原性 韓愈(韓退之) <116-4>
| 2013年2月28日 | 同じ日の紀頌之5つのブログ |
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原性 韓愈(韓退之) <116-4>Ⅱ中唐詩602 漢文委員会kanbuniinkai 紀頌之の漢詩ブログ1994
人間の倫理性の本質を原【たず】ねる論文。孟子の性善、荀子の性悪、揚雄の性善悪混在説の三説に対して、韓愈は性に上・中・下三等の区別があるとし、その上品と下品の性は移らないものであるという新しい見解を述べた。
#4 三段目 の1
情之品有上中下三,其所以為情者七:
「性」という心のはたらきが外物と接して生ずる感情の品には、上・中・下の三つの品がある。その感情の種類とするところのものは七種である。
曰喜、曰怒、曰哀、曰懼、曰愛、曰惡、曰欲。
まずいう、「喜び」である。続いて言うのは「怒り」であり、続いて言うのは「哀しみ」であり、続いて言うのは「懼れ」であり、続いて言うのは「愛」であり、続いて言うのは「悪【にく】しみ」であり、続いて言うのは「欲」である。
上焉者之於七也,動而處其中;
上等の情とこの七種の感情との関係は、情が動いて、しかも過不足のない適度のところに安定しているものである。
#5 三段目 の2
中焉者之於七也,有所甚,
有所亡,然而求合其中者也;
下焉者之於七也,亡與甚,直情而行者也。
情之於性視其品。
情の品に上中下の三有り。其の情爲る所以【ゆえん】の者七あり。曰く喜、曰く怒、日く京、曰く怖、曰く愛、曰く悪、曰く欲と。
上なる者の七に於けるや、動いて其の中に處【お】る。
中なる者の七に於けるや、甚しき所有り、
亡き所有り。然れども其の中に合はんことを求むる者なり。
下なる者の七に於けるや、亡きと甚【はなはだ】しきと、直情にして行ふ者なり。
情の性に於ける、其の品に視【なぞら】ふと。

『原性』三段目 現代語訳と訳註
(本文) #4 三段目 の1
情之品有上中下三,其所以為情者七:
曰喜、曰怒、曰哀、曰懼、曰愛、曰惡、曰欲。
上焉者之於七也,動而處其中;
(下し文)
情の品に上中下の三有り。其の情爲る所以【ゆえん】の者七あり。曰く喜、曰く怒、日く京、曰く怖、曰く愛、曰く悪、曰く欲と。
上なる者の七に於けるや、動いて其の中に處【お】る。
(現代語訳)
「性」という心のはたらきが外物と接して生ずる感情の品には、上・中・下の三つの品がある。その感情の種類とするところのものは七種である。
まずいう、「喜び」である。続いて言うのは「怒り」であり、続いて言うのは「哀しみ」であり、続いて言うのは「懼れ」であり、続いて言うのは「愛」であり、続いて言うのは「悪【にく】しみ」であり、続いて言うのは「欲」である。
上等の情とこの七種の感情との関係は、情が動いて、しかも過不足のない適度のところに安定しているものである。
(訳注)
一段目
性也者,與生俱生也;
「性」というものは、誕生により生ずるのであり、人間の生きるための心のはたらきである。
情也者,接於物而生也。
「情」というものは、生まれ持つ「性」という心のはたらきが外物と接して生ずる感情をいうのである。
性之品有三,而其所以為性者五;
性の区別等級に三つあって、その性という概念に五種類がある。
情之品有三,而其所以為情者七。
感情の品等に三つあって、その情というものに七種類がある。
#4 三段目 の1
情之品有上中下三,其所以為情者七:
「性」という心のはたらきが外物と接して生ずる感情の品には、上・中・下の三つの品がある。その感情の種類とするところのものは七種である。
曰喜、曰怒、曰哀、曰懼、曰愛、曰惡、曰欲。
まずいう、「喜び」である。続いて言うのは「怒り」であり、続いて言うのは「哀しみ」であり、続いて言うのは「懼れ」であり、続いて言うのは「愛」であり、続いて言うのは「悪【にく】しみ」であり、続いて言うのは「欲」である。
上焉者之於七也,動而處其中;
上等の情とこの七種の感情との関係は、情が動いて、しかも過不足のない適度のところに安定しているものである。
○処中 中は過不足のない適当のところ。処るとは、安んじて居る。道理に中(あた)るところに安定していることをいう。
























