玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

花間集 巻七 顧夐

11顧夐 (改)《巻七37更漏子舊歡娛,》『花間集』339全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6967

顧夐  更漏子一首

舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

(寵愛を失って、何もすることはなく、以前愉しい思いをしているころは、何にもいらない、何の助けもいらないと思っていたのに、今、夜を過ごすのに歌とお酒の助けがいると詠う。)

以前の夜を過ごすのはこんなにも楽しいものかと思っていたが、今はこんなにも儚く、悔しく妷らいものかとおもう。行場もなく楼上に上ると涙と鼻水でぬれてしまう。又、春が来て柳は緑に繁り、夕暮れになれば靄が漂ってくる、大江に遊ぶカモメは飛び上がり翅を接している。半分簾をかかげてみたり、壁の屏風を出してみたり、それでも遠くの山の峯、山並みを眺め山の長城を臨んでみたり、ただ目をあちこちさせる。この御殿には歌はあちこちから聞こえて來るし、酒は盃に漫漫と注がれ、切らすことはない、以前にはなかったことだし、何にもいらないと思っていたのに。

11顧夐 (改)《巻七37更漏子舊歡,》『花間集』339全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6967

 

 

 
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溫庭筠

《巻一15更漏子六首其一》 柳絲長,春雨細,花外漏聲迢遞。驚塞鴈,起城烏,畫屏金鷓鴣。香霧薄,透簾幕,惆悵謝家池閣。紅燭背,繡簾垂,夢長君不知。

溫庭筠

《巻一16更漏子六首其二》 星斗稀,鐘鼓歇,簾外曉鶯殘月。蘭露重,柳風斜,滿庭堆落花。虛閣上,倚蘭望,還似去年惆悵。春欲暮,思無窮,舊歡如夢中。

溫庭筠

《巻一17更漏子六首其三》 金雀釵,紅粉面,花裡暫如相見。知我意,感君憐,此情須問天。香作穗,成淚,還似兩人心意。山枕膩,錦衾寒,覺來更漏殘。

溫庭筠

《巻一18更漏子六首其四》 相見稀,相憶久,眉淺淡烟如柳。垂翠幕,結同心,待郎燻繡衾。城上月,白如雪,蟬髩美人愁。宮樹暗,鵲橋橫,玉籤初報明。

溫庭筠

《巻一19更漏子六首其五》 背江樓,臨海月,城上角聲嗚咽。堤柳動,島煙昬,兩行征鴈分。西陵路,歸帆渡,正是芳菲欲度。銀燭盡,玉繩低,一聲村落雞。

溫庭筠

《巻一20更漏子六首其六》 玉鑪香,紅蠟淚,偏照畫堂秋思。眉黛薄,髩雲殘,夜長衾枕寒。梧桐樹,三更雨,不道離情正苦。一葉葉,一聲聲,空階滴到明。

韋莊

《巻三23更漏子 一首  》 鐘皷寒,樓閣暝,月照古桐金井。深院閉,小庭空,落花香露紅。煙柳重,春霧薄,燈背水高閣。閑倚,暗沾衣,待郎郎不歸。

牛嶠

《巻四11更漏子三首其一》 星漸稀,漏頻轉,何處輪臺聲怨。香閣掩,杏花紅,月明楊柳風。挑錦字,記情事,惟願兩心相似。收淚語,背燈眠,玉釵橫枕邊。

牛嶠

《巻四12更漏子三首其二》 春夜闌,更漏促,金燼暗挑殘燭。驚夢斷,錦屏深,兩明月心。閨艸碧,望歸客,還是不知消息。辜負我,悔憐君,告天天不聞。

牛嶠

《巻四13更漏子三首其三》 南浦情,紅粉淚,爭柰兩人深意。低翠黛,卷征衣,馬嘶霜葉飛。招手別,寸腸結,還是去年時節。書托鴈,夢歸家,覺來江月斜。

毛文錫

《巻五12 更漏子 一首》  春夜闌,春恨切,花外子規啼月。人不見,夢難憑,紅紗一點燈。偏怨別,是芳節,庭中丁香千結。宵霧散,曉霞輝,梁間雙鷰飛。

顧夐

《巻七37 更漏子  一首》 舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

孫光憲

《巻八22更漏子二首其一》 聽寒更,聞遠鴈,半夜蕭娘深院。扃繡,下珠簾,滿庭噴玉蟾。人語靜,香閨冷,紅幕半垂清影。雲雨態,蕙蘭心,此情江海深。

孫光憲

《巻八23更漏子二首其二》 今夜期,來日別,相對秖堪愁。隈粉面,撚瑤簪,無言淚滿襟。銀箭落,霜華薄,牆外曉雞咿喔。聽付囑,惡情悰,斷腸西復東。

毛熙震

《巻九43更漏子二首其一》  秋色清,河影澹,深燭寒光暗。綃幌碧,錦衾紅,博山香炷融。更漏咽,蛩鳴切,滿院霜華如雪。新月上,薄雲收,映簾懸玉鉤。

毛熙震

《巻九44更漏子二首其二》  煙月寒,秋夜靜,漏轉金壺初永。羅幕下,繡屏空,燈花結碎紅。人悄悄,愁無了,思夢不成難曉。長憶得,與郎期,竊香私語時。

 

 

更漏子一首

(寵愛を失って、何もすることはなく、以前愉しい思いをしているころは、何にもいらない、何の助けもいらないと思っていたのに、今、夜を過ごすのに歌とお酒の助けがいると詠う。)

舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

以前の夜を過ごすのはこんなにも楽しいものかと思っていたが、今はこんなにも儚く、悔しく妷らいものかとおもう。行場もなく楼上に上ると涙と鼻水でぬれてしまう。

濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

又、春が来て柳は緑に繁り、夕暮れになれば靄が漂ってくる、大江に遊ぶカモメは飛び上がり翅を接している。

簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

半分簾をかかげてみたり、壁の屏風を出してみたり、それでも遠くの山の峯、山並みを眺め山の長城を臨んでみたり、ただ目をあちこちさせる。

歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

この御殿には歌はあちこちから聞こえて來るし、酒は盃に漫漫と注がれ、切らすことはない、以前にはなかったことだし、何にもいらないと思っていたのに。

 

(更漏子一首)

舊には歡,新しきは悵望,擁鼻 含嚬して 樓上る。

濃柳 翠にし,晚霞 微かにす,江鷗 翼に接して飛ぶ。

簾 半ば捲き,屏 斜めに掩う,遠岫 參差 眼迷う。

歌 耳に滿ち,酒 罇に盈つ,前 不要論に非らず。

 

 大毛蓼003

『更漏子一首』 現代語訳と訳註

(本文)

更漏子

舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

 

 

(下し文)

(更漏子一首)

舊には歡,新しきは悵望,擁鼻 含嚬して 樓上る。

濃柳 翠にし,晚霞 微かにす,江鷗 翼に接して飛ぶ。

簾 半ば捲き,屏 斜めに掩う,遠岫 參差 眼迷う。

歌 耳に滿ち,酒 罇に盈つ,前 不要論に非らず。

 

 

(現代語訳)

(寵愛を失って、何もすることはなく、以前愉しい思いをしているころは、何にもいらない、何の助けもいらないと思っていたのに、今、夜を過ごすのに歌とお酒の助けがいると詠う。)

以前の夜を過ごすのはこんなにも楽しいものかと思っていたが、今はこんなにも儚く、悔しく妷らいものかとおもう。行場もなく楼上に上ると涙と鼻水でぬれてしまう。

又、春が来て柳は緑に繁り、夕暮れになれば靄が漂ってくる、大江に遊ぶカモメは飛び上がり翅を接している。

半分簾をかかげてみたり、壁の屏風を出してみたり、それでも遠くの山の峯、山並みを眺め山の長城を臨んでみたり、ただ目をあちこちさせる。

この御殿には歌はあちこちから聞こえて來るし、酒は盃に漫漫と注がれ、切らすことはない、以前にはなかったことだし、何にもいらないと思っていたのに。

 

 

(訳注)

更漏子

(寵愛を失って、何もすることはなく、以前愉しい思いをしているころは、何にもいらない、何の助けもいらないと思っていたのに、今、夜を過ごすのに歌とお酒の助けがいると詠う。)

〇更漏子という題で、花間集には温庭筠、韋莊、牛嶠、毛文錫、孫光憲、毛熙震などの作が収録されている。逢瀬は時間を気にして過ごしたが、今は眠れず夜を過ごすというのが大方のストーリーである。

更漏 ①古代用滴漏方法計時的器具,即漏壺:以更漏計時器 ②夜晚:夜残更漏|更漏夜間憑漏刻傳更, 故稱。

 

『花間集』には顧夐の作が一首収められている。双調四十六字、前段二十三字六句二仄韻二平韻、後段二十三字六句三仄韻二平韻で、3❸❻3③⑤/❸❸❻3③⑤の詞形をとる。

更漏子

舊歡,新悵,擁鼻含嚬樓

濃柳翠,晚霞,江鷗接翼

簾半捲,屏斜,遠岫參差迷

歌滿耳,酒盈,前非不要

●○△  ○●△ ●●○○○●

○●● ●○○  ○○●●○

○●△  △○● ●●△△○●

○●● ●○○  ○○△△△

 

舊歡,新悵望,擁鼻含嚬樓上。

以前の夜を過ごすのはこんなにも楽しいものかと思っていたが、今はこんなにも儚く、悔しく妷らいものかとおもう。行場もなく楼上に上ると涙と鼻水でぬれてしまう。

 よろこび楽しむこと。 「美人西施を洒掃(せいそう)の妾(しよう)たらしめ,一日の歓娯に備ふべし

悵望 心をいためて思いやること。うらめしげに見やること。

擁鼻 かなしくて涙と鼻水がこぼれたのを拭く。

含嚬 悔しさをかみしめ、口をゆがめる

 

濃柳翠,晚霞微,江鷗接翼飛。

又、春が来て柳は緑に繁り、夕暮れになれば靄が漂ってくる、大江に遊ぶカモメは飛び上がり翅を接している。

〇この三句、聯は春が過ぎ、夏が過ぎてゆく季節の変わりを述べる。

 

簾半捲,屏斜掩,遠岫參差迷眼。

半分簾をかかげてみたり、壁の屏風を出してみたり、それでも遠くの山の峯、山並みを眺め山の長城を臨んでみたり、ただ目をあちこちさせる。

簾半捲 簾の陰に隠れて遠方を眺める。見ている姿を見られたくないという女心をいう。

屏斜掩 屏風は逢瀬の際ベッドのそばにたてて小部屋のようにして使用する。ここは男が来ないから使うことがなく壁に立てかけておくことをいう。

【くき】1 山の洞穴。2 山の峰。

參差 長短の等しくないさま。そろわないさま。② 入りまじるさま。入り組むさま。

迷眼 めをこらすことがなく、おちつかないこと。

 

歌滿耳,酒盈罇,前非不要論。

この御殿には歌はあちこちから聞こえて來るし、酒は盃に漫漫と注がれ、切らすことはない、以前にはなかったことだし、何にもいらないと思っていたのに。

11顧夐 (改)《巻七36醉公子二首其二》『花間集』338全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6962

顧夐  醉公子二首 其二

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。家在綠楊邊,往來多少年。

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

(去年・それ以前、選抜で入った宮女たち、年に一度の無礼講、何度か遊ばれて棄てられることを経験している女もいれば、初めて経験して悲しむものであると詠う。)

岸辺の柳は黄金の糸垂れるころ、春の長雨の後、晴れてくると鶯はあちこちで啼いている。離宮宮女の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある、そこには多くの貴公子たちが出入りする。貴公子の馬は嘶いてどこか若草の彼方へと遠ざかってゆく、高殿では簾を半ば巻き上げ、さってゆく後すがたを追って涙するのがみえる。涙でぬれた袖をたくし上げ、きえた眉を翠の蛾に書いたけれど、あれだけ待って逢瀬を過してもこんなに心は痛んでしまうほど難しいものなのだ。

11顧夐 (改)《巻七36醉公子二首其二》『花間集』338全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6962

 

 
  2015年11月23日 の紀頌之5つのBlog  
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薛昭蘊

《巻三42 醉公子》 慢綰青絲髮,光砑綾襪。床上小燻籠,韶州新退紅。叵耐無端處,捻得從頭汚。惱得眼慵開,問人閑事來。

顧夐

《巻七35 醉公子二首其一》 漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。枕倚小山屏,金鋪向晚扃。睡起橫波慢,獨望情何限。衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

顧夐

《巻七36 醉公子二首其二》 岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。家在綠楊邊,往來多少年。馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

尹鶚

《巻九32 醉公子》  暮煙籠蘚砌,戟門猶未閉。盡日醉尋春,歸來月滿身。離鞍隈袂,墜巾花亂綴。何處惱佳人,檀痕衣上新

 

 

 

醉公子二首 其一

(何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

睡起橫波慢,獨望情何限。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。

 

(醉公子二首 其の一)

漠漠として秋雲 澹たり,紅耦 香 檻に侵る。

枕 小山屏に倚り,金鋪 晚扃に向う。

睡起 橫波慢,獨り望む 情 何ず限らん。

衰柳 數ば蟬聲し,魂銷 去年に似る。

 

 

醉公子二首 其二

(去年・それ以前、選抜で入った宮女たち、年に一度の無礼講、何度か遊ばれて棄てられることを経験している女もいれば、初めて経験して悲しむものであると詠う。)

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

岸辺の柳は黄金の糸垂れるころ、春の長雨の後、晴れてくると鶯はあちこちで啼いている。

家在綠楊邊,往來多少年。

離宮宮女の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある、そこには多くの貴公子たちが出入りする。

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

貴公子の馬は嘶いてどこか若草の彼方へと遠ざかってゆく、高殿では簾を半ば巻き上げ、さってゆく後すがたを追って涙するのがみえる。

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

涙でぬれた袖をたくし上げ、きえた眉を翠の蛾に書いたけれど、あれだけ待って逢瀬を過してもこんなに心は痛んでしまうほど難しいものなのだ。

 

(其の二)

岸柳 金線垂れ,雨晴れ 鶯 百囀す。

家 綠楊の邊に在り,往來 少年多し。

馬嘶 芳草 遠く,高樓 簾 半ば捲く。

袖を斂【まと】め 翠蛾 攢【ひそ】む,相いに逢うは 爾許【かくのごと】く難し。

 

 

『醉公子二首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

醉公子二首其二

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

家在綠楊邊,往來多少年。

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

 

(下し文)

(醉公子二首其の二)

岸柳 金線垂れ,雨晴れ 鶯 百囀す。

家 綠楊の邊に在り,往來 少年多し。

馬嘶 芳草 遠く,高樓 簾 半ば捲く。

袖を斂【まと】め 翠蛾 攢【ひそ】む,相いに逢うは 爾許【かくのごと】く難し。

 

(現代語訳)

(去年・それ以前、選抜で入った宮女たち、年に一度の無礼講、何度か遊ばれて棄てられることを経験している女もいれば、初めて経験して悲しむものであると詠う。)

岸辺の柳は黄金の糸垂れるころ、春の長雨の後、晴れてくると鶯はあちこちで啼いている。

離宮宮女の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある、そこには多くの貴公子たちが出入りする。

貴公子の馬は嘶いてどこか若草の彼方へと遠ざかってゆく、高殿では簾を半ば巻き上げ、さってゆく後すがたを追って涙するのがみえる。

涙でぬれた袖をたくし上げ、きえた眉を翠の蛾に書いたけれど、あれだけ待って逢瀬を過してもこんなに心は痛んでしまうほど難しいものなのだ。

 

 (訳注)

醉公子二首 其二

(去年・それ以前のデビューしている女妓は何度か遊ばれて棄てられることを経験している、初めてデビューした女妓は、初めて経験して悲しむものであると詠う。)

【解説】 

柳の色彩を言った前段第一句の「金線」と第三句の「緑楊」今年芽吹いたばかりの枝、「緑楊」が去年から生える枝というのがこの詩の斬新なところである。

 

『花間集』には四首所収。顧夐の作は二首収められている。双調四十字、前後段二十字四句二仄韻二平韻で、❺❺⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

醉公子二首 其一

漠漠秋雲,紅耦香侵。枕倚小山,金鋪向晚

睡起橫波,獨望情何。衰柳數聲,魂銷似去

●●○○△  ○●○△● △△●○△  ○△●●○

●●△○●  ●△○△● ○●●○○  ○○●●○

『花間集』には四首所収。顧夐の作は二首収められている。双調四十字、前後段二十字四句二仄韻二平韻で、❺❺⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

醉公子二首其二

岸柳垂金,雨晴鶯百。家在綠楊,往來多少

馬嘶芳草,高樓簾半。斂袖翠蛾,相逢爾許

●●○○●  ●○○●● ○●●○○  ●△○●○

●○○●●  ○○○●△ ●●●△●  △○●●△

 

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

岸辺の柳は黄金の糸垂れるころ、春の長雨の後、晴れてくると鶯はあちこちで啼いている。

○金線 柳の黄色い芽吹き。今春選抜で宮中に初めてデビューした宮女をいう。

 

家在綠楊邊,往來多少年。

離宮宮女の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある、そこには多くの貴公子たちが出入りする。

〇家在綠楊邊 美人の住まいは川縁の緑の柳の木のもとにある。

〇往來多少年 李白・杜甫・王維に少年行がある。富貴・貴族の二男坊たち。金に飽かせて徒党を組んで遊び回る。

唐詩で「少年」といえば、王維 少年行
新豐美酒斗十千,咸陽遊侠多少年。
相逢意氣爲君飮,繋馬高樓垂柳邊。
李白 17少年行
少年行      
五陵年少金市東、銀鞍白馬度春風。
落花踏尽遊何処、笑入胡姫酒肆中。
杜甫 少年行

馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。
不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。
 
王昌齢『少年行』
走馬遠相尋,西樓下夕陰。結交期一劍,留意贈千金。高閣歌聲遠,重門柳色深。夜闌須盡飲,莫負百年心。
いなせな若者や壮士を詠う。

溫庭筠『贈少年』

江海相逢客恨多,秋風葉下洞庭波。

酒酣夜別淮陰市,月照高樓一曲歌。

贈少年 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-56-9-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1840

 

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

貴公子の馬は嘶いてどこか若草の彼方へと遠ざかってゆく、高殿では簾を半ば巻き上げ、さってゆく後すがたを追って涙するのがみえる。

○馬噺芳草遠 遊び人の貴公子が若草茂る道を馬に跨り遥か遠ざかって行く。彼らは去ったまま帰ってくることはない。後段末句の「相逢爾許難」を生み出す要因になっている。馬で去るのか、舟で去るか、貴公子の行為の常套手段の語である。

 

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

涙でぬれた袖をたくし上げ、きえた眉を翠の蛾に書いたけれど、あれだけ待って逢瀬を過してもこんなに心は痛んでしまうほど難しいものなのだ。

○斂袖翠蛾攢 泣きぬれた袖をたくし上げて、やっと化粧をやり直すことをいう。あきらめの境地をいう。

○爾許 このように。

11顧夐 (改)《巻七35醉公子二首其一》『花間集』337全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6957

顧夐  醉公子二首 其一

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

睡起橫波慢,獨望情何限。衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

(何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。

11顧夐 (改)《巻七35醉公子二首其一》『花間集』337全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6957

 

 
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薛昭蘊

《巻三42 醉公子》 慢綰青絲髮,光砑綾襪。床上小燻籠,韶州新退紅。叵耐無端處,捻得從頭汚。惱得眼慵開,問人閑事來。

顧夐

《巻七35 醉公子二首其一》 漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。枕倚小山屏,金鋪向晚扃。睡起橫波慢,獨望情何限。衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

顧夐

《巻七36 醉公子二首其二》 岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。家在綠楊邊,往來多少年。馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

尹鶚

《巻九32 醉公子》  暮煙籠蘚砌,戟門猶未閉。盡日醉尋春,歸來月滿身。離鞍隈袂,墜巾花亂綴。何處惱佳人,檀痕衣上新

 

 

醉公子二首 其一

(何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

睡起橫波慢,獨望情何限。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。

 

(醉公子二首 其の一)

漠漠として秋雲 澹たり,紅耦 香 檻に侵る。

枕 小山屏に倚り,金鋪 晚扃に向う。

睡起 橫波慢,獨り望む 情 何ず限らん。

衰柳 數ば蟬聲し,魂銷 去年に似る。

 

醉公子二首 其二

岸柳垂金線,雨晴鶯百囀。

家在綠楊邊,往來多少年。

馬嘶芳草遠,高樓簾半捲。

斂袖翠蛾攢,相逢爾許難。

 

楊貴妃清華池002
 

『醉公子二首 其一』 現代語訳と訳註解説
(
本文)

醉公子二首 其一

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

睡起橫波慢,獨望情何限。

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

(下し文)
(
醉公子二首 其一下し文)

漠漠として秋雲 澹たり,紅耦 香 檻に侵る。

枕 小山屏に倚り,金鋪 晚扃に向う。

睡起 橫波慢,獨り望む 情 何ず限らん。

衰柳 數ば蟬聲し,魂銷 去年に似る。

(現代語訳)
(何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。

miyajima594

(訳注)

醉公子二首其一

(何年も秋にくると待ち侘びて、同じ秋を過したのだろうか、妃嬪も年を重ねて、あきらめて生きている)

 

『花間集』には四首所収。顧夐の作は二首収められている。双調四十字、前後段二十字四句二仄韻二平韻で、❺❺⑤⑤/❺❺⑤⑤の詞形をとる。

醉公子二首 其一

漠漠秋雲,紅耦香侵

枕倚小山,金鋪向晚

睡起橫波,獨望情何

衰柳數聲,魂銷似去

●●○○△  ○●○△●

△△●○△  ○△●●○

●●△○●  ●△○△●

○●●○○  ○○●●○

 

漠漠秋雲澹,紅耦香侵檻。

秋雲がうっすらと、ぼんやりとして遠くはるかなところにではじめた、池の紅い蓮根の花が咲き、花の香りは池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

漠漠 ぼんやりとして遠くはるかな様子をいう。

紅耦 赤い蓮の花。女妓の頬紅を連想させる語である。

侵檻 池のふちの欄干の所まで蓮の香りが漂ってくる。

 

枕倚小山屏,金鋪向晚扃。

屏風を立てまくらをあてて妃嬪は横たわる、夕暮れになれば門に鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

小山屏 女性がよこたわる。

金鋪向晚扃 夕暮れになれば門の鍵をかけて一人さびしく閨にはいる。

 

 

睡起橫波慢,獨望情何限。

転寝の眠りから覚めて、物憂いで目だけを動かすだけで、一人遙か空を臨み見る、未だにあのお方を思うことはこんなにもかぎりがない。

橫波慢 日ごろ物憂いで目だけを動かすだけである。

何限 こんなにもかぎりがないほどだ。無限と同じ。

 

衰柳數聲蟬,魂銷似去年。

柳もまた枯れ始め、もう数度、蝉の声を聞いてきた。寵愛を失い、思いも消えた、去年の秋も同じようなものであった。

衰柳數聲蟬 これまで、柳も枯れ、数々の蝉の声を聞いてきたことだろう。

魂銷 男のことを思う気持ちが消えてきた

似去年 去年の秋と同じようなものであること。

11顧夐 (改)《巻七34臨江仙三首其三》『花間集』336全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6952

顧夐  臨江仙三首 其三  

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

(月が丸くなったころに帰って来るという約束を破られた妃嬪は、いつかは、寵愛を失うものと覚悟をしていたものの寂しさに打ち勝たねばならないと詠う)

秋の夜に月が傾いてゆくと簾を穿って月かげが入って來て、風は竹林をぬけてくる、二つの眉に愁いの思いに潜めるこの時、屏風を使うこともなく壁に立てかけていている。閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。閨に続くきざはしの奥の砌には、枝につけた咲く花の二つ三つとあり、夜露にしっとりと濡れている。恨みに満ちた顔は泣き崩れている。ちょうあいをうしなえば、思う心は断絶し、夜伽の準備、身繕いをすることもしたくない。刺繍の入った襦袢を着るものの、雲型やみみつらの髪型を整えなくなる、それは、何度も何度も辛い悲しい思いをしているからか、それでも、妃嬪の人生、思い続けていくことが生きていくことと云うことなのである。

11顧夐 (改)《巻七34臨江仙三首其三》『花間集』336全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6952

 

 
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韓愈102-#5《 巻四01 劉生詩》 #5 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1593> Ⅱ#5 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6949  
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  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 767年-1杜甫(改訂) 《20-84昔遊二首之一#2》 杜甫詩index-15-767年大暦2年56歲-1 <1054> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6950  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
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  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
  Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoorBlog 11顧夐 (改)《巻七34臨江仙三首其三》『花間集』336全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6952  
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  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
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張泌

《巻四38 臨江仙》 煙收湘渚秋江靜,蕉花露泣愁紅。五雲雙鶴去無蹤,幾迴魂斷,凝望向長空。翠竹暗留珠淚怨,閑調寶瑟波中,花鬟月鬢綠雲重。古祠深殿,香冷雨和風。

毛文錫

《巻五35 臨江仙》 暮蟬聲盡落斜陽,銀蟾影掛瀟湘。黃陵廟側水茫茫。楚山紅樹,煙雨隔高唐。岸泊漁燈風颭碎,白蘋遠散濃香。靈娥皷琴韻清商,朱絃淒切,雲散碧天長。

牛希濟

《巻五36 臨江仙七首其一》 峭碧參差十二峯,冷煙寒樹重重。瑤宮殿是仙蹤,金鑪珠帳,香靄晝偏濃。一自楚王驚夢斷,人間無路相逢。至今雲雨帶愁容,月斜江上,征棹動晨鐘。

牛希濟

《巻五37 臨江仙七首其二》 謝家仙觀寄雲岑,岩蘿拂地成陰。洞房不閉白雲深,當時丹竈,一粒化黃金。石壁霞衣猶半挂,松風長似鳴琴。時間唳鶴起前林,十洲高會,何處許相尋?

