもわせる宮女がならび、温む燒春の新酒の美酒が用意され、宮女はきれいに紫紅色の化粧をととのえる。

鸞の刺繍の帯、芙蓉の帳、金の簪、芍薬の花、限りの無いほどの寵愛を受けているさまでいっぱい。

そのうえ、生え際までの黄色の額に花鈿の化粧をして、紅色の紗の袖に腕輪が透けて見える。

柳が緑色濃く繁り、陰を暗くする頃、鶯が囀るあたり、愛しき君の邸宅が見える。

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

女冠子四首

(後蜀の後宮に美女がそろい、この春、寵愛を受ける妃賓に最高の飾り身支度に包まれ、それが久しく続くと詠う。)

蜀の都、成都の酒舗の女性から吹きになった卓文君を思わせる妃嬪について詠う。冒頭、舞台は蜀の都の成都、春には、新酒、蜀の名酒の燒春が用意され、続いて、女は薄紅色の化粧、鸞刺繍の帯、蓮の花模様の帳を垂れた部屋に住み、髪には芍薬の花飾りの金簪を挿して、最高の身繕いをしいることを述べる。後段は、花鈿の額の黄色い塗り化粧と、紅色の紗の袖から透けて見える腕輪を描く。最後の二句は何時までも寵愛が続いていることを描く。

『花間集』には牛嶠の作が四首収められている。

温庭筠、韋荘、女冠子参照。

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其二

(女の立場に立ち、男に寄せる思いを描く。)

唐の教坊の曲名。女冠は女道士の意。『花間集』 には牛嶠の作が四首収められている。双調四十一字、前段二十三字五句二仄韻二平韻、後段十八宇四句二平韻一仄韻で、❹❻③5⑤/❺⑤❺③の詞形をとる。

女冠子四首 其一

綠雲高,點翠勻紅時。月如

淺笑含雙靨,低聲唱小

眼看唯恐,魂蕩欲相隨。

玉趾迴嬌,約佳

●○○●  ●●○○○△ ●△○

△●○○● ○○●●○

●△△●● ○●●△○

●●△△● ●○○

双調四十一字、前段二十二字五句二灰韻二平韻、後段十八宇四句一平韻で、❹❻③5⑤/55③の詞形をとる。

女冠子四首其二

錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。

繡帶芙蓉帳,金釵芍藥花。

額黃侵膩髮,臂釧透紅

柳暗鶯啼,認郎

●○○●  ●●△○○● ●○○

●●○○● ○○●●○

●○△●● ●●●○○

●●○○● ●○○

 

錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。

錦江の水面は春の煙がただよい、卓文君をおもわせる宮女がならび、温む燒春の新酒の美酒が用意され、宮女はきれいに紫紅色の化粧をととのえる。。

○錦江 成郡を流れる川。織り上げた錦をこの川で濯ぐと色が鮮やかになることから、この名がついた。

○卓女 前漢の卓王孫の娘、卓文君。司馬相如と駆け落ちして酒屋を開き酒のお燗に当たった。ここでは卓文君を借りて成都の洒舗の女を言う。

○燒春 蜀の名酒の名。

○濃美 味の濃く美味しいこと。芳醇。

○小煙霞 若く映しい女性がきれいに紫紅色の化粧をする。指女红鲜麗,如彩霞一片。檀:紫色。

 

繡帶芙蓉帳,金釵芍藥花。

鸞の刺繍の帯、芙蓉の帳、金の簪、芍薬の花、限りの無いほどの寵愛を受けているさまでいっぱい。

○繡帶 帳に付けられた帯状の飾りを言う。

 

額黃侵膩髮,臂釧透紅紗。

そのうえ、生え際までの黄色の額に花鈿の化粧をして、紅色の紗の袖に腕輪が透けて見える。

○額黃 化粧法の一つ。女の額にほどこす黄色の化粧法。額黄ともいい、古く漢代からあったといい、六朝時代をへて唐代までずっと行なわれていた。

『菩薩蠻 三』

蕊黃無限當山額,宿妝隱笑紗窗隔。

相見牡丹時,暫來還別離。

金作股,上蝶雙舞。

心事竟誰知?月明花滿枝。

『菩薩蠻 三』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-3-3-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1628

○臂釧 腕輪。

 

柳暗鶯啼處,認郎家。

柳が緑色濃く繁り、陰を暗くする頃、鶯が囀るあたり、愛しき君の邸宅が見える。

・春を告げる鶯が春が終わろうとするのに、何時までもなく、錦水、池のほとりの宮殿にこの春は、何時までも、寵愛が続く。

牛嶠《巻四42女冠子四首 其一》『花間集』193全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6237

牛嶠  女冠子四首 其一  

綠雲高髻,點翠勻紅時世。月如眉。淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。玉趾迴嬌步,約佳期。

女冠子四首其の一(若くてアイドルのような女冠が初め恋をした有様を詠う)

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠が鏤められた髪飾り、若い人に流行の赤くきれいな頬紅の化粧をする、それに新月のような眉を書いている。恥しがってすこし笑うと両の頬にえくぼができる、低い声で短冊に書き込んだ短篇詞譜をうたっている。

牛嶠《巻四42女冠子四首 其一》『花間集』193全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6237

 
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牛嶠(生卒年不詳),字を松卿といい,また延峰ともいった。隴西(今の甘肅省西部)の人,唐の宰相、牛僧孺の孫である。唐の僖宗、878年乾符元年の進士,拾遺,補尚書郎を歷任した。王建が蜀の鎮守になると,牛嶠は判官に任じられ、王建が建国して帝を称えると給事中等職に任じられ,故に後の人は “牛給事”と稱した。牛嶠博學、文才有り,詩は李賀に學んだ,尤も其の詞を以って世に聞く,現在《歌詩集》三捲あったことは知られているが今日うしなわれていて傳わらない。花間集に三十二首収められている。

 

(改訂版Ver.2.1

女冠子四首其一

女冠子四首其の一(若くてアイドルのような女冠が初め恋をした有様を詠う)

綠雲高髻,點翠紅時世。月如眉。

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠が鏤められた髪飾り、若い人に流行の赤くきれいな頬紅の化粧をする、それに新月のような眉を書いている。

淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

恥しがってすこし笑うと両の頬にえくぼができる、低い声で短冊に書き込んだ短篇詞譜をうたっている。

眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。

鏡を見るとただ変わっていくのが恐ろしいし、落ち着かず蕩心であってもいい、連れ立って歩きたいと思っている。

玉趾迴嬌,約佳期。

耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわればその声は余韻として広がり、また、逢瀬の期日約束をする。

(女冠子四首 其の一)

綠雲の高髻,點翠 勻紅しく 時世なり。月 眉の如し。

淺笑 雙靨を含み,低聲 小詞を唱う。

眼看 唯だ化を恐れ,魂蕩 相い隨わんと欲す。

玉趾して嬌步迴り,佳期を約す。

 

其二

錦江煙水,卓女燒春濃美。小檀霞。

繡帶芙蓉帳,金釵芍藥花。

額黃侵膩髮,臂釧透紅紗。

柳暗鶯啼處,認郎家。

 

其三

星冠霞帔,住在蘂珠宮裏。佩叮

明翠搖蟬翼,纖珪理宿粧。

醮壇春艸綠,藥院杏花香。

青鳥傳心事,寄劉郎。

 

其四

雙飛雙舞,春晝後園鶯語。卷羅幃。

錦字書封了,銀河鴈過遲。

鴛鴦排寶帳,荳繡連枝。

不語勻珠淚,落花時。

 

(改訂版Ver.2.1

『女冠子四首』 現代語訳と訳註

(本文) 女冠子四首 其一

綠雲高髻,點翠勻紅時世。月如眉。

淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。

玉趾迴嬌步,約佳期。

 

(下し文)

(女冠子四首 其の一)

綠雲の高髻,點翠 勻紅しく 時世なり。月 眉の如し。

淺笑 雙靨を含み,低聲 小詞を唱う。

眼看 唯だ化を恐れ,魂蕩 相い隨わんと欲す。

玉趾して嬌步迴り,佳期を約す。

 

(現代語訳)

女冠子四首其の一(若くてアイドルのような女冠が初め恋をした有様を詠う)

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠が鏤められた髪飾り、若い人に流行の赤くきれいな頬紅の化粧をする、それに新月のような眉を書いている。

恥しがってすこし笑うと両の頬にえくぼができる、低い声で短冊に書き込んだ短篇詞譜をうたっている。

鏡を見るとただ変わっていくのが恐ろしいし、落ち着かず蕩心であってもいい、連れ立って歩きたいと思っている。

耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわればその声は余韻として広がり、また、逢瀬の期日約束をする。

 

 

(訳注)

女冠子四首其一

女冠子四首其の一(若くてアイドルのような女冠が初め恋をした有様を詠う)

温庭筠、韋荘、女冠子参照。

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唐の教坊の曲名。女冠は女道士の意。『花間集』 には牛嶠の作が四首収められている。双調四十一字、前段二十三字五句二仄韻二平韻、後段十八宇四句二平韻一仄韻で、❹❻③5⑤/❺⑤❺③の詞形をとる。

女冠子四首 其一

綠雲高,點翠勻紅時。月如

淺笑含雙靨,低聲唱小

眼看唯恐,魂蕩欲相隨。

玉趾迴嬌,約佳

●○○●  ●●○○○△ ●△○

△●○○● ○○●●○

●△△●● ○●●△○

●●△△● ●○○

 

 

綠雲高髻,點翠勻紅時世。月如眉。

黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿、翡翠が鏤められた髪飾り、若い人に流行の赤くきれいな頬紅の化粧をする、それに新月のような眉を書いている。

○この三句は、女冠がうら若き乙女であることをいう。

・綠雲高髻 若い女の黒髪が輝き両鬢の雲型に高くした髷のもとどり姿。

・點翠 宝飾の翡翠がちりばめられた簪。

・勻紅 頬紅を付けて化粧する。

・時世 時とともに移り変わる、世の中。時代。ときよ。

・月如眉 眉が新月のようである;眉月(指新月). 眉黛.のことで、古代女子が眉を黛畫するのに用いる。黛,青黑色的顏料である。

 

淺笑含雙靨,低聲唱小詞。

恥しがってすこし笑うと両の頬にえくぼができる、低い声で短冊に書き込んだ短篇詞譜をうたっている。

・靨 笑()(くぼ) (1)笑うと、頬にできる小さなくぼみ。 (2)ほくろ。

・低聲 恥しがって小声を出す。

・小詞 1.短冊などの書き込んだ短篇歌詞。填寫:(表・伝票などに)記入する,書き込む.2.民間歌謠或は曲藝をいう。 猶小調。

 

眼看唯恐化,魂蕩欲相隨。

鏡を見るとただ変わっていくのが恐ろしいし、落ち着かず蕩心であってもいい、連れ立って歩きたいと思っている。

恐化 変化して行くのが怖い

魂蕩 蕩:1.落ち着かないで、ゆれうごく。ゆらぐ。うごかす。「蕩心・漂蕩」2.しまりがなく、わがまま。ほしいまま。特に、酒色におぼれる。「放蕩・遊蕩・蕩児」

 

玉趾迴嬌步,約佳期。

耀く歌を謡って庭をいっしょに歩いてまわればその声は余韻として広がり、また、逢瀬の期日約束をする。

・玉趾 足跡が輝いている。ここでは歌声が余韻として残るというほどの意味である。

・佳期 逢瀬の約束の期日。

 

牛嶠《巻四23江城子二首 其二》『花間集』174全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6142

牛嶠  江城子二首 其二  

極浦煙消水鳥飛,離筵分首時,送金巵。

渡口楊花,狂雪任風吹。

日暮天空波浪急,芳艸岸,雨如絲。

(はるかに長い浦辺に別離旅立ちのときがくる、船着き場の抒情を詠う。)遙か遠くに続く浦にある水辺にたちこめていた靄が消えると水鳥は飛びたつ、別離の宴があり、別れはいよいよ迫ってくる。そこでさらに金杯に最期の酒を勧める。

牛嶠《巻四23江城子二首 其二》『花間集』174全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6142

 
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73-#4 《巻05-14 題炭谷湫祠堂》-#4 韓愈(韓退之) 803年貞元19年 38歳<1431> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6139 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1805李潮八分小篆歌 -#3》【4分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-53 <918 -#3> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6140 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
 ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog牛嶠《巻四23江城子二首 其二》『花間集』174全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6142 
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 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
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歴史絵巻は私たちに唐代の女性の生き生きとした姿を示してくれる。

彼女たちはいつも外出して活動し、人前に顔をさらしたまま郊外、市街、娯楽場に遊びに行き、芝居やポロを見物した。毎年春には、男たちと一緒に風光明媚な景勝地に遊びに行き、思うぞんぶん楽しむことさえできた。「錦を集め花を潜めて 勝游を闘わせ、万人行く処 最も風流」(施肩吾「少婦遊寿詞」)、「三月三日 天気新なり、長安の水辺 麗人多し」(杜甫「麗人行」)などの詩句は、みな上流階級の男女が春に遊ぶさまを詠んだものである。

彼女たちは公然とあるいは単独で男たちと知り合い交際し、甚だしくは同席して談笑したり、一緒に酒を飲んだり、あるいは手紙のやりとりや詩詞の贈答をしたりして、貞節を疑われることも意に介さなかった。白居易の「琵琶行」という詩に出てくる、夫の帰りを待つ商人の妻は夜半に見知らぬ男たちと同船し、話をしたり琵琶を演奏しあったりしている。それで、宋代の文人洪遇は、慨嘆して「瓜田李下の疑い、唐人は譏らず」(『容斎三筆』巻六)といった。

瓜田李下の疑い、唐人はらず。「瓜田李下之疑, 唐人不譏也。」

「瓜田に履を入れず、李下(すももの木の下)に冠を正さず」 の格言に基づく、疑われやすい状況のたとえ。

宋洪邁《容齋三筆白公夜聞歌者》:然鄂州所見, 亦一女子獨處, 夫不在焉。 瓜田李下之疑, 唐人不譏也。”

 

彼女たちは「胡服騎射」を好む気風があり、胡服戎装(北方民族の軍装)をしたり、男装したりすることを楽しみ、雄々しく馬を走らせ鞭を振い、「撃を露わにして〔馬を〕馳験せた」(『新唐書』車服志)。

またポロや狩猟などの活動に加わることもできた。

杜甫の《哀江頭》詩に「輦前才人帶弓箭,白馬嚼齧黄金勒。翻身向天仰射雲,一笑正墜雙飛翼。」(輦前の才人 弓箭【きゅうせん】を 帶び,白馬 嚼噛【しゃくげつ】す 黄金の勒【くつわ】。身を翻して天に向ひ 仰ぎて雲を射れば,一笑 正に堕つ 雙飛翼。)と描写されている。馬上で矢を射る女たちの何と雄々しき姿であることか。彼女たちは勇敢かつ大胆で、よく愛し、よく恨み、また、よく怒りよく罵り、古来女性に押しつけられてきた柔順、謙恭、忍耐などの「美徳」とはほとんど無縁のようだった。誰にも馴れない荒馬を前にして、武則天は公衆に言った。「私はこの馬を制することができる。それには三つの物が必要だ。一つめは鉄鞭、二つめは鉄樋(鉄杖、武器の一種)、三つめは短剣である。鉄鞭で撃っても服さなければ馬首を鉄樋でたたき、それでもなお服さなければ剣でその喉を断つ」(『資治通鑑』巻二〇六、則天后久視元年)と。この話は唐代の女性たちに特有の勇敢で、剛毅な性格をじつに生々と表わしている。

彼女たちは積極的に恋愛をし、貞節の観念は稀薄であった。未婚の娘が秘かに男と情を通じ、また既婚の婦人が別に愛人をつくることも少なくなかった。女帝(武則天)が一群の男寵(男妾)をもっていたのみならず、公主(皇女)、貴婦人から、はては皇后、妃嬢にさえよく愛人がいた。離婚、再婚もきわめて普通であり、唐朝公主の再婚や三度目の結婚もあたりまえで珍しいことではなかった。こうした風習に、後世の道学先生たちはしきりに首をふり嫌悪の情を示した。『西廟記』『人面桃花』『侍女離魂』『蘭橋遇仙』『柳毅伝書』等の、儒教道徳に反した恋愛物語が、どれも唐朝に誕生したことは、この常よい証拠である。

 

彼女たちの家庭における地位は比較的高く、「婦は強く夫は弱く、内(女)は齢く外(男)は柔かい」(張鷲『朝野愈載』巻四)といった現象はどこにでも見られた。唐朝の前期には上は天子から下は公卿・士大夫に至るまで、「恐妻」がなんと時代風潮にさえなったのである。ある道化の楽人は唐の中宗の面前で、「かかあ天下も大いに結構」(孟築『本事詩』嘲戯)と歌ったことで、葦皇后から褒美をもらったという。御史大夫の襲談は恐妻家としてたいへん有名であったばかりか、妻は恐るべしという理論までもっていた。妻たちが家で勝手気ままに振舞っているのを見聞したある人は、大いに慨嘆して次のようにいった。「家をもてば妻がこれをほしいままにし、国をもてば妻がそれを占拠し、天下をもてば妻がそれを指図する」(干義方『異心符』)と。

この時代には、まだ「女子は才無きが便ち是れ徳なり」(清の石成金の『家訓抄』が引く明の陳眉公の語)という観念は形成されていなかった。宮廷の妃嫁、貴婦人、令嬢から貧しい家の娘、尼僧や女道士、娼妓や女俳優、はては婦女にいたるまで文字を識る者がきわめで多く、女性たちが書を読み文を作り、詩を吟じ賊を作る風潮がたいへん盛んであった。これによって唐代には数多くの才能ある女性詩人が生れたのである。女道士のッ魚玄機はかつて嘆息して、「自ら恨む 羅衣の 詩句を掩うを、頭を挙げて空しく羨む 模中の名(女に生れて詩文の才を発揮できないのが恨めしい。むなしく科挙合格者の名簿を眺める)」(「崇真観の南楼に遊び、新及第の題名の処を括る」)と詠んだ。この詩句は、女性が才能の点で男性に譲らぬ自信をもってはいるが、男とともに金棒(科挙合格者発表の掲示板)に名を載せ、才能を発揮できない無念さをよく表している。

以上の説明でも、まだ鮮明なイメージをもてないならば、永泰公主(中宗の七女、武則天の孫娘)等の墓葬壁画、張萱の描いた「我国夫人済春図」などの絵画、さらには大量に出土した唐代の女桶(墓に副葬された女型の人形)をちょっと見てほしい。そうすれば唐代の女性の、あの「胡服騎射」 の雄々しい姿、胸もあらわな妖艶な姿を実際に目で見ることができ、開放的な時代の息吹きを強く感じることができると思う。まさに「三寸金蓮」(纏足で小さくされた足)に折り曲げられなかった自然の足のように、彼女たちはまだ完全には封建道徳によって束縛、抑圧されて奇形になってはおらず、なお多くの自然らしさと人間らしさを保っていた。ここに彼女たちの幸運があった。

 

 

(改訂版Ver.2.1

江城子二首 其一

(睦まじかった鷺も江南に飛び立って戻ってこない、その江南の越王には浮草があつまりの宮殿大江のほとりの高楼の女を詠う。)

鵁鶄飛起郡城東,碧江空,半灘風。

ゴイサギ.は起き上がって群れをなして、城東の方へ飛んでゆく、そこは大江と天空は碧く一体化しているし、なかば航海が困難な急流があり風がある。

越王宮殿,蘋葉藕花中。

その江南には、「会稽の恥」で臥薪嘗胆して呉を破った越の宮殿には浮草であっても気っても繋がっているレンコンのような花が集まっている。

簾捲水樓魚浪起,千片雪,雨濛濛。

簾を巻き上げ 水辺の高樓から 河を見ると波の間に間に魚が躍っている。花びらがたくさん散って雪が積もったようだ、そこに春の長雨でもうもうとした雨霧の中、流れている。

(江城子 二首 其の一)

鵁鶄【こうせい】 起きて郡て城東に飛び,江空を碧とし,半灘の風。

越王の宮殿,蘋葉 藕花 中【あつま】る。

簾捲 水樓 魚浪 起き,千片の雪,雨 濛濛たり。

 

(改訂版Ver.2.1

江城子二首其二

(はるかに長い浦辺に別離旅立ちのときがくる、船着き場の抒情を詠う。)

極浦煙消水鳥飛,離筵分首時,送金巵。

遙か遠くに続く浦にある水辺にたちこめていた靄が消えると水鳥は飛びたつ、別離の宴があり、別れはいよいよ迫ってくる。そこでさらに金杯に最期の酒を勧める。

渡口楊花,狂雪任風吹。

渡し場に柳絮の花が、吹雪のように降り続け、風吹くままに吹雪のように散っている。

日暮天空波浪急,芳艸岸,雨如絲。

日暮れの空は晴れ渡っているのに、この港のある川は春水の波が高く流れが速い、岸には芳しい春草がのびてきており、そこに降る雨は、糸のような雨が降りつづく。

 

(江城子二首其の二)

極浦 煙 消えて水鳥 飛び,離筵 分首の時,金巵【きんし】を送る。

渡口の楊花,狂雪 風吹に任かす。

日暮 天空 波浪 急に,芳艸の岸,雨 絲如し。

 

 

(改訂版Ver.2.1

江城子二首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

江城子二首 其二

極浦煙消水鳥飛,離筵分首時,送金巵。

渡口楊花,狂雪任風吹。

日暮天空波浪急,芳艸岸,雨如絲。

 

 

(下し文)

(其の二)

極浦 煙 消えて水鳥 飛び,離筵 分首の時,金巵【きんし】を送る。

渡口の楊花,狂雪 風吹に任かす。

日暮 天空 波浪 急に,芳艸の岸,雨 絲如し。

 

 

(現代語訳)

(はるかに長い浦辺に別離旅立ちのときがくる、船着き場の抒情を詠う。)

遙か遠くに続く浦にある水辺にたちこめていた靄が消えると水鳥は飛びたつ、別離の宴があり、別れはいよいよ迫ってくる。そこでさらに金杯に最期の酒を勧める。

渡し場に柳絮の花が、吹雪のように降り続け、風吹くままに吹雪のように散っている。

日暮れの空は晴れ渡っているのに、この港のある川は春水の波が高く流れが速い、岸には芳しい春草がのびてきており、そこに降る雨は、糸のような雨が降りつづく。

 

 

(改訂版Ver.2.1

 (訳注)

江城子二首 其二

(はるかに長い浦辺に別離旅立ちのときがくる、船着き場の抒情を詠う。)

荒れる川面も、糸のように降る雨も実景であると同時に、人を見送った後の心の中の風景でもある。また岸辺の芳草も旅立った人の帰りの遅くなることを暗に予期させる。

 

『花間集』には七首所収。牛嶠二首、韋荘の作二首(掲載済み)が二首収められ、張泌、欧

陽炯らも所収されている。単調二十七字、八句五平韻 ⑦③③/4⑤/73③の詞形をとる。

江城子二首 其一

鵁鶄飛起郡城,碧江,半灘

越王宮殿,蘋葉藕花

簾捲水樓魚浪起,千片雪,雨濛

○○○●●○○  ●○△ ●△△

●△○● ○●●○△

○△●○○△● ○●●  ●△△

江城子二首 其二

 

極浦煙消水鳥  離筵分首時 送金

渡口楊花 狂雪任風

日暮天空波浪急 芳艸岸  雨如

●●○○●●○  △○△●○

●○○  ●●○○ △●△△△

●●○△○△● ○●●  ●△○

 

江城子二首 其一

恩重嬌多情易傷,漏更長,解鴛鴦。

朱唇未動,先覺口脂香。

緩揭繡衾抽皓腕,移鳳枕,枕潘郎。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-25韋荘103《巻3-03 江城子二首 其一》三巻3-〈103〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5717

江城子二首 其二

髻鬟狼藉黛眉長,出蘭房,別檀郎。

角聲嗚咽,星斗漸微茫。

露冷月殘人未起,留不住,淚千行。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-26韋荘104《巻3-04 江城子二首 其二》三巻4-〈104〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5722

 

極浦煙消水鳥飛,離筵分首時,送金巵。

遙か遠くに続く浦にある水辺にたちこめていた靄が消えると水鳥は飛びたつ、別離の宴があり、別れはいよいよ迫ってくる。そこでさらに金杯に最期の酒を勧める。

○極浦 果ての遙か遠くの水辺。遙かに続く浦。《楚辞九歌、湘君》「望涔陽兮極浦 横大江兮揚靈。」(涔陽の極浦に望み、大江に横わって靈を揚ぐ。)

○水鳥飛 水鳥はおおむね番でいたり、群れを成して行動する。

○離筵 別離の宴席。

〇分首時 いよいよの別れの時。分常は別れる。

〇金巵 金の杯。金属製の杯を飾って言ったもの。

 

渡口楊花,狂雪任風吹。

渡し場に柳絮の花が、吹雪のように降り続け、風吹くままに吹雪のように散っている。

○楊花 柳絮の花、晩春に吹雪のように舞い飛ぶことをいう。

○狂雪 吹雪のように降り続けるような景色をいう。

○任風吹 風の吹くままに任せる。

 

