玉臺新詠 全十巻 訳注解説

漢文委員会kanbuniinkai紀頌之   唐五代詞詩・花間集・玉臺新詠 中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。 5年以上のブログ連載。(魚玄機・薛濤・花間集)完掲載 現在《玉臺新詠》完全版連載中 予定(文選【詩篇】文選【賦篇 楚辞 詩經 ・・・・)

聯句

中国の韻文学には、古くは周代の詩があり、漢魏六朝には古詩と楽府かあり、唐代になって古詩に対して新しい近体の律詩、絶句がおこった。楽府がおとろえ新しく勃興したのが詞である。詞ははじめ、学詞ともよばれ、楽曲の歌詞をさしていうものであるが、それが流行するとともに、唐詩などと相ならんで、一つの韻文学として成立したのである。
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温庭筠の詞詩を約60首程度掲載の後、魚玄機50首程度連載し,薛濤約百首、韋莊五十首
森鴎外小説 『魚玄機』 彼女の詩を冷静に、客観的に分析 過去の女性蔑視の見方を排除して解釈 訳註解説
現在、『花間集』全詩500首、全首連載が終了した。いま、500首全首、見直し、改訂版Ver.2.1として、根本的に語訳、注釈をやり直して掲載しています。出来るだけ(改訂版Ver.2.1)と記している詩を読まれることを薦めます。
現在 玉臺新詠 訳注解説連載中
   玉臺新詠 概要 目録・目次 http://kanbunkenkyu.web.fc2.com/list1.html

續嘉陵驛詩獻武相國 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-201-67-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2552

薛濤《續嘉陵驛詩獻武相國》蜀への入り口といわれる嘉陵の駅から、さらに西の方、青天にものぼるような剣門のけわしい山路の旅をつづけられたことにたいし、一つ思いきって、恒例の蜀の鄙歌を弦いて、うたわせていただきます。
 

2013年6月19日 同じ日の紀頌之5つのブログ
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Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集
●●森鴎外の小説『魚玄機』、芸妓で高い評価を受けた『薛濤』の詩。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性續嘉陵驛詩獻武相國 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-201-67-#61  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2552
 
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 

續嘉陵驛詩獻武相國 薛濤 唐五代詞・宋詩 薛濤-201-67-#61   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2552


續嘉陵驛詩獻武相國
(『題嘉陵驛』の詩に続いて武元衝節度使様にこの詩を献上もうしあげます。)
蜀門西更上青天,強為公歌蜀國弦。
蜀への入り口といわれる嘉陵の駅から、さらに西の方、青天にものぼるような剣門のけわしい山路の旅をつづけられたことにたいし、一つ思いきって、恒例の蜀の鄙歌を弦いて、うたわせていただきます。
卓氏長卿稱士女,錦江玉壘獻山川。

この蜀のくにではご存じの、男といえは司馬相加、女といえば卓文君、それにあわせて、美しい錦江の流れ、それから玉塁山、これら山と川の代表をすべてをささげてお願い申しあげます。


この詩は、武元衝の「嘉陵驛に題す」と題した次の詩につづけて作ったものである。
悠悠風旆繞山川、山驛空濛雨作煙。
路半嘉陵頭己白、蜀門西更上青天。
悠悠 風旆 山川を繞る、山驛 空濛 雨 煙と作る。
路 嘉陵に半ばして頭は己に白くし、蜀門 西のかた更に青天に上る。

剣門関01



『續嘉陵驛詩獻武相國』 現代語訳と訳註
(本文)

蜀門西更上青天,強為公歌蜀國弦。
卓氏長卿稱士女,錦江玉壘獻山川。


(下し文)
(「題嘉陵驛」の詩に續いて武相國に獻ず)
蜀門 西のかた更に青天に上り,強いて公の為に蜀國の弦を歌わん。
卓氏 長卿 士女を稱し,錦江 玉壘 山川を獻ず。


(現代語訳)
(『題嘉陵驛』の詩に続いて武元衝節度使様にこの詩を献上もうしあげます。)
蜀への入り口といわれる嘉陵の駅から、さらに西の方、青天にものぼるような剣門のけわしい山路の旅をつづけられたことにたいし、一つ思いきって、恒例の蜀の鄙歌を弦いて、うたわせていただきます。
この蜀のくにではご存じの、男といえは司馬相加、女といえば卓文君、それにあわせて、美しい錦江の流れ、それから玉塁山、これら山と川の代表をすべてをささげてお願い申しあげます。