牛希濟

《巻五38 臨江仙七首其三》 渭闕宮城秦樹凋,玉樓獨上無憀。含情不語自吹簫,調情和恨,天路逐風飄。何事乘龍入忽降,似知深意相招。三清攜手路非遙,世間屏障,彩筆劃嬌饒。

牛希濟

《巻五39 臨江仙七首其四》 江繞黃陵春廟閑,嬌鶯獨語關關。滿庭重疊綠苔斑,陰雲無事,四散自歸山。簫鼓聲稀香燼冷,月娥斂盡彎環。風流皆道勝人間,須知狂客,判死為紅顏。

牛希濟

《巻五40 臨江仙七首其五》 素洛春光瀲灩平,千重媚臉初生。淩波羅襪勢輕輕,煙籠日照,珠翠半分明。風引寶衣疑欲舞,鸞迴鳳翥堪驚。也知心許無恐成,陳王辭賦,千載有聲名。

牛希濟

《巻五41 臨江仙七首其六》 柳帶搖風漢水濱,平蕪兩岸爭勻。鴛鴦對浴浪痕新。弄珠遊女,微笑自含春。輕步暗移蟬鬢動,羅裙風惹輕塵。水精宮殿豈無因?空勞纖手,解珮贈情人。

牛希濟

《巻五42 臨江仙七首其七》 洞庭波浪颭晴天,君山一點凝煙。此中真境屬神仙,玉樓珠殿,相映月輪邊。萬里平湖秋色冷,星辰垂影參然。橘林霜重更紅鮮,羅浮山下,有路暗相連。

和凝

《巻六16 臨江仙二首其一》  海棠香老春江晚,小樓霧縠濛。翠鬟初出繡簾中,麝煙鸞珮蘋風。碾玉釵搖鸂鶒戰,雪肌雲鬢將融。含情遙指碧波東,越王臺殿蓼花紅。

和凝

《巻六17 臨江仙二首其二》  披袍窣地紅宮錦,鶯語時囀輕音。碧羅冠子穩犀簪,鳳皇雙颭步搖金。肌骨細勻紅玉軟,臉波微送春心。嬌羞不肯入鴛衾,蘭膏光裏兩情深。

顧夐

《巻七32 臨江仙三首其一》 碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。象床珍簟,山障掩,玉琴橫。暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。博山鑪暖澹煙輕。蟬吟人靜,殘日傍,小

顧夐

《巻七33 臨江仙三首其二》 幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

顧夐

《巻七34 臨江仙三首其三》 月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

孫光憲

《巻八15 臨江仙二首其一》 霜拍井梧幹葉墮,翠幃雕檻初寒。薄鈆殘黛稱花冠,含情無語,延佇倚欄干。杳杳征輪何處去,離愁別恨千般。不堪心緒正多端,鏡奩長掩,無意對孤鸞。

孫光憲

《巻八16 臨江仙二首其二》 暮雨淒淒深院閉,燈前凝坐初更。玉釵低壓鬢雲橫,半垂羅幕,相映燭光明。終是有心投漢珮,低頭但理秦箏。鷰雙鸞耦不勝情,只愁明發,將逐楚雲行。

鹿虔扆

《巻九14 臨江仙二首 其一》  金鏁重門荒苑靜,綺愁對秋空。翠華一去寂無蹤,玉樓歌吹,聲斷已隨風。煙月不知人事改,夜闌還照深宮。藕花相向野塘中,暗傷亡國,清露泣香紅

鹿虔扆

《巻九15 臨江仙二首 其二》  無賴曉鶯驚夢斷,起來殘醉初醒。映絲柳裊煙青,翠簾慵卷,約砌杏花零。一自玉郎遊冶去,蓮凋月慘儀形。暮天微雨灑閑庭,手挼裙帶,無語倚雲屏

閻選

《巻九22 臨江仙二首其一》  雨停荷芰逗濃香,岸邊蟬噪垂楊。物華空有舊池塘,不逢仙子,何處夢襄王。珍簟對欹鴛枕冷,此來塵暗淒涼。欲憑危檻恨偏長,藕花珠綴,猶似汗凝粧。

閻選

《巻九23 臨江仙二首其二》  十二高峯天外寒,竹梢輕拂仙壇。寶衣行雨在雲端,畫簾深殿,香霧冷風殘。欲問楚王何處去?翠屏猶掩金鸞。猿啼明月照空灘,孤舟行客,驚夢亦艱難。

尹鶚

《巻九28 臨江仙二首其一》  一番荷芰生池沼,檻前風送馨香。昔年於此伴蕭娘,相偎佇立,牽惹敘衷腸。時逞笑容無限態,還如菡萏爭芳。別來虛遣思悠颺,慵窺往事,金鏁小蘭房。

尹鶚

《巻九29 臨江仙二首其二》  深秋寒夜銀河靜,月明深院中庭。西幽夢等閑成,逡巡覺後,特地恨難平。紅燭半條殘焰短,依稀暗背銀屏。枕前何事最傷情,梧桐葉上,點點露珠零

毛熙震

《巻九41 臨江仙二首其一》  南齊天子寵嬋娟,六宮羅綺三千。潘妃嬌豔獨芳妍,椒房蘭洞,雲雨降神仙。縱態迷歡心不足,風流可惜當年。纖腰婉約步金蓮,妖君傾國,猶自至今傳。

毛熙震

《巻九42 臨江仙二首其二》  幽閨欲曙聞鶯囀,紅月影微明。好風頻謝落花聲,隔幃殘燭,猶照綺屏箏。繡被錦茵眠玉暖,炷香斜裊煙輕。澹蛾羞斂不勝情,暗思閑夢,何處逐雲行

李珣

《巻十24臨江仙二首其一》  簾卷池心小閣虛,暫涼閑步徐徐。芰荷經雨半凋疎,拂堤垂柳,蟬噪夕陽餘。不語低鬟幽思遠,玉釵斜墜雙魚。幾迴看寄來書,離情別恨,相隔欲何如。

李珣

《巻十25 臨江仙二首其二》  鶯報簾前暖日紅,玉鑪殘麝猶濃。起來閨思尚疎慵,別愁春夢,誰解此情悰。強整嬌姿臨寶鏡,小池一芙蓉。舊歡無處再尋蹤,更堪迴顧,屏畫九疑峯。

 

十三夜月
 

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11顧夐 (改)《巻七33臨江仙三首其二》『花間集』335全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6947

顧夐  臨江仙三首 其二

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

11顧夐 (改)《巻七33臨江仙三首其二》『花間集』335全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6947

 

 
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  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
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  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
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臨江仙三首 其一

(年を重ねてきて離宮に移された妃嬪が、昔を懐かしみ、今を悲しむ日をすごす詞。)

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。

池端の緑が深くなり、遠くの空と一体になって、池は鏡のように静かに広がる、宮殿の手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。

象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツを敷き、背後には山の画の屏風でおおった、玉の琴をじゅんびして横においている。  

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。

密かに慕い、思いだすのは昔二人で楽しく笑って過ごしたことばかり、今は毎日愁いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。

博山鑪暖澹煙輕。

神仙三山がかたちづくられた博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。

蟬吟人靜,殘日傍,小明。

蝉が鳴くほど誰もいなくて静寂が広がり、夕日が部屋の奥まで照らしている、高小窓にも夕陽があたって明るい。

(臨江仙三首其の一)

碧 長空を染め 池は鏡に似たり,樓に倚り 閑かに望み 情を凝らし,衣に滿ち 紅藕【こうぐう】 細香 清がし。

象床 珍簟【ちんてん】あり,山障 掩いて,玉琴 橫たわる。

暗に想う 昔時は 懽笑【かんしょう】の事を,如今【じょこん】は 愁生ずるを贏得【えいとく】するを。

博山 鑪暖く 澹煙【たんえん】輕く。

蟬は吟じ 人は靜かなり,殘日 傍いて,小 明るし。

 

臨江仙三首 其二

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

(臨江仙三首 其の二)

幽閨 小檻 春光の晚,柳濃 花淡 鶯稀れなり。

舊歡 思想 尚お依依たり,翠嚬 紅斂,終日 芳菲を損う。

何事ぞ 狂夫 音信斷ちたるは,梁鷰 猶の歸る不如たるは。

畫意 深處 麝煙 微にし,屏虛 枕冷,風 細雨霏霏たり。

 

臨江仙三首 其三

月色穿簾風入竹,倚屏雙黛愁時。

砌花含露兩三枝,如啼恨臉,魂斷損容儀。

香燼暗銷金鴨冷,可堪辜負前期。

繡襦不整鬢鬟欹,幾多惆悵,情緒在天涯。

 

 

『臨江仙三首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

其二

幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

 

(下し文)

(臨江仙三首 其の二)

幽閨 小檻 春光の晚,柳濃 花淡 鶯稀れなり。

舊歡 思想 尚お依依たり,翠嚬 紅斂,終日 芳菲を損う。

何事ぞ 狂夫 音信斷ちたるは,梁鷰 猶の歸る不如たるは。

畫意 深處 麝煙 微にし,屏虛 枕冷,風 細雨霏霏たり。

 

 

(現代語訳)

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

 

(訳注)

臨江仙三首 其二

(昔を懐かしみ、今を悲しむ。調楽しかったころを思い出しては涙する)

この詩は、漢の陳皇后の長門宮の幽閉を連想させる。

唐の教坊の曲名。『花間集』には、二十六首所収。顧夐の作は三首収められている。双調六十字、前後段三十字六句三平韻二仄韻で、7⑥⑦❹❸③/7⑥⑦❹❸③の詞形をとる。

臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝,滿衣紅藕細香

象床珍,山障,玉琴

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁

博山鑪暖澹煙

蟬吟人,殘日,小

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●○○●△○△

○△○● ○●△  ●?○

臨江仙三首 其二は、双調五十八字、前後段二十九字五句三平韻二仄韻で、❼⑥⑦❹⑤/❼⑥⑦❹⑤の詞形をとる。

臨江仙三首 其二

幽閨小檻春光,柳濃花淡鶯

舊歡思想尚依,翠嚬紅,終日損芳

何事狂夫音信,不如梁鷰猶

畫意深處麝煙,屏虛枕,風細雨霏

 

○○●●○△●  ●○○△○○

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△●△○○△● △△○●△○

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幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。

誰も居なくてひっそりした閨、そこに続く欄干に春の日は暮れかかっている、柳の枝には葉が色濃くなり、春の盛りに満開となっていた花も淡いものに変わっていく、鶯の啼き声も聞かれなくなっている。

・幽閨小檻春光晚,柳濃花淡鶯稀。この二句は漢の陳皇后の長門宮の幽閉を連想させる。まわりの春景色が過ぎてゆき、女盛りが過ぎ、歳を重ねて、思い人と全く音信不通になったことを思わせる。

 

舊歡思想尚依依,翠嚬紅斂,終日損芳菲。

むかしあれほどたのしかったことをおもいだしてはさびしくなるし、翡翠の飾りをつけても苦々しげに口をゆがめ、ほほ紅で化粧しても顔は歪める日がつづく、一日中草花のよいにおいが一杯であっても何の意味もない。

・嚬 苦々しげに口をゆがめる。

・芳菲 草花のよいにおいがすること。また、草花が美しく咲きにおっていること。

 

何事狂夫音信斷,不如梁鷰猶歸。

何事に対しても一心不乱に向かうお方であること、音信すらなくなった。この宮殿に帰って来ることはないのか、それでもなお梁の上の燕は新しい春の日には帰って来るというのに。

・狂夫 一つのことに一生懸命になることで、他が見えないことをいい、ここでは、若い女に入り浸っていることをいう。

・梁鷰猶歸 春が来れば梁の上に巣を作り子作りをして秋には飛び去るが、新しい春と共に帰ってきてくれること。

 

畫意深處麝煙微,屏虛枕冷,風細雨霏霏。

思いのたけを書き連ねても部屋には麝香を微かに焚いても、一緒に過ごす時の屏風を使うことなく空しく立てかけているし、使うはずの枕は冷め切ったままで、風は吹きぬけ、雨は降り続き、涙は流れるままに続いている。

・畫意の句 書画を遺して行っているのでそこの思い出があり、楽しかったころと同じことをしてみることをいう。

・屏虛枕冷 男が全く寄り付かないことの表現。屏風は女の閨は広い部屋で、寝牀も広いので帳や屏風で寝姿が見えないよう隠すが、その屏風牙鬚買われることもなく空しくあるだけ、同じ意味で枕も使われて体温のために暖められることがなく冷たいままである。

・霏霏 1 雪や雨が絶え間なく降るさま。「―として秋雨が降る」2 物事が絶え間なく続くさま。春から夏にかけての小ぬか雨をいう、季節が変わったことをいい、歳を重ねたことをいう。

11顧夐 (改)《巻七32臨江仙三首其一》『花間集』334全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6942

顧夐  臨江仙三首 其一

碧染長空池似鏡,倚樓閑望凝情,滿衣紅藕細香清。象床珍簟,山障掩,玉琴橫。

暗想昔時懽笑事,如今贏得愁生。博山鑪暖澹煙輕。蟬吟人靜,殘日傍,小明。

(年を重ねてきて離宮に移された妃嬪が、昔を懐かしみ、今を悲しむ日をすごす詞。) 池端の緑が深くなり、遠くの空と一体になって、池は鏡のように静かに広がる、宮殿の手摺に寄り静かに眺めて、思いを凝らせば、衣に赤い蓮の花の清々しく細やかな香りが満ちあふれる。象牙飾りのある寝牀に立派な模様の涼しき竹延シーツを敷き、背後には山の画の屏風でおおった、玉の琴をじゅんびして横においている。密かに慕い、思いだすのは昔二人で楽しく笑って過ごしたことばかり、今は毎日愁いばかり思い続ける、良いことがあっても愁いの方が勝ってしまう。神仙三山がかたちづくられた博山鑪にお香焚くとあの頃と同じように煙は軽く広がる。蝉が鳴くほど誰もいなくて静寂が広がり、夕日が部屋の奥まで照らしている、高小窓にも夕陽があたって明るい。

11顧夐 (改)《巻七32臨江仙三首其一》『花間集』334全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6942


 
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11顧夐 (改)《巻七31漁歌子一首》『花間集』333全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6937

顧夐  漁歌子一首

曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。酒盃深,光影促,名利無心較逐。

(若いころは寵愛をほしいままにしたが、寵愛を失い、離宮に配属された妃嬪は、風流、興を感じる隠士の生活をするのとおなじであると詠う。)

初秋の明け方の清々しい風にあたる。誰もいない沼の岸辺には緑があふれている。水際の欄干に倚りかかって珍しい鳥が水浴びをしているのを少し離れてはいるがじっと眺める。奇麗な絵が描かれた簾は垂らしておき、翡翠の屏風はたたんで使わず、それでも着物の袂には蓮の香りをいっぱいにしみ込ませ良い香りを漂わせるのである。嫉妬せず思いを広くしていくのはよいことであり、山水風流なものに注目することは何よりいいことであり、身体は長閑に、こころは静かにする、妃嬪離宮の平生の隠遁生活なのである。酒を呑むのは十分に飲むし、月光の影に趣を促し、もう、名誉と利益については全く関心がないし、人と競い合うことなどもしない。

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漁歌子一首

(若いころは寵愛をほしいままにしたが、寵愛を失い、離宮に配属された妃嬪は、風流、興を感じる隠士の生活をするのとおなじであると詠う。)

曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

初秋の明け方の清々しい風にあたる。誰もいない沼の岸辺には緑があふれている。水際の欄干に倚りかかって珍しい鳥が水浴びをしているのを少し離れてはいるがじっと眺める。

畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

奇麗な絵が描かれた簾は垂らしておき、翡翠の屏風はたたんで使わず、それでも着物の袂には蓮の香りをいっぱいにしみ込ませ良い香りを漂わせるのである。

好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

嫉妬せず思いを広くしていくのはよいことであり、山水風流なものに注目することは何よりいいことであり、身体は長閑に、こころは静かにする、妃嬪離宮の平生の隠遁生活なのである。

酒盃深,光影促,名利無心較逐。

酒を呑むのは十分に飲むし、月光の影に趣を促し、もう、名誉と利益については全く関心がないし、人と競い合うことなどもしない。

(漁歌子)

曉風 清【すがすが】しく,幽沼 綠なり,欄に倚り 珍禽の浴を凝望するなり。

畫簾 垂れ,翠屏 曲し,袖に 荷香馥郁【ふくいく】を滿たす。

攄懷【ちょかい】を好み,寓目に堪え,身は閑し 心は靜す 平生足る。

酒盃 深く,光影 促し,名利 較逐するに無心なり。

 

 

『漁歌子』 現代語訳と訳註

(本文)

漁歌子

曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

酒盃深,光影促,名利無心較逐。

 

(下し文)

(漁歌子)

曉風 清【すがすが】しく,幽沼 綠なり,欄に倚り 珍禽の浴を凝望するなり。

畫簾 垂れ,翠屏 曲し,袖に 荷香馥郁【ふくいく】を滿たす。

攄懷【ちょかい】を好み,寓目に堪え,身は閑し 心は靜す 平生足る。

酒盃 深く,光影 促し,名利 較逐するに無心なり。

 

(現代語訳)

(若いころは寵愛をほしいままにしたが、寵愛を失い、離宮に配属された妃嬪は、風流、興を感じる隠士の生活をするのとおなじであると詠う。)

初秋の明け方の清々しい風にあたる。誰もいない沼の岸辺には緑があふれている。水際の欄干に倚りかかって珍しい鳥が水浴びをしているのを少し離れてはいるがじっと眺める。

奇麗な絵が描かれた簾は垂らしておき、翡翠の屏風はたたんで使わず、それでも着物の袂には蓮の香りをいっぱいにしみ込ませ良い香りを漂わせるのである。

嫉妬せず思いを広くしていくのはよいことであり、山水風流なものに注目することは何よりいいことであり、身体は長閑に、こころは静かにする、妃嬪離宮の平生の隠遁生活なのである。

酒を呑むのは十分に飲むし、月光の影に趣を促し、もう、名誉と利益については全く関心がないし、人と競い合うことなどもしない。

 

(訳注)

漁歌子一首

(若いころは寵愛をほしいままにしたが、寵愛を失い、離宮に配属された妃嬪は、風流、興を感じる隠士の生活をするのとおなじであると詠う。)

花間集には、教坊曲『漁歌子』は八首所収されている。

総長五十字、前後二十五字六句四仄韻、3❸❼3❸❻/3❸❼3❸❻の詞形をとる。

漁歌子一首

曉風清,幽沼,倚欄凝望珍禽

畫簾垂,翠屏,滿袖荷香馥

好攄懷,堪寓,身閑心靜平生

酒盃深,光影,名利無心較

●△○  ○●● △○△△○○●

●○○ ●△●  ●●△○●●

●○○  ○●● ○○○●○△●

●○△ △●●  ○●○○●●

漁歌子二首其一  孫光憲

草芊芊,波漾,湖邊艸色連波

沿蓼岸,泊楓,天際玉輪初

扣舷歌,聯極,槳聲伊軋知何

黃鵲,白鷗眠,誰似儂家疏

●△△  ○●● ○○●●○○△

○●● ●○△  ○●●○○●

●○○  ○●△ ●○○●○△●

○●● ●○○  ○●○○△●

顧夐

《巻七31漁歌子一首》  曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。酒盃深,光影促,名利無心較逐。

孫光憲

《巻八47漁歌子二首其一》 草芊芊,波漾漾,湖邊艸色連波漲。沿蓼岸,泊楓汀,天際玉輪初上。扣舷歌,聯極望,槳聲伊軋知何向。黃鵲叫,白鷗眠,誰似儂家疏曠。

孫光憲

《巻八48漁歌子二首其二》 泛流螢,明又滅,夜涼水冷東灣闊。風浩浩,笛寥寥,萬頃金波澄澈。杜若洲,香郁烈,一聲宿鴈霜時節。經霅水,過松江,盡屬濃家日月。

魏承班

《巻九13漁歌子》  柳如眉,雲似髮。蛟籠香雪。夢魂驚,鐘漏歇,外曉鶯殘月。幾多情,無處,落花飛絮清明節。少年郎,容易別,一去音書斷

李珣

《巻十18漁歌子四首其一》  楚山青,湘水淥,春風澹蕩看不足。草芊芊,花簇簇,漁艇棹歌相續。信浮沉,無管束,釣迴乘月歸灣曲。酒盈罇,雲滿屋,不見人間榮辱。

李珣

《巻十19漁歌子四首其二》  荻花秋,瀟湘夜,橘洲佳景如屏畫。碧煙中,明月下,小艇垂綸初罷。水為,篷作舍,魚羹稻飯常飡也。酒盈杯,書滿架,名利不將心掛。

李珣

《巻十20漁歌子四首其三》  柳垂絲,花滿樹,鶯啼楚岸春山暮。棹輕舟,出深浦,緩唱漁歌歸去。罷垂綸,還酌醑,孤村遙指雲遮處。下長汀,臨淺渡,驚起一行沙鷺。

李珣

《巻十21漁歌子四首其四》  九疑山,三湘水,蘆花時節秋風起。水雲間,山月裏,棹月穿雲遊戲。皷清琴,傾淥蟻,扁舟自得逍遙志。任東西,無定止,不議人間醒醉。

 

 

曉風清,幽沼綠,倚欄凝望珍禽浴。

初秋の明け方の清々しい風にあたる。誰もいない沼の岸辺には緑があふれている。水際の欄干に倚りかかって珍しい鳥が水浴びをしているのを少し離れてはいるがじっと眺める。

曉風清 初秋の朝の清清しい風を言う。

幽沼綠 沼の岸辺には竹藪の茂みの木陰の涼しさをいう。

 

畫簾垂,翠屏曲,滿袖荷香馥郁。

奇麗な絵が描かれた簾は垂らしておき、翡翠の屏風はたたんで使わず、それでも着物の袂には蓮の香りをいっぱいにしみ込ませ良い香りを漂わせるのである。

翠屏曲 寵愛を受けるとき、屏風を立て、帳をたらす、寵愛を失えば用がないから翡翠の屏風はたたんで使わずということ。

馥郁 よい香りがただよっているさま。寵愛を受ける準備をしていることを示す。

 

好攄懷,堪寓目,身閑心靜平生足。

嫉妬せず思いを広くしていくのはよいことであり、山水風流なものに注目することは何よりいいことであり、身体は長閑に、こころは静かにする、妃嬪離宮の平生の隠遁生活なのである。

攄懷 おもいをひろくめぐらす。嫉妬やねたみをもたないこと。

寓目 目を向けること。注目すること。

 

酒盃深,光影促,名利無心較逐。

酒を呑むのは十分に飲むし、月光の影に趣を促し、もう、名誉と利益については全く関心がないし、人と競い合うことなどもしない。

名利(個人の)名誉と利益.用例名利思想=個人の利益・名誉・地位を追い求める考え.名利双收((成語))=名誉と利益を両方とも手に入れる.

較逐 (競逐). ;較對. (競爭對抗). ;較逐. (角逐,競爭追求).

11顧夐 (改)《巻七30荷葉杯九首其九》『花間集』332全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6932

顧夐  荷葉盃九首 其九  

一去又乖期信,春盡。滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。來摩來,來摩來。

(選抜されて宮中に入って寵愛を受けていても、一度失えば、再び戻ることはない、そして、奥まった御陵に遷ればもう死ぬまでそこで過ごせるだけでも良いとされる。庭の姫蔦こけが広がり、桃が今年も実を付けた、また春は過ぎていくと詠う)

一度、去っていく、又、寵愛を受けることはなく、この閨に帰って来る約束の日、せめて手紙が届くことを信じて待つだけ、ども、もう春も終る。しんでん御陵奥の中庭には長いこと姫蔓コケモモが一杯になる、もう長いことそのままにしている。結同心の帯も、何時も手でこすっているからすり減ってきている帯をスカートに付けて一人この庭を歩き回る。帰って来るのか、帰って來る。帰って来るのか、きっと帰って來る。

11顧夐 (改)《巻七30荷葉杯九首其九》『花間集』332全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6932

 

 
  2015年11月17日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
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743年(23)李白342 -#1 巻三30-《獨不見》(白馬誰家子,) 342 -#1Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(23) <李白342 -#1> Ⅰ李白詩1676 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6928  
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  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
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韓愈102-#1《 巻四01 劉生詩》 #1 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1589> Ⅱ#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6929  
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  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-174杜甫 《1826-奉送蜀州柏二別駕將中丞命赴江陵起居,衛尚書太夫人因示從弟行軍司馬佐》52 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-174 <1050> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6930   
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  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
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  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
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荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

荷葉杯九首其二

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

愁摩愁,愁摩愁。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

(荷葉杯九首 其の二)

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁うや愁う,愁えんや愁う。

 

荷葉杯九首 其三

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。

狂摩狂,狂摩狂。

愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

(荷葉杯九首 其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

荷葉杯九首其四

(成人してすぐに後宮に入ったが、それがどんなことをいわれても寵愛を受けることに喜びを感じるようになり、逢瀬を過ごすことから離れることできないという女のこころを詠う。)

記得那時相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時のこと、そして、互にみつめあってから、互いの肝と肝を戦わせた。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったし、もう、頭を持ち上げることもできない。

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧ることか、恥でもいい、あれは、恥ることなのか、恥でもいい。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

荷葉杯九首 其五

(寵愛を失っても、秋の夜、庭に出て、お越しを待ちわびる妃嬪の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は長く、歌声が響き届くと待つ身には、怨みがこみあげ、咽び泣く、空には名残の

月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花にうっすらと露に濡れ、冷ややかな夜がふける、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている。

歸摩歸,歸摩歸。

帰って来い、きっとここに、帰ってくる。果たして帰って来るのか、きっと帰って来る。(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

荷葉盃其六 其六

(逢瀬の時にうれしくて赤色の䇳紙に書き写し残した詩を見ては、苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう妃嬪を詠う)

我憶君詩最苦,知否。

あのお方が残していった詩を見手は思い出す、それから、最も苦々しい思いにかられる。知っているのか、知らないのか。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していた。

吟摩吟,吟摩吟。

この詩を吟じるか、やっぱり吟じよう。吟じようか、やっぱり吟じよう。

(其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

荷葉杯九首 其七

(寵愛を受けることに喜びを持ち、妃嬪はいま最高に妖艶であり可憐であると詠う。)

金鴨香濃鴛被,枕膩。

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、楽しみにして鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。柳のように細腰で美しく、柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

憐摩憐,憐摩憐。

可憐なるか、可愛いい、可愛いいですかとても可憐です。

(其の七)

金鴨の香 鴛被濃くし,枕 膩【てか】る。

小髻【しょうけい】花鈿に簇【むらが】り,腰は細柳の如く臉【ほほ】は蓮の如し。

憐れんや憐れむ,憐れんや憐れむ。

 

荷葉杯九首 其八

(後宮の庭には花がいっぱい咲き、蝶がとぶ、春、真っ盛り、妃嬪は最盛期のなまめかしさを振りまいていると詠う)

曲砌蝶飛煙暖,春半。

寝殿の奥の御殿のみぎり、花壇に蝶が飛び、春霞の陽だまりは暖かさがひろがる、春は真っ只中。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

花は一杯に開き、柳の枝も葉をいっぱいにつけ、垂れかけて、春の盛りである。妃嬪は春の盛りで、両の瞼は花が開いたようであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

艶めかしというのか、なよなよと愛らしいいというものだろうか。うつくしいのか、愛らしく艶めかしいのだ。

(荷葉杯九首其の八)

曲砌 蝶飛び 煙暖か,春半ばなり。

花は發き 柳條を垂れ,花は雙臉の如く柳は腰の如し。

嬌せんや嬌し,嬌せんや嬌す。

 

荷葉盃九首 其九

(選抜されて宮中に入って寵愛を受けていても、一度失えば、再び戻ることはない、そして、奥まった御陵に遷ればもう死ぬまでそこで過ごせるだけでも良いとされる。庭の姫蔦こけが広がり、桃が今年も実を付けた、また春は過ぎていくと詠う)

一去又乖期信,春盡。

一度、去っていく、又、寵愛を受けることはなく、この閨に帰って来る約束の日、せめて手紙が届くことを信じて待つだけ、ども、もう春も終る。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

御陵奥の中庭には長いこと姫蔓コケモモが一杯になる、もう長いことそのままにしている。結同心の帯も、何時も手でこすっているからすり減ってきている帯をスカートに付けて一人この庭を歩き回る。

來摩來,來摩來。

帰って来るのか、帰って來る。帰って来るのか、きっと帰って來る。

(荷葉盃九首 其の九)

一たび去り 又た期信を乖【かい】す,春盡る。

滿院 長しく莓苔あり,手挼【しゅだい】裙帶【くんたい】獨り徘徊す。

來らんや來り,來らんや來る。

 


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11顧夐 (改)《巻七29荷葉杯九首其八》『花間集』331全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6927

顧夐  荷葉杯九首 其八  

曲砌蝶飛煙暖,春半。花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。嬌摩嬌,嬌摩嬌。

(後宮の庭には花がいっぱい咲き、蝶がとぶ、春、真っ盛り、妃嬪は最盛期のなまめかしさを振りまいていると詠う)

寝殿の奥の御殿のみぎり、花壇に蝶が飛び、春霞の陽だまりは暖かさがひろがる、春は真っ只中。花は一杯に開き、柳の枝も葉をいっぱいにつけ、垂れかけて、春の盛りである。妃嬪は春の盛りで、両の瞼は花が開いたようであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。艶めかしというのか、なよなよと愛らしいいというものだろうか。うつくしいのか、愛らしく艶めかしいのだ。

11顧夐 (改)《巻七29荷葉杯九首其八》『花間集』331全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6927

 