日暮天空波浪急,芳艸岸,雨如絲。

日暮れの空は晴れ渡っているのに、この港のある川は春水の波が高く流れが速い、岸には芳しい春草がのびてきており、そこに降る雨は、糸のような雨が降りつづく。

○日暮天空波浪急 今日も人気はない、日暮れの空は晴れ渡っているのに、この港のある川は春水の波が高く流れが速い。雪解けの春水は澄み切った水であり、川の流れの流れも澄んだ水で盛り上がって流れている。布団の中に入って寝ている状況を連想させる

○芳草 芳しい草。旅立った男が旅先で春草(女)に心奪われて帰って来ないことを。『楚辞』招隠士第十二「王孫遊兮不歸、春草生兮萋萋。」(王孫 遊びて歸らず、春草 生じて萋萋たり。) 

韋荘『望遠行』

欲別無言倚畫屏、含恨暗傷情。

謝家庭樹錦鶏鳴、残月落邊城。

人欲別、馬頻噺、綠槐千里長堤。

出門芳草路萋萋、雲雨別來易東西。

不忍別君後、却入旧香閏。

(望遠行)

別れんと欲して 言 無く 画屏に倚る、恨みを含みて 暗に情を傷ましむ。

謝家の庭樹 錦鶏 鳴き、残月 辺城に落つ。

人 別れんと欲し、馬 頻に嘶く、緑槐 千里の艮堤。

門を出づれば 芳草 路に妻萎たり、雲雨 別れてより來 東西なり易し。

忍びず 君と別れし後、却って旧の香閨に入るに。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-22韋荘100《巻2-50 望遠行一首》二巻50-〈100〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5702

牛嶠《巻四22江城子二首 其一》『花間集』173全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6137

牛嶠  江城子二首 其一  

鵁鶄飛起郡城東,碧江空,半灘風。

越王宮殿,蘋葉藕花中。

簾捲水樓魚浪起,千片雪,雨濛濛。

(睦まじかった鷺も江南に飛び立って戻ってこない、その江南の越王には浮草があつまりの宮殿大江のほとりの高楼の女を詠う。)簾を巻き上げ 水辺の高樓から 河を見ると波の間に間に魚が躍っている。花びらがたくさん散って雪が積もったようだ、そこに春の長雨でもうもうとした雨霧の中、流れている。

牛嶠《巻四22江城子二首 其一》『花間集』173全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6137

 
 2015年6月11日の紀頌之5つのBlog 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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56 -#1 《巻十四11潁陽別元丹丘之淮陽 -#1》Index-18 Ⅱ―12-738年開元二十六年38歳 <256 -#1> Ⅰ李白詩1517 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6133 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
 曹植(曹子建)詩 65首 index文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)《李白 全詩》
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(1)漁父辞 屈原『楚辞・九歌』東君 屈原《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内> 
 ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首  
 Ⅱ中唐詩・晩唐詩
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73-#3 《巻05-14 題炭谷湫祠堂》-#3 韓愈(韓退之) 803年貞元19年 38歳<1430> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6134 
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 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1805李潮八分小篆歌 -#2》【4分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-53 <918 -#2> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6135 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
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(改訂版Ver.2.1

江城子二首 其一

(睦まじかった鷺も江南に飛び立って戻ってこない、その江南の越王には浮草があつまりの宮殿大江のほとりの高楼の女を詠う。)

鵁鶄飛起郡城東,碧江空,半灘風。

ゴイサギ.は起き上がって群れをなして、城東の方へ飛んでゆく、そこは大江と天空は碧く一体化しているし、なかば航海が困難な急流があり風がある。

越王宮殿,蘋葉藕花中。

その江南には、「会稽の恥」で臥薪嘗胆して呉を破った越の宮殿には浮草であっても気っても繋がっているレンコンのような花が集まっている。

簾捲水樓魚浪起,千片雪,雨濛濛。

簾を巻き上げ 水辺の高樓から 河を見ると波の間に間に魚が躍っている。花びらがたくさん散って雪が積もったようだ、そこに春の長雨でもうもうとした雨霧の中、流れている。

(江城子 二首 其の一)

鵁鶄【こうせい】 起きて郡て城東に飛び,江空を碧とし,半灘の風。

越王の宮殿,蘋葉 藕花 中【あつま】る。

簾捲 水樓 魚浪 起き,千片の雪,雨 濛濛たり。

巫山十二峰002
 

 

其二

極浦煙消水鳥飛,離筵分首時,送金巵。

渡口楊花,狂雪任風吹。

日暮天空波浪急,芳艸岸,雨如絲。

(其の二)

極浦 煙 消えて水鳥 飛び,離筵 分首の時,金巵【きんし】を送る。

渡口の楊花,狂雪 風吹に任かす。

日暮 天空 波浪 急に,芳艸の岸,雨 絲如し。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『江城子二首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

江城子二首

其一

鵁鶄飛起郡城東,碧江空,半灘風。

越王宮殿,蘋葉藕花中。

簾捲水樓魚浪起,千片雪,雨濛濛。

 

 

(下し文)

(江城子 二首 其の一)

鵁鶄【こうせい】 起きて郡て城東に飛び,江空を碧とし,半灘の風。

越王の宮殿,蘋葉 藕花 中【あつま】る。

簾捲 水樓 魚浪 起き,千片の雪,雨 濛濛たり。

 

(現代語訳)

(睦まじかった鷺も江南に飛び立って戻ってこない、その江南の越王には浮草があつまりの宮殿大江のほとりの高楼の女を詠う。)

ゴイサギ.は起き上がって群れをなして、城東の方へ飛んでゆく、そこは大江と天空は碧く一体化しているし、なかば航海が困難な急流があり風がある。

その江南には、「会稽の恥」で臥薪嘗胆して呉を破った越の宮殿には浮草であっても気っても繋がっているレンコンのような花が集まっている。

簾を巻き上げ 水辺の高樓から 河を見ると波の間に間に魚が躍っている。花びらがたくさん散って雪が積もったようだ、そこに春の長雨でもうもうとした雨霧の中、流れている。

 夔州東川卜居図詳細 001

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

江城子二首 其一

(睦まじかった鷺も江南に飛び立って戻ってこない、その江南の越王には浮草があつまりの宮殿大江のほとりの高楼の女を詠う。)

またの名を江神子、春意遠、水晶簾と言う。「花間集』 には韋荘の作は二首収められている。

女が愛する男と床をともにするさまを詠う。ここには差恥に顔を赤らめるような初心な女の姿は全く見られず、積極的で、愛一途に生きる女の姿が描かれている。

103 江城子 其一 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-295-5-#49  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3022

江城子二首 其一

恩重嬌多情易傷,漏更長,解鴛鴦。

朱唇未動,先覺口脂香。

緩揭繡衾抽皓腕,移鳳枕,枕潘郎。

104 江城子 其二 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-296-5-#50  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3027

江城子二首 其二

髻鬟狼藉黛眉長,出蘭房,別檀郎。

角聲嗚咽,星斗漸微茫。

露冷月殘人未起,留不住,淚千行。

『花間集』には七首所収。牛嶠二首、韋荘の作二首(掲載済み)が二首収められ、張泌、欧陽炯らも所収されている。単調二十七字、八句五平韻 7③③/4⑤/73③の詞形をとる。

江城子二首 其一

鵁鶄飛起郡城,碧江,半灘

越王宮殿,蘋葉藕花

簾捲水樓魚浪起,千片雪,雨濛

○○○●●○○  ●○△ ●△△

●△○● ○●●○△

○△●○○△● ○●●  ●△△

 

鵁鶄飛起郡城東,碧江空,半灘風。

ゴイサギ.は起き上がって群れをなして、城東の方へ飛んでゆく、そこは大江と天空は碧く一体化しているし、なかば航海が困難な急流があり風がある。

・鵁鶄 ごいさぎ. 水鳥の一種。即ち「池鷺」。頭は細く身は長い,身には花紋を披い,頸は白毛で有り,頭には紅冠が有り,能く水に入って魚を捕り,分佈は中國南方である。鳬に似て脚高く毛冠あり、高木に巣くひ、子を穴中に生む。子其の母の翅を銜へ飛びて上下す。

*この三句は、鷺のように仲睦まじく過ごしたのに、鷺のように南に飛んで行ってしまった。船で降ったあの人の旅路は航路困難な場所があってとても心配だということをいう。唐韓愈孟郊《城南聯句》:將身親魍魅, 浮跡侶鷗鶄。

・郡城 ここは、長江三峡の上流の郡城。東に向かって流れる長江、ゴイサギも長江下流域江南へ飛んでゆく。

・碧江空 大江と天空は碧く一体化している

・半灘風 なかば航海が困難な急流があり風がある。

 

越王宮殿,蘋葉藕花中。

その江南には、「会稽の恥」で臥薪嘗胆して呉を破った越の宮殿には浮草であっても気っても繋がっているレンコンのような花が集まっている。

・越王宮殿 越王勾践が宮殿を焼いたことなど。《韓非子》越王句踐見怒蛙而式之,御者曰:「何為式?」王曰:「蛙有氣如此,可無為式乎?」士人聞之曰:「蛙有氣,王猶為式,況士人之有勇者乎!」是人有自剄死以其頭獻者。故越王將復而試其教,燔臺而鼓之,使民赴火者,賞在火也,臨江而鼓之,使人赴水者,賞在水也,臨戰而使人頭刳腹而無顧心者,賞在兵也,又況據法而進賢,其功甚此矣。

越王の句踐は怒蛙 (威嚇して力む蛙)を見て、これに敬礼をした。御者は聞いた「どうして敬礼するのですか?」王は答えた「蛙はこのように勇気がある。そのために、敬礼しないでいいだろうか?(そうするべきだ)」士人は、これを聞いて言った「蛙に勇気があると,王は蛙にさえ、そのために敬礼なさった。まして士人の勇者であれば、猶更だろう!」この年、自剄(自分で首を切る)して死に、その頭を獻上する者があった。そこで越王はに復讐しようとしてその人民の教化(の程度)を試そうとした。楼台(宮殿)を焼いて鼓を打ち,民を火中に赴かせ、火中にはいれば賞を与えた。長江に臨んで鼓を打ち,人を水中に赴かせ,水中に入れば賞を与えた。戰に臨んで、人が頭を切られ腹をえぐられても顧みる心を持たなかったのは,戦の中に入れば賞があったからだ。また、まして法に拠って賢人を推挙するなら,その功績は此れ (火中、水中、戦の中)より甚しいこと猶更のことである。

(改訂版)-4.薛昭蘊133《巻三36浣溪紗八首 其七》

浣溪沙八首其七

傾國傾城恨有餘,幾多紅涙泣姑蘇,倚風凝睇雪肌膚。

呉主山河空落日,越王宮殿半平蕪,藕花菱蔓滿重湖。

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-4.薛昭蘊133《巻三36浣溪紗八首 其七》巻三3633-133〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5867

・蘋葉 浮草の一種で柏餅の葉のように使う。

・藕 レンコン (レンコンはちぎっても糸がつながっている>)(男女が)別れたのになお関係を断ち切れずにいる.藕粉 レンコンの澱粉.

⋆この二句は仲睦まじくしていたころのことをいう。別れてもなお関係を断ち切れずにいることをいう。

 

簾捲水樓魚浪起,千片雪,雨濛濛。

簾を巻き上げ 水辺の高樓から 河を見ると波の間に間に魚が躍っている。花びらがたくさん散って雪が積もったようだ、そこに春の長雨でもうもうとした雨霧の中、流れている。

魚浪起 波の間に魚が躍っているさま。

千片雪 花びらがたくさん散って雪が積もったようだというさま。

雨濛濛 春の長雨でもうもうとした雨霧の中、流れているさま。

⋆春水の増水のころになっても帰ってこない。そんな大江のほとりの女のいる高楼の有様を云う。

牛嶠《巻四21西溪子一首》『花間集』172全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6132

牛嶠  西溪子  

捍撥雙盤金鳳,蟬鬢玉釵搖動。

畫堂前,人不語,弦解語。

彈到昭君怨處,翠蛾愁,不迴頭。

(後宮に入るには一族の浮沈を掛けてはいるもので、寵愛を受ける期間が出来るだけ長いこと、子供が出来なければ、その地位は危うい。それでも寵愛を待ち続ける外ないということを詠う)

牛嶠《巻四21西溪子一首》『花間集』172全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6132

 
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(改訂版Ver.2.1 

西溪子

(後宮に入るには一族の浮沈を掛けてはいるもので、寵愛を受ける期間が出来るだけ長いこと、子供が出来なければ、その地位は危うい。それでも寵愛を待ち続ける外ないということを詠う)

捍撥雙盤金鳳,蟬鬢玉釵搖動。

綺麗に画かれた琵琶・阮咸の捍撥されていた琴、盤双六、金鳳の屏風があり、蝉の髪飾り、輝く宝飾の簪、ちょうあいのひびには揺れうごいたものだ。

畫堂前,人不語,弦解語。

壁に描かれた御殿の堂の前に立ち、話す人はない。琵琶の弦は独り言を理解してくれる。

彈到昭君怨處,翠蛾愁,不迴頭。

爪弾いた「昭君怨」の調べは閨の奥まで弾いてくるし、うつくしいまゆには愁いの迹がとれはしない、それでも頭を回らすこともできないのが、定めで、待ち続けるだけなのだ。

(西溪子【せいけいし】)

捍撥【かんぱち】雙盤 金鳳あり,蟬鬢 玉釵 搖れ動く。

畫堂の前,人語らず,弦は語を解す。

彈は「昭君怨」の處より到り,翠蛾の愁,頭を迴わさず。


 

(改訂版Ver.2.1 

『西溪子』 現代語訳と訳註

(本文)

西溪子

捍撥雙盤金鳳,蟬鬢玉釵搖動。

畫堂前,人不語,弦解語。

彈到昭君怨處,翠蛾愁,不迴頭。

 

 

(下し文)

(西溪子【せいけいし】)

捍撥【かんぱち】雙盤 金鳳あり,蟬鬢 玉釵 搖れ動く。

畫堂の前,人語らず,弦は語を解す。

彈は「昭君怨」の處より到り,翠蛾の愁,頭を迴わさず。

 

 

(現代語訳)

(後宮に入るには一族の浮沈を掛けてはいるもので、寵愛を受ける期間が出来るだけ長いこと、子供が出来なければ、その地位は危うい。それでも寵愛を待ち続ける外ないということを詠う)

綺麗に画かれた琵琶・阮咸の捍撥されていた琴、盤双六、金鳳の屏風があり、蝉の髪飾り、輝く宝飾の簪、ちょうあいのひびには揺れうごいたものだ。

壁に描かれた御殿の堂の前に立ち、話す人はない。琵琶の弦は独り言を理解してくれる。

爪弾いた「昭君怨」の調べは閨の奥まで弾いてくるし、うつくしいまゆには愁いの迹がとれはしない、それでも頭を回らすこともできないのが、定めで、待ち続けるだけなのだ。

 

(改訂版Ver.2.1 

 (訳注)

西溪子

(後宮に入るには一族の浮沈を掛けてはいるもので、寵愛を受ける期間が出来るだけ長いこと、子供が出来なければ、その地位は危うい。それでも寵愛を待ち続ける外ないということを詠う)

唐代の皇帝たちは、後宮の女性を選抜したり寵愛したりするのに、あまり尊卑貴賎を気にかけなかったが、彼女たちに地位・品級を賜る時には家柄をたいへん重視した。とりわけ皇后に立てる時には絶対に家柄が高貴でなければならず、「天下の名族を厳選」しなければならなかった(『資治通鑑』巻一九九、高宗永徴六年)。漢代に歌妓の衛子夫(武帝の皇后。もと武帝の姉の歌妓)や舞妓の超飛燕(成帝の皇后。もと身なし児で歌妓)が皇后になったようなことは、唐代には完全に跡を絶った。后妃に封ずる時は、まず「地肖清華」(家柄の高貴)、「軒冤之族」(貴顕なる名族)等々の出身であることが強調され、その次にやっと徳行が問われた。

唐代の記録にある二十六人の皇后の内、死後追贈された人、あるいは息子の即位によって尊ばれて太后に封ぜられた人、こうした若干の例外を除く他の大多数の皇后は、その時代の高官か名門の家柄の出であり、そのうちの八人はやはり皇族の出身であった。時に皇帝が家柄などにそう拘泥しないこともあったが、しかし大臣たちが家柄を最も有力な理由にして反対したので、皇帝でさえどうすることもできなかった。

『花間集』には三首所収され、牛嶠の作が一首収められている。双調三十五字、前段十五字四句二平韻、後段二十字四句二灰韻二平韻で、❻❻/3③③6❸❸の詞形をとる。

西溪子

捍撥雙盤金,蟬鬢玉釵搖

畫堂前,人不,弦解

彈到昭君怨處,翠蛾,不迴

●●○○○●  ○●●○○●

●○○  ○△● ○●●

△●○○△● ●△○  △△○ 

 

捍撥雙盤金鳳,蟬鬢玉釵搖動。

綺麗に画かれた琵琶・阮咸の捍撥されていた琴、盤双六、金鳳の屏風があり、蝉の髪飾り、輝く宝飾の簪、ちょうあいのひびには揺れうごいたものだ。

・捍撥【かんぱち】 琵琶や阮咸(げんかん)などの楽器を捍撥という。すなわち撥のあたる皮張りの表面に濃彩画があるもの。

・雙盤 雙六盤、盤双六(ばんすごろく)と後世に発生して単に「双六」と称した絵双六(えすごろく)の2種類があった。雙陸:双六の一種で、賭博をした。

『唐六典』 の内官制度の規定によると、后妃たちにも職務が決められていた。妃嬪は皇后を補佐し、「坐して婦礼を論じ」、「内廷に在って万事を統御する」、六儀(後宮にある六つの官庁)は「九御(天子に奉侍する女官たち)に四徳(婦徳・婦言・婦容・婦功)を教え、傘下の婦人を率いて皇后の儀礼を讃え導く」、美人は「女官を率いて祭礼接客の事を修める」、才人は「宴会、寝所の世話を司り、糸枲のことを理め、その年の収穫を帝に献じる」等々。しかしながら、これらの仕事も大半は形式的なもので、なんら実際の労働ではなかった。形式的な「公職」以外で、彼女たちの生活の最も重要なことは、言うまでもなく皇帝の側に侍り、外出の御供をすることであった。彼女たち自身の私的な生活はと言えば、ただいろいろな娯楽、遊戯を思いついては日時をすごし、いかにして孤独と退屈をまざらわすかということに尽きる。「内庭の嬪妃は毎年春になると、宮中に三人、五人と集まり、戯れに金銭を投げ表裏を当てて遊んだ。これは孤独と苦悶の憂さを晴らすためであった」、「毎年秋になると、宮中の妃妾たちは、美しい金製の小龍に蟋蟀を捉えて閉じ込め、夜枕辺に置いて、その鳴き声を聴いた」(王仁裕『開元天宝遺事』巻上)。これらが彼女たちの優閑無聊の生活と娯楽や気晴らしのちょっとした描写である。

〔唐書,狄仁傑傳〕后召謂曰,朕數夢雙陸不勝何也,於是仁傑與王方慶俱在,二人同辭,對曰,雙陸不勝,無子也,天其意者,以儆陛下乎。

 

畫堂前,人不語,弦解語。

壁に描かれた御殿の堂の前に立ち、話す人はない。琵琶の弦は独り言を理解してくれる。

 

彈到昭君怨處,翠蛾愁,不迴頭。

爪弾いた「昭君怨」の調べは閨の奥まで弾いてくるし、うつくしいまゆには愁いの迹がとれはしない、それでも頭を回らすこともできないのが、定めで、待ち続けるだけなのだ。

・昭君怨 王昭君の詠った詩題、ここでは筝曲であり、王昭君:前漢の元帝の宮女。竟寧元年(紀元前33年)、匈奴との和親のため、呼韓邪単于に嫁し、「寧胡閼氏」としてその地で没した。名は檣。ともするが、『漢書・元帝紀』では前者「檣」。昭君は字。明君、明妃は、「昭」字をさけたための晋以降の称。

・翠蛾 みどりの眉。蛾は峨眉。

翡翠は鳥の雄の「赤」を表わし”翠”は雌の「緑」を表わしているが、ここに言う翠はメス、女、蛾は嫦娥も一人で過ごす女。嫦娥 神話中の女性。神話の英雄、羿(がい)が西方極遠の地に存在する理想国西王母の国の仙女にお願いしてもらった不死の霊薬を、その妻の嫦娥がぬすみ飲み、急に身軽くなって月世界まで飛びあがり月姫となった。漢の劉安の「淮南子」覧冥訓に登場する。なお、魯迅(1881l936)にこの神話を小説化した「羿月」がいげつと題する小説がある。

李白 把酒問月

把酒問月、故人賈淳令余問之。 

靑天有月來幾時,我今停杯一問之。 

人攀明月不可得,月行卻與人相隨。 

皎如飛鏡臨丹闕,綠煙滅盡淸輝發。 

但見宵從海上來,寧知曉向雲閒沒。 

白兔搗藥秋復春,嫦娥孤棲與誰鄰。 

今人不見古時月,今月曾經照古人。 

古人今人若流水,共看明月皆如此。 

唯願當歌對酒時,月光長照金樽裏。

李白 月下獨酌四首 其四

 

李商隠『嫦娥』 

雲母屏風燭影深、長河漸落暁星沈。

嫦娥應悔倫塞薬、碧海青天夜夜心。

李商隠 『嫦娥』 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集約130首 詩の背景1.道教 2.芸妓 3.嫦娥と李商隠

 

和凝《巻六30柳枝三首其一》

軟碧瑤煙似送人,映花時把翠蛾嚬。

青青自是風流主,慢颭金絲待洛神。

12 -17 柳枝三首  其一 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-444-12-#17  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3767

和凝《巻六32柳枝三首其三》

鵲橋初就咽銀河,今夜仙郎自姓和。

不是昔年攀桂樹,豈能月裏索嫦娥

12 -19 柳枝三首 其三 和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首ⅩⅫ唐五代詞・「花間集」 Gs-446-12-#19  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3777

牛嶠《巻四19定西番一首》『花間集』170全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6122

牛嶠  定西番  紫塞月明千里,金甲冷,戍樓寒,夢長安。思望中天闊,漏殘星亦殘。畫角數聲嗚咽,雪漫漫。

(西域辺境守備・万里長城の兵士の望郷の念をそうぞうして詠う、宮廷で歌われたこの教坊曲である。)

万里につづく辺地、紫色の土塁長城、千里にわたって月が明かるく照らしているだろう、そこでは、鎧は凍りつき、物見櫓は寒くこごえる、だから、見る夢ははるか都の長安のことばかりである。

 

牛嶠《巻四19定西番一首》『花間集』170全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6122

 

 
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(改訂版Ver.2.1-

定西番

(西域辺境守備・万里長城の兵士の望郷の念をそうぞうして詠う、宮廷で歌われたこの教坊曲である。)

紫塞月明千里,金甲冷,戍樓寒,夢長安。

万里につづく辺地、紫色の土塁長城、千里にわたって月が明かるく照らしているだろう、そこでは、鎧は凍りつき、物見櫓は寒くこごえる、だから、見る夢ははるか都の長安のことばかりである。

思望中天闊,漏殘星亦殘。

故郷偲び望む空は果てしなくひろがっている、そして、長い夜、満天の星空も尽きかけて星もまばらになるも。見張りを続けている。

畫角數聲嗚咽,雪漫漫。

万里の長城国境守備隊の角笛がひびけば、兵士も咽び泣く。そしてそこには一面の雪原が際崖のないほどにひろがっている。

 

(定西番)

紫塞 月 千里に明らかに,金甲 冷え,戍樓 寒く,長安を夢む。

思 望中 天 闊【はる】かに,漏 殘し 星も亦た殘す。

畫角 數聲 嗚咽【おえつ】し,雪 漫漫たり。


 

 (改訂版Ver.2.1-

『定西番』 現代語訳と訳註

(本文)

定西番

紫塞月明千里,金甲冷,戍樓寒,夢長安。

思望中天闊,漏殘星亦殘。

畫角數聲嗚咽,雪漫漫。

 

 

(下し文)

(定西番)

紫塞 月 千里に明らかに,金甲 冷え,戍樓 寒く,長安を夢む。

思 望中 天 闊【はる】かに,漏 殘し 星も亦た殘す。

畫角 數聲 嗚咽【おえつ】し,雪 漫漫たり。

 

 

(現代語訳)

(西域辺境守備・万里長城の兵士の望郷の念をそうぞうして詠う、宮廷で歌われたこの教坊曲である。)

万里につづく辺地、紫色の土塁長城、千里にわたって月が明かるく照らしているだろう、そこでは、鎧は凍りつき、物見櫓は寒くこごえる、だから、見る夢ははるか都の長安のことばかりである。