(訳注)
續嘉陵驛詩獻武相國

『題嘉陵驛』の詩に続いて武元衝節度使様にこの詩を献上もうしあげます。
・續 武元衝の「嘉陵驛に題す」の原作につづける意。武元衝の詩の第四句が。薛濤の詩の第一句になっている。
・嘉陵驛 今の四川省の広元。嘉陵江の東岸にあり、秦から蜀への要道を拒し、その第一の高処。西は剣門に入り南の成都へ向かう。城の西門に「全蜀咽喉」の四字が掲げられている。
・武相國 武元衝が創南西川節度使として蜀に赴任してきたとき、最初の宴席で彼女が賦したものであろう。武元衡の赴任は、憲宗の元和二年、冬十月のことであった(武元衡の「准南の中書相公の寄せらるるに酬ひたてまつる」といぅ詩の序文に、「皇帝改元の二年、余、詔によって放校更部尚書兼門下侍郎を授けられ、膨弓致矢、出でて西局を潰す」とあることにょって知られる)から、従ってこの詩は蹄溝が四十歳のときの作ということになる。武詩の第四句を、蒔溝は第一旬に取り入れてうけていることに注意。また彼女が武元衡にたてまった詩は、ほかにもある。
62・63 上川主武元衡相國二首
其一
落日重城夕霧收,玳筵雕俎荐諸侯。
因令朗月當庭燎,不使珠帘下玉鉤。 
其二
東閣移尊綺席陳,貂簪龍節更宜春。
軍城畫角三聲歇,云幕初垂紅燭新。
とある。


蜀門西更上青天,強為公歌蜀國弦。
蜀への入り口といわれる嘉陵の駅から、さらに西の方、青天にものぼるような剣門のけわしい山路の旅をつづけられたことにたいし、一つ思いきって、恒例の蜀の鄙歌を弦いて、うたわせていただきます。


卓氏長卿稱士女,錦江玉壘獻山川。
この蜀のくにではご存じの、男といえは司馬相加、女といえば卓文君、それにあわせて、美しい錦江の流れ、それから玉塁山、これら山と川の代表をすべてをささげてお願い申しあげます。
・卓氏長卿 卓氏は卓王孫のむすめの卓文君。長卿は漢の司馬相如のあざな。成都の人。相如は臨邛の官邸に客として泊まっているうち、卓邸に招かれ、琴をひいて卓文君を誘惑し、二人は手を振りあって成都に逃走し、酒肆を開いて、文君は炉にのぞみ、相加は酒器を洗ったので、王孫は恥じてこれに金と奴隷を与えたので、司馬相如は一挙に富人となり、都へ出発。武帝に「上林」・-「子鹿」の杭を献じて、郎となり、西南夷を平定して功あり、孝文園の吏となり、病んで茂陵で死んだが、漠代文学の代表的作家であった。
錦江 成都附近を流れる河の名。もとこの地に錦官を置き、この川で濯いでつくられた錦の製造を監督した。
・玉塁 四川省理蕃県東南にある山の名、現在四川省都江堰市玉塁山(標高約800m)。奇石千尺、城表に伐立屹立している。青城山、峨媚山とならんで四川省の代表的な山。

青城山02

聯句 光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。・・・因次其韻。-#5 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-123--#5  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2162

聯句 光威裒


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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 

聯句 光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。・・・因次其韻。-#5 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-123--#5   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2162

聯句 光威裒
yamanoki01朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。[:光。]
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。[:威。]
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。[:裒。]
#2
百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。[:光。]
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。[:威。]
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。[:裒。]
#3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。[:光。]
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。[:威。]
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。[:裒。]
#4
獨結香綃偷餉送,暗垂檀袖學通參。[:光。]
須知化石心難定,卻是為雲分易甘。[:威。]
看見風光零落盡,弦聲猶逐望江南。[:裒。]


聯句 光威裒
朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。
南の方向の朱く塗られた高楼に正午の太陽がさしかかり、影は真下に落ちている。夜になって月明かりにきらめく大樹が落す月影も低いと思ったら真夜中の三更で月が一番高い所にあるのです。
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。
あぶら口紅と白粉が夜も更けてとれて消えそうでも懸想道具入れの箱の吟の模様は輝いている。こんな暗い時に鋏を以て裁断しようものなら泥金衫の着物にはさみを入れかねないのです。
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。

刺繍で飾られた寝台では怖いことが起こっていると思ったら、烏龍が吠えている(エクスタシーの声を指す)。きっと満たされない思いを錦の布に書きしるし西王母の使いの青い鳥に託して呼ぶことが出来たせいでしょう。

#2
百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。
これでは百薬草を練り込んで持ってきてこどもをうんだあとにひつような益母草を用意することを可愛そうに思う。千にも及び花が咲くところに宴を開いたら宜男草を身に着けて春の行楽を闘いあうことになるのです。
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。
そんなことから始まった鴛鴦のように常に一緒になっている誰からも羨ましがられる。それかと思うと、人の言葉を言い返す鸚鵡が一言も語れないそんなお付き合いをしているなんて私自身が恥ずかしいと思うことがあるのです。
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。