 
  2015年11月16日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
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  孟浩然 詩 index 李白詩index 謝霊運 詩 index 司馬相如 《 子虛賦 ・上林賦 》 揚雄 《 甘泉賦 》  ●諸葛亮(孔明)出師表  
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  ●唐を代表する 中唐 韓愈 全500首   
  Ⅱ中唐詩・晩唐詩
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韓愈101-#2《 巻三21 洞庭湖阻風贈張十一署【案:時自陽山徙掾江陵。】》 #2 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1588> Ⅱ#2 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6924韓愈詩-韓愈101-#2  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-173杜甫 《1832 〔見王監兵馬使說請余賦詩二首之二〕》66 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-173 <1049> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6925  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
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荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

荷葉杯九首其二

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

愁摩愁,愁摩愁。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

(荷葉杯九首 其の二)

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁うや愁う,愁えんや愁う。

 

荷葉杯九首 其三

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。

狂摩狂,狂摩狂。

愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

(荷葉杯九首 其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

荷葉杯九首其四

(成人してすぐに後宮に入ったが、それがどんなことをいわれても寵愛を受けることに喜びを感じるようになり、逢瀬を過ごすことから離れることできないという女のこころを詠う。)

記得那時相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時のこと、そして、互にみつめあってから、互いの肝と肝を戦わせた。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったし、もう、頭を持ち上げることもできない。

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧ることか、恥でもいい、あれは、恥ることなのか、恥でもいい。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

荷葉杯九首 其五

(寵愛を失っても、秋の夜、庭に出て、お越しを待ちわびる妃嬪の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は長く、歌声が響き届くと待つ身には、怨みがこみあげ、咽び泣く、空には名残の

月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花にうっすらと露に濡れ、冷ややかな夜がふける、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている。

歸摩歸,歸摩歸。

帰って来い、きっとここに、帰ってくる。果たして帰って来るのか、きっと帰って来る。(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

荷葉盃其六 其六

(逢瀬の時にうれしくて赤色の䇳紙に書き写し残した詩を見ては、苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう妃嬪を詠う)

我憶君詩最苦,知否。

あのお方が残していった詩を見手は思い出す、それから、最も苦々しい思いにかられる。知っているのか、知らないのか。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していた。

吟摩吟,吟摩吟。

この詩を吟じるか、やっぱり吟じよう。吟じようか、やっぱり吟じよう。

(其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

荷葉杯九首 其七

(寵愛を受けることに喜びを持ち、妃嬪はいま最高に妖艶であり可憐であると詠う。)

金鴨香濃鴛被,枕膩。

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、楽しみにして鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。柳のように細腰で美しく、柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

憐摩憐,憐摩憐。

可憐なるか、可愛いい、可愛いいですかとても可憐です。

(其の七)

金鴨の香 鴛被濃くし,枕 膩【てか】る。

小髻【しょうけい】花鈿に簇【むらが】り,腰は細柳の如く臉【ほほ】は蓮の如し。

憐れんや憐れむ,憐れんや憐れむ。

 

荷葉杯九首 其八

(後宮の庭には花がいっぱい咲き、蝶がとぶ、春、真っ盛り、妃嬪は最盛期のなまめかしさを振りまいていると詠う)

曲砌蝶飛煙暖,春半。

寝殿の奥の御殿のみぎり、花壇に蝶が飛び、春霞の陽だまりは暖かさがひろがる、春は真っ只中。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

花は一杯に開き、柳の枝も葉をいっぱいにつけ、垂れかけて、春の盛りである。妃嬪は春の盛りで、両の瞼は花が開いたようであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

艶めかしというのか、なよなよと愛らしいいというものだろうか。うつくしいのか、愛らしく艶めかしいのだ。

(荷葉杯九首其の八)

曲砌 蝶飛び 煙暖か,春半ばなり。

花は發き 柳條を垂れ,花は雙臉の如く柳は腰の如し。

嬌せんや嬌し,嬌せんや嬌す。

 

荷葉杯九首其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

 

 

『荷葉盃九首其八』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯九首其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

(下し文)

(荷葉杯九首其の八)

曲砌 蝶飛び 煙暖か,春半ばなり。

花は發き 柳條を垂れ,花は雙臉の如く柳は腰の如し。

嬌せんや嬌し,嬌せんや嬌す。

 

(現代語訳)

(後宮の庭には花がいっぱい咲き、蝶がとぶ、春、真っ盛り、妃嬪は最盛期のなまめかしさを振りまいていると詠う)

寝殿の奥の御殿のみぎり、花壇に蝶が飛び、春霞の陽だまりは暖かさがひろがる、春は真っ只中。

花は一杯に開き、柳の枝も葉をいっぱいにつけ、垂れかけて、春の盛りである。妃嬪は春の盛りで、両の瞼は花が開いたようであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。

艶めかしというのか、なよなよと愛らしいいというものだろうか。うつくしいのか、愛らしく艶めかしいのだ。

 

 

(訳注)

荷葉杯九首其八

(後宮の庭には花がいっぱい咲き、蝶がとぶ、春、真っ盛り、妃嬪は最盛期のなまめかしさを振りまいていると詠う)

草花の春は毎年来るもので、美女の春最盛期は一度であること、それを師でどう表現するかが荷葉盃という詩なのである。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。単調二十六字、六句二仄韻、四平韻、❷⑤⑦③③の詞形をとる。

荷葉杯九首其一

春盡小庭花,寂

凭檻斂雙,忍教成病憶佳

知摩?知摩

○●●○○●  ●●

△●●○○  ●△○●●○○

○△○ ○△○

荷葉杯九首 其二

歌發誰家筵,寥

別恨正悠,蘭釭背帳月當

愁摩,愁摩

○●○○○●  △●

●●△○○  ○○●●●△○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其三

弱柳好花盡,晴

陌上少年,滿身蘭麝撲人

狂摩,狂摩

●●●○●●  ○●

●●●○○  ●○○●●○○

△△△  △△△

荷葉杯九首其四

記得那時相,膽

鬢亂四肢,泥人無語不擡

羞摩,羞摩

●●△○△●  ●●

●●●○○  △○○●△○○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其五

夜久歌聲怨,殘

菊冷露微,看看濕透縷金

歸摩,歸摩

●●○○△△  ○●

●△●○○  △△●●●○△

○△○  ○△○

荷葉盃其六 其六

我憶君詩最,知

字字盡關,紅牋寫寄表情

吟摩,吟摩

●●○○●●  ○●

●●●○○  ○○●●●○△

△△△  △△△

荷葉杯九首 其七

金鴨香濃鴛,枕

小髻簇花,腰如細柳臉如

憐摩,憐摩
○●○○○●  △●

●●●○△  ○△●●△△△

○△○  ○△○

荷葉杯九首其八

曲砌蝶飛煙,春

花發柳垂,花如雙臉柳如

嬌摩,嬌摩

●●●○○●  ○●

○●●○○  ○△○△●△○

△△△  △△△

 

曲砌蝶飛煙暖,春半。

寝殿の奥の御殿のみぎり、花壇に蝶が飛び、春霞の陽だまりは暖かさがひろがる、春は真っ只中。

・曲砌 建物のまわりに階があり、それの奥まった砌の所、そのには草花を植えているもので、蝶が飛んでいることから、花が一杯に咲いている庭の隈をいう。

・春半 春の最盛期、これはここに登場する美女のことをいう。

 

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

花は一杯に開き、柳の枝も葉をいっぱいにつけ、垂れかけて、春の盛りである。妃嬪は春の盛りで、両の瞼は花が開いたようであり、その細い腰つきは柳を揺らせるように美しい。

・花・柳 花と柳は花柳界という名の起こりであり、細腰の女は傾国という表現をされた。

 

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

艶めかしというのか、なよなよと愛らしいいというものだろうか。うつくしいのか、愛らしく艶めかしいのだ。

・嬌 なよなよとして愛らしい、うつくしい、愛らしく艶めかしい。

・摩 疑問を表す。〜かしら。

 

 

 

 

 

 

音楽と歌舞(3

古来から儀礼として重視されていた音楽と舞踊であったが、外来音楽と楽器の流入により、相当な発展をとげた。唐代には娯楽性も向上し、楽器の種類も大幅に増加した。合奏も行われ、宮廷では大規模な楽団による演奏が度々行われた。

初唐では九寺の一つである太常寺が舞楽を司る中心となり、宮廷舞楽のうちの雅楽を取り扱った。714年に「梨園」が設置され、300人の楽工が梨園弟子になり、後に宮女も加えられた。教坊は内教坊か初唐から置かれていた。この上、玄宗期に雅楽と区分された俗楽や胡楽、散楽を扱うことを目的とした左右教坊が増設された。胡楽は西域を中心とした外来音楽で、唐代の宮廷舞楽の中心であった十部楽のうちの大半を占めた。

 

宮廷音楽で歌われる歌の歌詞は唐詩が採用された。民間にも唐詩を歌詞にし、音楽にあわせて歌うものが現れ、晩唐には音楽にあわせるために書かれた詞を作られた。また、「闘歌」という歌の上手を競わせる遊びも存在していた。

舞踊は宮廷や貴族の酒宴ばかりでなく、民間の酒場や行事でも頻繁に行われた。外国から様々な舞踊が伝えられ、その種類も大きく増加した。様々な階層のものが舞踊を好み、楊貴妃や安禄山は胡旋舞の名手であったと伝えられる。

舞踊は、ゆったりした動きの踊りを「軟舞」、テンポが速い激しい踊りを「健舞」と分けられた。「胡旋舞」や「胡騰舞」は健舞に含まれた。伝統舞踊に外国からの舞踏が加わっていき発展していった。

唐代の宮廷では、楽団の演奏にあわせて大勢が舞踊を行うことで多かった。また、「字舞」と呼ばれる音楽とともに踊り、身体を翻す瞬間に衣の色を換え、その後に地に伏して全員で字の形を描くという集団舞踏も存在し、多い時は百人単位で行われた。

唐代の皇帝の中でも、玄宗が特に音楽がすぐれており、外国の音楽を取り入れた「霓裳羽衣の曲」を作曲したとされる。この曲とともに、楊貴妃が得意とした「霓裳羽衣の舞」が行われ、宮人が数百人で舞うこともあった。

安史の乱以後は、戦乱や、梨園の廃止、教坊の縮小とともに、楽工や妓女は地方に流れ、音楽や舞踊の普及は進んでいくことになった

11顧夐 (改)《巻七28荷葉杯九首其七》『花間集』330全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6922

顧夐  荷葉杯九首 其七  

金鴨香濃鴛被,枕膩。小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。憐摩憐,憐摩憐。

(寵愛を受けることに喜びを持ち、妃嬪はいま最高に妖艶であり可憐であると詠う。)

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、楽しみにして鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。柳のように細腰で美しく、柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。可憐なるか、可愛いい、可愛いいですかとても可憐です。

11顧夐 (改)《巻七28荷葉杯九首其七》『花間集』330全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6922

 

 
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荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

荷葉杯九首其二

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

愁摩愁,愁摩愁。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

(荷葉杯九首 其の二)

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁うや愁う,愁えんや愁う。

 

荷葉杯九首 其三

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。

狂摩狂,狂摩狂。

愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

(荷葉杯九首 其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

荷葉杯九首其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

(成人してすぐに後宮に入ったが、それがどんなことをいわれても寵愛を受けることに喜びを感じるようになり、逢瀬を過ごすことから離れることできないという女のこころを詠う。)

私の為に書いてくれた詩は、あの時のこと、そして、互にみつめあってから、互いの肝と肝を戦わせた。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったし、もう、頭を持ち上げることもできない。

それは、愧ることか、恥でもいい、あれは、恥ることなのか、恥でもいい。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

荷葉杯九首 其五

(寵愛を失っても、秋の夜、庭に出て、お越しを待ちわびる妃嬪の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は長く、歌声が響き届くと待つ身には、怨みがこみあげ、咽び泣く、空には名残の

月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花にうっすらと露に濡れ、冷ややかな夜がふける、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている。

歸摩歸,歸摩歸。

帰って来い、きっとここに、帰ってくる。果たして帰って来るのか、きっと帰って来る。(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

荷葉盃其六 其六

(逢瀬の時にうれしくて赤色の䇳紙に書き写し残した詩を見ては、苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう妃嬪を詠う)

我憶君詩最苦,知否。

あのお方が残していった詩を見手は思い出す、それから、最も苦々しい思いにかられる。知っているのか、知らないのか。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していた。

吟摩吟,吟摩吟。

この詩を吟じるか、やっぱり吟じよう。吟じようか、やっぱり吟じよう。

(其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

荷葉杯九首 其七

(寵愛を受けることに喜びを持ち、妃嬪はいま最高に妖艶であり可憐であると詠う。)

金鴨香濃鴛被,枕膩。

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、楽しみにして鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。柳のように細腰で美しく、柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

憐摩憐,憐摩憐。

可憐なるか、可愛いい、可愛いいですかとても可憐です。

(其の七)

金鴨の香 鴛被濃くし,枕 膩【てか】る。

小髻【しょうけい】花鈿に簇【むらが】り,腰は細柳の如く臉【ほほ】は蓮の如し。

憐れんや憐れむ,憐れんや憐れむ。

 

荷葉杯九首 其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

荷葉杯九首 其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

 

 

『荷葉盃其六』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯九首 其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

(下し文)
(荷葉杯九首 其の七)

金鴨の香 鴛被濃くし,枕 膩【てか】る。

小髻【しょうけい】花鈿に簇【むらが】り,腰は細柳の如く臉【ほほ】は蓮の如し。

憐れんや憐れむ,憐れんや憐れむ。

(現代語訳)
(寵愛を受けることに喜びを持ち、妃嬪はいま最高に妖艶であり可憐であると詠う。)

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、楽しみにして鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。柳のように細腰で美しく、柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

可憐なるか、可愛いい、可愛いいですかとても可憐です。


(訳注)

荷葉杯九首 其七

(寵愛を受けることに喜びを持ち、妃嬪はいま最高に妖艶であり可憐であると詠う。)

女儀の魅力が一番のころ、寝室の布団に薫き込められた香の香りは濃く、用意された枕は髪油で光り、結い上げた髪に一杯に挿された髪飾り、可愛さを強調する。

男と過ごす閨でのなよなよとした柳の枝のような細腰、蓮の花のような顔、すべてが可愛いくてしかたがない。

十数歳に達した「良家の子女」は、この種の選抜をへて多数宮廷に入ったのであるが、彼女たちの中のほんの少しの者だけが幸運を得て妃嬢に列し、大多数の者は名もなき宮女のままで生涯を終えたのである。このように良家の子女を選抜するのが、宮廷女性の主要な来源であり、宮廷女性の中で少なからざる比率を占めていた。

 

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。単調二十六字、六句二仄韻、四平韻、❷⑤⑦③③の詞形をとる。

荷葉杯九首其一

春盡小庭花,寂

凭檻斂雙,忍教成病憶佳

知摩?知摩

○●●○○●  ●●

△●●○○  ●△○●●○○

○△○ ○△○

荷葉杯九首 其二

歌發誰家筵,寥

別恨正悠,蘭釭背帳月當

愁摩,愁摩

○●○○○●  △●

●●△○○  ○○●●●△○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其三

弱柳好花盡,晴

陌上少年,滿身蘭麝撲人

狂摩,狂摩

●●●○●●  ○●

●●●○○  ●○○●●○○

△△△  △△△

荷葉杯九首其四

記得那時相,膽

鬢亂四肢,泥人無語不擡

羞摩,羞摩

●●△○△●  ●●

●●●○○  △○○●△○○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其五

夜久歌聲怨,殘

菊冷露微,看看濕透縷金

歸摩,歸摩

●●○○△△  ○●

●△●○○  △△●●●○△

○△○  ○△○

荷葉盃其六 其六

我憶君詩最,知

字字盡關,紅牋寫寄表情

吟摩,吟摩

●●○○●●  ○●

●●●○○  ○○●●●○△

△△△  △△△

荷葉杯九首 其七

金鴨香濃鴛,枕

小髻簇花,腰如細柳臉如

憐摩,憐摩
○●○○○●  △●

●●●○△  ○△●●△△△

○△○  ○△○

金鴨香濃鴛被,枕膩。

鴨形のかざりのある香炉に薫く香は閨に濃く広がり、楽しみにして鴛鴦の掛け布団をととのえる、枕は髪油に光っている。

・金鴨香濃 鴨が上に飾られた香炉に香を焚くとその煙が部屋に充満すること。

・鴛被 鴛鴦の刺繍のかけ布団。

・枕膩 枕に髪脂がついて光っていること。夜の化粧をキチン整えてベットインすること。男女の仲がうまくいっていることをあらわす語である。

 

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

夜化粧の小さく結い上げた髪をととのえ、額に花鈿飾りが美しい。柳のように細腰で美しく、柳の枝のごとくゆれ、白い頬に紅をさし、蓮の花のように妖艶である。

・簇花鈿 花鈿の用語解説 - 仏粧は唐代に入ってからさらに中国の特徴的な化粧として完成した。〈的〉は紅で眉間にさまざまな紋様を描く〈花鈿(かでん)・花子(かし)〉に発達し,また唇の両側に黒点や緑点を描く〈靨鈿(ようでん)・粧靨(しようよう)〉がうまれた。さらに女子俑(よう)に見られるように両ほおに紅で華やかな草花模様を描くようになった。

・腰如細柳 女妓の美人は細腰型と肉感タイプとあり、柳は細腰の代名詞である。

・臉如蓮 蓮の花のように白い肌に頬紅を表現する。と同時に女性自身を示すこともある。

 

憐摩憐,憐摩憐。

可憐なるか、可愛いい、可愛いいですかとても可憐です。

・憐 可愛い、可憐。

・摩 疑問を表す。〜かしら。

 

 

 

 

音楽と歌舞(2)

 

永新と念奴は、共に盛唐時代の著名な宮廷歌手であった。永新の本名は許和子といい、もとは吉州永新(江西省永新県)の楽家(音楽を専業にしていた家)の娘であり、選ばれて宮廷に入った。彼女は歌が上手なばかりでなく、新しい歌を編み出すことができた。秋が深まり月が晴々と輝き、楼台、宮殿が静まりかえった時に、彼女がひと声歌えば、その声は長安の大通りに響き渡ったという。ある時、玄宗皇帝は勤政楼で大宴会を開き、数多くのアトラクションを催した。楼閣の下の観衆は数千数万に達し、その喧騒は凄まじかった。玄宗はいささか不機嫌になり、宴会を罷めて退席しょうとした。

この時、宦官の高力士が「永新を呼んで楼台上で一曲歌わせたら、きっと騒ぎは収まります」と提案した。そこで永新は髪をかき上げ袖をたくし上げ、楼台に出て歌った。歌声がひとたび響くと、はたして広場はしーんと静まり返り、あたかも誰一人いないかのようだった。彼女の歌は、「喜ぶ者がそれを聴くとますます元気づけられ、悲しい者がそれを聞くと断腸の思いに沈む」と評され、芸術的な影響力は絶大なものがあった(『楽府雑録』「歌」)。

 

念奴も歌がたいへん上手で、玄宗は彼女をひじょうに愛し、一日たりとも側を離れることを許さなかった。彼女は歌声で人を魅了したばかりでなく、身振りも人の心をうった。彼女は歌う度に観衆を見まわし、流し目を送ってうっとりさせた。歌声は雲や霞を突き抜け、鐘・太鼓・笙・竿(大型の笙)などにぎやかな音も、彼女の歌声を凌ぐことはできなかった(『開元天宝遺事』巻上)。

 

また、張紅紅という著名な歌手がいた。彼女はもともと父について大道で歌を唱って暮らしていたが、その歌声が将軍寺青の耳にとまり彼の姫妾にされた。彼女は非常に賢く、曲をすぐ覚えてしまった。ある時、韋青は一人の楽工(歌舞演奏の芸人)に曲を作らせ一遍だけ歌わせた。側にいた張紅紅は豆を置きながらメロディーとリズムを覚えて、楽工が歌い終るとすぐ一人で歌い、楽工を大いに驚かせた。彼女の芸術的才能は後に代宗の耳にも達し、宮中に召されて才人に封じられ、宮中で「記曲娘子」(曲覚えの名手)とよばれた(『楽府雑録』「歌」)。

 

教坊妓の中でも、任智方の四人の娘は、いずれも歌が上手で、それぞれの歌いぶりに特徴があった。中でも「二番目の娘は発声の仕方が柔かく物悲しく、歌が終る時いつ止んだのか分からないほど静かだった。三番目の娘は物腰が穏やかで、側で見ると歌を唱っているという意識が全くないようであった。四番目の娘は声が穏やかでしっとりしており、また透き通るように澄んでいてその声はあたかも空から降ってくるようだった」(『教坊記』「仕氏四女」、以下本書によるものは特別注記しない)。

 

劉采春と周徳華は俳優、楽工の身分に属する歌手であり、二人は母娘の関係であった。劉采春の歌声は空の雲をつき通すほど響きわたった。その歌はすべて当代の才子が書いた新詩であり、中でも羅貢曲が得意だった。周徳華は楊柳詞を歌うのが上手で、多くの名門・豪族の家の女性たちが彼女から歌を学んだ。彼女の性格は上品で世俗に媚びず、一流の作者による優れた歌曲を唱うだけで、輕佻浮薄な歌はいっさい唱わなかった(『雲渓友議』巻九、一〇)。

 

貞元年間、洛陽の金谷県に葉という姓の女性がおり、歌がじつに素晴らしかった。彼女は人の家の家妓になったことがあったが、後に長安に出た。長安の歌手たちは彼女の名声を聞くと、次々と彼女と歌合わせに来た。彼女が二戸発すると伴奏していた絃工、楽師もみな歌声に聞き惚れて演奏を忘れてしまった。この女性はまた、ある大家の子弟の家妓にされた。人柄がよかったので、人々は彼女の歌の才能を宮廷に漏さなかったということである。かくして、この芸術的な至宝は長く民間に瓜田まることができた(『文苑英華』巻八三二、沈亜之「歌者菓記」)。

11顧夐 (改)《巻七27荷葉杯九首其六》『花間集』329全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6917

顧夐  荷葉盃其六 其六

我憶君詩最苦,知否。字字盡關心,紅牋寫寄表情深。吟摩吟,吟摩吟。

(逢瀬の時にうれしくて赤色の䇳紙に書き写し残した詩を見ては、苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう妃嬪を詠う)

あのお方が残していった詩を見手は思い出す、それから、最も苦々しい思いにかられる。知っているのか、知らないのか。その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していた。この詩を吟じるか、やっぱり吟じよう。吟じようか、やっぱり吟じよう。

11顧夐 (改)《巻七27荷葉杯九首其六》『花間集』329全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6917

 

 
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荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

荷葉杯九首其二

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

愁摩愁,愁摩愁。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

(荷葉杯九首 其の二)

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁うや愁う,愁えんや愁う。

 

荷葉杯九首 其三

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。

狂摩狂,狂摩狂。

愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

(荷葉杯九首 其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

荷葉杯九首其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

(成人してすぐに後宮に入ったが、それがどんなことをいわれても寵愛を受けることに喜びを感じるようになり、逢瀬を過ごすことから離れることできないという女のこころを詠う。)

私の為に書いてくれた詩は、あの時のこと、そして、互にみつめあってから、互いの肝と肝を戦わせた。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったし、もう、頭を持ち上げることもできない。

それは、愧ることか、恥でもいい、あれは、恥ることなのか、恥でもいい。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

荷葉杯九首 其五

(寵愛を失っても、秋の夜、庭に出て、お越しを待ちわびる妃嬪の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は長く、歌声が響き届くと待つ身には、怨みがこみあげ、咽び泣く、空には名残の月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花にうっすらと露に濡れ、冷ややかな夜がふける、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている。

歸摩歸,歸摩歸。

帰って来い、きっとここに、帰ってくる。果たして帰って来るのか、きっと帰って来る。(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

荷葉盃其六 其六

我憶君詩最苦,知否。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

吟摩吟,吟摩吟。

(逢瀬の時にうれしくて赤色の䇳紙に書き写し残した詩を見ては、苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう妃嬪を詠う)

あのお方が残していった詩を見手は思い出す、それから、最も苦々しい思いにかられる。知っているのか、知らないのか。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していた。

この詩を吟じるか、やっぱり吟じよう。吟じようか、やっぱり吟じよう。

(其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

其七

金鴨香濃鴛被,枕膩。

小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。

憐摩憐,憐摩憐。

 

其八

曲砌蝶飛煙暖,春半。

花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。

嬌摩嬌,嬌摩嬌。

 

其九

一去又乖期信,春盡。

滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。

來摩來,來摩來。

 

 

『荷葉盃其六』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉盃其六 其六

我憶君詩最苦,知否。

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

吟摩吟,吟摩吟。

 

(下し文)

(荷葉盃其六其の六)

君が詩に我が憶い 最も苦く,知るや否や。

字字 盡く關心,紅牋 寫し寄り 表情 深し。

吟じるや吟ぜん,吟じるや吟ぜん。

 

 

(現代語訳)

(逢瀬の時にうれしくて赤色の䇳紙に書き写し残した詩を見ては、苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう妃嬪を詠う)

あのお方が残していった詩を見手は思い出す、それから、最も苦々しい思いにかられる。知っているのか、知らないのか。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していた。

この詩を吟じるか、やっぱり吟じよう。吟じようか、やっぱり吟じよう。

 

(訳注)

荷葉杯九首其六

(男が残した詩を見て苦い思いをしながらも、忘れることはできないと吟じてしまう女を詠う)

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

唐代の女性は幼い時から三方面の教育、訓練を受けていた。つまり、①詩書と礼法、②音楽と楽器演奏、③裁縫と機杼織、の三つである。これらは、その家庭や家柄によって、それぞれ重点の置き方が違っていた。

唐代の人は、女子が書を読み字を識ることは大切だと考えていた。一般の上層家庭では女子の文化教育を重視することはきわめて普通であり、士大夫や読書人の家の女子は、大半が七歳前後から字を覚え書を読み、『詩経』や『三礼』(周礼・儀礼・礼記)といった儒家の経典を学び始めた。商人、武人、庶民などの家の女子も、文を習い書を読む人は少なくなかった。中国では先秦時代以降、歴代女子教育を重んじ、女子の読書を一概に否定はしなかった。しかし、女子に書物を読ませる目的はきわめて明確で、書物によって 〝礼″ に到達させる、つまり女子が「三従四徳」(父、夫、子に従う三従と、婦徳、婦言、婦容、婦功の四つの徳目)等の「人に事える道」を学ぶためであって、決して女性が知識を学び智力をつけるためではなかった。唐代では一般の士大夫もこうした思想を引き継いでいた。

 

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。単調二十六字、六句二仄韻、四平韻、❷⑤⑦③③の詞形をとる。

荷葉杯九首其一

春盡小庭花,寂

凭檻斂雙,忍教成病憶佳

知摩?知摩

○●●○○●  ●●

△●●○○  ●△○●●○○

○△○ ○△○

荷葉杯九首 其二

歌發誰家筵,寥

別恨正悠,蘭釭背帳月當

愁摩,愁摩

○●○○○●  △●

●●△○○  ○○●●●△○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其三

弱柳好花盡,晴

陌上少年,滿身蘭麝撲人

狂摩,狂摩

●●●○●●  ○●

●●●○○  ●○○●●○○

△△△  △△△

荷葉杯九首其四

記得那時相,膽

鬢亂四肢,泥人無語不擡

羞摩,羞摩

●●△○△●  ●●

●●●○○  △○○●△○○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其五

夜久歌聲怨,殘

菊冷露微,看看濕透縷金

歸摩,歸摩

●●○○△△  ○●

●△●○○  △△●●●○△

○△○  ○△○

荷葉盃其六 其六

我憶君詩最,知

字字盡關,紅牋寫寄表情

吟摩,吟摩

●●○○●●  ○●

●●●○○  ○○●●●○△

△△△  △△△

 

我憶君詩最苦,知否。

あのお方が残していった詩を見手は思い出す、それから、最も苦々しい思いにかられる。知っているのか、知らないのか。

・君詩 別れも告げずこなくなった男の残した詩。

・最苦 もっとも苦痛なこと。苦々しい思い。

・知否 知るや否や。女が苦痛であることを知っているのか知らないのか。

 