故郷偲び望む空は果てしなくひろがっている、そして、長い夜、満天の星空も尽きかけて星もまばらになるも。見張りを続けている。

万里の長城国境守備隊の角笛がひびけば、兵士も咽び泣く。そしてそこには一面の雪原が際崖のないほどにひろがっている。

 

(訳注(改訂版Ver.2.1-

定西番

(西域辺境守備・万里長城の兵士の望郷の念をそうぞうして詠う、宮廷で歌われたこの教坊曲である。)

国境の守備の実体験のないものが想像して詠う辺塞詩の内容である。西域辺境守備・万里長城の兵士の望郷の念を詠う。後段は、夢の覚めた後、空の果てなる故郷の方を望めば、既に夜明け間近で、星影も薄れて、角笛の音が咽び泣くように響き、大地は一面の雪に覆われていると、辺境の明け方の荒涼とした景色を描写する。唐教坊曲名。唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

『定西番』は宮廷で歌われたこの教坊曲である。

温庭筠『定西番』参照。

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 『花間集』 には牛嶠の作が一首収められている。双調三十五字、前段十五字四句二平韻、後段二十字四句二灰韻二平韻で、63③③/❻⑤❻❸の詞形をとる。

定西番

紫塞月明千里  金甲冷 戍樓  夢長
思望中天  漏殘星亦
畫角數聲嗚  雪漫

●●●○○●  ○●△ ●○○  △△○

○△△△○●  ●○○●○

●●●○○△  ●●●

 

紫塞月明千里,金甲冷,戍樓寒,夢長安。

万里につづく辺地、紫色の土塁長城、千里にわたって月が明かるく照らしているだろう、そこでは、鎧は凍りつき、物見櫓は寒くこごえる、だから、見る夢ははるか都の長安のことばかりである。

○紫塞 紫色の土で築いた砦。詩詞では万里の長城をさす。雁門草の色が紫であったため万里の長城をいう。

○金甲 金属製の鎧。

○戊楼 物見櫓。

 

思望中天闊,漏殘星亦殘。

故郷偲び望む空は果てしなくひろがっている、そして、長い夜、満天の星空も尽きかけて星もまばらになるも。見張りを続けている。

○郷思望中天闊 故郷を偲んで望むと空は果てしなく広がる。

○漏残 ここでは夜が尽きかけることを言う。漏は水時計。残は損なわれる、さびれることであるが、満天の星空に対して空がしらじらしてきた様子を云う。物見やぐらでの見張りで夜通し起きている様子を云う。

 

畫角數聲嗚咽,雪漫漫。

万里の長城国境守備隊の角笛がひびけば、兵士も咽び泣く。そしてそこには一面の雪原が際崖のないほどにひろがっている。

○画角 陣営などで合図のために吹き鳴らす胡笳の角笛のラッパの類。羌笛 青海地方にいた西方異民族(チベツト系)の吹く笛。ここでは万里の長城の国境守備隊の角笛を聞くこと。
『清溪半夜聞笛』李白
羌笛梅花引、
溪隴水情。
寒山秋浦月、腸斷玉關聲。

李白70清溪半夜聞笛 71秋浦歌十七首 其二 72清溪行 73 宿清溪主人

韋荘「江城子二首 其二」「更漏子」の「角聲」「角笛」 の注参照。

温庭筠『定西番 一』

漢使昔年離別,攀弱柳,折寒梅,上高台。

千裏玉關春雪,雁來人不來。

羌笛一聲愁,月徘徊。

『定西番三首(一)』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-27-4-#5 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1724

韋荘『江城子二首』其二

髻鬟狼藉黛眉長,出蘭房,別檀郎。

角聲嗚咽,星斗漸微茫。

露冷月殘人未起,留不住,淚千行。

104 江城子 其二 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-296-5-#50  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3027

上川主武元衡相國 其二

東閣移尊綺席陳,貂簪龍節更宜春。

軍城畫角三聲歇,云幕初垂紅燭新。

上川主武元衡相國二首 其二 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-203-69-#63  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2562

○雪漫漫 見わたす限り一面の雪。・漫漫:①《楚辞、離騒》「路漫漫其修遠兮 吾将上下而求索」(路は漫々として其れ修遠なり 吾れ将に上下して求め索ねんとす。」②夜の長いさま。楚辞、悲回風 終夜之漫漫兮

③広く遙かなさま。際崖のないさま。《文選揚雄<甘泉賦>》:正瀏濫以弘惝兮, 指東西之漫漫。④雲の棚引くさま。尚書《大傳夏傳》卿雲歌:「卿雲爛兮,糺縵縵兮。」

牛嶠《巻四18酒泉子一首》『花間集』169全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6117

牛嶠  酒泉子一首  記得去年,煙暖杏園花發。雪飄香,江艸綠,柳絲長。鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。鳳釵低裊翠鬟上,落梅粧。

(去年科挙に及第して、杏園での祝宴に招かれ、妃嬪の美しさを初めて見て以来、女性を見る目、人生観が変ったことを詠う。)青貝細工を施した美しい輦車に乗って、羅帷の間からは優しい妃嬪の手がのぞき、そして簾を巻き上げて杏園の春景色を眺めるのに顔をすこし覗かせた。その眉は春山の姿に倣って書かれ、まばゆい美しさであった。そして、みどりの黒髪のもとどりの上には、簪が低くしなやかに揺らめいていた。宋武帝の壽陽公主が梅花の散る時 五出の花となった故事のように、花鈿の梅花化粧が美しかった。

 

牛嶠《巻四18酒泉子一首》『花間集』169全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6117

 
 2015年6月7日の紀頌之5つのBlog 
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 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1939 同元使君舂陵行 -#4》【6分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-52 <917-#4> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6115  
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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(改訂版Ver.2.1

酒泉子一首

(去年科挙に及第して、杏園での祝宴に招かれ、妃嬪の美しさを初めて見て以来、女性を見る目、人生観が変ったことを詠う。)

記得去年,煙暖杏園花發。

忘れることのできない去年の及第の発表は鮮明な記憶として残っている、その日は、春霞に暖かな日、祝宴の開かれる曲江の杏園には杏花が咲き誇っていた。

雪飄香,江艸綠,柳絲長。

雪のような白い杏の花が、風に漂わせて散ってゆき、曲江坊の池のほとり、杏園には花々草木が繁り緑に萌えていた。土手の柳はみどりのかたまりをつらね、長く枝垂れ、風に揺れていた。

鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。

青貝細工を施した美しい輦車に乗って、羅帷の間からは優しい妃嬪の手がのぞき、そして簾を巻き上げて杏園の春景色を眺めるのに顔をすこし覗かせた。その眉は春山の姿に倣って書かれ、まばゆい美しさであった。

鳳釵低裊翠鬟上,落梅粧。

そして、みどりの黒髪のもとどりの上には、簪が低くしなやかに揺らめいていた。宋武帝の壽陽公主が梅花の散る時 五出の花となった故事のように、花鈿の梅花化粧が美しかった。

 

(酒泉子一首)

去年に記得,煙 暖にして 杏園の花發く。

雪飄は香り,江艸は綠し,柳絲は長す。

鈿車 纖手 簾を捲げて望み,眉は學ぶ 春山の樣を。

鳳釵  翠鬟の上に低く裊かにす,落梅の粧。

 

 

後宮での酒泉子

后妃たちの生活は優閑かつ安逸なもので、終日飽食し何もしないで遊びくらした。もちろん、時には彼女たちも形ばかりの仕事をしなければならなかった。たとえば恒例となっている皇后の養蚕の儀式六宮(皇后の宮殿)での繭を献ずる儀式を主催し参加すること〔-これは天下の婦女に率先して養蚕事業の範を示すことを意味していた〕。玄宗の時代、帝は彼女たちに自ら養蚕をするよう命じ、「女が専門にすべき仕事を知らしめようとした」 ことがあった(『資治通鑑』巻二一三、玄宗開元十五年)。しかし、この仕事も当然ながら身分の賎しい宮女たちに押し付けられたはずであり、本当に彼女たちを働かせることにはならなかったに相違ない。この他にも、また祭祀、帝陵参拝、宴会等の儀式にも参加しなければならなかった。

 

『唐六典』 の内官制度の規定によると、后妃たちにも職務が決められていた。

妃嬪は皇后を補佐し、「坐して婦礼を論じ」、「内廷に在って万事を統御する」、

六儀(後宮にある六つの官庁)は「九御(天子に奉侍する女官たち)に四徳(婦徳・婦言・婦容・婦功)を教え、傘下の婦人を率いて皇后の儀礼を讃え導く」、

美人は「女官を率いて祭礼接客の事を修める」、

才人は「宴会、寝所の世話を司り、糸枲のことを理め、その年の収穫を帝に献じる」等々。

 

しかしながら、これらの仕事も大半は形式的なもので、なんら実際の労働ではなかった。

形式的な「公職」以外で、彼女たちの生活の最も重要なことは、言うまでもなく皇帝の側に侍り、外出の御供をすることであった。彼女たち自身の私的な生活はと言えば、ただいろいろな娯楽、遊戯を思いついては日時をすごし、いかにして孤独と退屈をまざらわすかということに尽きる。「内庭の嬪妃は毎年春になると、宮中に三人、五人と集まり、戯れに金銭を投げ表裏を当てて遊んだ。これは孤独と苦悶の憂さを晴らすためであった」、「毎年秋になると、宮中の妃妾たちは、美しい金製の小龍に蟋蟀を捉えて閉じ込め、夜枕辺に置いて、その鳴き声を聴いた」(王仁裕『開元天宝遺事』巻上)。これらが彼女たちの優閑無聊の生活と娯楽や気晴らしのちょっとした描写である。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『酒泉子一首』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子一首

記得去年,煙暖杏園花發。

雪飄香,江艸綠,柳絲長。

鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。

鳳釵低裊翠鬟上,落梅粧。

 

(下し文) (改訂版Ver.2.1

(酒泉子一首)

去年に記得,煙 暖にして 杏園の花發く。

雪飄は香り,江艸は綠し,柳絲は長す。

鈿車 纖手 簾を捲げて望み,眉は學ぶ 春山の樣を。

鳳釵  翠鬟の上に低く裊かにす,落梅の粧。

 

(現代語訳) (改訂版Ver.2.1

(去年科挙に及第して、杏園での祝宴に招かれ、妃嬪の美しさを初めて見て以来、女性を見る目、人生観が変ったことを詠う。)

忘れることのできない去年の及第の発表は鮮明な記憶として残っている、その日は、春霞に暖かな日、祝宴の開かれる曲江の杏園には杏花が咲き誇っていた。

雪のような白い杏の花が、風に漂わせて散ってゆき、曲江坊の池のほとり、杏園には花々草木が繁り緑に萌えていた。土手の柳はみどりのかたまりをつらね、長く枝垂れ、風に揺れていた。

青貝細工を施した美しい輦車に乗って、羅帷の間からは優しい妃嬪の手がのぞき、そして簾を巻き上げて杏園の春景色を眺めるのに顔をすこし覗かせた。その眉は春山の姿に倣って書かれ、まばゆい美しさであった。

そして、みどりの黒髪のもとどりの上には、簪が低くしなやかに揺らめいていた。宋武帝の壽陽公主が梅花の散る時 五出の花となった故事のように、花鈿の梅花化粧が美しかった。

 

 

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牛嶠《巻四17菩薩蠻七首 其七》『花間集』168全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6112

牛嶠  菩薩蠻七首其七  

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

須作一生拚,盡君今日歡。

菩薩蠻七首その七:(夏の夜、高貴なものの閨で、寝る間を惜しんで愛し合い、うとうととしている間に短い夜は過ぎて、朝の支度の音が聴こえてきたり、熱帯夜であったのであろう、宮女たちが簾の外に打ち水をする、起きてしまうとどうしようと思ってみると、わが君は、眼を開けた微笑みながら驚いて、もっとこのままでいたいといってくると詠う。)寝牀の上では、日が昇前の柳の木かげに霞深く漂い広がっている、うなじの鬢低く垂れ、金の蝉飾りの簪が抜け落ちる。参朝の時が来るというのに、離れがたく「わが身がどうなろうともう構わない、今日はあなた様の今日の歓びを尽くしてください。」と。

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(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首其二

菩薩蠻七首その二(別離し、この春、そのまま行楽に出かけられるのを見送るものの、これから違った生活をするどうにかして前向きに生きてゆくを詠う。)

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。

今宵求夢想,難到青樓上。

今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

(菩薩蠻七首 其の二)

柳花 飛ぶ處 鶯聲急なり,暗き街 春色 香車立つ。

金鳳 小簾開き,臉波 和みて恨み來る。

今宵 夢想を求め,青樓の上に到れ難し。

贏得【えいとく】 一場愁い,鴛衾【おうきん】 誰ぞ頭を並べん。

 

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其三

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

奇麗に輝く簪が風に揺れ、見上げれば立春の旗が大きくなびいている、杏の花がいっぱいの木の枝が交差していて、春になっても寵愛を失ったまま、庭には一杯に咲く日にも、香炉の煙に涙が止まらない。

樓上望卿卿,寒新雨晴。

高樓に上がって「あなたさま」と甘えてみる。でも窓辺に時折り吹く風は冷たいと思っていたら雨がふり、やがて晴れに変わり気持ちも新たになる。

薰爐蒙翠被,帳鴛鴦睡。

何處有相知,羨他初畫眉。

閨に戻って夕刻から薰爐に火を容れてあたたかくなって、翡翠のはねをかざった掛け布団のなかにはいった、刺繍のとばりのなかに、鴛鴦のようにふたりが眠っている。

それが寵愛を失った今、何処にいるのかは互いにわかってはいるけれどどうにもしようがない、他の妃嬪を羨むことで、初めての形のまゆずみをほどこす。

 

(菩薩蠻七首 其の三)

玉釵 風動き春幡急なり,交枝 紅杏 籠煙り泣く。

樓上 望み卿卿,寒 新らたに雨晴る。

薰爐 蒙翠被り,帳 鴛鴦の睡。

何處にか 相い知る有る,他を羨む初めて眉を畫く。

 

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其四

菩薩蠻七首その四:(巫山の地に立って昔の「巫山の雲雨」を思われる、しかし、今ここには、山月、山花、燈燭の影、それもこれもなにごともなくときはながれていると詠う。)

畫屏重疊巫陽翠,楚神尚有行雲意。

奇麗に書かれた屏風が幾重に重ねられた向こうには巫陽の翡翠の扇やかけ布団が残されている。楚山の神女巫陽を愛した楚王の気持ちは雲が流れていく雲と同じように想いを届ける。

朝暮幾般心,向他情漫深。

特にそれが「朝雲暮雨」ということを、いくどとなく朝が来れば想い、夕方になると思いをかき立てられる。しかし、ここにいて、ほかの人の情に接するたびに何とはなしにさらに深く思われてくる。

風流今古隔,作瞿塘客。

巫陽、襄王の美風の名残りは、昔のこととなってしまって今はなにもない。だから、いまはここに立って、空しく瞿塘峡を下って云った楚王の事を思ってこの詩を作る。

山月照山花,夢迴燈影斜。

そして、山影より月がのぼって、山やそこのさく花も照らしている。このやまにまつわる夢はいろいろと廻り回り、燈火も付けたままでなにごともなく影を斜めにしている。

(菩薩蠻七首 其の四)

畫屏 重疊 巫陽の翠,楚神 尚お行雲の意有り。

朝暮 幾か般心す,他に向う 情 漫深す。

風流 今古と隔り,作すは瞿塘の客を。

山月 山花を照し,夢は迴る 燈影斜なり。

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其五

(春の行楽に街で最も美しいといわれる、高貴な人の娘が門前から出かけようとすると街中の人が一目見ようと集まってくる。そこに白馬に乗った貴公子が、金の鞭をわざと落として気をひこうとしたという詩)

風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。

風が簾を通り抜け、つばめが舞い飛び交い、鶯が啼いて柳がしげってきて、春光明媚である、美しい人は、化粧台に向かい、髪を整えかぼそい手を低くしてでかけようとする。

釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。

特別な簪は重く下がり、髻に挿すとゆらゆら揺れている。この美しい人は、どこにいても一枝の紅い牡丹が咲いているかのような存在である。

門前行樂客,白馬嘶春色。

美しい人が出て來るからとその門前には春の野へ行楽に向かう男女がひとめみようとあつまってくる。貴公子が騎乗した白馬が嘶いて、春景色は満開である。

故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

貴公子は、馬上から人目を引くため故意に、金で飾られた鞭を堕してみて、美しい人は頭を廻して目を丸くしている。

(菩薩蠻七首 其の五)

風簾 鷰舞い鶯柳に啼く,粧臺 鬢を約し纖手を低れる。

釵重く髻 盤珊たり,一枝の紅牡丹。

門前 行樂の客,白馬 春色に嘶く。

故故にして 金鞭を墜とし,頭を迴して應に眼穿つ。

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其六

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。

雲型の黒髪の上に髪飾りの金細工の雀が飛んでるように飾られている。初めは何もわからず愁いおびた眉にもなったが、翡翠の羽のかけ布団にはいって、春霞は薄く漂う毎日を過ごす。

香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

香のただよう高閣殿には芙蓉の美女たちがあふれるほどいて、そこにはきれいな絵の屏風があり、山がいくえにも重り、つらなっている。

寒天欲曙,猶結同心苣。

秋も深まり窓も凍りつく寒空に、よながなのに、もう朝になろうとする。それでもなお、「同心結」萵苣の組み合わせが織り込まれているかけ布団の中で結ばれる。

啼粉羅衣,問郎何日歸。

今日も涙で化粧は落ち、閨に着る上着も落ちた涙で汚れている。それでも、寵愛を受けるための準備は続ける。「同心結」の約束があるというものの、聞いてみたいという「(わたしのところへ)いつ帰って來るのですか」と。

(菩薩蠻七首 其の六)

綠雲 鬢上 金雀飛び,愁眉 斂翠 春煙薄し。

香閣 芙蓉に掩れ,畫屏 山幾重なり。

寒 天欲曙,猶お心苣を同じうするを結ぶ。

啼き粉れ 羅衣をし,郎に問う 何れの日にか歸らん。

菩薩蠻七首 其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

美しい宮殿の高楼には、寝牀にひんやりとの竹筵の簟がしかれ、鴛鴦の錦がかけられる、白粉は汗に溶けても香しきもので山形状の枕に流れおちる。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

夏の夜は短く、簾の外では、早くも打ち水用の水を汲む暁櫨のおとが響きわたる、まだ一緒にいたいから、こまったものと眉をひそめ、笑み浮かべつつ顔を見合わせて驚いた顔をする。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

寝牀の上では、日が昇前の柳の木かげに霞深く漂い広がっている、うなじの鬢低く垂れ、金の蝉飾りの簪が抜け落ちる。

須作一生,盡君今日歡。

参朝の時が来るというのに、離れがたく「わが身がどうなろうともう構わない、今日はあなた様の今日の歓びを尽くしてください。」と。

(菩薩蠻七首 其の七)

玉樓の冰簟【ひょうてん】鴛鴦の錦,粉は香しき汗に融け 山枕に流る。

簾外 轆轤【ろくろ】の聲,眉を斂め 笑いを含みて驚く。

柳陰 煙【もや】漠漠たり,低き鬢 蟬釵【ぜんさ】落つ。

須【すべから】く一生 拚【す】つるを作すべし,君の今日の歡びを盡くせ。

 

(改訂版Ver.2.1

『菩薩蠻七首其七』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻七首其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

須作一生拚,盡君今日歡。

 

 

(下し文)

(菩薩蠻七首其の七)

玉樓の冰簟【ひょうてん】鴛鴦の錦,粉は香しき汗に融け 山枕に流る。

簾外 轆轤【ろくろ】の聲,眉を斂め 笑いを含みて驚く。

柳陰 煙【もや】漠漠たり,低き鬢 蟬釵【ぜんさ】落つ。

須【すべから】く一生 拚【す】つるを作すべし,君の今日の歡びを盡くせ。

 

(現代語訳)

菩薩蠻七首その七:(夏の夜、高貴なものの閨で、寝る間を惜しんで愛し合い、うとうととしている間に短い夜は過ぎて、朝の支度の音が聴こえてきたり、熱帯夜であったのであろう、宮女たちが簾の外に打ち水をする、起きてしまうとどうしようと思ってみると、わが君は、眼を開けた微笑みながら驚いて、もっとこのままでいたいといってくると詠う。)

美しい宮殿の高楼には、寝牀にひんやりとの竹筵の簟がしかれ、鴛鴦の錦がかけられる、白粉は汗に溶けても香しきもので山形状の枕に流れおちる。

夏の夜は短く、簾の外では、早くも打ち水用の水を汲む暁櫨のおとが響きわたる、まだ一緒にいたいから、こまったものと眉をひそめ、笑み浮かべつつ顔を見合わせて驚いた顔をする。

寝牀の上では、日が昇前の柳の木かげに霞深く漂い広がっている、うなじの鬢低く垂れ、金の蝉飾りの簪が抜け落ちる。

参朝の時が来るというのに、離れがたく「わが身がどうなろうともう構わない、今日はあなた様の今日の歓びを尽くしてください。」と。

 

(訳注)

菩薩蠻七首其七

(男と一夜をともにした女の姿態と歓情とを詠う。)その七

男と一夜をともにした女の姿態と歓情とを詠う。前段は、寝台の様子と、愛に燃える女性の姿態、そして、外で水を汲む釣瓶の概観の音で目を覚まし、朝の訪れを悲しみながらも、傍らに男のいることを確かめ、男に向かって微笑むさまを描く。最後の女の言葉は、かなり直接的であり官能的である。

唐教坊の曲名。『花間集』41首、温庭筠14首、韋荘5首、牛嶠7首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥,畫梁語鷰驚殘

門外柳花,玉郎猶未

愁勻紅粉,眉剪春山

何處是遼,錦屏春晝

●○○●○△●  ●○●●○○△

○●●○○  ●○△●○

○○○●●  ○●○○●

△●●○○  ●△○●△菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲,暗街春色香車

金鳳小簾,臉波和恨

今宵求夢,難到青樓

贏得一場,鴛衾誰並

●○○●○○●  ●○○●○○●

○●●○○  △○△●△

○○○△●  △●○○●

○●●○○  ○○○●○

菩薩蠻七首 其三

玉釵風動春幡,交枝紅杏籠煙

樓上望卿寒新雨

薰爐蒙翠,繡帳鴛鴦

何處有相,羨他初畫

●○△●○○●  ○○○●△○●

○●△○○  △○○●○

△○○●●  ●●○○●

△●●△○  ○△○●○

菩薩蠻七首 其四

畫屏重疊巫陽,楚神尚有行雲

朝暮幾般,向他情漫

風流今古,虛作瞿塘

山月照山,夢迴燈影

●△△●○○●  ●○△●△○●

○●△○○  ●△○●△

△○○●●  ○●△○●

○●●○○  △△○●○

菩薩蠻七首 其五

風簾鷰舞鶯啼,粧臺約鬢低纖

釵重髻盤,一枝紅牡

門前行樂,白馬嘶春

故故墜金,迴頭應眼穿

△○●●○○●  ?○●●○○●

○△●○○  ●○○●○

○○△●●  ●●○○●

●●●○○  △○△●△

菩薩蠻七首其六

綠雲鬢上飛金,愁眉斂翠春煙

香閣掩芙,畫屏山幾

寒天欲,猶結同心

啼粉,問郎何日

●○●●○○●  ○○●●○○●

○●●○○  ●△○△△

○○○●●  △●○○●

○●○○△  ●○△●○

菩薩蠻七首 其七

玉樓冰簟鴛鴦,粉融香汗流山

簾外轆轤,斂眉含笑

柳陰煙漠,低鬢蟬釵

須作一生,盡君今日

●○○●○○●  ●○○△○○△

○●●○○  ●○○●○

●○○●●  ○●○○●

○●●△●  ●○○●○

 

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

美しい宮殿の高楼には、寝牀にひんやりとの竹筵の簟がしかれ、鴛鴦の錦がかけられる、白粉は汗に溶けても香しきもので山形状の枕に流れおちる。

○氷簟 ひんやりとした竹筵。簟は竹の皮を蒔くはいで編んだ夏用の敷物。氷の上で寝るほどの涼しい簟で編んだしきもの。高級品で庶民の手にするものではない。

鄭羣贈簟 #1 Ⅱ韓退之(韓愈)詩307 紀頌之の漢詩ブログ998

李商隠『可歎』
幸會東城宴末廻、年華憂共水相催。
梁家宅裏秦宮入、趙后樓中赤鳳來。
冰簟且眠金鏤枕、瓊筵不酔玉交杯。
宓妃愁坐芝田館、用盡陳王八斗才。
可歎 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集-96