春の行楽であの殿方は蜂が花から花へとブンブンとびまわるように変にはしゃいでいる。男女の偽りの付き合いに驚愕しているツバメのようにペチャクチャと語り合うこともあります。

#3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。
変わったものを可愛がることには毛虫のようなもの、かたつむりのようなものを飼ってそれを増やしていくのを愉しんでいるのです。そんな風に女をあつかう男がいるかと思えば、毎日鼈甲のかんざしを磨いて光らせるように女を扱う男もいます。
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。
この仙人が澄んでいる女の園に何年も何年も女が棄てられる悲しみがあるし、一年に一度だけ橋をわたってくるような一夜のとばりの中の空しい出会いもあるというもの。
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。
女のその部屋の寝台の窓辺にはそんな悲しみで時を過ごし時には空しさで自分を投げ出すことも愧じるのです。世の中の色恋についてこうして苦しいことを詩にそらんじてはにが笑いをするのです。

#4
魚玄機が宮島に獨結香綃偷餉送,暗垂檀袖學通參。[:光。]
須知化石心難定,卻是為雲分易甘。[:威。]
看見風光零落盡,弦聲猶逐望江南。[:裒。]


#4
獨結香綃偷餉送,暗垂檀袖學通參。
ひとり江南の薄絹をはおることで江南の雰囲気にひたるのです。そして部屋を暗くして檀香をたきこめた袖着物を垂らしたりして男の人が通ってくるようにするのです。
須知化石心難定,卻是為雲分易甘。
どうにかして誰かを夫としてえらぶことが出来るように心を落ち着けることを知るようになってきました。したがってこれによって冷静に男とわかれてしまうこと別な男と甘い関係になるのです。
看見風光零落盡,弦聲猶逐望江南。

風流な景色を見て過ごし、霜の降り頃には葉をおとし尽くすのをこの身において歌にするのです。今なお琴を弾いて「江南を望む」を追いかけて歌うのです。

獨り香綃【こうしょう】を結んで餉送【しょうそう】偷【ぬす】み,暗に檀袖【だんしゅう】を垂れて通參【つうさん】を學ぶ。
須く知るべし 石に化するも心定めき難を,卻って是れ雲と為し 分 甘んじ易すし。
看するは 風光 零落 盡するを見,弦するは 猶お逐う 「江南を望む」を聲す。


『聯句』 現代語訳と訳註
(本文)
獨結香綃偷餉送,暗垂檀袖學通參。
須知化石心難定,卻是為雲分易甘。
看見風光零落盡,弦聲猶逐望江南。


(下し文)
獨り香綃【こうしょう】を結んで餉送【しょうそう】偷【ぬす】み,暗に檀袖【だんしゅう】を垂れて通參【つうさん】を學ぶ。
須く知るべし 石に化するも心定めき難を,卻って是れ雲と為し 分 甘んじ易すし。
看するは 風光 零落 盡するを見,弦するは 猶お逐う 「江南を望む」を聲す。


(現代語訳)
ひとり江南の薄絹をはおることで江南の雰囲気にひたるのです。そして部屋を暗くして檀香をたきこめた袖着物を垂らしたりして男の人が通ってくるようにするのです。
どうにかして誰かを夫としてえらぶことが出来るように心を落ち着けることを知るようになってきました。したがってこれによって冷静に男とわかれてしまうこと別な男と甘い関係になるのです。
風流な景色を見て過ごし、霜の降り頃には葉をおとし尽くすのをこの身において歌にするのです。今なお琴を弾いて「江南を望む」を追いかけて歌うのです。


(訳注)
獨結香綃偷餉送,暗垂檀袖學通參。

ひとり江南の薄絹をはおることで江南の雰囲気にひたるのです。そして部屋を暗くして檀香をたきこめた袖着物を垂らしたりして男の人が通ってくるようにするのです。
・香綃 南方産の薄絹。
・偷餉送 江南の雰囲気にひたる。・偷 ~にのがれる。・餉迭 おくること。
・檀袖 南方産の檀香をたきこめた袖。


須知化石心難定,卻是為雲分易甘。
どうにかして誰かを夫としてえらぶことが出来るように心を落ち着けることを知るようになってきました。したがってこれによって冷静に男とわかれてしまうこと別な男と甘い関係になるのです。
・化石 望夫石となること。誰かを夫としてえらぶことをいったものか。
・為雲分易甘 雲散すること。男とわかれてしまうこと別な男と甘い関係になる。


看見風光零落盡,弦聲猶逐望江南。
風流な景色を見て過ごし、霜の降り頃には葉をおとし尽くすのをこの身において歌にするのです。今なお琴を弾いて「江南を望む」を追いかけて歌うのです。
・看見風光零落盡 春の景色がすぎ去ってしまおうとしているのを見て、霜の降り頃には葉をおとし尽くすのをみて、自分たちの青春がすぎ去ろうとしているのを思い詠う。
・弦聲猶逐望江南 ひく琴の曲は、「望江南」の曲で二回目の時には追いかけるようにして声に出してうたう。「望江南」それは、江南地方恋しやの曲、その江南は三人の故郷で、結局、男よりも故郷恋しやと唱いつづけているということ。