字字盡關心,紅牋寫寄表情深。

その詩の一字一字一句一句にそんな気持ちになってしまうし、それ以外に考えられなくなる。しかも、その時はうれしくて赤色の䇳紙に書き写し、また寄せたりして心の底から愛していた。

・字字 その詩の一字一字、一句一句。

・關心 心惹かれ、気になってしまう。

・紅牋 薛濤䇳のこと。色紙の様なもの

・寫寄 詞を書き写したり、返詩をよせたりする。

・表情深 心の底から愛していることをいう。

 

吟摩吟,吟摩吟。

この詩を吟じるか、やっぱり吟じよう。吟じようか、やっぱり吟じよう。

○吟摩吟、吟摩吟 摩は疑問を表す。〜かしら。

 

 

 

 

音楽と歌舞(1

〝昔 佳人の公孫氏有り、一たび剣器を舞えば四方を動かす。先帝の侍女は八千人あり,公孫の劍器は初第一なり。〞

杜甫《巻二十99觀公孫大娘弟子舞劍器行》「昔有佳人公孫氏,一舞劍氣動四方。」「先帝侍女八千人,公孫劍器初第一。

世界中の注目をあびてきた、豪華絢欄たる唐代芸術の世界で、女性は顕著な位置を占めており、千年の後にまで名を伝えられた芸術家が輩出した。

 

歌舞と女楽、これらは唐代には上は天子、公卿から、下は庶民、士人に至るまでの、すべての人々にとって欠くことのできない芸術的楽しみであった。それゆえこれらは宮廷から、あらゆる社会の階層に至るまで盛んに行われた。宮廷の中にあった教坊、宜春院、梨園、それに長安・洛陽両京にあった外教坊などには、歌舞と音栗に携わる芸妓が多数集中していた。朝廷は天下の名人を広く捜し出したので、唐代の女性芸術家の最も優れた人々をそこに集めることができたのである。彼女たちは恵まれた条件を与えられ、専門的な教育を受けた。また宮廷では常時大規模な催しが開かれたので、彼女たちは芸術的才能を充分に発揮することができ、高度な芸術的才能をもった人々が輩出することになった。その他、貴族や富豪が、自宅に家妓を抱えておく風習も盛んであった。彼らは専門家を招いて家妓を教育し、賓客の歓送迎会、家の慶事や誕生日などの御祝には、必ず家妓に芸を披露させて興趣を添えた。各地の官妓たちの歌舞や音楽の才能も人々から重視され、官庁の歓送迎会、宴会、遊覧の際には、彼女たちの出演は不可欠な漬物となっていた。妓優、姫妾たちが音楽、歌舞を得意としただけでなく、家庭の女性も音楽を習い楽器に通じることを家庭の娯楽、高雅な修養とみなしていた。こうした風潮によって、優秀な芸術家が数多く育成されたのである。

彼女たちの中には一声喉をころがせば長安の大通りに鳴り響いたといわれる歌手、曲を作り楽器を見事に奏でる音楽家、舞姿が美しく絶妙な芸を身につけた舞踊家、その他様々な方面に才能を発揮した芸術家がいた。

11顧夐 (改)《巻七26荷葉杯九首其五》『花間集』328全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6912

顧夐  荷葉杯九首 其五

夜久歌聲怨咽,殘月。菊冷露微微,看看濕透縷金衣。歸摩歸,歸摩歸。

(寵愛を失っても、秋の夜、庭に出て、お越しを待ちわびる妃嬪の思いを詠う。)

秋の夜は長く、歌声が響き届くと待つ身には、怨みがこみあげ、咽び泣く、空には名残の月。菊の花にうっすらと露に濡れ、冷ややかな夜がふける、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている。帰って来い、きっとここに、帰ってくる。果たして帰って来るのか、きっと帰って来る。

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荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

荷葉杯九首其二

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

愁摩愁,愁摩愁。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

(荷葉杯九首 其の二)

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁うや愁う,愁えんや愁う。

 

荷葉杯九首 其三

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。

狂摩狂,狂摩狂。

愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

(荷葉杯九首 其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

荷葉杯九首其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

(成人してすぐに後宮に入ったが、それがどんなことをいわれても寵愛を受けることに喜びを感じるようになり、逢瀬を過ごすことから離れることできないという女のこころを詠う。)

私の為に書いてくれた詩は、あの時のこと、そして、互にみつめあってから、互いの肝と肝を戦わせた。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったし、もう、頭を持ち上げることもできない。

それは、愧ることか、恥でもいい、あれは、恥ることなのか、恥でもいい。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

荷葉杯九首 其五

(寵愛を失っても、秋の夜、庭に出て、お越しを待ちわびる妃嬪の思いを詠う。)

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は長く、歌声が響き届くと待つ身には、怨みがこみあげ、咽び泣く、空には名残の月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花にうっすらと露に濡れ、冷ややかな夜がふける、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている。

歸摩歸,歸摩歸。

帰って来い、きっとここに、帰ってくる。果たして帰って来るのか、きっと帰って来る。(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

 

『荷葉杯九首 其四』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯九首 其五

夜久歌聲怨咽,殘月。

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

歸摩歸,歸摩歸。

 

(下し文)

(荷葉杯九首 其の五)

夜 久しく 歌聲 怨み咽【むせ】び,殘【なご】り月。

菊 冷やかに 露 微微たり,看看たり 縷金の衣を濕し透す。

歸らんや歸らん,歸らんや歸らん。

 

(現代語訳)

(寵愛を失っても、秋の夜、庭に出て、お越しを待ちわびる妃嬪の思いを詠う。)

秋の夜は長く、歌声が響き届くと待つ身には、怨みがこみあげ、咽び泣く、空には名残の月。

菊の花にうっすらと露に濡れ、冷ややかな夜がふける、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている。

帰って来い、きっとここに、帰ってくる。果たして帰って来るのか、きっと帰って来る。

 

(訳注)

荷葉杯九首其五

(秋の夜、庭に出て男の帰りを待ちわびる女の思いを詠う。)

 

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。双調二十六字、前段八字二句二仄韻、後段十二字四句四平韻で、❷/⑤⑦③③の詞形をとる。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。単調二十六字、六句二仄韻、四平韻、❷⑤⑦③③の詞形をとる。

荷葉杯九首其一

春盡小庭花,寂

凭檻斂雙,忍教成病憶佳

知摩?知摩

○●●○○●  ●●

△●●○○  ●△○●●○○

○△○ ○△○

荷葉杯九首 其二

歌發誰家筵,寥

別恨正悠,蘭釭背帳月當

愁摩,愁摩

○●○○○●  △●

●●△○○  ○○●●●△○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其三

弱柳好花盡,晴

陌上少年,滿身蘭麝撲人

狂摩,狂摩

●●●○●●  ○●

●●●○○  ●○○●●○○

△△△  △△△

荷葉杯九首其四

記得那時相,膽

鬢亂四肢,泥人無語不擡

羞摩,羞摩

●●△○△●  ●●

●●●○○  △○○●△○○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其五

夜久歌聲怨,殘

菊冷露微,看看濕透縷金

歸摩,歸摩

●●○○△△  ○●

●△●○○  △△●●●○△

○△○  ○△○

 

夜久歌聲怨咽,殘月。

秋の夜は長く、歌声が響き届くと待つ身には、怨みがこみあげ、咽び泣く、空には名残の月。

・殘月 寝待ち月(二十日ころの月)から下弦の月を過ぎてのつき。待ち侘びる名残の月のこと。夜明けの空に懸かる月。

 

菊冷露微微,看看濕透縷金衣。

菊の花にうっすらと露に濡れ、冷ややかな夜がふける、居待ち月を見ていると夜露に濡れ金糸の縫い取りの衣は透けている。

綾金衣 金線衣に同じ。金糸の刺繍のある衣裳。

残月・菊・露・濕 待ち侘びて明け方まで庭に出ていて夜露に濡れるということ。

 

歸摩歸,歸摩歸。

帰って来い、きっとここに、帰ってくる。果たして帰って来るのか、きっと帰って来る。

○帰摩帰、帰摩帰 摩は疑問を表す。〜かしら。

 

 

 

<詩における月について>

三五月 三かける五で十五。十五夜をいう。満月である。当時の鏡は円形であった。ここは月にもじって新月から満月になり名残月と進んでゆくことで時間の経過、使用頻度、私用する女子が若かったことから年増になっていくことを意味している。

 

初月 初月(はつづき、しょげつ). 三日月。陰暦3日(ごろ)の、月で最初に見え始める月。特に、陰暦8月の初月。唐朝の中興も未だ力微に、群盗の勢いなお盛んなることを暗示する。杜甫は同谷を出発したのは11月の終わりで成都に着いたのは1220日を過ぎているはずである。したがってこの詩の「初月」はこの夜、昇った月ではない。秦州における杜甫の五言律詩『初月』「光細弦欲上,影斜輪未安。微升古塞外,已隱暮雲端。河漢不改色,關山空自寒。庭前有白露,暗滿菊花團。」秦州抒情詩(8)  初月 杜甫 <293>に“「八月三日の月」初月、三日月は、その光が細くこの日その弦形の尖端をうわむきにしている、しかしその影の部分は半円形の底辺のあたりはおちつかぬさまだ。三日月の影の部分が広がって満月になるエネルギー、そのことは自分の夢、希望を満たすことであり、それが自分とその家族の安寧、安定、おちつきにつながる輪、満月の満足までにはなっていない。”この『初月』に基づいている。

 

初月【はつづき】三日月。陰暦で月の初めに西の空に見える細い月。陰暦八月三日の月を指すこともあり、「秋」の季語でもある。 また、月と太陽の視黄経が等しくなるその時刻を指し、朔(さく)と言われることもある。新月 には美しい浄化のエネルギーに満ちあふれており、何かを始めるのには最適な時刻だと感じて作った作である。

また、陰暦8月の初月というのであれば、杜甫が秦州に来て間もないころの作となるし、あるいは9月の初旬の月であろうか。

 

十六夜いざよい

「十六夜」とは十五夜の次の日、つまり少し欠けた月、「咲夜」は書き換えれば「昨夜」となり、十六夜咲夜は満月を指していることになる。朔夜(新月)と捉えることもでき、時間を操れることをかけているのかもしれない。

 又、「十六夜」とは「いざよう(なかなか進まないという意味)」から来ており、こちらも能力に深く関係しているのではないかと思われる。2 (猶予)進もうとして進まないこと。ためらい。躊躇(ちゅうちょ)

 

 

・殘月 寝待ち月(二十日ころの月)から下弦の月を過ぎてのつき。待ち侘びる名残の月のこと。夜明けの空に懸かる月。

 

 

音楽と歌舞 4分割(4

 

宮妓は芸術家であり、原則として芸は献じるが身は献じないということになっていたし、一般の宮人に比べれば高い礼遇を受けていたとはいえ、彼女たちも皇帝の慰み物にすぎず、その漁色の対象になった。玄宗の弟の申王は、冬になると宮妓たちに周囲をすき間なく囲ませて暖をとり、これを「妓圃」とよんだ。別の弟の岐王は寒い時妓女の懐に手を入れて暖をとった(『開元天宝達事』巻上)。こうした事例からみると、宮妓たちは芸人ではあったが、結局のところ娼妓との区別は、彼女たちが皇室専用の慰み物であるというにすぎない。

 

宮妓はまたしばしば皇帝の御下賜晶として大臣や貴族に与えられた。唐の各時代に、某人に「女楽」幾組を下賜するといった記録があるが、この 「女楽」とはよく訓練された宮中の楽妓のことである。宮妓たちはその半生を軽やかな音楽とあでやかな舞、笠・策などの笛や太鼓の中に費やし、そして少なからざる宮妓がその名を後世に残したのであるが、しかし生前の境遇はといえば、たいへん不幸なものであった。彼女たちはいったん年老いて容色が衰え、婚期を逸すると、宮中を退いてから嫁に行くのは容易でなく、また芸を売るのはさらに難しかった。それでひじょうに多くの宮妓が尼か女道士となって、孤独と貧寒の中で残生のけりをつけなければならなかった。たとえば、先に述べた宮廷の名妓粛煉師は寺観の中で一生を終えたし、有名な歌妓永新は当時皇帝から光栄ある寵愛をこうむっていたが、安史の乱の後、宮中を出て一人の読書人に付き従い、その読書人が死んだ後は母とともに長安に帰り、乱世の中で老いて死んだ(『楽府雑録』「歌」)。

11顧夐 (改)《巻七25荷葉杯九首其四》『花間集』327全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6907

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  2015年11月12日 の紀頌之5つのBlog  
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  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
  ●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている  
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  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
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荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

荷葉杯九首其二

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

愁摩愁,愁摩愁。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

(荷葉杯九首 其の二)

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁うや愁う,愁えんや愁う。

 

荷葉杯九首 其三

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。

狂摩狂,狂摩狂。

愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

(荷葉杯九首 其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

荷葉杯九首其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

(成人してすぐに後宮に入ったが、それがどんなことをいわれても寵愛を受けることに喜びを感じるようになり、逢瀬を過ごすことから離れることできないという女のこころを詠う。)

私の為に書いてくれた詩は、あの時のこと、そして、互にみつめあってから、互いの肝と肝を戦わせた。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったし、もう、頭を持ち上げることもできない。

それは、愧ることか、恥でもいい、あれは、恥ることなのか、恥でもいい。

(其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

楊貴妃清華池002
 

『荷葉杯九首 其四』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯九首其四

記得那時相見,膽戰。

鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。

羞摩羞,羞摩羞。

 

 

(下し文)

(荷葉杯九首其の四)

記 那の時 相い見るを得ん,膽戰。

鬢亂れるも 四肢柔らかなり,泥人となりて 語る無く 擡頭せざる。

羞らんや羞り,羞らんや羞る。

 

 

(現代語訳)

(成人してすぐに後宮に入ったが、それがどんなことをいわれても寵愛を受けることに喜びを感じるようになり、逢瀬を過ごすことから離れることできないという女のこころを詠う。)

私の為に書いてくれた詩は、あの時のこと、そして、互にみつめあってから、互いの肝と肝を戦わせた。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったし、もう、頭を持ち上げることもできない。

それは、愧ることか、恥でもいい、あれは、恥ることなのか、恥でもいい。

 

(訳注)

荷葉杯九首其四

(成人してすぐに後宮に入ったが、それがどんなことをいわれても寵愛を受けることに喜びを感じるようになり、逢瀬を過ごすことから離れることできないという女のこころを詠う。)

 

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

<后妃と宮人>

十数歳に達した「良家の子女」は、この種の選抜をへて多数宮廷に入ったのであるが、彼女たちの中のほんの少しの者だけが幸運を得て妃嬢に列し、大多数の者は名もなき宮女のままで生涯を終えたのである。このように良家の子女を選抜するのが、宮廷女性の主要な来源であり、宮廷女性の中で少なからざる比率を占めていた。陳鴻は『長恨歌伝』のなかで、玄宗の時代、宮中の「良家の子は、千を以て数える」といい、辞調も『劉無双伝』の中で「後宮に選抜された宮嬢の多くは衣冠(公卿大夫)の家の子女である」と書いている。しかしながら、良家の子女の才智徳行あるものを厳格に選択するというのは、主に皇太子、諸王の妃を決める時だけであった。事実、歴代の皇帝は宮女を選別するのに、決してこれほど厳格な規定を持ってはいなかった。皇帝たちは名門の令嬢でも、貧しい家の娘でも、はては娼妓、俳優などの賎しい女たちであろうとも、ただ容姿、技芸が衆に抜きんでていれば、一様に選んで宮廷に入れたのであった。玄宗は、かつて「花鳥使」なる役人を四方に派遣して密かに美人をさがさせたが、家柄や才能、徳行などは必ずしも問題にしなかったようである。その他、唐の宮中には教坊などの役所があり、皇族の耳目を楽しませる多数の宮妓を専門に養成していた。この教坊もしばしば民間で女性を選抜した。たとえば憲宗の時、教坊は「密旨だとして良家の子女、及び衣冠の族の別宅の妓人を取り上げた」(『旧唐書』李緯伝)。宮妓を選抜するにはただ容姿、技芸を見るだけであったから、良家の出か、才智徳行がどうかは問題にしなかった。

古来、自分の青春と自由を、移り気で定かならぬ皇帝の寵愛ごときと取り換えようなどと思う女性はいくらもいなかったし、また自分の娘を世間から隔絶したそんな所に送ろうとする父母もほとんどいるわけはなかった。それで、ひとたび官女を選抜するという話があれば、朝野、貴職を問わず人々はみな恐怖におののいた。そのため、玄宗、文宗の両皇帝は官女の選抜をやめざるを得なかった。

 

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。単調二十六字、六句二仄韻、四平韻、❷⑤⑦③③の詞形をとる。

荷葉杯九首其一

春盡小庭花,寂

凭檻斂雙,忍教成病憶佳

知摩?知摩

○●●○○●  ●●

△●●○○  ●△○●●○○

○△○ ○△○

荷葉杯九首 其二

歌發誰家筵,寥

別恨正悠,蘭釭背帳月當

愁摩,愁摩

○●○○○●  △●

●●△○○  ○○●●●△○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其三

弱柳好花盡,晴

陌上少年,滿身蘭麝撲人

狂摩,狂摩

●●●○●●  ○●

●●●○○  ●○○●●○○

△△△  △△△

荷葉杯九首其四

記得那時相,膽

鬢亂四肢,泥人無語不擡

羞摩,羞摩

●●△○△●  ●●

●●●○○  △○○●△○○

○△○  ○△○

溫庭筠

《巻二14 荷葉盃三首其一》 一點露珠凝冷,波影。滿池塘。綠莖紅豔兩相亂,腸斷。水風涼。

溫庭筠

《巻二15 荷葉盃三首其二》 鏡水夜來秋月,如雪。採蓮時。小娘紅粉對寒浪,惆悵。正思想。

溫庭筠

《巻二16 荷葉盃三首其三》 楚女欲歸南浦,朝雨。濕愁紅。小船搖漾入花裏,波起。隔西風。

韋莊

《巻二44 荷葉盃二首其一》 代佳人難得,傾國,花下見無期。一雙愁黛遠山眉,不忍更思惟。閑掩翠屏金鳳,殘夢,羅幕畫堂空。碧天無路信難通,惆悵舊房櫳。

韋莊

《巻二45 荷葉盃二首其二》 記得那年花下,深夜,初識謝娘時。水堂西面畫簾垂,攜手暗相期。惆悵曉鶯殘月,相別,從此隔音塵。如今俱是異人,相見更無因。

顧夐

《巻七22 荷葉杯九首其一》 春盡小庭花落,寂寞。凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。知摩知?知摩知?

顧夐

《巻七23 荷葉杯九首其二》 歌發誰家筵上,寥亮。別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。愁摩愁,愁摩愁。

顧夐

《巻七24 荷葉杯九首其三》 弱柳好花盡拆,晴陌。陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。狂摩狂,狂摩狂。

顧夐

《巻七25 荷葉杯九首其四》 記得那時相見,膽戰。鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。羞摩羞,羞摩羞。

顧夐

《巻七26 荷葉杯九首其五》 夜久歌聲怨咽,殘月。菊冷露微微,看看濕透縷金衣。歸摩歸,歸摩歸。

顧夐

《巻七27 荷葉杯九首其六》 我憶君詩最苦,知否。字字盡關心,紅牋寫寄表情深。吟摩吟,吟摩吟。

顧夐

《巻七28 荷葉杯九首其七》 金鴨香濃鴛被,枕膩。小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。憐摩憐,憐摩憐。

顧夐

《巻七29 荷葉杯九首其八》 曲砌蝶飛煙暖,春半。花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。嬌摩嬌,嬌摩嬌。

顧夐

《巻七30 荷葉杯九首其九》 一去又乖期信,春盡。滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。來摩來,來摩來。

 

 

記得 那時 相見,膽戰。

私の為に書いてくれた詩は、あの時のこと、そして、互にみつめあってから、互いの肝と肝を戦わせた。

・那時 そのとき; その時点; その時。

・膽 1 内臓器官の名。六腑の一。「胆汁・胆石・胆嚢(たんのう)/臥薪嘗胆(がしんしょうたん)2 どっしりと落ち着いた精神力。きもったま。

 

鬢亂 四肢柔,泥人 無語 不擡頭。

髪をかき乱し、肢体を柔らかにして許したし、汗まみれになって疲れ果て、もう言葉にすることもできないほどになったし、もう、頭を持ち上げることもできない。

・擡頭 ・台頭・抬頭【たいとう】 . 頭を持ち上げること。あるものの勢力が伸び,進出すること。 「新興勢力が-する」. . 上奏文などの中で,高貴の人に関した語を書く時,敬意を示すため行を改め,ほかよりも高く書くこと。

 

羞摩羞,羞摩羞。

それは、愧じることか、恥でもいい、あれは、恥ることなのか、恥でもいい。

 

 

 

音楽と歌舞 4分割(3

 

彼女たちの生活も比較的自由で、彼女たちに対する宮中の束縛も、それほど厳格ではなかった。年をとり容色が衰えると、宮中から出て家に帰りたいと申し出ることが許されており、宮人のように必ずしも深宮の中で朽ち果てねばならないというわけではなかった。『教坊記』に記されている竿木妓の范漢女大娘子、許渾の「簫煉師に贈る」という詩に出てくる内妓の簫煉師、また『楽府雑録』に記されている宣徽院(宮中の一役所)の門弟楊氏などは、みな年老いて後、宮中から退出した内人であった。張祜の「退宮の人」という詩に、「歌喉漸く退えで宮闈を出でんとし、泣いて伶官(宮中の楽官)に話せば 上 帰るを許す」とある。廖融の「退官妓」という詩に、「一旦色衰えて故里に帰るも、月明 猶お夢に梁州(曲名)を按く」とあるが、これらはいずれも内人が年老いて後、宮中から退いたことを述べているのである。宮妓が宮中から出た後の境遇は、おしなべてそれほど良いというわけでもなかったが、宮人に比べれば概して自由の身であった。以上によって、唐朝の宮廷は宮妓を芸人と見なして待遇し、宮人のような賎民身分とは区別していたこと、宮妓たちの待遇はまだ比較的良かったことが分かる。

11顧夐 (改)《巻七24荷葉杯九首其三》『花間集』326全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6902

顧夐  荷葉杯九首 其三   

弱柳好花盡拆,晴陌。陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。狂摩狂,狂摩狂。

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

11顧夐 (改)《巻七24荷葉杯九首其三》『花間集』326全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6902

 

 
  2015年11月11日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
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743年(25)李白341-#4 巻三19-《白頭吟》 341-#4Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(25)Ⅰ李白詩1670 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6898  
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韓愈100 -#3《 巻三20 永貞行》 #3 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1583> Ⅱ#3 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6899  
  ・李商隠詩 (1) 136首の75首 ・李商隠詩 (2) 135首の61首 ●韓愈index-1 ・孟郊、張籍と交遊・汴州乱41首 ●韓愈詩index-2[800年 33歳~804年 37歳]27首 ●韓愈詩index-3 805年 38歳・]陽山から江陵府 36首 ●韓愈詩index-4 806年 39歳 江陵府・権知国子博士 51首(1)25首  
  index-5 806年39歳 50首の(2)25首 index-6[807年~809年 42歳]20首 index-7[810年~811年 44歳] 34首 index-8 [812年~814年47歳]46首 index-9[815年~816年 49歳] 57首 index-10[817年~818年 51歳]・「平淮西碑」28首  
  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
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  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
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  ●花間集全詩●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩。唐から五代詩詞。花間集  
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  薛濤の全詩 花間集(1巻 花間集(2巻 花間集(3巻 花間集(4巻 花間集(5巻  
  魚玄機全詩 花間集(6巻 花間集(7巻 花間集(8巻 花間集(9巻 花間集10巻  
  温庭筠66首 花間集1・2巻 皇甫松11首 花間集二巻 韋莊47首 花間集二巻 薛昭蘊19首 花間集三巻 牛嶠31首 花間集三・四巻 張泌27首 花間集四巻  
  毛文錫31首 花間集5巻 牛希濟11首 花間集5巻 欧陽烱17首 花間集5・6巻 和凝20首 花間集6巻 顧夐56首 花間集6・7巻 孫光憲47首 花間集7・8巻  
  魏承班15首 花間集8・9巻 鹿虔扆6首 花間集9巻 閻選8首 花間集9巻 尹鶚6首 花間集9巻 毛熙震29首 花間集9・10巻 李珣39首 花間集10巻  
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荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

荷葉杯九首其二

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

愁摩愁,愁摩愁。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

(荷葉杯九首 其の二)

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁うや愁う,愁えんや愁う。

 

 

荷葉杯九首 其三

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。

狂摩狂,狂摩狂。

愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

(荷葉杯九首 其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

 

芍薬003
 

『荷葉杯九首 其三』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯九首 其三

弱柳好花盡拆,晴陌。

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

狂摩狂,狂摩狂。

 

(下し文)

(荷葉杯九首 其の三)

弱【わか】い柳 好き花 拆り盡し,晴れたる陌。

陌上 少年の郎,滿身 蘭麝 人 香に撲【なげう】つ。

狂わんや狂わん,狂わんや狂わん。

 

(現代語訳)

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)

若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。

都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。

愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

 

(訳注)

荷葉杯九首其三

(春の行楽に美しい女たちが選ばれ、その家のボタンを自慢にして、庭先で酒宴が開かれる、都の貴公子に惚れてしまうと詠う)

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

春薪踏青(ハイキング)

正月十五日以後から三月の清明節の前後にかけて、人々は盛んにハイキングをしたり、野宴を催したりして楽しんだ。女性も春のハイキングに巻き込まれ、一年の内、最も愉快で自由なめ日を楽しんだ。「長安の男女は春の野を遊歩し、名花に遇えば敷物を広げ、紅い 裾を順番に挿し掛けて、宴の幌とする」、「都の男女は、毎年正月半ば過ぎになると、各おの車に乗り馬に跨り、園圃(農園)あるいは郊野(郊外の野原)の中に帳をしつらえて、探春の宴をする」(『開元天宝遺事』巻下)。こう見てくると、春の野に遊宴を催すとは、何と現代的なことかと思う。長安の曲江池、楽游原などの景勝の地は、ひとたび新春が訪れると女性たちがみな押しょせて見物したり笑い合ったりする場所であり、その他の景勝地もみな同様であった。唐詩の中には女性たちが春を楽しむ情景を歌ったものが少なくない。李華の詩「春遊吟」 に、「初春 芳句(春の野)遍く、千里 藷として職に盈つ。美人は新しき英を摘み、歩歩 春緑に玩る」とあり、また施肩吾の詞「少婦遊春詞」 に、「錦を集め花を轢めて勝遊を闘かわせ、万人 行く処 最も風流」とある。杜甫は「麗人の行」 の中で、貴婦人たちの訪春の情景を「三月三日 天気新なり、長安の水辺 麗人多し」と描写した。張萱の 「虢国夫人游春図」は、さらに生々と唐代貴婦人の游春の情景を再現している。

 

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。単調二十六字、六句二仄韻、四平韻、❷⑤⑦③③の詞形をとる。

荷葉杯九首其一

春盡小庭花,寂

凭檻斂雙,忍教成病憶佳

知摩?知摩

○●●○○●  ●●

△●●○○  ●△○●●○○

○△○ ○△○

荷葉杯九首 其二

歌發誰家筵,寥

別恨正悠,蘭釭背帳月當

愁摩,愁摩

○●○○○●  △●

●●△○○  ○○●●●△○

○△○  ○△○

荷葉杯九首 其三

弱柳好花盡,晴

陌上少年,滿身蘭麝撲人

狂摩,狂摩

●●●○●●  ○●

●●●○○  ●○○●●○○

△△△  △△△

 

溫庭筠

《巻二14 荷葉盃三首其一》 一點露珠凝冷,波影。滿池塘。綠莖紅豔兩相亂,腸斷。水風涼。

溫庭筠

《巻二15 荷葉盃三首其二》 鏡水夜來秋月,如雪。採蓮時。小娘紅粉對寒浪,惆悵。正思想。

溫庭筠

《巻二16 荷葉盃三首其三》 楚女欲歸南浦,朝雨。濕愁紅。小船搖漾入花裏,波起。隔西風。

韋莊

《巻二44 荷葉盃二首其一》 代佳人難得,傾國,花下見無期。一雙愁黛遠山眉,不忍更思惟。閑掩翠屏金鳳,殘夢,羅幕畫堂空。碧天無路信難通,惆悵舊房櫳。

韋莊

《巻二45 荷葉盃二首其二》 記得那年花下,深夜,初識謝娘時。水堂西面畫簾垂,攜手暗相期。惆悵曉鶯殘月,相別,從此隔音塵。如今俱是異人,相見更無因。

顧夐

《巻七22 荷葉杯九首其一》 春盡小庭花落,寂寞。凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。知摩知?知摩知?

