玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

題 贈答

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

題酒家 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-278-5-#32  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2937

題酒家 韋荘 美味しい清酒は澄んで緑色で、花は、女は赤く咲くもの、この屋のお客は詩をこよなく愛している。しかし、もう晩春であり、花が散りゆく春の岸辺のこの酒屋、旗があるから立ち寄ってしまう。 


2013年9月4日  同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩六朝謝朓・庾信 後世に多大影響を揚雄・司馬相如・潘岳・王粲.鮑照らの「賦」、その後に李白再登場
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩
   
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Ⅱ中唐詩・晩唐詩
 
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●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集 Fc2 曹植(曹子建) 《情詩》 魏詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 2936 (09/04)
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性 LiveDoor 題酒家 韋荘  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-278-5-#32  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2937
 
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『楚辞』九辯 第九段―まとめ 宋玉  <00-#35> 664 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2304    
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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。    
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孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。    
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150

 

題酒家 韋荘  Ⅹ唐五代詞・宋詩Gs-278-5-#32   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2937

 

 

題酒家

(酒屋で詩を作って壁に書きつける。)

酒綠花紅客愛詩,落花春岸酒家旗。

美味しい清酒は澄んで緑色で、花は、女は赤く咲くもの、この屋のお客は詩をこよなく愛している。しかし、もう晩春であり、花が散りゆく春の岸辺のこの酒屋、旗があるから立ち寄ってしまう。 

尋思避世爲逋客,不醉長醒也是癡。

いろいろと思いをめぐらすことがあって、世を避けて隠者となったのだが、世の中の人が皆酔ったら、それに合わせて酔ったままで居たいが、わたしは誰よりも真っ先に酔いが醒めてしまうことは、それはやっぱり愚かなことなのだろう。 

 

酒家に題す

酒は綠 花は紅 客は詩を愛す,落花 春岸 酒家の旗。

尋思【じんし】世を避け 逋客【ほかく】と爲す,

醉わずして 長【さき】に醒むるは 也【また】是(これ)癡【しれもの】ならん。

yayoipl05 




 

『題酒家』 現代語訳と訳註

(本文)

題酒家

酒綠花紅客愛詩,落花春岸酒家旗。

尋思避世爲逋客,不醉長醒也是癡。

 

 

(下し文)

酒家に題す

酒は綠 花は紅 客は詩を愛す,落花 春岸 酒家の旗。

尋思【じんし】世を避け 逋客【ほかく】と爲す,

醉わずして 長【さき】に醒むるは 也【また】是(これ)癡ならん。

 

 

紅梅0021(現代語訳)

(酒屋で詩を作って壁に書きつける。)

美味しい清酒は澄んで緑色で、花は、女は赤く咲くもの、この屋のお客は詩をこよなく愛している。しかし、もう晩春であり、花が散りゆく春の岸辺のこの酒屋、旗があるから立ち寄ってしまう。 

いろいろと思いをめぐらすことがあって、世を避けて隠者となったのだが、世の中の人が皆酔ったら、それに合わせて酔ったままで居たいが、わたしは誰よりも真っ先に酔いが醒めてしまうことは、それはやっぱり愚かなことなのだろう。 

 

 

(訳注)

題酒家

(酒屋で詩を作って壁に書きつける。)

・題-:多くの場合酒屋の壁に画きつけることを題すという。もちろんその場で作った詩である。。こんな詩を書いてもらえば酒屋の主は大喜びだろう。 

・酒家:さかや。酒店。杜甫『飲中八仙歌』

杜甫『飲中八仙歌』

知章騎馬似乘船,眼花落井水底眠。

汝陽三鬥始朝天,道逢曲車口流涎,恨不移封向酒泉。』

左相日興費萬錢,飲如長鯨吸百川,銜杯樂聖稱避賢。

宗之瀟灑美少年,舉觴白眼望青天,皎如玉樹臨風前。

蘇晉長齋繡佛前,醉中往往愛逃禪。

李白一鬥詩百篇,長安市上酒家眠,

天子呼來不上船,自稱臣是酒中仙。

張旭三杯草聖傳,帽露頂王公前,揮毫落紙如雲煙。

焦遂五斗方卓然,高談雄辨驚四筵。

飲中八仙歌 杜甫

 