聯句 光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。・・・・・因次其韻。-#4 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-122--#4  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2157

聯句 光威裒


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於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選 雑詩 上  http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

李商隠詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/3991_rishoin000.html
李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 
聯句 光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。・・・・・因次其韻。-#4 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-122--#4   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2157


聯句 光威裒
朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。[:光。]
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。[:威。]
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。[:裒。]
#2
百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。[:光。]
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。[:威。]
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。[:裒。]
#3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。[:光。]
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。[:威。]
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。[:裒。]
#4
獨結香綃偷餉送,暗垂檀袖學通參。[:光。]
須知化石心難定,卻是為雲分易甘。[:威。]
看見風光零落盡,弦聲猶逐望江南。[:裒。]



聯句 光威裒
oborotsuki02h朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。
南の方向の朱く塗られた高楼に正午の太陽がさしかかり、影は真下に落ちている。夜になって月明かりにきらめく大樹が落す月影も低いと思ったら真夜中の三更で月が一番高い所にあるのです。
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。
あぶら口紅と白粉が夜も更けてとれて消えそうでも懸想道具入れの箱の吟の模様は輝いている。こんな暗い時に鋏を以て裁断しようものなら泥金衫の着物にはさみを入れかねないのです。
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。

刺繍で飾られた寝台では怖いことが起こっていると思ったら、烏龍が吠えている(エクスタシーの声を指す)。きっと満たされない思いを錦の布に書きしるし西王母の使いの青い鳥に託して呼ぶことが出来たせいでしょう。

#2
百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。
これでは百薬草を練り込んで持ってきてこどもをうんだあとにひつような益母草を用意することを可愛そうに思う。千にも及び花が咲くところに宴を開いたら宜男草を身に着けて春の行楽を闘いあうことになるのです。
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。
そんなことから始まった鴛鴦のように常に一緒になっている誰からも羨ましがられる。それかと思うと、人の言葉を言い返す鸚鵡が一言も語れないそんなお付き合いをしているなんて私自身が恥ずかしいと思うことがあるのです。
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。

春の行楽であの殿方は蜂が花から花へとブンブンとびまわるように変にはしゃいでいる。男女の偽りの付き合いに驚愕しているツバメのようにペチャクチャと語り合うこともあります


#3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。
変わったものを可愛がることには毛虫のようなもの、かたつむりのようなものを飼ってそれを増やしていくのを愉しんでいるのです。そんな風に女をあつかう男がいるかと思えば、毎日鼈甲のかんざしを磨いて光らせるように女を扱う男もいます。
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。
この仙人が澄んでいる女の園に何年も何年も女が棄てられる悲しみがあるし、一年に一度だけ橋をわたってくるような一夜のとばりの中の空しい出会いもあるというもの。
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。

女のその部屋の寝台の窓辺にはそんな悲しみで時を過ごし時には空しさで自分を投げ出すことも梁愧じるのです世の中の色恋についてこうして苦しいことを詩にそらんじては煮が笑うのです。

偏【ひとえ】に憐みて愛しみを數え 蛓蛦【じい】の掌【しょう】,每【つね】に憶いて光【かがや】かしさを抽【ぬ】く玳瑁【たいまい】の簪【しん】。
煙洞【えんどう】幾年【いくねん】悲しみ尚お在り,星橋【せいきょう】一夕【いつせき】帳 空しく含む。
窗前【そうぜん】の時節【じせつ】虛しく擲【なげうつ】を羞じ,世上【せじょう】の風流【ふうりゅう】苦【はなは】だ諳【そらん】ずるを笑む


『聯句』光、威、裒の三姉妹 現代語訳と訳註
花蕊夫人006(本文)
#3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。


(下し文)
偏【ひとえ】に憐みて愛しみを數え 蛓蛦【じい】の掌【しょう】,每【つね】に憶いて光【かがや】かしさを抽【ぬ】く玳瑁【たいまい】の簪【しん】。
煙洞【えんどう】幾年【いくねん】悲しみ尚お在り,星橋【せいきょう】一夕【いつせき】帳 空しく含む。
窗前【そうぜん】の時節【じせつ】虛しく擲【なげうつ】を羞じ,世上【せじょう】の風流【ふうりゅう】苦【はなは】だ諳【そらん】ずるを笑む。