顧夐

《巻七23 荷葉杯九首其二》 歌發誰家筵上,寥亮。別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。愁摩愁,愁摩愁。

顧夐

《巻七24 荷葉杯九首其三》 弱柳好花盡拆,晴陌。陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。狂摩狂,狂摩狂。

顧夐

《巻七25 荷葉杯九首其四》 記得那時相見,膽戰。鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。羞摩羞,羞摩羞。

顧夐

《巻七26 荷葉杯九首其五》 夜久歌聲怨咽,殘月。菊冷露微微,看看濕透縷金衣。歸摩歸,歸摩歸。

顧夐

《巻七27 荷葉杯九首其六》 我憶君詩最苦,知否。字字盡關心,紅牋寫寄表情深。吟摩吟,吟摩吟。

顧夐

《巻七28 荷葉杯九首其七》 金鴨香濃鴛被,枕膩。小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。憐摩憐,憐摩憐。

顧夐

《巻七29 荷葉杯九首其八》 曲砌蝶飛煙暖,春半。花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。嬌摩嬌,嬌摩嬌。

顧夐

《巻七30 荷葉杯九首其九》 一去又乖期信,春盡。滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。來摩來,來摩來。

 

 

弱柳好花盡拆,晴陌。

若い柳の細腰の女も選ばれ、艶やかな素敵なぼたんの花の様な女も選ばれるが、尽くした挙句、心は折られる。都大路は晴れやか。

・弱柳 若い柳の細腰の女。弱:若い。柳は細腰の女性を示す。

・好花 艶やかな素敵なぼたんの花の様な女。

・盡拆 ことごとく折る。あの男にかかって折られ、摘み取られてしまう。

・晴陌 晴たる大通り。男は都大路を晴れやかに闊歩するというほどの意。

 

陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。

都大路の貴公子の檀郎、体全身に蘭麝香の香り漂い、その香に女たちは心打たれてしまう。

・少年郎 少年は1820歳程度の高貴な家のやんちゃな息子たち。郎は、遊郎、檀郎、阮郎、劉郎などプレイボーイをいう。やりたい放題をする富貴の二男坊ということである。李白・杜甫・王維など歌っている。

贈少年 温庭筠  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-56-9-# 花間集 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1840

温庭筠『贈少年』

江海相逢客恨多,秋風葉下洞庭波。

酒酣夜別淮陰市,月照高樓一曲歌。

王維 少年行
新豐美酒斗十千,咸陽遊侠多少年。
相逢意氣爲君飮,繋馬高樓垂柳邊。
李白 17少年行
少年行      
五陵年少金市東、銀鞍白馬度春風。
落花踏尽遊何処、笑入胡姫酒肆中。
杜甫 少年行

馬上誰家白面郎、臨階下馬坐人牀。
不通姓氏麤豪甚、指點銀瓶索酒嘗。
 
王昌齢『少年行』
走馬遠相尋,西樓下夕陰。結交期一劍,留意贈千金。高閣歌聲遠,重門柳色深。夜闌須盡飲,莫負百年心。
いなせな若者や壮士を詠う。

 

狂摩狂,狂摩狂。

愛して狂っちゃいそうになるのではないか、もう狂ってしまった。もう狂ってしまったのではないか、キットどうにかなってしまった。

・摩 疑問をあらわす語で、~かしら。

 

 

 

音楽と歌舞 4分割(2

 

これら何百何千もの宮妓は、どのような生活をしていたのであろうか。宮妓は宮人と共通するところもあったが、しかし全く同じというわけでもなかったようだ。宮人の中から選抜されて宮妓にされたものの大半は、「宮婦」の身分のままであったが、それ以外の民間から選抜されたものの地位と身分は、一般の宮人に比べてやや高かったようである。各時代の記録はきわめて少ないが、ただ玄宗の時代についてだけは、『教坊記』という書物が彼女たちについて専門に書いている。

 

選ばれて宜春院に入った「内人」は身分が最も高かった。彼女たちが演舞する時には、雲韶院で訓練中の宮人とは衣服や装飾品に高低の区別があり、「内人」には佩魚が許されていたが、宮人には許されなかった。内人は比較的優遇されており、その家庭は「内人家」とよばれ、みな宮廷の外の外教坊に住み、季節ごとに宮廷から糧米が支給されていた。内人の中で皇帝から最も寵愛を受けていた「十家」と称される内人は邸宅を賜り、日常の賞賜もたいへん多かった。また、内人は家族と常時会うことができ、毎月の二日、十六日、あるいは自分の誕生日などに母親や姉妹が訪ねることができた。敬宗の時、皇帝は自ら内人の家族千二百人を招待し、教坊で宴席を設け、褒美として錦を下賜した(『旧唐書』敬宗紀)。

○佩魚 五品以上の貴人が身に着けることを許されていた魚形のバッジ(佩び玉)

11顧夐 (改)《巻七23荷葉杯九首其二》『花間集』325全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6897

顧夐  荷葉杯九首其二  

歌發誰家筵上,寥亮。別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。愁摩愁,愁摩愁。

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

11顧夐 (改)《巻七23荷葉杯九首其二》『花間集』325全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6897

 

 
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荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

荷葉杯九首其二

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌發誰家筵上,寥亮。

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

愁摩愁,愁摩愁。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

(荷葉杯九首 其の二)

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁うや愁う,愁えんや愁う。

 

霓裳羽衣舞001
 

『荷葉杯九首 其二』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯九首 其二

歌發誰家筵上,寥亮。

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

愁摩愁,愁摩愁。

 

(下し文)

(荷葉杯九首 其の二)

歌發すは 誰が家の筵の上に,寥亮。

別恨み 正に悠悠たり,蘭釭 帳を背にし 當樓に月る。

愁うや愁う,愁えんや愁う。

 

(現代語訳)

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

 

(訳注)

荷葉杯九首其二

(いつかは寵愛を失うと覚悟はしていたが、妃嬪は愁うことしかできないと詠う)

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。単調二十六字、六句二仄韻、四平韻、❷⑤⑦③③の詞形をとる。

荷葉杯九首其一

春盡小庭花,寂

凭檻斂雙,忍教成病憶佳

知摩?知摩

○●●○○●  ●●

△●●○○  ●△○●●○○

○△○ ○△○

荷葉杯九首 其二

歌發誰家筵,寥

別恨正悠,蘭釭背帳月當

愁摩,愁摩

○●○○○●  △●

●●△○○  ○○●●●△○

○△○  ○△○

溫庭筠

《巻二14 荷葉盃三首其一》 一點露珠凝冷,波影。滿池塘。綠莖紅豔兩相亂,腸斷。水風涼。

溫庭筠

《巻二15 荷葉盃三首其二》 鏡水夜來秋月,如雪。採蓮時。小娘紅粉對寒浪,惆悵。正思想。

溫庭筠

《巻二16 荷葉盃三首其三》 楚女欲歸南浦,朝雨。濕愁紅。小船搖漾入花裏,波起。隔西風。

韋莊

《巻二44 荷葉盃二首其一》 代佳人難得,傾國,花下見無期。一雙愁黛遠山眉,不忍更思惟。閑掩翠屏金鳳,殘夢,羅幕畫堂空。碧天無路信難通,惆悵舊房櫳。

韋莊

《巻二45 荷葉盃二首其二》 記得那年花下,深夜,初識謝娘時。水堂西面畫簾垂,攜手暗相期。惆悵曉鶯殘月,相別,從此隔音塵。如今俱是異人,相見更無因。

顧夐

《巻七22 荷葉杯九首其一》 春盡小庭花落,寂寞。凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。知摩知?知摩知?

顧夐

《巻七23 荷葉杯九首其二》 歌發誰家筵上,寥亮。別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。愁摩愁,愁摩愁。

顧夐

《巻七24 荷葉杯九首其三》 弱柳好花盡拆,晴陌。陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。狂摩狂,狂摩狂。

顧夐

《巻七25 荷葉杯九首其四》 記得那時相見,膽戰。鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。羞摩羞,羞摩羞。

顧夐

《巻七26 荷葉杯九首其五》 夜久歌聲怨咽,殘月。菊冷露微微,看看濕透縷金衣。歸摩歸,歸摩歸。

顧夐

《巻七27 荷葉杯九首其六》 我憶君詩最苦,知否。字字盡關心,紅牋寫寄表情深。吟摩吟,吟摩吟。

顧夐

《巻七28 荷葉杯九首其七》 金鴨香濃鴛被,枕膩。小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。憐摩憐,憐摩憐。

顧夐

《巻七29 荷葉杯九首其八》 曲砌蝶飛煙暖,春半。花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。嬌摩嬌,嬌摩嬌。

顧夐

《巻七30 荷葉杯九首其九》 一去又乖期信,春盡。滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。來摩來,來摩來。

 

歌發誰家筵上,寥亮。

歌う声が聞こえてくる、どこの御殿の宴筵席で歌を謡っているのか。澄んだ音色で響き渡ってくる。

・寥亮 声や音が澄んだ音色で響き渡るさま。

永新と念奴は、共に盛唐時代の著名な宮廷歌手であった。永新の本名は許和子といい、もとは吉州永新(江西省永新県)の楽家(音楽を専業にしていた家)の娘であり、選ばれて宮廷に入った。彼女は歌が上手なばかりでなく、新しい歌を編み出すことができた。秋が深まり月が晴々と輝き、楼台、宮殿が静まりかえった時に、彼女がひと声歌えば、その声は長安の大通りに響き渡ったという。ある時、玄宗皇帝は勤政楼で大宴会を開き、数多くのアトラクションを催した。楼閣の下の観衆は数千数万に達し、その喧騒は凄まじかった。玄宗はいささか不機嫌になり、宴会を罷めて退席しょうとした。

この時、宦官の高力士が「永新を呼んで楼台上で一曲歌わせたら、きっと騒ぎは収まります」と提案した。そこで永新は髪をかき上げ袖をたくし上げ、楼台に出て歌った。歌声がひとたび響くと、はたして広場はしーんと静まり返り、あたかも誰一人いないかのようだった。彼女の歌は、「喜ぶ者がそれを聴くとますます元気づけられ、悲しい者がそれを聞くと断腸の思いに沈む」と評され、芸術的な影響力は絶大なものがあった(『楽府雑録』「歌」)。

 

別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。

はっきりとお別れをしたわけではないが寵愛を失なえば恨んでばかり、まさにこころがはるか遠くに行ってしまった。御殿の閨には蘭型の燈火がともる、しかし、とばりを背にすわる、名月がこの高楼を照らす。

・悠悠 1 はるかに遠いさま。限りなく続くさま。2 ゆったりと落ち着いたさま。

・蘭釭 蘭の火灯し皿。

 

愁摩愁,愁摩愁。

思いが募れば愁えが増し、忘れようと思っても、やっぱり愁えているのか。また、愁えている、やっぱり愁えるのか。

・摩 疑問をあらわす語で、~かしら。

 

 

音楽と歌舞 4分割(1

 

敬宗の時代、浙東(浙江省一帯)から朝廷に飛燕、軽風という二人の舞妓が献上されている。また文宗の時代、回紇に降嫁した太和公主が馬にまたがって弓をひく七人の娘を献上したこともあった(『杜陽雜編』巻中、『旧唐書』文宗紀下)。それ以外に、少数ではあるが、元々官女であった女性の中から選ばれ、訓練を受けて宮妓になったものもいた。宮妓たちは、礼楽を司る太常寺に属したり、あるいは歌舞・伎楽・雑技・俳優を統括する教坊の管轄に属した。先人の考証によると、玄宗の時代から太常寺にはもはや女妓はいなくなり、すべて教坊の所属になったという(任半塘『教坊記箋訂』中華書局、一九六二年)。

 

玄宗は音楽、歌舞を特に愛好したので、彼の治世には宮妓の人数は大幅に増大し、教坊は隆盛を極めた。また玄宗は宮中に梨園、宜春院などを設け、特に才能のある芸妓を選りすぐり、宮中に入れて養成した。当時、宜春院に選抜された妓女は、「内人」とか、「前頭人」とよばれた。玄宗は常日頃、勤政楼の前で演芸会を開き、歌舞の楽妓は一度に数百人も出演することがあり、また縄や竹竿を使う、さまざまな女軽業師の演戯もあった。この後は、もうこれほどの盛況はなかったが、しかし教坊は依然として不断に宮妓を選抜して教坊に入れていた。憲宗の時代、教坊は皇帝の勅命だと称して「良家士人の娘及び衣冠(公卿大夫)の家の別邸の妓人を選び」内延に入れると宣言したので(『旧唐書』李緯伝)、人々は大いに恐れおののいた。そこで憲宗は、これは噂であると取り消さざるを得なかった。文宗の時代、教坊は一度に「霓裳羽衣」(開元、天宝時代に盛んに行われた楽曲)の舞いを踊る舞姫三百人を皇帝に献上したことがあった。

○梨園、宜春院 玄宗は長安の禁苑中に在る梨園に子弟三百人を選んで江南の音曲である法楽を学はせ、また宮女数百人を宜春北院に置いて梨園の弟子とした。

11顧夐 (改)《巻七22荷葉杯九首其一》『花間集』324全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6892

顧夐  荷葉杯九首其一   

春盡小庭花落,寂寞。凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。知摩知?知摩知?

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

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荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

 Flower1-008

 

『荷葉杯九首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

荷葉杯九首

其一

春盡小庭花落,寂寞。

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

知摩知?知摩知?

 

(下し文)

(荷葉杯九首 其の一)

春盡く 小庭の花落つ,寂寞たり。

檻に凭【もた】れ 雙眉に斂じ,教を忍び 病を成し 佳期を憶う。

知らんや知らん?知らんや知らん?

 

(現代語訳)

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

 

(訳注)

荷葉杯九首其一

(春には逢えると約束していたのに、花が散り落ちるように寵愛を失えばもう戻ることはない。しかし、自分の立場は認識したし、病気になっても耐えるしかないと諦める女、妃嬪を詠う)

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

 

『花間集』には顧夐の作が九首収められている。単調二十六字、六句二仄韻、四平韻、❷⑤⑦③③の詞形をとる。


荷葉杯九首其一

春盡小庭花,寂

凭檻斂雙,忍教成病憶佳

知摩?知摩

○●●○○●  ●●

△●●○○  ●△○●●○○

○△○ ○△○

 

溫庭筠

《巻二14 荷葉盃三首其一》 一點露珠凝冷,波影。滿池塘。綠莖紅豔兩相亂,腸斷。水風涼。

溫庭筠

《巻二15 荷葉盃三首其二》 鏡水夜來秋月,如雪。採蓮時。小娘紅粉對寒浪,惆悵。正思想。

溫庭筠

《巻二16 荷葉盃三首其三》 楚女欲歸南浦,朝雨。濕愁紅。小船搖漾入花裏,波起。隔西風。

韋莊

《巻二44 荷葉盃二首其一》 代佳人難得,傾國,花下見無期。一雙愁黛遠山眉,不忍更思惟。閑掩翠屏金鳳,殘夢,羅幕畫堂空。碧天無路信難通,惆悵舊房櫳。

韋莊

《巻二45 荷葉盃二首其二》 記得那年花下,深夜,初識謝娘時。水堂西面畫簾垂,攜手暗相期。惆悵曉鶯殘月,相別,從此隔音塵。如今俱是異人,相見更無因。

顧夐

《巻七22 荷葉杯九首其一》 春盡小庭花落,寂寞。凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。知摩知?知摩知?

顧夐

《巻七23 荷葉杯九首其二》 歌發誰家筵上,寥亮。別恨正悠悠,蘭釭背帳月當樓。愁摩愁,愁摩愁。

顧夐

《巻七24 荷葉杯九首其三》 弱柳好花盡拆,晴陌。陌上少年郎,滿身蘭麝撲人香。狂摩狂,狂摩狂。

顧夐

《巻七25 荷葉杯九首其四》 記得那時相見,膽戰。鬢亂四肢柔,泥人無語不擡頭。羞摩羞,羞摩羞。

顧夐

《巻七26 荷葉杯九首其五》 夜久歌聲怨咽,殘月。菊冷露微微,看看濕透縷金衣。歸摩歸,歸摩歸。

顧夐

《巻七27 荷葉杯九首其六》 我憶君詩最苦,知否。字字盡關心,紅牋寫寄表情深。吟摩吟,吟摩吟。

顧夐

《巻七28 荷葉杯九首其七》 金鴨香濃鴛被,枕膩。小髻簇花鈿,腰如細柳臉如蓮。憐摩憐,憐摩憐。

顧夐

《巻七29 荷葉杯九首其八》 曲砌蝶飛煙暖,春半。花發柳垂條,花如雙臉柳如腰。嬌摩嬌,嬌摩嬌。

顧夐

《巻七30 荷葉杯九首其九》 一去又乖期信,春盡。滿院長莓苔,手挼裙帶獨徘徊。來摩來,來摩來。

 

春盡小庭花落,寂寞。

春が今終ろうとしている寝殿奥の庭の花は散りおちてしまった、ひっそりとした寂しさが漂う。花が落ちることは、寵愛を失うことは、もう元に戻らない。

・寂寞 1 ひっそりとして寂しいさま。じゃくまく。「人居を遠く離れた―たる別世界にも」〈柳田・山の人生〉2 心が満たされずにもの寂しいさま。

李白《巻三19-白頭吟》「東流不作西歸水,落花辭條羞故林。」(東流は西歸の水と作らず,落花 辭條をして故林を羞ず。)東に向って流れる水は、決して、再び西へは帰らず、一朝落花となって枝を辭したものは、再びもとの林に返ることを羞とすると同じく、一旦訣絶した上は、再びもとへは返らぬという決心であった。

 

凭檻斂雙眉,忍教成病憶佳期。

手摺にもたれかかり二つの眉をひそめている。こうして堪えることを教えられ、病気になろうともただあのお方との逢瀬の約束の日を楽しみに思うだけなのだ。

・佳期 逢瀬の約束した日。

 

知摩知?知摩知?

現実を知り、此れを本当に知ったということなのか。此れでわかったということなのか本当にわかったのか。

・摩 疑問をあらわす語で、~かしら。

11顧夐 (改)《巻七21訴衷情二首其二》『花間集』323全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6887

顧夐  訴衷情二首 其二  

永夜人何處去,來音。香閣掩,眉斂,月將沉。

怎忍不相尋?鴛孤衾。換我心為你心,始知相憶深。

(秋になる前に寵愛を失い、この閨には二度と足音を聞くことはない、そして、相手のことを尋ねることも許されない、鴛鴦用の寝牀に独りで布団に入るしかないと恨みを詠う。)

秋の夜長を一人で過ごす、突然、私を放ってどこへ行ってしまったのか。この閨にくる足音などない。それでもなお、閏でお香を焚く、いつの間にか眉間を寄せるようになる、独りで過ごす夜はとても長いはずなのにまさに月が今しも沈みかかるようになっている。この愁いは耐え忍ぶよりない、相手のことを尋ねることも許されない、鴛鴦用の寝牀に独りで布団に入るしかない。私の心を、あなたの心にしたならば、その時初めて我が思いの深さを知るでしょう。

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訴衷情二首 其一

(寵愛を失っても、妃嬪にはなすすべはない、ただ寵愛を受ける準備をして整えるだけの毎日である、春の日も、秋の夜も待ち侘びて、毎日を過ごす妃嬪の心を詠う。)その一

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。

閨にはお香は焚かれることがなく、簾はおろしたままで、春というのに時は日ごとに日が長くなってゆく、漏刻の音をいつまでもただ聞いているだけである、それでも、鴛鴦の布団を整えている。

羅帶重,雙鳳,縷黃金。

薄絹をつけ帯を重ねて、裾にはツガイの鳳凰があり、金の縁取りがしてある。

外月光臨,沉沉。

季節は秋に変わって、この夜も窓の外は、月が明るく照らすのを臨みつつ、 秋のよるは沉沉と更けてゆく。

斷腸無處尋,負春心。

腸が斬れるほど悶えていても尋ねるところも、術さえもない、春の夜を過ごしたいという思いは裏切られた。

(衷情を訴える二首其の一)

香滅し 簾垂れ 春漏 永ければ,鴛衾を整う。

羅帶 重く,雙つながらの鳳,黃金を縷す。

外 月光臨み,沉沉たり。

斷腸 尋ぬる處無く,春心に負る。

 

訴衷情二首 其二

(秋になる前に寵愛を失い、この閨には二度と足音を聞くことはない、そして、相手のことを尋ねることも許されない、鴛鴦用の寝牀に独りで布団に入るしかないと恨みを詠う。)

永夜人何處去,來音。

秋の夜長を一人で過ごす、突然、私を放ってどこへ行ってしまったのか。この閨にくる足音などない。

香閣掩,眉斂,月將沉。

それでもなお、閏でお香を焚く、いつの間にか眉間を寄せるようになる、独りで過ごす夜はとても長いはずなのにまさに月が今しも沈みかかるようになっている。

怎忍不相尋?鴛孤衾。

この愁いは耐え忍ぶよりない、相手のことを尋ねることも許されない、鴛鴦用の寝牀に独りで布団に入るしかない。

換我心為你心,始知相憶深。

私の心を、あなたの心にしたならば、その時初めて我が思いの深さを知るでしょう。

 

(衷情を訴える二首其の二)

永い夜 人をち 何處にか去る,來音

香閣 掩い,眉斂め,月將に沉まんとす。

怎で忍ばん 相いに尋ねざらんや?鴛 孤衾す。

我が心に換えて你の心を為せば,始めて知る 相いに深く憶うを。

 

 

『訴衷情二首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

訴衷情二首其二

永夜人何處去,來音。

香閣掩,眉斂,月將沉。

怎忍不相尋?鴛孤衾。

換我心為你心,始知相憶深。

 

(下し文)

(衷情を訴える二首其の二)

永い夜 人をち 何處にか去る,來音つ。

香閣 掩い,眉斂め,月將に沉まんとす。

怎で忍ばん 相いに尋ねざらんや?鴛 孤衾す。

我が心に換えて你の心を為せば,始めて知る 相いに深く憶うを。

 

(現代語訳)

(秋になる前に寵愛を失い、この閨には二度と足音を聞くことはない、そして、相手のことを尋ねることも許されない、鴛鴦用の寝牀に独りで布団に入るしかないと恨みを詠う。)

秋の夜長を一人で過ごす、突然、私を放ってどこへ行ってしまったのか。この閨にくる足音などない。

それでもなお、閏でお香を焚く、いつの間にか眉間を寄せるようになる、独りで過ごす夜はとても長いはずなのにまさに月が今しも沈みかかるようになっている。

この愁いは耐え忍ぶよりない、相手のことを尋ねることも許されない、鴛鴦用の寝牀に独りで布団に入るしかない。

私の心を、あなたの心にしたならば、その時初めて我が思いの深さを知るでしょう。

 

 

(訳注)

訴衷情二首其二

(どこかに出かけたきり帰らぬ男を待つ女、何時しか時が過ぎて愁いを持ったまま過ごし女ではなくなると恨みを詠う。)

 

『花間集』には顧夏の作が二首収められている。

訴衷情二首 其一  単調三十七字、十句七平韻二灰韻で7❸❷③⑤②⑤③の詞形をとる。

香滅簾垂春漏永,整鴛

羅帶,雙,縷黃

外月光,沉

斷腸無處,負春

○●○○○●●  ●○○

○●△  ○● ●○○

?●●△△ ○○

●○○●○ ●○○

訴衷情二首其二  単調三十八字、九句六平韻二仄韻、7③❸❸③⑤③⑥⑤の詞形をとる。

永夜人何處去,

香閣,眉,月將

怎忍不相?鴛孤

換我心為你,始知相憶

●●○○△●●  ●△○

○●●  ○● ●△○ 

?●△△○ ○○○

●●○○●○  ●○△●△

 

永夜人何處去,來音。

秋の夜長を一人で過ごす、突然、私を放ってどこへ行ってしまったのか。この閨にくる足音などない。

○永夜 期間的に長いこと、1,2、年の長さではない。ずっと長く立ってしまった夜うをいう。

人 出て行くこともわからず、突然に出て行ったこと、すてられることをいう。突然に寵愛を失う。

○来音 来信、知らせ。

 

香閣掩,眉斂,月將沉。

それでもなお、閏でお香を焚く、いつの間にか眉間を寄せるようになる、独りで過ごす夜はとても長いはずなのにまさに月が今しも沈みかかるようになっている。

○香閤 婦人の寝室。闇は関。

〇月将沈 月は沈もうとしている。将は今に〜しそうだ、の意。月が沈むのは十日過ぎから二十日までの間、月は女性とされ女性でなくなることをイメージさせるもの。

 

怎忍不相尋?鴛孤衾。

この愁いは耐え忍ぶよりない、相手のことを訪ねることは許されない、鴛鴦用の寝牀に独りで布団に入るしかない。

○孤衾 寝牀は相当広く、そこでの布団もWベッド以上もある。そこで独り寝する意。

 

換我心為你心,始知相憶深。

私の心を、あなたの心にしたならば、その時初めて我が思いの深さを知るでしょう。

 

(衷情を訴える二首其の一)

香滅し 簾垂れ 春漏 永ければ,鴛衾を整う。

羅帶 重く,雙つながらの鳳,黃金を縷す。

外 月光臨み,沉沉たり。

斷腸 尋ぬる處無く,春心に負る。

 

其二

永い夜 人をち 何處にか去る,來音

香閣 掩い,眉斂め,月將に沉まんとす。

怎で忍ばん 相いに尋ねざらんや?鴛 孤衾す。

我が心に換えて你の心を為せば,始めて知る 相いに深く憶うを。

11顧夐 (改)《巻七20訴衷情二首其一》『花間集』322全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6882

顧夐  訴衷情二首 其一   

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。羅帶重,雙鳳,縷黃金。

外月光臨,沉沉。斷腸無處尋,負春心。

(寵愛を失っても、妃嬪にはなすすべはない、ただ寵愛を受ける準備をして整えるだけの毎日である、春の日も、秋の夜も待ち侘びて、毎日を過ごす妃嬪の心を詠う。)その一

閨にはお香は焚かれることがなく、簾はおろしたままで、春というのに時は日ごとに日が長くなってゆく、漏刻の音をいつまでもただ聞いているだけである、それでも、鴛鴦の布団を整えている。薄絹をつけ帯を重ねて、裾にはツガイの鳳凰があり、金の縁取りがしてある。季節は秋に変わって、この夜も窓の外は、月が明るく照らすのを臨みつつ、 秋のよるは沉沉と更けてゆく。腸が斬れるほど悶えていても尋ねるところも、術さえもない、春の夜を過ごしたいという思いは裏切られた。

11顧夐 (改)《巻七20訴衷情二首其一》『花間集』322全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6882

 

 
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訴衷情二首 其一

(寵愛を失っても、妃嬪にはなすすべはない、ただ寵愛を受ける準備をして整えるだけの毎日である、春の日も、秋の夜も待ち侘びて、毎日を過ごす妃嬪の心を詠う。)その一

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。

閨にはお香は焚かれることがなく、簾はおろしたままで、春というのに時は日ごとに日が長くなってゆく、漏刻の音をいつまでもただ聞いているだけである、それでも、鴛鴦の布団を整えている。