 

酒綠花紅客愛詩,落花春岸酒家旗。

美味しい清酒は澄んで緑色で、花は、女は赤く咲くもの、この屋のお客は詩をこよなく愛している。しかし、もう晩春であり、花が散りゆく春の岸辺のこの酒屋、旗があるから立ち寄ってしまう。 

・酒綠:清酒。大口の甕の中で黒く見えるが透明であること。清酒の美味さの表現。賢者・隠者は濁り水を飲んで清談をする。聖者は清酒を呑むもの。ここでは粋なものが飲むお酒は綠酒なのである。

・花紅:花は赤く咲いている。(美しい女性)。酒屋には娼婦がいた。 

・客:よそから来た人。旅人。 

・愛詩:詩を愛する。

・落花:花が散る。 

・旗:酒屋の目印の旗。酒旗。青旗。

 

 

尋思避世爲逋客,不醉長醒也是癡。

いろいろと思いをめぐらすことがあって、世を避けて隠者となったのだが、世の中の人が皆酔ったら、それに合わせて酔ったままで居たいが、わたしは誰よりも真っ先に酔いが醒めてしまうことは、それはやっぱり愚かなことなのだろう。 

・尋思:いろいろとおもいをめぐらす。 

・避世:世の中から避けて隠退する。

・爲:…となる。 

・逋客:世をのがれ避けている人。隠者。逋:のがれる。逃げる。かくれる。

・不醉:酔おうとしない。意志の否定である。 

・長醒:誰よりも先に酔いから醒めている。長:①ながい。②とこしえに。③たけ。④としうえ。⑤おさ。頭。⑥せいちょうする。⑦先に。先頭。 

・也是:…もまた。でもやはり。也:…もまた。文語の「亦」字と同様な働きをする。 

・癡:馬鹿者。おろか。痴(し)れ者。
 pla024

贈薛濤 胡曾 ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-132  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2207

贈薛濤 胡曾

2013年4月11日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 

贈薛濤 胡曾 ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-132   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2207   


贈薛濤
萬里橋邊薛校書,枇杷花下閉門居。
万里橋の周辺に薛濤校書官(軍営の芸妓)がいる。枇杷の花が咲く大きな木のもとに隠棲して棲んでいる。
掃眉才子知多少,管領春風總不如。

眉を奇麗に書いているとてもきれいな人であり、才能あふれる人であることは多くの人に知られている。穏やかな風のことから闘志いだいている者たちの心のすべてを管掌・領知する人といっても過言ではないのである。

(薛濤に贈る)
萬里の橋の邊り薛校書あり,枇杷【びわ】の花下 門を閉して居る。
掃眉【そうび】の才子 知る多少,春風を管領【】する 總て如かず。




李清照0055
『贈薛濤』 現代語訳と訳註
(本文)
萬里橋邊薛校書,枇杷花下閉門居。
掃眉才子知多少,管領春風總不如。


(下し文)
(薛濤に贈る)
萬里の橋の邊り薛校書あり,枇杷の花下 門を閉して居る。
掃眉の才子 知る多少,春風を管領する 總て如かず。


(現代語訳)
万里橋の周辺に薛濤校書官(軍営の芸妓)がいる。枇杷の花が咲く大きな木のもとに隠棲して棲んでいる。
眉を奇麗に書いているとてもきれいな人であり、才能あふれる人であることは多くの人に知られている。穏やかな風のことから闘志いだいている者たちの心のすべてを管掌・領知する人といっても過言ではないのである。


(訳注)
贈薛濤 胡曾

薛濤の死後30年、胡曾が路岩爲劍南西川節度使の初期としてむかえられ、成都に仕えた時に詠史詩の一つとして、贈形の詩として詠んだものである。
浣花峡556位置的なものをきちんと把握する事で随分理解は違ってくるものである。杜甫のブログで成都関連の詩を図示しているので、その地図に薛濤関連もプロットして行こう。
杜甫草堂の近くに百花潭があり、錦江の南側の地で隠棲したのであろうと思われ、薛濤の墓は成都の東南にある望高樓公園内にある。