(現代語訳)
変わったものを可愛がることには毛虫のようなもの、かたつむりのようなものを飼ってそれを増やしていくのを愉しんでいるのです。そんな風に女をあつかう男がいるかと思えば、毎日鼈甲のかんざしを磨いて光らせるように女を扱う男もいます。
この仙人が澄んでいる女の園に何年も何年も女が棄てられる悲しみがあるし、一年に一度だけ橋をわたってくるような一夜のとばりの中の空しい出会いもあるというもの。
女のその部屋の寝台の窓辺にはそんな悲しみで時を過ごし時には空しさで自分を投げ出すことも梁愧じるのです世の中の色恋についてこうして苦しいことを詩にそらんじては煮が笑うのです。


(訳注) #3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。
変わったものを可愛がることには毛虫のようなもの、かたつむりのようなものを飼ってそれを増やしていくのを愉しんでいるのです。そんな風に女をあつかう男がいるかと思えば、毎日鼈甲のかんざしを磨いて光らせるように女を扱う男もいます。
・蛓蛦 蛓はけむし。蛦はかたつむり。
・玳瑁 ウミガメ科のカメ。甲長約1メートル。背面の甲は黄褐色に黒褐色の斑紋があり、鱗板(りんばん)は瓦状に重なり合う。口の先端はくちばし状。熱帯・亜熱帯の海洋に分布。甲は鼈甲(べっこう)として装飾品の材料になる.


煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。
この仙人が澄んでいる女の園に何年も何年も女が棄てられる悲しみがあるし、一年に一度だけ橋をわたってくるような一夜のとばりの中の空しい出会いもあるというもの。
・煙洞 仙人のすむところ、じつは妓女のすまい。
・星橋 いわゆるかさきざのわたせる橋。天の川に橋を渡していつでも行き交うこと。


窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。
女のその部屋の寝台の窓辺にはそんな悲しみで時を過ごし時には空しさで自分を投げ出すことも梁愧じるのです世の中の色恋についてこうして苦しいことを詩にそらんじては煮が笑うのです。
・風流 色恋の道。

聯句 光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。・・・・・因次其韻。-#3 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-121--#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2152

聯句 光威裒


2013年3月31日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
Ⅰ李白と李白に影響を与えた詩盤石篇 曹植 魏<60-#4> 女性詩720 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2148
●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
Ⅱ中唐詩・晩唐詩九辯 第二段-#2 宋玉  <00-#4>Ⅱもっとも影響を与えた詩文 633 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ2149
●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集江畔獨步尋花七絕句 其五 成都浣花渓 杜甫 <441>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2150 杜甫詩1000-441-624/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集石門在永嘉 謝霊運<30> kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 2151 (03/31)
●森鴎外の小説 ”激しい嫉妬・焦燥に下女を殺してしまった『魚玄機』”といわれているがこれに疑問を持ち異なる視点で解釈して行く。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性聯句 光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。・・・・・因次其韻。-#3 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-121--#3  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2152
 
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謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
登池上樓 #1 謝霊運<25>#1  ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67502196.html
孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

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李商隠詩 華やかな時はほんの1年余り、残りは不遇であった。それが独特な詩を生み出した。この詩人の詩は物語であり、詩を単発で見ては面白くなく、数編から十数編のシリーズになっているのでそれを尊重して読まれることを進める。
女性詩人 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/0josei00index.html 女性詩人 古代から近世に至るまで女性の詩は書くことを許されない環境にあった。貴族の子女、芸妓だけである。残されている詩のほとんどは詞、楽府の優雅、雅なものへの媚の詞である。しかしその中に針のような痛みを感じさせるものがあるのである。
孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 

光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。精醉儔難。謝家聯雪何以加之。有客自京師来者示予。因次其韻。-#3 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-121--#3   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2152


聯句 光威裒
朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。[:光。]
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。[:威。]
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。[:裒。]
#2
百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。[:光。]
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。[:威。]
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。[:裒。]
#3
偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。[:光。]
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。[:威。]
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。[:裒。]
#4
獨結香綃偷餉送,暗垂檀袖學通參。[:光。]
須知化石心難定,卻是為雲分易甘。[:威。]
看見風光零落盡,弦聲猶逐望江南。[:裒。]



聯句 光威裒
朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。
南の方向の朱く塗られた高楼に正午の太陽がさしかかり、影は真下に落ちている。夜になって月明かりにきらめく大樹が落す月影も低いと思ったら真夜中の三更で月が一番高い所にある。
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。
あぶら口紅と白粉が夜も更けてとれて消えそうでも懸想道具入れの箱の吟の模様は輝いている。こんな暗い時に鋏を以て裁断しようものなら泥金衫の着物にはさみを入れかねない。
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。
刺繍で飾られた寝台では怖いことが起こっていると思ったら、烏龍が吠えている(エクスタシーの声を指す)。きっと満たされない思いを錦の布に書きしるし西王母の使いの青い鳥に託して呼ぶことが出来たせいでしょう。