羅帶重,雙鳳,縷黃金。

薄絹をつけ帯を重ねて、裾にはツガイの鳳凰があり、金の縁取りがしてある。

外月光臨,沉沉。

季節は秋に変わって、この夜も窓の外は、月が明るく照らすのを臨みつつ、 秋のよるは沉沉と更けてゆく。

斷腸無處尋,負春心。

腸が斬れるほど悶えていても尋ねるところも、術さえもない、春の夜を過ごしたいという思いは裏切られた。

其二

永夜人何處去,來音。

香閣掩,眉斂,月將沉。

怎忍不相尋?鴛孤衾。

換我心為你心,始知相憶深。

 

(衷情を訴える二首其の一)

香滅し 簾垂れ 春漏 永ければ,鴛衾を整う。

羅帶 重く,雙つながらの鳳,黃金を縷す。

外 月光臨み,沉沉たり。

斷腸 尋ぬる處無く,春心に負る。

 

其二

永い夜 人をち 何處にか去る,來音

香閣 掩い,眉斂め,月將に沉まんとす。

怎で忍ばん 相いに尋ねざらんや?鴛 孤衾す。

我が心に換えて你の心を為せば,始めて知る 相いに深く憶うを。

 

 

『訴衷情二首其一』 現代語訳と訳註

(本文)

訴衷情二首 其一

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。

羅帶重,雙鳳,縷黃金。

外月光臨,沉沉。

斷腸無處尋,負春心。

 

(下し文)

(衷情を訴える二首其の一)

香滅し 簾垂れ 春漏 永ければ,鴛衾を整う。

羅帶 重く,雙つながらの鳳,黃金を縷す。

外 月光臨み,沉沉たり。

斷腸 尋ぬる處無く,春心に負る。

 

(現代語訳)

(寵愛を失っても、妃嬪にはなすすべはない、ただ寵愛を受ける準備をして整えるだけの毎日である、春の日も、秋の夜も待ち侘びて、毎日を過ごす妃嬪の心を詠う。)その一

閨にはお香は焚かれることがなく、簾はおろしたままで、春というのに時は日ごとに日が長くなってゆく、漏刻の音をいつまでもただ聞いているだけである、それでも、鴛鴦の布団を整えている。

薄絹をつけ帯を重ねて、裾にはツガイの鳳凰があり、金の縁取りがしてある。

季節は秋に変わって、この夜も窓の外は、月が明るく照らすのを臨みつつ、 秋のよるは沉沉と更けてゆく。

腸が斬れるほど悶えていても尋ねるところも、術さえもない、春の夜を過ごしたいという思いは裏切られた。

 

(訳注)

訴衷情二首其一

(寵愛を失っても、妃嬪にはなすすべはない、ただ寵愛を受ける準備をして整えるだけの毎日である、春の日も、秋の夜も待ち侘びて、毎日を過ごす妃嬪の心を詠う。)その一

衷情とは? うそいつわりのない心。まごころ。誠意。 「悶々の衷情」を訴える。

 

『花間集』には顧夏の作が二首収められている。単調三十七字、十句七平韻二灰韻で単調三十三字、九句六平韻二仄韻で、7❸❷③⑤②⑤③の詞形をとる。

訴衷情二首 其一

香滅簾垂春漏永,整鴛

羅帶,雙,縷黃

外月光,沉

斷腸無處,負春

○●○○○●●  ●○○

○●△  ○● ●○○

?●●△△ ○○

●○○●○ ●○○

 

韋莊

《巻三17 訴衷情二首其一》 燭燼香殘簾半捲,夢初驚。花欲謝,深夜,月朧明。何處按歌聲,輕輕。舞衣塵暗生,負春情。

韋莊

《巻三18 訴衷情二首其二》 碧沼紅芳煙雨靜,倚蘭橈。垂玉珮,交帶,裊纖腰。鴛夢隔星橋,迢迢。越羅香暗銷,墜花翹。

毛文錫

《巻五30 訴衷情二首其一》 桃花流水漾縱橫,春晝彩霞明。劉郎去,阮郎行,惆悵恨難平。愁坐對雲屏,算歸程。何時攜手洞邊迎,訴衷情。

毛文錫

《巻五31 訴衷情二首其二》 鴛鴦交頸繡衣輕,碧沼藕花馨。隈藻荇,映蘭汀,和雨浴浮萍。思婦對心驚,想邊庭。何時解珮掩雲屏,訴衷情。

顧夐

《巻七20 訴衷情二首其一》 香滅簾垂春漏永,整鴛衾。羅帶重,雙鳳,縷黃金。外月光臨,沉沉。斷腸無處尋,負春心。

顧夐

《巻七21 訴衷情二首其二》 永夜人何處去,來音。香閣掩,眉斂,月將沉。怎忍不相尋?鴛孤衾。換我心為你心,始知相憶深。

魏承班

《巻九05 訴衷情五首其一》  高歌宴罷月初盈,詩情引恨情。煙露冷,水流輕,思想夢難成。羅帳香平,恨頻生。思君無計睡還醒,隔層城

魏承班

《巻九06 訴衷情五首其二》  春深花簇小樓臺,風飄錦開。新睡覺,,山枕印紅腮。鬢亂墜金釵,語檀隈。臨行執手重重囑,幾千迴

魏承班

《巻九07 訴衷情五首其三》  銀漢雲晴玉漏長,蛩聲悄畫堂。簟冷,碧涼,紅䗶淚飄香。皓月瀉寒光,割人腸。那堪獨自池塘,對鴛鴦

魏承班

《巻九08 訴衷情五首其四》  金風輕透碧紗,銀釭影斜。倚枕臥,恨何,山掩小屏霞。雲雨別娃,想容華。夢成幾度遶天涯,到君家。

魏承班

《巻九09 訴衷情五首其五》  春情滿眼臉紅,嬌妬索人饒。星靨小,玉搖,幾共醉春朝。別後憶纖腰,夢魂勞。如今風葉又蕭蕭,恨迢迢

 

 

香滅簾垂春漏永,整鴛衾。

閨にはお香は焚かれることがなく、簾はおろしたままで、春というのに時は日ごとに日が長くなってゆく、漏刻の音をいつまでもただ聞いているだけである、それでも、鴛鴦の布団を整えている。

春漏永 日ごとに日が長くなってゆく、漏刻の音をいつまでもただ聞いているだけであるという意。

整鴛衾 寵愛を受けるために鴛鴦の布団を整えている

 

羅帶重,雙鳳,縷黃金。

薄絹をつけ帯を重ねて、裾にはツガイの鳳凰があり、金の縁取りがしてある。

 

外月光臨,沉沉。

季節は秋に変わって、この夜も窓の外は、月が明るく照らすのを臨みつつ、 秋のよるは沉沉と更けてゆく。

外月光臨 季節が秋に変わって、この夜も窓の外は、月が明るくてらすのをながめつつ、沉沉 秋のよるはしんしんと更けてゆく。秋の夜は日ごとに長くなってゆく様を言う。

 

斷腸無處尋,負春心。

腸が斬れるほど悶えていても尋ねるところも、術さえもない、春の夜を過ごしたいという思いは裏切られた。

・斷腸 春の夜を二人で過ごすことが満たされなく悶々とすることをいう。

・無處尋 どこにいるのか尋ねようもない。尋ねるところがない、探してはいけない

・負春心 待ちのぞんでいるあの人と春の夜を過ごす思いに背くことしかできない。どうすることもできないことをいう。

11顧夐 (改)《巻七19應天長 瑟瑟羅裙》『花間集』321全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6877

顧夐  應天長   

瑟瑟羅裙金線縷,輕透鵝黃香畫袴。垂交帶,盤鸚鵡,裊裊翠翹移玉步。

背人勻檀炷,慢轉橫波覷。斂黛春情暗許,倚屏慵不語。

(天子の寵愛はとこしえに続くものと誰もが認めるほど魅力を持った妃嬪であったが、当然の帰結として寵愛を失った、天の定めに従わざるを得ないことを詠う)さらさらと衣擦れがする、金糸の縫い取りのある薄絹のスカート、その下に薄く透く絵模様の黄のズボンから芳しい香りがしてくる。結んだ帯を垂らし、鸚鵡が寝牀にわだかまる、簪の翡翠の羽飾り揺らして思わせぶりに歩みを移す。 今度は背を向けて口紅整え、ゆっくりすこし首をふって流し目にして見てくる。眉を顰めて、色情を催しているものの、暗にもう許そうとしていたのに、それっきりになり、もう、屏風を壁に立てかけたまま、閨に過ごすも物憂さにして、話す人もいないのだ。

11顧夐 (改)《巻七19應天長   瑟瑟羅裙》『花間集』321全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6877

 

 
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  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
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應天長

(天子の寵愛はとこしえに続くものと誰もが認めるほど魅力を持った妃嬪であったが、当然の帰結として寵愛を失った、天の定めに従わざるを得ないことを詠う)

瑟瑟羅裙金線縷,輕透鵝黃香畫袴。

さらさらと衣擦れがする、金糸の縫い取りのある薄絹のスカート、その下に薄く透く絵模様の黄のズボンから芳しい香りがしてくる。

垂交帶,盤鸚鵡,裊裊翠翹移玉步。

結んだ帯を垂らし、鸚鵡が寝牀にわだかまる、簪の翡翠の羽飾り揺らして思わせぶりに歩みを移す。 

背人勻檀炷,慢轉橫波覷。

今度は背を向けて口紅整え、ゆっくりすこし首をふって流し目にして見てくる。

斂黛春情暗許,倚屏慵不語。

眉を顰めて、色情を催しているものの、暗にもう許そうとしていたのに、それっきりになり、もう、屏風を壁に立てかけたまま、閨に過ごすも物憂さにして、話す人もいないのだ。

(天長に應ず)

瑟瑟として羅裙 金の線縷あり,輕やかに鵝黃を透し 畫袴香し。

交帶を垂れ,鸚鵡 盤【わだかま】る,裊裊【じょうじょう】たる翠翹【すいぎょう】玉步を移す。

人に背け 檀を勻【ととの】え炷け,慢【ゆる】やかに橫波を轉じて 【ぬす】み覷る。

黛を斂め 春情 暗に許すも,屏を倚せて慵く語らず。

 

 

『應天長』 現代語訳と訳註

(本文)

應天長

瑟瑟羅裙金線縷,輕透鵝黃香畫袴。

垂交帶,盤鸚鵡,裊裊翠翹移玉步。

背人勻檀炷,慢轉橫波覷。

斂黛春情暗許,倚屏慵不語。

 

(下し文)

(應天長)

瑟瑟として羅裙 金の線縷あり,輕やかに鵝黃を透し 畫袴香し。

交帶を垂れ,鸚鵡 盤【わだかま】る,裊裊【じょうじょう】たる翠翹【すいぎょう】玉步を移す。

人に背け 檀を勻【ととの】え炷け,慢【ゆる】やかに橫波を轉じて 【ぬす】み覷る。

黛を斂め 春情 暗に許すも,屏を倚せて慵く語らず。

 

(現代語訳)

(天子の寵愛はとこしえに続くものと誰もが認めるほど魅力を持った妃嬪であったが、当然の帰結として寵愛を失った、天の定めに従わざるを得ないことを詠う)

さらさらと衣擦れがする、金糸の縫い取りのある薄絹のスカート、その下に薄く透く絵模様の黄のズボンから芳しい香りがしてくる。

結んだ帯を垂らし、鸚鵡が寝牀にわだかまる、簪の翡翠の羽飾り揺らして思わせぶりに歩みを移す。 

今度は背を向けて口紅整え、ゆっくりすこし首をふって流し目にして見てくる。

眉を顰めて、色情を催しているものの、暗にもう許そうとしていたのに、それっきりになり、もう、屏風を壁に立てかけたまま、閨に過ごすも物憂さにして、話す人もいないのだ。

 

(訳注)

應天長

(天子の寵愛はとこしえに続くものと誰もが認めるほど魅力を持った妃嬪であったが、当然の帰結として寵愛を失った、天の定めに従わざるを得ないことを詠う)

【解説】 妃嬪は若くて魅力を振りまいて、寵愛を一手に受けていて、どんな男も妃嬪の色香に魅了された、歳を重ねると閨で誰とも話すこともなくなる妃嬪の一生を詠う。前段は、美しく着飾って、髪飾りを揺らしながら歩みを移す娘の姿について述べる。後段は、さらに魅力を増して、背を向けて口紅を整え、ゆっくりと流し目で様子を盗み見て、じらしながら、魅力を振りまいていた。いまでは屏風を壁に立てかけて使うこともなく、誰とも話すことがない。

韋莊

《巻二42應天長二首其一》 綠槐陰裡黃鶯語,深院無人春晝午。畫簾垂,金鳳舞,寂寞繡屏香一炷。碧天雲,無定處,空有夢魂來去。夜夜綠風雨,斷腸君信否。

韋莊

《巻二43應天長二首其二》 別來半音書,一寸離腸千萬結。難相見,易相別,又是玉樓花似雪。暗相思,無處,惆悵夜來烟月。想得此時情切,淚沾紅袖

牛嶠

《巻四09應天長二首其一》 玉樓春望晴煙滅,舞衫斜卷金調。黃鸝嬌囀聲初歇,杏花飄盡攏山雪。鳳釵低赴節,筵上王孫愁。鴛鴦對㘅羅結,兩情深夜月。

牛嶠

《巻四10應天長二首其二》 雙眉澹薄藏心事,清夜背燈嬌又醉。玉釵橫,山枕膩,寶帳鴛鴦春睡美。別經時,無恨意,虛道相思憔悴。莫信綵牋書裏,賺人腸斷字。

毛文錫

《巻五32應天長》 平江波暖鴛鴦語,兩兩釣舡歸極浦。蘆州一夜風和雨,飛起淺沙翹雪鷺。漁燈明遠渚,蘭棹今宵何處。羅袂從風輕舉,愁殺採蓮女。

顧夐

《巻七19應天長》 瑟瑟羅裙金線縷,輕透鵝黃香畫袴。垂交帶,盤鸚鵡,裊裊翠翹移玉步。背人勻檀炷,慢轉橫波覷。斂黛春情暗許,倚屏慵不語。

 

花間集 教坊曲『應天長』 六首収められ、顧夐の作は一首収められている。双調四十九字、前段二十七字五句四仄韻、後段二十二字四句四仄韻で、❼❼3❸❼/❺❻6❺詞形をとる。

應天長

瑟瑟羅裙金線,輕透鵝黃香畫

垂交帶,盤鸚,裊裊翠翹移玉

背人勻檀,慢轉橫波

斂黛春情暗許,倚屏慵不

●●○○○●●  △●○○○●●

○○●  ○○● ??●△○●●

●○○○● ●●△○○●

●●○○●● △△○△●

 

瑟瑟羅裙金線縷,輕透鵝黃香畫袴。

さらさらと衣擦れがする、金糸の縫い取りのある薄絹のスカート、その下に薄く透く絵模様の黄のズボンから芳しい香りがしてくる。

○瑟瑟 【しつしつ】① 風が寂しく吹くさま。② 波の立つさま。瑟瑟座【しつしつざ】仏像の台座の一。スカートのすれ音の形容。なお、碧色の形容と解する説もある。

○鵝黃 淡黄色。

○袴 ズボン。

 

垂交帶,盤鸚鵡,裊裊翠翹移玉步。

結んだ帯を垂らし、鸚鵡が寝牀にわだかまる、簪の翡翠の羽飾り揺らして思わせぶりに歩みを移す。 

○交帯 結んだ帯。

○裊裊 揺れるさま。

○翠翹 簪の翡翠の羽飾り。

 

背人勻檀炷,慢轉橫波覷。

今度は背を向けて口紅整え、ゆっくりすこし首をふって流し目にして見てくる。

○勻檀炷 口紅をさして整える。檀は赤色。ここでは口紅のこと。

○慢轉橫波 ゆっくりと流し目をしてちらっと見る。

 

斂黛春情暗許,倚屏慵不語。

眉を顰めて、色情を催しているものの、暗にもう許そうとしていたのに、それっきりになり、もう、屏風を壁に立てかけたまま、閨に過ごすも物憂さにして、話す人もいないのだ。

○斂黛 眉を寄せる。

○春情 ① 春らしいようす。はるげしき。春色。 いろけ。春機。色情。

○暗許 何かの不都合なのか、あの時から寵愛を失った。それでもすべてを忘れ、許すから一度でもいいから愛されたいというほどの意。

○倚屏 年を取って、男性が寄り付かなくなった閨の様子をいう。屏風はベットの横に立てかけて個室のようにするためにある。その屏風を壁に倚りかけておいてあることはベットに一人寝することを意味する。この句が現実の今であり、此の句の前にあるすべての句は女が若くて魅力があった時の様子をいうのである。

 

 

 

 

彼女たちは皇帝の妻妾であり、錦衣を着て山海の珍味を食し、ひとたび呼ばわれば百人の下婦が答える、最も高貴にして最も権勢の高い人々であった。しかし、その運命は逆にまた最も不安定であり、いつでも天国から地獄に堕ち、甚だしい場合には「女禍」の罪名を負わされ犠牲の羊にされた。

 

唐は隋の制度を参照して完壁で精密な「内官」制度をつくった。その規定では、皇后一人、その下に四人の妃(貴妃、淑妃、徳妃、賢妃各一人)、以下順位を追って、九嬪(昭儀、昭容、昭媛、修儀、修容、修媛、充儀、充容、充媛各一人)、捷好九人、美人九人、才人九人、宝林二十七人、御女二十七人、采女二十七人が配置される。上記のそれぞれの女性は官品をもち、合計で122人の多きに達した。皇后だけが正妻であり、その他は名義上はみな「妃嬪」-皇帝の妾とされた。

 

唐代三百年間に封ぜられた后妃のうち、皇后と地位が比較的高いか、あるいは男子を生んだ妃嬢だけが史書にいささかの痕跡を残した。その他の女性は消え去って名も知れない。『新・旧唐書』「后妃伝」 には、全部で二十六人の皇后、十人の妃嫁が記載されている。その他で史書に名を留めているものはおよそ五、六十人である。その内、高祖、玄宗両時代の人が最も多い。高祖には竇皇后の他に、万貴妃、ヂ徳妃、宇文昭儀、莫嬢、孫嬢、佳境、楊嬢、小楊嬢、張捷好、郭妊婦、劉捷好、楊美人、張美人、王才人、魯才人、張宝林、柳宝林などがいた。玄宗には王皇后、楊皇后、武恵妃、楊貴妃、趨麗妃、劉華妃、銭妃、皇甫徳儀、郭順儀、武賢儀、董芳儀、高娃好、柳娃好、鍾美人、慮美人、王美人、杜美人、劉才人、陳才人、鄭才人、闇才人、常才人などがいた。もちろん史書に名を残せなかった人はさらに多い。史書の記載から見ると、高祖、玄宗両時代の妃嫁がたしかに最も多かったようである。

 

唐代の皇帝たちは、後宮の女性を選抜したり寵愛したりするのに、あまり尊卑貴賎を気にかけなかったが、彼女たちに地位・品級を賜る時には家柄をたいへん重視した。とりわけ皇后に立てる時には絶対に家柄が高貴でなければならず、「天下の名族を厳選」しなければならなかった(『資治通鑑』巻一九九、高宗永徴六年)。漢代に歌妓の衛子夫(武帝の皇后。もと武帝の姉の歌妓)や舞妓の超飛燕(成帝の皇后。もと身なし児で歌妓)が皇后になったようなことは、唐代には完全に跡を絶った。后妃に封ずる時は、まず「地肖清華」(家柄の高貴)、「軒冤之族」(貴顕なる名族)等々の出身であることが強調され、その次にやっと徳行が問われた。

 

唐代の記録にある二十六人の皇后の内、死後追贈された人、あるいは息子の即位によって尊ばれて太后に封ぜられた人、こうした若干の例外を除く他の大多数の皇后は、その時代の高官か名門の家柄の出であり、そのうちの八人はやはり皇族の出身であった。時に皇帝が家柄などにそう拘泥しないこともあったが、しかし大臣たちが家柄を最も有力な理由にして反対したので、皇帝でさえどうすることもできなかった。

 

皇后を立てることに比べて、妃嬪を立てることはわりあい簡単であり、家柄はそれほど厳格に問題にされることはなかった。彼女たちの大半は皇子を生むか、あるいは寵愛を受けたために妃嬢の品階を賜った者であったから、その中には身分の低い者もいくらか含まれていた。たとえば、玄宗の超麗妃は歌妓の出身であった。そうした例もあるが、しかし妃賓でも出身、家柄はやはり大切であった。太宗の楊妃は隋の場帝の娘であったから、「地位と名望が高く、内外の人々が皆注目した」(『新唐書』太宗諸子伝)。玄宗の柳捷好は名門大族の娘であり、玄宗は「その名家を重んじて」(『新唐書』十一宗諸子伝)特別な礼遇を与えた。

美人が雲のごとく集まっている後宮において、家柄は一頭地を抜くために必要な第一の跳躍台であった。

11顧夐 (改)《巻七18獻衷心 (繡鴛鴦帳》『花間集』320全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6872

顧夐  獻衷心   

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。銀釭背,銅漏永,阻佳期。

小樓煙細,虛閣簾垂。幾多心事,暗地思惟。被嬌娥牽役,魂夢如癡。金閨裡,山枕上,始應知。

(あれほどに寵愛を受けていたのに、いまその思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横に欹てている。この閨の人が陰鬱な気配、月がのぼり明るく照らすと、笑い転げて過ごした昔の歳月をどうしても思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやはり恨みに思う。閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、逢瀬の約束の日の楽しみもこばまれてしまった。寝殿奥の小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂う、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。どれだけ多くのことを考えたのだろうか、こんなにもこの地が暗いところなのか、ただ、思いつづける。美しい妃嬪に艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろう、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出して暮らそう。

11顧夐 (改)《巻七18獻衷心   (繡鴛鴦帳》『花間集』320全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6872

 

 
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獻衷心

(あれほどに寵愛を受けていたのに、いまその思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横に欹てている。

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

この閨の人が陰鬱な気配、月がのぼり明るく照らすと、笑い転げて過ごした昔の歳月をどうしても思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやはり恨みに思う。

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、逢瀬の約束の日の楽しみもこばまれてしまった。

小樓煙細,虛閣簾垂。

寝殿奥の小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂う、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

幾多心事,暗地思惟。

どれだけ多くのことを考えたのだろうか、こんなにもこの地が暗いところなのか、ただ、思いつづける。

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

美しい妃嬪に艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろう、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

金閨裡,山枕上,始應知。

黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出して暮らそう。

獻衷心

繡鴛鴦 帳暖たり,畫孔雀 屏欹る。

人悄悄として,月明の時,昔年を想い懽笑し,今日分離するを恨む。

銀釭の背,銅漏の永,佳期を阻む。

小樓 煙細やか,虛閣 簾垂る。

幾多の心事,地を暗くし思惟す。

嬌娥 牽役を被い,魂夢 癡の如し。

金閨の裡,山枕の上,始めて應に知る。

長安城図 作図00
 

 

『獻衷心』 現代語訳と訳註

(本文)

獻衷心

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

小樓煙細,虛閣簾垂。

幾多心事,暗地思惟。

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

金閨裡,山枕上,始應知。

 

(下し文)

獻衷心

繡鴛鴦 帳暖たり,畫孔雀 屏欹る。

人悄悄として,月明の時,昔年を想い懽笑し,今日分離するを恨む。

銀釭の背,銅漏の永,佳期を阻む。

小樓 煙細やか,虛閣 簾垂る。

幾多の心事,地を暗くし思惟す。

嬌娥 牽役を被い,魂夢 癡の如し。

金閨の裡,山枕の上,始めて應に知る。

 

(現代語訳)

(あれほどに寵愛を受けていたのに、いまその思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横に欹てている。

この閨の人が陰鬱な気配、月がのぼり明るく照らすと、笑い転げて過ごした昔の歳月をどうしても思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやはり恨みに思う。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、逢瀬の約束の日の楽しみもこばまれてしまった。

寝殿奥の小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂う、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

どれだけ多くのことを考えたのだろうか、こんなにもこの地が暗いところなのか、ただ、思いつづける。

美しい妃嬪に艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろう、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出して暮らそう。

 

(訳注)

獻衷心

(あれほどに寵愛を受けていたのに、いまその思い続ける気力も失われたけれど、こんな生活ができている最初の気持ちを思い出さねばならないと詠う。)

皇帝は、後宮や太子、諸王のために妃を選ぶ時にはひじょうに家柄を重んじ、常に良家の中から広く娘を選び、「龍子龍孫」(皇帝の子や孫)が下賎の家の女から生れないようにした。玄宗皇帝は、皇太子や諸王のために「百官の子女」、「九品官(一品官から九品官に至る官僚)の息女」を選んで宮中に入れた(『全唐文』巻三五、玄宗「皇太子諸王妃を選ぶ勅」、『新唐書』十二宗諸子伝)。

十数歳に達した「良家の子女」は、この種の選抜をへて多数宮廷に入ったのであるが、彼女たちの中のほんの少しの者だけが幸運を得て妃嬢に列し、大多数の者は名もなき宮女のままで生涯を終えたのである。このように良家の子女を選抜するのが、宮廷女性の主要な来源であり、宮廷女性の中で少なからざる比率を占めていた。宮中の「良家の子は、千を以て数える」といい、辞調も『劉無双伝』の中で「後宮に選抜された宮嬢の多くは衣冠(公卿大夫)の家の子女である」と書いている。しかしながら、良家の子女の才智徳行あるものを厳格に選択するというのは、主に皇太子、諸王の妃を決める時だけであった。事実、歴代の皇帝は宮女を選別するのに、決してこれほど厳格な規定を持ってはいなかった。皇帝たちは名門の令嬢でも、貧しい家の娘でも、はては娼妓、俳優などの賎しい女たちであろうとも、ただ容姿、技芸が衆に抜きんでていれば、一様に選んで宮廷に入れたのであった。玄宗は、かつて「花鳥使」なる役人を四方に派遣して密かに美人をさがさせたが、家柄や才能、徳行などは必ずしも問題にしなかったようである。その他、唐の宮中には教坊などの役所があり、皇族の耳目を楽しませる多数の宮妓を専門に養成していた。この教坊もしばしば民間で女性を選抜した。たとえば憲宗の時、教坊は「密旨だとして良家の子女、及び衣冠の族の別宅の妓人を取り上げた」(『旧唐書』李緯伝)。宮妓を選抜するにはただ容姿、技芸を見るだけであったから、良家の出か、才智徳行がどうかは問題にしなかった。

 

獻衷心

唐の教坊の曲名。『花間集』には二首所収。顧夐の作が一首、欧陽烱の作が収められている。六十四字、単調九平韻である。

 

雙調六十六字、前半三十五字四平韻三仄韻、後半三十一字四平韻三仄韻、三字句が多く可愛らしさを印象づけるものである。(5⑤⑤33③ /④5④3③)(35 31

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏

人悄,月明,想昔年懽,恨今日分

銀釭背,銅漏永,阻佳

小樓煙,虛閣簾

幾多心,暗地思

被嬌娥牽役,魂夢如

金閨,山枕上,始應

●○○●●  ●●●△○

○●●  ●○○ ●●○△●  ●○●△△

○○●  ○●● ●○○

●○○● ○●○○

△○○● ●●△○

●△○△● ○△△○

○○● ○△●  ●△○

 

繡鴛鴦帳暖,畫孔雀屏欹。

鴛鴦の刺繍がきれいな帳の内は暖かい、屏風にはきれいな孔雀が描かれていて寝牀の横に欹てている。

 

人悄悄,月明時,想昔年懽笑,恨今日分離。

この閨の人が陰鬱な気配、月がのぼり明るく照らすと、笑い転げて過ごした昔の歳月をどうしても思い出す。だけど今のこんな別れたままというのはやはり恨みに思う。

・悄悄 物悲しさと失望でいっぱいの気鬱 鬱々たる 大腐り 陰々滅々 欝欝たる 湿っぽい 鬱鬱たる 暗然たる 鬱陶しげ うっとうしい 気が重い

・懽笑 笑い転げた。活発に笑う。懽:1 喜ぶ,楽しむ.2((方言)) 形容詞 勢いがよい,活発である,盛んである.