萬里橋邊薛校書,枇杷花下閉門居。
万里橋の周辺に薛濤校書官(軍営の芸妓)がいる。枇杷の花が咲く大きな木のもとに隠棲して棲んでいる。
・萬里橋 ・南市 成都の南の船着き場は「万里橋」である。ここは三国時代、劉備がここから、呉の孫権征伐に出発したところだ。
・校書 韋皐により校書郎に推薦され、実現はしなかったがこのことから、芸妓の風流な呼び方とされた。
・枇杷花「温和」「治癒」「あなたに打ち明ける」
・閉門 閂で締め切って、訪問者を入れない隠棲生活を送ること。


掃眉才子知多少,管領春風總不如。
眉を奇麗に書いているとてもきれいな人であり、才能あふれる人であることは多くの人に知られている。穏やかな風のことから闘志いだいている者たちの心のすべてを管掌・領知する人といっても過言ではないのである。
・春風 穏やかな風。春の風。闘志いだきいていることをいう。
・管領 管掌・領知する意


『胡曽詩抄』(こそししょう)は、中国の晩唐の詩人胡曽が著した『詠史詩』の、日本における注釈書である。作者は、胡曽詩抄神宮本奥書や、『醍醐枝葉抄』、『智袋集』によると、玄恵とされている。成立は、『和漢朗詠集』の注釈書であり、応永12年(1405年)の年紀を持つ『和漢朗詠集和談鈔』に『胡曽詩抄』が引用されていることから、室町時代初期の応永12年(1405年)以前である。なお、『胡曽詩抄』の作者と思われる玄恵は、観応1年(1350年)に没しているため、さらに成立年代は遡ると考えられる。『胡曽詩抄』は、『三国伝記』などにも引用が確認でき、中世の説話に広く影響を与えた。

題隱霧亭 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-96-32-#  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2027

題隱霧亭 魚玄機


2013年3月6日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩白馬篇 曹植 魏詩<52-#2>古詩源 巻五 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2023
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。


李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html 李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩
http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩
http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首 

 




題隱霧亭 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-96-32-#   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2027

卷804_25 【題隱霧亭】魚玄機


題隱霧亭
春花秋月入詩篇,白日清宵是散仙。
春に咲く花、秋の名月、季節の事が詩に読み込まれるものである。夏の日は朝からま昼の太陽もおおぞらもよし、清々しい夕方まで一日の事も結構で、わたしは無官仙人になったようである。
空卷珠簾不曾下,長移一榻對山眠。
雪の日は山を見るにすだれはまきあげたまま、こんなに景色のよい所だと一度もおろしすことなどないでしょう、長椅子をそのすだれの下に移して、山を見ながら、春夏秋冬寝てしまうことでしょう。

(隱霧亭に題す)
春花 秋月 詩篇に入り,白日 清宵 是れ散仙。
空しく珠簾を卷いて 曾て下さず,長に一榻【とう】を移して 山に對して眠る。


魚玄機が宮島に







『題隱霧亭』 
現代語訳と訳註
(本文)

題隱霧亭
春花秋月入詩篇,白日清宵是散仙。
空卷珠簾不曾下,長移一榻對山眠。


(下し文)
(隱霧亭に題す)
春花 秋月 詩篇に入り,白日 清宵 是れ散仙。
空しく珠簾を卷いて 曾て下さず,長に一榻【とう】を移して 山に對して眠る。


(現代語訳)
春に咲く花、秋の名月、季節の事が詩に読み込まれるものである。夏の日は朝からま昼の太陽もおおぞらもよし、清々しい夕方まで一日の事も結構で、わたしは無官仙人になったようである。
雪の日は山を見るにすだれはまきあげたまま、こんなに景色のよい所だと一度もおろしすことなどないでしょう、長椅子をそのすだれの下に移して、山を見ながら、春夏秋冬寝てしまうことでしょう。


(訳注)
題隱霧亭

隱霧とは道家の好む語である。
魚玄機の詩は場所の特定季節の特定が難しいものがある。この詩もどこであってもおかしくない。実態感がないのである。お座敷で「お題」があったものと考えてもおかしくない。実際の景色を見て、作ったものとは思えない雰囲気を捨てきれない。『1.賦得江邊柳』「翠色連荒岸,煙姿入遠樓。影鋪秋水面,花落釣人頭。根老藏魚窟,枝低繫客舟。蕭蕭風雨夜,驚夢復添愁。」の雰囲気に類似している。


