《喜遷鴬 其一》夜明け前というのに人が町に出て騒がしくしている、鼓の響きが轟きわたった、合格して、得意満面、颯爽と明け方近くの風が襟袖を吹き過ぎる、時はまだ五更、風を切って朝廷に向う。
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喜遷鶯二首 其一
(喜遷鶯【きせんのう】二首 其の一)
人洶洶,鼓鼕鼕,襟袖五更風。
夜明け前というのに人が町に出て騒がしくしている、鼓の響きが轟きわたった、合格して、得意満面、颯爽と明け方近くの風が襟袖を吹き過ぎる、時はまだ五更、風を切って朝廷に向う。
大羅天上月朦朧,騎馬上虛空。
宮中には天空よりおぼろの月が照らしている、馬に跨り、その虚空の宮中にはれて昇るのだ。
香滿衣,雲滿路,鸞鳳繞身飛舞。
何処でも香が焚かれて衣に香が満たされる、街路にも宮中の通路にも雲のように人がいっぱいで、この身に着けた刺繍の鳳凰は人々の雲の間を身を巡り飛び舞うようである。
霓旌絳節一群群,引見玉華君。
虹の旗や、紅き旗を掲げ持つ儀仗隊の一群に導かれ、いよいよ神であるところの玉華君の最期の試験、殿試を受けるのである。
(喜遷鶯【きせんのう】二首 其の一)
人は洶洶【きょうきょう】として、鼓は鼕鼕【とうとう】たり。襟袖【きんしゅう】五更の風。
大羅天の上 月 朦朧【もうろう】たり、馬に騎して 虚空に上る。
香は衣に満ち、雲は路に満つ、鸞鳳 身を繞りて 飛び舞う。
霓旌【げいせい】絳節【こうせつ】一群群、立華君に引見せらる。
喜遷鶯二首 其二
街鼓動,禁城開,天上探人囬。
鳳銜金榜出雲來,平地一聲雷。
鶯已遷,龍已化,一夜滿城車馬。
家家樓上簇神仙,爭看鶴沖天。
『喜遷鶯二首』 現代語訳と訳註
(本文)
喜遷鶯二首 其一
人洶洶,鼓鼕鼕,襟袖五更風。
大羅天上月朦朧,騎馬上虛空。
香滿衣,雲滿路,鸞鳳繞身飛舞。
霓旌絳節一群群,引見玉華君。
(下し文)
(喜遷鶯【きせんのう】二首 其の一)
人は洶洶【きょうきょう】として、鼓は鼕鼕【とうとう】たり。襟袖【きんしゅう】五更の風。
大羅天の上 月 朦朧【もうろう】たり、馬に騎して 虚空に上る。
香は衣に満ち、雲は路に満つ、鸞鳳 身を繞りて 飛び舞う。
霓旌【げいせい】絳節【こうせつ】一群群、立華君に引見せらる。
(現代語訳)
(喜遷鶯【きせんのう】二首 其の一)
夜明け前というのに人が町に出て騒がしくしている、鼓の響きが轟きわたった、合格して、得意満面、颯爽と明け方近くの風が襟袖を吹き過ぎる、時はまだ五更、風を切って朝廷に向う。
宮中には天空よりおぼろの月が照らしている、馬に跨り、その虚空の宮中にはれて昇るのだ。
何処でも香が焚かれて衣に香が満たされる、街路にも宮中の通路にも雲のように人がいっぱいで、この身に着けた刺繍の鳳凰は人々の雲の間を身を巡り飛び舞うようである。
虹の旗や、紅き旗を掲げ持つ儀仗隊の一群に導かれ、いよいよ神であるところの玉華君の最期の試験、殿試を受けるのである。
(訳注)
喜遷鶯二首 其一
またの名を喜選鶯令、鶴冲天、鶴冲霽、燕帰来、燕帰梁、早梅芳、春光好などという。“花間集」には韋荘の詩二首収められている。双調四十七字、前段二十三字五句五平韻、後段二十四字五句二仄韻二平韻で、③③⑤⑦⑤/3❸❻⑦⑤の詞形をとっている。
