天仙子 其三 韋荘 部屋内に入って來るのは寂しさの上に寂しさが、庭の木の葉に風に吹かれて揺れ動く。うとうととする。それでも目覚める前にあの人のことを夢でもいいから見たいのです。
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天仙子 其三 ---110
天仙子 其一
(天にある仙郷にいる人の詩。 其の一 薄情な男)
惆望前回夢裏期、看花不語苦尋思。
うらむ気持ちをもってこの前の夢の中での情事の約束を思い出しています。それは花を観賞しても苦しく尋ねても、思いをうちあけても少しも私に語りかけてはくれませんでした。
露桃花裏小腰肢。
小さい枝のような腰の私の存在感は庭に咲くどの桃の花に同じように降りる露のようでしかないのでしょうか。
眉眼細、鬢雲垂。
私はまだ自信を持っているのです。眉や眼は柳の葉のように細く長いのです。そして、鬢は雲の形にかたちよくととのえています。
唯有多情宋玉知。
ただ、わたしは楚の文学者「宋玉」のことを知っていますし、あなたが同じように能力は持っていても多情の浮気者であることも知っているのです。
天仙子 其二 ----109
(天にある仙郷にいる人の詩。 其の二 酒)
深夜歸來長酩酊。扶入流蘇猶未醒。
夜も更けてから帰ってゆく長い時間酩酊状態にあるようだ。万幕を張ったような流蘇樹の中に助けられて入っていったのだが、やっぱりまだ酔いがさめてはいないのだ。
醺醺酒気麝蘭和。
酒に酔ってにこにこしている状態は続いているのにさらに酒を呑んでいるけれど、美人の蘭の香りや麝香の香りが和んでいる。
驚睡覚、笑呵呵。
眠りから覚めて驚いたようで、次に大声で笑い始めている。
長道人生能幾何。
そして、何度も言うことは「人生というものはどれだけものであるか。」だからいまのこの時を愉しまないでどうするのか。
天仙子 其三
(天にある仙郷にいる人の詩。 其の三 棄てられた女の寂しさ)
蟾彩霜華夜不分。天外鴻聾枕上聞。
月の蟾蜍も嫦娥もそして霜の花も夜溶けてなくなることはないのに。晴れた大空のもとなのか、他の部屋なのか、大鳥が鳴いているのが一人寝る枕の上にも聞こえてくるのです。
綉衾香冷懶重燻。
夜も更け、錦の豪華な夜具の中に横になったまま、香が燃え尽きたのに新しい香を継ぎ足すのには面倒なのです。
入寂寂、葉紛紛。
部屋内に入って來るのは寂しさの上に寂しさが、庭の木の葉に風に吹かれて揺れ動く。
纔睡依前夢見君。
うとうととする。それでも目覚める前にあの人のことを夢でもいいから見たいのです。
(天仙子【てんせんし】 其の三)
蟾彩【せんさい:つき】と霜華【そうか:しも】は夜に分かれず、天外の鴻聾【こうせい】は枕上【ちんじょう】に聞こえ。
綉衾【しゅうきん】の香は冷ゆるも、重ねて燻らすは懶【ものう】し。
人は寂寂、葉は紛粉とす。
纔【わずか】かに睡りて前に依り夢に君を見ん。
『天仙子 其三』 現代語訳と訳註
(本文)
天仙子 其三
蟾彩霜華夜不分。天外鴻聾枕上聞。
綉衾香冷懶重燻。
入寂寂、葉紛紛。
纔睡依前夢見君。
(下し文)
(天仙子【てんせんし】 其の三)
蟾彩【せんさい:つき】と霜華【そうか:しも】は夜に分かれず、天外の鴻聾【こうせい】は枕上【ちんじょう】に聞こえ。
綉衾【しゅうきん】の香は冷ゆるも、重ねて燻らすは懶【ものう】し。
人は寂寂、葉は紛粉とす。
纔【わずか】かに睡りて前に依り夢に君を見ん。
(現代語訳)
(天にある仙郷にいる人の詩。 其の三 棄てられた女の寂しさ)
月の蟾蜍も嫦娥もそして霜の花も夜溶けてなくなることはないのに。晴れた大空のもとなのか、他の部屋なのか、大鳥が鳴いているのが一人寝る枕の上にも聞こえてくるのです。
夜も更け、錦の豪華な夜具の中に横になったまま、香が燃え尽きたのに新しい香を継ぎ足すのには面倒なのです。
部屋内に入って來るのは寂しさの上に寂しさが、庭の木の葉に風に吹かれて揺れ動く。
うとうととする。それでも目覚める前にあの人のことを夢でもいいから見たいのです。
(訳注)
天仙子 其三
(天にある仙郷にいる人の詩。 其の三 棄てられた女の寂しさ)
・天仙子 単調三十四字、六句五平韻(詞譜二)。
当時の道教、仏教には男に棄てられたり、年齢を重ねて客が着かない女性の駆け込み場所となって、売春で余生を過ごした。そうした女性を男の視線から詠ったものである。李商隠『聖女祠』『重過聖女祠』にこの女性たちについて詠っている。
蟾彩霜華夜不分。天外鴻聾枕上聞。
月の蟾蜍も嫦娥もそして霜の花も夜溶けてなくなることはないのに。晴れた大空のもとなのか、他の部屋なのか、大鳥が鳴いているのが一人寝る枕の上にも聞こえてくるのです。
・蟾 1動物名。 ヒキガエルのこと。2
《西王母(せいおうぼ)の秘薬を盗んだ姮娥(嫦娥)が月に逃げてヒキガエルになったという「後漢書」の伝説から》月の中にいるというヒキガエル。転じて、月のこと。
石鼓歌 韓愈 韓退之(韓愈)詩<97-#4>Ⅱ中唐詩525 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1666
月蝕詩效玉川子作 韓愈 韓退之(韓愈)詩<96-#8>Ⅱ中唐詩521 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1650
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李商隠 『嫦娥』 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集約130首 詩の背景1.道教 2.芸妓 3.嫦娥と李商隠
月は女性の姿をいい、妓女、美人のこという。
綉衾香冷懶重燻。
夜も更け、錦の豪華な夜具の中に横になったまま、香が燃え尽きたのに新しい香を継ぎ足すのには面倒なのです。
・綉衾 錦の豪華な夜具。
入寂寂、葉紛紛。
部屋内に入って來るのは寂しさの上に寂しさが、庭の木の葉に風に吹かれて揺れ動く。
・入寂寂、葉紛紛 この二句は男女の情事の際の規則的な運動の音を表現している。
纔睡依前夢見君。
うとうととする。それでも目覚める前にあの人のことを夢でもいいから見たいのです。
・纔睡 浅い眠り。うとうととする。毎日待ち侘び、寂しい思いをしている、そこに他の部屋から、エクスタシーの声が聞え、衣擦れの音が聞こえてくることなどから悶々として眠れないということの表現をしている。















