李珣《望遠行二首,其二》十巻 (身請けをされたものの寺観の離れの奥座敷に棄てられた蕭娘は、逢瀬の約束の秋をまた、迎えたたが、空しく時は過ぎてゆくと詠う。)竹林の奥の誰もいない静かな中庭に、落ち葉の上に秋の夜露がしたたりおちている、また秋が来て愁いは増すばかり、ここで待つ女には、柳の眉にまた愁いがあつまってくる。

 

 
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20-535《望遠行二首,其二》十巻 李珣Ⅻ唐五代詞・『花間集』全詩訳注解説Gs-718-20-(535)  漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ5137

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花間集 教坊曲『南子』十八首

 

 

作者



初句7字

 

 

韋荘

巻二

望遠行一首

欲別無言倚畫屏

 

 

李珣

巻十

望遠行二首其一

春日遲遲思寂寥

 

 

巻十

望遠行二首其二

露滴幽庭落葉時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

望遠行二首

 

望遠行二首其一

(遠く国境の関所に出るということで別れたが、寵愛を受けても、子が出来なかったためそのままさびしく余生を過ごすと詠う。)

春日遲遲思寂寥,行客關山路遙。

春の日は日に日に長くなり、あのかたを思う時も多くなり、心寂しい。今まだ関所に向かう途中でしょうが、その道さえ、わたしには遙か遠いものなのです。

時聽語鶯嬌,柳絲牽恨一條條。

閏の窓辺には折からの艶やかな鶯の声を聴き潤み、枝垂れ柳の、そのしなやかに揺れるのを見ては潤むからだに、恨むこころに牽かれていくのです。 

休暈繡,罷吹蕭,貌逐殘花暗凋。

暈し作りの刺繍も止めたし、蕭は悲しい音なので吹くも止めている、晩春の残り花は暗く凋んでいるので追い求めるのをやめるのです。それは自分の顔は知らぬ間にやつれていくようにおもえるからなのです。

同心猶結舊裙腰,忍辜風月度良宵。

別れの時の愛の誓いの同心結びはスカートの腰に今も残っていて、いつも結び直します、それなのに、もういくたびかこの美しい風月を無にして、素晴らしい春の夜をむざむざ過ごしていくのは仕方ないことなのでしょう。

(望遠行二首其の一)

春日遲遲として思い 寂寥、行客 関山 路 遙かなり。

 時に聴く 語鶯の嬌なるを、柳糸 恨みを牽く 一条条。

 

暈繡を休め、吹簾を罷め、は残花を逐いて暗に凋む。

同心 猶お旧の腰に結はる、忍びて風月にき 良宵を度る。

 

望遠行二首其二

(身請けをされたものの寺観の離れの奥座敷に棄てられた蕭娘は、逢瀬の約束の秋をまた、迎えたたが、空しく時は過ぎてゆくと詠う。)

露滴幽庭落葉時,愁聚蕭娘柳眉。

竹林の奥の誰もいない静かな中庭に、落ち葉の上に秋の夜露がしたたりおちている、また秋が来て愁いは増すばかり、ここで待つ女には、柳の眉にまた愁いがあつまってくる。

玉郎一去負佳期,水雲迢遞鴈書遲。

れほどまでに愛おしい美男のお人は一度去って云ったら約束の期日が来てもその約束は守られなかった。水は東に去り、雲は遠く彼方に消えてしまい、手紙も音沙汰もいまだにないのだ。

屏半掩,枕斜欹,淚無言對垂。

逢瀬の閨の寝牀には、まわり全てに立てていた屏風もいまは片隅に、あの人の枕を斜めにして女は枕にそばだてている。じっとして何も言わず、蝋燭の垂れるのも涙が垂れるのもそのままにして見ている。

吟蛩斷續漏頻移,入明月鑒空帷。

蟋蟀が啼くのがとぎれとぎれに聞こえてきて、水時計はしきりに次の水槽に移って時は過ぎてゆく、また秋が終わってゆくだけなのか。窓から入って来る明月の明かりは寂しくとばりを照らしている。

(望遠行二首其の二)

露滴る幽庭 落葉の時,愁い 蕭娘柳眉を聚む。

玉郎 一び去り佳期を負く,水雲 迢遞 鴈書遲く。

屏半ば掩い,枕斜に欹て,淚 無言にして 對垂す。

吟蛩 斷續 漏れ頻に移り,明月入りて  空しく帷を鑒す。

博山爐01
 

 

『望遠行二首其二』 現代語訳と訳註解説

(本文)

望遠行二首其二

露滴幽庭落葉時,愁聚蕭娘柳眉。

玉郎一去負佳期,水雲迢遞鴈書遲。

屏半掩,枕斜欹,淚無言對垂。

吟蛩斷續漏頻移,入明月鑒空帷。

 

(下し文)

(望遠行二首其の二)