春花秋月入詩篇,白日清宵是散仙。
春に咲く花、秋の名月、季節の事が詩に読み込まれるものである。夏の日は朝からま昼の太陽もおおぞらもよし、清々しい夕方まで一日の事も結構で、わたしは無官仙人になったようである。
・入詩篇 詩のなかへよみこむ。これはこの詩全体にかかる語である。
・白日 太陽の輝いている昼間。この語は真夏の日中。
・散仙 道家では、仙人にも官職があることになっており、その官職についていない仙人のことを散仙という。


空卷珠簾不曾下,長移一榻對山眠。
雪の日は山を見るにすだれはまきあげたまま、こんなに景色のよい所だと一度もおろしすことなどないでしょう、長椅子をそのすだれの下に移して、山を見ながら、春夏秋冬寝てしまうことでしょう。
・珠簾 簾はすたれ、珠は玉であるが、冬の季語、詩語として冠らせたもの。白居易『香爐峰下、新卜山居、草堂初成、偶題東壁
日高睡足猶慵起、小閣重衾不怕寒。
遺愛寺鐘欹枕聽、香爐峰雪撥簾看。
匡廬便是逃名地、司馬仍爲送老官。
心泰身寧是歸處、故郷何獨在長安。
日高く睡り足るも、なお起くるにものうし、小閣にしとねを重ねて寒さをおそれず。
遺愛寺の鐘は枕をそばだてて聴き、香爐峰の雪は簾をかかげてみる。
匡廬(きょうろ)はすなわちこれ名を逃るるの地、司馬はなお老を送るの官たり。
心やすく身やすきは是帰処、故郷何ぞ独り長安にのみ在らんや。

此の句によってこの絶句の中に春夏秋冬」揃うわけである。
・長 長時間。こんな景色だと春夏秋冬長い時間景色を見ていることが出来る。
・榻 長いこしかけ、ソファーに寝るようにこれに身を横たえて寝ることもある。



この詩は、「春夏秋冬」を歌いこみ、「仙人」を詠い、「隱霧」と語をうまく詠いあげている。季節感、実感のない詩であるということではなかろうか。魚玄機の詩はその使われた獄によって分析するのは意味のない作業のように思われる。おそらく森鴎外は魚玄機は旅行の旅には出ていないと感じていたのではなかろうか。


1.賦得江邊柳
翠色連荒岸,煙姿入遠樓。
影鋪秋水面,花落釣人頭。
根老藏魚窟,枝低繫客舟。
蕭蕭風雨夜,驚夢復添愁。

もう春の盛りを過ぎるころとなり、柳の葉の緑も色濃く、荒れてものさびしい岸辺にずっとつづいてそよいでいます。春霞も遠く霞んだ柳の並木の彼方に高楼が目に入いります。
秋水を思わせる清らかに澄んだ水面に、はっきりと柳の木の影がうつっています。柳絮の綿帽子が花びらが落ちるようにふわりふわりと、河の岸で釣りをしている人の頭のうえに飛んでいます。
日も落ちてさびしい雨と風の夜になって柳の木の枝がざわざわと騒がしい音がしています。風雨の音に驚いて夢からさめ、今日も来なかったあの人をおもい、またひとしおさびしいに引き入れられるのです。

(江連の柳を賦し得たり)
翠色 荒岸に連り、煙姿 遠樓に入る。
影は鋪く秋水の面,花は落つ釣人の頭。
根老いて 魚窟を藏し、枝垂れて 客舟を繋ぐ。
蕭蕭たる風雨の夜には、夢を驚かし また愁を添ふ。

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題任處士創資福寺 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-95-31-#   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2022 

卷804_24 【題任處士創資福寺】魚玄機


題任處士創資福寺
(世にかくれた彿教信者の任處士というお方が、ここにすはらしい寺の資福寺を創建されたので題します)
幽人創奇境,遊客駐行程。
世俗を離れたお方がこのように凡俗でない場所とお寺を開山された。見物の御客や旅人も旅の皇帝を変えてでもここを見るために留まっている。
粉壁空留字,蓮宮未有名。
まっ白く塗りたての壁に、詩を題している者がある。しかしまだ寺院全体の正式名称もきまっていないといとのことのよう。
鑿池泉自出,開徑草重生。
池にしようと掘ってみたら自然に水が頂き出たというし、小路を開いてみたら、すぐ草が生い茂ってくるという。
百尺金輪閣,當川豁眼明。
高さが百尺もある金輸のある塔があり、渭水に面して目を見張るようにはっきりとそびえている。