科挙の試験に合格し、朝まだき、天子にお目見えするさまを、道教の神、玉華君にお目見えするさまを借りて詠うもので率直な表現をしている。前段は、天子に拝謁に向かう騎馬の行列の鳴り物入りの賑やかなきま、襟や袖を吹き過ぎる夜明けの風の模様、五更の空の様子などを描写する。後段は、参内する科挙の合格者の騎馬の列、それを導く儀仗隊の盛んなさま、合格者の豪華な着衣などを描写した後、いよいよ天子に拝謁するさまを述べる。韋荘は科挙の試験に幾たびも失敗を重ね、晩年、五十九歳になって初めて合格した。この詞には、その歓びのさまが言葉の端々に表れている。後段最後の「玉華君に引見せらる」の句は、科挙の合格者が、天子直々の試験、殿試験を受けることを言ったものである。
『喜遷鶯二首』其一、『題酒家』「酒綠花紅客愛詩,落花春岸酒家旗。尋思避世爲逋客,不醉長醒也是癡。」題酒家 韋荘 ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-278-5-#32 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2937
長安の春
長安二月多香塵、六街車馬聲鈴凛。
家家楼上如花人、千枝萬枝紅艶新。
簾間笑語自相問、何人占得長安春。』
長安春色本無主、古来盡屬紅樓女。
如今無奈杏園人、駿馬輕車擁将去。』
長安春 韋荘 ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-269-5-#23 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2892
人洶洶,鼓冬冬,襟袖五更風。
夜明け前というのに人が町に出て騒がしくしている、鼓の響きが轟きわたった、合格して、得意満面、颯爽と明け方近くの風が襟袖を吹き過ぎる、時はまだ五更、風を切って朝廷に向う。
○洶洶 人声の騒がしいさま。
○鼕鼕 大鼓の音の擬音語。どんどん。
○襟袖有更風 襟や袖のあたりを吹き過ぎてゆく明け方の風。五更は夜明け近い時刻。夜明け前に朝廷に整列するためいえをはやくでて、この句からは、作者が科挙に合格して、得意満面、颯爽と明け方近くの風を切ってゆくさまが窺える。
大羅天上月朦朧,騎馬上虛空。
宮中には天空よりおぼろの月が照らしている、馬に跨り、その虚空の宮中にはれて昇るのだ。
〇大羅天 道家の説く最高の人。ここでは宮中を喩える。
○上虚空 宮中に上ることをいう。
香滿衣,雲滿路,鸞鳳繞身飛舞。
何処でも香が焚かれて衣に香が満たされる、街路にも宮中の通路にも雲のように人がいっぱいで、この身に着けた刺繍の鳳凰は人々の雲の間を身を巡り飛び舞うようである。
○雲満路 宮中に参内する合格者の騎馬や、それを導く儀仗隊の人々が道に溢れること、雲は彼らの足元から舞い上がる土埃を喩える。なお、道端に居並ぶ宮女のこと、あるいは車馬の盛んなさまということでもある。
○鸞鳳繞身飛舞 身に着けた衣服に鸞や鳳の舞う姿が刺繍されているこという。
霓族絳節一群群,引見玉華君。
虹の旗や、紅き旗を掲げ持つ儀仗隊の一群に導かれ、いよいよ神であるところの玉華君の最期の試験、殿試を受けるのである。
○霓旌絳節 儀仗隊が手にする五色や紅の旗指物。



罨晝橋邊春水、幾年花下酔。

(本文)

四友 1 画題となる四つの花。雪の降るころに咲く玉椿・蝋梅(ろうばい)・水仙・山茶花(さざんか)。また、梅・松・竹・蘭(らん)。 2 四つの文房具。筆・墨・紙・硯(すずり)。 ..