#2
百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。
これでは百薬草を練り込んで持ってきてこどもをうんだあとにひつような益母草を用意することを可愛そうに思う。千にも及び花が咲くところに宴を開いたら宜男草を身に着けて春の行楽を闘いあうことになる。
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。
そんなことから始まった鴛鴦のように常に一緒になっている誰からも羨ましがられる。それかと思うと、人の言葉を言い返す鸚鵡が一言も語れないそんなお付き合いをしているなんて私自身が恥ずかしいと思うことである。
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。
春の行楽であの殿方は蜂が花から花へとブンブンとびまわるように変にはしゃいでいる。男女の偽りの付き合いに驚愕しているツバメのようにペチャクチャと語り合うのである。

鴛鴦おしどり0022百味【ひゃくみ】鍊來【れんらい】して益母【えきぼ】を憐れみ,千花【せんか】開處【かいしょ】して宜男【ぎなん】を鬥う。
鴛鴦【えんおう】伴有り誰が能く羨まん,鸚鵡【おうむ】言無くも 我自ら慚ず。
浪【みだ】りに喜び游蜂【ゆうほう】飛びて撲撲たるを,佯【いつわ】りに驚く孤燕【こえん】語りて喃喃【なんなん】たるを。


『』 現代語訳と訳註
(本文)
百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。[:光。]
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。[:威。]
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。[:裒。]


(下し文)
nat0024百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。


(現代語訳)
これでは百薬草を練り込んで持ってきてこどもをうんだあとにひつような益母草を用意することを可愛そうに思う。千にも及び花が咲くところに宴を開いたら宜男草を身に着けて春の行楽を闘いあうことになる。
そんなことから始まった鴛鴦のように常に一緒になっている誰からも羨ましがられる。それかと思うと、人の言葉を言い返す鸚鵡が一言も語れないそんなお付き合いをしているなんて私自身が恥ずかしいと思うことである。
春の行楽であの殿方は蜂が花から花へとブンブンとびまわるように変にはしゃいでいる。男女の偽りの付き合いに驚愕しているツバメのようにペチャクチャと語り合うのである


(訳注)
聯句 光威裒
魚玄機の詩が同韻を踏んでいること、原詩のこの詩とと呼應した表現をとっていること、を見るために三姉妹の詩を先に掲載する。其二回目


百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。
これでは百薬草を練り込んで持ってきてこどもをうんだあとにひつような益母草を用意することを可愛そうに思う。千にも及び花が咲くところに宴を開いたら宜男草を身に着けて春の行楽を闘いあうことになる。
・益母 益母草:漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。シソ科メハジキの全草を乾燥したもの。益母草とはメハジキの別名で、産前産後の薬に用いることから、この名がついた。血行をよくするほか、強壮、利尿、子宮収縮などの作用がある。産後の体力低下、月経不順、血の道(みち)症、更年期障害に効く芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)などに含まれる。
・宜男 草の名。妊婦がこれをもっていると男の子を生むという。萱草「黃花菜」、「忘憂草」、「宜男草」、「療愁」、「鹿箭」等名。


鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。
そんなことから始まった鴛鴦のように常に一緒になっている誰からも羨ましがられる。それかと思うと、人の言葉を言い返す鸚鵡が一言も語れないそんなお付き合いをしているなんて私自身が恥ずかしいと思うことである。
鴛鴦おしどり0022・鴛鴦 仲が良い夫婦を「おしどり夫婦」と呼ぶが、生物学的に、本物のオシドリは、冬ごとに毎年必ずパートナーをかえる。「又有鴛鴦,雌雄各一,恆棲樹上,晨夕不去,交頸悲鳴,音聲感人。」(そしてまた、雌雄一つがいの鴛鴦(おしどり)が常にその連理の樹上に塒(ねぐら)を作り、朝から晩までその連理の枝の上にとまっては互いの首を絡め絡めして悲しげに鳴くのであった)




浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。
春の行楽であの殿方は蜂が花から花へとブンブンとびまわるように変にはしゃいでいる。男女の偽りの付き合いに驚愕しているツバメのようにペチャクチャと語り合うのである
・撲撲 ブンブンと飛ぶありさま。
・喃喃 ペチャクチャしゃべること。

聯句 光威哀姉妹三人、小孤而始折乃有。・・・・・因次其韻-#2 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-120-55-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2147