温庭筠『瑤瑟怨』 

冰簟銀床夢不成,碧天如水夜雲輕。

雁聲遠過瀟湘去,十二樓中月自明。

○駕駕錦 オシドリ模様の錦の掛布。

山枕 枕のこと。山形をした枕で、真ん中が窪み、両端が山の形で高い凹形の枕をいう。温庭筠の更漏子詞に「山枕蹴、錦余寒」、顧鼻の甘州子詞に山枕上、長是怯農鐘」とある。閨情詩の場合の山は女性がベットで横たわることをいい、屏風の山の画とかさなりあうことをれんそうさせ、枕に横たわる裸体の女性を思い浮かべて読んでみると状況がよくわかる。この語を花間集の中で以下のように使用している。

花間集「山枕」の語について

溫庭筠

巻一14

菩薩蠻十四首其十四

山枕隱穠粧,綠檀金鳳凰。

溫庭筠

巻一17

更漏子六首其三

山枕膩,錦衾寒,覺來更漏殘。

牛嶠

巻四10

應天長二首其二

玉釵橫,山枕膩,寶帳鴛鴦春睡美。

牛嶠

巻四21

菩薩蠻七首其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

顧夐

巻六43

甘州子五首其一

山枕上,私語口脂香。

顧夐

巻六44

甘州子五首其二

山枕上,幾點淚痕新。

顧夐

巻六45

甘州子五首其三

山枕上,長是怯晨鐘。

顧夐

巻六46

甘州子五首其四

山枕上,翠鈿鎮眉心。

顧夐

巻六47

甘州子五首其五

山枕上,燈背臉波橫。

顧夐

巻七13

酒泉子七首其五

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

顧夐

巻七18

獻衷心

金閨裡,山枕上,始應知。

温庭筠『菩薩蠻十三』 

竹風輕動庭除冷,珠簾月上玲瓏影。

山枕隱濃妝,綠檀金鳳凰。

兩蛾愁黛淺,故國宮遠。

春恨正關情,畫樓殘點聲。

『菩薩蠻十三』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-13-13-#13 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1668

 

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

夏の夜は短く、簾の外では、早くも打ち水用の水を汲む暁櫨のおとが響きわたる、まだ一緒にいたいから、こまったものと眉をひそめ、笑み浮かべつつ顔を見合わせて驚いた顔をする。

○轆轤 釣瓶井戸の壇櫨。滑車。情事の際の声を云う。「斂眉含笑驚」もエクスタシーを表現するもの。

○斂眉 眉をひそめて怪訝な顔をする。

含笑驚 笑いを含んだ顔つきをして驚いているという顔つきの表現。

 

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

寝牀の上では、日が昇前の柳の木かげに霞深く漂い広がっている、うなじの鬢低く垂れ、金の蝉飾りの簪が抜け落ちる。

○蟬釵 蝉の飾りの付いた簪。

温庭筠『菩薩蠻 五』

杏花含露團香雪,綠楊陌上多離別。

燈在月朧明,覺來聞曉鶯。

玉鈎褰翠幕,妝淺舊眉薄。

春夢正關情,鏡中蟬輕。

『菩薩蠻 五』温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-5-5-#5 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1636

 

須作一生拚,盡君今日歡。

参朝の時が来るというのに、離れがたく「わが身がどうなろうともう構わない、今日はあなた様の今日の歓びを尽くしてください。」と。

〇一生拚 一生を捨てる。ここでは我が身がどうなっても構わないことを言う。情事のエクスタシーでいう言葉として理解する。

○盡君今日歡 逐語訳すれば、あなたの今日の歓びを尽くしなさい。今日は私を思う存分に愛して下さいということ。こういう表現は、酒を酌み交わす語句として使われるが、実際の生活の中では、閨の言葉として使われていたのであろう。

牛嶠《巻四16菩薩蠻七首 其六》『花間集』167全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6107

牛嶠  菩薩蠻七首 其六  

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。

香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

寒天欲曙,猶結同心苣。

啼粉羅衣,問郎何日歸。

菩薩蠻七首其の六:(はじめて寵愛を受けて、何不自由なく過ごしす、春の日から、咲くなって悪も暮れる頃も、萵苣の組み合わせが織り込まれているかけ布団、翡翠の上かけ、と寒くない高価な布団に包まれるが、やがて寵愛を失うが、それでも待つことが定めの妃嬪であると詠う)

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(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首其二

菩薩蠻七首その二(別離し、この春、そのまま行楽に出かけられるのを見送るものの、これから違った生活をするどうにかして前向きに生きてゆくを詠う。)

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。

今宵求夢想,難到青樓上。

今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

(菩薩蠻七首 其の二)

柳花 飛ぶ處 鶯聲急なり,暗き街 春色 香車立つ。

金鳳 小簾開き,臉波 和みて恨み來る。

今宵 夢想を求め,青樓の上に到れ難し。

贏得【えいとく】 一場愁い,鴛衾【おうきん】 誰ぞ頭を並べん。

 

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其三

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

奇麗に輝く簪が風に揺れ、見上げれば立春の旗が大きくなびいている、杏の花がいっぱいの木の枝が交差していて、春になっても寵愛を失ったまま、庭には一杯に咲く日にも、香炉の煙に涙が止まらない。

樓上望卿卿,寒新雨晴。

高樓に上がって「あなたさま」と甘えてみる。でも窓辺に時折り吹く風は冷たいと思っていたら雨がふり、やがて晴れに変わり気持ちも新たになる。

薰爐蒙翠被,帳鴛鴦睡。

何處有相知,羨他初畫眉。

閨に戻って夕刻から薰爐に火を容れてあたたかくなって、翡翠のはねをかざった掛け布団のなかにはいった、刺繍のとばりのなかに、鴛鴦のようにふたりが眠っている。

それが寵愛を失った今、何処にいるのかは互いにわかってはいるけれどどうにもしようがない、他の妃嬪を羨むことで、初めての形のまゆずみをほどこす。

 

(菩薩蠻七首 其の三)

玉釵 風動き春幡急なり,交枝 紅杏 籠煙り泣く。

樓上 望み卿卿,寒 新らたに雨晴る。

薰爐 蒙翠被り,帳 鴛鴦の睡。

何處にか 相い知る有る,他を羨む初めて眉を畫く。

 

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其四

菩薩蠻七首その四:(巫山の地に立って昔の「巫山の雲雨」を思われる、しかし、今ここには、山月、山花、燈燭の影、それもこれもなにごともなくときはながれていると詠う。)

畫屏重疊巫陽翠,楚神尚有行雲意。

奇麗に書かれた屏風が幾重に重ねられた向こうには巫陽の翡翠の扇やかけ布団が残されている。楚山の神女巫陽を愛した楚王の気持ちは雲が流れていく雲と同じように想いを届ける。

朝暮幾般心,向他情漫深。

特にそれが「朝雲暮雨」ということを、いくどとなく朝が来れば想い、夕方になると思いをかき立てられる。しかし、ここにいて、ほかの人の情に接するたびに何とはなしにさらに深く思われてくる。

風流今古隔,作瞿塘客。

巫陽、襄王の美風の名残りは、昔のこととなってしまって今はなにもない。だから、いまはここに立って、空しく瞿塘峡を下って云った楚王の事を思ってこの詩を作る。

山月照山花,夢迴燈影斜。

そして、山影より月がのぼって、山やそこのさく花も照らしている。このやまにまつわる夢はいろいろと廻り回り、燈火も付けたままでなにごともなく影を斜めにしている。

(菩薩蠻七首 其の四)

畫屏 重疊 巫陽の翠,楚神 尚お行雲の意有り。

朝暮 幾か般心す,他に向う 情 漫深す。

風流 今古と隔り,作すは瞿塘の客を。

山月 山花を照し,夢は迴る 燈影斜なり。

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其五

(春の行楽に街で最も美しいといわれる、高貴な人の娘が門前から出かけようとすると街中の人が一目見ようと集まってくる。そこに白馬に乗った貴公子が、金の鞭をわざと落として気をひこうとしたという詩)

風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。

風が簾を通り抜け、つばめが舞い飛び交い、鶯が啼いて柳がしげってきて、春光明媚である、美しい人は、化粧台に向かい、髪を整えかぼそい手を低くしてでかけようとする。

釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。

特別な簪は重く下がり、髻に挿すとゆらゆら揺れている。この美しい人は、どこにいても一枝の紅い牡丹が咲いているかのような存在である。

門前行樂客,白馬嘶春色。

美しい人が出て來るからとその門前には春の野へ行楽に向かう男女がひとめみようとあつまってくる。貴公子が騎乗した白馬が嘶いて、春景色は満開である。

故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

貴公子は、馬上から人目を引くため故意に、金で飾られた鞭を堕してみて、美しい人は頭を廻して目を丸くしている。

(菩薩蠻七首 其の五)

風簾 鷰舞い鶯柳に啼く,粧臺 鬢を約し纖手を低れる。

釵重く髻 盤珊たり,一枝の紅牡丹。

門前 行樂の客,白馬 春色に嘶く。

故故にして 金鞭を墜とし,頭を迴して應に眼穿つ。

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其六

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。

雲型の黒髪の上に髪飾りの金細工の雀が飛んでるように飾られている。初めは何もわからず愁いおびた眉にもなったが、翡翠の羽のかけ布団にはいって、春霞は薄く漂う毎日を過ごす。

香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

香のただよう高閣殿には芙蓉の美女たちがあふれるほどいて、そこにはきれいな絵の屏風があり、山がいくえにも重り、つらなっている。

寒天欲曙,猶結同心苣。

秋も深まり窓も凍りつく寒空に、よながなのに、もう朝になろうとする。それでもなお、「同心結」萵苣の組み合わせが織り込まれているかけ布団の中で結ばれる。

啼粉羅衣,問郎何日歸。

今日も涙で化粧は落ち、閨に着る上着も落ちた涙で汚れている。それでも、寵愛を受けるための準備は続ける。「同心結」の約束があるというものの、聞いてみたいという「(わたしのところへ)いつ帰って來るのですか」と。

(菩薩蠻七首 其の六)

綠雲 鬢上 金雀飛び,愁眉 斂翠 春煙薄し。

香閣 芙蓉に掩れ,畫屏 山幾重なり。

寒 天欲曙,猶お心苣を同じうするを結ぶ。

啼き粉れ 羅衣をし,郎に問う 何れの日にか歸らん。

菩薩蠻七首 其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

須作一生拚,盡君今日歡。

(菩薩蠻七首 其の七)

玉樓の冰簟【ひょうてん】鴛鴦の錦,粉は香しき汗に融け 山枕に流る。

簾外 轆轤【ろくろ】の聲,眉を斂め 笑いを含みて驚く。

柳陰 煙【もや】漠漠たり,低き鬢 蟬釵【ぜんさ】落つ。

須【すべから】く一生 拚【す】つるを作すべし,君の今日の歡びを盡くせ。

 

(改訂版Ver.2.1

『菩薩蠻七首』 現代語訳と訳註

 (本文)

菩薩蠻七首其六

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。

香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

寒天欲曙,猶結同心苣。

啼粉羅衣,問郎何日歸。

 

(下し文)

(其六)

綠雲 鬢上 金雀飛び,愁眉 斂翠 春煙薄し。

香閣 芙蓉に掩れ,畫屏 山幾重なり。

寒 天欲曙,猶お心苣を同じうするを結ぶ。

啼き粉れ 羅衣を,郎に問う 何れの日にか歸らん。

 

(現代語訳)

菩薩蠻七首其の六:(はじめて寵愛を受けて、何不自由なく過ごしす、春の日から、咲くなって悪も暮れる頃も、萵苣の組み合わせが織り込まれているかけ布団、翡翠の上かけ、と寒くない高価な布団に包まれるが、やがて寵愛を失うが、それでも待つことが定めの妃嬪であると詠う)

雲型の黒髪の上に髪飾りの金細工の雀が飛んでるように飾られている。初めは何もわからず愁いおびた眉にもなったが、翡翠の羽のかけ布団にはいって、春霞は薄く漂う毎日を過ごす。

香のただよう高閣殿には芙蓉の美女たちがあふれるほどいて、そこにはきれいな絵の屏風があり、山がいくえにも重り、つらなっている。

秋も深まり窓も凍りつく寒空に、よながなのに、もう朝になろうとする。それでもなお、「同心結」萵苣の組み合わせが織り込まれているかけ布団の中で結ばれる。

今日も涙で化粧は落ち、閨に着る上着も落ちた涙で汚れている。それでも、寵愛を受けるための準備は続ける。「同心結」の約束があるというものの、聞いてみたいという「(わたしのところへ)いつ帰って來るのですか」と。

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首其六

菩薩蠻七首其の六:(はじめて寵愛を受けて、何不自由なく過ごしす、春の日から、咲くなって悪も暮れる頃も、萵苣の組み合わせが織り込まれているかけ布団、翡翠の上かけ、と寒くない高価な布団に包まれるが、やがて寵愛を失うが、それでも待つことが定めの妃嬪であると詠う)

唐教坊の曲名。『花間集』41首、温庭筠14首、韋荘5首、牛嶠7首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥,畫梁語鷰驚殘

門外柳花,玉郎猶未

愁勻紅粉,眉剪春山

何處是遼,錦屏春晝

●○○●○△●  ●○●●○○△

○●●○○  ●○△●○

○○○●●  ○●○○●

△●●○○  ●△○●△菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲,暗街春色香車

金鳳小簾,臉波和恨

今宵求夢,難到青樓

贏得一場,鴛衾誰並

●○○●○○●  ●○○●○○●

○●●○○  △○△●△

○○○△●  △●○○●

○●●○○  ○○○●○

菩薩蠻七首 其三

玉釵風動春幡,交枝紅杏籠煙

樓上望卿寒新雨

薰爐蒙翠,繡帳鴛鴦

何處有相,羨他初畫

●○△●○○●  ○○○●△○●

○●△○○  △○○●○

△○○●●  ●●○○●

△●●△○  ○△○●○

菩薩蠻七首 其四

畫屏重疊巫陽,楚神尚有行雲

朝暮幾般,向他情漫

風流今古,虛作瞿塘

山月照山,夢迴燈影

●△△●○○●  ●○△●△○●

○●△○○  ●△○●△

△○○●●  ○●△○●

○●●○○  △△○●○

菩薩蠻七首 其五

風簾鷰舞鶯啼,粧臺約鬢低纖

釵重髻盤,一枝紅牡

門前行樂,白馬嘶春

故故墜金,迴頭應眼穿

△○●●○○●  ?○●●○○●

○△●○○  ●○○●○

○○△●●  ●●○○●

●●●○○  △○△●△

菩薩蠻七首其六

綠雲鬢上飛金,愁眉斂翠春煙

香閣掩芙,畫屏山幾

寒天欲,猶結同心

啼粉,問郎何日

●○●●○○●  ○○●●○○●

○●●○○  ●△○△△

○○○●●  △●○○●

○●○○△  ●○△●○

 

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。

雲型の黒髪の上に髪飾りの金細工の雀が飛んでるように飾られている。初めは何もわからず愁いおびた眉にもなったが、翡翠の羽のかけ布団にはいって、春霞は薄く漂う毎日を過ごす。

・この二句 春の季節には男女はとても仲が良かったことを云う

飛金雀 金細工のカンザシにスズメが飛んでいるように細工がしてあるもの。少し動けば揺れる。

愁眉斂翠 翡翠の布団に包まれた様子をいう。

 

香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

香のただよう高閣殿には芙蓉の美女たちがあふれるほどいて、そこにはきれいな絵の屏風があり、山がいくえにも重り、つらなっている。

・芙蓉 古くは往々にして蓮(ハス)の花を指した。美女の形容としても多用された表現である。フヨウと区別するために「水芙蓉」とも。ここでははっきりと高閣の中にたくさんの美女がいることを云っている。

・この二句 芙蓉は夏、秋を意味していて、ここまで仲が良かったことを示す。

 

 

寒天欲曙,猶結同心苣。

秋も深まり窓も凍りつく寒空に、よながなのに、もう朝になろうとする。それでもなお、「同心結」萵苣の組み合わせが織り込まれているかけ布団の中で結ばれる。

・この二句 ここでは秋も深まり、夜長を一人さびしく過ごしたいと思っていた波悲しい秋になってしまったことを云っている。でもまた身も心も一体化したいと思っている。

 

・結同心苣 萵苣の組み合わせが織り込まれているかけ布団の中で結ばれる。 南朝梁沈約《少年新婚為之詠》「錦履并花紋, 繡帶同心苣。」(錦履 并花の紋, 繡帶 同心の苣。)“錦の履に花の紋様が并べてあり, 刺繍の帶には、萵苣の組み合わせが織り込まれている。”(玉台新詠巻五)に基づいている。・苣:①たいまつ。葦を束ねて焼く。《後漢書、皇甫嵩傳》「束苣乘城。」②ちしゃな。苣叚借爲蒙、今俗以爲萵苣字、菜名。

 

啼粉羅衣,問郎何日歸。

今日も涙で化粧は落ち、閨に着る上着も落ちた涙で汚れている。それでも、寵愛を受けるための準備は続ける。「同心結」の約束があるというものの、聞いてみたいという「(わたしのところへ)いつ帰って來るのですか」と。

・この二句  閨の着物にきかえて待っているもののその夜も来なかい。しかし、準備をして待つのが定めであると。

牛嶠《巻四15菩薩蠻七首 其五》『花間集』166全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6102

菩薩蠻七首其五

風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。

釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。

門前行樂客,白馬嘶春色。

故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

(春の行楽に街で最も美しいといわれる、高貴な人の娘が門前から出かけようとすると街中の人が一目見ようと集まってくる。そこに白馬に乗った貴公子が、金の鞭をわざと落として気をひこうとしたという詩)美しい人が出て來るからとその門前には春の野へ行楽に向かう男女がひとめみようとあつまってくる。貴公子が騎乗した白馬が嘶いて、春景色は満開である。貴公子は、馬上から人目を引くため故意に、金で飾られた鞭を堕してみて、美しい人は頭を廻して目を丸くしている。

牛嶠《巻四15菩薩蠻七首 其五》『花間集』166全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6102

 

 
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 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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牛嶠《巻四14菩薩蠻七首 其四》『花間集』165全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6097

牛嶠 菩薩蠻七首 其四  

畫屏重疊巫陽,楚神尚有行雲。朝暮幾般,向他情漫

風流今古,虛作瞿塘。山月照山,夢迴燈影

菩薩蠻七首その四:(巫山の地に立って昔の「巫山の雲雨」を思われる、しかし、今ここには、山月、山花、燈燭の影、それもこれもなにごともなくときはながれていると詠う。)巫陽、襄王の美風の名残りは、昔のこととなってしまって今はなにもない。だから、いまはここに立って、空しく瞿塘峡を下って云った楚王の事を思ってこの詩を作る。そして、山影より月がのぼって、山やそこのさく花も照らしている。このやまにまつわる夢はいろいろと廻り回り、燈火も付けたままでなにごともなく影を斜めにしている。

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牛嶠《巻四13菩薩蠻七首 其三》『花間集』164全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6092

牛嶠  菩薩蠻七首 其三   

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。樓上望卿卿,寒新雨晴。

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。何處有相知,羨他初畫眉。

(寵愛を受ける春の日々は最高の思いで過ごすが、寵愛を失っても、準備だけはしておくのがさだめだと詠う)奇麗に輝く簪が風に揺れ、見上げれば立春の旗が大きくなびいている、杏の花がいっぱいの木の枝が交差していて、春になっても寵愛を失ったまま、庭には一杯に咲く日にも、香炉の煙に涙が止まらない。高樓に上がって「あなたさま」と甘えてみる。でも窓辺に時折り吹く風は冷たいと思っていたら雨がふり、やがて晴れに変わり気持ちも新たになる。

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(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首其二

菩薩蠻七首その二(別離し、この春、そのまま行楽に出かけられるのを見送るものの、これから違った生活をするどうにかして前向きに生きてゆくを詠う。)

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。

今宵求夢想,難到青樓上。

今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

(其の二)

柳花 飛ぶ處 鶯聲急なり,暗き街 春色 香車立つ。

金鳳 小簾開き,臉波 和みて恨み來る。

今宵 夢想を求め,青樓の上に到れ難し。

贏得【えいとく】 一場愁い,鴛衾【おうきん】 誰ぞ頭を並べん。

(改訂版Ver.2.1 

菩薩蠻七首 其三

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

奇麗に輝く簪が風に揺れ、見上げれば立春の旗が大きくなびいている、杏の花がいっぱいの木の枝が交差していて、春になっても寵愛を失ったまま、庭には一杯に咲く日にも、香炉の煙に涙が止まらない。

樓上望卿卿,寒新雨晴。

高樓に上がって「あなたさま」と甘えてみる。でも窓辺に時折り吹く風は冷たいと思っていたら雨がふり、やがて晴れに変わり気持ちも新たになる。

薰爐蒙翠被,帳鴛鴦睡。

何處有相知,羨他初畫眉。

閨に戻って夕刻から薰爐に火を容れてあたたかくなって、翡翠のはねをかざった掛け布団のなかにはいった、刺繍のとばりのなかに、鴛鴦のようにふたりが眠っている。

それが寵愛を失った今、何処にいるのかは互いにわかってはいるけれどどうにもしようがない、他の妃嬪を羨むことで、初めての形のまゆずみをほどこす。

 

(其の三)

玉釵 風動き春幡急なり,交枝 紅杏 籠煙り泣く。

樓上 望み卿卿,寒 新らたに雨晴る。

薰爐 蒙翠被り,繡帳 鴛鴦の睡。

何處にか 相い知る有る,他を羨む初めて眉を畫く。

 

其四

畫屏重疊巫陽翠,楚神尚有行雲意。

朝暮幾般心,向他情漫深。

風流今古隔,虛作瞿塘客。

山月照山花,夢迴燈影斜。

 

其五

風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。

釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。

門前行樂客,白馬嘶春色。

故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

 

其六

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。

香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

寒天欲曙,猶結同心苣。

啼粉羅衣,問郎何日歸。

 

其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

須作一生拚,盡君今日歡。

 

(改訂版Ver.2.1 

『菩薩蠻七首 其三』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻七首 其三

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

樓上望卿卿,寒新雨晴。

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。

何處有相知,羨他初畫眉。

 

(下し文)

(其の三)

玉釵 風動き春幡急なり,交枝 紅杏 籠煙り泣く。

樓上 望み卿卿,寒 新らたに雨晴る。

薰爐 蒙翠被り,繡帳 鴛鴦の睡。

何處にか 相い知る有る,他を羨む初めて眉を畫く。

 

 

(現代語訳)

(寵愛を受ける春の日々は最高の思いで過ごすが、寵愛を失っても、準備だけはしておくのがさだめだと詠う)

奇麗に輝く簪が風に揺れ、見上げれば立春の旗が大きくなびいている、杏の花がいっぱいの木の枝が交差していて、春になっても寵愛を失ったまま、庭には一杯に咲く日にも、香炉の煙に涙が止まらない。

高樓に上がって「あなたさま」と甘えてみる。でも窓辺に時折り吹く風は冷たいと思っていたら雨がふり、やがて晴れに変わり気持ちも新たになる。

閨に戻って夕刻から薰爐に火を容れてあたたかくなって、翡翠のはねをかざった掛け布団のなかにはいった、刺繍のとばりのなかに、鴛鴦のようにふたりが眠っている。

それが寵愛を失った今、何処にいるのかは互いにわかってはいるけれどどうにもしようがない、他の妃嬪を羨むことで、初めての形のまゆずみをほどこす。

 

(訳注)
(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其三

菩薩蠻七首 其の三:(寵愛を受ける春の日々は最高の思いで過ごすが、寵愛を失っても、準備だけはしておくのがさだめだと詠う)

唐教坊の曲名。『花間集』41首、温庭筠14首、韋荘5首、牛嶠7首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥,畫梁語鷰驚殘

門外柳花,玉郎猶未

愁勻紅粉,眉剪春山

何處是遼,錦屏春晝

●○○●○△●  ●○●●○○△

○●●○○  ●○△●○

○○○●●  ○●○○●

△●●○○  ●△○●△菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲,暗街春色香車

金鳳小簾,臉波和恨

今宵求夢,難到青樓

贏得一場,鴛衾誰並

●○○●○○●  ●○○●○○●

○●●○○  △○△●△

○○○△●  △●○○●

○●●○○  ○○○●○

菩薩蠻七首 其三

玉釵風動春幡,交枝紅杏籠煙

樓上望卿寒新雨

薰爐蒙翠,繡帳鴛鴦

何處有相,羨他初畫

●○△●○○●  ○○○●△○●

○●△○○  △○○●○

△○○●●  ●●○○●

△●●△○  ○△○●○

 

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

奇麗に輝く簪が風に揺れ、見上げれば立春の旗が大きくなびいている、杏の花がいっぱいの木の枝が交差していて、春になっても寵愛に溢れていて、庭には一杯に咲く日に、香炉の煙に涙が止まらない。

・玉釵 こがねにかがやく天子からの贈り物の簪。

溫庭筠 巻一02 菩薩蠻十四首其二「雙鬢隔香紅,玉釵頭上風。」

溫庭筠 巻一25 酒泉子四首其三 「玉釵斜篸雲鬟髻,裙上金縷鳳。」

牛嶠  巻四10 應天長二首其二 「玉釵橫,山枕膩,寶帳鴛鴦春睡美。」

牛嶠  巻四11 更漏子三首其一 「收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。」

牛嶠  巻四17 菩薩蠻七首其三 「玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。」

牛嶠 巻四25 西溪子 「捍撥雙盤金鳳,蟬鬢玉釵搖動。」

和凝 巻六16 臨江仙二首其一 「碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。」

孫光憲 巻八16 臨江仙二首其二 「玉釵低壓鬢雲橫,半垂羅幕,相映燭光明。」

・春幡 春旗。 古代における迎春と立春日までに旗を立てたり、或は春幡を樹梢に掛けたりする。

・籠煙 竹かごの中の香の煙をいう。池端の柳が、冬の間に枝だけで垂れさがった様子を籠と表現し、香炉の上の籠と対比させて表現する。それが、これから草木が生繁る頃がすなわち匂うがごとき春の緑の煙霞に包まれた風景なのだろう。そこには陰陽判じがたい中に宿る生命の気配を感じることができる。

 

樓上望卿卿,寒新雨晴。

高樓に上がって「あなたさま」と甘えてみる。でも窓辺に時折り吹く風は冷たいと思っていたら雨がふり、やがて晴れに変わり気持ちも新たになる。

・卿卿 卿卿 妻が夫を呼ぶ称。閨褥での言葉。南朝宋·劉義慶《世新語·惑溺》:“親卿愛卿,是以卿卿,我不卿卿,誰當卿卿?”貴人と逢ってうれしい状況を云う。男女の情事の際の声を意味する。

 は窗、窓で晩秋の窓を云う。窓を寒いと感じ愧じるころの窓を云う。

 

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。

閨に戻って夕刻から薰爐に火を容れてあたたかくなって、翡翠のはねをかざった掛け布団のなかにはいった、刺繍のとばりのなかに、鴛鴦のようにふたりが眠っている。

・薰爐 香と暖炉が一体となったもので、部屋が暖かくなることをいう。

・蒙 1 おおう。かぶさる。こうむる。「蒙塵(もうじん)・蒙霧」2 くらい。物知らずで道理が わからない。「

・翠被 (或繡)有翡翠紋飾的被子。以翠羽飾被。被子:掛け布団.