 

銀釭背,銅漏永,阻佳期。

閨牀の枕元に置く燭台や銅の水時計も長い間そのままして、逢瀬の約束の日の楽しみもこばまれてしまった。

・銀釭 銀の火灯し油皿。閨牀の枕元に置く燭台。

 

小樓煙細,虛閣簾垂。

寝殿奥の小さな高殿にはお香の煙が細やかに漂う、二人で過ごしていた高閣には誰もいなくてただ簾が下がっているだけだ。

 

幾多心事,暗地思惟。

どれだけ多くのことを考えたのだろうか、こんなにもこの地が暗いところなのか、ただ、思いつづける。

 

被嬌娥牽役,魂夢如癡。

美しい妃嬪に艶めかしく引き止められてそのまま過ごしているだろう、そんなことを夢にまで見るようでは、愚かな女になったというようなものではないか。

・嬌娥 なまめかしい女妓

・癡 1 愚かなこと。また、その人。

 

金閨裡,山枕上,始應知。

黄金で飾られた閨に、きちんとした牀に枕を高くして眠ることが出来ている、初めてそう思ったころのことを思い出して暮らそう。

11顧夐 (改)《巻七17遐方怨 簾影細,》『花間集』319全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6867

顧夐  遐方怨一首

簾影細,簟紋平。象紗籠玉指,縷金羅扇輕。嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

風簫歇,鏡塵生。遼塞音書,夢魂長暗驚。玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。

(真夏になっても、快適に過ごし、部屋も自分にもきれいにしたものであったが、寵愛を失えば、部屋の繕いもしても音沙汰なく過ぎてしまう。いつしか、女性は古来からの道徳観で生きてゆくだけである)

日がたかく簾影は細い、寝牀の簟の水紋模様は平らかに敷かれてここちよい。象紗のうす絹を身に着けて藤の枕を細い指がきれいに整え、黄金のよじった飾の薄絹の扇を軽やかに揺らす。花鈿の若い緑に紅い口紅を、二つの瞳は顔に鮮やかな花が咲いたように若々しい、二筋の眉は春の遠くに山を見るようにひかれている。風の笙笛さえも、ここにはなく、鏡には埃がたまって曇りはじめた。音沙汰が全くなくなるのは、北の国境の遼塞から途絶えたようなものだし、いまは、夢にさえもあのお方は長い間出て来なくなったことに驚いてしまう。美しいあの人も年を重ねてきて、若い美しい女性を求めている、それにはどうしても負けてしまう、女が教育されるのは、「三従四徳」と従順であれと教えられ、嫉妬して爭うことはいけないし、恨み言を思う心などなしにしなくてはいけない「七情六欲」を捨て去って生きるということが現実に続いている。

11顧夐 (改)《巻七17遐方怨   簾影細,》『花間集』319全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6867

 

 
  2015年11月4日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
  Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
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遐方怨

(真夏になっても、快適に過ごし、部屋も自分にもきれいにしたものであったが、寵愛を失えば、部屋の繕いもしても音沙汰なく過ぎてしまう。いつしか、女性は古来からの道徳観で生きてゆくだけである)

簾影細,簟紋平。

日がたかく簾影は細い、寝牀の簟の水紋模様は平らかに敷かれてここちよい。

象紗籠玉指,縷金羅扇輕。

象紗のうす絹を身に着けて藤の枕を細い指がきれいに整え、黄金のよじった飾の薄絹の扇を軽やかに揺らす。

嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

花鈿の若い緑に紅い口紅を、二つの瞳は顔に鮮やかな花が咲いたように若々しい、二筋の眉は春の遠くに山を見るようにひかれている。

風簫歇,鏡塵生。

風の笙笛さえも、ここにはなく、鏡には埃がたまって曇りはじめた。

遼塞音書,夢魂長暗驚。

音沙汰が全くなくなるのは、北の国境の遼塞から途絶えたようなものだし、いまは、夢にさえもあのお方は長い間出て来なくなったことに驚いてしまう。

玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。

美しいあの人も年を重ねてきて、若い美しい女性を求めている、それにはどうしても負けてしまう、女が教育されるのは、「三従四徳」と従順であれと教えられ、嫉妬して爭うことはいけないし、恨み言を思う心などなしにしなくてはいけない「七情六欲」を捨て去って生きるということが現実に続いている。

 

遐方怨【かほうえん】 

簾 影細く,簟の紋 平ぐ。

象紗 籠玉指し,縷金 羅扇 輕し。

嫩紅【どんこう】 雙臉【そうけん】 花に似て明く,兩條 眉黛 遠く山橫る。

風簫 歇み,鏡塵 生ず。

遼塞 音書,夢魂 長暗 驚く。

玉郎 娉婷【へいてい】に負う,人に教う爭うことなし、恨むこと 情無し。

 

 

『遐方怨』 現代語訳と訳註

(本文)

遐方怨 

簾影細,簟紋平。

象紗籠玉指,縷金羅扇輕。

嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

風簫歇,鏡塵生。

遼塞音書,夢魂長暗驚。

玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。

 

(下し文)

遐方怨【かほうえん】 

簾 影細く,簟の紋 平ぐ。

象紗 籠玉指し,縷金 羅扇 輕し。

嫩紅【どんこう】 雙臉【そうけん】 花に似て明く,兩條 眉黛 遠く山橫る。

風簫 歇み,鏡塵 生ず。

遼塞 音書ち,夢魂 長暗 驚く。

玉郎 を經て娉婷【へいてい】に負う,人に教う爭うことなし、恨むこと 情無し。

 

(現代語訳)

(真夏になっても、快適に過ごし、部屋も自分にもきれいにしたものであったが、寵愛を失えば、部屋の繕いもしても音沙汰なく過ぎてしまう。いつしか、女性は古来からの道徳観で生きてゆくだけである)

日がたかく簾影は細い、寝牀の簟の水紋模様は平らかに敷かれてここちよい。

象紗のうす絹を身に着けて藤の枕を細い指がきれいに整え、黄金のよじった飾の薄絹の扇を軽やかに揺らす。

花鈿の若い緑に紅い口紅を、二つの瞳は顔に鮮やかな花が咲いたように若々しい、二筋の眉は春の遠くに山を見るようにひかれている。

風の笙笛さえも、ここにはなく、鏡には埃がたまって曇りはじめた。

音沙汰が全くなくなるのは、北の国境の遼塞から途絶えたようなものだし、いまは、夢にさえもあのお方は長い間出て来なくなったことに驚いてしまう。

美しいあの人も年を重ねてきて、若い美しい女性を求めている、それにはどうしても負けてしまう、女が教育されるのは、「三従四徳」と従順であれと教えられ、嫉妬して爭うことはいけないし、恨み言を思う心などなしにしなくてはいけない「七情六欲」を捨て去って生きるということが現実に続いている。

 

(訳注)

遐方怨

(真夏になっても、快適に過ごし、部屋も自分にもきれいにしたものであったが、寵愛を失えば、部屋の繕いもしても音沙汰なく過ぎてしまう。いつしか、女性は古来からの道徳観で生きてゆくだけである)

遐方 遠方の土地。

夫が家に帰ってこない妻、愛妾の此処も地を詠うものでその夫というのは、①寵愛を失った妃嬪。②浮気性な男の妻愛妾。③行役で遠くの地に赴任したまま連絡してこない高官の妻、愛妾。④旅商人の妻、愛妾。⑤国境の守りにつぃている夫を思う。この詩の場合①~④の可能性がある。当時の状況として、どの場合も、正妻、第一夫人ではないというのは基本である。この詩の雰囲気から、妃嬪、高官の愛妾ということであろう。

花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠53《巻2-03 遐方怨 二首之一》溫庭筠66首巻二3-〈53〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5462

『花間集』全詩訳注解説(改訂)-1溫庭筠54《巻2-04 遐方怨 二首之二》溫庭筠66首巻二4-〈54〉漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-5467

 

遐方怨:唐の教坊の曲名。単調と双調がある。単調は溫庭筠に始まり、双調は、顧夐、孫光憲にはじまった。『花間集』には三首所収。温庭筠の作は二首、顧夐一首収められている。雙調80字 前段四十字三平韻二仄韻,後段四十字三平韻二仄韻❸③❺⑤7⑦/❸③❺⑤7⑦の詞形をとる。

遐方怨  

簾影細,簟紋平。

象紗籠玉指,縷金羅扇輕。

嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

風簫歇,鏡塵生。

遼塞音書,夢魂長暗驚。

玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。

 

溫庭筠《遐方怨 二首之一》単調三十二字、七句四平韻(詞譜二)、3③42⑤⑦5③の詞形をとる。

花半坼 雨初
未卷珠簾 夢殘 惆悵聞曉

宿妝眉淺粉山 
約鬟鸞鏡裏 繡羅

 
  


 

溫庭《遐方怨 二首之二》単調三十二字、四平韻、三仄韻 ❸③4❷⑤⑦❺③の詞形をとる。

憑繡  解羅

未得君書 腸 瀟湘春雁

不知征馬幾時

海棠花謝  雨霏

○●● ●○○

●●○○ ○● ○○○●○

△○○●△○○

●○○●● ●○○

 

簾影細,簟紋平。

日がたかく簾影は細い、寝牀の簟の水紋模様は平らかに敷かれてここちよい。

○この二句は、夏になったことを表し、御殿の寝牀の簟には通常水紋模様の編み込みが施され、ひんやりして心地よい。寵愛を受けて何事の憂いがない様子を言う。

 

象紗籠玉指,縷金羅扇輕。

象紗のうす絹を身に着けて藤の枕を細い指がきれいに整え、黄金のよじった飾の薄絹の扇を軽やかに揺らす。

○この二句も、寵愛を受けて何事の憂いがない様子を言う。

象紗 真夏用の通気性の良い透け透けの着物。・紗:織物の名称。2本の経糸を1本の緯糸にからませるところから搦織 (からみおり) とも捩 (もじり) 織ともいわれる織物の一種。通気性に富み,清涼感に秀いでているところから,盛夏用の着尺や羽織地に用いられる。

籠 簟と同様の熱のこもらない藤の枕。

 

嫩紅雙臉似花明,兩條眉黛遠山橫。

花鈿の若い緑に紅い口紅を、二つの瞳は顔に鮮やかな花が咲いたように若々しい、二筋の眉は春の遠くに山を見るようにひかれている。

嫩 花鈿は額の蕊と口元にえくぼのように緑のポイントを付ける。新緑。 【嫩い】わかい. 生じたばかりで柔らかい。新しく柔らかい。 【嫩草】わかくさ. 若々しく柔らかい草。 「若草」とも書く。「どんそう」とも読む。 【嫩葉】わかば. 芽生えたばかりに柔らかい葉。 嫩葉 ( どんよう ) 」に同じ。 「若葉」とも書く。

 

風簫歇,鏡塵生。

風の笙笛さえも、ここにはなく、鏡には埃がたまって曇りはじめた。

○風簫歇 部屋に生気がないことを言う。この時代の一定以上の女子は、琴、瑟と笙の笛を吹くものであり、その音色で誰かわかるのであり、寵愛を失い、部屋の片づけもままならないようすをいう。風が笙の笛のようになっていたが吹きやんだという意味ではあるが、歳月が経ってしまって、聞かせる人がいないということ。

○鏡塵生 鏡に塵が積もっている、この時代の女性は、自分の意志で外に出ることはなく、待つ身の女性は閨で過ごすだけなので化粧をすることがなくなったことをいうのである。

 

遼塞音書,夢魂長暗驚。

音沙汰が全くなくなるのは、北の国境の遼塞から途絶えたようなものだし、いまは、夢にさえもあのお方は長い間出て来なくなったことに驚いてしまう。

遼塞 はるかとおくの塞。

 

玉郎經負娉婷,教人爭不恨無情。

美しいあの人も年を重ねてきて、若い美しい女性を求めている、それにはどうしても負けてしまう、女が教育されるのは、「三従四徳」と従順であれと教えられ、嫉妬して爭うことはいけないし、恨み言を思う心などなしにしなくてはいけない「七情六欲」を捨て去って生きるということが現実に続いている。

○娉婷 【へいてい】.女性の)穏やかな美しさがある・こと(さま)。

教人爭不恨無情  「三従四徳」と従順であれと教えられ、「七情六欲」を捨て去って生きること。『礼記』「喜、怒、哀、催、愛、悪、欲の七情と、生、死、耳、目、口、鼻の六つから発する欲。《禮記,禮運篇》 「何謂人情?喜、怒、哀、懼、愛、惡、欲七者,弗學而能。」 所謂六欲,就是聲、色、衣、香、味、室六種可欲的東西。七情六欲,如能克制,可以養生,這就是生存的途徑。

三従四徳

中国の女性は、数千年間もこのような哀れな境遇の中でもがき苦しんだのである。ずっと後の今世紀初頭になって、民主革命(辛亥革命)のかすかな光が彼女たちの生活にさしこみ、こうした状況に初めてわずかばかりの変化が生れたのであった。

女は幼い時は父に従い、嫁しては夫に従い、老いては子に従うという三従を守り、婦徳、婦言、婦容、婦功の四つの徳を持たねばならない、という儒教の教え。

11顧夐 (改)《巻七16楊柳枝 秋夜香閨》『花間集』318全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6862

顧夐  楊柳枝一首   

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

(別れは柳が繁る春のこと、寵愛を失うことは別れることに等しい、悲愁の秋思う心と違って寂しい日を送る)

秋の夜長、閏にはお香が広がり、さびしく、しずかなうちに恋しい思いばかりふかくなっていく、はるか遠くで水時計の音が聞こえてくる。寵愛を受ける準備はおろそかになって、鴛鴦の戸帳、薄絹の幌もそのままに、薫香の煙も消えたままだ、灯火の炎だけが揺らぐのをみている。秋の夜長に思うことは愛しいあのお方のこと、今もどこかで放蕩されているだろう、訪ねてはいけない、探してはいけない、それでも待つだけ。今夜も眠れぬままに五更の鐘が聞え、簾の外の降る雨は蕭蕭と降り続く、時に風に舞い芭蕉の葉に雨が滴足ると、あの方の傘に落ちる雨音と間違えたとわかると心は砕ける。

11顧夐 (改)《巻七16楊柳枝   秋夜香閨》『花間集』318全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6862

 

 
  2015年11月3日 の紀頌之5つのBlog  
  ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場  
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743年(19)李白338-#2 巻三09-《鞠歌行》-#2 Index-23Ⅲ― 2-743年天寶二年43歳 94首-(19) <李白338-#2> Ⅰ李白詩1662 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6858  
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韓愈98-#1《 巻三18謁衡岳廟,遂宿嶽寺題門樓》 #1 韓愈(韓退之) 805年貞元21年 38歳<1575> Ⅱ#1 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6859  
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  index-11 819年 52歳 ・『論佛骨表』左遷 38首 index-12 820年 53歳 ・9月國子祭酒に。18首 index-13 821年~822年 55歳 22首 index-14 823年~824年 57歳・病気のため退職。没す。 14首 韓愈 哲学・儒学「五原」 賦・散文・上奏文・碑文など  
  孟郊 張籍          
  ●杜甫の全作品1500首を訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"  
  Ⅲ杜甫詩全1500首   LiveDoorBlog 766年-164杜甫 《2003秋日寄題鄭監湖上亭,三首之三》 杜甫詩index-15-766年大暦元年55歲-164 <1036> 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ6860  
  杜甫詩(1)736~751年 青年期・李白と交遊期・就活の詩 53首 杜甫詩(2)752年~754年、43歳 73首(青年期・就活の詩)  杜甫詩(3)755年~756年、45歳 安史の乱に彷徨う 26首 杜甫詩(4)作時757年、46歳 安史軍捕縛、脱出、左拾遺 43首 杜甫詩(5)758年;乾元元年、47歳 左拾遺、朝廷疎外、左遷 53首 杜甫詩 (6)759年;乾元二年、48歳 三吏三別 官を辞す 44首  
  杜甫詩(7)759年;乾元二年、48歳 秦州抒情詩 66首 杜甫詩(8)作時759年、48歳 秦州発、同谷紀行、成都紀行 36首 杜甫詩(9)760年;上元元年、49歳 成都浣花渓草堂 45首 杜甫詩(10)761年;上元二年、50歳 成都浣花渓草堂 82首 杜甫詩(11)762年寶應元年 杜甫51歳  浣花渓草堂~蜀中転々 43首 杜甫詩(12)762年寶應元年 杜甫51歳 蜀中転々 49首  
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楊柳枝

(別れは柳が繁る春のこと、寵愛を失うことは別れることに等しい、悲愁の秋思う心と違って寂しい日を送る)

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。

秋の夜長、閏にはお香が広がり、さびしく、しずかなうちに恋しい思いばかりふかくなっていく、はるか遠くで水時計の音が聞こえてくる。

鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

寵愛を受ける準備はおろそかになって、鴛鴦の戸帳、薄絹の幌もそのままに、薫香の煙も消えたままだ、灯火の炎だけが揺らぐのをみている。

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。

秋の夜長に思うことは愛しいあのお方のこと、今もどこかで放蕩されているだろう、訪ねてはいけない、探してはいけない、それでも待つだけ。

更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

今夜も眠れぬままに五更の鐘が聞え、簾の外の降る雨は蕭蕭と降り続く、時に風に舞い芭蕉の葉に雨が滴足ると、あの方の傘に落ちる雨音と間違えたとわかると心は砕ける。

 

(楊柳の枝)

秋の夜 閨に香る 思い寂寥たり,漏 迢迢たり。

鴛幃 羅幌 麝煙 銷ゆ,燭光 搖ぐ。

正に憶う 玉郎 遊蕩として去り,尋ぬる處無し。

更 聞く 簾外 雨蕭蕭たり,芭蕉に滴す。

 

 

『楊柳枝』 現代語訳と訳註

(本文)

楊柳枝

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。

鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。

更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

 

(下し文)

(楊柳の枝)

秋の夜 閨に香る 思い寂寥たり,漏 迢迢たり。

鴛幃 羅幌 麝煙 銷ゆ,燭光 搖ぐ。

正に憶う 玉郎 遊蕩として去り,尋ぬる處無し。

更 聞く 簾外 雨蕭蕭たり,芭蕉に滴す。

 

(現代語訳)

(別れは柳が繁る春のこと、寵愛を失うことは別れることに等しい、悲愁の秋思う心と違って寂しい日を送る)

秋の夜長、閏にはお香が広がり、さびしく、しずかなうちに恋しい思いばかりふかくなっていく、はるか遠くで水時計の音が聞こえてくる。

寵愛を受ける準備はおろそかになって、鴛鴦の戸帳、薄絹の幌もそのままに、薫香の煙も消えたままだ、灯火の炎だけが揺らぐのをみている。

秋の夜長に思うことは愛しいあのお方のこと、今もどこかで放蕩されているだろう、訪ねてはいけない、探してはいけない、それでも待つだけ。

今夜も眠れぬままに五更の鐘が聞え、簾の外の降る雨は蕭蕭と降り続く、時に風に舞い芭蕉の葉に雨が滴足ると、あの方の傘に落ちる雨音と間違えたとわかると心は砕ける。

 

(訳注)

楊柳枝

(別れは柳が繁る春のこと、寵愛を失うことは別れることに等しい、悲愁の秋思う心と違って寂しい日を送る)

【解説】楊柳枝は北の塞に役務で出かけるおとこの無事で帰還することを願ってサイクル上に枝を折ることをいう。春別れを告げることをいう。それが秋に音沙汰がない悲しみを詠うのである。秋は夜が長く、身もだえに苦しむことを意味する。男目線の秋の閏怨の詞。後段は、愛する男を恋しく思い、ただでさえ悲しいのに、しとしとと降る雨の芭蕉の葉に降り落ちる音が、さらに悲しみを誘うことを言う。彼女は雨音が耳について眠れぬままに、おそらく秋の長夜を明かしてしまったことであろう。この詞でも鴛鴦は女性の孤独を際立たせており、彼女は物思いに沈んでいて、気付いた時には香炉の火も消えており、これもまた女の失意消沈を強調する働きをしている。

『花間集』には顧夐の作が一首収められている。双調四十字、前段二十字四句四平韻、後段二十字四句二仄韻二平韻で、⑦③⑦③/❼❸⑦③の詞形をとり、既出の温庭第の楊柳枝⑦⑦7⑦とかなり異なる。皇甫松、牛嶠は溫庭筠と同じである。

楊柳枝

秋夜香閨思寂,漏迢

鴛幃羅幌麝煙,燭光

正憶玉郎遊蕩,無尋

更聞簾外雨蕭,滴芭

○●○○△●△  ●○○

○○○●●○○  ●△○

△●●○○●●  ○○●

△△○●●○○  ●○○

秋夜香閨思寂寥,漏迢迢。

秋の夜長、閏にはお香が広がり、さびしく、しずかなうちに恋しい思いばかりふかくなっていく、はるか遠くで水時計の音が聞こえてくる。

○漏迢迢 夜の長いこと。漏は水時計。ここでは時間の意であるが、迢迢ははるか遠くなのに聞こえてくる、きっとあの人が聞いている水時計の音だろうというほどの意味である。

・秋夜:秋の夜。夜の時間が長くなっている。後出の「漏迢迢」に続く。 

・香閨:婦人の住むすばらしい建物や部屋。かぐわしい、婦人の部屋。 

・香:すばらしい。 

・閨:婦人の部屋。 

・思:おもう。おもい。 

・寂寥:さびしい。ここでは、男性が、女性の部屋に訪れなくなったことをいう。

・漏:漏刻。古代の水時計のこと。ここでは時間の経過をいう。 

・迢迢:遥かに遠いさま。ここでは、時間がゆったりと流れる感じをいう。

 

鴛幃羅幌麝煙銷,燭光搖。

寵愛を受ける準備はおろそかになって、鴛鴦の戸帳、薄絹の幌もそのままに、薫香の煙も消えたままだ、灯火の炎だけが揺らぐのをみている。

○男性が、女性の部屋に訪れなくなって久しいため、香を焚く必要が無くなったことをいう。女性の心の動揺、また空しく訪れる人の気配を感じて揺れ動いていることを暗に示している。

・鴛帷羅幌:女性の部屋をいう。 

・鴛:オシドリ。夫婦を指す。 

・帷:とばり。たれぎぬ。婦人の部屋。 

・羅幌:うすぎぬのたれぎぬ。女性の部屋をいう。 

・幌:ほろ。おおい。とばり。たれぎぬ。 

・麝煙:ジャコウ(麝香)の香の煙。 

・銷:きえる。へる。おとろえる。

・燭光:灯火の輝き。 

・搖:ゆらぐ。焔が揺れ動く。

 

正憶玉郎遊蕩去,無尋處。

秋の夜長に思うことは愛しいあのお方のこと、今もどこかで放蕩されているだろう、訪ねてはいけない、探してはいけない、それでも待つだけ。

○どこにいったのか、寵愛を失うことは別れることに等しい。

・正憶:ちょうど思い起こしている。 

・玉郞:愛しい男性。大切な方。かの君。美男。ここでは愛しい男の意。 

・遊蕩:遊び呆ける。酒などに耽ってだらしなく遊ぶ。放蕩する。 

・去:さる。行く。

 

更聞簾外雨蕭蕭,滴芭蕉。

今夜も眠れぬままに五更の鐘が聞え、簾の外の降る雨は蕭蕭と降り続く、時に風に舞い芭蕉の葉に雨が滴足ると、あの方の傘に落ちる雨音と間違えたとわかると心は砕ける。

○眠れぬ夜、雨は焦燥感を強くするもの、傘に落ちる雨かと紛う芭蕉の葉に落ちる雨音は心を砕く。

・更:その上に。おまけに。 

・聞:聞こえてくる。受動的な場合によく使われる。 

・簾外:窓のカーテンの外で。屋外で。 

・雨:雨。雨降る。雨が降る。 

・蕭蕭:ものさびしいさま。

・滴:したたる。滴り落ちる。 

・芭蕉:ここでは、バショウの葉。

11顧夐 (改)《巻七15酒泉子七首其七》『花間集』317全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6857

顧夐  酒泉子七首其七

黛怨紅羞,掩映畫堂春欲暮。

殘花微雨隔青樓,思悠悠。

芳菲時節看將度,寂寞無人還獨語。

畫羅襦,香粉,不勝愁。

(寵愛を失って、又春が来る、眉に恨み、口紅には期待の紅をさす。しかしあのお方は来ない。もう、何もする気になれず春は終わっていく。)

黛を書くと恨みに思うのが出てしまう、口紅を指すと思い出で恥じらう様子になる。かがやく奇麗な御殿の座敷には日差しがそそぎ春は暮れようとしている。

残り花が小雨に濡れ、離れて立つ東の樓閣も雨に濡れる、思いも届かず遥か先にある。

好い匂いがする草花が美しく咲き、この季節も見るだけでまさに過ぎ去ろうとしている。寂寞とした閨には人はいないから独り言を言う。

綺麗な絵、うす絹肌襦袢のまま、お香も焚かず、お化粧も崩れたままに、もう愁いには勝てない。

11顧夐 (改)《巻七15酒泉子七首其七》『花間集』317全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6857

 

 
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11顧夐 (改)《巻七14酒泉子七首其六》『花間集』316全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6852

顧夐  酒泉子七首其六

水碧風清,入檻細香紅藕膩。謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。帳深枕膩炷沉煙,負當年。

(幸せな春を全て背負って生活していた妃嬪が寵愛を失い、年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)

水は澄んでみどりをこくし、清々しい風が吹き抜けてゆく。離宮の妃賓の寝牀には細やかなお香の香りが広がり、口紅もしっかりと化粧も整えている。

娘のころには春がすべてあつまり恨みに思うことなど一生ないと思っていた、ところが屏風を斜めの立てかけるようになってしまった。

男というものは浮気をし、遊ぶもの、ここに帰ってこなくなり、憎むことにも堪えるもの、うす絹を付けたり、帯を結んだりすることさえ怠るようになってゆく。

閨のとばりの奥には、枕に油垢に汚れ、香をひとたきくゆらせることもしなくなっている。ことしも思うようにならない。

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酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

酒泉子七首其四

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

 

酒泉子七首其五

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑えて、抑えて、心を抑える。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

(其の五)

卻て菱花に掩う,翠鈿を收拾し 上面に休む。

金蟲 玉鷰 香奩に鏁し,恨み猒猒たり。

雲鬟【うんかん】半ば墜ち 重篸懶く,淚侵して山枕濕す。

背帳に恨燈し 夢と方【なら】んで酣す,鴈 南に飛ぶ。

 

酒泉子七首其六

(幸せな春を全て背負って生活していた妃嬪が寵愛を失い、年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

水は澄んでみどりをこくし、清々しい風が吹き抜けてゆく。離宮の妃賓の寝牀には細やかなお香の香りが広がり、口紅もしっかりと化粧も整えている。

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

娘のころには春がすべてあつまり恨みに思うことなど一生ないと思っていた、ところが屏風を斜めの立てかけるようになってしまった。

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

男というものは浮気をし、遊ぶもの、ここに帰ってこなくなり、憎むことにも堪えるもの、うす絹を付けたり、帯を結んだりすることさえ怠るようになってゆく。

帳深枕膩炷沉煙,負當年。

閨のとばりの奥には、枕に油垢に汚れ、香をひとたきくゆらせることもしなくなっている。ことしも思うようにならない。

(酒泉子七首其の六)