聯句 光・威・裒の三姉妹
この詩を見て、魚玄機が同じ韻を踏んで詩を作るのでそのもとになった詩を掲載する。


2013年3月30日 同じ日の紀頌之5つのブログ
●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である曹植の詩
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●唐を代表する中唐の韓愈の儒家としての考えのよくわかる代表作の一つ
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●杜甫の全作品1141首を取り上げて訳注解説 ●理想の地を求めて旅をする。"
Ⅲ杜甫詩1000詩集江畔獨步尋花七絕句 其四 成都浣花渓 杜甫 <440>  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2145 杜甫詩1000-440-623/1500
●これまで分割して掲載した詩を一括して掲載・改訂掲載・特集  不遇であった詩人だがきめの細やかな山水詩をかいている
Ⅳブログ漢・唐・宋詞詩集登上戌石鼓山 謝霊運<29> kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞ブログ 2146 (03/30)
●森鴎外の小説 ”激しい嫉妬・焦燥に下女を殺してしまった『魚玄機』”といわれているがこれに疑問を持ち異なる視点で解釈して行く。唐時代にここまで率直な詩を書く女性が存在した奇跡の詩
Ⅴ.唐五代詞詩・宋詞詩・女性聯句 光威哀姉妹三人、小孤而始折乃有。・・・・・因次其韻-#2 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-120-55-#2  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2147
 
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為焦仲卿妻作 序 漢詩<143>古詩源 巻三 女性詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67729401.html
於凊河見輓船士新婚別妻一首 曹丕(魏文帝) 魏詩 http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67759129.html
朔風 (一章) 曹植 魏詩<25-#1>文選 雑詩 上  http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67780868.html
謝靈運詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/1901_shareiun000.html 謝靈運詩 六朝期の山水詩人。この人の詩は上品ですがすがしい男性的な深みのある詩である。後世に多大な影響を残している。
謝靈運が傲慢で磊落だったというが彼の詩からはそれを感じさせるということは微塵もない。謝靈運、謝朓、孟浩然は好きな詩人である。
登永嘉緑嶂山詩 #1 謝霊運 <20> 詩集 386ー http://blog.livedoor.jp/kanbuniinkai10/archives/67474554.html
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孟浩然の詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/209mokonen01.html 孟浩然の詩 盛唐初期の詩人であるが謝霊運の詩に傾倒して山水詩人としてとてもきれいな詩を書いている。特に山水画のような病者の中で細やかな部分に動態を感じさせる表現力は素晴らしい。

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孟郊詩 http://www10.plala.or.jp/kanbuniinkai/328_moukou001.html 「文章得其微,物象由我裁。」詩人が作り出す文章は細やかなる描写表現を得ているものだ、万物の事象をも作り出すことさえも詩人自身の裁量でもってするのである。
李商隠詩 http://kanbuniinkai7.dousetsu.com/99_rishoinn150.html Ⅰ李商隠150首

 


光威裒姉妹三人、小孤而始姸乃有是作。精醉儔難。謝家聯雪何以加之。有客自京師来者示予。因次其韻。-#2 魚玄機  ⅩⅫ唐五代詞・宋詩Gs-120-55-#2   漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ2147


oborotsuki03h聯句 光威裒
朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。[:光。]
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。[:威。]
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。[:裒。]

百味鍊來憐益母,千花開處鬥宜男。[:光。]
鴛鴦有伴誰能羨,鸚鵡無言我自慚。[:威。]
浪喜游蜂飛撲撲,佯驚孤燕語喃喃。[:裒。]

偏憐愛數蛓蛦掌,每憶光抽玳瑁簪。[:光。]
煙洞幾年悲尚在,星橋一夕帳空含。[:威。]
窗前時節羞虛擲,世上風流笑苦諳。[:裒。]

獨結香綃偷餉送,暗垂檀袖學通參。[:光。]
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看見風光零落盡,弦聲猶逐望江南。[:裒。]


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膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。
あぶら口紅と白粉が夜も更けてとれて消えそうでも懸想道具入れの箱の吟の模様は輝いている。こんな暗い時に鋏を以て裁断しようものなら泥金衫の着物にはさみを入れかねない。
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。
刺繍で飾られた寝台では怖いことが起こっていると思ったら、烏龍が吠えている(エクスタシーの声を指す)。きっと満たされない思いを錦の布に書きしるし西王母の使いの青い鳥に託して呼ぶことが出来たせいでしょう。

(聯句 光・威・裒の三姉妹)
朱樓の影 直にして日 當午なり,玉樹の陰 低くくして月 已に三つ。
                                                      ・・・・・[:。]
膩粉【じふん】暗に銷して 銀鏤の合,錯刀【さくとう】閒に翦りて泥金の衫【さん】
                                                               ・・・・・[:。]
繡床【しゅうしょう】怕引して烏龍の吠,錦字【きんじ】愁教して青鳥の銜。
                         ・・・・・[:。]


『聯句』光威裒 現代語訳と訳註
魚玄機が宮島に(本文)
聯句 光威裒
朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。
膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。
繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。


(下し文)
(聯句 光・威・裒の三姉妹)
朱樓の影 直にして日 當午なり,玉樹の陰 低くくして月 已に三つ。 
膩粉【じふん】暗に銷して 銀鏤の合,錯刀【さくとう】閒に翦りて泥金の衫【さん】
繡床【しゅうしょう】怕引して烏龍の吠,錦字【きんじ】愁教して青鳥の銜