 

何處有相知,羨他初畫眉。

それが寵愛を失った今、何処にいるのかは互いにわかってはいるけれどどうにもしようがない、他の妃嬪を羨むことで、初めての形のまゆずみをほどこす。

畫眉 ①まゆずみでまゆをかくこと。②まゆずみでかいた美しい眉。転じて、美人をいう。③ほおじろ鳥。

牛嶠《巻四12菩薩蠻七首 其二》『花間集』163全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6087

牛嶠  菩薩蠻七首 其二  

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

今宵求夢想,難到青樓上。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog牛嶠《巻四12菩薩蠻七首 其二》『花間集』163全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6087 
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 魚玄機全詩花間集(6巻花間集(7巻花間集(8巻花間集(9巻花間集10巻 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
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(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

(改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首其二

菩薩蠻七首その二(別離し、この春、そのまま行楽に出かけられるのを見送るものの、これから違った生活をするどうにかして前向きに生きてゆくを詠う。)

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。

今宵求夢想,難到青樓上。

今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

(其の二)

柳花 飛ぶ處 鶯聲急なり,暗き街 春色 香車立つ。

金鳳 小簾開き,臉波 和みて恨み來る。

今宵 夢想を求め,青樓の上に到れ難し。

贏得【えいとく】 一場愁い,鴛衾【おうきん】 誰ぞ頭を並べん。

 

其三

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

樓上望卿卿,寒新雨晴。

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。

何處有相知,羨他初畫眉。

 

其四

畫屏重疊巫陽翠,楚神尚有行雲意。

朝暮幾般心,向他情漫深。

風流今古隔,虛作瞿塘客。

山月照山花,夢迴燈影斜。

 

其五

風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。

釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。

門前行樂客,白馬嘶春色。

故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

 

其六

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。

香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

寒天欲曙,猶結同心苣。

啼粉羅衣,問郎何日歸。

 

其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

須作一生拚,盡君今日歡。

 

(改訂版Ver.2.1

『菩薩蠻七首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

今宵求夢想,難到青樓上。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

 

(下し文)

(其の二)

柳花 飛ぶ處 鶯聲急なり,暗き街 春色 香車立つ。

金鳳 小簾開き,臉波 和みて恨み來る。

今宵 夢想を求め,青樓の上に到れ難し。

贏得【えいとく】 一場愁い,鴛衾【おうきん】 誰ぞ頭を並べん。

 

(現代語訳)

菩薩蠻七首その二(別離し、この春、そのまま行楽に出かけられるのを見送るものの、これから違った生活をするどうにかして前向きに生きてゆくとを詠う。)

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。

金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。

今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。

ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其二

(旅に出かけて帰らぬ男を思う女の情を詠う。)その二

東門から旅出つ高官の男をみおくる女の情を詠う。末句は、遙かな男を忘れ、いっそほかの男に抱かれてしまおうかという思いを詠う。一夫多妻制のころである旅立つ男に、「早く帰ってくれなければ別の男に抱かれてしまいますよ」と云っているもの。

唐教坊の曲名。『花間集』41首、温庭筠14首、韋荘5首、牛嶠7首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

菩薩蠻七首 其二

柳花飛處鶯聲,暗街春色香車

金鳳小簾,臉波和恨

今宵求夢,難到青樓

贏得一場,鴛衾誰並

●○○●○○●  ●○○●○○●

○●●○○  △○△●△

○○○△●  △●○○●

○●●○○  ○○○●○

 

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

柳絮が飛びが飛び交うところになり、晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだ。暮れなずむ街、すっかり春の景色に満ち溢れ日には香をたきこめた御車の列が行楽の地に向かう。

・柳花飛處鶯聲急 柳絮は晩春にうつっていくから鶯の啼き声さえ、どうやら急ぎ始めたようだというほどの意。

・暗街 暗い街。くらがりの街。よるの街。くろずむ町、街の深いところ。暗に、ひそかに。ここは日が落ち、街を暗くして行くようすをいう。

・香車立 朝廷の高官の旅立ちの御車を云う。

 

金鳳小簾開,臉波和恨來。

金の鳳凰の刺繍の小窓のすだれを開いて見送ってから、清らかな目になにだの波をたたえて、恨む気持ちを和ませてやってくる。

小簾 車の小窓の簾。

臉波 清らかな目のような波。唐·白居易·《天津橋》詩:「眉月晚生神女浦,臉波春傍窈娘堤。」唐·韋莊·《漢州詩》:「十月醉眠金雁驛,臨岐無恨臉波橫。」張泌《巻五02江城子其二》浣花溪上見卿卿,臉波秋水明,黛眉輕。

和恨 うらむことをなごませる。

 

今宵求夢想,難到青樓上。

今宵からは夢の中であのお方のことを思い浮かべるだけだ。青樓の高殿のあたりに行くこともかなわない。

・青樓 青く塗った高殿で、身分に高い人の家。高貴な女性の住む家。遊女の入るところ。妓楼。

旅立つ人は東、青の門から出る。見送りはその門からさらに東にある高楼で最後の夜を過ごすのである。

 

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

ここの場所だけは愁いを催すことはなく次第に前向きな気持ちになってゆくようだ、思うことは、「誰かが鴛鴦の布団に並んで頭を並べてくれるということ」と。

・贏得 利益を得ること。獲得すること。

・鴛衾 鴛鴦の模様の布団は一緒に過ごすベットに架けられている。

(改訂版Ver.2.1)牛嶠《巻四11菩薩蠻七首 其一》『花間集』162全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6082

牛嶠  菩薩蠻七首 其一  

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

(改訂版Ver.2.1)牛嶠《巻四11菩薩蠻七首 其一》『花間集』162全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6082

 
 2015年5月31日の紀頌之5つのBlog 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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71 《巻04-17 哭楊兵部凝陸歙州參》 (人皆期七十,) 韓愈(韓退之) 803年貞元19年 38歳<1419> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6079 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
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 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog元結 《賊退示官吏(并序)》【4分割】 <杜甫詩1939同元使君舂陵行>関連 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6080 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog(改訂版Ver.2.1)牛嶠《巻四11菩薩蠻七首 其一》『花間集』162全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6082 
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 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
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貴族の女性たち

貴族の女性たちが夫の貴賎栄辱の運命のままに翻弄され浮沈定まらない生活をおくったことを反映している。

 

「栄耀栄華は束の間のことで長続きはしない」といつも恐れおののいていたほかに、貴族の婦人たちがそれこそ絶えず感じていたのは閨の孤独、夫の薄情に対する恨み、それに容色の衰え易さに対する嘆きであった。唐詩の中で百首に上る「閏怨」詩の大部分が、彼女たちのこの種の心情をよく表現している。花間集以外でたとえば、

王昌齢「閏怨」

閨中少婦 不曽愁、春日凝粧上翠楼。

忽見陌頭 楊柳色、悔教夫婿覓封侯。

閨中の少婦かつて愁えず、春の日に粧いを凝らして翠楼を上る。

忽ち見る陌頭の楊柳の色を、夫婿をして封侯を求めしむるを悔ゆる。

陳羽「古意」

妾年四十絲滿頭、郎年五十封公侯。

男兒全盛日忘舊、銀床羽帳空飃

妾の年四十にして絲の頭に滿ち、郎の年五十にして公侯に封ぜらる。

男兒は全盛なれば、日びに舊を忘れ、銀床、羽帳は、空しく飃飅たり。

などの詩。こうした心情は彼女たちがただ終日飽食し、何の心配もなく暮らしていたから生れたというだけではない。それよりも重要なのは、彼女たちは下層の労働する女性たちに比べて独立した経済的能力が無かったため、男性に対する依存心が強く、また家庭の中でも地位が低かったために、夫の自分に対する感情に頼らざるを得なかったことによる。しかし、貴族の男たちは往々にしてたくさんの妻妾を持ち、あちこちで女色を漁ったので、おのずから彼女たちは一日中夫の薄情に苦悩し、家庭の中での自分の行く末を案じ、従って自分の容色の衰えを嘆く以外に為すすべがなかった。

 

 

 

下級官吏の家の女性

貴顕の家柄には入らない下級官吏の家の女性について述べる。彼女たちの生活は一般に朝廷から支給される官俸の収入に頼っていた。杜甫が、「自京赴奉先縣詠懷五百字」(「京より奉先県に赴き詠懐す五百字」)「生常免租,名不隸徵伐。」生は(生活の上では)常に租税を免れ、名は征伐(徴兵名簿)に隷らず」と、自らについて語っているように、下級官吏の身分の者には一般民衆のような租税や諸役の苦しみはなかった。しかし彼らの官俸は往々きわめて少なかったので、衣食の心配や飢寒の苦しみは一般的にはなかったにせよ、生活に十分な余裕があるわけでなく、甚だしい時には貧困窮迫を免れることはできなかった。杜甫の生涯は大半が下級官吏の生活であり、妻と娘の生活はかなり苦しく、多年人に寄食して暮らしたのである。

戦乱(安史の乱)によって、杜甫《北徵》(「北征」)「經年至茅屋,妻子衣百結。慟哭松聲回,悲泉共幽咽。平生所嬌兒,顏色白勝雪。見耶背面啼,垢膩不襪。床前兩小女,補綴才過膝。」妻と子、衣は百結だらけ」、「床前の両少女、補綴(つぎはぎだらけの衣服)綾かに膝を過ぐ」というありさま。彼は最も貧しい時には薪を背負い、橡の実を採ってその日暮らしをせねばならなかった。暮らし向きがよかった時のこと、ある日杜甫は友人に妻を紹介した。友人は家に帰るとすぐ妻に命じて、杜甫の妻のために夜飛蝉(婦人の衣裳)をおしゃれ用にと送らせた。おそらく杜甫夫人の着物があまりに簡単で質素だったからであろう(張泌『粧楼記』)。元槙が下級官吏である校吾郎になった時、家族の生活はわりに苦しかった。彼は「悲懐を遣わす」という詩において、「顧我無衣捜藎篋、泥他沽酒抜金釵。野蔬充膳甘長藿、落葉添薪仰古槐。」(我を顧みて衣無ければ画筐(衣裳箱)を捜し、他に泥みて酒を活わんとすれば金銀を抜く。野読 膳に充ちて長き蓉甘く、落葉 薪に添えんとして古き椀を仰ぐ)と、亡き妻の寺氏との生活を懐しんでいる。少なくとも生活はそれほど豊かでなかったことが分かる。この階層の女性は一般に生産労働には参加しなかった。といっても彼女たちの多くは、完全に奴僕に任せきりで家事労働から解放されていたというわけでもなかった。小官吏であった王績は官を棄てて家に帰った後、詩の中で「床に借りて婦の織を看る」と書いている。また白居易は江州司馬に左遷された時、「内子に贈る」という詩の中で「寒衣補燈火、小女戲牀頭。」(〔妻は〕寒衣にて灯下に補い、小女は床頭に戯る)と書いている。この階層の女性たちは、しばしば一定の家事労働をやらねばならなかったことが分かる。

この階層の女性たちは出身も教養も低く、また自分の地位が高まる可能性も特にはなかったので、夫の官途が順調で、とんとん拍子に出世することを祈るというのが共通した心理であり、さし迫った願いであった。

 

 

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菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

 

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

其二

柳花飛處鶯聲急,暗街春色香車立。

金鳳小簾開,臉波和恨來。

今宵求夢想,難到青樓上。

贏得一場愁,鴛衾誰並頭。

 

其三

玉釵風動春幡急,交枝紅杏籠煙泣。

樓上望卿卿,寒新雨晴。

薰爐蒙翠被,繡帳鴛鴦睡。

何處有相知,羨他初畫眉。

 

其四

畫屏重疊巫陽翠,楚神尚有行雲意。

朝暮幾般心,向他情漫深。

風流今古隔,虛作瞿塘客。

山月照山花,夢迴燈影斜。

 

其五

風簾鷰舞鶯啼柳,粧臺約鬢低纖手。

釵重髻盤珊,一枝紅牡丹。

門前行樂客,白馬嘶春色。

故故墜金鞭,迴頭應眼穿。

 

其六

綠雲鬢上飛金雀,愁眉斂翠春煙薄。

香閣掩芙蓉,畫屏山幾重。

寒天欲曙,猶結同心苣。

啼粉羅衣,問郎何日歸。

 

其七

玉樓冰簟鴛鴦錦,粉融香汗流山枕。

簾外轆轤聲,斂眉含笑驚。

柳陰煙漠漠,低鬢蟬釵落。

須作一生拚,盡君今日歡。

 

 

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『菩薩蠻七首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

何處是遼陽,錦屏春晝長。

 

(下し文)

(菩薩蠻七首 其の一)

舞裙 香 暖かく 金泥の鳳,畫梁【がりょう】語る鷰 殘夢を驚く。

門外 柳花 飛,玉郎 猶お未だ歸らず。

愁は紅粉の淚を勻【あまね】し,眉は春山の翠を剪る。

何處か 是れ遼陽なる,錦屏 春晝 長し。

 

 

(現代語訳)

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

菩薩蠻七首 其一

(寵愛を受ける時は短く、ツバメが来て、しばらくヒナがうるさくし始める頃にはすでに寵愛を失う。そのごは、毎日、寵愛を受けていた時と同じようにただ、待ち続ける毎日が繰り返される。まるでどこか北の遠くの遼陽に送り出した人を待つ寡婦と同じようになってしまうと詠う)

こんなにも寵愛を受けられないのは、辺境に出かけて帰らぬ男を思う女の情のようである。それでも妃嬪は、寵愛を失っても、ひたすら待つしかない。この詩は「愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。」と愁いがすべてをくずれてゆくという表現に象徴される。この詩が、辺境に出かけて帰らぬ男を思う女の情であり、遙かな男へ思いを馳せ、屏風の陰に引き籠もり、遅々として進まぬ春の日長の所在なさについて語るというだけの詩であるはずはなく、毎日労働もせず、豪華な着物を見に着け、大きな部屋に住まい出来る、富貴の者の愛妾か、踊りなどを担当する、美人身分の妃嬪と推察できる。宮中の内官制度で妃嬪は皇后を補佐し、六儀は。九卿に四徳を教え、皇后の儀礼を讃える。美人は、女冠を率いて祭礼接客を事とし、才人は宴会、寝所の世話、絲枲をおさめ、織り上がった反物を帝に献ずる。何もしなくて生活できる女性は、限られた地位の者だけである。

唐教坊の曲名。『花間集』41首、温庭筠14首、韋荘5首、牛嶠7首収められている。双調四十四字、前段二十四字四句二仄韻二平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、❼❼⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

菩薩蠻七首 其一

舞裙香暖金泥,畫梁語鷰驚殘

門外柳花,玉郎猶未

愁勻紅粉,眉剪春山

何處是遼,錦屏春晝

●○○●○△●  ●○●●○○△

○●●○○  ●○△●○

○○○●●  ○●○○●

△●●○○  ●△○●△

 

舞裙香暖金泥鳳,畫梁語鷰驚殘夢。

香炉の火が暖かく、香付の舞衣裳のスカートには金泥の鳳模様がきれいである、赤青の塗りの梁の上の燕が鳴き交わすと名残りの夢は破られてしまう。

○春暖 薫きしめた香の香りが暖かく感じられる。この頃の香炉は、暖房も兼ねていたから、この事で着る服は外套のものではなく踊用の薄手の服をイメージさせる。

舞裙 妃嬪、宮女妓優などの演舞の際のスカート。牛嶠《巻三50柳枝五首其五》「裊翠籠煙拂暖波,舞裙新染麴塵羅。」翡翠の髪飾りが妖艶に揺れ、香煙は香炉の網を抜けて細く揺れ起ちあがり、暖かな風波に払われて揺れている。舞い踊る女たちの裙はみだれ、その下のあらたに麴塵色に染められたうす絹が見えて奇麗だ。

牛嶠《巻三50 柳枝五首 其五》『花間集』151全詩訳注解説(改訂版)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5957

 

金泥鳳 鳳凰が巣作りをする画を金絲で刺繍されている。舞踊担当の妃嬪(美人)。

唐:李存勖(885年-926年)《陽臺夢》

薄羅衫子金泥鳳,困纖腰怯銖衣重。笑迎移步小蘭叢,嚲金翹玉鳳。

嬌多情脈脈,羞把同心捻弄。楚天雲雨卻相和,又入陽臺夢。

①金泥鳳:這裏指羅衫的花色點綴。②銖衣:衣之至輕者。多指舞衫。③嚲:下垂。金翹、玉鳳:皆古代婦女的首飾。④同心:即古代男女表示愛情的“同心結”。⑤陽臺:宋玉《高唐賦序》:楚襄王嘗遊高唐,夢一婦人來會,自雲巫山之女,在“高臺之下”。舊時因稱男女歡會之所爲“陽臺”。

 

門外柳花飛,玉郎猶未歸。

宮殿門の外は春もさかり、池端からの並木の柳絮の花が舞い飛ぶのが終わると約束の春は過ぎてしまう、愛しいひとはそれでも未だに帰って来ない。

○柳花 綿毛の生えた柳の種。柳絮の飛ぶのは春の一時期であることから、春が過ぎてゆく憂いを表現する。

○玉郎 美男。ここでは愛しい男の意。古代女子對其夫、或所歡愛的男子的暱稱。唐.牛嶠〈菩薩蠻.舞裙香暖金泥鳳〉詞:「門外柳花飛,玉郎猶未歸。」道教中的仙官名。唐.李商隱〈重過聖女祠〉詩:「玉郎會此通仙籍,憶向天階問紫芝。」對男子的美稱。

恋愛詩人・李商隠 6 重過聖女詞

韋莊《巻三11天仙子五首其四》「夢覺雲屏依舊空,杜鵑聲咽隔簾櫳,玉郎薄倖去無蹤。」

花間集』全詩訳注解説(改訂版)-33韋荘111《巻3-11 天仙子五首 其四》三巻11-111〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5757

 

愁勻紅粉淚,眉剪春山翠。

妃嬪の憂いは、涙で頬紅と白粉がくずれてはなおしても崩れてしまう。眉は春山の翠のようにかいて整えたので涙で何もかも崩れてしまう。

愁勻 愁いは~にあまねし。朱松 太康道中二首其二 「一色春勻萬樹紅,坐愁吹作雪漫空。誰知莢楊花意,只擬春殘卷地風。

○春山 女件の美しい眉を言う。愁いに染まり、眉には愁いに曇る女性を表現するがそれがとても美しく見えることをいう。

李商隠《代贈二首 其二》 「總把春山掃眉黛、不知供得幾多愁。」(あなたのいない今、あまたの男を相手にしてきたが眉墨でまゆを画く、自分も年を取ってきた、幾多の愁いを伴ってここまで来たのだがどこまで知ってくれているだろう。)○総把 全てを束にして握る。○春山 男女の情欲の気持ちのかたまり。○掃眉 まゆをかく。 ・眉黛眉毛を剃って墨で描いたまゆ。眉には年を取ってくるという意味を含む。

代贈二首 其二 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 98

溫庭筠《菩薩蠻十四首 其十二》「繡簾垂簌,眉黛遠山綠。」(この生き方も仕方ないこととし、刺繍をした簾には道教のお札を張り、涙が垂れる様に、すだれを止める房が垂れ下っている。そのすだれをかかげて、遠い山々をながめるとみどりのまゆずみを掃いたかのようにうすくかすんで、近い所におわすお方も遠い存在となってしまった。)

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠12《菩薩蠻十四首 其十二》溫庭筠66首巻一12-〈12〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5257

 

何處是遼陽,錦屏春晝長。

待つのが定めというものの、ここの錦屏風の閨の内の、春の日の長い昼間に、怠惰になって何もする気になれない、ほんとに愛しの人は遼陽の様な遠方にでも行ったのかと感じられ、ほんとうは何処にいいているか。

○遼陽 遼寧省南部遼陽。古代より軍事上の重要都市であったため、なかなか帰ってこれないということの表現として使う。実際に行ってはいないと思われる。

春晝長 季節の移ろいを表現するのと、怠惰になってゆくことを表現する。

牛嶠《巻四10望江怨》『花間集』161全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6077

 

牛嶠  望江怨  

東風急,惜別花時手頻執。

羅幃愁獨入,馬嘶殘雨春蕪

倚門立,寄語薄情郎,粉香和淚泣。

(春に昇進して、赴任地に出発する頃は、花も咲き乱れ、女盛りのころだった、書簡を出しても音沙汰がなく、約束のころに門で待っても帰って来る気配はない、門に立つたびに化粧を整えるが涙で崩れてしまう。それでも女は、待っているだけしかないと詠う。)

 

牛嶠《巻四10望江怨》『花間集』161全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6077

 
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●作者  牛嶠 【花間集ID-5 牛嶠(生卒年未詳、)】字は松卿、また延峰という。隴西(甘粛省)の人。唐宰相牛僧孺の子孫にあたるという唐僖宗の乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、招かれて判官となった。

 

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

・白居易

《憶江南》

江南好,風景舊曾諳。 

日出江花紅勝火,春來江水綠如藍。

能不憶江南。」

(江南好し。風景 旧【もと】より 曽て諳【そら】んず、日出づれば 江花 紅きこと火に勝り。春来れば 江水 緑なること 藍の如し、能く 江南を 憶はざらんや。)江南は素晴らしい。その風景はずっと昔から私の記憶に焼きついている。太陽が昇ると江上の花は火のように真っ赤に見え、春が来れば江の水は藍のように緑色になる。どうして江南を慕わずにいれよう。「夢江南」と「憶江南」は同一詞調。

江南好  風景舊曾
日出江花紅勝火  春來江水綠如藍 能不憶江

○○●  △●●○○

●●○○○△●  ○△○●●△○  △△●○○

牛嶠

・『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。単調二十七字、五句三平韻で、37⑦⑤の詞形をとる。

夢江南二首其一

㘅泥,飛到畫堂前。

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

其の一

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして唯だ主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

夢江南二首 其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

夢江南【ぼうこうなん】二首

其の二

紅 繡 被い,兩兩にして 鴛鴦を間にす。

鳥 中【あた】る是れならず 爾を偏愛し,交頸するを緣と為し 南塘に睡り,全ては薄き情郎に勝【たえ】ることなり。

 

牛嶠《夢江南二首其一》

㘅泥鷰、飛到畫堂
占得杏梁安穩處、體輕唯有主人憐、堪羨好因



 

牛嶠《望江怨》

東風  惜別花時手頻
羅幃愁獨  馬嘶殘雨春蕪
倚門  寄語薄情郎 粉香和淚

○△●  ●●○○●○●

○○○●●  ●○○●○○●

△○●  ●●●○○ ●○△●●

 

 

 

 