露滴る幽庭 落葉の時,愁い 蕭娘柳眉を聚む。

玉郎 一び去り佳期を負く,水雲 迢遞 鴈書遲く。

屏半ば掩い,枕斜に欹て,淚 無言にして 對垂す。

吟蛩 斷續 漏れ頻に移り,明月入りて  空しく帷を鑒す。

 

(現代語訳)

(身請けをされたものの寺観の離れの奥座敷に棄てられた蕭娘は、逢瀬の約束の秋をまた、迎えたたが、空しく時は過ぎてゆくと詠う。)

竹林の奥の誰もいない静かな中庭に、落ち葉の上に秋の夜露がしたたりおちている、また秋が来て愁いは増すばかり、ここで待つ女には、柳の眉にまた愁いがあつまってくる。

あれほどまでに愛おしい美男のお人は一度去って云ったら約束の期日が来てもその約束は守られなかった。水は東に去り、雲は遠く彼方に消えてしまい、手紙も音沙汰もいまだにないのだ。

逢瀬の閨の寝牀には、まわり全てに立てていた屏風もいまは片隅に、あの人の枕を斜めにして女は枕にそばだてている。じっとして何も言わず、蝋燭の垂れるのも涙が垂れるのもそのままにして見ている。

蟋蟀が啼くのがとぎれとぎれに聞こえてきて、水時計はしきりに次の水槽に移って時は過ぎてゆく、また秋が終わってゆくだけなのか。窓から入って来る明月の明かりは寂しくとばりを照らしている。

十三夜月
 

 

(訳注)

望遠行二首其二

(身請けをされたものの寺観の離れの奥座敷に棄てられた蕭娘は、逢瀬の約束の秋をまた、迎えたたが、空しく時は過ぎてゆくと詠う。)

『花間集』には李均の作が二首収められており、双調五十三字、前段二十七字四句四平韻、後段二十六字五句四平韻で、⑦⑥⑦⑦/3③⑥⑦⑦の詞形をとる。

露滴幽庭落葉時 愁聚蕭娘柳
玉郎一去負佳 水雲迢遞鴈書
屏半掩 枕斜欹 淚無言

吟蛩斷續漏頻移 明月鑒

●●○○●●○  ○●○○●○

●○●●●○○  ●○○●●○○

△●●  △○○ ●●○○●○

△○●●●○○ ●?○●△△○

 

露滴幽庭落葉時,愁聚蕭娘柳眉。

竹林の奥の誰もいない静かな中庭に、落ち葉の上に秋の夜露がしたたりおちている、また秋が来て愁いは増すばかり、ここで待つ女には、柳の眉にまた愁いがあつまってくる。

蕭娘 「買斷」「身請け」をされた女妓のこと。沈満願の夫の范靖、梁の征西記室范靖の愛人、第二夫人、家妓とおもわれる。

戯蕭娘

明珠翠羽帳、金薄綠綃帷。

因風時蹔擧、想像見芳姿

凊晨插歩揺、向晩解羅衣。

託意風流子、佳情詎肯私。

ねやの奥座敷に輝いている真珠を鏤めた翡翠のとばり、その内側に金箔を飾った緑のうす絹のとばりがある。

風に吹かれて時にはしばらくまくれ上がってしまう。きっとその中に(蕭娘さん)あなたの綺麗なお姿があると思います。

清々しい朝を迎えると外していた簪を髪に挿すのでしょう。それから晩方になればその奥座敷でうすぎぬの肌着をとくことでしょう。

あなたはあの風雅なあの人(范靖)に心を寄せていますね。そういう男女の愛情について私は独り占めにしようなんて思ってもいませんから。

(蕭娘を戯むる)

明珠【めいしゅ】翠羽【すいう】の帳【とばり】、金薄【きんぱく】綠綃【りょくしょう】の帷【い】。

風に因りて時に暫く擧がる、想像して芳姿を見る。

凊晨【せいしん】に歩揺を插【さしはさ】み、晩に向いて羅衣【らい】を解く。

意を託すは風流の子、佳情 詎【なん】ぞ肯えて私にせん。

戯蕭娘 范靖婦沈満願 宋詩<120>玉台新詠集巻四 女性詩 557 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1488

 

玉郎一去負佳期,水雲迢遞鴈書遲。

あれほどまでに愛おしい美男のお人は一度去って云ったら約束の期日が来てもその約束は守られなかった。水は東に去り、雲は遠く彼方に消えてしまい、手紙も音沙汰もいまだにないのだ。

○玉郎 美男。ここでは愛しい男の意。

 

屏半掩,枕斜欹,淚無言對垂。

逢瀬の閨の寝牀には、まわり全てに立てていた屏風もいまは片隅に、あの人の枕を斜めにして女は枕にそばだてている。じっとして何も言わず、蝋燭の垂れるのも涙が垂れるのもそのままにして見ている。

枕斜欹 帰ってこない男の枕に待っている女の耳を当てること。

淚無言對垂 蝋燭がたれ、涙がたれるけれど、話す人もいない。

 