(任處士の資福寺を創むるに題す)
幽人奇境【ききょう】を創【はじ】め、遊客 行程を駐む。
粉壁【ふんへき】空しく字を留め、蓮宮 未だ名有らず。
池を鑿【うが】てば 泉 自ら出で、径を開けば 草 重ねて生ず。
百尺の 金輪閣、川に當って 眼を豁【ひら】きて 明らかなり。


女性詩人0053



『題任處士創資福寺』 現代語訳と訳註
(本文)

題任處士創資福寺
幽人創奇境,遊客駐行程。
粉壁空留字,蓮宮未有名。
鑿池泉自出,開徑草重生。
百尺金輪閣,當川豁眼明。


(下し文)
(任處士の資福寺を創むるに題す)
幽人奇境【ききょう】を創【はじ】め、遊客 行程を駐む。
粉壁【ふんへき】空しく字を留め、蓮宮 未だ名有らず。
池を鑿【うが】てば 泉 自ら出で、径を開けば 草 重ねて生ず。
百尺の 金輪閣、川に當って 眼を豁【ひら】きて 明らかなり。


(現代語訳)
(世にかくれた彿教信者の任處士というお方が、ここにすはらしい寺の資福寺を創建されたので題します)
世俗を離れたお方がこのように凡俗でない場所とお寺を開山された。見物の御客や旅人も旅の皇帝を変えてでもここを見るために留まっている。
まっ白く塗りたての壁に、詩を題している者がある。しかしまだ寺院全体の正式名称もきまっていないといとのことのよう。
池にしようと掘ってみたら自然に水が頂き出たというし、小路を開いてみたら、すぐ草が生い茂ってくるという。
高さが百尺もある金輸のある塔があり、渭水に面して目を見張るようにはっきりとそびえている。

柳絮02
(訳注)
題任處士創資福寺

世にかくれた彿教信者の任處士というお方が、ここにすはらしい寺の資福寺を創建されたので題します
長安渭水の傍であろうか、建てられたばかりの新しい資福寺が、視覚的によくとらえられている。
・任處士 処士は、官吏とならず民間にいる人。任が姓。名はわからない。
・資福寺 この創始された寺が、長安にあったとは思われない。
詩の雰囲気からすると長安の東㶚水の益を過ぎたあたりではなかろうか。


幽人創奇境,遊客駐行程。
世俗を離れたお方がこのように凡俗でない場所とお寺を開山された。見物の御客や旅人も旅の皇帝を変えてでもここを見るために留まっている。
・幽人(ゆうじん) 世をのがれている人。隠者。ここは任処士をさす。
・奇境 凡俗でない場所。ここは資福寺の境内をいう。
・遊客(ゆうかく) ゆさんの旅人。
・行程(こうてい) 旅程。旅の足をの意。


粉壁空留字,蓮宮未有名。
まっ白く塗りたての壁に、詩を題している者がある。しかしまだ寺院全体の正式名称もきまっていないといとのことのよう。
・粉壁 白い土で染ったかべ。
・蓮宮 蓮舎におなじ。寺院。


鑿池泉自出,開徑草重生。
池にしようと掘ってみたら自然に水が頂き出たというし、小路を開いてみたら、すぐ草が生い茂ってくるという。
・径 こみち。


百尺金輪閣,當川豁眼明。
高さが百尺もある金輸のある塔があり、渭水に面して目を見張るようにはっきりとそびえている。
・金輪閣 仏教の格調。尾根の頂上に七輪か五輪の金色の光飾があるもの。
・當川 㶚水、渭水の川面にうつして。
豁眼 パッと大きく眼を開くこと。陶淵明「桃花源記」に「行くこと数十歩、豁然として開朗」とある。
杜甫『北征』「蓋棺事則已,此誌常覬豁。」(棺【かん】を蓋【おお】えば事は則ち已【や】むも、此の志  常に豁【ひら】けむことを覬【ねが】う)

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