水碧りに風清く,入檻にる細香 紅く藕膩す。

謝娘 斂翠し 恨み涯に無く,小屏 斜めなり。

憎むに堪ゆ 蕩子 家に還らざるを,謾留して 羅帶結ぶ。

帳深くし 枕膩し 炷 煙り沉む,當年に負う。

 

 

酒泉子七首其六』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首其六

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

帳深枕膩炷沉煙,負當年。

 

(下し文)

(酒泉子七首其の六)

水碧りに風清く,入檻にる細香 紅く藕膩す。

謝娘 斂翠し 恨み涯に無く,小屏 斜めなり。

憎むに堪ゆ 蕩子 家に還らざるを,謾留して 羅帶結ぶ。

帳深くし 枕膩し 炷 煙り沉む,當年に負う。

 

(現代語訳)

(幸せな春を全て背負って生活していた妃嬪が寵愛を失い、年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)

水は澄んでみどりをこくし、清々しい風が吹き抜けてゆく。離宮の妃賓の寝牀には細やかなお香の香りが広がり、口紅もしっかりと化粧も整えている。

娘のころには春がすべてあつまり恨みに思うことなど一生ないと思っていた、ところが屏風を斜めの立てかけるようになってしまった。

男というものは浮気をし、遊ぶもの、ここに帰ってこなくなり、憎むことにも堪えるもの、うす絹を付けたり、帯を結んだりすることさえ怠るようになってゆく。

閨のとばりの奥には、枕に油垢に汚れ、香をひとたきくゆらせることもしなくなっている。ことしも思うようにならない。

 

(訳注)

酒泉子七首, 其六

(幸せな春を全て背負って生活していた妃嬪が寵愛を失い、年を重ねて、思うようなことが全くできなくなると詠う)

妃嬪たちは身を九重(天子の宮殿)に置き、はなはだ高貴であるように見えるが、じつはただの皇帝家の家碑に過ぎず、衣食の心配がなくたいへん幸福のように見えるが、じつは人間性を最も残酷に破壊された人々であった。

宮廷においては、少数の地位の高い后妃の他は、万単位で数えられる普通の宮人であり、唐代では「宮女」「宮娥」「宮婢」などとも呼ばれていた。彼女たちは長安にあった三大皇宮(太極宮、大明宮、興慶宮、)と東都洛陽にあった大内(天子の宮殿)と上陽の両宮殿、及び各地の離宮〔芙蓉苑〕、別館、諸親王府、皇帝陵、宗廟にそれぞれ配属されていた。

 

其六

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼❼③/⑦57③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂。畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處。登臨,花滿,信沉

○●●○  ○●○△○● ●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●●  ○△? ○●●  △○○

酒泉子七首其三  4❼7③/❼❺7③

小檻日斜,風度綠人悄翠幃閑掩舞雙,舊香

別來情緒轉難,韶顏看卻。依稀粉上有啼,暗銷

●●●○  △●●?○●● ●○○●●○○  ●○○

●△○●●△●  ○○△●● △○●●●○○  ●○○

酒泉子七首其四  ④❼3❸③/❼❼3❸③

黛薄紅,約掠綠鬟雲

小鴛鴦,金翡,稱人

錦鱗無處傳幽,海鷰蘭堂春又

隔年書,千點,恨難

●●○△  ●●●○○●

●○○  ○●● △○○

●○○●△○● ●●○○○●●

●○○ ○●●  ●△△

酒泉子七首,其五  4❼❼③/❼❺⑦③

掩卻菱花,收拾翠鈿休上

金蟲玉鷰鏁香,恨猒

雲鬟半墜懶重,淚侵山枕

恨燈背帳夢方,鴈飛

●●○○  △●●△△●●

○△●●?○○  ●△△

○○●●●△△  ●△○△●

●○●●△○○  ●○○

酒泉子七首其六

水碧風清,入檻細香紅藕

謝娘斂翠恨無,小屏

堪憎蕩子不還,謾留羅帶

帳深枕膩炷沉,負當

●●△○  ●●●○○●●

●○●●●○○  ●△○

○○●●△○○  △△○●●

●△△●●○○  ●△○

 

水碧風清,入檻細香紅藕膩。

水は澄んでみどりをこくし、清々しい風が吹き抜けてゆく。離宮の妃賓の寝牀には細やかなお香の香りが広がり、口紅もしっかりと化粧も整えている。

○藕膩 れんこんの絲から作った白粉を油で混ぜたもので化粧品。

 

謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。

娘のころには春がすべてあつまり恨みに思うことなど一生ないと思っていた、ところが屏風を斜めの立てかけるようになってしまった。

謝娘:「あの女性」の意。固有名詞ではあるが、詞では、若くて美しい女性を指す。乙女。マドンナ。 

斂翠 翡翠を集める。斂の意味や日本語訳。ピンインliǎn1((方言)) 動詞 (外にあるものを)収める,しまう.用例把衣服起来。〔''+目++方補〕=服をしまっておきなさい.2((方言)) 動詞 (多数の人から金を)集める,取り立てる...

小屏斜 屏風は寝牀のまわりに立てかけて、二人で布団に入るもので、それが少しずつ壁に斜めに立てかけたままの状態が日増しに多くなっていくというほどの意。

 

堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。

男というものは浮気をし、遊ぶもの、ここに帰ってこなくなり、憎むことにも堪えるもの、うす絹を付けたり、帯を結んだりすることさえ怠るようになってゆく。

謾留 あざむいてとどまる。あざむいてとどまる。あなどってとどまる。おこたってとどまる。

 

帳深枕膩炷沉煙,負當年。

閨のとばりの奥には、枕に油垢に汚れ、香をひとたきくゆらせることもしなくなっている。ことしも思うようにならない。

○炷 1 香をひとたきくゆらせること。また、その香。2 1本の灯心。

○負當年 今年もこうして負ける。ことしも思うようにならない。

11顧夐 (改)《巻七13酒泉子七首其五》『花間集』315全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6847

顧夐  酒泉子七首其五  

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑えて、抑えて、心を抑える。雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

11顧夐 (改)《巻七13酒泉子七首其五》『花間集』315全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6847

 

 
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酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

酒泉子七首其四

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

 

酒泉子七首其五

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑えて、抑えて、心を抑える。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

(其の五)

卻て菱花に掩う,翠鈿を收拾し 上面に休む。

金蟲 玉鷰 香奩に鏁し,恨み猒猒たり。

雲鬟【うんかん】半ば墜ち 重篸懶く,淚侵して山枕濕す。

背帳に恨燈し 夢と方【なら】んで酣す,鴈 南に飛ぶ。

 

 

『酒泉子七首,其五』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首,其五

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

 

 

(下し文)

(其の五)

卻て菱花に掩う,翠鈿を收拾し 上面に休む。

金蟲 玉鷰 香奩に鏁し,恨み猒猒たり。

雲鬟【うんかん】半ば墜ち 重篸懶く,淚侵して山枕濕す。

背帳に恨燈し 夢と方【なら】んで酣す,鴈 南に飛ぶ。

 

(現代語訳)

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。

黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑えて、抑えて、心を抑える。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

 

(訳注)

酒泉子七首, 其五

(寵愛を失って、思い出すものはみんな仕舞い込む、それでも恨みを抑えて準備はするものの、夢でしか会えないから酒を飲む、また今年も秋が過ぎてしまう女を詠う)

 

其五

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼❼③/⑦57③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂。畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處。登臨,花滿,信沉

○●●○  ○●○△○● ●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●●  ○△? ○●●  △○○

酒泉子七首其三  4❼7③/❼❺7③

小檻日斜,風度綠人悄翠幃閑掩舞雙,舊香

別來情緒轉難,韶顏看卻。依稀粉上有啼,暗銷

●●●○  △●●?○●● ●○○●●○○  ●○○

●△○●●△●  ○○△●● △○●●●○○  ●○○

酒泉子七首其四  ④❼3❸③/❼❼3❸③

黛薄紅,約掠綠鬟雲

小鴛鴦,金翡,稱人

錦鱗無處傳幽,海鷰蘭堂春又

隔年書,千點,恨難

●●○△  ●●●○○●

●○○  ○●● △○○

●○○●△○● ●●○○○●●

●○○ ○●●  ●△△

酒泉子七首,其五  4❼❼③/❼❺⑦③

掩卻菱花,收拾翠鈿休上

金蟲玉鷰鏁香,恨猒

雲鬟半墜懶重,淚侵山枕

恨燈背帳夢方,鴈飛

●●○○  △●●△△●●

○△●●?○○  ●△△

○○●●●△△  ●△○△●

●○●●△○○  ●○○

 

掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。

かつてはいっぱいにさいていた菱の花の髪飾り、拾い集めて収め、翡翠も、花鈿も、顔に飾るのもやめにした。

○翠鈿 翡翠石と金細工を花鈿として額に付ける。

溫庭筠『菩薩蠻 九』

牡丹花謝聲歇,綠楊滿院中庭月。
相憶夢難成,背窗燈半明。
翠鈿金壓臉,寂寞香閨掩。
人遠淚闌幹,燕飛春又殘。

牡丹 花謝【お】ち 鶯聲歇【や】む,綠楊【りょくよう】院に滿ち 中庭の月。
相憶【そうおく】の夢 成し難く,窗を背に燈び明りを半ばにする。
翠鈿【すいてん】の金 臉【ほほ】に壓【くず】す,寂寞【せきばく】として香 閨に掩う。
人遠く淚 闌幹【らんかん】し,燕飛 春 又殘る。

 

金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。

黄金細工の玉虫の飾り、輝くツガイの燕、大切な飾りも化粧箱に閉じたままにして、それでも恨みは抑え、て抑えて、心を抑える。

○鏁 錠・鏁・鎖〔動詞「鏈る」の連用形から〕 金属製の輪をつないだひも状のもの。   物と物とを結び付けているもの。きずな。

○「香奩」は化粧道具を収める箱》漢詩で、女性の姿態や男女の恋愛感情などを写した艶麗な詩体。

○猒猒 安泰的な樣子をいう。荀子•儒效:「猒猒兮其能長久也。」とある。

 

雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。

雲型の髪に上の方に丸型に高く固めた髪が半ば崩れて垂れていて、竹の簪も下にずれているのに物憂げにそのままにしている。涙が枕に浸みこんで濡れたままになっている。

○篸 竹の簪。

 

恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

閨のとばりを背にした恨みの燈燭、夢を見るために深酔いに向かわせる。もう秋のおわるのか、雁が南に向かう。

11顧夐 (改)《巻七12酒泉子七首其四》『花間集』314全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6842

顧夐  酒泉子七首其四   

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。隔年書,千點淚,恨難任。

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

11顧夐 (改)《巻七12酒泉子七首其四》『花間集』314全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6842

 

 

 
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酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小檻日斜,風度綠人悄悄。

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

酒泉子七首其四

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

隔年書,千點淚,恨難任。

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

 

 

酒泉子七首其四』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首 其四

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

隔年書,千點淚,恨難任。

 

 

(下し文)

(酒泉子七首其の四)

黛薄く紅深し,綠鬟【りょくかん】雲膩【うんじ】を約掠【やくりゃく】す。

小さき鴛鴦たり,金の翡翠に,人心を稱す。

錦鱗 處に無く 幽意を傳え,海鷰【かいえん】春に蘭堂にあるも又た去る。

年書隔り,千點の淚に,恨み 任せ難し。

 

(現代語訳)

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

 

(訳注)

酒泉子七首 其四

(少女の時に宮廷選定に遭い後宮に入った、歳を重ねて寵愛はなくなった、手紙さえ来なくなった、もう、涙を流すことしかできない。)

酒泉子七首 其四

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼3❸③/⑦③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂。畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處。登臨,花滿,信沉

○●●○  ○●○△○● ●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●●  ○△? ○●●  △○○

酒泉子七首其三  4❼7③/❼❺7③

小檻日斜,風度綠人悄翠幃閑掩舞雙,舊香

別來情緒轉難,韶顏看卻。依稀粉上有啼,暗銷

●●●○  △●●?○●● ●○○●●○○  ●○○

●△○●●△●  ○○△●● △○●●●○○  ●○○

酒泉子七首其四  ④❼3❸③/❼❼3❸③

黛薄紅,約掠綠鬟雲

小鴛鴦,金翡,稱人

錦鱗無處傳幽,海鷰蘭堂春又

隔年書,千點,恨難

●●○△  ●●●○○●

●○○  ○●● △○○

●○○●△○● ●●○○○●●

●○○ ○●●  ●△△

 

黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。

眉が少し薄く柳の葉、唇紅は色濃く、黒髪をあげまきに結った髪を、人目につかないように、はやりのおおきな雲型に油でかためた髪型にしてもらう。

約掠 約束が守られず苦しむこと。・約 ①結ぶ。②積める。③しめ来る④倹約する⑤悩む、苦しむ。⑥おおむね。

・掠 ① すきをねらってすばやく盗む。 「すきをみて,カキを-・めてきた」 (多く「目をかすめて」の形で)ある人のすきをねらう。③鞭打つ④くるしむ。

綠鬟 あげまきに結った髪。転じて、その髪を結った少女・小間使い。

雲膩 雲型に油を使って固めた髪型。

 

小鴛鴦,金翡翠,稱人心。

小さな鴛鴦の簪、黄金と翡翠の髪飾り、ひとの心もつがいのようにいう。

鴛鴦 仲が良い夫婦を「おしどり夫婦」と呼ぶが、鳥類のオシドリは、冬ごとに毎年パートナーを替える。 抱卵はメスのみが行う。育雛も夫婦で協力することはない。

翡翠 深緑の半透明な宝石のひとつ。閨にかざられるのはかわせみの羽のこと。

⋆この聯は、最高に可愛がってもらっている時期を示す。

 

錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。

錦色の鱗のように輝く色彩の美しい魚のようにここにはいないもの静かな隠遁者の思いだけが伝わってくる。海ツバメは春には巣づくりにこのきらびやかな小殿の梁下に帰って来たけれど、また去って行く。

錦鱗 色彩の美しい魚。

幽意 幽遠な心と静閑な感情.

蘭堂 蘭の香りに包まれた奥座敷。男を迎えるため用意の出来たの閨。

 

隔年書,千點淚,恨難任。

今では重陽の日に届けてくれるお手紙も来なくなって、あるのは沢山の涕の痕、うらみにおもうことだけしていてはいけないのに。

隔年書 重陽の日に届けてくれるお手紙も隔たるようになる。

11顧夐 (改)《巻七11酒泉子七首其三》『花間集』313全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6837

顧夐  酒泉子七首其三   

小檻日斜,風度綠人悄悄。翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

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酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

酒泉子七首其三

小檻日斜,風度綠人悄悄。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

 

酒泉子七首其三』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首其三

小檻日斜,風度綠人悄悄。

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

 

(下し文)

(酒泉子七首 其の三)

小檻 日斜めなり,風 綠に度り 人悄悄たり。

翠幃 閑に掩う 雙鸞舞い,舊香 寒し。

情緒を別來して 轉た判り難し,韶顏 卻老るを看る。

粉上に依稀れにして 啼痕有り,魂銷すを暗くす。

 

(現代語訳)

その三(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

 

(訳注)

酒泉子七首 其三

(寵愛を失って、それでも待っているが、さらに年を重ねていくことになるが、もう顔には涙の跡がなくなることはない)

其三

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❼❼③/⑦57③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂。畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處。登臨,花滿,信沉

○●●○  ○●○△○● ●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●●  ○△? ○●●  △○○

酒泉子七首其三  4❼7③/❼❺7③

小檻日斜,風度綠人悄翠幃閑掩舞雙,舊香

別來情緒轉難,韶顏看卻。依稀粉上有啼,暗銷

●●●○  △●●?○●● ●○○●●○○  ●○○

●△○●●△●  ○○△●● △○●●●○○  ●○○

 

小檻日斜,風度綠人悄悄。

小殿の閨に西に傾いた日が射しこむ、風が東の緑色の枠の窓を抜けて、 静かでもの寂しく過ごす部屋を吹き抜ける。

小檻 この時代の女性は一人で出かけることはできず、閨で全て過すもので小さな檻と可愛らしく表現した。まだ若い女性の場合に用いられる表現である。

 窗部分を緑の色に飾り塗りしてあるものでそこにうす絹を張ってあるが、晩春から初夏以降にかけてはこれを外すと風が抜けてゆく。

日斜 日が西に傾きかけると部屋にひがさし始めることをいうが、同時に女性が若い盛りから老けはじめたことをイメージさせるものである。

悄悄 1 元気がなく、うちしおれているさま。悄然。2 静かでもの寂しいさま。

 

翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。

翡翠の飾りのとばりが静かに蔽っているその場所にはツガイの鸞王が描かれている。香炉には消えた古い香がそのままになっている。

翠幃 翡翠で飾られたとばり。

舞雙鸞 とばりに描かれているツガイの鸞鳥、伝説の鳥である鳳凰。富貴のものの愛妾と考えられるのはこの語である。

 

別來情緒轉難判,韶顏看卻老。

別れてからも、この閨に来てくれると心に思うことはあのお方の思いばかりで他のことは考えられない、若くて美しい顔は見ると少し老けたように見える。

・韶顏 若くて美しい顔。

 

依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

お白粉を上に塗って化粧を整えた顔に涙の痕がついている、どうしても心は沈んでもうあのお方のことは思い出すこともできなくなってしまう。

11顧夐 (改)《巻七10酒泉子七首其二》『花間集』312全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6832

顧夐  酒泉子七首其二其二   

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。登臨,花滿樹,信沉沉。

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

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酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首其二其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登って臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり

 

 

酒泉子七首其二』 現代語訳と訳註

(本文)

其二

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

登臨,花滿樹,信沉沉。

 

(下し文)

(酒泉子七首其の二)

羅帶 縷金【るきん】あり,蘭麝【らんじゃ】煙凝り 魂斷えたり。

畫屏 欹【そばだ】ち,雲鬢亂れ,恨 任難し。

幾つも迴して淚を垂し鴛衾に滴し,薄情 何處にか去らん。

登ってに臨み,花 樹に滿ち,信 沉沉【ちんちん】たり。

 

(現代語訳)

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

 

(訳注)

酒泉子七首 其二

(寵愛を失ってしまうが、心まで折れそうになり、しだいに物憂げになってゆく、そしてまた春が来ると妃賓の情を詠う。)

夜長の秋も過ぎてしまい、無気力になってしまう。気持ち替えて江楼に登ると春真っ盛り、もう寵愛を受けることは来ないので気も萎えてしまう。寵愛を失った妃賓の情を詠う。

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

『酒泉子』は宮廷で歌われたこの教坊曲である。

其二

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十一字五句二平韻で、④❻3❸③/⑦③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

羅帶縷,蘭麝煙凝魂

畫屏欹,雲鬢,恨難

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處

登臨,花滿,信沉沉。

○●●○  ○●○△○●

●△○  ○●● ●△△ 

△△○●●○○ ●○△●● 

○△? ○●●  △○○

 

 

羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。

金糸の縫い取りの帯もそのままおかれ、蘭麝香の煙は濃くただようままに、愛する思いが断ち切られたままにとどまる。

 

畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。

絵屏風は壁に斜めにしたままだし、雲型の髪は乱れたまま、恨みはもう堪えることができない。

 

幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。

何度もくりかえし涙で鴛鴦模様の布団を濡らしてしまう。薄情な人はどこに行ってしまったのだろうか。

鴛衾 雌雄仲睦まじいオシドリを借りて女の孤独を際立たせる。

 

登臨,花滿樹,信沉沉。

高楼に登って遠くを臨むと、いつの間にか木々にいっぱい花が咲く良き時節になっている、いまも便り一つ来ないのでまた気持ちは沈んでゆく。

○信沈沈 便りの全くなくて気持ちが堕ちこんでゆくこと。

11顧夐 (改)《巻七09酒泉子七首其一》『花間集』311全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1)-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6827

顧夐  酒泉子七首 其一   

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

11顧夐 (改)《巻七09酒泉子七首其一》『花間集』311全詩訳注解説(改訂版Ver.2.1-漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ-6827

 

 
  2015年10月27日 の紀頌之5つのBlog  
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花間集 教坊曲『酒泉子』二十六首

 

 

韋莊

《巻三24酒泉子》 月落星沉,樓上美人春睡。綠雲傾,金枕膩,畫屏深。子規啼破相思夢,曙色東方纔動。柳煙輕,花露重,思難任。

牛嶠

《巻四22酒泉子》 記得去年,煙暖杏園。花正發,雪飄香,江艸綠,柳絲長。鈿車纖手捲簾望,眉學春山樣。鳳釵低裊翠鬟,落梅粧。

張泌

《巻四42酒泉子二首其一》 春雨打,驚夢覺來天氣曉。畫堂深,紅焰小,背蘭缸。酒香噴鼻懶開缸,惆悵更無人共醉。舊巢中,新鷰子,語雙雙

張泌

《巻四43酒泉子二首其二》 紫陌青門,三十六宮春色。御溝輦路暗相通,杏園風。咸陽沽酒寶釵空,笑指未央歸去。插花走馬落殘紅,月明中。

毛文錫

《巻五07酒泉子》 綠樹春深,鷰語鶯啼聲斷續。蕙風飄蕩入芳叢,惹殘紅。柳絲無力裊煙空,金盞不辭須滿酌。海棠花下思朦朧,醉香風。

牛希濟

《巻五43酒泉子》 枕轉簟涼,清曉遠鐘殘夢。月光斜、簾影動,舊鑪香。夢中盡相思事,纖手勻雙淚。去年書,今日意,斷離腸。

顧夐

《巻七09酒泉子七首其一》 楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。杏花愁,鶯正語,畫樓東。錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

顧夐

《巻七10酒泉子七首其二》 羅帶縷金,蘭麝煙凝魂斷。畫屏欹,雲鬢亂,恨難任。幾迴垂淚滴鴛衾,薄情何處去。登臨,花滿樹,信沉沉

顧夐

《巻七11酒泉子七首其三》 小檻日斜,風度綠人悄悄。翠幃閑掩舞雙鸞,舊香寒。別來情緒轉難判,韶顏看卻老。依稀粉上有啼痕,暗銷魂。

顧夐

《巻七12酒泉子七首其四》 黛薄紅深,約掠綠鬟雲膩。小鴛鴦,金翡翠,稱人心。錦鱗無處傳幽意,海鷰蘭堂春又去。隔年書,千點淚,恨難任。

顧夐

《巻七13酒泉子七首其五》 掩卻菱花,收拾翠鈿休上面。金蟲玉鷰鏁香奩,恨猒猒。雲鬟半墜懶重篸,淚侵山枕濕。恨燈背帳夢方酣,鴈飛南。

顧夐

《巻七14酒泉子七首其六》 水碧風清,入檻細香紅藕膩。謝娘斂翠恨無涯,小屏斜。堪憎蕩子不還家,謾留羅帶結。帳深枕膩炷沉煙,負當年。

顧夐

《巻七15酒泉子七首其七》 黛怨紅羞,掩映畫堂春欲暮。殘花微雨隔青樓,思悠悠。芳菲時節看將度,寂寞無人還獨語。畫羅襦,香粉,不勝愁。

孫光憲

《巻八17酒泉子三首其一》 空磧無邊,萬里陽關道路。馬蕭蕭,人去去,隴雲愁。香貂舊制戎衣窄,胡霜千里白。綺羅心,魂夢隔,上高樓。

孫光憲

《巻八18酒泉子三首其二》 曲檻小樓,正是鶯花二月。思無憀,愁欲,鬱離襟。展屏空對瀟湘水,眼前千萬里。淚掩紅,眉斂翠,恨沉沉。

孫光憲

《巻八19酒泉子三首其三》 斂態前,裊裊雀釵頸。鷰成雙,鸞對影,耦新知。玉纖澹拂眉山小,鏡中嗔共照。翠連娟,紅縹渺,早粧時。

毛熙震

《巻十09巻十酒泉子二首其一》  閑臥繡幃,慵想萬般情寵。錦檀偏,翹股重,翠雲欹。暮天屏上春山碧,映香煙霧隔。蕙蘭心,魂夢役,斂蛾眉。

毛熙震

《巻十10酒泉子二首其二》  鈿匣舞鸞,隱映豔紅脩碧。月梳斜,雲鬢膩,粉香寒。曉花微斂輕呵展,裊釵金鷰軟。日初昇,簾半掩,對殘粧。

李珣

《巻十38酒泉子四首其一》  寂寞青樓,風觸繡簾珠翠撼。月朦朧,花暗澹,鏁春愁。尋思往事依稀夢,淚臉露桃紅色重。鬢欹蟬。釵墜鳳,思悠悠。

李珣

《巻十39酒泉子四首其二》  雨清花零,紅散香凋池兩岸。別情遙,春歌斷,掩銀屏。孤帆早晚離三楚,閑理鈿箏愁幾許?曲中情,絃上語,不堪聽。

李珣

《巻十40酒泉子四首其三》  秋雨聯綿,聲散敗荷叢裏。那堪深夜枕前聽,酒初醒。牽愁惹思更無停,燭暗香凝天欲曉。細和煙,冷和雨,透簾中。

李珣

《巻十41酒泉子四首其四》  秋月嬋娟,皎潔碧紗外。照花穿竹冷沉沉,印池心。凝露滴,砌蛩吟,驚覺謝娘殘夢。夜深斜傍枕前來,影徘徊。

 

 

酒泉子七首 其一

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

酒泉子七首 其一』 現代語訳と訳註

(本文)

酒泉子七首 其一

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。杏花愁,鶯正語,畫樓東。

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

 

(下し文)

(酒泉子七首 其一)

楊柳 風に舞い,春煙の殘雨に輕やかに惹る。

杏花 愁い,鶯 正に語り,畫樓の東に。

錦屏 寂寞として 思い窮り無く,還是たりて 消息を知らざれり。

鏡 塵生じ,珠淚 滴り,儀容を損う。

 

(現代語訳)

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

 

(訳注)

酒泉子七首 其一

(その春は楽しいものであったが、いつしか遠のいて、音沙汰もない、寵愛を受けることしか生きていくことができないが、歳を重ねていくに従って、孤閏の悲しみを詠う。)

唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。

『酒泉子』は宮廷で歌われたこの教坊曲である。

 

『花間集』には顧夐の作が七首収められている。双調四十一字、前段十九字五句二平韻二仄韻、後段二十二字五句二平韻で、④❻3❸③/⑦③の詞形をとる。

酒泉子七首 其一

楊柳舞,輕惹春煙殘。杏花,鶯正,畫樓

錦屏寂寞思無,還是不知消。鏡塵,珠淚,損儀

○●●△  △●○○○● ●○○  ○△● ●○○

●△●●△○○ ○●△○○●  ●○△ ○●●  ●○○

 

楊柳舞風,輕惹春煙殘雨。

楊柳は吹く風に舞い、細雨は風に軽やかに春靄も漂っている、しばらくしてまた雨が降る。(一雨ごとに春は深まる)

○楊柳 男の楊と女の柳。

○輕惹 軽く誘う。

○煙殘雨 宋玉「高唐の賦」にあるように雲と雨は男と女の行為を意味し、雨靄は閨情のそれを意味しているということ。

 

杏花愁,鶯正語,畫樓東。

きらびやかな東側の高楼で、鶯が春を告げる一番の時期、科挙の合格発表の杏園の花も愁えている。

○畫樓東 東隣の女はいい女ということわざをもじっている。東は春を指し、春は情事をイメージさせる。家妓の中でも順位の高い女妓が東側に住まわせたということからくる。

 

錦屏寂寞思無窮,還是不知消息。

錦の屏風、むなして、さびしくて、あの人を思いつづけていくことがない。相も変わらず知らせはないし、何処にいるのかわからない。

○還是 また、もとどおり。あいもかわらず。

 

鏡塵生,珠淚滴,損儀容。

それでも、寵愛を受けることの準備はいつもするが、いつしか丹念な化粧もしないからか鏡に埃がかかっているし、頬をつたうなみだは真珠をつないだように流れていて、振舞いもあの凛とした姿かたちはなくなってしまう。

○儀容 つくろったすがた。きちんとしたかたち。

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