●花間集に《望江怨》は一首、旅の一夜を思い出して詠うもの。

(改訂版Ver.2.1

望江怨

東風急,惜別花時手頻執。

羅幃愁獨入,馬嘶殘雨春蕪

倚門立,寄語薄情郎,粉香和淚泣。

東風は春を知らせる強い風(春一番)、別れを惜んだのは花の時で、繰り返し手を握り交わしたものでした。

薄い肌襦袢にとばりは愁いを誘い、独り閨にはいるのです、あの人の乗る馬は嘶き、行ってしまうと名残りの雨に春草は濡れるのです。

きっと帰って来てくれると門口に佇んで、薄情もののあの人に言葉を寄せるのですが、涙が頬を濡らし、頬の白粉が溶ける日々が続くのです。

 

望江怨【ぼうこうえん】(改訂版Ver.2.1

東風 急なり,惜別 花の時 手頻に執る。

羅幃 愁いて獨り入れば,馬は殘雨に嘶きて 春蕪は【うるお】う

門に倚りて立ち,語を薄き情郎に寄せども,粉香 淚に和【まざ】りて泣く。

 

 

『望江怨』 現代語訳と訳註

(本文)

望江怨

東風急,惜別花時手頻執。

羅幃愁獨入,馬嘶殘雨春蕪

倚門立,寄語薄情郎,粉香和淚泣。

 

(下し文)

望江怨【ぼうこうえん】

東風 急なり,惜別 花は時に の手に頻りに執る。

羅幃に愁いて獨り入れば,馬は殘雨に嘶きて 春蕪は【うるお】う

門に倚りて立ち,語を薄き情郎に寄せれども,粉香 淚に和【まざ】りて泣く。

 

(現代語訳)

(春に昇進して、赴任地に出発する頃は、花も咲き乱れ、女盛りのころだった、書簡を出しても音沙汰がなく、約束のころに門で待っても帰って来る気配はない、門に立つたびに化粧を整えるが涙で崩れてしまう。それでも女は、待っているだけしかないと詠う。)

めでたい東風はが強くふきつける、別れを惜んで、繰り返し手を握り交わしたのはおんなも花の咲くさかりのころだった。

見送ってから、独り閨にはいると昨日の、薄い肌襦袢と、とばりが目に入り、心配な気持ちになったもの、名残りの雨は馬の嘶きがすぐ聞えなくなり、その雨はみちの春草をうるおしていく。

薄行の情夫に手紙を出しても音沙汰はないし、同心結して約束した秋になって、門口に佇んでみたもののかえってはこない、涙が頬を濡らし、頬の白粉が溶け、まじりあって流れ落ちる。(それでも待っているしかない)

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

望江怨

(春に昇進して、赴任地に出発する頃は、花も咲き乱れ、女盛りのころだった、書簡を出しても音沙汰がなく、約束のころに門で待っても帰って来る気配はない、門に立つたびに化粧を整えるが涙で崩れてしまう。それでも女は、待っているだけしかないと詠う。)

旅立ったまま帰らぬ男を恨む女の情を詠う。第一句から第四句までは、男の旅立ちを見送った時の回想をのべ、第五句から末句までは、男の帰りを待ちわびる女の心情を述べる。すべて男目線の女の情をのべるものである。

 

花間集には「望江怨」が牛嶠一首のみ所収。単調三十五字、七句六仄韻で、❸❼❺❼❸5❺の詞形をとる。

東風  惜別花時手頻
羅幃愁獨  馬嘶殘雨春蕪
倚門  寄語薄情郎 粉香和淚

○△●  ●●○○●○●

○○○●●  ●○○●○○●

△○●  ●●●○○ ●○△●●

 

東風急,惜別花時手頻執。

めでたい東風はが強くふきつける、別れを惜んで、繰り返し手を握り交わしたのはおんなも花の咲くさかりのころだった。

○東風 ①ひがしかぜ、こちかぜ。(めでたい生気をあおる風)李白《巻22-19 春日独酌二首其一》「東風扇淑氣,水木榮春暉。」②春風、《禮記、月令》(孟春之月東風解凍, 蟄蟲始振, 魚上冰, 獺祭魚, 鴻雁來。」③草の名。一に冬風に作る。東風菜。

○惜 別 別れを惜しむ。別れるのを名残惜しく思う。

○花 咲く花。女性を暗示しているようにも見える。

○手頻執 頻りに手に執る。頻執手:手をしきりに執る。

 

 

羅幃愁獨入,馬嘶殘雨春蕪

見送ってから、独り閨にはいると昨日の、薄い肌襦袢と、とばりが目に入り、心配な気持ちになったもの、名残りの雨は馬の嘶きがすぐ聞えなくなり、その雨はみちの春草をうるおしていく。

○羅幃 うすぎぬのとばり。うすぎぬの(ベッド)カーテン。ここでは薄絹の肌襦袢、帳を垂れた閏を指す。

愁獨入 (別れを)かなしんで、(ベッドカーテンの中へ)独りだけで入る。

馬嘶 馬がいななく。

殘雨 ひとしきり降った後の止みかけの雨。

春蕪 春の草。

濕 潤す。

 

倚門立,寄語薄情郎,粉香和淚泣。

薄行の情夫に手紙を出しても音沙汰はないし、同心結して約束した秋になって、門口に佇んでみたもののかえってはこない、涙が頬を濡らし、頬の白粉が溶け、まじりあって流れ落ちる。(それでも待っているしかない)

倚門立:門によってたちつくす。ここの「門」は女性のいる建物のかど口。

寄語:ことづてする。伝言をたのむ。=寄言。

○薄情郎 薄は薄行、情郎:いろおとこ。もておとこ。情夫。薄情郎 夢のような付き合いをしたのにもう心変わりをした情けの薄い男を云う。この時代の情けの強い男を「潘郎」といい、劉郞、阮郎、檀郎、安仁など色町の女が男をそう呼んだ。

巻四06夢江南二首其二「紅繡被,兩兩間鴛鴦。不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。」

牛嶠《巻四02夢江南二首其二》『花間集』153全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6037

○粉香和涙泣 (おしろいの香は)涙と一緒になりながら、泣いた。流す涙に頬の白粉が溶けること。和:まぜあわす。

牛嶠《巻四09更漏子三首 其三》『花間集』160全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6072

牛嶠  更漏子三首 其三  

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

 

牛嶠《巻四09更漏子三首 其三》『花間集』160全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6072

 

 
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 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog元結 《舂陵行(并序)-#6》【7分割】 <杜甫詩1939同元使君舂陵行>関連 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6070 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
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(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其一

(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。

 

(更漏子【こうろうし】三首 其の一)

星 漸【ようや】く稀れにして,漏 頻に轉じ,何處にか輪臺 聲怨す。

香 閣掩い,杏花の紅,月明く 楊柳 風す。

錦字を挑げ,情事を記し,惟だ願う 兩つながらの心 相い似る。

淚 語を收め,燈を背にして眠り,玉釵 枕邊に橫わる。

 

(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其二

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

春の夜は短く一番良い時もすぐ過ぎてしまう、本当に、時の流れははやく過ぎる、金で飾った燭台の灯芯の燃えさしを替える事は無く、かき立てるだけでよいほどだ。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

あのひとの夢をみていてもすぐに覚めて現実におどろく、錦のきれいな屏風の奥の閏にも、同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になったのだろう。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

春も進み、閏から見える草木も緑が濃くなる、あの人は他郷の客、帰りを待ち望むだけ、しかし、今もなお消息さえ知れない。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

 

(更漏子【こうろうし】三首 其の二)

春夜 闌【たけなわ】は,更漏 促し,金燼【きんじん】暗く 殘燭を挑【かか】ぐ。

夢 斷えるを驚き,錦屏 深く,兩 明月の心。

閨艸 碧に,歸客を望むも,還た 是れ消息を知ることなし。

我を辜負【こふ】す,君を憐れみしを悔い,天に告ぐるも天は聞かず。

 

(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其三

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))

招手別,寸腸結,還是去年時節。

そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

 

(更漏子 三首 其の三)

南浦 情あり,紅粉 淚し,柰んぞ爭わん 兩人 意を深くするを。

翠黛を低くして,征衣を卷き,馬は嘶き 霜葉 飛ぶ。

手を招いて別れ,寸腸 結び,還た是こ去りて年も時節なり。

書 鴈に托し,夢 家に歸り,覺めて 月斜めになるも江に來る。

 

(改訂版Ver.2.1

『更漏子三首 其三』 現代語訳と訳註

(本文)

更漏子三首 其三

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

 

 

(下し文)

(更漏子 三首 其の三)

南浦 情あり,紅粉 淚し,柰を爭うて 兩人 意を深くす。

翠黛を低くして,征衣を卷き,馬は嘶き 霜葉 飛ぶ。

手を招いて別れ,寸腸 結び,還た是こ去りて年も時節なり。

書 鴈に托し,夢 家に歸り,覺めて 月斜めになるも江に來る。

 

 

(現代語訳)

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。

旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))

そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。

そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其三

(更漏子三首 其の三:城郭の南の渡し場の秋の風物詩である、男女の別離の風物詩、別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠う。)

毎年、秋になって南浦で別離があり、駅亭での別れを惜しむ一夜を過ごし、翌朝、同心結を誓って別れてゆくという光景は、毎年同じようにあるし、春には帰ってくると、待っているが、待ち侘びて川辺に佇む女の光景もまたいつも通りである。。旅だった男を恨もうと、憎もうと、女は待っていなければ罪になる時代である。この詩は別離の夜から朝の時間経過と、そうした光景が去年も今年も来年もと続いてゆく時間経過を詠っている。

 

『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻,何處輪臺聲

香閣掩,杏花,月明楊柳

挑錦,記情,惟願兩心相

收淚語,背燈,玉釵橫枕

○△○ ●○● △●○○○△

○●● ●○○ ●○○●△

△●● ●○● ○●●○△●

△●● ●○○ ●○△△○

双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻に三平韻、後段二十三字六句二仄韻二平韻で、③❸❻3③⑤/3❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子三首 其二

春夜,更漏,金燼暗挑殘

驚夢斷,錦屏,兩明月

閨艸碧,望歸,還是不知消

辜負我,悔憐,告天天不

○●○  △●●  ○●●△○●

○△●  ●△△  ●○○●○

○●●  △○●  ○●△○○●

○●●  ●○○  ●○○△△

双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子三首 其三

南浦情,紅粉,爭柰兩人深

低翠黛,卷征,馬嘶霜葉

招手,寸腸,還是去年時

書托鴈,夢歸,覺來江月

○●○  ○●●  ○●●○△●

○●●  △○△  ●○○●○

○●●  ●○●  ○●●○○●

○●●  △○○  ●△○●○

 

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

城郭の南の渡し場では、南に行く男と情を交わしての別離がある、その夜、女の涙は、頬紅も白粉もながし、そんな二人が、どうして、この二人の気持ちが落ち込んでゆくことを争うようにさらに落ち込んでしまうのだろう。

○南浦 南の入り江の津。船で行く男を見送る別離の場を象徴する。洛陽、成都、長江下流域の江南の港、武昌、武漢、襄陽、揚州などや、会稽、紹興をいう。北に入る女にとって東風か、南風の吹く季節でなければ帰ってこれないから、春が来ると帰還を胸躍らせるから、春から初夏への経過を感じさせ、夏が過ぎれば風が変わるので帰りは期待できない。すると、また歳を重ねるわけで、女盛りを過ぎようとする時間経過も感じさせる。下句の「西風」で完全に別れてしまったことを感じさせるものである。南の港から帰って来るのには春風、夏の南風で秋冬の風では帰れない。南浦情は有るから夏に帰ってきて逢えるということをこっころ情である。冬でも帰りを期待できるとすれば、洛陽ぐらいで、通常は、動かないものだ。

花間集 南浦 に関する詩

◍ 溫庭筠 巻二02清平樂二首其二「洛陽愁,楊柳花飄雪。終日行人爭攀折,橋下流水嗚咽。上馬爭勸離觴,南浦鶯聲斷腸。愁殺平原年少,迴首揮淚千行。」

◍ 溫庭筠 巻二16荷葉盃三首其三「楚女欲歸南浦,朝雨。濕愁紅。小船搖漾入花裏,波起。隔西風。」

◍ 牛嶠 巻四08感恩多二首其二「自從南浦別,愁見丁香結。近來情轉深,憶鴛衾。幾度將書托煙鴈,淚盈襟。淚盈襟,禮月求天,願君知我心。」

◍ 牛嶠 巻四13更漏子三首其三「南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。招手別,寸腸結,還是去年時節。書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。」

◍ 欧陽烱 巻六04子八首其四「洞口誰家,木蘭舡繫木蘭花。紅袖女郎相引去,游南浦,笑倚春風相對語。

◍ 和凝 巻六28春光好二首其二「蘋葉軟,杏花明,畫舡輕。雙浴鴛鴦出淥汀,棹歌聲。春水無風無浪,春天半雨半晴。紅粉相隨南浦晚,幾含情。」

柰 からなし、柰何:いかん、いかに、いかんぞ。

 

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

旅立ちの朝は、女は、不満や心配でみどりの眉が下がりっぱなしで、男は旅装を身に着け、馬が嘶くのが朝の空に響き、枯葉が空に舞う。(北西風を背に受けて南に出かける))

○低翠黛 不満や心配で眉が下がる。伏し目がちになる。白居易 琵琶行 「低眉信手續續彈,盡心中無限事。」(眉を低れ 手に信せて 續續と 彈き,説き盡くす 心中 無限の事。)眉を低くたれて、従順、柔和な表情で、手の動きに任せておもいのままに次から次へと弾く。心の中の限り無い多くの事がらを言い尽くす(かのようである)。・低眉:眉を低くたれて、努めて従順、柔和な表情をすること。 ・信手:おもいのままに。手当たり次第に。手の動きに任せて。 ・續續:次から次へと。

○征衣 1 旅に出るときの服装。旅装。2 兵士が戦争に行くときの服装。

 

招手別,寸腸結,還是去年時節。

そして、男は最後の別れと手招きをし、つかの間の真心を結びあう。この光景は去年のこの時期もあったし、別れの風物詩である。

招手別 招手:手で招く。さしまねく。

寸腸結 つかの間の真心で結ばれる。杜甫《贈特進汝陽王二十韻》「寸長堪繾綣,一諾豈驕矜。」(寸長繾綣に堪えたり 一諾 豈に驕矜せんや)その人物に一寸の長所があればそれと親密にし、いか そうとされる情合いがある、なにか人に頼みごとをしてやっても、それでいばったりする様なことはない。』

贈特進汝陽王二十韻  杜甫

 

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

そんな女は、書簡を雁に託すものであり、夢にみるのは家に帰ってくることだ。そんなことばかり思っていても、春が来ても、夢が現実にならず、眠れぬ夜は過ぎてゆき、大江の上の月も西に傾いている。(女は死ぬまで待ち続けるのである。―女の方から男を棄てる、離婚するということはできない時代である)

書托雁 書簡、書信を鴻雁に託すこと。《漢書·蘇武傳》「昭帝即位數年,匈奴與漢和親,漢求武等,匈奴詭言武死。後漢使複至匈奴,常惠請其守者與俱,得夜見漢使,具自陳道。教使者謂單于,言天子射上林中,得雁,足有絲帛書,言武等在某澤中。

牛嶠《巻四08更漏子三首 其二》『花間集』159全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6067

牛嶠《更漏子三首 其二》

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

牛嶠《巻四08更漏子三首 其二》『花間集』159全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6067


 
 2015年5月28日の紀頌之5つのBlog 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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246 《巻22-16 獨酌》Index-17 Ⅱ―12-737年開元二十五年37歳 <246> Ⅰ李白詩1496 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6028 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
 曹植(曹子建)詩 65首 index文選 賦)兩都賦序・西都賦・東都賦 (班固)《李白 全詩》
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(1)漁父辞 屈原『楚辞・九歌』東君 屈原《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内> 
 ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首  
 Ⅱ中唐詩・晩唐詩
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 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 魚玄機全詩花間集(6巻花間集(7巻花間集(8巻花間集(9巻花間集10巻 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
 毛文錫31首 花間集5巻牛希濟11首 花間集5巻欧陽烱17首 花間集5・6巻和凝20首 花間集6巻顧夐56首 花間集6・7巻孫光憲47首 花間集7・8巻 
 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
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更漏子三首 其一

(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。

 

(更漏子【こうろうし】三首 其の一)

星 漸【ようや】く稀れにして,漏 頻に轉じ,何處にか輪臺 聲怨す。

香 閣掩い,杏花の紅,月明く 楊柳 風す。

錦字を挑げ,情事を記し,惟だ願う 兩つながらの心 相い似る。

淚 語を收め,燈を背にして眠り,玉釵 枕邊に橫わる。

 

(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其二

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

春の夜は短く一番良い時もすぐ過ぎてしまう、本当に、時の流れははやく過ぎる、金で飾った燭台の灯芯の燃えさしを替える事は無く、かき立てるだけでよいほどだ。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

あのひとの夢をみていてもすぐに覚めて現実におどろく、錦のきれいな屏風の奥の閏にも、同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になったのだろう。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

春も進み、閏から見える草木も緑が濃くなる、あの人は他郷の客、帰りを待ち望むだけ、しかし、今もなお消息さえ知れない。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

 

(更漏子【こうろうし】三首 其の二)

春夜 闌【たけなわ】は,更漏 促し,金燼【きんじん】暗く 殘燭を挑【かか】ぐ。

夢 斷えるを驚き,錦屏 深く,兩 明月の心。

閨艸 碧に,歸客を望むも,還た 是れ消息を知ることなし。

我を辜負【こふ】す,君を憐れみしを悔い,天に告ぐるも天は聞かず。

 

 

其三

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『更漏子三首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

更漏子三首 其二

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

 

 

(改訂版Ver.2.1

 (下し文)

其二

春夜 闌【たけなわ】,更漏 促し,金燼【きんじん】暗く 殘燭を挑【かか】ぐ。

驚夢 斷え,錦屏 深く,兩 明月の心。

閨艸 碧に,歸客を望み,還お 是れ消息を知らず。

我に辜負【こふ】す,君を憐れみしを悔い,天に告ぐるも天は聞かず。

 

 

(改訂版Ver.2.1

 (現代語訳)

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)

春の夜は短く一番良い時もすぐ過ぎてしまう、本当に、時の流れははやく過ぎる、金で飾った燭台の灯芯の燃えさしを替える事は無く、かき立てるだけでよいほどだ。

あのひとの夢をみていてもすぐに覚めて現実におどろく、錦のきれいな屏風の奥の閏にも、同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になったのだろう。

春も進み、閏から見える草木も緑が濃くなる、あの人は他郷の客、帰りを待ち望むだけ、しかし、今もなお消息さえ知れない。

私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

 

(改訂版Ver.2.1

 (訳注)

更漏子三首 其二

(更漏子三首 其の二:春の短い夜に夢からさめ、『同心結』の約束を破られて、恨む気持ちになるけれど、天に聞いたら、やっぱり「待つ」ことが女の道であるという。)

前段は春の夜半過ぎに目が覚めた時の様子を詠じる。後段は夜明けの後、高殿から男の帰りを待ち望んでも消息知れずで、不安な男を愛したことを後悔し、天に男の不実を訴えるが、天はやっぱり「待つ」ことが女の道であるということで、耳を傾けてくれぬと、現状と道理を述べる。

『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻,何處輪臺聲

香閣掩,杏花,月明楊柳

挑錦,記情,惟願兩心相

收淚語,背燈,玉釵橫枕

○△○ ●○● △●○○○△

○●● ●○○ ●○○●△

△●● ●○● ○●●○△●

△●● ●○○ ●○△△○

双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻に三平韻、後段二十三字六句二仄韻二平韻で、③❸❻3③⑤/3❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子三首 其二

春夜,更漏,金燼暗挑殘

驚夢斷,錦屏,兩明月

閨艸碧,望歸,還是不知消

辜負我,悔憐,告天天不

○●○  △●●  ○●●△○●

○△●  ●△△  ●○○●○

○●●  △○●  ○●△○○●

○●●  ●○○  ●○○△△

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-45韋荘123《巻3-23 更漏子一首》三巻23-〈123〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5817

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠15《更漏子六首其一》溫庭筠66首巻一15-〈15〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5272

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠16《更漏子六首其二》溫庭筠66首巻一16-〈16〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5277

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠17《更漏子六首其三》溫庭筠66首巻一17-〈17〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5282

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠18《更漏子六首其四》溫庭筠66首巻一18-〈18〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5287

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠19《更漏子六首其五》溫庭筠66首巻一19-〈19〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5292

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠20《更漏子六首其六》溫庭筠66首巻一20-〈20〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5297

 

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

春の夜は短く一番良い時もすぐ過ぎてしまう、本当に、時の流れははやく過ぎる、金で飾った燭台の灯芯の燃えさしを替える事は無く、かき立てるだけでよいほどだ。

○春夜闌 春の真夜中過ぎ。春の一番良い時期を過ぎてしまうこと。闌は盛りを過ぎるの意。

○更漏促 春の夜は短く、その上時間が早く経過すること。更漏は水時計。ここでは時間、春が過ぎ去ることを意味する。

○金燼暗挑殘燭 暗くなった灯火の芯の燃えさしをかき立てる。挑はかき立てる。

 

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

あのひとの夢をみていてもすぐに覚めて現実におどろく、錦のきれいな屏風の奥の閏にも、同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になったのだろう。

○驚夢断 寵愛を受け、良かったころを夢見ることから、はっと夢が覚め、現実に戻っておどろくこと。

〇両郷明月心 同じ月明かりが照らしているはずなのに、離れ離れに暮らす二人の心は別々になってしまったこと。去るもの日々に疎し。

 

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

春も進み、閏から見える草木も緑が濃くなる、あの人は他郷の客、帰りを待ち望むだけ、しかし、今もなお消息さえ知れない。

○閨艸碧 艸:1草本植物的總稱。2. 「竹」之異體。

○帰客 帰り来る旅人。ここでは女が帰りを待ちち望んでいる男を指す。

○還是 相変わらず、今もなお。

 

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

私との「同心結」を裏切ったあの人に、情を捧げていることを悔やまれるので、天にそれを告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。待つことしかないと教えられる。

○辜負 背く、裏切る。

○憐 愛惜を注ぐ。

○告天天不聞 天に告げてみたけれど天は答えてくれなくてなにも聞えない。どんなに恨んでも、どんなに二君でも、女としては待つことしかない。この表現と違った表現をしたのが、牛嶠《巻四06應天長二首其二》「莫信綵牋書裏,賺人腸斷字。」ただ、信じることはできないはずなのに、手紙の中の、愛妾のこころをたぶらかす「断腸」の文字はこころゆらせる。

ということで、牛嶠の比興手法ということである。

牛嶠《巻四07更漏子三首其一》『花間集』158全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6062

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。
(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

 

牛嶠《巻四07更漏子三首其一》『花間集』158全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6062

 

 

 
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(改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其一

(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。

 

更漏子【こうろうし】三首 其の一

星 漸【ようや】く稀れにして,漏 頻に轉じ,何處にか輪臺 聲怨す。

香 閣掩い,杏花の紅,月明く 楊柳 風す。

錦字を挑げ,情事を記し,惟だ願う 兩つながらの心 相い似る。

淚 語を收め,燈を背にして眠り,玉釵 枕邊に橫わる。

 

其二

春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。

驚夢斷,錦屏深,兩明月心。

閨艸碧,望歸客,還是不知消息。

辜負我,悔憐君,告天天不聞。

 

其三

南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。

低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。

招手別,寸腸結,還是去年時節。

書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

 

(改訂版Ver.2.1

『更漏子三首 其一』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

(下し文)
更漏子【こうろうし】三首 其の一

星 漸【ようや】く稀れにして,漏 頻に轉じ,何處にか輪臺 聲怨す。

香 閣掩い,杏花の紅,月明く 楊柳 風す。

錦字を挑げ,情事を記し,惟だ願う 兩つながらの心 相い似る。

淚 語を收め,燈を背にして眠り,玉釵 枕邊に橫わる。

(現代語訳)
(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。


(訳注) (改訂版Ver.2.1

更漏子三首 其一

(春の夜、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、寵愛を受け絶頂であった頃を思い浮かべる)

更は五更、夕方から、夜明けまで時を告げることを示す。特に秋以降、待ち侘びる夜が長いことを強調するシチュエーションのものをいう。

この詩は寵愛を失った妃嬪が、少し離れた宮殿で夜通しの演舞が催されていて、眠りに付けず、庭を散策し、寵愛を受けている時のことを思い出し、今、寵愛の絶頂にある妃嬪のことを予想するということを詠っている。

『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。

更漏子三首 其一

星漸稀,漏頻,何處輪臺聲

香閣掩,杏花,月明楊柳

挑錦,記情,惟願兩心相

收淚語,背燈,玉釵橫枕

○△○ ●○● △●○○○△

○●● ●○○ ●○○●△

△●● ●○● ○●●○△●

△●● ●○○ ●○△△○

『花間集』全詩訳注解説(改訂版)-45韋荘123《巻3-23 更漏子一首》三巻23-〈123〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5817

『花間』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠15《更漏子六首其一》溫庭筠66首巻一15-〈15〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5272

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠16《更漏子六首其二》溫庭筠66首巻一16-〈16〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5277

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠17《更漏子六首其三》溫庭筠66首巻一17-〈17〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5282

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠18《更漏子六首其四》溫庭筠66首巻一18-〈18〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5287

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠19《更漏子六首其五》溫庭筠66首巻一19-〈19〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5292

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠20《更漏子六首其六》溫庭筠66首巻一20-〈20〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5297

 

星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。

今宵は眠れずうとうとしてまた起きて夜空を見れば、星屑の空もようやく疎らになってきて、漏刻の浮子ももしきりに転じている。どこの楼殿で演奏しているのか西域の輪臺曲の演奏の音が聴こえてくるのが寵愛を失った今、怨みに思う。

・星漸稀 深夜の満点の星屑から時間経過し空が少し明るくなってきた様子を云う。一人で過ごす夜、眠りに付けずうとうとして目が醒めて星空を眺めているのを表現する句である。

・漏頻轉 漏水の水時計がひたひたと過ぎていく様子を云う。水の水槽が五段あり、一番上の水槽から一段下の水槽に水を漏らしてゆく、それぞれの水槽に時刻の旗を立てた浮が浮かんでいて、水があるうちは浮んでいるからそれを見て詠み取る。仕掛けには相当の財力と地位の者でないと漏刻はもっていない。それぞれの御殿には用意してある。

・輪臺 唐の楽曲で德鱒が作る西域の舞曲。輪臺は漢代西域にある地名で、此処に屯田した、現在の新疆省庫車縣東、輪臺縣。この楽を序、≪靑海波≫を破として連続して舞うもので、此処では夜通し演舞されたのであろう。。

・聲怨 西域の音楽、人のうわさが聞えて來るのが怨めしく思う。

 

香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。

きっとそこの閣殿にお香が被っているし、杏の花はこんな夜でも紅を保っている。月はここの庭だけでなく、すべてを明るく照らし、楊柳は風に吹かれてゆれている。

・香閣掩 お香が夜中中焚かれて高閣に広がっていること、時間経過を示す言葉と、侘しさを示すものである。

・杏花紅 杏の花は女盛りをあらわすものである。こんなに一人で居てもまだ女盛り、女としてそのままであるということ。

・月明楊柳風 月は女性を示し、楊柳は楊が男、柳が女をあらわし、情事が終わった後に汗ばんだところに微風が吹いてきたことを云うのである。ここの三句は楽しかった日々のことをいうものである。

 

挑錦字,記情事,惟願兩心相似。

寂しくないように、すぐれて美しい詩句をかかげて示され、そして、心の思いを書き記してくれる。ただ、願うのは、二人の心に思うことが「同じことを思う」ということ。

・挑錦字 ・錦字 すぐれて美しい詩句。錦字をかかげるというのは、この女性に対して美辞麗句をしめされていたということ。

・記情事 心が動かされる言葉を書き記した。

 

 

收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

妃嬪は、涕と一緒にその言葉を収め、燈火を背に横になる。耀く簪も枕の傍においてしまっている。

・背燈 燈火を後ろに離れて淋しい様子を云う。一人で居るので明るくなくてもよいことをいう。韋荘『更漏子』.