(現代語訳)
南の方向の朱く塗られた高楼に正午の太陽がさしかかり、影は真下に落ちている。夜になって月明かりにきらめく大樹が落す月影も低いと思ったら真夜中の三更で月が一番高い所にある。
あぶら口紅と白粉が夜も更けてとれて消えそうでも懸想道具入れの箱の吟の模様は輝いている。こんな暗い時に鋏を以て裁断しようものなら泥金衫の着物にはさみを入れかねない。
刺繍で飾られた寝台では怖いことが起こっていると思ったら、烏龍が吠えている(エクスタシーの声を指す)。きっと満たされない思いを錦の布に書きしるし西王母の使いの青い鳥に託して呼ぶことが出来たせいでしょう。


(訳注)
聯句 光威裒

魚玄機の詩が同韻を踏んでいること、原詩のこの詩とと呼應した表現をとっていること、を見るために三姉妹の詩を先に掲載する。


朱樓影直日當午,玉樹陰低月已三。
南の方向の朱く塗られた高楼に正午の太陽がさしかかり、影は真下に落ちている。夜になって月明かりにきらめく大樹が落す月影も低いと思ったら真夜中の三更で月が一番高い所にある。
・朱櫨 玉樹とともに、たんに楼および樹。詩語として綺麗な朱や玉の字をかぶせたもの。
・月已三 真夜中の三更であるの意。夕方から明け方を四等分すると五更になる。したがって深夜ということになる。聯句は前の人が詠った調子を変えないで歌い次に渡すというのが基本。


膩粉暗銷銀鏤合,錯刀閒翦泥金衫。
あぶら口紅と白粉が夜も更けてとれて消えそうでも懸想道具入れの箱の吟の模様は輝いている。こんな暗い時に鋏を以て裁断しようものなら泥金衫の着物にはさみを入れかねない。
・膩粉 膩はあぶらで口ベにのこと。粉は、こなおしろい。
・銀鏤合 合は盆におなじ。化粧の紅や粉を入れる小箱。銀鏤合は、そのうつわに銀がちりばめてあること。
・錯刀 はさみ。
・翦 はさみで切ること。
・泥金衫 ひとえものの着物、また袖なし。泥金は、金泥におなじ。金のこなをにかわにとかしたもの。それで衫にかざりや模様がついているわけ。着る着物というより見せる着物。 


繡牀怕引烏龍吠,錦字愁教青鳥銜。
刺繍で飾られた寝台では怖いことが起こっていると思ったら、烏龍が吠えている(エクスタシーの声を指す)。きっと満たされない思いを錦の布に書きしるし西王母の使いの青い鳥に託して呼ぶことが出来たせいでしょう。
・繍牀 請は、ぬいとり。妹はベッド。
・烏龍 烏は黒い色。次句の青に対す。
・錦字 錦に織りなした文字。手紙の文字の意。
・教青鳥銜 「漢武故事」によって、天上の仙女の王の西王母の使者をつとめた青い鳥。たよりをもたらす使者。杜甫『麗人行』「楊花雪落覆白蘋,青鳥飛去銜紅巾。」麗人行  杜甫 :kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ 誠実な詩人杜甫特集 65
李商隠『漢宮詞』
青雀西飛竟未回、君王長在集霊臺。
侍臣最有相如渇、不賜金茎露一杯。
仙女西王母の使者である青い鳥は、崑崙山のある西の彼方へ飛び去って、約束の訓戒を守らず奢侈にあけくれ、ついに二度とかえって来なかった。漢の武帝は西王母を迎え長命の術をさずかるべく、集霊宮、通天台などの高閣を建てて、長くそこで西王母をまっていた。○青雀 仙界との通信を媒介するという鳥。この句は漢の武帝の故事をふまえる。六朝時代の小説「漢武故事」と「漢武帝内伝」の記事を折衷すると以下の如くである。漢の武帝が承華殿で禊をしていたところ、突然、青い鳥が西方から飛んで来た。武帝が侍従文人の東方朔に尋ねた所、仙女西王母の使者に相違ないとの答えだった。事実、間もなく聖母がやって来た。武帝は長命の術をたずね、西母は守るべき訓戒を与えた。三年後に再訪するという約束を得たので、その後、武帝は彼女を迎える楼閣は建てたが、訓戒の養生訓を守らなかったので、西王母は二度とやって来なかったという。なお「漢武帝内伝」では、使者は青衣の女子となっている。○集霊台 漢の武帝が道教に執心し、西王母を迎える為に建てた宮殿の一つ。集霊宮中の通天台のこと。陝西省華山の北の山麓にあったという。

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李商隠 11 中元作 七言律詩

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