吟蛩斷續漏頻移,入明月鑒空帷。

蟋蟀が啼くのがとぎれとぎれに聞こえてきて、水時計はしきりに次の水槽に移って時は過ぎてゆく、また秋が終わってゆくだけなのか。窓から入って来る明月の明かりは寂しくとばりを照らしている。

吟蛩 蟋蟀がなく。

漏頻移 漏刻は5つの水槽に順に水が落ちてゆくことをいう。「頻」という語で、毎晩ということをあらわす。漏刻を置いてある部屋はかなりの富貴の者の女であることがわかる。

明月鑒空帷 月明かりが入ってとばりをスポットライトの様に照らす光景は寂しさの極みである。それでも妓優は不特定多数の男と接する事より、孤独であっても、この道を選ぶのである。

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大多数の妓女の最後の願いは、途中で普通の男に身請けされ結婚することだった。しかし、この結婚も彼女たちが愛情を得て、円満な結婚生活を送れるということを決して意味してはいなかった。

 

 

彼女たちが見初めた人に必ずしも結婚の意志があったり、身請けの金があったりしたわけではない。また、彼女たちを身請けしようと願い、またその金がある人が、必ずしも彼女たちの意中の人だったわけでもない。

 

 

妓女を身請けしたのは大部分が武将、下級官吏、商人たちであったが、身分が賎しいために、彼女たちが正妻になることはきわめて難しかった。一般には彼らの側室とか姫妾になったのである。正室になったものは、史書の記載ではただ一例見られるだけである。妓女は身請けされた後でも、依然として家庭の中で賎民の地位を抜けだせず、また主人の中には彼女たちを人間扱いしない者もいた。

 

 

唐代の著名な小説『雷小玉伝』は妓女の愛情悲劇を描いたものである。霞小玉は李益を心から愛したが、しかし「自らつり合わないことを知り」、李益と結婚する夢はもたなかった。李益が正式の結婚をする前の数年間の恩愛を願っただけである。このささやかな可憐な望みも、李益の裏切りと薄情によって粉々に砕かれ、小玉は悲しみのあまり病気にかかり、恨みを抱いたまま死んでしまった。このような凄惨な愛情悲劇は、まさに唐代の無数の妓女がたどった運命の一縮図であった。

 

 

妓女たちはこうした悪縁をたいへん恐れ、たとえ逆境にあっても愛と幸せを求めて全力を尽した。妓女たちは色町で世の中の金や人情のはかなさを見つくし、また身請けされて嫁いでも前途は計り難かったので、少なからざる妓女が別の道、つまり出家して仏門に入る道を選んだ。

 

 

劉阮 劉郎、阮郎 檀郎、安仁、潘郎、玉郎・・・・・。

○劉郎 別れ去る愛しい男。仙桃を味わった浦島太郎のような人物である劉晨=劉郎である夢心地の状態にある男、何年も訪れてくれなくなっているのでこのようにいう。12年もたっていることと、全く景色が変わって、ここにいる女を含めみんなが全く変わっていたというものだ。 劉禹錫『再遊玄都觀』「百畝庭中半是苔,桃花淨盡菜花開。種桃道士今何歸,前度劉郞今又來。」○阮郎 別れ去って久しく帰らぬ愛しい男。後漢の劉展、阮肇は天台山に薬草を採りに入り、道に迷って仙女に出合い、しばらくともに暮らした。しかし家のことが思い起こされ、帰ってみると、既に数世が過ぎ、見知った人は誰もいなかった。そこで再び山に尋ね入ったが、仙女を探し当てられなかったと言う。以来、阮郎、劉部は、別れ去る男や別れ去って久しく帰らぬ愛しい男を指すようになった。・檀郎/安仁/潘郎 晋の潘岳のあざな。彼は美男子であり、詩人であったが、妻の死にあい「悼亡」の詩三首を作った。後世、妻の死をなげいた模擬作が多く作られた。潘岳の幼名が檀奴だったので、「檀郎」は夫や恋い慕う男を意味する。・潘岳:安仁。滎陽(けいよう)中牟(河南省)の人。陸機と並ぶ美文の文学の大家で,錦を敷きのべたような絢爛(けんらん)たる趣をたたえられた。ことに人の死を悼む哀傷の詩文を得意とし,亡妻への尽きぬ思いをうたった〈悼亡詩(とうぼうし)〉3首はよく知られる。絶世の美男として,また権門の間を巧みに泳ぎまわる軽薄才子として,とかく話題にこと欠かなかった。八王の乱の渦中で悲劇的な刑死を遂げた。和凝『天仙子二首』其二「洞口春紅飛蔌蔌,仙子含愁眉黛綠。阮郎何事不歸來,懶燒金,慵篆玉。流水桃花空斷續。天仙子二首 其二  和學士凝(和凝【わぎょう】)二十首Ⅹ唐五代詞・「花間集」情けの強い男を「潘郎」といい、劉郞、阮郎、檀郎、安仁など色町の女が男をそう呼んだ。