鐘鼓寒,樓閣暝,月照古銅金井。

深院閉,小樓空,落花香露紅。

煙柳重,春霧薄,燈背水窗高閣。

閑倚,暗沾衣,待郎郎不歸。

123 更漏子 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-282-5-#36  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2957

 

輪臺 位於新疆省庫車縣東。見「輪臺縣」條。古地名。漢西域之地。本為輪臺國,被李廣利所滅。漢武帝為牽制匈奴,在此屯田。唐置縣,並置府。即今新疆省輪臺縣。 縣名。位於新疆省庫車縣東。

牛嶠《巻四06應天長二首其二》『花間集』157全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6057

牛嶠  應天長二首 其二  

雙眉澹薄藏心事,清夜背燈嬌又醉。

玉釵橫,山枕膩,寶帳鴛鴦春睡美。

別經時,無恨意,虛道相思憔悴。

莫信綵牋書裏,賺人腸斷字。

(別離の後、手紙では、口先だけのうまいことを言うだけで、誠実さに欠けた男とおもうのに、また、騙される言葉であるのに、なぜか、期待して待っているという女の心を詠う。)

牛嶠《巻四06應天長二首其二》『花間集』157全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6057

 

 
 2015年5月26日の紀頌之5つのBlog 
 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
 Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
 
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245 《巻18-17 答從弟幼成過西園見贈》Index-17 Ⅱ―12-737年開元二十五年37歳 <245> Ⅰ李白詩1501 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6053 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
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 Ⅱ中唐詩・晩唐詩
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73 《巻03-16 古意》 (太華峰頭玉井蓮,) 韓愈(韓退之)803年 貞元19年38歳   ()<1388> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ592 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
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 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog元結 《舂陵行(并序)-#3》【7分割】 <杜甫詩1939同元使君舂陵行>関連 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6055 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog牛嶠《巻四06應天長二首其二》『花間集』157全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6057 
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牛嶠《巻四05應天長二首其一》『花間集』156全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6052

應天長二首 其一

玉樓春望晴煙滅,舞衫斜卷金調

黃鸝嬌囀聲初歇,杏花飄盡攏山雪。

鳳釵低赴節,筵上王孫愁

鴛鴦對㘅羅結,兩情深夜月。

(天運に随えばこれほど恵まれるものか、春が来れば鶯が恋の歌を歌い、杏の花が雪のように咲く、秋になれば空高くあがった月のように、愛情あふれる生活を詠う詩)

牛嶠《巻四05應天長二首其一》『花間集』156全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6052

 

 

 
 2015年5月25日の紀頌之5つのBlog 
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244-#5 《巻11-13 陳情贈友人 -#5》Index-17 Ⅱ―12-737年開元二十五年37歳 <244-#5> Ⅰ李白詩1500 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6048 
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68 《巻02-28 利劍》   (利劍光耿耿) 韓愈(韓退之) 803年貞元19年 38歳<1413> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6049 
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 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog元結 《舂陵行(并序)-#2》【7分割】 <杜甫詩1939同元使君舂陵行>関連 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6050 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog牛嶠《巻四05應天長二首其一》『花間集』156全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6052 
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牛嶠《巻四04感恩多二首其二》『花間集』155全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6047

(改訂版Ver.2.1

牛嶠《花間集巻四04感恩多二首其二》

自從南浦別,愁見丁香結。

近來情轉深,憶鴛衾。

幾度將書托煙鴈,淚盈襟。

淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

(感恩多 二首其の二:丁香のような固い思い、同心結で誓って送り出したが、帰って来ないばかりか、いくら書簡を送っても、連絡もない。月に礼拝して男の心を変えてもらいたいと女の心情を詠う。)牛嶠の、願わくばシリーズ第2弾! 

 

牛嶠《巻四04感恩多二首其二》『花間集』155全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6047


 
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 ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場 
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244-#4 《巻11-13 陳情贈友人 -#4》Index-17 Ⅱ―12-737年開元二十五年37歳 <244-#4> Ⅰ李白詩1499 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6043 
 孟浩然 詩 index李白詩index謝霊運 詩 index司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》揚雄 《 甘泉賦 》 ●諸葛亮(孔明)出師表 
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(1)漁父辞 屈原『楚辞・九歌』東君 屈原《楚辞 『九辯』》 宋玉  <案内> 
 ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首  
 Ⅱ中唐詩・晩唐詩
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67 -#7 《讀巻02-04 論今年停挙選状》 -#7 韓愈(韓退之)ID 802年貞元18年 36歳<1412> Ⅱ韓昌黎集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6044 
 ・李商隠詩 (1) 136首の75首・李商隠詩 (2) 135首の61首●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首 
 index-5 806年39歳 50首の(2)25首index-6[807年~809年 42歳]20首index-7[810年~811年 44歳] 34首index-8 [812年~814年47歳]46首index-9[815年~816年 49歳] 57首index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首 
 index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首index-13 821年~822年 55歳 22首index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首韓愈 哲学・儒学「五原」賦・散文・上奏文・碑文など 
 孟郊張籍     
 ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。" 
 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog元結 《舂陵行(并序)》【5分割】 <杜甫詩1939同元使君舂陵行>関連 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6045 杜甫詩1500-916-#1-1380/2500 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
 Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog牛嶠《巻四04感恩多二首其二》『花間集』155全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6047 
 薛濤の全詩花間集(1巻花間集(2巻花間集(3巻花間集(4巻花間集(5巻 
 魚玄機全詩花間集(6巻花間集(7巻花間集(8巻花間集(9巻花間集10巻 
 温庭筠66首 花間集1・2巻皇甫松11首 花間集二巻韋莊47首 花間集二巻薛昭蘊19首 花間集三巻牛嶠31首 花間集三・四巻張泌27首 花間集四巻 
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 魏承班15首 花間集8・9巻鹿虔扆6首 花間集9巻閻選8首 花間集9巻尹鶚6首 花間集9巻毛熙震29首 花間集9・10巻李珣39首 花間集10巻 
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感恩多二首其一  (改訂版Ver.2.1

(富貴の者に嫁げば、何の不自由もないと思っていたのに、春が来たというのに、音沙汰がなく、取り合ってもらえないばかりか、寄り付きもしない、桃李の枝を折って縁起をかついで心を癒す、「帰ってやろう」と思ってほしいと詠う。)

兩條紅粉淚,多少香閨意。

若い赤い頬、おしろいにふた筋の涕が流れる。あの頃のお香の匂いがどれほどが残っているこの閨には思いは残ったまま。

強攀桃李枝,斂愁眉。

いまは、春というのに、ただ眉をひそめて愁いている。「桃李不言、下自成蹊。」ということで、人が寄ってくる縁起のものというので、無理やりに桃李の枝を折り取り、自ら愁いを慰める。

陌上鶯啼蝶舞,柳花飛。

大通りに鶯が啼き、蝶は花に飛び舞い交う。そして、そこに柳絮が飛んでくる。

柳花飛,願得郎心,憶家還早歸。

柳絮が飛んでくると、願うことはあの方の心に「この家のことを思い、またすぐに帰ろうとしてくれる」と、そんな気持ちになってほしい。

 

感恩多 二首の一

兩條の紅粉の淚,多少 香閨【こうけい】の意。

強いて桃李の枝を攀【よ】じ,愁眉を斂【お】さむ。

陌上 鶯啼き蝶舞い,柳花飛ぶ。

柳花飛び、願わくば郎の心「家を憶いて還た早に歸らん。」を得ん。

 

 

感恩多二首其二  (改訂版Ver.2.1

(感恩多 二首其の二:丁香のような固い思い、同心結で誓って送り出したが、帰って来ないばかりか、いくら書簡を送っても、連絡もない。月に礼拝して男の心を変えてもらいたいと女の心情を詠う。)

自從南浦別,愁見丁香結。

南の船着き場で舟を見送り、別れをつげてから、女は丁字の花のつぼみのように貞操を守り、旅立ちの前に同心結をしたけれど、それを見るたび心配は募る。

近來情轉深,憶鴛衾。

近頃、音信不通であり、思いが揺れ動き、それがいよいよ深まってゆく、きっとどこかで、鴛鴦の掛け布団におちついてしまっていることを心配しておもう。 

幾度將書托煙鴈,淚盈襟。

行き先と思えるところに、幾度か書簡を送り、空を飛ぶ雁に託したけれど、何の返事もないので、涙は襟を濡らしてかわかない。

淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

涙は襟を濡らしてかわかないから、月に拝礼して、天運を求めるのは、「君に願うことなら、私のこれだけ思っていることを思いおこしてほしい」、ということ。

 

(感恩多 二首の二)

南浦にて別れて自從【より】,丁香の結ぶを愁い見る。

近來 情 轉【うた】た深く,鴛衾【えんきん】を憶う。

幾度 將に書を煙鴈【えんがん】に托せる,淚 襟に盈ち,淚 襟に盈つ。

月に禮し 天に求む,「願わくば 君が我が心を知れ」と。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『感恩多二首』 現代語訳と訳註

(本文)

牛嶠『感恩多二首』其二

自從南浦別,愁見丁香結。

近來情轉深,憶鴛衾。

幾度將書托煙鴈,淚盈襟。

淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

 

 

(下し文)

(感恩多 二首其の二)

南浦にて別れて自從【より】,丁香の結ぶを愁い見る。

近來 情 轉【うた】た深く,鴛衾【えんきん】を憶う。

幾度 將に書を煙鴈【えんがん】に托せる,淚 襟に盈ち,淚 襟に盈つ。

月に禮し 天に求む,「願わくば 君が我が心を知れ」と。

 

 

(現代語訳)

(感恩多 二首其の二:丁香のような固い思い、同心結で誓って送り出したが、帰って来ないばかりか、いくら書簡を送っても、連絡もない。月に礼拝して男の心を変えてもらいたいと女の心情を詠う。)

南の船着き場で舟を見送り、別れをつげてから、女は丁字の花のつぼみのように貞操を守り、旅立ちの前に同心結をしたけれど、それを見るたび心配は募る。

近頃、音信不通であり、思いが揺れ動き、それがいよいよ深まってゆく、きっとどこかで、鴛鴦の掛け布団におちついてしまっていることを心配しておもう。 

行き先と思えるところに、幾度か書簡を送り、空を飛ぶ雁に託したけれど、何の返事もないので、涙は襟を濡らしてかわかない。

涙は襟を濡らしてかわかないから、月に拝礼して、天運を求めるのは、「君に願うことなら、私のこれだけ思っていることを思いおこしてほしい」、ということ。

 

 

(訳注) (改訂版Ver.2.1

(感恩多 二首其の二)

(感恩多 二首其の二:丁香のような固い思い、同心結で誓って送り出したが、帰って来ないばかりか、いくら書簡を送っても、連絡もない。月に礼拝して男の心を変えてもらいたいと女の心情を詠う。)願わくばシリーズ第2弾! 

男と南の入り江で別れたとある、春の東から初夏の南と時間の経過を感じさせる。その時間経過は、女の蕾を女盛りを過ぎようとする時間経過も感じさせる。ただ、この詩は、前半の「丁香結」に対して、後半の“禮月求天,「願君知我心」”というのがすべてである。牛嶠は、男というものが、外に出れば、外に女がいるものである。夫を待つ女性というものはおおよそこんなふうにして泣いているし、月に願をするものだろう。牛嶠は、時代を客観的に見た詩であって、いわゆる中唐期から流行した「比興体制」手法というものである。ここに登場する女性は、長江下流域の商家の嫁ということであろう。

 

唐の教坊の曲名。『花間集』には牛嶠の二首のみ所収。㈱ほ、双調三十九字、前段十八字四旬二灰韻二平韻、後段二十一字五句三平韻で、❺❺⑤③/6③③4

自從南浦  愁見丁香
近來情轉  憶鴛
幾度將書托煙鴈  淚盈
淚盈  禮月求天 願君知我

  
  
  
  
 

 

 

自從南浦別,愁見丁香結。

南の船着き場で舟を見送り、別れをつげてから、女は丁字の花のつぼみのように貞操を守り、旅立ちの前に同心結をしたけれど、それを見るたび心配は募る。

〇自從 〜から。

○南浦 南の入り江の津。船で行く男を見送る別離の場を象徴する。都市として考えられるのは、洛陽、成都、鄂州、揚州、抗州のように城郭の南に港がある所である。

『荷葉杯』其三 

楚女欲歸南浦,朝雨,濕愁紅。

小船搖漾入花裏,波起,隔西風。

・南浦 長江下流域の江南の港、浙江省、会稽、紹興をいう。

春から初夏への経過を感じさせ、女盛りを過ぎようとする時間経過も感じさせる。下句の「西風」で完全に別れてしまったことを感じさせるものである。

荷葉盃 三首 其三 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-306-5-#60  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ3077

○丁香結 クローブの花蕾は釘に似た形をしているため、中国では「釘」と同義の「丁」の字を使って「丁香」、「丁子」の名があてられ、非常に強い香気を持っているので、百里香という別名もある。固い蕾を示し貞操を表し、同心結の意味をもめての造語である。同心結を表す語。若くして、夫を見送る女性の心を表現するものである。おそらく、後半のの句に「書托煙鴈」の書簡に丁子の一粒を張り付けて贈ったということ。

 

近來情轉深,憶鴛衾。

近頃、音信不通であり、思いが揺れ動き、それがいよいよ深まってゆく、きっとどこかで、鴛鴦の掛け布団におちついてしまっていることを心配しておもう。 

○憶鴛衾 オシドリ模様の掛け布団を偲ぶ。旅の空、他の女性の家で過ごしていることを思って、嫉妬を表現するのではなく、帰ってこないことを心配する。現代の間隔とは違っている。

 

幾度將書托煙鴈,淚盈襟。

行き先と思えるところに、幾度か書簡を送り、空を飛ぶ雁に託したけれど、何の返事もないので、涙は襟を濡らしてかわかない。

○幾度將書托煙鴈 何度も手紙を送ったが、手紙にはなしのつぶてであったこと。将は〜を。雁は手紙を運ぶ使者。煙鴈は雲間を飛んでゆく雁。伝書の意味。これと同じものは温庭筠にもある

溫庭筠  《菩薩蠻 十》
滿宮明月梨花白,故人萬裏關山隔。
金雁一雙飛,淚痕沾繡衣。
小園芳草綠,家住越溪曲。
楊柳色依依,燕歸君不歸。

(若耶渓の西施が見初められた出会いのように寵愛を受けたが、離宮に、避暑地に行くことは、別の妃嬪の所に行くことでお越しになることはないと覚悟して生きていくと詠う)

温庭筠酒泉子 (四)

楚女不歸,樓枕小河春水。

月孤明,風又起,杏花稀。

斜簪雲鬟重,裙上金縷鳳。

八行書,千裏夢,雁南飛。

いつか「八行書」受け取ること、高唐賦の「夢」であり、雁が南に帰るように、帰ってきてくれて寵愛を受けたいと思うことだけ考えて毎日を生きる。南に飛んで帰ってゆく雁をただ見ているだけである。
・八行書 寵愛を受けていたころに贈られた行七字で八行の格調高い男性の楽府・律詩の短い手紙。ここでは尽くせぬ思いを八行、一行七字の手紙に凝縮して愛を書いたことを意味する。六朝より、高貴な人が書く詞詩をいう。平仄、韻を踏んで作るのは高度で、常時詩人の作られせることができる人物に書かせたということであろう。・千裏夢 後宮という狭い空間なのに、それが千里の遠い、儚い夢となっていることをいう。この夢と初句の「楚女」を夢に見たことに基づいてこの詩が出来上がっている。楚の懐王がみた夢を題材にした宋玉の「高唐賦」に登場する。その内容は巫山の神女が懐王と夢の中で出会い、親しく交わるというものである。なかでも、朝には雲に、夕方には雨になって会いたいという神女の言葉が有名となり、巫山雲雨や朝雲暮雨など男女のかなり親密な様子を表す熟語が生まれた。・雁南飛 狩が南に飛び帰って行くけれど、妃嬪であるが故、南の楚の国に帰ることもできず見上げるだけなのであるという意味。雁は匈奴に捕らわれた漢の蘇武が、雁の脚に手紙を結わえて放った故事から、手紙を運ぶ使者を意味する。

 

淚盈襟,禮月求天,願君知我心。

涙は襟を濡らしてかわかないから、月に拝礼して、天運を求めるのは、「君に願うことなら、私のこれだけ思っていることを思いおこしてほしい」、ということ。

禮月求天 月に拝礼して、天運を求める。禮月は拜月。禮:拜。自分がどれほど思っていたとしても、相手の心が変わらなければ、自分のもとに帰ってこないということを前提にして、天にその心の変革を求めたのである。月を崇拝していのること。

 

 

代贈二首 其一

樓上黄昏欲望休、玉梯横絶月中鉤。

芭蕉不展丁香結、同向春風各自愁。

 

高楼にたそがれがせまる、あなたがおいでくださらないか、遙か小道を眺めることはしないことにしました。輝く綺麗な階段にあなたの姿は、楼閣を結ぶ渡り廊下橋が横たわり、空に浮かんでいるのは、鉤のように細い月、何を見てもあなたとのこと。

硬く丸まった芭蕉の葉、硬く結ばれた丁子のつぼみ、ともに春風に吹かれながらそれぞれの悲しみをかかえ、愁えているのだ。

 

代わりて贈る二首 其の一

楼上 黄昏 望まんと欲して休め、玉梯 横絶す 月中の釣。

芭蕉は展びず 丁香は結ぶ、同に春風に向かいて 各自愁う。

 

代贈二首 其一 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 97

 

 

代贈二首 其二
東南日出照高樓、樓上離人唱石州。

總把春山掃眉黛、不知供得幾多愁。


冬の夜長冬枯れの寂しさのただよう高楼にやっと日の出で日差しがさして来た。北方の塞の見張り台にいるだろう出征の兵士のあのひと、待ちわびる女同士では「石州」を歌い唱和している。
あなたのいない今、あまたの男を相手にしてきたが眉墨でまゆを画く、自分も年を取ってきた、幾多の愁いを伴ってここまで来たのだがどこまで知ってくれているだろう。


東南 日出でて高楼を照らす、楼上の離人 石州を唱う。
総て春山を把って眉黛を掃う、知らず 幾多の愁いを供し得たるかを。

代贈二首 其二 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 98

 

牛嶠《巻四03感恩多二首其一》『花間集』154全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6042

(改訂版Ver.2.1

牛嶠《巻四03感恩多二首其一》

兩條紅粉淚,多少香閨意。

強攀桃李枝,斂愁眉。

陌上鶯啼蝶舞,柳花飛。

柳花飛,願得郎心,憶家還早歸。

(富貴の者に嫁げば、何の不自由もないと思っていたのに、春が来たというのに、音沙汰がなく、取り合ってもらえないばかりか、寄り付きもしない、桃李の枝を折って縁起をかついで心を癒す、「帰ってやろう」と思ってほしいと詠う。)

牛嶠《巻四03感恩多二首其一》『花間集』154全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6042

 
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●作者

【花間集ID-5 牛嶠(生卒年未詳、)】字は松卿、また延峰という。隴西(甘粛省)の人。唐宰相牛僧孺の子孫にあたるという唐僖宗の乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、招かれて判官となった。

 

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

●花間集に《感恩多》は牛嶠の二首のみである。比興手法

 

 

王維  洛陽女兒行 

洛陽女兒對門居,纔可容顏十五餘。

良人玉勒乘驄馬,侍女金盤膾鯉魚。

畫閣朱樓盡相望,紅桃綠柳垂簷向。

羅幃送上七香車,寶扇迎歸九華帳。

狂夫富貴在青春,意氣驕奢劇季倫。

自憐碧玉親教舞,不惜珊瑚持與人。

春窗曙滅九微火,九微片片飛花璅。

戲罷曾無理曲時,妝成只是熏香坐。

城中相識盡繁華,日夜經過趙李家。

誰憐越女顏如玉,貧賤江頭自浣沙。

 

洛陽女児の行  王維

洛陽の女児 門を対えて居り、纔かに容顔 十五余りなる可し。

良人は玉のもて馬に乗り、侍女は金盤もて鯉魚を鱠にす。

画閣朱樓 尽く相い望み、紅桃緑柳 に垂れて向う。

羅幃 送り上く 七香の車、宝扇 迎えて帰る 九華の帳。

狂夫は富貴にして 青春に在り、意気は驕奢にして 季倫(晋の富豪石崇)より劇し。

自ら憐む 碧玉(侍妾を指す) 親しく舞を教うるを、惜しまず 珊瑚 持して人に与うるを。

春窓曙に滅す 九微の火、九微片片 飛花かなり。

戯に罷れて曾て曲を理むる時無く、妝 成りてらせて坐す。

城中の相識は 尽く繁華、日夜 超李(漢の美女趙飛燕と李夫人)の〔如き富豪の〕家を経過す。

証か憐む 越女の顔 玉の如く、貧賎にして江頭 自ら紗を浣うを。

 

 

これは唐代の詩人が描いた貴族の女性たちの富貴にして豪華、優閑にして享楽的な生活の姿である。

 

当時詩人の杜甫は、名高い「麗人行」なる詩を書いて、この三人の夫人が春遊する豪華絢欄たるさまを次の詩のように描写した。

 

杜甫 麗人行

三月三日天氣新,長安水邊多麗人。

態濃意遠淑且真,肌理細膩骨肉勻。

繍羅衣裳照暮春,蹙金孔雀銀麒麟。

頭上何所有,    翠微盎葉垂鬢唇。

背後何所見,    珠壓腰穩稱身。

就中雲幕椒房親,賜名大國虢與秦。

紫駝之峰出翠釜,水精之盤行素鱗。

犀箸厭飫久未下,鸞刀縷切空紛綸。

黄門飛鞚不動塵,御廚絡繹送八珍。

簫管哀吟感鬼神,賓從雜遝實要津。

後來鞍馬何逡巡,當軒下馬入錦茵。

楊花雪落覆白蘋,靑鳥飛去銜紅巾。

炙手可熱勢絶倫,慎莫近前丞相嗔。

 

三月三日 天氣 新たに,長安の水邊 麗人 多し。

態は濃く 意は遠くして淑且かつ真に,肌理は 細膩にして 骨肉は勻し。

繍羅の衣裳は 莫春に 照はゆる,蹙金の孔雀 銀の麒麟。

頭上何の有る所ぞ, 翠を盎葉と爲して鬢脣に 垂たる。

背後何の見る所ぞ,珠は腰衱を壓して穩やかに身に稱ふ。』

就中【なかんづ】く 雲幕の椒房の親しん,名を賜ふ 大國 虢くと秦と。

紫駝の峰を翠釜より 出だし,水精の盤に 素鱗 行くばる。

犀箸 厭飫して久しく未だ下さず,鸞刀 縷切して 空しく紛綸たり。

黄門 鞚を飛ばして塵を動かさず,御廚 絡繹として 八珍を送る。

簫管 哀吟して 鬼神をも感ぜしめ,賓從 雜遝して 要津に實つ。』

後れ來たる鞍馬は何ぞ 逡巡する,軒に當たりて 馬より下りて 錦茵に入る。

楊花 雪のごとく落ちて 白蘋を覆ひ,靑鳥 飛び去りて 紅巾を銜む。

手を炙らば 熱す可べし 勢は絶倫なり,慎みて 近前する莫れ 丞相 嗔からん。』

麗人行  杜甫 :kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 65

 

彼女たちは富貴と栄華が極まったばかりでなく、まさに「手を炙れば熱かる可し 勢い絶倫」であり、公主たちでさえも三分かた譲らざるを得なかった。各クラスの官僚が彼女たちの門下に出入し、へつらったり賄賂を送ったりして栄達を求めた。彼女たちが顔を出して頼み事をすると、役所は皇帝の詔勅のごとく見なして奔走し、不首尾に終わることをひたすら恐れた。一般の官僚で彼女たちに逆らおうとする人はいなかった。虢国夫人は韋嗣立の宅地に目をつけると人を連れて行き、その家を有無を言わさずぶち壊し、貴家にはただ十数畝の土地を補償しただけだった。

この三夫人は一時に天下第一の貴婦人になったが、しかしすべては楊貴妃が天子の寵愛を得た御蔭によるものであった。だから、彼女たちの運命も楊貴妃の浮沈によってたやすく左右されたのである。安史の乱の時、馬嵬の兵変で楊貴妃は絞殺され、三人の夫人も避難の途中で先後して殺され、遺骨も残らない悲惨な末路となった。

貴族の女性たちの中で、彼女たちほど豪勢で賛沢な生活をした人々は決して多くはないが、富貴で栄華を極め、金を湯水のごとく浪費するのは、貴族の女性に一般的なことだった。

 

<商家の女性>

唐代には商業の繁栄、商人の活躍がめざましく、そのため商人階級の女性たちが世間の注目を浴びる一群を形成した。しかし、彼女たちの間の貧富の格差は大きく、公主や貴婦人に等しい富を持つ大商人の夫人もいれば、零細な経営で苦しむ小売商人の女性もいた。大塩商の妻がどのような生活をしていたか、白居易《其三十八 鹽商婦》を見ておこう。

 

 

「新楽府」《其三十八 鹽商婦》白居易

鹽商婦 多金帛、不事田農與蠶績。

南北東西不失家、風水爲船作宅。

本是揚州小家女、嫁得西江大商客。

綠鬟溜去金釵多、皓腕肥來銀釧窄。

前呼蒼頭後叱婢、問爾因何得如此。

鹽商の婦 金帛多し、田農と蠶績とを事とせず。

南北東西 家を失はず、風水をと爲し 船を宅と作す。

本は是れ揚州小家の女、嫁し得たり西江の大商客。

綠鬟溜り去って金釵多く、皓腕肥へ來って銀釧窄(せま)し。

前に蒼頭を呼び 後に婢を叱る、爾に問ふ 何に因て此くの如きを得たる。

 

鹽商の婦は金持ちだ、農耕も養蚕もすることがない、東西南北どこでも家があるのは、風水を故郷とし船を家としているからだ(金帛:どちらも貨幣のこと)

もともとは揚州の小家の娘だった、それが西江の大商人に嫁ぐことができたのだ、緑の髪の髷には金の簪が輝き、白い腕は肥え太って銀の腕輪が輝いている。前を向いては丁稚を呼び後ろを向いては碑を叱る、どうしてこんな身分になれたのだい(西江:長江の西の方、今の江西省のあたり、綠鬟:黒髪の髷)

 

婿作鹽商十五年、不屬州縣屬天子。

每年鹽利入官時、少入官家多入私。

官家利薄私家厚、鹽鐵尚書遠不知。

何況江頭魚米賤、紅膾黄橙香稻飯。

飽食濃妝倚柁樓、兩紅腮花欲綻。

 

婿は鹽商と作(な)って十五年、州縣に屬さず天子に屬す。

每年鹽利の官に入る時、官家に入るは少く私に入るは多し。

官家利薄くして私家厚くも、鹽鐵尚書遠くして知らず。

何ぞ況んや江頭魚米賤しく、紅膾 黄橙 香稻の飯。

飽食 濃妝 柁樓に倚り、兩の紅腮花綻びんと欲するをや。

 

婿は塩商人となって十五年、地方政府ではなく天子直轄、毎年塩の利益を役所におさめるとき、政府には少なめにして自分の懐に多く入れる

 

役所の取り分が少なく塩商人の取り分が多くても、塩鉄の役所は遠くにあるのでそのことに気づかない、まして川の畔では食料の値段がやすく、紅膾、黄橙、香稻の飯も食い放題、飽食し厚化粧をして操縦室に凭れかかれば、両側のほっぺたが花のようにあでやかだ(鹽鐵尚書:塩と鉄の専売をつかさどる役人、倚柁樓、船の操縦室)

 

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牛嶠《巻四02夢江南二首其二》『花間集』153全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6037

牛嶠  夢江南二首 其二  (改訂版Ver.2.1

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

(富貴の家に迎えられて、何不自由のない、愛された生活をしたが、いつしか、籠の鳥のような生活、何もせず、ただ寵愛を受けたいとおもうだけの生活をする毎日となったと詠う。)

牛嶠《巻四02夢江南二首其二》『花間集』153全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6037

 
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 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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 ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集 
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●作者

牛嶠【花間集ID-5 牛嶠(生卒年未詳、)】字は松卿、また延峰という。隴西(甘粛省)の人。唐宰相牛僧孺の子孫にあたるという唐僖宗の乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、招かれて判官となった。


 

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

●花間集に《夢江南》は六首、旅の一夜を思い出して詠うもの。

花間集 教坊曲『夢江南』五首(改訂版)Ver.2.1

 

 

作者



初句7字

 

 

溫助教庭筠

2-07

夢江南二首其一(Ver.2.1

蘭燼落,屏上暗紅蕉。

 

2-08

夢江南二首其二(Ver.2.1

樓上寢,殘月下簾旌。

 

皇甫先輩松

2-25

夢江南二首其一(Ver.2.1

千萬恨,恨極在天涯。

 

2-25

夢江南二首其二(Ver.2.1

梳洗罷,獨倚望江樓。

 

牛嶠(牛給事嶠)

4-05

夢江南二首其一

含泥燕,飛到畫堂前。

比興

 

4-06

夢江南二首其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

比興

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢江南二首 其一(改訂版Ver.2.1

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

 

(夢江南【ぼうこうなん】二首其の一)

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして 唯だ 主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

夢江南二首其二

(富貴の家に迎えられて、何不自由のない、愛された生活をしたが、いつしか、籠の鳥のような生活、何もせず、ただ寵愛を受けたいとおもうだけの生活をする毎日となったと詠う。)

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

やがて、江南から来た乙女だった女は頬を赤く染めるようになり、刺繍の肩掛けを被う、屏風の画に二つの鴛鴦がいて、寝牀にもふたつのおしどりが間をあけている。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

鴛鴦のような生活も過ぎて仕舞えばつかの間こと、もう、籠の中の鳥になって、ただ愛を待つだけになったが、それまでは、南側の渚や堤で静かに愛を育む、何の心配もいらないおしどりの小さな幸せをつかんだ。いま、何もする気になれず、すべてのことはあの情が薄い劉郎のことに堪えることだけだ。

 

(改訂版Ver.2.1

『夢江南二首』 現代語訳と訳註

(本文)

夢江南二首 其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

 

(下し文)

夢江南【ぼうこうなん】二首

其の二

紅 繡 被い,兩兩にして 鴛鴦を間にす。

鳥 中【あた】る是れならず 爾を偏愛し,交頸するを緣と為し 南塘に睡り,全ては薄き情郎に勝【たえ】ることなり。

 

 

(現代語訳)

(富貴の家に迎えられて、何不自由のない、愛された生活をしたが、いつしか、籠の鳥のような生活、何もせず、ただ寵愛を受けたいとおもうだけの生活をする毎日となったと詠う。)

やがて、江南から来た乙女だった女は頬を赤く染めるようになり、刺繍の肩掛けを被う、屏風の画に二つの鴛鴦がいて、寝牀にもふたつのおしどりが間をあけている。

鴛鴦のような生活も過ぎて仕舞えばつかの間こと、もう、籠の中の鳥になって、ただ愛を待つだけになったが、それまでは、南側の渚や堤で静かに愛を育む、何の心配もいらないおしどりの小さな幸せをつかんだ。いま、何もする気になれず、すべてのことはあの情が薄い劉郎のことに堪えることだけだ。

 

(訳注)

夢江南二首其二

(富貴の家に迎えられて、何不自由のない、愛された生活をしたが、いつしか、籠の鳥のような生活、何もせず、ただ寵愛を受けたいとおもうだけの生活をする毎日となったと詠う。)

この詩は、その一の続編というべきものであるが、意味、語句についても新しいものはないし、おもしろさもない、具民歌的なものである。

<家妓>高官や貴族、商人の家に置かれ、家長の妾姫となった。主人だけではなく、客を歓待する席でも技芸により、これをもてなす役目があった。官妓から、臣下に下賜されて家妓になるものもいた。始皇帝の母にあたる呂不韋の愛人や、西晋の石崇の愛妾である緑珠が有名。

 

(鴛鴦の仲睦まじくしているのを見て、自分の気持ちは今も変わらずあの人を愛し続けていることを詠う。)

一夫多妻制のころの男女の心の持ち方は理解するのがむつかしい。

『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。単調二十七字、五句三平韻で、37⑦⑤の詞形をとる。

紅繡被  兩兩間鴛
不是鳥中偏愛爾  為緣交頸睡南塘、全勝薄情

  
  
 

 

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

やがて、江南から来た乙女だった女は頬を赤く染めるようになり、刺繍の肩掛けを被う、屏風の画に二つの鴛鴦がいて、寝牀にもふたつのおしどりが間をあけている。

○紅繡被 ・紅 女盛りの女妓をいう。

○兩兩間鴛鴦 

 

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

鴛鴦のような生活も過ぎて仕舞えばつかの間こと、もう、籠の中の鳥になって、ただ愛を待つだけになったが、それまでは、南側の渚や堤で静かに愛を育む、何の心配もいらないおしどりの小さな幸せをつかんだ。いま、何もする気になれず、すべてのことはあの情が薄い劉郎のことに堪えることだけだ。

○不是 前の句を否定する、鴛鴦のような生活も過ぎて仕舞えばつかの間こと、というほどの意。

○鳥中偏愛爾 籠の中の鳥になって、ただ愛を待つだけになったことをいう。‣偏愛 ある物や人だけをかたよって愛すること。また、その愛情。

○為緣交頸睡南塘 鴛鴦が南側の渚や堤で静かに愛を育む、何の心配もいらない、小さな幸せを表現するもの。

○全勝薄情郎 全勝:全ては堪えること。心変わりをした情けの薄い情郎のこと。

‣薄情郎 夢のような付き合いをしたのにもう心変わりをした情けの薄い男を云う。この時代の情けの強い男を「潘郎」といい、劉郞、阮郎、檀郎、安仁など色町の女が男をそう呼んだ。

‣劉郞 仙桃を味わった浦島太郎のような人物である劉晨=劉郎である夢心地の状態にある男、何年も訪れてくれなくなっているのでこのようにいう。12年もたっていることと、全く景色が変わって、ここにいる女を含めみんなが全く変わっていたというものだ。 

‣阮郎 別れ去って久しく帰らぬ愛しい男。後漢の劉展、阮肇は天台山に薬草を採りに入り、道に迷って仙女に出合い、しばらくともに暮らした。しかし家のことが思い起こされ、帰ってみると、既に数世が過ぎ、見知った人は誰もいなかった。そこで再び山に尋ね入ったが、仙女を探し当てられなかったと言う。以来、阮郎、劉部は、別れ去る男や別れ去って久しく帰らぬ愛しい男を指すようになった。・檀郎/安仁/潘郎 晋の潘岳のあざな。彼は美男子であり、詩人であったが、妻の死にあい「悼亡」の詩三首を作った。後世、妻の死をなげいた模擬作が多く作られた。潘岳の幼名が檀奴だったので、「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する。

潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。

 

 

 

劉禹錫 憶江南其一「春去也,多謝洛城人。弱柳從風疑擧袂,叢蘭裛露似沾巾。獨坐亦含嚬。」

    憶江南其二「春去也。共惜豔陽年。猶有桃花流水上,無辭竹葉醉尊前。惟待見青天。」

白居易 憶江南其一「江南好,風景舊曾諳。日出江花紅勝火,春來江水綠如藍。能不憶江南!」
 憶江南其二「江南憶,最憶是杭州。山寺月中尋桂子,郡亭枕上看潮頭。何日更重游。」

 憶江南其三「江南憶,其次憶呉宮。呉酒一杯春竹葉,呉娃雙舞醉芙蓉。早晩復相逢。」

牛嶠《巻四01夢江南二首其一》『花間集』152全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6032

夢江南二首 其一 牛嶠(改訂版Ver.2.1

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

 

牛嶠《巻四01夢江南二首其一》『花間集』152全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6032

 
 2015年5月21日の紀頌之5つのBlog 
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 孟郊張籍     
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 Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog杜甫 《1515 遺懷-#3》【5分割】 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-51 <915-#3> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6030 
 杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩) 杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首 
 杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首 
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●作者

牛嶠 【花間集ID-5 牛嶠(生卒年未詳、)】字は松卿、また延峰という。隴西(甘粛省)の人。唐宰相牛僧孺の子孫にあたるという唐僖宗の乾符五年(878)の進士。唐朝に仕えて、拾遺・補闕・校書即の官を歴任した。王建が節度使となって蜀(四川)を鎮めたとき、招かれて判官となった。

 

王建が蜀国を建ててから、蜀に仕えて給事中の官を拝した。よって牛給事とよばれている。博学で文学をよくし、詩歌においてはとくに名があらわれていた。ひそかに李賀(長吉)の歌詩を慕って、筆をとればただちにその詩風にならうことが多かったといぅ。詞はとくにその長ずるところで、女冠子詞の「繍帯芙蓉帳、金紋芍薬花」とか、菩薩蛮詞の「山月照山花、夢回鐙影斜」などはかれの佳句として知られていたといぅ。いわゆる花間沢とよばれる一派のなかで、況庭箔の詞風をうけてその辞句の美しきや情味の深いことでとくにすぐれた詞人である。集三十巻歌詩三巻があったというが今わずかに一部分が伝わるだけである。詞は花間集に三十二首を収めている。

 

●花間集に《夢江南》は六首、旅の一夜を思い出して詠うもの。

花間集 教坊曲『夢江南』五首(改訂版)Ver.2.1

 

 

作者



初句7字

 

 

溫助教庭筠

2-07

夢江南二首其一(Ver.2.1

蘭燼落,屏上暗紅蕉。

旅情

 

2-08

夢江南二首其二(Ver.2.1

樓上寢,殘月下簾旌。

旅情

 

皇甫先輩松

2-25

夢江南二首其一(Ver.2.1

千萬恨,恨極在天涯。

旅情

 

2-25

夢江南二首其二(Ver.2.1

梳洗罷,獨倚望江樓。

旅情

 

牛嶠(牛給事嶠)

4-05

夢江南二首其一

含泥燕,飛到畫堂前。

旅情

 

4-06

夢江南二首其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

旅情 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

官妓-とりわけ地方州府の官妓の大多数は歌舞や酒席での遊戯などの技芸に勝れており、それで専ら「歌妓」、「舞妓」、「楽妓」、あるいは「酒妓」、「飲妓」、「酒佐」などの呼称が生れたのである。比較的能力がある酒妓は常に宴席での遊戯をとりしきったので、彼女たちは「酒糾」「席糾」(糾ほとりしまる意)、「録事」(幹事の意)などとよばれた。これらの呼称は唐代官妓の別称となった。

 

その他、弁舌の才も唐代の人々が妓女を評価する重要な基準であった。唐代の世相はきわめて開放的であり、官僚や名士たちはみな談論やユーモア、冗談等を尚んだので、妓女に対してもこの点を重視した。長安の妓女は多くがユーモアのセンスに富んでいた。たとえば、『北里志』に出てくる何人かの名妓たちは、みな美貌ではなかったが話が上手で客に大いにもてた。「緯真は善く諺を言い歌遊びも上手だった。容姿は平凡であったが上品で洗練されていたので、当代の賢人たちから尚ばれた」、「莱児は容貌はそれほど良くはなかったが、……言葉はたくみで冗談もじつに妙を得ていた」、「鄭挙挙は広い学識を持っていたが容貌はよくなかった。しかし、人物評価にたけ、ユーモアが巧みだったので中央の士人たちにひいきにされた」などの記録がある。これらの記載は、当時の賢人名士が妓女たちの才智や弁舌をどれほど称讃し重視したかをよく示している。

長安など大都市の妓女と地方官妓の生活にはさまざまな違いがあるものの、しかし共通点の方が多い。

彼女たちは身分は膿しく、生活は苦しく、命は虫けらのように人の踏むにまかせられた。彼女たちは官府や仮母の言いなりになり、圧迫されたばかりでなく、常に社会の各方面から蔑まれ、いじめられた。かつて平康里に小官吏の李全なる者がおり、妓女たちをいじめるのを商売にしていた。

妓女の仙苛はある時客によばれたが病気で行けなかった。李全は賄賂をもらい、人を使って無理矢理に彼女を宴席にかつぎだした。彼女は髪はぼうぼうで顔は汚れており、涙を流して泣いた。その苦痛とやりきれなさは推して知るべしである。こうした凶暴な連中の侮りのほかに、客たちの口から出る悪口も、また彼女たちの生存の道をじわじわと断っていく原因となった。なぜなら、妓女はいったん評判が悪くなると訪れる客がなくなるからである。妓女の李端端は顔がよくなかったので、詩人の雀涯は詩をつくって嘲り、「鼻は姻窓に似て、耳は鰭に似たり」(雀涯「李端端を嘲ける」)と詠った。彼女はたいへん悩み苦しみ、やむなく道端で雀涯に泣いて憐れみを乞うた。すると雀涯はまたつ詩をつくって逆に彼女を誉めそやした(『雲渓友議』巻五)。妓女たちの生活の苦しさの一端がわかる。役人やなじみ客は、ほしいままに彼女たちを玩んだが、それだけに止まらず、粗末に扱い傷つけたりした。

 

 

夢江南二首 其一(改訂版Ver.2.1

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

 

(夢江南【ぼうこうなん】二首其の一)

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして 唯だ 主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

其二

紅繡被,兩兩間鴛鴦。

不是鳥中偏愛爾,為緣交頸睡南塘,全勝薄情郎。

 

 

(改訂版Ver.2.1

『夢江南二首』 現代語訳と訳註

(本文)

夢江南二首其一

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

 

(下し文)

 夢江南【ぼうこうなん】二首

其の一

泥を㘅【ふく】む【つばめ】,飛びて畫堂の前に到る。

占め得たり 杏梁【きょうりょう】の安穩【あんのん】の處,體 輕くして唯だ主人の憐れむ有り,羨やむに堪えたり 好き因緣を。

 

(現代語訳)

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

 

(訳注)

夢江南二首

夢江南二首其一

(春の盛りツバメの巣作りの時期に、この家の主は、江南の若い女を迎え入れた、人々から、杏の梁で作った邸宅のことを「馬鹿御殿」と呼ばれている。此れを縁起がいいことというのだろうかと詠う)

【解説】

・杏で梁、桂の柱、高官や貴族、商人の家にツバメの巣作りの時期に、若い女性が迎い入れられた。こんな奢侈の家がいい家なのだろうか、牛嶠の比興手法、皮肉の詩と考える。細腰、柳腰、燕など十七、八から二十歳にかけての女性を身請けして、愛妾とした。主人だけではなく、客を歓待する席でも技芸により、これをもてなす役目があった。官妓から、臣下に下賜されて家妓になるものもいた。始皇帝の母にあたる呂不韋の愛人や、西晋の石崇の愛妾である緑珠が有名。

・白居易の「憶江南」「江南好,風景舊曾諳。 日出江花紅勝火,春來江水綠如藍。 能不憶江南。」「夢江南」と「憶江南」は同一詞調。(江南好し。風景 旧【もと】より 曽て諳【そら】んず、日出づれば 江花 紅きこと火に勝り。春来れば 江水 緑なること 藍の如し、能く 江南を 憶はざらんや。)江南は素晴らしい。その風景はずっと昔から私の記憶に焼きついている。太陽が昇ると江上の花は火のように真っ赤に見え、春が来れば江の水は藍のように緑色になる。どうして江南を慕わずにいれよう。

・『花間集』には牛嶠の作が二首収められている。単調二十七字、五句三平韻で、37⑦⑤の詞形をとる。

㘅泥鷰、飛到畫堂
占得杏梁安穩處、體輕唯有主人憐、堪羨好因



 

㘅泥鷰,飛到畫堂前。

幸せを運んでくるつばめが今年も、泥くわえ巣をつくっている。絵塗りの表座敷の先に飛んで来る。(きっといいことがある前兆だというが、誰にとって縁良というのか)

○㘅泥鷰 ツバメの巣作り。ツバメは渡り鳥で、色々な環境を察知する。したがて、居心地の良い環境、奇麗な環境、温度湿度的にもいい環境を選んで巣を作る。自然の摂理に適った家は風水的にも良いし、縁起がいいことおもわれていた。また、賑やかな所に巣をつくるのは、天敵から身を守る能力が低いので、人の出入りの多いところは、天敵であるカラスやヘビが近づきにくいということがあった。古代女性は、嫡男を求められている時期にいかに生むことができるか、それが女性の生きていく重要な点であった。母としての地位が確立されることは、絶対安定の最重要ポイントである。したがってさまざまな縁起の良いのもを気にした。

 

占得杏梁安穩處,體輕唯有主人憐,堪羨好因緣。

杏の花、杏の実を彫刻した杏の香木の奢侈な梁の邸宅は安らかな住処であろう、これほどまでの奢侈のこの家の主は、江南の若い女性を迎えた柳の様な細腰で、ツバメのように細く、若く身軽い間のときだけを愛でる。これほどの良き因縁の結ばれるのは羨やましいとおもうことにたえねばならない。本当はうらやむことではないのである。

○杏梁 杏の花、杏の実を彫刻した立派な梁。比興手法である。作者牛嶠が最も影響を受けた白居易は《杏為梁》(杏を梁と為す)「刺居処奢也」(居処の奢りを刺【そし】るなり)白居易が新楽府《杏為梁》の中で「杏為梁,桂為柱」=「杏を梁と為し,桂を柱と為す」ような邸宅は「馬家宅」として皮肉っている。これを後世の人が「刺居処奢也」の歌であると評価した。長安の富貴・貴族の邸宅の奢侈ぶりを風刺したものであるということで,「刺」は「風刺」の刺であり,「そしる=謗る」の意味。

【杏為梁】  白居易

杏為梁,桂為柱,何人堂室李開府。

碧砌紅軒色未干,去年身歿今移主。

高其牆,大其門,誰家第宅盧將軍。

素泥朱板光未滅,今歳官收別賜人。

開府之堂將軍宅,造未成時頭已白。

逆旅重居逆旅中,心是主人身是客。

更有愚夫念身後,心雖甚長計非久。

窮奢極麗越規模,付子傳孫今保守。

莫教門外過客聞,撫掌回頭笑殺君。

君不見馬家宅,尚猶存,宅門題作奉宸園。

君不見魏家宅,屬他人,詔贖賜還五代孫。

儉存奢失今在目,安用高牆圍大屋。

このタイトルや本文に書かれているのは、「杏(あんず)の木を梁(はり)にしたり、桂(かつら)(日本では、金モクセイなどの木の事)の木を柱にするような贅沢な家は、「馬家宅」だと皮肉った内容で、長安の貴族の豪邸の贅沢ぶりを皮肉った。

○安穏処 落ち着いて身の置ける安全な場所。ツバメにとっては、安全な場所である。

○体軽唯有主人憐 燕の軽やかな身のこなしは館の主の愛情を独り占めにしていること。細腰、柳腰、燕など十七、八から二十歳にかけての女性。

○好因縁 良い巡り合わせ。

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